80 QOL QOL VAS Score MRI MRI MRI Ra Rb MRI
81 お 名 前 VAS VAS Score
82 奥ほか 症例 手術時間 出血量 食事開始日 術後入院期間 分 ml 日 日 平均 SD 9 備考 排尿障害 創部感染 図 直腸子宮内膜症症例の MRI ゼリー法によ る画像所見 図 当院で直腸子宮内膜症に対して直腸低位前方切 除術を施行した症例の内訳 子宮内膜症では 反復する月経による炎症性変 合結紮で固定し腹腔内に還納する 腹腔内で 化によって引き起こされる線維性の癒着によ このアンビルヘッドとサーキュラーステープラ り 解剖学的構築は生理的な状態から著しくか による腸管の端々吻合を行う 図 この け離れた状態となる このような癒着は 子宮 後 リークテストをして吻合状態を確認し ド 内膜症のほとんどの症例にみられ 剥離操作が レーンを挿入して手術を終了する 図 もっとも重要な操作となる このような癒着剥 離の手技に関しては 松本らの報告した手技に 蠱 結 果 これまでに行った症例の内訳を表に示 基づいた手法で対処している その方法は す 手術時間は ± 分で 出血量は 針状電極で 繊細に切開し開放していくもので ± ml であった 術後の食事開始は ± W で シャ 切開剥離操作には pure cut 日目 退院は術後 ± 日目であった 術 剥 ープに微細な切開を試みている 図 中にも術後に腸管穿孔や縫合不全などの合併症 離を進めていく際には 尿管の走行を含め 骨 は認めなかった しかし 症例に術後短期間 盤 内 の 解 剖 の 把 握 が 極 め て 重 要 で step by の排尿障害を認めたが日後には自然軽快し step で骨盤内の解剖学的な構築を再現しなが た 他に 症例に創部感染を認めたが 保存 ら子宮内膜症病変の切除を行う方法を取ってい 的に対処ができた これら症例において全例 る 図 に右仙骨子宮靭帯の切除状態を示 術後には排便痛や下血などの症状は消失し 現 す 在のところ再発兆候は認めていない 子宮内膜症病巣の切除が終われば 直腸を露 蠶 考 察 出し PDS で肛門側の直腸子宮内膜症 子宮内膜症は 生殖年齢の女性に好発する の切離部位をマーキング 図 した後 とくに 近年の晩婚および少子化も一因となり 消化器外科医師による手術へのバトンタッチと その発症頻度は増加傾向にあり 直腸子宮内膜 なる 全周性に授動し遊離した直腸壁を露出し 症を含む重症子宮内膜症も今後増加するものと た後 mm の自動縫合切断器発で直腸の切 考えられる しかし 直腸子宮内膜症では慢性 引き続き 下腹部正中のトロッ 断 図 的な排便痛や月経時の下血などが主たる症状の カー創をcm に延長し その腹壁創に開窓用 ため 必ずしも婦人科の受診にはならない 多 M steri-dreape TM を装着させて 遊離 切断 くの場合が 消化器内科や消化器外科に受診し した直腸を引き出し 病巣部の直腸を切離 図 ているものと考えられる そのため 他科であ ついで 口側断端部にアンビルヘッド っても女性の診察にあたっては常に 月経周期 を挿入し そのアンビル軸に口側腸管断端を縫 を念頭においた診察が重要になってくる また
直腸子宮内膜症に対する腹腔鏡下直腸低位前方切除術の検討 外科との連携で行った症例より 83 図 腹腔鏡での手術手順と内容 ダグラス窩の閉鎖した所見 針状電極による切離 右仙骨子宮靭帯の子宮内膜症病変切除 直腸切断部の肛門側断端をマーキング 自動縫合切断器による直腸の切断 体外での直腸病変の切断 腸管の端々吻合 術後の吻合状態の確認
84 Jubanvic KJ et al. Extrapelvic endometriosis. Obstet Gynecol Clin North Am Takeuchi H et al. A novel technique using magnetic resonance imaging jelly for evaluation of rectovaginal endometriosis. Fertil Strril