IBM i Access for Windows とは はじめに IBM i Access for Windows は IBM i Access Family のなかで 最 も 幅 広 く 使 用 されている 製 品 で す PC を IBM i プラットフォームに 接 続 するための 機 能 を 提 供 します この 製 品 は 古 くは PC サポート いう 製 品 名 から 始 まり IBM i のバージョンアップとともに Client Access iseires Access IBM i Access と 製 品 名 を 変 えながら 飛 躍 的 な 機 能 拡 張 を 続 けな がら 今 日 に 至 っています クライアント PC と IBM i との 間 で それぞれに 蓄 積 された 様 々なデータをやりとりすることができます 主 だ ったところでは 通 信 するための TCP/IP 接 続 サポート データ 転 送 機 能 エミュレーション 機 能 ODBC ドライバー SSL(セキュア ソケット レイヤー)のサポートなど 多 彩 な 機 能 を 提 供 するソフトウェアです IBM i Access for Windows は IBM i をお 使 いいただいているお 客 様 の 90% 以 上 にご 利 用 いただ いています ( 注 :IBM i Access for Windows の 多 くの 機 能 は 無 料 のモジュールとして IBM i ととも にご 提 供 しておりますが 5250 エミュレーター 機 能 データ 転 送 機 能 をご 利 用 いただく 場 合 は 57xx-XW1 ライセンスのご 購 入 が 必 要 となります ) IBM i Access for Windows は Windows XP Windows 7 Windows Vista Windows Server 2008 Windows Server 2008 R2 および Windows Server 2013 各 オペレーティン グ システムで 使 用 できます エンド ユーザーやアプリケーション プログラマーは IBM i 上 のデータ アプリ ケーション およびリソースを 企 業 のどこからでも 活 用 できるようになります 統 合 グラフィカル ユーザー イン ターフェース (GUI) 機 能 は IBM i プラットフォーム 上 のリソースにアクセスするユーザーの 生 産 性 を 高 めます IBM i Access for Windows には 以 下 の 機 能 があります 通 信 TCP/IP 接 続 サポート セキュリティー SSL 認 証 Kerberos による EIM VPN NAT ファイル/プリント サーバー 機 能 ネットサーバー ファイルサーバー AFP ワークベンチ ビューアー PC5250 エミュレーション 5250 エミュレーター
データ 転 送 IBM i からのデータ 転 送 IBM i へのデータ 転 送 PC ユーザーの 中 央 管 理 Microsoft 社 のシステム ポリシー サポート System i ナビゲーターのアプリケーション 管 理 機 能 System i の 管 理 と 操 作 System i ナビゲーター オペレーション コンソール EZ-Setup アプリケーション イネーブルメント ODBC ドライバー OLE DB プロバイダー ActiveX オートメーション オブジェクト ToolBox for Java
前 提 条 件 IBM i Access for Windows のバージョン 2014 年 9 月 時 点 で 提 供 されている IBM i Access for Windows のバージョンは V7R1 および V6R1 です 最 新 の IBM i 7.2 においても IBM i Access for Windows のバージョンは V7R1 が 最 新 として 同 梱 されています PC に 導 入 する IBM i Access for Windows のバージョンは サーバーである IBM i のバージョンと 必 ず しも 一 致 させる 必 要 はありませんので 環 境 に 合 せて 選 択 してご 利 用 ください <IBM i Access for Windows のバージョンと IBM i のバージョンの 対 応 > IBM i Access のバージョン(PC) IBM i のバージョン(サーバー) 7.1 7.1 / 6.1 / 5.4 6.1 7.1 / 6.1 / 5.4 / V5R3 PC の 前 提 条 件 Windows7の 場 合 には IBM i Access for Windows の V7R1 もしくは V6R1 に SI35607 以 降 のサービスパックを 適 用 したレベルでご 利 用 いただけます なお Windows 7 での XP モード と 呼 ばれる Windows 7 上 の 仮 想 環 境 のサポートはありません IBM i Access for Windows をご 使 用 いただく 際 には 最 新 のサービスパックを 適 用 してください 下 記 ダウンロードサイトに V7R1 用 V6R1 用 それぞれの 最 新 のサービスパックへのリンクがございますので リンク 先 からダウンロードの 上 適 用 ください http://www-03.ibm.com/systems/power/software/i/access/windows_sp.html <リンク 先 の 画 面 例 > 画 面 例 のサービスパック 番 号 は 資 料 作 成 時 点 の 最 新 です IBM i Access for Windows V7R1 をご 利 用 の 場 合 はこちらのリンク 先 からダウンロードしてください IBM i Access for Windows V6R1 をご 利 用 の 場 合 はこちらのリンク 先 からダウンロードしてください
下 表 は PC のオペレーティング システムと IBM i Access for Windows のバージョンの 対 応 表 です <PC のオペレーティング システムと IBM i Access for Windows の 対 応 > Windows オペレーティング システム IBM i Access for Windows のバージョン V6R1 V7R1 Windows 2000 - Windows XP Professional (32-bit/64-bit) Windows XP Tablet Windows Vista Business, Enterprise, or Ultimate (32-bit/64-bit) Windows Server 2003 (32-bit/64-bit) Windows 7, Professional, Enterprise, or Ultimate (SI35607 以 降 の 適 用 が 必 要 ) Windows Server 2008/2008 R2, Standard or Enterprise (32-bit/64-bit) - 次 に IBM i Access for Windows を 使 用 するにあたり IBM i(サーバー)に 導 入 が 必 要 なライセン ス プログラムについて 確 認 します <IBM i に 導 入 する 前 提 ライセンス プログラム> 区 分 プログラム オプション 説 明 前 提 57xx-SS1 12 ホスト サーバー 前 提 57xx-TC1 BASE TCP/IP ユーティリティー 前 提 57xx-XW1 BASE 1 IBM i Access Family 前 提 57xx-XE1 BASE IBM i Access for Windows オプション 57xx-SS1 34 デジタル 証 明 書 マネージャー オプション 57xx-DG1 BASE HTTP Server 57xx-XE1 ライセンスは 必 須 ではありませんが サービス パック 管 理 機 能 IBM i プラットフォームを 介 したインストール 機 能 を 使 用 する 場 合 に 必 要 になります オプションの 2 つのプログラムは SSL を 使 用 する 場 合 に 導 入 してください なお この 2 つの 製 品 について は お 客 様 の 国 または 地 域 あるいは IBM i プラットフォームが 稼 働 する 国 または 地 域 に 応 じた 正 しい 暗 号 化 を 使 用 していることを お 客 様 の 責 任 においてご 確 認 ください 最 新 の 累 積 PTF を 入 手 いただき 前 提 ライセンス プログラムを 導 入 後 に 適 用 してください
57xx-XW1 のライセンス 使 用 制 限 の 更 新 57xx-XW1(IBM i Access Family)を 使 用 開 始 するために IBM i 上 でフィーチャー5101 のライ センスの 使 用 制 限 を*NOMAX に 更 新 する 必 要 があります *NOMAX の 使 用 制 限 の 値 は ソフトウェ ア キーの 一 部 として 必 要 なためで *NOMAX の 値 は 使 用 ベースのライセンスのもとにライセンス 交 付 さ れたユーザー 数 を 表 すものではありません (フィーチャー5050 の 使 用 制 限 の 値 は 交 付 されているライセンスに 従 って 入 力 してください) 更 新 は 次 の 手 順 で 行 います (1) WRKLICINF コマンドを 入 力 して 実 行 (2) プロダクト 57xx-XW1 機 能 5101 の OPT 欄 に 1 と 入 力 して 実 行 (3) 使 用 制 限 に*NOMAX と 入 力 して 実 行
導 入 方 法 導 入 前 の 必 須 作 業 :PC へのセキュリティ パッチの 適 用 2012 年 4 月 2 日 以 降 に 提 供 されているサービスパックを 適 用 する 前 提 として Microsoft 社 から 配 布 さ れているセキュリティ パッチの 適 用 が 必 須 条 件 となっています セキュリティ パッチは 下 記 URL よりダウンロ ードできます http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?id=26347 リンク 先 からダウンロードページに 進 むと PC のプロセッサーに 応 じたパッチが 選 択 できます PC が 32bit 版 の 場 合 には xxxxx86.exe を 適 用 してください PC が 64bit 版 の 場 合 には xxxxx86.exe および プロセッサーに 合 った xxxxxx64.exe を 適 用 くださ い PC への 導 入 ここでは V7R1 の 導 入 手 順 をご 紹 介 します PC への 導 入 メディアは IBM i とともに 出 荷 されます V7R1 は DVD1 枚 で 提 供 されています V6R1 は 全 ての 言 語 を 含 む 32-bit 用 と 64-bit 用 2 枚 組 DVD で 提 供 されています DVD メディアを 読 込 み インストールプログラムを 起 動 します セットアップ 言 語 の 選 択 画 面 で 日 本 語 を 選 択 して OK をクリックします ウィザード 画 面 が 表 示 されたら 次 へ"で 進 みます
使 用 許 諾 契 約 の 条 項 に 同 意 の 上 次 へ で 進 みます 1 次 言 語 を 選 択 して 次 へ で 進 みます
セットアップタイプは すべて カスタム PC5250 ユーザー(5250 ディスプレイ 接 続 と プリンターセッションのみを 使 用 する 場 合 ) のいずれかを 環 境 に 合 せて 選 択 して 次 へ で 進 みます カスタムを 選 択 した 場 合 は 次 の 次 の 画 面 で 導 入 する 機 能 を 選 択 する 画 面 が 表 示 されます 導 入 PC が Windows7 の 場 合 機 能 に 制 限 があるため 以 下 の 画 面 が 出 ます " 次 へ で 進 みます
インストールが 完 了 すると 以 下 の 画 面 が 表 示 されますので 完 了 で 閉 じます PC を 再 起 動 します 続 いて サービスパックを 適 用 します サービスパックは 事 前 に 最 新 版 をダウンロードしてください SIxxxx_xxx.exe の 実 行 ファイルを 開 くと インストール ウィザードが 開 始 されます Next をクリックして 進 みます
展 開 したインストール ファイルをインストール 後 に 削 除 するか 残 すかを 選 択 して Next で 進 みます ( 以 下 画 面 では 削 除 するために 上 のラジオボタンを 選 択 しています) サービスパック 適 用 の 確 認 メッセージが 表 示 されるので はい で 進 みます インストール ウィザードが 表 示 されますので 次 へ で 進 みます
インストール 中 に 以 下 のメッセージが 表 示 されたら OK"で 応 答 します 以 下 の 画 面 が 表 示 されたら 完 了 で 閉 じます サービスパック 適 用 を 完 了 するために PC を 再 起 動 します 以 上 で PC への 導 入 作 業 は 完 了 です
使 用 方 法 ここでは IBM i への 接 続 インターフェースである 5250 セッションと System i ナビゲーターをご 紹 介 しま す 5250 セッションで IBM i サーバーに 接 続 導 入 が 完 了 すると Windows のスタートメニューのすべてのプログラムに IBM i Access for Windows が 登 録 されます すべてのプログラム -> IBM i Access for Windows -> エミュレーターと 開 き セッションの 開 始 または 構 成 を 実 行 します 以 下 の 画 面 で 新 規 セッション を 開 きます 以 下 の 画 面 では 接 続 先 の IBM i の 環 境 にあった 設 定 値 を 指 定 します ( 例 は 後 述 )
指 定 必 須 システム 名 : 接 続 先 IBM i の IP アドレスもしくはホスト 名 エミュレーションのタイプ:5250 セッションの 場 合 は 表 示 ホスト コード ページ:IBM i の CCSID に 合 せて 設 定 (5026 930 5035&1399 939) オプショナル ワークステーション ID: 装 置 記 述 名 指 定 が 必 要 な IBM i に 接 続 する 場 合 には 設 定 また プロパティ-ボタンをクリックすると 接 続 オプションが 表 示 されるので 接 続 方 式 を 選 択 します ( 下 図 参 照 )
設 定 が 完 了 したら OK をクリックすると 5250 セッションが 開 始 されます IBM iの USRPRF とパスワードを 入 力 してサインオンします サインオンに 成 功 すると 5250 セッションで IBM i の 操 作 を 行 うことができます セッションの 接 続 情 報 は ファイルメニュー-> 保 存 で 保 管 しておくと 再 度 設 定 することなく アイコンをクリッ クすることでいつでも 接 続 開 始 できるようになります
System i ナビゲーターを 使 って GUI で IBM i を 管 理 System i ナビゲーターは Windows のエクスプローラーと 同 じような GUI の 画 面 操 作 で 簡 単 に IBM i を 操 作 することができたら という 考 えのもとに 開 発 されたものです IBM i のコマンドを 知 らなくても マ ウスのクリック&ドロップで IBM i を 操 作 することができます System i ナビゲーターも Windows のスタートメニューから 起 動 できます すべてのプログラム -> IBM i Access for Windows と 開 くと System i ナビゲーターがありますので 実 行 すると 次 の 画 面 が 表 示 されます 左 には IBM i のサーバーがツリー 状 に 表 示 されます ここには 先 の 5250 接 続 で 接 続 したことのある IBM i サーバーが 自 動 的 にリストされます 操 作 は 簡 単 で マウスで 左 のツリーを+ボタンを 開 いていきます たとえば 基 本 操 作 ->プリンター 出 力 を 開 くと スプールファイルの 一 覧 が 表 示 されます 最 後 に IBM i Access for Windows の 概 要 導 入 方 法 についてご 紹 介 しました この 製 品 は 5250 セッションや System i ナビゲーターだけでなく IBM i と 連 携 するための 豊 富 な 機 能 が 搭 載 されています インターネットセミナーでは 他 の 機 能 もご 紹 介 しておりますので ぜひともご 参 照 いただ き 多 彩 な 機 能 をご 活 用 いただければと 思 います