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横 断 面 図 S=1:200-13 -
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3-3. 整 備 に 導 入 する 植 物 植 栽 植 物 1 1 エゾエノキ( 蝦 夷 榎 ) 学 名 :Celtis jessonsis Koidz ニレ 科 の 落 葉 高 木 エノキに 似 るが 葉 の 縁 ( へり ) にはほぼ 全 体 にとがる 鋸 歯 ( きょし ) があり 果 柄 はより 長 く 長 さ 2 ~ 2.5 センチメートルあり 果 実 は 熟 すと 黒 色 となる 北 海 道 南 西 部 本 州 四 国 九 州 の 山 地 に 生 え 朝 鮮 の 済 州 島 にも 分 布 する 材 は 柔 らかく 家 具 材 とする 国 蝶 ( こくちょう ) オオムラサキ の 食 草 でもある ( 出 典 : 日 本 大 百 科 全 書 ) 3 オニグルミ( 鬼 胡 桃 ) 学 名 :Juglans mandashrica var. sieboldiana クルミ 科 クルミ 属 7 ~ 10 m 北 海 道 ~ 九 州 サハリン 川 沿 いなどの 湿 った 場 所 に 多 く 5~9 対 の 小 葉 が 並 ぶ 葉 が 特 徴 的 で よく 目 につく 果 実 の 中 の 種 子 は 食 用 になり 一 般 に 市 販 されるカシグルミよりも 濃 厚 な 味 だが 果 実 の 殻 が 固 く 割 るのは 至 難 の 業 果 実 はリスやネズミの 食 料 になり それにともなって 種 子 散 布 される また 川 沿 いに 点 々と 生 えることから 水 流 によっても 散 布 されているようだ ( 出 典 : 葉 実 樹 皮 で 確 実 にわかる 樹 木 図 鑑 ) 2 エノキ( 榎 ) 学 名 :Celtis sinensis ニレ 科 エノキ 属 20 m 本 州 ~ 沖 縄 中 国 中 部 山 野 の 湿 った 場 所 に 多 い 四 方 に 枝 を 広 げ 貫 録 のある 樹 形 になる 昔 は 一 里 塚 の 目 印 として 街 道 沿 いに 植 えられていて 今 でもその 名 残 の 大 木 が 見 られる 場 所 もある 太 い 枝 を 横 に 張 り 樹 皮 は 灰 黒 色 で 裂 け 目 は 無 い 葉 は 左 右 不 相 称 で 基 部 から 分 かれる3 本 の 脈 が 目 立 つ 国 蝶 のオオムラサキの 幼 虫 が 木 の 葉 を 食 べることでも 知 られる 花 期 は 4 ~ 5 月 9 月 には 球 形 の 果 実 が 赤 褐 色 に 熟 す ( 出 典 : 葉 実 樹 皮 で 確 実 にわかる 樹 木 図 鑑 ) 4 カシワ( 柏 槲 ) 学 名 :Quercus dentata 別 名 :カシワギ モチガシワ ブナ 科 コナラ 属 15 m 北 海 道 ~ 九 州 南 千 島 ウスリー 朝 鮮 半 島 中 国 台 湾 山 野 に 生 え やせた 土 地 や 乾 燥 地 海 岸 にも 生 える ブナ 科 で 最 大 の 葉 をつけ 柏 餅 を 包 む 葉 として 知 られる 名 前 はも ともと 炊 葉 を 意 味 し 食 べ 物 を 葉 に 盛 ったことに 由 来 する 葉 には 大 きな 波 状 の 鋸 歯 がある 枝 は 横 に 広 がり 樹 皮 には コルク 質 が 発 達 する 花 期 は5~6 月 ドングリはその 年 の 秋 に 熟 し 線 形 の 鱗 片 が 多 数 ある 殻 斗 に 包 まれる ( 出 典 : 葉 実 樹 皮 で 確 実 にわかる 樹 木 図 鑑 ) - 19 -
植 栽 植 物 2 5 コナラ( 小 楢 ) 学 名 :Quercus serrata 別 名 :ホウソ ハハソ ナラ ブナ 科 コナラ 属 20 m 北 海 道 ~ 九 州 朝 鮮 半 島 クヌギと 並 んで 雑 木 林 を 代 表 する 樹 木 こちらのドングリは 細 く 小 さめだが やはり 子 供 にとっては 貴 重 な 遊 び 道 具 ま た かつての 薪 炭 用 の 役 目 は 終 わったが シイタケ 栽 培 の 原 木 など 今 でもさまざまな 用 途 に 利 用 されている 花 期 は 4 月 下 旬 黄 色 く 垂 れ 下 がる 雄 花 序 が 目 立 つ 葉 は 縁 に 大 きな 鋸 歯 があり 新 緑 紅 葉 とともに 目 を 楽 しませてくれる ( 出 典 : 葉 実 樹 皮 で 確 実 にわかる 樹 木 図 鑑 ) 7 ハンノキ( 榛 の 木 ) 学 名 :Alnus japonica 別 名 :ハリノキ カバノキ 科 ハンノキ 属 10 ~ 20 m 北 海 道 ~ 沖 縄 南 千 島 ウスリー 朝 鮮 半 島 中 国 台 湾 まだ 肌 寒 い 季 節 に 枝 いっぱいに 穂 を 垂 らしている 木 があれ ば それがハンノキだ 湿 地 の 周 辺 など 平 地 の 湿 潤 な 場 所 に 生 える 花 期 は2~4 月 で ふと 訪 れた 暖 かい 日 に 一 気 に 花 を 咲 かせる 暖 地 では 年 明 け 前 にも 開 花 する 小 さな 松 か さ 状 の 果 穂 がなり 10 月 に 種 子 が 熟 す ( 出 典 : 葉 実 樹 皮 で 確 実 にわかる 樹 木 図 鑑 ) 6 トチノキ( 栃 の 木 橡 の 木 ) 学 名 :Aesculus turbinata トチノキ 科 トチノキ 属 20 ~ 30 m 北 海 道 ( 札 幌 市 以 南 ) ~ 九 州 山 地 の 沢 沿 いに 多 く 生 える 大 きな 葉 が 葉 団 扇 のようにつく 様 子 が 特 徴 的 5 ~ 6 月 直 立 した 円 錐 状 の 穂 に 白 い 花 を 咲 かせる 果 実 は 9 月 に 熟 すと 割 れ 1 ~ 2 個 の 大 きな 種 子 を 出 す この 種 子 にはデンプン 質 が 豊 富 で それを 加 工 したも のが 栃 餅 蜜 源 植 物 としても 重 要 で 材 も 建 築 材 に 利 用 され るなど 山 村 の 生 活 に 根 差 した 植 物 でもある ( 出 典 : 葉 実 樹 皮 で 確 実 にわかる 樹 木 図 鑑 ) 8 ハシバミ( 榛 ) 学 名 :Corylus Heterophylla var. Thunbergii 英 名 :Asian Hazel カバノキ 科 ハシバミ 属 ウスリー 川 流 域 (ロシア 沿 海 地 方 ) アムール 川 流 域 ( 中 国 東 北 部 を 含 む)から 中 国 陝 西 省 にかけ ての 地 域 ならびに 朝 鮮 半 島 と 日 本 列 島 ( 北 海 道 本 州 九 州 ) に 分 布 する 落 葉 低 木 花 期 は 3 ~ 4 月 ごろで 雌 雄 同 株 雄 花 は 尾 状 花 序 で 雌 花 は 芽 鱗 に 包 まれたまま 開 花 して 赤 い 柱 頭 だけが 目 立 つ 果 実 ( 堅 果 )は 食 用 にできる 世 界 的 に 流 通 しているヘーゼ ルナッツは 本 種 の 同 属 異 種 にあたるセイヨウハシバミ( 西 洋 榛 )である ( 出 典 :フリー 百 科 事 典 ウィキペディア(Wikipedia) ) - 20 -
植 栽 植 物 3 9 ヤマハギ( 山 萩 ) 学 名 :Lespendeza bicolor マメ 科 ハギ 属 1~2m 北 海 道 ~ 九 州 朝 鮮 半 島 中 国 ウスリー 山 野 の 林 縁 や 草 地 に 生 え 北 海 道 から 九 州 までもっとも 普 通 に 見 られるハギ 類 秋 の 七 草 に 数 えられ 実 際 にハギ 属 には 草 の 仲 間 も 多 いが 本 種 は 樹 高 1 ~ 2 mになる 低 木 ただし 冬 には 地 上 の 枝 はほとんど 枯 れてしまう 花 期 は7~9 月 枝 の 先 端 に 紅 紫 色 の 蝶 形 花 を 多 数 咲 かせる ヤマハギの 仲 間 はどれも 似 ているが 本 種 は 小 葉 の 先 が 円 い ( 出 典 : 葉 実 樹 皮 で 確 実 にわかる 樹 木 図 鑑 ) 11 ヤマブドウ( 山 葡 萄 ) 学 名 :Vitis coignetiae ブドウ 科 ブドウ 属 つる 性 北 海 道 本 州 四 国 南 千 島 サハリン ウスリー アムール 鬱 陵 島 山 地 の 林 縁 などに 生 える 野 生 のブドウ 甘 酢 っぱい 果 実 は 高 級 な 山 の 幸 で 生 食 のほかジャムやジュースにして 楽 しめる つる 性 の 樹 木 で 他 の 植 物 に 巻 きひげで 取 りつき 這 い 上 が る 葉 は 大 きく 角 張 った 円 形 で 基 部 はハート 形 いわゆ るブドウ 形 の 葉 だ 秋 の 美 しい 紅 葉 も 楽 しみの 一 つ 花 期 は 6~7 月 葉 に 対 生 する 花 序 に 小 さな 花 を 多 数 咲 かせる ( 出 典 : 葉 実 樹 皮 で 確 実 にわかる 樹 木 図 鑑 ) 10 ヤマユリ( 山 百 合 ) 学 名 :Lilium auratum Lindl ユリ 科 ユリ 属 本 州 近 畿 以 北 の 山 地 に 生 え また 栽 培 する 多 年 草 鱗 茎 は 扁 球 形 で 径 10cm くらい 茎 は 高 さ 1 ~ 1.5 m 直 立 花 期 に 重 みで 少 し 倒 れる 葉 は 茎 に 散 生 し 有 柄 長 さ 10 ~ 15cm 革 質 で 平 滑 花 は7~8 月 径 15~20cm 香 気 が 強 い 花 被 片 6 先 端 は 反 り 返 る おしべ 6 葯 は 長 さ 2cm くらい 鱗 茎 は 食 用 1 枚 ずつはがして 調 理 する ( 出 典 : 学 生 版 原 色 牧 野 日 本 植 物 図 鑑 ( 北 隆 館 ) 旬 を 見 つける 山 菜 木 の 実 ( 長 岡 書 店 )) 12 フッキソウ( 富 貴 草 ) 学 名 :Pachysandra terminalis ツゲ 科 フッキソウ 属 常 緑 小 低 木 日 本 ( 北 海 道 ~ 九 州 )を 含 む 東 アジアに 分 布 する 山 地 の 林 内 に 生 え また グラン ドカバーとしてよく 栽 培 される 雌 雄 同 株 茎 の 下 部 は 地 を 這 い 上 部 は 斜 上 して 高 さ 20 ~ 30cm になる 葉 は 厚 く 密 に 互 生 し 長 さ 5 ~ 10cm 幅 2 ~ 4cm の 卵 状 楕 円 形 または 菱 状 倒 卵 形 上 半 分 に 粗 い 鋸 葉 が ある 雄 花 は 茎 の 上 部 に 密 につき その 下 に 雌 花 が5~7 個 つく 雄 花 にも 雌 花 にも 花 弁 はなく 4 個 の 萼 片 がある 果 実 は 核 果 長 さ 約 1.5cm の 卵 形 で 白 く 熟 す 花 期 は3~5 月 ( 出 典 :フリー 百 科 事 典 ウィキペディア(Wikipedia) ) - 21 -
植 栽 植 物 4 13 チシマザサ( 千 島 笹 ) 学 名 :Sasa kurilensis 別 名 :ネマガリダケ( 根 曲 竹 ) コウライザサ( 高 麗 笹 ) イネ 科 タケ 亜 科 ササ 属 1.5 ~3m ササの 仲 間 では 最 も 北 部 に 分 布 する 日 本 列 島 ( 四 国 愛 媛 県 本 州 鳥 取 県 以 北 の 日 本 海 側 および 東 北 地 方 北 海 道 ) 千 島 列 島 南 部 朝 鮮 半 島 樺 太 (サハリン 島 ) 山 地 に 群 生 稈 の 上 部 でのみ 枝 分 かれする モウソウチクが 普 及 する 以 前 チシマザサは 日 本 を 代 表 する 竹 笹 類 のひと つであった 花 は 穂 状 で 約 60 年 に 一 度 群 落 全 体 が 咲 き 結 実 後 枯 死 する 稈 は 農 作 物 の 支 柱 や 竹 細 工 に 利 用 される 筍 は5~6 月 に 収 穫 できる 灰 汁 が 少 ない 15 チマキザサ ( 粽 笹 ) 学 名 :Sasa Palmata イネ 科 ササ 属 稈 は 高 さ 1.5 ~ 2m 直 径 7~8mm 北 海 道 本 州 ( 日 本 海 側 ) 九 州 北 部 に 生 える 節 はやや 膨 れる 枝 は 一 節 から 一 個 出 る 葉 身 は 20 ~ 25cm 幅 6 ~ 8cm 葉 の 両 面 とも 無 毛 であることが 他 の 笹 との 区 別 点 であり チマキを 作 ったり 料 理 を 盛 るなどに 利 用 される ( 出 典 : 松 江 の 花 図 鑑 Web ページ 岡 山 理 科 大 学 植 物 生 態 研 究 室 Web ページ) ( 出 典 :フリー 百 科 事 典 ウィキペディア(Wikipedia) 写 真 は Web ページより 転 載 ) 14 クマザサ( 隈 笹 ) 学 名 :Sasa albo-marginata Makino et Shibata Sasa veitchii 別 名 :ヤキバザサ イネ 科 ササ 属 冬 に 葉 の 縁 に 白 色 の 隈 どりができるから 隈 笹 という 本 州 中 国 地 方 四 国 九 州 に 野 生 または 野 生 化 して いるが 庭 に 植 栽 され 群 生 する 常 緑 の 笹 類 地 下 茎 は 横 に 這 い 先 は 直 立 茎 は 細 長 く 中 空 高 さ 40 ~ 100cm 上 部 で 多 少 分 枝 する 葉 は 枝 先 に4~7 片 掌 状 につけ 長 さ15~ 25cm 表 面 は 深 緑 色 で 滑 らか 裏 面 は 白 味 を 帯 び 無 毛 夏 まれに 開 花 する 16 ミヤコザサ( 都 笹 ) 学 名 :Sasa Niponica イネ 科 ササ 属 高 さ 50 ~ 80cm 北 海 道 から 本 州 の 太 平 洋 側 四 国 九 州 に 分 布 稈 は 分 岐 せず 一 本 立 ちで 節 が 球 状 に 膨 れる 京 都 比 叡 山 で 発 見 されたので この 名 がある 葉 は 広 披 針 形 で 下 面 に 毛 がある ( 出 典 : 三 省 堂 大 辞 林 竹 図 鑑 (Web ページ)) ( 出 典 : 学 生 版 原 色 牧 野 日 本 植 物 図 鑑 ( 北 隆 館 ) 葉 実 樹 皮 で 確 実 にわかる 樹 木 図 鑑 ) 夏 冬 - 22 -
植 栽 植 物 5 活 用 の 中 で 導 入 する 植 物 17 ニッコウザサ ( 日 光 笹 ) 学 名 :Sasa nikkoensis 日 本 の 各 地 に 分 布 葉 は 長 楕 円 形 で 表 面 には 細 かい 毛 が 生 えている 冬 になると 葉 の 周 りが 白 く 隈 取 される 名 前 は 牧 野 富 太 郎 博 士 が 日 光 で 発 見 したことによる ミヤコザサに 似 ているが 節 に 下 向 きに 毛 がある ( 出 典 : 植 物 図 鑑 Web ページ 諏 訪 の 植 物 Web ページ) 整 備 後 に 市 民 参 加 の 体 験 活 用 等 によって 山 野 草 や 下 草 類 を 導 入 する 以 下 は その 後 補 となる 植 物 ( 須 藤 先 生 のご 指 導 による) オミナエシ オトコエシ ハッカ ハエドクソウ フデリンドウ オカノトラノオ ミツバ トチバニンジン スミレ タチツボスミレ ツボスミレ フッキソウ ヤハズソウ ゲンノショ ウコ ナンテンハギ ヌスビトハギ ワレモコウ ヘビイチゴ ムラサキケマン キンミズヒ キ アズマイチゲ ミスミソウ サラナシショウマ ヤマオダマキ ミズヒキ スイバ アカ ザ アカソ イタドリ ママコノシリヌグイ フタリシズカ イカリソウ ノビル ホウチャ クソウ ネバリノギラン ヤブカンゾウ チゴユリ シオデ ヤマホトトギス ヒメヤブラン ユキザサ オニユリ クルマユリ - 23 -