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るか (2) 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 200 番 地 1 及 び 202 番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 の 境 界 において 市 の 所 有 を 明 示 する 境 界 標 柱 等 を 設 置 していないことが 違 法 に 財 産 の 管 理 を 怠 る 事 実 にあたるか そしてそのことにより 損 害 が 発 生 しているか 3 請 求 人 の 証 拠 の 提 出 及 び 陳 述 並 びに 関 係 職 員 調 査 等 (1) 請 求 人 の 証 拠 の 提 出 及 び 陳 述 地 方 自 治 法 第 242 条 第 6 項 の 規 定 に 基 づく 証 拠 の 提 出 及 び 陳 述 の 機 会 を 設 け 平 成 25 年 11 月 27 日 に 請 求 人 から 陳 述 を 受 けた (2) 関 係 職 員 調 査 及 び 説 明 聴 取 監 査 対 象 課 から 関 係 書 類 の 提 出 を 求 め 調 査 を 行 うとともに 平 成 25 年 11 月 28 日 に 建 設 課 長 外 関 係 職 員 から 説 明 聴 取 を 行 った 4 監 査 対 象 部 課 の 説 明 (1) 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 及 び 西 原 山 ノ 神 線 の 境 界 について 平 成 23 年 12 月 12 日 に 同 請 求 人 より 本 件 と 同 個 所 の 住 民 監 査 請 求 があった 監 査 の 結 果 障 害 物 や 鉄 筋 杭 がある 場 所 は 道 路 壁 の 外 側 であるとともに 境 界 協 議 等 を 行 っており 建 設 課 の 対 応 は 法 的 道 義 的 にも 何 の 問 題 もなく 違 法 又 は 不 当 に 市 有 財 産 の 管 理 を 怠 っているとはいえないとし 官 民 境 界 については 裁 判 等 を 通 じ 確 定 を 実 施 するよう 要 望 するとした 監 査 結 果 が 平 成 24 年 2 月 17 日 に 公 表 された その 後 請 求 人 は 結 果 内 容 を 不 服 とし 平 成 24 年 3 月 12 日 に 徳 島 地 方 裁 判 所 に 道 路 管 理 を 怠 る 事 実 の 違 法 確 認 の 請 求 を 事 件 とした 訴 訟 の 提 起 を 行 っている 平 成 24 年 10 月 1 日 に 徳 島 地 方 裁 判 所 は 道 路 法 は 道 路 としての 機 能 を 確 保 して 交 通 の 発 達 に 資 することを 目 的 とすることから 財 務 会 計 上 の 財 産 管 理 行 為 には あたらないとして 訴 えを 不 適 法 とし 却 下 している 次 に 請 求 人 は 平 成 24 年 10 月 9 日 に 徳 島 地 方 裁 判 所 の 結 果 を 不 服 とし 高 松 高 等 裁 判 所 に 控 訴 を 行 ったが 平 成 25 年 2 月 26 日 に 棄 却 の 判 決 が 出 ている 高 松 高 等 裁 判 所 は 道 路 管 理 上 からの 目 的 からされるべき 非 財 務 会 計 上 の 行 為 であっ て 住 民 訴 訟 の 対 象 となる 財 務 会 計 上 の 行 為 にはあたらないとし 訴 えを 却 下 し た 徳 島 地 方 裁 判 所 の 判 決 は 相 当 であるという 判 断 をしている そして 請 求 人 は 平 成 25 年 3 月 5 日 に 高 等 裁 判 所 の 判 決 を 不 服 とし 最 高 裁 判 所 に 上 告 を 行 っているが 平 成 25 年 7 月 12 日 最 高 裁 判 所 に 上 告 できる 事 由 には 該 当 しないとした 棄 却 の 判 決 がでている - 2 -

なお 建 設 課 では 平 成 23 年 12 月 26 日 ころに 境 界 確 定 に 向 けて 吉 野 川 簡 易 裁 判 所 に 調 停 の 申 し 立 てを 行 った 平 成 24 年 3 月 12 日 4 月 23 日 5 月 28 日 8 月 6 日 と 4 回 の 調 停 が 行 われたが 調 停 委 員 会 のあっせん 案 また 相 手 方 の 見 解 本 市 の 見 解 と 双 方 の 主 張 に 隔 たりがあり 調 停 は 不 成 立 となった 相 手 の 主 張 や 調 停 委 員 会 のあっせん 案 はいずれも 厳 密 な 根 拠 に 基 づくものではなく 市 が 主 張 を 譲 歩 すべき 理 由 は 認 められなかった その 後 において 本 市 が 本 案 件 で 議 会 の 議 決 を 経 て 訴 訟 の 提 起 を 行 うまでの 事 案 には 至 らないとの 判 断 から 進 展 はなく 境 界 は 未 確 定 の 状 態 が 続 いている (2) 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 200 番 地 1 及 び 202 番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 の 境 界 において 平 成 20 年 7 月 29 日 所 有 者 である 申 請 者 より 道 路 境 界 設 定 の 立 会 申 請 があり 8 月 7 日 には 現 地 立 会 を 申 請 者 県 市 及 び 土 地 家 屋 調 査 士 等 と 行 い 8 月 20 日 には 境 界 確 定 書 を 締 結 している 現 状 は 確 定 位 置 に 境 界 壁 及 びフェンスが 設 置 されており 市 道 の 管 理 上 何 ら 問 題 は 発 生 していない (3) 境 界 標 柱 等 の 未 設 置 について 財 務 規 則 第 169 条 では 市 の 所 有 を 明 示 する 境 界 標 柱 等 の 設 置 第 170 条 では 土 地 を 新 たに 取 得 した 場 合 には 現 に 管 理 する 土 地 の 境 界 が 明 らかでないため そ の 管 理 に 支 障 がある 時 は 境 界 を 確 定 し 境 界 標 柱 を 設 けなければならないことと されているが 当 個 所 は 道 路 壁 や 境 界 壁 が 設 置 されており 問 題 がないものと 思 われる なお 県 内 の 自 治 体 でも 財 務 規 則 で 境 界 標 柱 等 の 設 置 を 明 示 しているが 境 界 標 柱 等 の 設 置 について 調 査 した 結 果 本 市 同 様 境 界 標 柱 等 の 設 置 はどこの 市 と も 行 っていなかった なお 申 請 者 が 標 識 の 設 置 を 希 望 した 場 合 は 申 請 者 が 標 識 を 設 置 しているという 状 況 になっている 第 3 監 査 の 結 果 1 事 実 関 係 の 確 認 監 査 委 員 が 確 認 した 事 実 は 次 のとおりである (1) 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 及 び 西 原 山 ノ 神 線 の 境 界 について 合 併 前 当 時 の 阿 波 町 建 設 課 は 平 成 15 年 8 月 1 日 に 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 54-3 -

番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 及 び 西 原 山 ノ 神 線 の 土 地 境 界 立 会 を 実 施 したが 隣 接 地 所 有 者 の 欠 席 により 境 界 不 調 となった その 後 平 成 21 年 10 月 に 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 の 駐 車 場 に 打 ち 込 まれた 杭 が 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 及 び 西 原 山 ノ 神 線 の 通 行 の 妨 げになると 地 元 の 自 治 会 から 建 設 課 に 申 し 入 れがあり 現 地 立 会 を 行 ったところ 境 界 が 90cm ほど 民 地 側 にあることが 確 認 されたため 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 の 所 有 者 ( 以 下 所 有 者 とする )に 杭 を 境 界 まで 下 げてもらうよう 依 頼 するも 所 有 者 は 所 有 権 を 主 張 し 同 意 を 得 られなかった そこで 建 設 課 は 境 界 確 定 に 向 けて 平 成 23 年 12 月 26 日 ころに 吉 野 川 簡 易 裁 判 所 に 所 有 者 を 相 手 方 とした 所 有 権 確 認 等 の 調 停 を 申 し 立 てたが 調 停 成 立 の 見 込 み がないとして 平 成 24 年 8 月 6 日 に 不 成 立 で 終 了 している 境 界 は 未 確 定 のまま 現 在 に 至 っている (2) 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 200 番 地 1 及 び 202 番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 の 境 界 について 建 設 課 は 平 成 20 年 8 月 7 日 に 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 200 番 地 1 及 び 202 番 地 1 の 所 有 者 2 名 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 の 土 地 境 界 確 定 のため 現 地 協 議 を 行 い 平 成 20 年 8 月 20 日 に 境 界 が 確 定 している なお 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 200 番 地 1 及 び 202 番 地 1 を 含 む 土 地 では 平 成 21 年 から 店 舗 が 開 業 しており 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 との 境 界 確 定 位 置 にコンクリ ート 壁 を 設 置 している (3) 境 界 標 柱 等 の 設 置 状 況 阿 波 市 財 務 規 則 第 169 条 において 各 課 等 の 長 は その 管 理 する 公 有 財 産 につい て 市 の 所 有 であることを 明 示 する 境 界 標 柱 標 札 標 識 その 他 必 要 な 表 示 をしな ければならない と 定 められているため 監 査 委 員 は 平 成 25 年 11 月 28 日 に 現 地 での 設 置 状 況 を 確 認 した その 結 果 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 及 び 西 原 山 ノ 神 線 並 びに 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 200 番 地 1 及 び 202 番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 の 境 界 に 境 界 標 柱 等 は 設 置 されていないことが 確 認 された 2 判 断 本 件 請 求 の 趣 旨 は 市 長 が 民 地 と 市 道 との 境 界 に 市 の 所 有 であることを 明 示 する 境 界 標 柱 等 を 設 置 していないことは 違 法 に 財 産 管 理 を 怠 っているとして 境 界 標 柱 等 の 設 置 を 求 めているものである ついては 事 実 関 係 の 確 認 及 び 監 査 対 象 課 の 説 明 等 に 基 づき 本 件 請 求 について 次 のとおり 判 断 する - 4 -

(1) 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 及 び 西 原 山 ノ 神 線 の 境 界 における 境 界 標 柱 等 の 未 設 置 について 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 及 び 西 原 山 ノ 神 線 の 境 界 については 確 定 していないことが 事 実 関 係 の 確 認 で 判 明 した 阿 波 市 財 務 規 則 第 170 条 第 2 項 によれば 各 課 等 の 長 は 境 界 が 確 定 したとき は 直 ちに 土 地 境 界 認 定 書 を 作 成 し 公 有 財 産 台 帳 の 附 属 図 面 に 所 要 の 記 載 をする とともに 遅 滞 なく 境 界 標 柱 を 建 設 しなければならない とされている つまり 境 界 が 確 定 した 時 に 境 界 標 柱 を 設 置 する と 解 されることから 請 求 人 が 主 張 する 阿 波 市 財 務 規 則 第 168 条 及 び 第 169 条 に 違 反 して 財 産 の 管 理 を 怠 っ ているとはいえない (2) 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 200 番 地 1 及 び 202 番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 の 境 界 における 境 界 標 柱 等 の 未 設 置 について まず 阿 波 市 阿 波 町 大 道 北 200 番 地 1 及 び 202 番 地 1 と 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 の 境 界 については 平 成 20 年 8 月 に 境 界 確 定 していることから 阿 波 市 財 務 規 則 第 168 条 及 び 第 169 条 に 基 づき 境 界 標 柱 等 を 設 置 する 必 要 がある これを 行 わ ないことについては 請 求 人 が 主 張 する 阿 波 市 財 務 規 則 第 168 条 及 び 第 169 条 に 違 反 して 財 産 の 管 理 を 怠 っているといえる しかしながら 境 界 標 柱 等 を 設 置 していないことで 市 に 損 害 が 発 生 しているかど うかを 検 討 することとした 住 民 監 査 請 求 においては たとえ 違 法 不 当 な 行 為 又 は 怠 る 事 実 があるとして も 市 に 損 害 をもたらさない 行 為 は 住 民 監 査 請 求 の 対 象 にはならない ( 最 高 裁 判 決 平 成 6 年 9 月 8 日 )と 判 示 されている そこで 現 地 を 確 認 した 結 果 第 三 者 による 不 法 占 用 もなく 境 界 標 柱 等 を 設 置 していないことにより 阿 波 市 道 伊 沢 田 丸 山 線 の 所 有 権 が 脅 かされる 事 態 が 生 じ ているとはいえず 財 産 的 価 値 に 影 響 が 及 んでいるともいい 難 い よって 損 害 が 発 生 しているとまではいえない 3 結 論 以 上 のことにより 市 長 が 民 地 と 市 道 との 境 界 に 市 の 所 有 であることを 明 示 する 境 界 標 柱 等 を 設 置 していないことは 違 法 に 財 産 管 理 を 怠 っているとする 本 件 請 求 は 理 由 がないものと 認 める 4 要 望 結 論 は 以 上 のとおりであるが 阿 波 市 財 務 規 則 に 基 づいた 公 有 財 産 の 適 正 な 管 理 と 境 界 確 定 に 向 けたより 一 層 の 取 り 組 みを 要 望 する - 5 -