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(Page 2)

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(5) 農 地 法 ( 昭 和 27 年 法 律 第 229 号 )による 農 地 転 用 が 許 可 されないと 見 込 ま れる 農 用 地 (6) 森 林 法 ( 昭 和 26 年 法 律 第 249 号 ) 第 25 条 第 1 項 第 25 条 の2 第 1 項 及 び 第 41 条 第

Transcription:

第 1 章 三 浦 市 のすがた 城 ヶ 島 と 三 崎 港 ( 三 浦 市 所 有 ) 三 浦 市 全 景 ( 三 浦 市 所 有 ) 三 浦 海 岸 ( 三 浦 市 所 有 ) 江 奈 湾 と 劒 崎 灯 台 ( 三 浦 市 所 有 ) - 1 -

1 三 浦 市 の 自 然 ( 1 ) 三 浦 市 の 位 置 首 都 圏 に 位 置 す る 三 浦 市 わ た し た ち の 住 む 三 浦 市 は 日 本 の 中 央 部 そ の 太 平 洋 岸 の 神 奈 川 県 南 東 部 に あ り 東 京 湾 と 相 模 湾 を 分 け る 三 浦 半 島 の 南 端 に 位 置 し て い ま す ( 編 集 委 員 作 成 ) 三 方 を 海 に 囲 ま れ そ の 南 に は 城 ヶ 島 が あ り ま す 北 は 横 須 賀 市 と 接 し 東 ( 編 集 委 員 作 成 ) に は 東 京 湾 を は さ ん で 房 総 半 島 が 西 に は 相 模 湾 を へ だ て て 富 士 箱 根 の 山 々 や 伊 豆 半 島 が の ぞ め ま す 南 に は 大 島 な ど の 伊 豆 諸 島 の 連 な る 太 平 洋 が 広 が っ て い ま す 地 球 上 の 位 置 で い え ば 東 経 139 37 北 緯 35 08 ( 三 浦 市 役 所 ) に あ り 北 半 球 中 緯 度 地 方 ア ジ ア 州 の 東 の は ず れ に 位 置 し て い ま す 裏 側 は 南 ア メ リ カ 大 陸 の ウ ル グ ア イ の 沖 付 近 に な り ま す ま た 南 北 東 西 を た ど る と 北 は 横 浜 東 京 を へ て 日 光 が 同 じ 経 度 に あ り 西 に 向 か う と 湯 河 原 か ら 名 古 び わ こ 屋 琵 琶 湖 が 同 じ 緯 度 に な ら ん で い ま ( 編 集 委 員 作 成 ) す - 2 -

市 の 面 積 は 約 31k m2 で 県 下 37 市 町 村 の な か で 22 番 目 の 比 較 的 小 さ な 市 で す 2 0 0 0 年 の 国 勢 調 査 に よ る と 人 口 は 約 5 万 2 千 人 人 口 密 度 は 1624 人 /k m2 で 人 口 密 度 の 高 い 神 奈 川 県 の な か で は 人 口 も 少 な く 人 口 密 度 も 低 い 市 で す 相 模 湾 越 え の 富 士 山 ( 三 浦 市 撮 影 ) 三 浦 市 は 世 界 的 に も 有 数 の 人 口 集 中 地 域 で あ る 首 都 圏 内 に 位 置 し ( 都 心 か ら 60km 横 浜 か ら 30km) 都 心 と は 電 車 で 1 時 間 10 分 横 浜 と は 50 分 自 動 車 で も 2 時 間 程 度 の 距 離 に あ り ま す し か も 豊 か な 自 然 や 景 観 が ま だ ま だ 残 っ て い る 地 域 で す こ の こ と は 三 浦 市 の 産 業 や 人 の 動 き に 大 き な 影 響 を 与 え て お り こ れ か ら の 三 浦 市 を 考 え る う え で も た い へ ん 重 要 な 要 素 と な っ て い ま す - 3 -

( 2 ) 三 浦 市 の 地 形 美 し い 海 岸 線 三 浦 市 は 三 方 を 海 で 囲 ま れ て い ま す 市 の ほ ぼ 中 央 に あ る 引 橋 の 台 地 に 立 っ て 周 囲 を 見 わ た し て み る と 広 く 続 く 台 地 と そ れ を 取 り 囲 ん で い る よ う な 海 が な が め ら れ ま す 海 岸 線 は 砂 浜 や 磯 入 江 と た い へ ん 複 雑 で そ の 長 さ は 約 42.9km あ り ま す 諸 磯 の 隆 起 海 岸 ( 編 集 委 員 撮 影 ) 谷 戸 の 隆 起 地 殻 変 動 の た び に 波 や 潮 の 流 れ で け ず ら れ 何 段 も の 段 丘 に な っ て い る そ れ ぞ れ の 段 丘 に 貝 の 住 み か の あ と が 見 ら れ る 三 浦 半 島 は 全 体 と し て 隆 起 の 激 し い と こ ろ で す 半 島 南 部 に あ る 三 浦 市 の 海 岸 に は こ こ 数 千 年 の 間 に 海 岸 が 隆 起 し か つ て の 海 底 が 何 段 に も な っ て 海 岸 段 丘 を 作 っ て お り ゅ う き か い し ょ く だ い 1 り そ の よ う な 隆 起 海 食 台 の 地 形 海 岸 を 作 っ て い ま す 蓮 根 ( 波 調 層 編 集 委 員 撮 影 ) 海 底 に 堆 積 し た 泥 や 砂 が 一 定 方 向 の 底 流 で 転 動 し て い た 時 転 動 部 分 に 生 じ る う ず に よ っ て こ の 様 な 地 層 が で き る 1 隆 起 海 食 台 地 震 な ど で 盛 り 上 が っ た と こ ろ が 波 や 潮 の 流 れ で け ず り 取 ら れ た 台 地 の 端 の 地 形 - 4 -

半 島 の 南 端 に あ る 三 崎 港 は 城 ヶ 島 を 自 然 の 防 波 堤 と し て 栄 え て き ま し た ま た 南 部 の 海 岸 は 海 岸 線 の 入 り く ん だ と こ ろ が 多 く リ ア ス 海 岸 と な っ て い ま す 南 下 浦 の 金 田 か ら 松 輪 毘 沙 門 に か け て は 沿 岸 漁 業 の 漁 港 に な っ て お り 油 壷 湾 周 辺 は 漁 船 の 避 難 港 と し て 利 用 さ れ た り ヨ ッ ト ハ ー バ ー と し て に ぎ わ っ て い ま す ( 編 集 委 員 撮 影 ) 砂 浜 海 岸 は 市 の 北 半 分 の 海 岸 線 に 見 ら れ ま す と く に 東 京 湾 側 の 三 浦 海 岸 は 南 下 浦 町 菊 名 か ら 横 須 賀 市 久 せ ん だ さき 里 浜 の 千 駄 が 崎 ま で 続 く 長 い 砂 浜 と な っ て お り 三 浦 半 島 を 代 表 す る 砂 浜 な は ま 海 岸 で す 三 浦 海 岸 や 三 戸 長 浜 海 岸 に は 多 く の 海 水 浴 客 が 訪 れ て い ま す ( 三 浦 市 所 有 ) ( 三 浦 市 撮 影 ) ( 編 集 委 員 撮 影 ) ( 編 集 委 員 撮 影 ) - 5 -

城 ヶ 島 や 三 崎 港 初 声 町 入 江 な ど で は 海 岸 の 埋 め 立 て も 行 わ れ て き ま ゆ う ち し た 港 の 整 備 や 工 場 誘 致 農 地 造 成 が 目 的 で し た が 入 江 で は 埋 立 地 に 住 宅 や 高 校 が 建 設 さ れ ま し た 台 地 と 谷 戸 横 須 賀 市 の 武 山 か ら 南 は 火 山 灰 層 ( 関 東 ロ ー ム ) に お お わ れ た 海 抜 50m く ら い の 台 地 が 半 島 の 南 の 端 ま で 広 く 続 い て い ま す 市 の 北 部 に あ る 台 地 は 宮 田 台 地 と 呼 ば れ て い ま す そ の 西 側 は 一 段 低 く な っ て お り 市 内 で 一 番 広 い 初 声 の 平 地 が 広 が っ て い ま す 市 の 中 央 部 は 引 橋 丘 陵 と 呼 ば れ 狭 く て 深 い 谷 が 半 島 の 中 心 ま で せ ま り 海 抜 80m く ら い の 高 さ に な っ て い ま す そ し て そ の 南 端 は 低 い 台 地 と な っ て 城 ヶ 島 ま で 続 い て い ま す 三 浦 市 全 体 を 見 る と 半 島 の 中 央 部 に 広 い 台 地 が 広 が り 海 岸 か ら の び や と る 狭 い 平 地 ( 谷 戸 )が 入 り く ん で い る 地 形 で す 台 地 は 畑 作 農 業 に 利 用 さ れ 台 地 の 下 の 平 地 や 谷 戸 に 民 家 が 建 っ て い ま す か つ て は 平 地 や 谷 戸 や と だ に 谷 戸 田 と い わ れ る 農 家 の 自 家 用 米 程 度 の 水 田 も あ り ま し た が 今 で は 宅 地 や 畑 地 に 変 え ら れ ほ と ん ど 残 っ て い ま せ ん ま た 三 浦 海 岸 周 辺 や 三 崎 口 の よ う に 大 規 模 な 住 宅 地 に な っ て き て い る と こ ろ も 増 え て き ま し た 三 浦 海 岸 駅 周 辺 の 様 子 ( 編 集 委 員 撮 影 ) ( 編 集 委 員 撮 影 ) - 6 -

- 7 - 三 崎 の 地 名 を 詠 み こ ん だ 白 秋 の 歌 よ 明 治 大 正 に か け て 活 躍 し 詩 人 歌 人 と し て す ぐ れ た 業 績 を 残 し た 北 原 白 秋 を わ た し た ち は 城 ヶ 島 の 雨 と い う 歌 で よ く 知 っ て い る つ も り で す が 白 秋 の 歌 集 雲 母 集 < ア ル ス 刊 > に あ る 三 崎 の 地 名 を 詠 み こ ん だ 歌 は あ ま り 知 り ま せ ん 約 年 前 の 三 崎 を 白 秋 の 歌 で し の ぶ 80 こ と に し ま し ょ う ( 編 集 委 員 作 成 ) ( 編 集 委 員 作 成 ) 城 ヶ 島 の 白 百 合 の 花 大 き け れ ば し ら ゆ り 仰 ぎ て ぞ あ ら む あ そ び の 舟 は あ お 寂 し さ に 油 壼 か ら 小 網 代 へ さ び 歩 み か へ せ ど 晝 ふ か み か も ひ る 相 模 の や 三 浦 三 崎 は 誰 び と も 不 盡 を 忘 れ て 仰 が ぬ と こ ろ ふ じ ん あ お 深 々 と 人 間 笑 ふ 聲 す な り こ え 谷 一 面 の 白 百 合 の 花 石 崖 に 子 ど も 七 人 腰 か け て い し が け 河 豚 を 釣 り 居 り 夕 燒 小 燒 ふ ぐ お

( 3 ) 三 浦 市 の 気 候 と 動 植 物 暖 か く す ご し や す い 気 候 三 浦 市 は 日 本 全 体 の 気 候 区 分 で は 太 平 洋 岸 気 候 区 に 属 し て い ま す 春 か ら 夏 に か け て 湿 っ た 南 東 の 風 が 吹 き 秋 か ら 冬 に か け て は 晴 天 が 続 き 乾 燥 し た 北 西 の 風 が 吹 き ま す ま た 三 方 が 海 で 囲 ま れ 黒 潮 の 影 響 を 強 く 受 け る た め 同 じ 緯 度 の 他 地 域 に 比 べ て 温 暖 で 気 温 差 が 少 な い な ど の 特 徴 が あ り こ の こ と が 市 民 の 生 活 に も い ろ い ろ と 影 響 を 与 え て い ま す と く に 市 南 部 の 台 地 の 下 に 位 置 す る つ る ぎ ざ き 劒 冬 に 訪 れ る 人 々 は そ の 温 暖 な 気 候 に 驚 か さ れ ま す び し ゃ も ん 崎 毘 沙 門 三 崎 な ど を 気 温 で 見 る と 三 浦 市 の 年 平 均 気 温 は 平 成 15 年 三 浦 市 消 防 年 報 に よ る と 15.8 で す 東 京 や 三 浦 市 と 同 じ く ら い の 緯 度 に あ る 名 古 屋 市 な ど と あ ま り 変 わ り あ り ま せ ん し か し 冬 1 月 の 平 均 気 温 で は 三 浦 市 は 東 京 名 古 屋 よ り 高 く な り ま す 一 方 8 月 の 平 均 気 温 で は 東 京 名 古 屋 よ り 低 く 冬 暖 か く 夏 は あ ま り 気 温 が 上 が ら ず す ご し や す い 気 候 で あ る こ と が わ か り ま す 三 浦 市 各 地 で も 気 温 の 差 は 見 ら れ ま す 冬 の 等 温 線 は 北 か ら 南 へ 順 に 高 く な り 引 橋 を 境 に 雨 が 雪 に 変 わ っ た り 霧 が 発 生 し た り す る こ と も よ く あ り ま す 隆 水 量 は 年 1000 ~ 2000mm く ら い あ り 県 内 で は 比 較 的 雨 の 少 な い 地 域 で す 県 の 東 部 に は 高 い 山 並 み が な く 箱 根 丹 沢 な ど の 高 い 山 の あ る 県 西 部 ほ ど 降 水 量 は 多 く な ら な い の で す 三 浦 市 は 強 い 風 が 吹 く こ と で も 知 ら れ て い ま す ま た 真 冬 の 西 風 が 強 い の も 有 名 で い く ど か の 三 崎 の 冬 の 大 火 も こ の 風 が 大 き な 影 響 を 与 え て お り 市 民 の 火 災 防 止 の 関 心 も 高 い も の が あ り ま す - 8 -

風 を 読 む = 海 に 生 き る 人 々 の 知 恵 = り ょ う 三 方 を 海 で 囲 ま れ た 三 浦 市 で は 昔 か ら 漁 を 中 心 と し た 海 と の か か わ り が 暮 ら し の な か の 大 き な 位 置 を し め 天 候 を 読 み 風 や 波 の よ う す を 知 る ( 陽 気 を つ か む )こ と が 生 命 や 暮 ら し に か か わ る た い へ ん 重 要 な こ と と さ れ て き ま し た 雲 行 き を 見 ナ モ ト ( 波 も と = 海 面 の う ね り )を な が め て オ ン デ ( 沖 出 )の 陽 気 ( 天 候 )か ど う か を 判 断 す る こ と か ら 1 日 が 始 ま っ た の で す 冬 の ナ ラ イ ( 北 風 )( 三 浦 市 で は ナ レ イ と 発 音 し て い る こ と が 多 い よ う で す )は 天 候 安 定 夏 は 朝 そ よ そ よ ナ レ イ ( 北 風 ) 昼 は ナ ギ ( 凪 ) 午 後 に 海 か ら ミ ナ ミ ( 南 風 )が く れ ば 陽 気 は デ イ ジ ョ ウ ブ ( 大 丈 夫 )! 台 風 の と き 風 が イ ナ サ ( 南 東 風 ) に タ テ カ エ シ ( 切 り か わ る ) に な る と 高 潮 高 波 で 大 変 危 険 風 向 き も 変 わ っ て い く の で 島 陰 に 入 っ て い て も 危 険 に な り ま す シ ン の 雲 ( 上 層 の 雲 )が イ レ 雲 ( 房 総 半 島 か ら 三 浦 半 島 に 入 っ て く る 雲 ) に な る と 陽 気 は 悪 く な り ま す 4 ~ 5 月 の ヨ ー イ レ ミ ナ ミ ( 宵 入 れ 南? )は 漁 に は 絶 好 の 陽 気 朝 は 北 風 で 沖 に 出 ナ ギ ( 凪 )が き た あ と 午 後 の 南 東 の 風 に の っ て 帰 っ て き ま す も し 陽 気 を 見 誤 る と 風 に の れ な く な り 夜 に な っ て も 帰 れ な く な っ て し ま い ま す 昔 は 風 で 船 を 動 か し ま し た サ ヨ リ な ど 風 が 吹 い て い な い と 出 て こ な い 魚 も あ り こ の 風 を 利 用 し て 漁 を し ま し た 秋 口 か ら 春 先 に か け て あ か ん ぼ ナ レ イ は 背 戸 か ら 吹 く と い う 言 さ じ ん い 回 し が あ り ま す 天 気 は い い が 砂 塵 を 巻 き 上 げ 空 も 赤 く な る よ う な ナ レ イ ( 北 風 )が 吹 く と い う 北 風 の 強 い 冬 の 晴 天 を 表 し て い ま す せ ど が 一 方 で こ の 言 葉 は 風 の 吹 き 込 ん で く る 北 側 の 陸 地 を 背 戸 ( う ら 口 )と と ら え 海 を 正 面 と と ら え て い る 三 浦 半 島 の 人 々 の 海 の 暮 ら せ ど - 9 -

し の 意 識 も 表 し て い る よ う で す せ ん だ あめざき したうら 千 駄 ナ レ イ で 雨 崎 ミ ナ ミ な ぜ か 下 浦 ダ シ の 風 ( 丘 か ら 海 へ 出 て い く 風 ) と い う 言 葉 も あ り ま す 小 さ な 地 域 の な か で も ず い ぶ ん 風 向 き の 違 う こ と を 表 し て い ま す 最 近 は テ レ ビ の 天 気 予 報 や 天 気 図 に た よ る の が 普 通 に な っ て い ま す が 昔 は 富 士 山 の 雲 大 島 の 噴 煙 沖 を 通 る 汽 船 の 煙 な ど で も 風 を 見 陽 気 を 読 ん で い た そ う ( 編 集 委 員 作 成 ) で す こ の 話 を し て く れ た 藤 平 吉 松 さ ん の お じ い さ ん な ど は 夜 中 の 2 時 か 3 時 に 起 き 真 っ 暗 な 海 を 見 つ め な が ら 海 の ナ リ ( 鳴 り )を き い て 陽 気 を 判 断 し た そ う で す が 今 で は そ ん な こ と を 知 っ て い る 人 も 少 な く な っ た よ う で す (こ の 文 章 は 三 崎 二 町 谷 の 藤 平 吉 松 さ ん と 元 南 下 浦 中 学 校 長 の 大 古 益 男 さ ん に う か が っ た 話 を ま と め た も の で す ) ( 編 集 委 員 編 集 ) - 10 -

三 浦 の 動 植 物 三 浦 市 に は 黒 潮 に 洗 わ れ 1 年 中 暖 か い 台 地 斜 面 や 磯 浜 な ど を 中 心 に ま だ ま だ 自 然 の 残 っ て い る と こ ろ が 多 く 特 徴 的 な 動 植 物 も 数 多 く あ り ま す 植 物 で は 代 表 的 な も の と し て 三 浦 市 の 花 に も な っ て い る ハ マ ユ ウ ( 三 浦 市 所 有 ) ( ハ マ オ モ ト ) が あ り ま す 6 ~ 7 月 ご ろ か ら 家 の 庭 先 や 垣 根 ご し に 緑 の 肉 かさ 厚 の 葉 と 白 い 傘 状 の す ず し げ な 花 が た く さ ん 見 ら れ 三 浦 の 夏 を つ げ て く れ ま す 三 方 が 海 に 囲 ま れ て い る こ と に よ り 海 浜 植 物 も 豊 富 で す 海 岸 の 気 軽 な 散 歩 で も ハ マ エ ン ド ウ ハ マ ダ イ コ ン イ ソ ギ ク ハ マ ヒ ル ガ オ ハ マ ナ デ シ コ ハ マ カ ン ゾ ウ な ど が た く さ ん 目 に つ き ま す ま た 台 地 斜 面 に は こ ん も り し た 森 を つ く っ て い る 常 緑 広 葉 樹 ( タ ブ ノ キ マ テ バ シ イ ス ダ ジ イ な ど が 中 心 )が 見 ら れ 浜 辺 の ク ロ マ ツ ( 三 浦 市 の 木 )と と も に 三 浦 を 特 徴 づ け て く れ る 植 物 と な っ て い ま す だ ん がい 動 物 で は 冬 城 ヶ 島 の 断 崖 に 越 冬 に く る ウ ミ ウ ( 三 浦 市 の 鳥 ) は 県 指 定 の 天 然 記 念 物 に も な っ て い ま す が け し た ま た 6 ~ 7 月 の 満 潮 の こ ろ 油 壺 崖 下 の 小 さ な 砂 浜 に 集 団 で 産 卵 に く る ク サ フ グ 夏 の 満 潮 の 夜 小 網 代 の 森 か ら 海 へ 出 て き て 子 ど も を 産 む ア カ テ ガ ニ そ し て そ れ に 群 が る 小 さ な ボ ラ き れ い な 水 の 流 れ る と こ ろ に 住 む ホ タ ル 小 松 ケ 池 周 辺 の 水 鳥 海 中 の 熱 帯 性 の 魚 な ど ( 編 集 委 員 作 成 ) 三 浦 の 自 然 の 豊 か さ を 示 す も の が た く さ ん あ り ま す - 11 -

し か し 近 年 開 発 が 進 め ら れ る と と も に 三 浦 の 自 然 も 失 わ れ つ つ あ り ま す こ れ か ら は 三 浦 に 残 さ れ た 貴 重 な 自 然 を 生 か し な が ら 自 然 と の き ょ う せ い 共 生 を め ざ し た 市 民 生 活 を 考 え て い く 必 要 が あ り ま す 子 ど も た ち に 残 し た い 自 然 市 内 主 婦 K さ ん の 意 見 おぼ 三 浦 半 島 の 先 端 近 く 相 模 湾 に 面 し て 幾 つ か な ら ぶ 溺 れ 谷 の な か で 一 番 大 き な 湾 が 小 網 代 湾 そ し て そ の 湾 奥 に 広 が る 東 西 1.2km 南 北 0.8km お よ そ 100ha の 緑 深 い 集 水 域 が 小 網 代 の 森 で す 小 網 代 に は ア カ テ ガ ニ そ の 他 の カ ニ の 集 団 繁 殖 地 も あ り た く さ ん 生 き 物 が い て 森 と 干 潟 と 海 が 自 然 の 状 態 で セ ッ ト に な っ て 残 っ て い る の は 関 東 地 方 で は も は や こ こ だ け と い わ れ て い ま す 今 か ら 30 ~ 40 年 前 な ら 日 本 中 ど こ で も 見 ら れ た 風 景 で す 私 が 育 っ た こ ろ の 三 浦 は 玄 関 を 出 た ら も う そ こ は 子 ど も た ち の 冒 険 ほ そ う の 世 界 で し た 舗 装 さ れ て い な い 道 を カ ニ が 横 切 り 亀 が ノ ソ ノ ソ と 歩 き 野 う さ ぎ の 穴 も あ り ま し た し か し そ ん な 体 験 の 場 も さ が し 求 め る 時 代 を 迎 え ま し た 自 然 を 紹 介 す る 映 像 も 本 も す ば ら し い も の が た う か く さ ん あ り ま す が 子 ど も た ち が と ん ぼ の 羽 化 に 拍 手 を し ア カ テ ガ ニ ほ う し の 放 仔 に 息 を の む 瞬 間 を 実 体 験 で き る 場 と し て 子 ど も た ち の 心 を 育 て る 場 と し て 小 網 代 の 森 が 残 っ て ほ し い と 願 っ て い ま す 小 網 代 の 森 に は わ か っ て い る だ け で も 350 種 の 植 物 26 種 の カ ニ せ い そく 21 種 の ト ン ボ 60 種 以 上 の 鳥 な ど 貴 重 な 動 植 物 が 生 息 し て い ま す 1990 年 8 月 の 国 際 生 態 学 会 で 小 網 代 の 森 を 訪 れ た 各 国 の 学 者 の 方 々 も 一 様 に こ の 森 の 貴 重 さ を 評 価 さ れ て い ま す 子 ど も た ち は 自 然 の な か で こ そ 自 然 の す ば ら し さ や 厳 し さ そ し て 生 命 の 尊 さ を 目 を 輝 か せ て 学 ん で い く こ と と 思 い ま す 私 た ち は 自 然 観 察 会 と 浜 掃 除 を セ ッ ト に し て 行 い な が ら 市 や 県 さ ら に は 国 に も 協 力 し て も ら い な が ら 森 の 保 全 が で き る よ う 運 動 を 広 げ て い き た い と 思 っ て い ま す - 12 -