ECOLE DE LANGUES DE TENRI - Etablissement d enseignement supérieur libre - パリ 天 理 語 学 センター 2016 年 第 27 回 日 本 語 教 師 養 成 講 座 案 内 プログラム 講 義 概 要 天 理 日 仏 文 化 協 会 Association Culturelle Franco-Japonaise de Tenri 8-12, rue Bertin Poirée 75001 Paris Tél : 01 44 76 06 06 Fax : 01 44 76 06 13 mail : yosei @ tenri-paris.com http : //www.tenri-paris.com
2016 年 第 27 回 日 本 語 教 師 養 成 講 座 当 センターの 日 本 語 教 師 養 成 講 座 は 短 期 間 のうちに 基 礎 知 識 を 身 につけ 実 際 に 教 えることができるようにプログラムされています 日 本 語 の 特 色 や 文 法 基 礎 文 型 をしっかりと 学 ぶ 基 礎 編 と 実 際 の 授 業 を 目 標 にした 実 践 編 にわかれています 今 回 で26 回 を 迎 える 当 講 座 にはこれまで550 名 を 超 える 人 が 受 講 し フランスやヨー ロッパの 各 地 で 日 本 語 教 師 として 活 躍 されています 講 座 には 2 週 間 コースと 5 ヶ 月 コースがあり ニーズに 合 わせてお 選 びいただけます 基 礎 編 のポイント 日 本 語 教 師 とはどんなことをするのでしょうか 日 本 語 の 文 法 を 振 り 返 ってみましょう 日 本 語 の 発 音 文 字 はどのように 教 えればいいのでしょう フランス 人 学 習 者 が 間 違 いやすい 点 を 考 えてみましょう 教 師 が 学 ぶ 参 考 書 には どんなものがあるでしょうか 日 本 語 初 級 者 が 学 ぶ 文 型 の 指 導 方 法 を 学 びましょう 日 本 語 の 語 彙 助 詞 の 働 きについて 考 えてみましょう 実 践 編 のポイント 実 際 に 日 本 語 を 教 える 手 順 方 法 を 考 えてみましょう 授 業 のシナリオである 教 案 を 書 きましょう 受 講 者 間 で 模 擬 授 業 をしましょう フランス 人 学 習 者 を 相 手 に 実 習 しましょう 授 業 の 後 お 互 いの 授 業 内 容 を 検 討 し 振 り 返 りましょう P 2
コースと 料 金 2 週 間 コース 基 礎 編 : 2016 年 3 月 14 日 18 日 計 22,5 時 間 月 金 10h -16h (4 時 間 30 分 / 日 ) 料 金 : 290 ( 失 業 者 学 生 料 金 260 ) 実 践 編 : 2016 年 3 月 21 日 25 日 計 22,5 時 間 月 金 10h -16h (4 時 間 30 分 / 日 ) 料 金 : 290 ( 失 業 者 学 生 料 金 260 ) 基 礎 編 実 践 編 続 けて 受 講 する 場 合 は 割 安 になります 料 金 580 545 ( 割 引 料 金 対 象 者 は 485 ) 5ヶ 月 コース 基 礎 編 : 2016 年 3 月 10 日 6 月 30 日 計 30 時 間 毎 週 木 曜 日 18h30-20h30 (2 時 間 / 日 ) 料 金 : 320 ( 失 業 者 学 生 料 金 280 ) 実 践 編 : 2016 年 7 月 4 日 7 月 8 日 計 22,5 時 間 月 金 10h -16h (4 時 間 30 分 / 日 ) 料 金 : 290 ( 失 業 者 学 生 料 金 260 ) 基 礎 編 実 践 編 続 けて 受 講 する 場 合 は 割 安 になります 料 金 610 575 ( 割 引 料 金 対 象 者 は 505 ) 受 講 料 には 教 材 費 が 含 まれています なお 会 員 登 録 料 として 別 途 35 が 必 要 です 定 員 は2 週 間 コース15 名 ( 実 践 編 は10 名 ) 5ヶ 月 コースは10 名 です 定 員 になり 次 第 締 め 切 らせていただきます 各 コース 基 礎 編 実 践 編 修 了 者 には 修 了 証 を 発 行 します 実 践 編 は 基 礎 編 を 受 講 された 方 また 教 師 経 験 者 が 受 講 できます 受 講 者 は 当 校 日 本 語 クラス 夜 のクラス (18:30 20:00)が 参 観 できます Formationとして 補 助 金 の 助 成 が 適 用 されます お 早 めにお 問 い 合 わせください 修 了 後 には 半 年 間 のより 実 践 的 なコース さらには 実 習 プロ グラムも 用 意 して おります 詳 細 はお 問 い 合 わせ 下 さい 3
お 申 込 み 方 法 1. 会 員 登 録 講 座 申 し 込 み 用 紙 にご 記 入 ください 2. 顔 写 真 2 枚 3. 上 記 書 類 並 びに 受 講 費 と 会 員 登 録 料 35 を 添 えてお 申 し 込 み 下 さい お 支 払 い 方 法 について フランスで 直 接 お 支 払 いの 場 合 1 現 金 2 小 切 手 : à l ordre de TENRI でお 願 いいたします (3 回 までの 分 割 払 いが 可 能 です ) 3 クレジットカード フランス 以 外 からのお 支 払 い 方 法 1 銀 行 送 金 送 金 手 数 料 もご 負 担 願 います 2 クレジットカードでのお 支 払 いの 場 合 はカードの 種 類 有 効 期 限 カード 所 持 者 の 氏 名 住 所 カード 番 号 をお 知 らせください **お 支 払 いになった 授 業 料 は クラス 不 成 立 時 以 外 原 則 的 に 返 金 できませんので ご 了 承 下 さい 会 員 特 典 お 申 し 込 み 頂 いた 方 は 会 員 として 以 下 のような 特 典 があります 1 図 書 ビデオの 貸 し 出 しサービス( 但 し 保 証 金 はお 支 払 い 頂 きますが 退 会 時 に 返 金 致 します) 2 講 演 会 への 招 待 各 種 コンサート 演 劇 ダンス 公 演 への 割 引 3 インターネットサービス 無 線 LANがご 利 用 頂 けます 4 会 員 親 睦 会 などへの 招 待 など パリ 天 理 語 学 センターへのアクセス パリ 市 内 の 中 心 に 位 置 し 地 下 鉄 や 郊 外 線 などが 多 く 通 っています 地 下 鉄 はシャトレ ポンヌフの 二 駅 があります 地 下 鉄 METRO: Châtelet 1 4 11 14 番 線 Pont-Neuf 7 番 線 Châtelet 1 番 線 ホームから 直 接 Bertin Poirée 通 りにでられます 郊 外 線 RER A, B ド ゴール 空 港 やオルリー 空 港 から 直 通 です 4
パリ 天 理 語 学 センター 日 本 語 教 師 養 成 講 座 2016 年 プログラム 2 週 間 コース 基 礎 編 2016 年 3 月 14 日 3 月 18 日 15 コマ X 1H30 = 22,5 時 間 10H-11H30 12H45-14H15 14H30-16H 3/14 月 1 日 本 語 教 師 の 役 割 2 文 法 1 3 文 法 2 3/15 火 1 文 法 3 2 教 授 法 3 音 声 3/16 水 1 文 字 2 初 級 文 型 解 説 1 3テキストと 教 師 用 参 考 書 3/17 木 1 初 級 文 型 解 説 2 2 初 級 文 型 解 説 3 3 教 具 解 説 3/18 金 1 初 級 文 型 解 説 4 2 助 詞 と 語 彙 の 分 析 3 仏 人 学 習 者 指 導 2 週 間 コース 実 践 編 2016 年 3 月 21 日 3 月 25 日 15 コマ X 1H30 = 22,5 時 間 10H-11H30 12H45-14H15 14H30-16H 3/21 月 1 授 業 デモ 2 教 案 の 作 り 方 1 3 教 案 の 作 り 方 2 3/22 火 1 例 文 作 成 2 実 習 準 備 1 3 実 習 準 備 2 3/23 水 1 実 習 準 備 3 2 実 習 準 備 4 3 実 習 準 備 5 3/24 木 1 模 擬 授 業 1 2 模 擬 授 業 2 3 模 擬 授 業 の 反 省 3/25 金 1 授 業 実 習 2 授 業 実 習 2 3 実 習 の 反 省 5 ヶ 月 コース 基 礎 編 2016 年 3 月 10 日 6 月 30 日 毎 週 木 曜 日 18 時 30 分 20 時 30 分 15 コマ X 2H = 30 時 間 3/10 日 本 語 教 師 の 役 割 3/17 文 法 1 3/24 文 法 2 3/31 文 法 3 4/7 教 授 法 4/14 音 声 5/5 文 字 5/12 初 級 文 型 解 説 1 5/19 初 級 文 型 解 説 2 5/26 初 級 文 型 解 説 3 6/2 初 級 文 型 解 説 4 6/9 助 詞 と 語 彙 の 分 析 6/16 テキストと 教 師 用 参 考 書 6/23 教 具 解 説 6/30 仏 人 学 習 者 指 導 5 ヶ 月 コース 実 践 編 2016 年 7 月 4 日 7 月 8 日 15 コマ X 1H30 = 22,5 時 間 10H-11H30 12H45-14H15 14H30-16H 7/6 月 1 授 業 デモ 2 教 案 の 作 り 方 1 3 教 案 の 作 り 方 2 7/7 火 1 例 文 作 成 2 実 習 準 備 1 3 実 習 準 備 2 7/8 水 1 実 習 準 備 3 2 実 習 準 備 4 3 実 習 準 備 5 7/9 木 1 模 擬 授 業 1 2 模 擬 授 業 2 3 模 擬 授 業 の 反 省 7/10 金 1 授 業 実 習 1 2 授 業 実 習 2 3 実 習 の 反 省 5
日 本 語 教 師 養 成 講 座 概 要 [ 基 礎 編 ] (1) 日 本 語 教 師 の 役 割 外 国 語 としての 日 本 語 を 学 習 するというのはいったいどんなことなのかを 考 え それに 対 して 学 習 の 手 助 けをする 立 場 である 教 師 はどんなことを 認 識 していなければならないか どんな 知 識 を 身 につけておくべきかといったことを 考 えていきます (2) 日 本 語 文 法 1~3 私 たちが 普 段 ほとんど 不 自 由 を 感 じることなく 日 本 語 を 使 っているのは 日 本 語 の 文 法 を 知 っているからです しかし 知 ってはいても あまり 意 識 することはないでしょう 例 えば 私 たちが 何 気 なくこなしている 助 詞 の 使 い 分 けや 動 詞 の 語 形 変 化 などは 学 習 者 に とってやっかいな 文 法 事 項 の 一 つです この 講 義 では 日 本 語 学 習 の 視 点 から 日 本 語 の 姿 を 客 観 的 に 見 ていきます (3) 音 声 私 たちは 普 段 何 気 なく 日 本 語 を 話 していますが その 音 声 はどんな 仕 組 みで 発 せられている のでしょうか 自 分 の 発 音 を 客 観 的 に 観 察 認 知 してみましょう (4) 文 字 文 字 はどのように 指 導 を 続 けていけばいいのか その 方 法 と 文 字 指 導 の 上 での 留 意 点 を 実 践 をまじえて 考 えていきます (5) 日 本 語 の 教 授 法 授 業 の 形 態 は 学 習 者 の 目 的 や 年 齢 クラスの 規 模 や 構 成 などによって 様 々であり 統 一 的 な ものはありません この 講 義 では 主 な 教 授 法 について そのプラス 面 とマイナス 面 を 考 えて いきます また 代 表 的 な 教 科 書 を 取 り 上 げ その 使 い 方 を 学 びます (6) 初 級 文 型 解 説 1 4 初 級 で 扱 う 主 な 表 現 の 型 ( 文 型 )のうち 最 も 基 本 となるものについて 意 味 と 使 い 方 を 掘 り 下 げていきます そして 学 習 する 上 でどんなことが 問 題 となるのか 指 導 する 際 にどんなこ とに 留 意 しなければならないかを 考 えていきます 名 詞 文 主 語 と 主 題 こそあど 詞 日 本 語 の 初 級 教 科 書 のほとんどが ( 名 詞 )は( 名 詞 )です という 文 型 いわゆる 名 詞 文 から 始 ま っています 日 本 語 を 初 めて 学 ぶ 外 国 人 学 習 者 の 視 点 から この 基 本 文 型 はどのように 捉 えられる のか また 日 本 語 教 育 における 主 題 と 主 語 こそあど を 使 った 表 現 について 解 説 します 形 容 詞 文 ~たい ほしい 希 望 欲 求 の 表 現 日 本 語 教 育 における 形 容 詞 の 種 類 とは? 桜 はきれいです 富 士 山 は 高 い 山 です あのレストラ ンは 安 くておいしかったです など 形 容 詞 を 使 ったさまざまな 文 型 について また パソコンがほし い コーヒーを 飲 みたい など 希 望 欲 求 の 表 現 について 解 説 します 6
いる ある 存 在 文 と 所 在 文 いろいろな 動 詞 文 ( 動 詞 フォームと 表 現 意 図 ) ~がいます と ~があります の 使 い 分 けは?また 机 の 上 に 辞 書 があります と 辞 書 は 机 の 上 に あります にはどのような 違 いがあるのでしょうか また いろいろな 動 詞 文 と 表 現 意 図 動 詞 の 活 用 の 変 化 の 学 習 者 への 教 え 方 について 解 説 します ~ている 自 動 詞 & 他 動 詞 可 能 表 現 テレビを 見 ている と あの 人 は 結 婚 している の ~ている の 文 法 上 の 意 味 の 違 い いろいろな ている の 用 法 ドアが 開 く( 自 動 詞 文 ) と ドアを 開 ける( 他 動 詞 文 ) の 違 いとは?また ~さんは フランス 語 が 話 せます/ 話 すことができます など 可 能 表 現 を 教 える 際 の 留 意 点 について 解 説 しま す 使 役 受 身 授 受 表 現 (あげもらい) 母 親 は 子 供 を 塾 に 行 かせます 部 長 はその 社 員 に 報 告 書 を 書 かせた などの 使 役 表 現 弟 は 先 生 に 叱 られた 電 車 で 誰 かに 足 を 踏 まれた などの 受 身 表 現 そして あげる もらう くれる いた だく くださる など いろいろな 動 詞 を 使 って 物 や 行 為 による 恩 恵 の 授 受 を 表 す 表 現 について 解 説 します (7) 助 詞 と 語 彙 の 分 析 日 本 語 ではどうしてお 湯 のことを 熱 い 水 と 言 えないのでしょうか ほかに 夜 & 晩 わかる& 知 って いる 一 人 で& 自 分 で など 学 習 者 からよく 違 いを 尋 ねられる 語 彙 についての 解 説 また 日 本 語 に おける 助 詞 の 役 割 と 使 い 方 教 える 際 の 留 意 点 について 解 説 します ( 8 )テキストと 教 師 用 参 考 書 解 説 日 本 語 学 習 には 用 途 に 応 じた 様 々なテキストがあります それらの 内 容 について 解 説 します また 教 案 を 書 く 際 にわからないことが 出 てきたり 学 習 者 からの 質 問 に 答 えたりする 際 に 参 考 になる 書 籍 を 紹 介 します 実 際 に 言 葉 を 探 しながら 解 説 します また 普 段 の 自 己 研 鑽 のため に 読 んでおいたほうがいい 書 籍 を 紹 介 します ( 9 ) 教 具 解 説 導 入 や 練 習 を 効 果 的 に 進 める 上 で さまざまな 教 具 の 使 用 が 有 効 です ここでは その 中 でも 特 に 頻 繁 に 用 いられる 絵 教 材 などの 教 具 の 紹 介 とその 効 果 的 な 使 い 方 を 学 びます さらに 授 業 で 使 う 様 々な 小 道 具 の 紹 介 や 身 の 回 りにある 物 を 使 っての 練 習 など 実 際 の 授 業 で 使 える 教 具 を 紹 介 解 説 します (10)フランス 人 学 習 者 を 指 導 する 際 の 留 意 点 実 際 にフランス 人 (フランス 語 話 者 )に 対 して 日 本 語 の 授 業 をする 時 に 出 てくる 問 題 点 を 考 え それにどのように 対 処 していけばいいのかを 考 えます 特 に 文 法 発 音 表 記 などに 的 を 絞 ってフランス 語 話 者 の 特 徴 と 問 題 点 を 挙 げ その 解 決 法 を 見 つけていきます 7
[ 実 践 編 ] (1) 授 業 デモ 実 際 の 授 業 を 始 める 前 に 外 国 語 を 学 ぶということはどんなことなのか 体 験 授 業 と 教 師 に よる 日 本 語 の 授 業 の 実 際 を 体 感 します (2) 教 案 の 作 り 方 導 入 と 練 習 1 2 学 習 事 項 の 導 入 ( 提 示 説 明 )の 仕 方 と いろいろな 練 習 方 法 を 考 えます そして それらを まとめておく 教 案 の 書 き 方 を 考 え 実 習 に 備 えます また 学 習 効 果 を 高 めるための 練 習 も 考 えます (3) 例 文 作 成 学 習 者 に 説 明 をする 場 合 説 明 をするよりも 適 切 な 例 文 をあげて 説 明 をするほうが 効 果 的 な 場 合 があります ここでは 文 型 ごとに 学 習 者 に 提 示 する 例 文 を 実 際 に 作 って どのような 例 文 が 適 切 か 考 えていきます (4) 実 習 準 備 1 5 最 終 日 の 授 業 実 習 の 準 備 をします それぞれ 選 んだ 表 現 文 型 の 教 案 を 作 成 します 絵 を 描 いた り 例 文 を 作 成 して 教 案 を 作 り 上 げていきます (5) 模 擬 授 業 と 実 習 それぞれ 用 意 した 教 案 で 実 際 に 授 業 をしてみます 前 半 は 受 講 生 同 士 でリハーサルを 行 い 後 半 は 当 校 で 実 際 に 日 本 語 を 学 ぶ 学 生 を 相 手 に 授 業 をします 終 了 後 はそれぞれの 授 業 の 反 省 を 元 に 教 案 の 練 り 直 しなどを 行 います 8