黒 田 基 樹 はしがき 本 文 書 集 は, 山 内 上 杉 氏 文 書 集 6として, 前 回 前 々 回 で 取 り 上 げた 上 杉 憲 忠 房 顕 の 父 にあたる 上 杉 憲 実 の 発 給 文 書 受 給 文 書 を 集 成 し, 編 年 順 に 配 列 したもの である ただし 憲 実 の 関 係 文 書 は 多 数 にのぼるため, 二 回 に 分 けて 掲 載 するものと する 今 回 においては, 応 永 年 間 (1394~1428)までの, 憲 実 の 発 給 文 書 二 〇 点, 受 給 文 書 一 〇 点, 計 三 〇 点 を 集 成 し,その 他, 家 臣 の 奉 書 副 状 など 三 八 点 を 参 考 文 書 としてあわせて 収 録 した 収 録 にあたっては, 文 書 ごとに 通 番 を 付 し, 文 書 形 式 によって 示 した また 出 典 史 料 名 については 一 般 的 な 史 料 名 を 採 用 した 翻 刻 形 式 についても, 一 般 的 な 史 料 集 に 準 じるかたちをとり, 注 記 については 人 名 年 代 など, 必 要 最 小 限 のものにと どめた なお 一 部 の 文 書 については, 写 真 版 による 確 認 をとれていないものがある 今 後 それらの 確 認 作 業 をすすめていく 必 要 があるが,ここでは 現 時 点 での 作 業 成 果 とし てまとめておくことにしたい これによって, 室 町 期 の 関 東 上 杉 氏 研 究 の 進 展 に, 多 少 とも 寄 与 することができれば 幸 いである 参 考 1 兵 衛 尉 某 越 前 守 某 連 署 奉 書 ( 相 承 院 文 書 ) ( 上 杉 憲 定 ) 佐 介 谷 稲 荷 社 別 当 職 并 当 社 領 等 事, 任 先 照 寺 殿 御 補 任 之 旨, 如 元 可 為 御 計 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, 応 永 廿 五 年 二 月 十 日 兵 衛 尉 ( 花 押 ) 越 前 守 ( 花 押 ) 相 承 院 法 印 御 房 参 考 2 兵 衛 尉 某 島 田 泰 規 連 署 奉 書 ( 明 王 院 文 書 ) 39
駿 河 台 大 学 論 叢 第 46 号 (2013) 遍 照 院 雑 掌 印 乗 申, 上 野 国 浄 法 寺 内 平 塚 牛 田 岩 井 三 ヶ 所 事, 数 通 文 書 明 白 之 上, 当 知 行 無 相 違 之 処, 長 谷 河 山 城 守 押 妨 云 々, 太 不 可 然, 所 詮 不 日 退 彼 違 乱, 可 被 沙 汰 付 下 地 於 印 乗 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, 応 永 廿 五 年 三 月 卅 日 兵 衛 尉 ( 花 押 ) ( 宛 所 欠 ) ( 島 田 泰 規 ) 治 部 丞 ( 花 押 ) 参 考 3 兵 衛 尉 某 加 賀 守 某 連 署 奉 書 ( 蜷 川 親 治 氏 所 蔵 文 書 ) 上 野 国 高 山 御 厨 中 村 郷 内 田 畠 在 家 小 林 修 理 亮 / 号 香 津 海 跡 事, 致 寄 進 同 郷 内 宝 光 寺 訖, 然 而 未 御 判 之 間, 先 以 連 署 可 令 寄 附 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, 応 永 廿 五 年 四 月 十 三 日 兵 衛 尉 ( 花 押 ) 加 賀 守 ( 花 押 ) ( 宛 所 欠 ) 参 考 4 兵 衛 尉 某 左 衛 門 尉 定 忠 連 署 奉 書 ( 三 島 神 社 文 書 ) 伊 豆 国 三 島 社 領 長 崎 郷 事, 如 元 被 返 付 社 家 訖, 雖 然 已 前 為 沽 却 地 之 間, 自 当 年 於 三 ヶ 年 土 貢 者, 被 寄 当 社 御 修 理 方, 可 被 遂 勘 定 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, 応 永 廿 五 年 八 月 三 日 兵 衛 尉 ( 花 押 ) ( 定 忠 ) 左 衛 門 尉 ( 花 押 ) 三 島 宮 東 大 夫 殿 参 考 5 兵 衛 尉 某 左 衛 門 尉 定 忠 連 署 奉 書 ( 三 島 神 社 文 書 ) 伊 豆 国 長 崎 郷 事, 為 同 国 三 島 社 領 之 段, 治 承 四 年 十 月 廿 一 日 右 大 将 家 御 寄 進 状, 建 武 二 年 十 二 月 十 一 日 長 寿 寺 殿 御 判 等 明 鏡 之 上 者, 不 日 退 瀬 下 掃 部 助 知 行, 可 被 沙 汰 付 下 地 於 当 社 東 大 夫 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, 応 永 廿 五 年 八 月 三 日 兵 衛 尉 ( 花 押 ) ( 定 忠 ) 左 衛 門 尉 ( 花 押 ) ( 道 守 ) 大 石 遠 江 入 道 殿 参 考 6 大 石 道 守 打 渡 状 ( 三 島 神 社 文 書 ) 伊 豆 国 長 崎 郷 事, 任 今 月 三 日 御 奉 書 之 旨, 退 瀬 下 掃 部 助 知 行, 所 沙 汰 付 下 地 於 当 社 東 大 夫 之 也, 仍 渡 状 如 件, 40
( 大 石 ) 応 永 廿 五 年 八 月 廿 七 日 道 守 ( 花 押 ) 三 島 宮 東 大 夫 殿 1 上 杉 憲 実 奉 書 ( 白 川 文 書 ) 連 々 御 忠 節 伺 申 候, 神 妙 之 至 候, 於 向 後 弥 憑 被 思 食 処 也, 追 賞 可 被 行 之 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 廿 六 年 二 月 一 日 憲 実 ( 花 押 1) ( 満 政 ) 小 峯 参 河 守 殿 参 考 7 島 田 泰 規 左 衛 門 尉 定 忠 連 署 奉 書 写 ( 東 福 寺 文 書 ) 東 福 寺 雑 掌 有 本 申, 武 蔵 国 多 西 郡 船 木 田 庄 領 家 職 年 貢 之 事, 多 年 知 行 無 相 違 之 処, 爰 当 国 諸 公 事 五 ヶ 年 間, 号 御 免, 平 山 参 河 入 道 彼 年 貢 銭 対 捍 云 々, 太 以 不 可 然, 所 詮 不 可 被 准 自 余 公 事 上 者, 止 平 山 違 乱, 可 被 全 寺 務 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, ( 島 田 泰 規 ) 応 永 廿 六 年 三 月 六 日 治 部 丞 有 判 ( 定 忠 ) 左 衛 門 丞 有 判 ( 忠 政 ) 長 尾 々 張 入 道 殿 参 考 8 左 衛 門 尉 定 忠 書 状 写 ( 烟 田 文 書 ) 徳 宿 肥 前 守 跡 事, 一 色 方 拝 領 御 当 知 行 之 処, 肥 前 守 立 還 押 領 之 由 承 候, 随 而 被 下 御 代 官 候, 面 々 様 号 一 揆 同 心 可 被 支 申 之 由, 其 聞 候, 事 実 候 者, 不 可 然 候, 仍 於 彼 所 当 方 御 内 人 々 不 可 有 合 力 之 由, 被 下 御 奉 書 候, 其 段 可 有 御 心 得 候, 恐 々 謹 言, ( 年 未 詳 ) 六 月 廿 四 日 左 衛 門 尉 定 忠 ( 花 押 ) ( 幹 胤 ) 謹 上 烟 田 遠 江 守 殿 * 前 号 の 左 衛 門 尉 定 忠 に 懸 けてここに 収 録 する 2 足 利 義 持 袖 判 下 文 ( 上 杉 文 書 ) ( 足 利 義 持 ) 花 押 ) 伊 豆 上 野 両 国 守 護 職 事, 所 補 任 上 杉 四 郎 憲 実 也, 早 守 先 例, 可 致 沙 汰 之 状 如 件, 応 永 廿 六 年 八 月 廿 八 日 参 考 9 長 尾 憲 明 遵 行 状 ( 雲 頂 庵 文 書 ) 円 覚 寺 大 義 庵 雑 掌 申, 当 庵 領 上 州 園 田 御 厨 東 村 上 村 事, 文 書 明 白 上 者, 莅 彼 所, 如 41
駿 河 台 大 学 論 叢 第 46 号 (2013) 元 可 沙 汰 付 下 地 於 彼 雑 掌 候 者 也, ( 長 尾 ) 応 永 廿 七 年 四 月 十 六 日 憲 明 ( 花 押 ) 当 所 催 促 所 3 細 川 満 元 奉 書 案 ( 鹿 王 院 文 書 ) 天 竜 寺 領 相 模 国 成 田 庄 武 蔵 国 下 里 郷 段 銭 以 下 諸 公 事 并 臨 時 課 役 守 護 役 等 事, 早 任 ー 応 永 廿 七 年 四 月 十 九 日 上 杉 四 郎 殿 ( 細 川 満 元 ) 沙 弥 判 参 考 10 長 尾 憲 明 遵 行 状 写 ( 相 州 文 書 ) 建 長 寺 宝 珠 庵 雑 掌 申, 上 野 国 奈 久 留 見 村 参 分 弐 方 内 滝 安 名 事, 任 去 月 廿 六 日 御 奉 書 之 旨, 退 発 智 伊 豆 守 違 乱, 可 令 全 寺 家 所 務 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, 応 永 廿 七 年 六 月 八 日 神 谷 掃 部 助 殿 ( 長 尾 ) 憲 明 ( 花 押 ) 瀬 下 隼 人 佑 殿 4 細 川 満 元 奉 書 案 ( 佐 々 木 文 書 ) 佐 々 木 吉 童 子 知 行 分 武 蔵 国 太 田 渋 子 領 家 職 事, 年 来 知 行 無 相 違 処, 葛 山 六 郎 左 衛 門 尉 定 藤 混 地 頭 職 及 違 乱 云 々, 甚 不 可 然, 所 詮 不 日 退 定 藤, 任 多 年 知 行 之 旨, 可 被 全 吉 童 子 代 所 務, 更 不 可 有 遅 怠 之 由, 所 被 仰 下 也, 仍 執 達 如 件, 応 永 廿 七 年 七 月 二 日 上 杉 四 郎 殿 ( 細 川 満 元 ) 沙 弥 判 ( 裏 書 ) 在 御 判 参 考 11 左 近 将 監 実 次 長 尾 芳 伝 連 署 奉 書 ( 三 島 神 社 文 書 ) 三 嶋 宮 東 西 御 読 経 所 并 三 昧 堂 塔 本 八 幡 宮 国 分 寺 供 僧 等 申, 内 外 宮 役 夫 工 米 事, 於 当 社 領 者, 雖 被 勘 落 之, 至 于 供 僧 領 者, 任 往 古 例 所 被 免 除 也, 早 守 去 十 日 御 教 書 之 旨, 向 後 不 可 有 相 違 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, 応 永 廿 九 年 五 月 廿 二 日 ( 憲 清 ) 寺 尾 伊 豆 守 殿 ( 実 次 ) 左 近 将 監 ( 花 押 ) ( 長 尾 忠 政 ) 沙 弥 ( 花 押 ) 42
参 考 12 左 衛 門 尉 定 忠 書 下 ( 中 山 法 華 経 寺 文 書 ) 中 山 本 妙 寺 雑 掌 申, 下 総 国 葛 西 御 厨 篠 崎 郷 内 当 寺 領 田 畠 在 家 事, 任 去 四 年 十 二 月 廿 三 日 安 堵 御 判 之 旨, 不 可 有 相 違 之 状 如 件, 応 永 廿 九 年 七 月 七 日 左 衛 門 尉 定 忠 ( 花 押 ) 本 妙 寺 別 当 兵 部 卿 権 大 僧 都 参 考 13 長 尾 芳 伝 書 下 ( 金 沢 文 庫 文 書 ) 金 沢 称 名 寺 造 営 用 脚 勧 進 関 事 右, 於 六 浦 庄 内 常 福 寺 門 前, 人 別 二 文 駄 別 三 文 充, 充 取 之, 可 被 修 其 功 之 状, 如 件, ( 長 尾 忠 政 ) 応 永 廿 九 年 七 月 十 七 日 沙 弥 ( 花 押 ) 参 考 14 寺 尾 憲 清 書 状 ( 三 島 神 社 文 書 ) 当 社 御 池 はらはれ 候 へく 候, 仍 人 夫 事 者, 已 前 申 付 へきよし 被 下 御 書 下 候, 狩 野 庄 内 又 田 方 しかるへき 所 お, 道 舟 と 談 合 候 て, 折 紙 お 可 被 成 候, 謹 言, ( 応 永 二 十 九 年 ) 後 十 月 四 日 ( 寺 尾 ) 憲 清 ( 花 押 ) さんみ 房 5 足 利 持 氏 御 教 書 ( 清 河 寺 文 書 ) 武 蔵 国 足 立 郡 上 内 野 郷 内 田 壱 町 弐 段 在 家 壱 宇 并 敷 地 共 長 井 駿 河 三 郎 実 基 寄 進, 同 郷 内 田 壱 町 弐 段 佐 地 川 在 家 壱 宇 駿 河 三 郎 実 基 伯 父 紹 旭 蔵 主 寄 進 之 地 等 事, 早 守 寄 附 之 旨, 可 沙 汰 付 下 地 於 清 河 寺 雑 掌 之 由, 可 被 下 知 代 官 之 状 如 件, 応 永 廿 九 年 十 一 月 廿 一 日 安 房 四 郎 殿 ( 足 利 持 氏 ) 花 押 ) 6 足 利 持 氏 御 教 書 ( 安 保 文 書 ) 安 保 信 濃 守 宗 繁 申, 武 蔵 国 秩 父 郡 長 田 郷 半 分 事, 背 遵 行 旨, 浄 妙 寺 雑 掌 支 之 云 々, 其 無 謂, 所 詮 重 臨 彼 所, 可 沙 汰 付 下 地 於 宗 繁 之 由, 可 被 下 知 代 官 之 状, 如 件, 応 永 廿 九 年 十 一 月 廿 六 日 安 房 四 郎 殿 ( 足 利 持 氏 ) 花 押 ) 43
駿 河 台 大 学 論 叢 第 46 号 (2013) 参 考 15 左 近 将 監 実 次 長 尾 芳 伝 連 署 奉 書 ( 円 覚 寺 文 書 ) 円 覚 寺 造 営 要 脚 伊 豆 国 府 中 関 所 事, 爰 於 自 余 関 々 者, 雖 被 破 却 之, 至 于 彼 関 所 者, 以 前 任 御 教 書 等 之 旨, 如 元 所 被 閣 之 也, 然 者 御 事 書 遣 之, 所 詮 守 彼 旨, 可 致 沙 汰 之 旨, 可 被 相 触 関 預 人 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, ( 実 次 ) 応 永 卅 年 五 月 十 八 日 左 近 将 監 ( 花 押 ) ( 憲 清 ) 寺 尾 伊 豆 守 殿 ( 長 尾 忠 政 ) 沙 弥 ( 花 押 ) 参 考 16 左 近 将 監 実 次 書 状 ( 相 承 院 文 書 ) 先 日 就 西 村 事, 可 進 状 之 由, 被 仰 出 候 間, 申 候 之 処, 御 状 給 候 間, 委 細 令 披 露 候 間, 慈 悲 寺 事 者 兼 日 御 望 所 と 申, 西 村 ニハ 莫 大 過 上 之 地 ニ 候 由, 其 聞 候 之 間, 両 方 可 然 之 由, 御 落 居 候 之 処, 如 此 御 状 之 間, 未 道 行 候, 先 日 御 状 ニ 如 此 候 へ 共, 上 之 御 意 候 上 者, 是 非 を 雖 申 之 由 候, 雖 然 御 心 底 を 不 被 残 御 申 候 者, 其 段 可 令 披 露 候 歟, 若 御 ためもしひ 寺 まさるへきかと 存 候, 是 ハ 内 々 為 御 心 得 令 申 候, 委 細 御 返 事 に 示 給 候 者, 其 段 可 存 候, 毎 時 期 後 信 候, 恐 々 敬 白, ( 年 未 詳 ) 正 月 廿 五 日 左 近 将 監 実 次 ( 花 押 ) 謹 上 相 承 院 御 同 宿 * 前 号 の 左 近 将 監 実 次 に 懸 けてここに 収 録 する 参 考 17 鳥 名 木 国 義 軍 忠 状 ( 鳥 名 木 文 書 ) 著 到 行 方 鳥 名 木 右 馬 助 国 義 申 軍 忠 事, ( 満 重 ) 右, 就 小 栗 常 陸 孫 次 郎 御 対 治 事, 去 六 月 廿 六 日 馳 参 古 河 御 陣 之 処, 同 七 月 一 日 小 栗 ( 憲 秀 ) 御 進 発 之 間, 令 供 奉, 致 日 々 矢 戦, 同 八 月 二 日 城 責 時, 属 土 岐 美 作 守 手, 打 破 南 面 壁, 最 前 切 入, 致 散 々 合 戦, 責 落, 剰 被 疵 訖, 同 夜 堀 内 城 令 没 落 上 者, 早 下 給 御 証 判, 為 備 向 後 亀 鏡, 恐 々 如 件, 応 永 三 十 年 八 月 日 承 了, ( 上 杉 憲 実 ) 管 領 為 大 将 御 発 向 之 処, 未 能 判 形 之 間, 任 被 仰 下 之 旨, 所 封 裏 也, ( 明 石 ) 応 永 卅 年 十 一 月 廿 八 日 行 実 ( 花 押 ) ( 島 田 ) 泰 規 ( 花 押 ) 44
参 考 18 烟 田 幹 胤 軍 忠 状 写 ( 烟 田 文 書 ) ( 校 正 訖,) 同 前 着 到 鹿 島 烟 田 遠 江 守 幹 胤 軍 忠 事, ( 満 重 ) 右, 就 小 栗 孫 次 郎 年 来 館 籠, 陰 謀 露 顕 之 間, 御 罷 向 之 砌, 六 月 廿 日 古 河 御 陣 馳 参, ( 上 杉 憲 実 ヵ) 同 七 月 一 日 結 城 江 御 屋 形 御 共 申, 同 五 日 伊 佐 江 御 共 申, 同 八 日 小 栗 江 御 迫 候 仁, 致 ( 憲 幹 ) ( 壁 脱 ) 宿 直 警 固, 日 々 矢 戦 仕, 同 八 月 二 日 以 御 意, 鹿 嶋 行 方 東 条 同 心 仁 向 真 城 致 忠 節 候 上, 無 程 御 敵 没 落 仕 候 間, 同 八 月 五 日 結 城 江 御 帰 参 之 間, 御 共 申 候 上 者, 早 下 給 御 証 判, 為 備 後 代 亀 鏡, 恐 々 言 上 如 件, 応 永 卅 年 八 月 日 承 候 了, ( 上 杉 憲 実 ) 管 領 為 大 将 御 発 向 之 処, 未 能 判 形 之 間, 任 被 仰 下 之 旨, 所 封 裏 也, ( 明 石 ) 応 永 卅 年 十 一 月 廿 八 日 行 実 在 判 ( 島 田 ) 泰 規 在 判 参 考 19 長 尾 芳 伝 奉 書 ( 臼 田 文 書 ) 常 陸 国 東 条 庄 下 条 市 崎 / 郷 [ ] 参 分 之 事, 為 御 料 所 々 ( 預 ) 置 也, 於 有 ( 限 ) [ ], 任 先 例 可 致 執 沙 汰 之 由 状, 仍 執 達 如 件, ( 長 尾 忠 政 ) 応 永 卅 一 年 正 月 廿 三 日 沙 弥 ( 花 押 ) 臼 田 勘 解 ( 左 衛 門 尉 殿 カ) [ ] 7 足 利 持 氏 御 教 書 ( 武 家 手 鑑 ) 武 蔵 国 久 下 郷 内 久 下 弥 五 郎 入 道 跡 并 杣 彦 太 郎 跡 屋 敷 等 事, 早 守 寄 進 状 之 旨, 可 沙 汰 付 下 地 於 金 陸 寺 雑 掌 由, 可 被 下 知 代 官 之 状 如 件, 応 永 卅 一 年 二 月 五 日 安 房 四 郎 殿 ( 足 利 持 氏 ) 花 押 ) 参 考 20 足 利 持 氏 御 教 書 ( 金 沢 文 庫 文 書 ) 武 蔵 国 六 浦 庄 釜 利 屋 郷 白 山 堂 事, 任 去 建 武 二 年 六 月 十 一 日 并 貞 和 六 年 二 月 廿 一 日 寄 附 之 旨, 為 称 名 寺 末 寺, 如 元 領 掌 不 可 有 相 違 之 状 如 件, 応 永 卅 一 年 五 月 二 日 ( 足 利 持 氏 ) 花 押 ) 45
駿 河 台 大 学 論 叢 第 46 号 (2013) 8 上 杉 憲 実 施 行 状 写 ( 賜 蘆 文 庫 文 書 九 ) ( 端 裏 書 ) 白 山 寺 武 蔵 国 六 浦 庄 釜 利 屋 郷 白 山 堂 事, 早 任 御 判 之 旨, 可 沙 汰 付 下 地 称 名 寺 末 寺 白 山 堂 雑 掌 之 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 卅 一 年 五 月 二 日 藤 原 ( 花 押 ) 大 石 遠 江 入 道 殿 9 上 杉 憲 実 寄 進 状 ( 神 田 孝 平 氏 旧 蔵 文 書 ) 寄 進 鶴 岡 八 幡 宮 社 上 野 国 岡 本 郷 内 下 総 国 幸 島 庄 弓 田 郷 内 田 畠 在 家 等 事, 右, 為 上 州 長 野 郷 内 東 荒 浪 村 替, 所 奉 寄 附 之 状 如 件, 応 永 卅 一 年 五 月 晦 日 藤 原 朝 臣 ( 花 押 2) 参 考 21 足 利 持 氏 充 行 状 ( 上 杉 文 書 ) 青 砥 四 郎 左 衛 門 入 道 跡 除 堀 内 分 事, 為 御 料 所 御 知 行 あるへく 候,あなかしく, 応 永 卅 一 年 六 月 二 日 女 房 達 中 申 させ 給 へ ( 足 利 ) 持 氏 ( 花 押 ) 10 上 杉 憲 実 施 行 状 ( 上 杉 文 書 ) 武 蔵 国 青 砥 四 郎 左 衛 門 入 道 跡 除 堀 内 分 事, 早 守 御 判 之 旨, 可 沙 汰 付 下 地 於 大 御 所 御 代 官 之 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 卅 一 年 六 月 二 日 藤 原 ( 花 押 2) ( 道 守 ) 大 石 遠 江 入 道 殿 11 上 杉 憲 実 書 状 写 ( 白 河 証 古 文 書 ) 依 上 保 御 判 御 拝 領, 目 出 候, 仍 馬 一 匹 鹿 毛 糟 / 毛 雲 雀 給 候, 令 悦 喜 候, 他 事 期 後 信 候, 恐 々 謹 言, ( 応 永 三 十 一 年 カ) 六 月 二 日 藤 原 憲 実 ( 花 押 2) ( 氏 朝 ) 謹 上 白 河 弾 正 少 弼 殿 46
参 考 22 足 利 持 氏 御 教 書 ( 白 川 文 書 ) ( 宗 義 ) 陸 奥 国 依 上 保 内 依 上 三 郎 庶 子 分 事, 所 充 行 也 者, 早 守 先 例 可 致 沙 汰 之 状 如 件, ( 足 利 持 氏 ) 応 永 卅 一 年 六 月 十 三 日 花 押 ) ( 氏 朝 ) 白 河 弾 正 少 弼 殿 12 上 杉 憲 実 施 行 状 ( 白 川 文 書 ) 陸 奥 国 依 上 保 内 依 上 庶 子 分 事, 早 守 御 下 文 之 旨, 笠 間 長 門 守 相 共 莅 彼 所 々, 可 被 沙 ( 氏 朝 ) 汰 付 下 地 於 白 河 弾 正 少 弼 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 卅 一 年 六 月 十 三 日 藤 原 ( 花 押 2) 小 田 出 羽 守 殿 13 上 杉 憲 実 施 行 状 ( 白 川 文 書 ) ( 懸 紙 上 書 ) 笠 間 長 門 守 殿 藤 原 憲 実 陸 奥 国 依 上 保 内 依 上 庶 子 分 事, 早 守 御 下 文 之 旨, 小 田 出 羽 守 相 共 莅 彼 所 々, 可 被 沙 ( 氏 朝 ) 汰 付 下 地 於 白 河 弾 正 少 弼 之 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 卅 一 年 六 月 十 三 日 藤 原 ( 花 押 2) 笠 間 長 門 守 殿 参 考 23 足 利 持 氏 充 行 状 ( 上 杉 文 書 ) ( 端 裏 押 書 ) 応 永 卅 一 六 十 七 むさしのくにしなかハの 御 もんしよ 三 つう 品 河 太 郎 跡 除 堀 内 分 事, 為 御 料 所 御 知 行 あるへく 候,あなかしく, ( 足 利 ) 応 永 卅 一 年 六 月 十 七 日 持 氏 ( 花 押 ) 女 房 達 御 中 申 させ 給 へ 14 上 杉 憲 実 施 行 状 ( 上 杉 文 書 ) ( 足 利 持 氏 母 一 色 氏 ) 武 蔵 国 品 河 太 郎 跡 除 堀 内 分 事, 早 守 御 判 之 旨, 可 沙 汰 付 下 地 於 大 御 所 御 代 官 之 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 卅 一 年 六 月 十 七 日 藤 原 ( 花 押 2) ( 道 守 ) 大 石 遠 江 入 道 殿 47
駿 河 台 大 学 論 叢 第 46 号 (2013) 15 上 杉 憲 実 施 行 状 ( 白 川 文 書 ) ( 宗 義 ) 陸 奥 国 依 上 保 依 上 三 郎 跡 事, 早 守 去 四 月 十 一 日 御 下 文 之 旨, 笠 間 長 門 守 相 共 莅 ( 氏 朝 ) 彼 所, 可 被 沙 汰 付 下 地 於 白 河 弾 正 少 弼 之 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 卅 一 年 六 月 十 九 日 藤 原 ( 花 押 2) 小 田 出 羽 守 殿 16 上 杉 憲 実 施 行 状 ( 白 川 文 書 ) ( 懸 紙 上 書 ) 笠 間 長 門 守 殿 藤 原 憲 実 ( 宗 義 ) 陸 奥 国 依 上 保 依 上 三 郎 跡 事, 早 守 去 四 月 十 一 日 御 下 文 之 旨, 小 田 出 羽 守 相 共 莅 ( 氏 朝 ) 彼 所, 可 被 沙 汰 付 下 地 於 白 河 弾 正 少 弼 之 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 卅 一 年 六 月 十 九 日 藤 原 ( 花 押 2) 笠 間 長 門 守 殿 17 上 杉 憲 実 奉 書 ( 上 杉 文 書 ) ( 足 利 持 氏 母 一 色 氏 ) 大 御 所 御 代 官 申 御 料 所 武 蔵 国 品 河 太 郎 跡 除 堀 内 分 事, 注 進 状 其 沙 汰 畢, 爰 品 河 太 郎 率 多 勢, 固 支 申 云 々, 甚 招 重 科 歟, 所 詮 重 莅 彼 所, 可 被 沙 汰 付 下 地 於 大 御 所 御 代 官, 已 於 彼 跡 者, 雖 可 被 収 公 一 円, 以 寛 宥 之 儀, 被 残 堀 内 分 之 処, 剰 対 御 代 官, 任 雅 意 支 申 之 条, 難 遁 罪 科, 猶 以 及 異 儀 者, 為 加 治 罸, 云 与 力 人, 云 交 名 人, 載 起 請 之 詞, 不 日 可 注 進 実 否 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 卅 一 年 七 月 五 日 藤 原 ( 花 押 2) 大 石 遠 江 入 道 殿 参 考 24 足 利 持 氏 御 教 書 案 ( 鹿 島 神 宮 文 書 ) 奉 寄 進 鹿 島 太 神 宮 ( 秀 幹 ) 常 陸 国 真 壁 郡 白 井 郷 真 壁 安 芸 守 跡, 右, 為 天 下 安 全 武 運 長 久, 所 寄 付 之 状 如 件, 応 永 卅 一 年 十 月 十 日 ( 足 利 持 氏 ) 従 三 位 源 朝 臣 御 ( 判 ) 18 上 杉 憲 実 奉 書 案 ( 鹿 島 神 宮 文 書 ) ( 秀 幹 ) ( 筑 ) 常 陸 国 真 壁 郡 白 井 郷 真 壁 安 芸 守 跡 事, 早 守 御 寄 進 状 之 旨, 築 波 越 後 守 相 共 莅 彼 所, 可 被 沙 汰 付 下 地 於 鹿 島 太 神 宮 雑 掌 之 状, 依 仰 執 達 如 件, 48
応 永 卅 一 年 十 月 十 日 藤 原 判 ( 泰 国 ) 小 幡 左 近 将 監 殿 19 上 杉 憲 実 奉 書 案 ( 鹿 島 神 宮 文 書 ) ( 秀 幹 ) ( 泰 国 ) 常 陸 国 真 壁 郡 白 井 郷 真 壁 安 芸 守 跡 事, 早 守 御 寄 進 状 之 旨, 小 幡 左 近 将 監 相 共 莅 彼 所, 可 被 沙 汰 付 下 地 於 鹿 島 太 神 宮 雑 掌 之 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 卅 一 年 十 月 十 日 藤 原 判 ( 筑 ) 築 波 越 後 守 殿 参 考 25 小 幡 泰 国 打 渡 状 案 ( 塙 文 書 ) ( 秀 幹 ) 鹿 島 御 神 領 常 陸 国 真 壁 郡 白 井 郷 真 壁 安 芸 守 跡 事, 任 去 年 十 月 十 日 御 寄 進 状 并 御 施 行 状 等 旨, 筑 波 越 後 守 相 共 莅 彼 所, 沙 汰 付 下 地 於 大 禰 宜 憲 親 雑 掌 候 訖, 仍 渡 状 如 件, ( 小 幡 ) 応 永 卅 二 年 二 月 五 日 左 近 将 監 泰 国 在 判 参 考 26 鳥 名 木 国 義 申 状 ( 鳥 名 木 文 書 ) ( 端 裏 書 ) 鳥 名 木 右 馬 助 状 応 永 卅 三 七 廿 六 目 安 鳥 名 木 右 馬 助 国 義 謹 申 ( 至 ) 右 子 細 者, 手 賀 出 羽 守 号 蒙 仰 鹿 嶋 御 造 営 奉 行, 国 義 知 行 分 に 申 懸 過 分 公 事, 剰 致 国 義 身 上 まて 支 配 可 仕 由, 伺 申 上 意 之 由, 承 及 候 間, 驚 存, 以 参 上 所 申 上 也, 所 詮 於 ( 上 杉 憲 実 ) 公 事 者, 任 先 例 致 其 沙 汰, 於 国 義 者, 一 度 御 屋 形 奉 公 申 上 者, 以 御 成 敗 被 退 出 羽 守 方 之 耨, 向 後 弥 為 抽 忠 節, 粗 言 上 如 件, 応 永 卅 二 年 七 月 日 参 考 27 島 田 泰 規 長 尾 芳 伝 連 署 奉 書 ( 浄 光 明 寺 文 書 ) 浄 光 明 寺 雑 掌 申, 寺 領 伊 豆 国 三 津 庄 内 四 ヶ 村 事, 三 島 宮 末 社 八 幡 宮, 可 運 送 材 木 人 夫 及 触 云 々, 於 当 寺 領 者, 去 廿 七 年 十 二 月 廿 一 日 被 成 諸 公 事 御 免 御 判 上 者, 向 後 可 被 停 止 催 促 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, ( 島 田 泰 規 ) 応 永 卅 二 年 九 月 廿 六 日 治 部 丞 ( 花 押 ) ( 長 尾 忠 政 ) 沙 弥 ( 花 押 ) ( 憲 明 ) 寺 尾 四 郎 左 衛 門 尉 殿 49
駿 河 台 大 学 論 叢 第 46 号 (2013) 参 考 28 左 衛 門 尉 某 長 尾 芳 伝 連 署 奉 書 ( 正 木 文 書 ) ( 満 長 ) 上 野 国 丹 生 郷 事, 被 去 渡 岩 松 伊 予 守 訖, 不 日 可 致 沙 汰 付 下 地 於 彼 代 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, 応 永 卅 二 年 十 二 月 廿 六 日 左 衛 門 尉 ( 花 押 ) ( 憲 明 ) 長 尾 能 登 守 殿 ( 長 尾 忠 政 ) 沙 弥 ( 花 押 ) 20 上 杉 憲 実 書 状 ( 明 王 院 文 書 ) 五 大 堂 稲 荷 社 長 日 祈 祷 歳 末 巻 数 一 枝 給 候 了, 悦 入 候, 恐 々 謹 言, 十 二 月 廿 七 日 憲 実 ( 花 押 3) ( 裏 書 異 筆 ) 応 永 卅 二 当 寺 供 僧 御 中 参 考 29 興 津 家 定 寄 進 状 ( 浄 光 寺 文 書 ) 下 総 国 葛 西 庄 上 木 毛 河 郷 内 薬 師 堂 別 当 職 同 寺 領 等 事, 家 定 知 行 内 之 間, 進 置 候 上 ( 有 ) 者, 曽 不 可 有 異 変 相 違 之 儀, 何 様 御 屋 形 御 判 送 可 申 沙 汰 候, 於 御 祈 祷 等 者, 不 可 有 懈 怠 候 也, 仍 寄 進 申 状 如 件, ( 興 津 ) 応 永 卅 三 年 正 月 十 一 日 藤 原 家 定 ( 花 押 ) 相 承 院 参 考 30 長 尾 憲 明 奉 書 ( 内 閣 文 庫 本 正 木 文 書 ) ( 岩 松 満 長 ) 上 野 国 丹 生 郷 事, 任 当 郷 冬 十 二 月 廿 六 日 御 奉 書 之 旨, 莅 彼 所, 可 被 沙 汰 下 地 於 伊 予 守 代 由 候 也, 仍 執 達 如 件, ( 長 尾 憲 明 ) 応 永 卅 三 年 正 月 廿 六 日 前 能 登 守 ( 花 押 ) 高 津 帯 刀 左 衛 門 尉 殿 21 上 杉 憲 実 補 任 状 ( 相 承 院 文 書 ) 補 任 下 総 国 葛 西 御 厨 上 木 毛 河 郷 内 薬 師 堂 號 浄 光 寺 別 当 職 并 寺 / 領 等 事, 右, 任 奥 津 右 衛 門 五 郎 家 定 申 請 之 旨, 所 補 任 之 状 如 件, 応 永 卅 三 年 六 月 十 三 日 安 房 守 ( 花 押 3) 50
相 承 院 法 印 御 房 22 足 利 義 持 袖 判 下 文 ( 上 杉 文 書 ) ( 足 利 義 持 ) 花 押 丹 波 国 漢 部 郷 并 八 田 郷 上 村 事, 止 料 所 之 儀, 所 返 付 上 杉 安 房 守 憲 実 也, 如 元 可 全 領 知 状 如 件, 応 永 卅 三 年 七 月 十 四 日 参 考 31 細 川 満 元 遵 行 状 ( 上 杉 文 書 ) 丹 波 国 何 鹿 郡 内 漢 部 郷 并 八 田 郷 内 上 村 事, 早 任 今 月 十 六 日 御 施 行 之 旨, 可 沙 汰 付 上 杉 安 房 守 憲 実 代 之 状 如 件, ( 細 川 満 元 ) 応 永 卅 三 年 七 月 廿 日 花 押 香 西 豊 前 守 殿 23 足 利 持 氏 御 教 書 写 ( 鏑 矢 記 ) 二 所 太 神 宮 雑 掌 権 祢 宜 定 庭 申, 下 総 国 葛 西 御 厨 領 家 職 上 分 米 事, 為 厳 重 神 領 有 其 沙 汰 之 処, 数 年 令 懈 怠 云 云, 神 慮 尤 難 測, 所 詮 任 往 古 例 致 催 促, 可 全 神 税 之 旨, 可 被 下 知 代 官 之 状 如 件, 応 永 卅 三 年 九 月 十 八 日 御 判 ( 足 利 ) 持 氏 将 軍 安 房 守 殿 24 上 杉 憲 実 施 行 状 ( 法 華 堂 文 書 ) 右 大 将 家 法 華 堂 供 僧 職 壱 口 良 範 律 師 跡, 寺 領 相 模 国 三 浦 郡 林 郷 大 多 和 村 内 田 参 ( 珍 誉 ) 町 畠 壱 町 弐 段 在 家 参 宇 等 事, 相 承 院 法 印 依 申 請 之, 任 去 九 日 御 下 文 之 旨, 可 被 沙 汰 付 下 地 於 淡 路 律 師 良 助 之 由, 可 被 下 知 代 官 之 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 卅 三 年 十 二 月 十 四 日 安 房 守 ( 花 押 2) ( 一 色 持 家 ) 刑 部 少 輔 殿 参 考 32 左 近 将 監 某 修 理 亮 某 連 署 奉 書 ( 実 相 院 及 東 寺 宝 菩 提 院 文 書 ) 法 華 堂 領 伊 豆 国 宇 加 賀 下 田 両 郷 事, 任 去 六 日 御 判 御 施 行 旨, 莅 彼 所, 可 被 沙 汰 付 下 地 於 地 蔵 院 雑 掌 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, 51
駿 河 台 大 学 論 叢 第 46 号 (2013) 応 永 卅 三 年 十 二 月 廿 七 日 左 近 将 監 ( 花 押 ) 修 理 亮 ( 花 押 ) ( 憲 明 ) 寺 尾 四 郎 左 衛 門 尉 殿 25 上 杉 憲 実 書 状 ( 実 相 院 及 東 寺 宝 菩 提 院 文 書 ) 法 華 堂 領 事, 無 相 違 候, 目 出 存 候, 仍 五 明 一 箱 給 候, 畏 入 候, 以 此 旨 可 有 御 披 露 候, 恐 々 謹 言, 応 永 卅 四 卯 月 五 日 安 房 守 憲 実 ( 花 押 ) 謹 上 清 浄 光 院 法 印 御 房 参 考 33 島 田 泰 規 修 理 亮 某 連 署 奉 書 ( 東 福 寺 文 書 ) ( 封 紙 上 書 ) 大 石 遠 江 入 道 殿 治 部 丞 泰 規 東 福 寺 雑 掌 申, 武 蔵 国 多 西 郡 船 木 田 庄 領 家 年 貢 事, 寺 家 知 行 無 相 違 之 処, 領 主 等 難 渋 之 間, 去 年 応 永 卅 三 / 十 一 二 重 自 京 都 被 成 下 御 教 書 訖, 案 文 壱 通 封 裏 遣 之, 爰 平 山 参 河 入 道 梶 原 美 作 守 南 一 揆 輩 令 抑 留 年 貢 之 間, 有 名 無 実 云 々, 太 不 可 然, ( 分 ) 所 詮 守 御 教 書, 云 未 進, 云 当 年 貢, 厳 蜜 可 致 其 弁 之 旨, 各 相 触 之, 可 被 沙 汰 渡 寺 家 雑 掌 之 由 候 也, 仍 執 達 如 件, ( 島 田 泰 規 ) 応 永 卅 四 年 五 月 十 三 日 治 部 丞 ( 花 押 ) ( 道 守 ) 大 石 遠 江 入 道 殿 修 理 亮 ( 花 押 ) 参 考 34 大 石 道 守 書 状 写 ( 三 島 明 神 社 文 書 ) [ ] 致 向 之 由,[ ] 到 来 侯, 急 [ ] 急 速 御 一 揆 [ ] 御 立 候, 殊 致 [ ] 目 出 候, 然 者 就 [ ] 承 候, 其 段 可 [ ] 早 々 御 左 [ ], 恐 々 謹 言, [ ( 年 未 詳 ) ] ( 大 石 ) 沙 弥 道 守 ( 花 押 ) [ ] 殿 * 前 号 の 大 石 道 守 に 懸 けてここに 収 録 する 26 上 杉 憲 実 書 状 写 ( 烟 田 文 書 ) ( 鹿 ) 島 烟 田 遠 江 守 幹 胤 申, 常 陸 国 本 知 行 分 事, 急 可 有 申 沙 汰 候 也, 謹 言, 52
( 年 未 詳 ) ( 上 杉 ) 十 月 廿 五 日 憲 実 ( 泰 規 ) 島 田 治 部 丞 殿 * 本 文 書 以 下 二 点, 前 々 号 の 島 田 泰 規 に 懸 けてここに 収 録 する 参 考 35 島 田 泰 規 書 状 写 ( 烟 田 文 書 ) 常 州 御 訴 訟 事, 可 致 披 露 候 之 処, 兎 角 罷 過 候, 定 可 被 等 閑 思 食 候 哉, 年 内 伺 申 候 て, 可 進 召 符 候, 返 々 御 当 参 内 不 申 候, 無 御 心 元 候, 軈 々 可 申 沙 汰 候, 恐 々 謹 言, ( 年 未 詳 ) 十 二 月 廿 日 ( 幹 胤 ) 烟 田 遠 江 守 殿 へ ( 島 田 ) 泰 規 ( 花 押 ) 参 考 36 長 尾 芳 伝 書 状 写 ( 烟 田 文 書 ) ( 幹 胤 ) 就 今 度 烟 田 遠 江 守 方 鳥 巣 冨 田 之 事, 被 罷 上 候, 委 細 承 無 是 非 候, 已 前 之 時 儀 お 不 存 候 而, 先 日 進 状 候, 自 然 之 事 候 者, 可 被 加 御 扶 持 候 哉, 毎 事 期 後 信 候, 恐 々 謹 言, ( 年 未 詳 ) 九 月 十 五 日 ( 長 尾 忠 政 ) 沙 弥 芳 伝 判 ( 憲 秀 ) 謹 上 土 岐 美 作 守 殿 * 本 文 書 以 下 二 点, 前 号 の 烟 田 幹 胤 に 懸 けてここに 収 録 する 参 考 37 土 岐 憲 秀 書 状 写 ( 烟 田 文 書 ) 田 谷 保 立 両 人 之 事, 已 被 下 御 書 候 上 者, 先 被 退 在 所, 追 而 御 訴 訟 可 然 之 由 存 候 間, いかにも 御 教 訓 可 然 之 趣, 已 前 進 状 之 処, 御 返 事 今 日 八 日 到 来 候, 凡 彼 面 々 被 申 候 段, 無 是 非 候 へとも, 尚 々 可 有 御 教 訓 候 哉, 身 之 事, 当 病 候 之 間, 昨 日 代 官 両 人 罷 越 候 き, 定 可 申 入 候 哉, 恐 々 謹 言, ( 年 未 詳 ) 十 一 月 八 日 ( 幹 胤 ) 謹 上 烟 田 殿 ( 土 岐 ) 前 美 作 守 憲 秀 ( 花 押 ) 27 上 杉 憲 実 施 行 状 写 ( 鏑 矢 記 ) 二 所 太 神 宮 雑 掌 権 祢 宜 定 庭 申, 下 総 国 葛 西 御 厨 領 家 職 上 分 米 事, 早 守 去 年 九 月 十 八 日 御 判, 可 致 其 沙 汰 之 旨, 可 相 触 領 主 等 状, 依 仰 執 達 如 件, 応 永 卅 四 年 六 月 一 日 安 房 守 御 判 ( 憲 重 ) 大 石 隼 人 佐 殿 表 書 ニ 大 石 隼 人 佐 殿 安 房 守 憲 実 トアリ 53
駿 河 台 大 学 論 叢 第 46 号 (2013) 28 細 川 持 元 書 状 写 ( 足 利 将 軍 御 内 書 并 奉 書 留 ) 御 馬 一 疋 栗 毛, 印 雀 馬 下 給 候, 畏 入 候, 御 太 刀 一 腰 行 貞 御 鎧 一 両 白 糸 進 上 仕 候, 以 此 旨 可 有 御 披 露 候, 恐 惶, ( 応 永 三 十 四 年 ) 六 月 九 日 進 上 上 杉 安 房 守 殿 ( 細 川 持 元 ) 右 馬 助 参 考 38 長 尾 芳 伝 禁 制 ( 金 沢 文 庫 文 書 ) 禁 制 金 沢 称 名 寺 造 営 関 所 事 右, 甲 乙 人 等 不 可 有 濫 妨 狼 藉, 若 有 違 犯 之 輩 者, 可 有 其 科, 仍 執 達 如 件, 応 永 卅 四 年 十 二 月 廿 六 日 ( 長 尾 忠 政 ) 沙 弥 ( 花 押 ) 29 上 杉 憲 実 書 下 ( 黄 梅 院 文 書 ) 武 蔵 国 六 浦 郷 瀬 崎 勝 福 寺 門 前 諸 公 事 以 下, 任 先 規, 所 令 免 許 之 状 如 件, 応 永 卅 五 年 三 月 十 二 日 安 房 守 ( 花 押 3) 当 寺 長 老 30 細 川 持 元 書 状 写 ( 足 利 将 軍 御 内 書 并 奉 書 留 ) 御 書 謹 以 拝 見 仕 候, 抑 此 事 誠 驚 存 候, 仰 之 趣 則 到 上 聞 候, 以 此 旨 可 有 御 披 露 候, 恐 惶, ( 応 永 三 十 五 年 ) 後 月 十 二 日 進 上 上 杉 安 房 守 殿 ( 細 川 持 元 ) 右 上 杉 憲 忠 文 書 集 補 遺 37 細 川 持 之 カ 書 状 写 ( 足 利 将 軍 御 内 書 并 奉 書 留 ) 就 任 職 事 御 音 信, 承 悦 候, 抑 太 刀 一 腰 馬 一 疋 鵝 眼 万 疋 送 給 候, 祝 着 之 至 候, 仍 太 刀 一 腰 腹 巻 一 領 令 進 候, 表 祝 言 計 候, 事 々 恐 々, ( 文 安 四 年 ) 十 二 月 廿 七 日 謹 上 上 杉 殿 ( 細 川 持 之 カ) 右 54
参 考 23 上 杉 長 棟 条 目 写 ( 榊 原 家 所 蔵 文 書 ) 一, 三 註 四 書 六 経 列 荘 老 史 記 文 選 外, 於 学 校 不 可 講 之 段, 為 旧 規 之 上 者, 今 更 不 及 禁 之, 自 今 以 後 於 腋 談 義 等 モ 停 止 之 訖, 但 於 叢 林 有 名 大 尊 宿 在 庄 者, 除 之 訖, 禅 録 詩 註 文 集 以 下 之 学 幸 有 都 鄙 之 叢 林, 又 教 乗 者 有 教 院, 於 庄 内 自 儒 学 外 偏 禁 之 者 也, 猶 々 先 段 所 載 書 籍 之 外, 縦 雖 為 三 四 輩, 相 招 於 開 講 席, 在 所 者 自 学 校 堅 可 有 禁 制, 猶 以 不 能 承 引 者, 可 被 訴 公 方, 一, 在 庄 不 律 之 僧 侶 事, 至 于 令 許 容 族 者, 於 土 民 者 永 可 令 追, 於 諸 士 者 以 許 容 在 所 可 被 闕 所 者 也, 但 至 改 禅 衣 者 不 及 制 之, 一, 平 生 踈 行 而 無 処 置 身 僧 侶, 号 為 学 文 雖 庄 内 江 令 下 向, 自 元 依 無 其 志, 動 不 勤 学 業 徒, 遊 山 翫 水 輩 毎 々 有 之 歟, 以 彼 素 飡 僧 侶 至 令 許 容 者, 罪 過 与 前 段 同, 文 安 三 年 丙 寅 六 月 晦 日 釈 長 棟 55