R E S A S の 分 析 に よって 得 られ た 内 容 RESASを活用したことで 若者にとって魅力的な情報通信業を選定し 実際に2社の 企業誘致を実現することができた また 観光分野では滞在型の観光になっていない 現状が 把握できたため 点在している観光地間の回遊性を高める施策の検討に 役立てることができた 創客創人!! 日南市雇用元気プラン 及び 日南市観光振興計画 に 掲げた戦略の実施に当たって RESASの活用により 今後の施策の方向性 について示唆を得ることができた まず 雇用創出施策の方向性を定めるために 日南市での雇用の状況 について分析を行った結果 近隣自治体等と比較して日南市での賃金が 低く 若者がより良い所得や労働環境を求めて市外へ流出している可能 日南オフィス イメージ 性が確認された この状況を改善するために 全国的に付加価値額や労 働生産性の高い産業を検証したところ 情報通信業が抽出された この結果をもとに情報通信関連企業の誘致を積極的 に行い IT企業2社を誘致することができた これは若者にとって魅力的な雇用の場を創出する取組において 1つの 成果となっている 今後もRESASを活用し 高い付加価値を生み出す企業の誘致を図っていく予定である 次に 日南市における産業の生産額や影響力係数 感応度係数の分析により 日南市は食資源を豊富に有する一方で 食料品関連産業は域外からの移輸入に依存していることが確認された 日南市が有する豊富な食資源を 6次産業化や 食品加工業の振興などによって域内で利用し 影響力係数の高い食料品関連産業を活性化することが 地域の経済循環の 好転にも有効であることが示唆された 今後は食料品関連企業への支援強化に取り組む予定である 最後に 観光分野において RESASを活用して現状と課題の再検証を行ったところ 既存の分析結果を裏付ける結果 となり 今後の観光振興施策の方向性について再確認できた 日南市を訪れる観光客は 滞在時間が短い通過型の観光 となっている 今後は 食産業や体験型観光を充実させ 観光客の滞在時間の延長を図っていくとともに 観光情報の 集約 共有を行い 回遊性を高めるプロモーションを実施していく予定である R ESAS の 活用風 景 RESASの分析画面を共有し議論する様子 RESAS活用検討会の様子 雇用創出のためのヒントを探す様子 279 Copyright 2016 経済産業省 地域経済産業グループ 地域経済産業調査室 All Right Reserved.
16000 14000 12000 10000 8000 6000 4000 2000 0 16000 14000 12000 10000 8000 6000 4000 2000 0
3 R E S A S を 使 った 分 析 例 日 南 市 の 観 光 振 興 に 関 する 分 析 (第17-3-1図)観光マップ From-to分析 滞在人口 [2014年 休日 宮崎県日南市] Poi n t! 宮崎県内からは宮崎市 串間 市 都城市といった隣接する市 からの来訪者が上位を占め 県 外からは鹿児島県内の市から の来訪者が上位を占めている 日南市 の サンメッセ日南 風景 鵜戸神宮 堀川運河 290 Copyright 2016 経済産業省 地域経済産業グループ 地域経済産業調査室 All Right Reserved.
3 R E S A S を 使 った 分 析 例 日 南 市 の 観 光 振 興 に 関 する 分 析 (第17-3-2図)産業マップ 全産業花火図 事業所数(事業所単位) [宮崎県日南市 2012年] 宿泊業 飲食サービス業 15.2% 日南市 宿泊業 飲食サービス業 14.2% 宿泊業 飲食サービス業 13.1% 宿泊業 日南市 7.6% 宿泊業 7.1% 宿泊業 7.3% Poi n t! 全産業の事業所数において 日南市の宿泊業 飲食サービス業の占める割合は 宮崎県や 全国と比較しても同等である 宿泊業 飲食サービス業の内訳を見ても 宿泊業の割合は宮崎県や全国と同等の割合である 291 Copyright 2016 経済産業省 地域経済産業グループ 地域経済産業調査室 All Right Reserved.