ActiveImage Protector 2016 for Express5800/ft サーバ Virtual VMware ESXi 専 用 リカバリ 環 境 VMware ESXi システムのバックアップ 復 元 ガイド 第 2 版 - 2016 年 6 月 22 日 Copyright 2016 NetJapan, Inc. 無 断 複 写 転 載 を 禁 止 します 本 ソフトウェアと 付 属 ドキュメントは 株 式 会 社 ネットジャパンに 所 有 権 および 著 作 権 があります ActiveImage Protector ActiveImage Protector Server ActiveImage Protector Desktop ActiveImage Protector IT Pro ActiveImage Protector for Hyper-V with SHR ActiveImage Protector for Hyper-V Enterprise ReZoom ActiveImage Protector Linux ActiveImage Protector Virtual ActiveImage Protector Cluster ActiveImage Protector Cloud ActiveImage Protector Basic ImageBoot ImageCenter LE は 株 式 会 社 ネットジャパンの 商 標 です Microsoft および Windows は Microsoft Corporation の 登 録 商 標 です
目 次 1. リカバリ 環 境 の 起 動... 3 2. リカバリ 環 境 のネットワークの 設 定... 4 3. バックアップイメージファイルの 保 存 先 の 設 定... 5 4. ftserver 上 の VMware ESXi システム 全 体 のバックアップ... 6 5. ftserver 上 の VMware ESXi システム 全 体 のリカバリ... 9 6. mpmadm の RAID デバイス 名 の 固 定 化... 11 2
----------------------------------------------------------------------------------------- 1. リカバリ 環 境 の 起 動 ----------------------------------------------------------------------------------------- [ 注 意 事 項 :] リカバリ 環 境 は 以 下 該 当 する VMware 対 応 モデル 用 を 使 用 してください Express5800/ R320c-E4/M4 VMware 対 応 モデル 用 ActiveImage Protector for Express5800/ft VMware ESXi R320c 用 Express5800/R320d-M4 VMware 対 応 モデル 用 ActiveImage Protector for Express5800/ft VMware ESXi R320d 用 Express5800/R320e-E4/M4 VMware 対 応 モデル 用 ActiveImage Protector for Express5800/ft VMware ESXi R320e 用 リカバリ 環 境 を 起 動 する 際 は USB フラッシュメモリ USB ハードディスクなどのすべての USB マスストレージ ファイバチャネルストレージなどを 取 り 外 し 切 断 してください モデル R320e 上 で ActiveImage Protector Boot Environment (AIP BE) を 起 動 する 際 には BOOT Mode を Legacy に XHCI Mode を Disabled に 設 定 してください( 手 順 は インストレーションガイド(Windows 編 ) の[1 章 OS のインストール] - [4. Windows Server 2008 R2 のセットアップ] - [4.1 セットアップ 前 の 確 認 事 項 ]を 参 照 ください) VMware ESXi 専 用 リカバリ 環 境 メディアからリカバリ 環 境 を 起 動 すると つぎのスクリーンが 表 示 されます VMware ESXi システムのバックアップ リカバリを 開 始 する 前 に [ 2. リカバリ 環 境 のネットワークの 設 定 ] [ 3. バックアップイメージファイルの 保 存 先 の 設 定 ] に 記 載 されている 操 作 を 実 行 してください その 後 バックア ップを 開 始 するには [4. ftserver 上 の VMware ESXi システム 全 体 のバックアップ] を リカバリを 開 始 するに は [5. ftserver 上 の VMware ESXi システム 全 体 のリカバリ] 記 載 の 手 順 を 参 照 してください 3
----------------------------------------------------------------------------------------- 2. リカバリ 環 境 のネットワークの 設 定 ----------------------------------------------------------------------------------------- リカバリ 環 境 では 既 定 では DHCP から 各 ネットワークインタフェースの IP アドレスの 取 得 を 試 行 します ネットワーク 上 に DHCP が 存 在 しない 環 境 では 以 下 の 操 作 により 各 ネットワークインタフェースの 設 定 を おこなうことができます 2-1. デスクトップ 上 の [NetWork Settings] ショートカットをダブルクリックして [ネットワーク 接 続 ] ウィンドウを 表 示 します 2-2. 設 定 を 変 更 したいネットワークインタフェースを 選 択 して [ 編 集 ] をクリックすると [< 接 続 名 > の 編 集 ]ウィン ドウが 表 示 されます ネットワークインタフェースの IP アドレスを 変 更 するには [IPv4 のセッティング] を 利 用 します 設 定 の 変 更 後 [ 適 用 ] をクリックすると 上 記 の 設 定 がネットワークインタフェースに 反 映 されます 4
----------------------------------------------------------------------------------------- 3. バックアップイメージファイルの 保 存 先 の 設 定 ----------------------------------------------------------------------------------------- 3-1. ネットワーク 上 に 用 意 した バックアップイメージファイルの 保 存 先 をマウントします 3-2. デスクトップの [ 端 末 ] ショートカットをダブルクリックして ターミナル を 開 始 します 3-3. マウントポイントは /store とする 必 要 があります 以 下 のスクリーンショットでは Windows CIFS ボリュー ムを /store にマップしています この 操 作 は 後 述 のバックアップ 用 スクリプト リカバリ 用 スクリプトの 開 始 前 に 完 了 する 必 要 があります 保 存 先 のマウントが 完 了 していない 場 合 は バックアップタスク リカバリタ スクを 開 始 することはできません 5
----------------------------------------------------------------------------------------- 4. ftserver 上 の VMware ESXi システム 全 体 のバックアップ ----------------------------------------------------------------------------------------- [ 注 意 事 項 :] バックアップでは CPU/IO モジュール 0 および CPU/IO モジュール 1 にインストールされている すべてのハー ドディスクを 一 括 バックアップします バックアップは CPU/IO モジュール 0 CPU/IO モジュール 1 双 方 を 起 動 ( 両 モジュールを 実 装 して 起 動 ) し すべてのハードディスクを 接 続 した 状 態 で 開 始 してください バックアップを 開 始 する 前 に システムにインストールされているディスクはすべて RAID デバイスのメンバとして 構 成 済 みであり すべての RAID デバイスのステータスが 本 リカバリ 環 境 を 起 動 する 前 の ESXi シェル 上 の `mpmadm -l` において [in_sync] の 状 態 であることを 確 認 してください [mpmadm の RAID デバイス 名 の 固 定 化 について:] mpmadm コマンドにより 設 定 した RAID デバイス 名 (ex: mpm0) は リカバリ 完 了 後 の 環 境 では mpm0 -> mpm125 のように 自 動 的 に 変 更 される 場 合 があります この 現 象 は リカバリ 完 了 後 の 各 RAID デバイスの 冗 長 構 成 同 期 ESXi データストア 上 のゲストマシンの 稼 働 など 実 際 の 運 用 には 影 響 を 及 ぼしませんが 本 ドキュ メントの 6. mpmadm の RAID デバイス 名 の 固 定 化 記 載 の 操 作 を 実 行 することにより RAID デバイス 名 を バ ックアップ 時 点 と 同 じ 名 称 に 復 旧 することができます バックアップを 実 行 する 前 に ESXi シェル 上 にて つぎの 操 作 により 現 在 の RAID デバイス 名 (ex: mpm0) を 確 認 記 録 しておくことを 推 奨 いたします ESXi シェルへのログイン ログイン 後 の 詳 細 な 操 作 手 順 については 本 ド キュメントの 6.mpmadm の RAID デバイス 名 の 固 定 化 を 参 照 ください 1. ESXi シェル 上 で 下 記 のコマンドを 実 行 します `# /opt/ftsys/sbin/mpm -l` 現 在 の RAID デバイス 名 RAID デバイスの uuid が 表 示 されますので こちらの 出 力 を 記 録 します 2. リカバリ 後 に 上 記 と 同 じコマンドを 実 行 し RAID デバイス 名 の uuid を 確 認 した 後 に 本 ドキュメントの 6. mpmadm の RAID デバイス 名 の 固 定 化 記 載 の 操 作 により RAID デバイス 名 を 必 要 に 応 じて 変 更 して 下 さい 6
4-1. バックアップスクリプトの 開 始 ターミナル 上 で backup_ftserver_esxi を 実 行 すると バックアップスクリプトが 開 始 されます 4-2. バックアップスクリプトが 開 始 されると ActiveImage Protector サービスの 開 始 状 況 と /store のマウント 状 況 の 確 認 がおこなわれます その 後 システムに 接 続 されているディスクのスキャンを 開 始 します これらの 処 理 は 自 動 的 に 実 行 されます スキャンが 終 了 したあとに Please type and enter Yes の 状 態 で 入 力 待 ちと なりますので バックアップタスクを 開 始 するには Yes を 入 力 し [Enter] キーを 押 します [Enter] キーの 入 力 後 バックアップタスクは 即 座 に 開 始 されます 4-3. バックアップタスクが 開 始 されます バックアップタスクの 完 了 まで すべての 処 理 は 自 動 実 行 されます 7
4-4. バックアップタスクが 完 了 すると /store 上 に 生 成 されたイメージファイルの 一 覧 が 表 示 されます システムに 接 続 されているディスクの 台 数 分 のイメージファイルが 生 成 されていることを 確 認 してください 以 上 により バックアップスクリプトの 実 行 による ESXi システム 全 体 のバックアップ 処 理 の 実 行 が 完 了 しました 8
----------------------------------------------------------------------------------------- 5. ftserver 上 の VMware ESXi システム 全 体 のリカバリ ----------------------------------------------------------------------------------------- [ 注 意 事 項 :] リカバリでは CPU/IO モジュール 0 および CPU/IO モジュール 1 にインストールされている すべてのハー ドディスクを 一 括 リカバリします リカバリは CPU/IO モジュール 0 CPU/IO モジュール 1 双 方 を 起 動 ( 両 モジ ュールを 起 動 ) し すべてのハードディスクを 接 続 した 状 態 で 開 始 してください リカバリを 開 始 する 前 に 復 元 先 のすべてのハードディスクの 全 セクタのデータを 物 理 フォーマットの 実 施 により 消 去 する 必 要 があります 物 理 フォーマットの 手 順 は 下 記 に 記 載 されています R320c-E4/M4,R320d-M4 http://support.express.nec.co.jp/usersguide/ucft/r320d_b/r320d_b.php メンテナンスガイド P251 3. SAS コンフィグレーション - 3.3 ハードディスクドライブの 物 理 フォーマット R320e-E4/M4 http://support.express.nec.co.jp/usersguide/ucft/r320e_a/r320e_a.php メンテナンスガイド P264 3. SAS コンフィグレーション - 3.3 ハードディスクドライブの 物 理 フォーマット 5-1. リカバリスクリプトの 開 始 シェル 上 で recovery_ftserver_esxi を 実 行 すると リカバリスクリプトが 開 始 されます 5-2. リカバリスクリプトの 開 始 リカバリスクリプトを 開 始 すると ActiveImage Protector サービスの 開 始 状 況 と /store へのマウント 状 況 の 確 認 がおこなわれます その 後 システムに 接 続 されているディスクのスキャン /store に 保 存 されているイメー ジファイルのスキャンを 開 始 します これらの 処 理 は 自 動 的 に 実 行 されます ディスクに 対 応 するイメージファイル が /store 上 に 検 出 されないと スクリプトは 処 理 を 停 止 します 9
5-3. スキャンが 終 了 したあとに Please type and enter Yes の 状 態 で 入 力 待 ちとなりますので リストアを 開 始 するには Yes を 入 力 し [Enter] キーを 押 します [Enter] キーの 入 力 後 復 元 タスクは 即 時 に 開 始 され ます 5-4. リカバリタスクが 開 始 されます リカバリタスクの 完 了 まで すべての 操 作 は 自 動 的 に 実 行 されます 10
5-5. リカバリタスクが 完 了 すると finished のテキストがターミナル 上 に 表 示 されます 以 上 でリカバリ 処 理 は 完 了 しています reboot コマンドを 実 行 し リカバリ 環 境 を 再 起 動 します ----------------------------------------------------------------------------------------- 6. mpmadm の RAID デバイス 名 の 固 定 化 ----------------------------------------------------------------------------------------- mpmadm コマンドにより 設 定 した RAID デバイス 名 (ex: mpm0) は リカバリ 完 了 後 の 環 境 では mpm0 -> mpm125 のように 自 動 的 に 変 更 される 場 合 があります この 現 象 は リカバリ 完 了 後 の 各 RAID デバイスの 冗 長 構 成 同 期 ESXi データストア 上 のゲストマシンの 稼 働 など 実 際 の 運 用 には 影 響 を 及 ぼしませんが 次 の 手 順 を 実 行 することにより RAID デバイス 名 を バックアップ 時 点 と 同 じ 名 称 に 復 旧 することができます 6-1. ESXi コンソールにログインし [Troubleshooting Mode Options] から ESXi Shell を 有 効 にします 11
6-2. [Alt]+[F1] キーを 押 すと ESXi シェルのログイン 画 面 になります ESXi ホストの root ユーザーとしてログインします 6-3. 現 在 の RAID デバイス 名 を 確 認 します ESXi シェル 上 で 下 記 のコマンドを 実 行 します ` # /opt/ftsys/sbin/mpmadm -l` 下 記 のスクリーンショットでは RAID デバイスが mpm125, mpm126, mpm127 として 稼 働 中 であることを 確 認 できます 6-4. 現 在 の RAID デバイスの 設 定 ファイルの 内 容 を 確 認 します ESXi シェル 上 で 下 記 のコマンドを 実 行 します ` # cat /etc/config/ftsys_mpm.conf` 下 記 のスクリーンショットでは "#" のコメント 行 以 下 について 空 白 (RAID デバイス 名 が 未 定 義 ) であることを 確 認 できます ここで すでに RAID デバイス 名 が 定 義 済 みであることが 確 認 された 場 合 は vi エディタを 使 用 して "#" のコメント 行 以 下 の 設 定 情 報 を 必 要 に 応 じて 削 除 して 下 さい 12
6-5. 現 在 の RAID デバイスの 構 成 情 報 を 出 力 します ESXi シェル 上 で 下 記 のコマンドを 実 行 します ` # /opt/ftsys/sbin/mpmadm --uuid --scan` 下 記 のスクリーンショットでは RAID デバイス mpm125, mpm126, mpm127 の uuid が 出 力 されています 6-6. 手 順 5 の 出 力 を RAID デバイスの 設 定 ファイルに 反 映 します ESXi シェル 上 で 下 記 のコマンドを 実 行 し ます ESXi の 場 合 ` # /opt/ftsys/sbin/mpmadm --uuid --scan >> /etc/config/ftsys_mpm.conf` 上 記 のコマンドを 実 行 した 後 ftsys_mpm.conf を 参 照 すると 下 記 のスクリーンショットのように `mpmadm --uuid --scan` の 出 力 が 追 記 されていることが 確 認 できます 13
6-7. vi エディタを 使 用 して ftsys_mpm.conf 上 の RAID デバイス 名 を 編 集 します 今 回 は 次 のように 更 新 します mpm126 -> mpm0, mpm125 -> mpm2, mpm127 -> mpm1 6-8. ESXi ハイパバイザを 再 起 動 し 再 度 ESXi シェル 上 から 現 在 の RAID デバイス 名 を 確 認 します ESXi シ ェル 上 で 下 記 のコマンドを 実 行 します ` # /opt/ftsys/sbin/mpmadm -l` 下 記 のスクリーンショットでは RAID デバイスが mpm0, mpm1, mpm2 として 稼 働 中 であることを 確 認 できます 14