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日 本 消 化 器 病 学 会 関 東 支 部 第 335 回 例 会 プログラム 抄 録 集 当 番 会 長 : 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 消 化 器 内 科 教 授 玉 野 正 也 343-8555 埼 玉 県 越 谷 市 南 越 谷 2-1-50 TEL 048-965-8295/FAX 048-965-1169 期 日 : 平 成 27 年 7 月 18 日 ( 土 ) 会 場 : 海 運 クラブ 102-0093 東 京 都 千 代 田 区 平 河 町 2-6-4 TEL 03-3264-1825 http://kaiunclub.org/ < 発 表 者, 参 加 者 の 皆 様 へ> 1. 発 表 者 は 日 本 消 化 器 病 学 会 の 会 員 に 限 ります 2. 発 表 はすべてPCでのプレゼンテーションとなります 口 演 30 分 前 までに,PC 受 付 にてデータ 登 録 動 作 チェックを 済 ませてください 1) 会 場 に 用 意 す るPCの ア プ リ ケ ー シ ョ ン は,Microsoft PowerPoint 2007/2010/ 2013となります 発 表 データはUSBメモリにてお 持 ちください また, 事 前 に 必 ず, 作 成 したPC 以 外 のPCでも 正 常 に 動 作 することを 確 認 してください データ 作 成 の 際 は, 文 字 化 けを 防 ぐため 次 の 標 準 フォントをご 使 用 ください 日 本 語 :MSゴシック,MS Pゴシック,MS 明 朝,MS P 明 朝 英 語 :Arial,Century,Century Gothic,Times New Roman スライド 作 成 時 の 画 面 サイズはXGA(1024 768)であることをご 確 認 の 上, 作 成 してください 2)Macintosh 使 用, 及 びWindowsでも 動 画 を 含 む 場 合 は, 必 ずPC 本 体 をお 持 込 みく ださい データでのお 持 込 みには 対 応 いたしかねますのでご 注 意 ください なお, 液 晶 プロジェクタへの 接 続 はMini D-SUB 15pinにて 行 います 変 換 コネクタを 必 要 とする 場 合 は 必 ずご 自 身 でお 持 込 みください また,バッテリのみでの 稼 動 はト ラブルの 原 因 となるため, 外 部 電 源 用 アダプタを 必 ずお 持 ちください 3) 音 声 出 力 には 対 応 いたしません 4) 発 表 は 枚 数 ではなく 時 間 で 制 限 させていただきます 5) 発 表 時 は, 演 台 に 置 かれたモニタを 見 ながらご 自 身 で 操 作 して 画 面 を 進 めていただ きます なお, 発 表 者 ツールの 使 用 はできませんのでご 注 意 ください 3. 発 表 に 際 しては, 患 者 さんのプライバシーの 保 護 ( 日 付 の 記 載 は 年 月 までとする, 等 )に 十 分 配 慮 してください 4. 演 題 発 表 時 には, 利 益 相 反 状 態 の 開 示 が 必 要 になります 開 示 基 準 規 定 の 書 式 に 従 って 利 益 相 反 の 有 無 を 必 ず 開 示 してください 5. 演 者 は 前 演 者 の 口 演 開 始 後, 直 ちに 次 演 者 席 へご 着 席 ください 6. 専 修 医 セッション, 研 修 医 セッション 及 び 一 般 演 題 は,1 題 口 演 4 分, 追 加 討 論 2 分 です 時 間 厳 守 でお 願 いします 7. 質 問 される 方 は, 所 属 と 氏 名 を 明 らかにしてからお 願 いします 8. 専 修 医 研 修 医 セッションの 発 表 者 あるいは 同 施 設 の 方 は, 奨 励 賞 表 彰 式 に 出 席 してくだ さい ( 第 1 会 場 12:50 ~) 9. 当 日 の 参 加 費 は2,000 円 です 10. 当 日 はこのプログラム 抄 録 集 をご 持 参 ください なお 当 日 ご 希 望 の 場 合 は,1 部 1,000 円 にて 販 売 いたします ( 数 に 限 りがございますので 予 めご 了 承 ください) 11. 会 場 1 階 ロビーにAED( 自 動 体 外 式 除 細 動 器 )を 設 置 しております 緊 急 の 際 はご 利 用 ください

会 場 案 内 図 海 運 ク ラ ブ 102-0093 東京都千代田区平河町２ ６ ４ 海運ビル TEL 03 3264 1825 JA共済 ビル 旧赤坂 プリンス ホテル 再開発中 赤坂エクセルホテル 東急 地下鉄 有楽町線 半蔵門線 南北線 永田町駅４ ５ ９番出口 ２分 銀座線 丸ノ内線 赤坂見附駅D 弁慶橋 出口 ５分 1

日本消化器病学会関東支部第335回例会 平成27年７月18日 土 ８ 10 ８ 15 開 会 の 辞 第１会場 第１会場 午前の部 演 題 時 間 第２会場 午前の部 座 長 演 題 時 間 座 長 １ 専修医Ⅰ 胃 １ ４ ８ 15 ８ 39 桑田 直子 13 研修医Ⅰ 食道 胃 51 54 ８ 15 ８ 39 中川 美奈 ２ 専修医Ⅱ 胃 十二指腸 ５ ７ ８ 39 ８ 57 三科 友二 14 研修医Ⅱ 胃 小腸 55 58 ８ 39 ９ 03 近山 琢 ３ 専修医Ⅲ 小腸 ８ 11 ８ 57 ９ 21 奥山 隆 15 研修医Ⅲ 大腸 59 62 ９ 03 ９ 27 小島 正夫 ４ 専修医Ⅳ 大腸 12 15 ９ 21 ９ 45 大野 志乃 16 研修医Ⅳ 肝1 63 66 ９ 27 ９ 51 齋藤 吉史 ９ 45 ９ 55 休憩 ９ 51 10 01 休憩 ５ 専修医Ⅴ 肝 16 19 ９ 55 10 19 鈴木 雅博 17 研修医Ⅴ 肝2 67 70 10 01 10 25 浅野 岳晴 ６ 専修医Ⅵ 肝 胆 20 23 10 19 10 43 及川 恒一 18 研修医Ⅵ 胆 71 73 10 25 10 43 田邊 裕貴 ７ 専修医Ⅶ 膵 24 28 10 43 11 13 倉田 勇 19 研修医Ⅶ 膵 74 76 10 43 11 01 佐藤 宏和 その他 ８ 専修医Ⅷ その他 29 32 11 13 11 37 中江弘三郎 12 00 12 30 評議員会 12 05 12 50 ランチョンセミナー 第１会場 食道運動機能から診たGERDの治療 酸分泌抑制剤のリスク ベネフィットを含めて 日本医科大学 消化器内科 教授 岩切 勝彦 先生 司会 群馬大学医学部附属病院 消化器 肝臓内科 診療教授 草野 元康 先生 共催 エーザイ株式会社 12 50 13 05 専修医 研修医奨励賞表彰式 第１会場 13 05 14 00 特 別 講 演 第１会場 消化器病診療におけるInterventional EUS 福島県立医科大学会津医療センター 消化器内科学講座 教授 入澤 篤志 先生 司会 獨協医科大学越谷病院 消化器内科 教授 玉野 正也 第１会場 午後の部 演 題 ９ 食道 胃 時 間 33 37 14 05 14 35 10 胃 十二指腸 38 41 14 35 14 59 第２会場 午後の部 座 長 演 題 時 間 座 長 三輪 佳雅 20 肝 胆 77 81 14 05 14 35 尾股 佑 牧野 浩司 21 胆 膵 82 85 14 35 14 59 礒 幸博 鎮西 亮 22 その他 86 89 14 59 15 23 中元 明裕 11 十二指腸 小腸 42 45 14 59 15 23 12 大腸 46 50 15 23 15 53 山岡 稔 15 53 15 58 閉 会 の 辞 第１会場 専修医 研修医セッションの発表者あるいは同施設の方は 奨励賞表彰式に出席してください 第１会場 12 50 2

特 別 講 演 第１会場 13 05 14 00 消化器病診療におけるInterventional EUS 福島県立医科大学会津医療センター 消化器内科学講座 教授 入澤 篤志 先生 司会 獨協医科大学越谷病院 消化器内科 教授 玉野 正也 演者の先生ご紹介 いりさわ あつ し 入澤 篤志 先生 福島県立医科大学会津医療センター 消化器内科学講座 教授 略歴 平成１年３月 獨協医科大学医学部卒業 平成１年４月 福島県立医科大学医学部内科学第二講座 研修医 平成９年４月 同 助手 平成12年３月 フロリダ大学超音波内視鏡センター Visiting faculty 平成13年２月 福島県立医科大学医学部内科学第二講座 助手 平成14年４月 同 講師 平成19年６月 同 准教授 平成22年４月 福島県立医科大学会津医療センター 準備室 教授 平成25年５月 福島県立医科大学会津医療センター 消化器内科学講座 教授 3

ランチョンセミナー 第１会場 12 05 12 50 食道運動機能から診たGERDの治療 酸分泌抑制剤のリスク ベネフィットを含めて 日本医科大学 消化器内科 教授 岩切 勝彦 先生 司会 群馬大学医学部附属病院 消化器 肝臓内科 診療教授 草野 元康 先生 共催 エーザイ株式会社 演者の先生ご紹介 いわきり かつひこ 岩切 勝彦 先生 日本医科大学 消化器内科 教授 略歴 1980年 ４月 日本医科大学入学 1986年 ３月 日本医科大学卒業 1986年 ６月 日本医科大学第３内科入局 1993年 12月 学位取得 Gastroesophageal reflux and esophageal motility in patients with esophageal varices, Gastroenterol Jpn, 1993 2000年 ８月 Royal Adelaide Hospital (Australia), Department of Gastrointestinal Medicineに GERDの病態 研究のため留学 2001年 ９月 日本医科大学第３内科復帰 2005年 ４月 日本医科大学付属病院内視鏡センター室長 2012年 ６月 日本医科大学千葉北総病院消化器内科部長 内視鏡センター室長 2013年 ４月 日本医科大千葉北総病院消化器内科 病院教授 2015年 ４月 日本医科大学大学院消化器内科学分野 教授 現在に至る 委員 2009年 ４月 現在 日本消化器病学会機関誌編集委員 2010年 11月 現在 日本食道学会アカラシア取扱規約検討委員 2012年 ４月 現在 日本消化器病学会GERD診療ガイドライン改訂作成副委員長 2014年 ５月 現在 日本消化管学会 食道運動障害診療指針作成委員 4

第 1 会 場 ( 午 前 の 部 ) 8:10 8:15 開 会 の 辞 専 修 医 セッション 評 価 者 慶 應 義 塾 大 学 医 学 部 病 理 学 教 室 下 田 獨 協 医 科 大 学 消 化 器 内 科 室 久 秀 和 総 合 病 院 消 化 器 外 科 中 村 将 之 俊 光 典 明 ( 1 ) 専 修 医 Ⅰ( 胃 ) 8:15 8:39 座 長 東 京 医 科 大 学 病 院 消 化 器 内 科 桑 田 直 子 1.ダイエットコーラ 投 与 により 内 視 鏡 除 去 しえた2 型 糖 尿 病 合 併 柿 胃 石 の 一 例 昭 和 大 学 藤 が 丘 病 院 消 化 器 内 科 林 将 史, 花 村 祥 太 郎, 小 林 孝 弘, 田 淵 晃 大 新 谷 文 崇, 松 倉 尚 子, 宮 尾 直 樹, 吉 田 詠 里 加 上 原 なつみ, 高 野 祐 一, 阿 曽 沼 邦 央, 丸 岡 直 隆 黒 木 優 一 郎, 長 浜 正 亞, 井 上 和 明, 高 橋 寛 2. 人 間 ドックにて 発 見 された 胃 アニサキス 症 の 一 例 獨 協 医 科 大 学 日 光 医 療 センター 消 化 器 内 科 井 澤 直 哉, 櫻 井 紘 子, 村 岡 瑠 以 子, 眞 島 雄 一 獨 協 医 科 大 学 消 化 器 内 科 金 森 瑛, 中 野 正 和, 平 石 秀 幸 獨 協 医 科 大 学 日 光 医 療 センター 健 診 部 松 本 和 則 3.Helicobacter pyroli 陰 性 胃 粘 膜 に 発 症 した 分 化 型 早 期 胃 癌 の1 例 草 加 市 立 病 院 鈴 木 快, 鎌 田 和 明, 青 沼 映 美, 山 本 満 千 吉 田 玲 子, 矢 内 常 人 4. 好 酸 球 性 胃 腸 炎 と 診 断 治 療 し 得 た 一 例 戸 田 中 央 総 合 病 院 消 化 器 内 科 阿 部 正 和, 堀 部 俊 哉, 山 田 昌 彦, 羽 山 弥 毅 梅 田 純 子, 岸 本 佳 子, 森 瀬 貴 之, 山 口 隼 原 田 容 治 神 ( 2 ) 専 修 医 Ⅱ( 胃 十 二 指 腸 ) 8:39 8:57 座 長 上 尾 中 央 総 合 病 院 消 化 器 内 科 三 科 友 二 5.メチル 酸 イマチニブによる 薬 剤 性 間 質 性 肺 炎 後 に 再 投 与 が 有 効 であった GIST の 一 例 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 消 化 器 内 科 行 徳 芳 則, 中 元 明 裕, 須 藤 梨 音, 大 川 修 小 堀 郁 博, 大 浦 亮 祐, 徳 富 治 彦, 市 川 光 沙 片 山 裕 視, 玉 野 正 也 6. 膵 腫 瘍 との 鑑 別 に 苦 慮 した 出 血 性 十 二 指 腸 GIST の 稀 な1 例 杏 林 大 学 医 学 部 第 三 内 科 北 田 修 一, 倉 田 勇, 太 田 博 崇, 落 合 一 成 権 藤 興 一, 新 井 健 介, 渡 邉 俊 介, 保 陽 子 大 野 亜 希 子, 畑 英 行, 土 岐 真 朗, 山 口 康 晴 森 秀 明, 久 松 理 一, 高 橋 信 一 5

7. 全 6 年 の 自 然 経 過 を 観 察 しえた 腺 腫 由 来 の 進 行 十 二 指 腸 癌 の 一 例 東 京 都 立 多 摩 総 合 医 療 センター 消 化 器 内 科 伊 東 詩 織, 津 川 直 也, 佐 藤 優 美, 戸 田 晶 子 肱 岡 悠 子, 三 浦 夏 希, 下 地 耕 平, 中 園 綾 乃 堀 家 英 之, 吉 岡 篤 史, 小 倉 祐 紀, 並 木 伸 東 京 都 立 多 摩 総 合 医 療 センター 消 化 器 内 科 東 京 医 科 歯 科 大 学 附 属 病 院 消 化 器 内 科 細 谷 明 徳 ( 3 ) 専 修 医 Ⅲ( 小 腸 ) 8:57 9:21 座 長 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 外 科 奥 山 隆 8. 貧 血 による 意 識 障 害 を 契 機 に 発 見 された 小 腸 GIST の 一 例 横 浜 市 立 大 学 附 属 病 院 肝 胆 膵 消 化 器 病 学 田 村 哲 哉, 有 本 純, 梅 沢 翔 太 郎, 冬 木 晶 子 内 山 詩 織, 大 久 保 秀 則, 日 暮 琢 磨, 遠 藤 宏 樹 野 中 敬, 中 島 淳 9. 画 像 上 小 腸 重 積 様 の 所 見 を 呈 した 小 腸 腫 瘍 の1 例 上 尾 中 央 総 合 病 院 和 久 津 亜 紀 子, 大 舘 幸 太, 水 野 敬 宏, 外 處 真 道 近 藤 春 彦, 山 城 雄 也, 白 井 告, 三 科 友 二 深 水 雅 子, 尾 股 佑, 明 石 雅 博, 渡 邉 東 笹 本 貴 広, 土 屋 昭 彦, 西 川 稿, 山 中 正 己 10.Peutz-Jeghers 症 候 群 に 伴 う 小 腸 重 積 の1 例 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 外 科 嶋 田 まゆか, 奥 山 隆, 松 永 慶 廉, 平 野 康 介 立 岡 哲 平, 山 形 幸 徳, 纐 纈 真 一 郎, 菅 又 嘉 剛 多 賀 谷 信 美, 鮫 島 伸 一, 大 矢 雅 敏 11. 小 腸 閉 塞 を 契 機 に 診 断 に 至 った 空 腸 濾 胞 性 リンパ 腫 の 一 例 大 森 赤 十 字 病 院 消 化 器 内 科 栗 原 大 典, 須 藤 拓 馬, 芦 刈 圭 一, 河 合 恵 美 河 野 直 哉, 関 志 帆 子, 高 橋 昭 裕, 千 葉 秀 幸 井 田 智 則, 諸 橋 大 樹, 後 藤 亨 同 外 科 中 山 洋, 佐 々 木 愼 同 検 査 部 坂 本 穆 彦 ( 4 ) 専 修 医 Ⅳ( 大 腸 ) 9:21 9:45 座 長 埼 玉 医 科 大 学 総 合 医 療 センター 消 化 器 肝 臓 内 科 大 野 志 乃 12. 蛋 白 漏 出 性 胃 腸 症 で 発 症 し 診 断 に 苦 慮 した SLE PBC 合 併 が 考 えられる 一 例 横 浜 市 立 みなと 赤 十 字 病 院 消 化 器 内 科 渡 辺 翔, 永 山 和 宜, 川 井 麻 央, 安 田 圭 吾 金 城 美 幸, 鈴 木 雄 一 朗, 池 宮 城 秀 和, 吉 野 耕 平 先 田 信 哉, 有 村 明 彦 東 京 医 科 歯 科 大 学 消 化 器 病 態 学 渡 辺 守 13. 肺 癌 分 子 標 的 薬 投 与 中 に 偽 膜 性 腸 炎 を 発 症 した 一 例 筑 波 記 念 病 院 消 化 器 内 科 新 里 悠 輔, 田 島 大 樹, 越 智 大 介, 杉 山 弘 明 添 田 敦 子, 本 橋 歩, 中 原 朗, 池 澤 和 人 同 呼 吸 器 外 科 木 村 正 樹, 神 山 幸 一 6

14.Infliximab により 長 期 に 寛 解 維 持 が 達 成 できている 難 治 性 潰 瘍 性 大 腸 炎 の1 例 獨 協 医 科 大 学 消 化 器 内 科 高 橋 史 成, 中 野 正 和, 竹 中 一 央, 星 野 敦 菅 谷 武 史, 富 永 圭 一, 平 石 秀 幸 15. 潰 瘍 性 大 腸 炎 術 後 13 年 目 に 回 腸 嚢 切 除 を 行 い, 切 除 標 本 で Crohn 病 と 診 断 された indeterminate colitis の 一 例 横 浜 市 立 市 民 病 院 炎 症 性 腸 疾 患 科 阿 部 有 佳, 小 金 井 一 隆, 黒 木 博 介, 二 木 了 辰 巳 健 志, 山 田 恭 子, 荒 井 勝 彦, 杉 田 昭 松 島 クリニック 福 島 恒 男 ( 5 ) 専 修 医 Ⅴ( 肝 ) 9:55 10:19 座 長 土 浦 協 同 病 院 消 化 器 内 科 鈴 木 雅 博 16. 著 明 な 肝 胆 道 系 酵 素 上 昇 と 気 道 狭 窄 を 伴 った 伝 染 性 単 核 球 症 の 一 例 横 須 賀 共 済 病 院 消 化 器 病 センター 内 科 大 坪 加 奈, 高 橋 純 一, 森 川 亮, 石 井 玲 子 相 川 恵 里 花, 平 昭 衣 梨, 小 島 直 紀, 山 本 奈 穂 子 小 馬 瀬 一 樹, 上 野 春 菜, 田 邊 陽 子, 新 井 勝 春 渡 邉 秀 樹, 鈴 木 秀 明, 小 林 史 枝, 池 田 隆 明 17. 肝 機 能 障 害 出 現 後 に 好 酸 球 の 著 名 な 上 昇 と 中 毒 疹 を 合 併 した1 例 横 浜 労 災 病 院 消 化 器 内 科 永 嶌 裕 樹, 小 林 貴, 鈴 木 雅 人, 高 柳 卓 矢 立 川 準, 野 上 麻 子, 石 井 研, 佐 藤 晋 二 廣 谷 あかね, 高 野 幸 司, 関 野 雄 典, 永 瀬 肇 同 内 視 鏡 部 梅 村 隆 輔, 金 沢 憲 由, 川 名 憲 一 同 病 理 検 査 科 角 田 幸 雄 18. 若 年 性 NASH 肝 硬 変 で Alstrom 症 候 群 と 診 断 した1 例 横 浜 南 共 済 病 院 佐 野 裕 亮, 西 郡 修 平, 高 木 将, 小 串 勝 昭 佐 々 木 典 子, 戸 塚 雄 一 朗, 平 尾 茉 里 名, 中 尾 聡 福 島 泰 斗, 小 林 槙, 浜 中 潤, 三 浦 雄 輝 金 子 卓, 岡 裕 之, 洲 崎 文 男, 岡 崎 博 19. 高 度 炎 症 反 応 と 右 季 肋 部 痛 を 契 機 に 診 断 された 肝 紫 斑 病 の 一 例 慶 應 義 塾 大 学 医 学 部 消 化 器 内 科 平 本 尚 子, 川 崎 健 太, 志 波 俊 輔, 山 口 晃 弘 谷 木 信 仁, 若 山 遊 子, 褚 柏 松, 中 本 伸 宏 田 島 佑 樹, 佐 々 木 文, 篠 田 昌 宏, 中 塚 誠 之 海 老 沼 浩 利, 金 井 隆 典 大 船 中 央 病 院 吉 田 篤 史, 上 野 文 昭 ( 6 ) 専 修 医 Ⅵ( 肝 胆 ) 10:19 10:43 座 長 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 消 化 器 肝 臓 内 科 及 川 恒 一 20. 原 発 巣 診 断 が 困 難 で 急 速 な 転 帰 をたどった 肝 細 胞 癌 の1 例 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 葛 飾 医 療 センター 消 化 器 肝 臓 内 科 横 須 賀 真 梨 子, 佐 藤 優 子, 堀 内 宏 倫, 富 田 陽 一 永 野 智 久, 關 伸 嘉, 杉 田 知 典, 会 田 雄 太 板 垣 宗 徳, 安 部 宏, 須 藤 訓, 相 澤 良 夫 7

21. 直 腸 静 脈 瘤 破 裂 に 対 し 小 切 開 下 傍 臍 静 脈 アプローチによる 静 脈 瘤 塞 栓 術 が 奏 功 した 原 発 性 胆 汁 性 肝 硬 変 の 一 例 自 治 医 科 大 学 内 科 学 講 座 消 化 器 内 科 学 部 門 加 賀 谷 結 華, 高 橋 治 夫, 三 浦 義 正, 高 岡 良 成 森 本 直 樹, 礒 田 憲 夫, 山 本 博 徳 同 放 射 線 医 学 教 室 中 村 仁 康, 佐 々 木 崇 洋, 小 屋 敷 洋 平, 河 原 悠 一 郎 同 消 化 器 一 般 外 科 笹 沼 英 紀, 利 府 数 馬 22. 胆 嚢 ムコール 症 から 播 種 性 ムコール 症 に 以 降 した 一 例 国 立 国 際 医 療 研 究 センター 消 化 器 内 科 守 安 志 織, 忌 部 航, 三 神 信 太 郎, 岡 原 昴 輝 島 田 高 幸, 高 崎 祐 介, 木 平 英 里, 城 間 翔 畑 昌 宏, 張 萌 琳, 久 田 裕 也, 三 島 沙 織 大 久 保 栄 高, 渡 辺 一 弘, 野 崎 雄 一, 櫻 井 俊 之 永 田 尚 義, 横 井 千 寿, 柳 瀬 幹 雄, 秋 山 純 一 同 病 理 科 猪 狩 亨 23. 脳 転 移 を 契 機 に 発 見 された 肝 内 胆 管 癌 の1 剖 検 例 東 京 労 災 病 院 消 化 器 内 科 吉 峰 尚 幸, 大 場 信 之, 小 嶋 啓 之, 小 山 洋 平 武 田 悠 希, 植 木 紳 夫, 平 野 直 樹, 伊 藤 謙 西 中 川 秀 太, 児 島 辰 也 ( 7 ) 専 修 医 Ⅶ( 膵 ) 10:43 11:13 座 長 杏 林 大 学 医 学 部 第 三 内 科 倉 田 勇 24. 保 存 的 加 療 が 奏 功 した Groove pancreatitis の 一 例 東 京 都 済 生 会 中 央 病 院 消 化 器 内 科 田 沼 浩 太, 三 枝 慶 一 郎, 小 川 歩, 西 井 まみか 町 田 雄 二 郎, 阿 部 善 彦, 星 野 舞, 岸 野 竜 平 酒 井 元, 船 越 信 介, 中 澤 敦, 塚 田 信 廣 25. 難 治 性 心 窩 部 痛 に 対 し 超 音 波 内 視 鏡 により 早 期 慢 性 膵 炎 と 診 断 できた 一 例 日 本 医 科 大 学 消 化 器 肝 臓 内 科 西 本 崇 良, 二 神 生 爾, 金 子 恵 子, 山 脇 博 士 小 高 康 裕, 名 児 耶 浩 幸, 福 田 健, 松 下 洋 子 河 越 哲 郎, 川 本 智 章, 岩 切 勝 彦 日 本 医 科 大 学 武 蔵 小 杉 病 院 消 化 器 内 科 橋 本 知 美, 中 塚 雄 久 26. 下 大 静 脈, 左 腎 静 脈, 左 卵 巣 静 脈 血 栓 を 合 併 した 膵 粘 液 性 嚢 胞 腺 腫 の 一 例 日 本 医 科 大 学 付 属 病 院 消 化 器 外 科 高 野 竜 太 朗, 清 水 哲 也, 中 村 慶 春, 松 下 晃 勝 野 暁, 山 初 和 也, 住 吉 宏 樹, 吉 岡 正 人 川 野 陽 一, 水 口 義 昭, 谷 合 信 彦, 真 々 田 裕 宏 日 本 医 科 大 学 消 化 器 外 科 内 田 英 二 27. 分 枝 膵 管 型 IPMN の 経 過 観 察 中 に 発 見 され 根 治 切 除 を 施 行 しえた 主 膵 管 型 IPMC の 一 例 昭 和 大 学 藤 が 丘 病 院 内 科 学 講 座 消 化 器 内 科 部 門 田 淵 晃 大, 高 野 祐 一, 吉 田 詠 里 加, 小 林 孝 弘 新 谷 文 崇, 宮 尾 直 樹, 松 倉 尚 子, 上 原 なつみ 花 村 祥 太 郎, 阿 曽 沼 邦 央, 黒 木 優 一 郎, 丸 岡 直 隆 長 浜 正 亞, 井 上 和 明, 高 橋 寛 8

28. 特 発 性 前 上 膵 十 二 指 腸 動 脈 瘤 からの 出 血 に 対 し 動 脈 塞 栓 術 で 救 命 しえた 一 例 日 立 製 作 所 日 立 総 合 病 院 消 化 器 内 科 山 口 雄 司, 佐 々 木 翔 一, 越 智 正 憲, 松 井 真 希 清 宮 崇 博, 小 野 公 平, 綿 引 隆 久, 大 河 原 悠 大 河 原 敦, 柿 木 信 重, 鴨 志 田 敏 郎, 平 井 信 二 岡 裕 爾 筑 波 大 学 附 属 病 院 日 立 社 会 連 携 教 育 研 究 センター 谷 中 昭 典 日 立 製 作 所 日 立 総 合 病 院 放 射 線 科 入 江 敏 之 ( 8 ) 専 修 医 Ⅷ(その 他 ) 11:13 11:37 座 長 順 天 堂 大 学 医 学 部 附 属 順 天 堂 江 東 高 齢 者 医 療 センター 消 化 器 内 科 中 江 弘 三 郎 29. 術 前 診 断 が 困 難 であった 後 腹 膜 腫 瘍 の1 例 那 須 赤 十 字 病 院 外 科 磯 部 雄 二 郎, 谷 紀 幸, 後 藤 卓 也, 五 十 嵐 高 広 青 木 真 彦, 城 戸 啓, 河 島 俊 文, 小 島 正 夫 田 村 光 30. 腹 腔 内 膿 瘍 に 起 因 した 門 脈 血 栓 の1 例 順 天 堂 大 学 医 学 部 消 化 器 内 科 北 川 隆 太, 芹 澤 信 子, 谷 田 貝 昂, 清 水 遼 三 浦 匡 央, 泉 健 太 郎, 立 之 英 明, 石 川 大 山 科 俊 平, 鈴 木 聡 子, 崔 仁 煥, 渡 辺 純 夫 31. 腹 腔 鏡 下 に 切 除 し 得 た 特 発 性 大 網 捻 転 症 の1 例 秀 和 総 合 病 院 外 科 三 浦 富 之, 中 村 典 明, 栗 原 泰 幸, 米 倉 孝 治 渡 辺 雄 一 郎, 真 田 貴 弘, 桑 原 博, 五 関 謹 秀 32.PETにてFDG 集 積 を 認 めた 脾 梗 塞 の 一 例 獨 協 医 科 大 学 消 化 器 内 科 島 田 紘 爾, 室 久 俊 光, 有 阪 高 洋, 飯 島 誠 平 石 秀 幸 9

第 1 会 場 ( 午 後 の 部 ) 13:05 14:00 特 別 講 演 消 化 器 病 診 療 における Interventional EUS 福 島 県 立 医 科 大 学 会 津 医 療 センター 消 化 器 内 科 学 講 座 教 授 入 澤 篤 志 先 生 司 会 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 消 化 器 内 科 教 授 玉 野 正 也 ( 9 ) 食 道 胃 14:05 14:35 座 長 埼 玉 県 済 生 会 川 口 総 合 病 院 消 化 器 内 科 三 輪 佳 雅 33. 食 道 胃 接 合 部 癌 におけるリンパ 節 転 移 と 術 式 の 検 討 慶 應 義 塾 大 学 医 学 部 由 良 昌 大, 竹 内 裕 也, 中 村 理 恵 子, 高 橋 常 浩 和 田 則 仁, 川 久 保 博 文, 北 川 雄 光 34. 食 道 癌 術 後 難 治 性 吻 合 部 狭 窄 に 対 して 抜 去 可 能 ステントが 有 効 であった 一 例 獨 協 医 科 大 学 第 一 外 科 高 橋 雅 一, 百 目 木 泰, 中 島 政 信, 里 村 仁 志 横 山 悠, 尾 形 英 生, 岡 本 健 太 郎, 山 口 悟 佐 々 木 欣 郎, 加 藤 広 行 35. 高 齢 食 道 癌 患 者 に 対 する 外 科 治 療 の 検 討 慶 應 義 塾 大 学 医 学 部 一 般 消 化 器 外 科 齋 藤 慶 幸, 竹 内 裕 也, 福 田 和 正, 中 村 理 恵 子 高 橋 常 浩, 和 田 則 仁, 川 久 保 博 文, 北 川 雄 光 36. 早 期 胃 癌 に 併 存 した 胃 粘 膜 下 異 所 腺 腫 瘍 の 一 例 獨 協 医 科 大 学 病 理 学 ( 人 体 分 子 ) 同 内 科 学 ( 消 化 器 ) 山 岸 秀 嗣 同 病 理 学 ( 人 体 分 子 ) 三 富 弘 之, 福 田 健 同 内 科 学 ( 消 化 器 ) 吉 竹 直 人, 土 田 知 恵 子, 中 野 正 和, 土 田 幸 平 笹 井 貴 子, 平 石 秀 幸 37. 難 聴 を 契 機 に 診 断 した 進 行 胃 癌 の1 例 済 生 会 横 浜 市 東 部 病 院 消 化 器 内 科 落 裕 太, 小 林 康 次 郎, 鈴 木 雄 太, 渕 之 上 和 弘 米 田 将 隆, 建 持 岳 史, 大 久 保 雄 介, 塩 沢 一 恵 森 孝 之, 牧 野 博 之 10

(10) 胃 十 二 指 腸 14:35 14:59 座 長 日 本 医 科 大 学 多 摩 永 山 病 院 消 化 器 外 科 一 般 外 科 牧 野 浩 司 38. 背 部 痛 を 契 機 に 診 断 された 胃 癌 骨 髄 癌 腫 症 の1 例 秋 谷 病 院 消 化 器 内 科 草 野 祐 実, 寺 内 厳 織, 林 和 憲 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 消 化 器 内 科 大 川 修, 須 藤 梨 音, 行 徳 芳 則, 正 岡 亮 玉 野 正 也 秋 谷 病 院 秋 谷 昭 治 39. 前 庭 部 早 期 胃 癌 ESD 後 瘢 痕 部 に 生 じた 巨 大 過 形 成 性 ポリープの 一 例 自 治 医 科 大 学 附 属 さいたま 医 療 センター 消 化 器 科 田 村 洋 行, 山 中 健 一, 小 糸 雄 大, 賀 嶋 ひとみ 石 井 剛 弘, 大 竹 はるか, 上 原 健 志, 新 藤 雄 司 川 村 晴 水, 西 川 剛 史, 浦 吉 俊 輔, 大 滝 雄 造 牛 丸 信 也, 浅 野 岳 晴, 岩 城 孝 明, 鷺 原 規 喜 松 本 吏 弘, 浅 部 伸 一, 宮 谷 博 幸, 眞 嶋 浩 聡 40. 集 学 的 治 療 により 長 期 間 の 無 再 発 生 存 が 得 られている 切 除 不 能 進 行 胃 癌 の1 例 獨 協 医 科 大 学 病 院 第 一 外 科 倉 山 英 豪, 佐 々 木 欣 郎, 里 村 仁 志, 横 山 悠 菊 池 真 維 子, 久 保 僚, 上 野 望, 大 塚 吉 郎 小 野 寺 真 一, 依 田 紀 仁, 中 島 政 信, 山 口 悟 土 岡 丘, 加 藤 広 行 獨 協 医 科 大 学 日 光 医 療 センター 外 科 宮 地 和 人 41.ボノプラザンを 用 いたピロリ 菌 除 菌 治 療 成 績 preliminary report 医 療 法 人 社 団 おなか 会 おなかクリニック NPO 法 人 二 十 歳 のピロリ 菌 チェックを 推 進 する 会 村 井 隆 三, 羽 田 丈 紀 医 療 法 人 社 団 おなか 会 おなかクリニック 青 柳 賀 子 NPO 法 人 二 十 歳 のピロリ 菌 チェックを 推 進 する 会 松 久 威 史 (11) 十 二 指 腸 小 腸 14:59 15:23 座 長 さいたま 赤 十 字 病 院 消 化 器 内 科 鎮 西 亮 42. 腫 瘍 径 1cm で 肝 転 移 を 認 めた 十 二 指 腸 神 経 内 分 泌 腫 瘍 の1 例 横 浜 市 立 大 学 医 学 部 消 化 器 腫 瘍 外 科 鈴 木 千 穂, 小 坂 隆 司, 樅 山 将 士, 石 部 敦 士 秋 山 浩 利, 遠 藤 格 43.Helicobacter pylori 感 染 と 非 乳 頭 部 十 二 指 腸 腺 腫 / 癌 の 発 生 は 関 連 があるか 千 葉 大 学 大 学 院 医 学 研 究 院 消 化 器 腎 臓 内 科 学 千 葉 大 学 医 学 部 附 属 病 院 臨 床 試 験 部 丸 岡 大 介 千 葉 大 学 大 学 院 医 学 研 究 院 消 化 器 腎 臓 内 科 学 新 井 誠 人, 横 須 賀 收 千 葉 大 学 医 学 部 附 属 病 院 病 理 診 断 科 鈴 木 理 樹, 太 田 聡, 中 谷 行 雄 44. 出 血 を 契 機 に 発 見 され 内 視 鏡 下 に 切 除 しえた 小 腸 血 管 脂 肪 腫 の 一 例 東 海 大 学 医 学 部 付 属 病 院 消 化 器 内 科 出 来 田 牧 子, 築 根 陽 子, 中 原 史 雄, 木 嶋 麻 衣 子 澤 本 佳 奈, 内 田 哲 史, 五 十 嵐 宗 喜, 小 池 潤 鈴 木 孝 良, 峯 徹 哉 同 病 理 診 断 科 熊 木 伸 枝, 平 林 健 一 11

45. 急 激 な 経 過 を 呈 した 門 脈 ガス 血 症 の1 剖 検 例 済 生 会 川 口 総 合 病 院 消 化 器 内 科 目 時 亮, 白 橋 亮 作, 伊 藤 康 雄, 小 田 切 啓 之 高 杉 秀 明, 三 輪 佳 雅, 平 田 嘉 幸, 濱 田 清 誠 松 井 茂, 小 柳 佳 成, 原 澤 茂 同 病 理 診 断 科 佐 藤 英 章 (12) 大 腸 15:23 15:53 座 長 埼 玉 医 科 大 学 総 合 診 療 内 科 山 岡 稔 46. 急 性 咽 頭 炎 を 契 機 に 再 燃 したクローン 病 の1 例 群 馬 大 学 医 学 部 附 属 病 院 消 化 器 肝 臓 内 科 中 山 哲 雄, 深 井 泰 守, 富 澤 琢, 安 岡 秀 敏 栗 林 志 行, 水 出 雅 文, 下 山 康 之, 河 村 修 草 野 元 康 群 馬 大 学 大 学 院 病 態 制 御 内 科 学 山 田 正 信 47. 自 然 消 退 した 大 腸 悪 性 リンパ 腫 の1 例 NTT 東 日 本 関 東 病 院 消 化 器 内 科 綱 島 弘 道, 大 圃 研, 野 中 康 一, 瀧 田 麻 衣 子 港 洋 平, 酒 井 英 嗣, 三 角 宣 嗣, 田 島 知 明 村 元 喬, 松 山 恭 士, 松 橋 信 行 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 病 理 診 断 科 伴 慎 一 48. 大 腸 海 綿 状 血 管 腫 の 一 例 秀 和 綜 合 病 院 消 化 器 内 科 北 濱 彰 博, 齋 藤 浩 紀, 須 田 季 普 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 消 化 器 内 科 大 川 修, 須 藤 梨 音, 行 徳 芳 徳, 正 岡 亮 玉 野 正 也 49. 内 外 痔 核 嵌 頓 に 対 し ALTA 療 法 が 著 効 した1 例 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 消 化 管 外 科 平 本 悠 樹, 北 川 和 男, 宇 野 能 子, 武 田 光 正 友 利 賢 太, 根 木 快, 小 菅 誠, 衛 藤 謙 三 森 教 雄 同 外 科 学 講 座 矢 永 勝 彦 50. 右 結 腸 動 脈 瘤 破 裂 に 対 してコイリング 術 後 に 大 腸 狭 窄 をきたした1 例 日 本 大 学 医 学 部 内 科 学 系 消 化 器 肝 臓 内 科 学 分 野 武 井 章 矩, 中 河 原 浩 史, 増 田 あい, 平 山 みどり 高 安 賢 太 郎, 三 浦 隆 生, 高 橋 利 実, 小 川 眞 広 田 中 直 英, 森 山 光 彦 同 外 科 学 系 消 化 器 外 科 学 分 野 萩 原 謙 同 病 態 病 理 学 系 人 体 病 理 学 分 野 絹 川 典 子 12

第 2 会 場 ( 午 前 の 部 ) 研 修 医 セッション 評 価 者 東 京 医 科 歯 科 大 学 放 射 線 科 片 田 芳 明 戸 田 中 央 総 合 病 院 消 化 器 内 科 羽 山 弥 毅 獨 協 医 科 大 学 病 院 第 1 外 科 佐 々 木 欣 郎 (13) 研 修 医 Ⅰ( 食 道 胃 ) 8:15 8:39 座 長 東 京 医 科 歯 科 大 学 消 化 器 内 科 / 医 歯 学 融 合 教 育 支 援 センター 中 川 美 奈 51. 集 学 的 治 療 が 奏 功 した 進 行 食 道 類 基 底 細 胞 癌 の 一 例 東 京 警 察 病 院 消 化 器 科 草 本 朱 里, 中 田 和 智 子, 井 上 貴 博, 田 村 直 樹 徳 山 信 行, 八 木 岡 浩, 須 山 由 紀, 小 椋 啓 司 52. 腺 癌 を 合 併 する 胃 神 経 内 分 泌 腫 瘍 (NET-G2)の 一 例 自 治 医 科 大 学 附 属 さいたま 医 療 センター 一 般 消 化 器 外 科 横 田 美 帆, 高 田 理, 福 田 臨 太 郎, 谷 山 裕 亮 石 岡 大 輔, 小 櫃 保, 斎 藤 正 昭, 柿 澤 奈 緒 渡 部 文 昭, 長 谷 川 芙 美, 辻 仲 眞 康, 宮 倉 安 幸 清 崎 浩 一, 野 田 弘 志, 力 山 敏 樹 同 病 理 科 蛭 田 昌 宏, 山 田 茂 樹 53.Stage IV の 胃 原 発 神 経 内 分 泌 癌 に 対 して 化 学 療 法 が 著 効 し 根 治 手 術 が 可 能 となった2 例 慶 應 義 塾 大 学 病 院 岩 澤 智 裕, 川 崎 健 太, 平 田 賢 郎, 須 河 恭 敬 浜 本 康 夫, 下 田 将 之, 辻 川 華 子, 久 保 田 直 人 高 橋 常 浩, 阿 部 雄 太, 北 川 雄 光, 高 石 官 均 金 井 隆 典 54. 嚢 胞 変 性 を 呈 し 診 断 に 難 渋 した 胃 GIST 術 後 肝 転 移 の1 例 医 療 法 人 社 団 武 蔵 野 会 新 座 志 木 中 央 総 合 病 院 白 石 彩, 奈 良 橋 喜 芳, 松 本 泰 輔, 黒 澤 貴 志 吉 野 美 幸, 小 島 啓 夫, 多 賀 誠, 水 野 真 之 澤 田 孝 繁, 岡 田 了 祐, 新 戸 禎 哲, 松 浦 直 孝 吉 田 紘 一 (14) 研 修 医 Ⅱ( 胃 小 腸 ) 8:39 9:03 座 長 埼 玉 医 科 大 学 消 化 器 肝 臓 内 科 近 山 琢 55.Ball valve syndrome を 呈 した 早 期 胃 癌 の1 例 津 田 沼 中 央 総 合 病 院 外 科 上 春 光 司, 朝 蔭 直 樹, 戸 張 正 一, 河 野 通 貴 佐 々 木 純 一, 大 亀 浩 久, 波 多 野 稔, 河 村 裕 西 田 勝 則 56. 外 傷 で 入 院 時 に 発 見 されたヘアクリップを 内 視 鏡 下 で 除 去 した 一 例 帝 京 大 学 医 学 部 附 属 病 院 内 科 根 本 憲 太 郎, 三 浦 亮, 八 木 みなみ, 三 木 淳 史 岡 村 喬 之, 川 島 悠, 木 村 聡, 青 柳 仁 三 浦 幸 太 郎, 磯 野 朱 里, 江 波 戸 直 久, 阿 部 浩 一 郎 有 住 俊 彦, 相 磯 光 彦, 高 森 頼 雪, 山 本 貴 嗣 喜 多 宏 人, 田 中 篤, 滝 川 一 13

57. 小 腸 の muco-submucosal elongated polyp の 一 例 聖 路 加 国 際 病 院 百 武 美 沙, 中 村 健 二, 島 村 勇 人, 岡 本 武 士 江 郷 茉 衣, 中 野 薫, 池 谷 敬, 高 木 浩 一 石 井 直 樹, 福 田 勝 之, 鈴 木 高 祐, 藤 田 善 幸 58.クローン 病 で 免 疫 調 節 薬 による 加 療 中 に 好 中 球 減 少 を 認 め 自 己 免 疫 性 無 顆 粒 球 症 と 診 断 した 一 例 東 京 医 科 歯 科 大 学 医 学 部 附 属 病 院 消 化 器 内 科 引 山 智 香, 大 谷 賢 志, 勝 倉 暢 洋, 藤 井 俊 光 松 岡 克 善, 水 谷 知 裕, 大 島 茂, 土 屋 輝 一 郎 岡 本 隆 一, 東 正 新, 永 石 宇 司, 長 堀 正 和 荒 木 昭 博, 中 村 哲 也, 渡 邊 守 同 光 学 診 療 部 岡 田 英 里 子, 福 田 将 義, 大 塚 和 朗 同 血 液 内 科 渡 邊 健, 石 田 信 也 (15) 研 修 医 Ⅲ( 大 腸 ) 9:03 9:27 座 長 那 須 赤 十 字 病 院 外 科 小 島 正 夫 59. 潰 瘍 性 大 腸 炎 に 合 併 した 動 静 脈 多 発 血 栓 症 に 対 し 抗 凝 固 療 法 にて 加 療 した1 例 東 京 逓 信 病 院 消 化 器 内 科 平 川 雄 亮, 大 久 保 政 雄, 北 村 和 貴 子, 古 谷 建 悟 田 顔 夫 佑 樹, 水 谷 浩 哉, 加 藤 知 爾, 小 林 克 也 関 川 憲 一 郎, 光 井 洋, 橋 本 直 明 同 内 視 鏡 センター 山 口 肇 60. 簇 出 陽 性 で 追 加 手 術 を 行 った0-Ip 早 期 大 腸 癌 の 一 例 国 立 国 際 医 療 研 究 センター 大 阿 久 聡 恵, 横 井 千 寿 61. 造 設 24 年 目 の 大 腸 小 腸 を 用 いた 代 用 膀 胱 (Indiana pouch) 内 に 発 生 した 大 腸 腺 癌 の 一 剖 検 例 茅 ヶ 崎 市 立 病 院 消 化 器 内 科 富 田 彩 香, 村 田 依 子, 田 邉 浩 紹, 石 川 裕 太 郎 岩 瀬 麻 衣, 三 澤 昇, 岩 崎 綾, 内 田 苗 利 谷 口 礼 央, 栗 山 仁, 秦 康 夫 62. 腸 重 積 で 発 症 した 虫 垂 粘 液 嚢 腫 に 対 し 腹 腔 鏡 下 手 術 を 行 った 一 例 獨 協 医 科 大 学 第 一 外 科 菅 野 靖 幸, 尾 形 英 生, 井 原 啓 佑, 志 田 陽 介 百 目 木 泰, 岡 本 健 太 郎, 山 口 悟, 佐 々 木 欣 郎 土 岡 丘, 加 藤 広 行 (16) 研 修 医 Ⅳ( 肝 1) 9:27 9:51 座 長 東 京 医 科 大 学 茨 城 医 療 センター 消 化 器 内 科 齋 藤 吉 史 63. 発 熱 と 汎 血 球 減 少 にて 発 症 した 伝 染 性 単 核 球 症 の 一 例 筑 波 記 念 病 院 消 化 器 内 科 馬 場 祥 伍, 添 田 敦 子, 新 里 悠 輔, 田 島 大 樹 越 智 大 介, 杉 山 弘 明, 中 原 朗, 池 澤 和 人 同 血 液 内 科 田 岡 謙 一, 長 澤 俊 郎 64.C 型 肝 炎 に 対 する Asunaprevir/Daclatasvir 併 用 療 法 中 の AFP 変 動 と 発 癌 の 関 連 青 梅 市 立 総 合 病 院 消 化 器 内 科 佐 藤 達 也, 土 屋 淳, 末 松 聡 史, 梅 村 佳 世 野 澤 さやか, 北 村 まり, 伊 藤 ゆみ, 浜 野 耕 靖 野 口 修 14

65. 急 性 門 脈 血 栓 症 を 契 機 に 肝 不 全 敗 血 症 特 発 性 細 菌 性 腹 膜 炎 をきたした Burned-out NASH の1 例 東 京 山 手 メディカルセンター 肝 臓 内 科 佐 野 慎 哉, 山 田 春 木, 三 浦 英 明 66. 肝 内 肝 動 脈 瘤 に 対 して 経 カテーテル 的 塞 栓 術 を 施 行 した 一 例 東 京 都 立 墨 東 病 院 外 科 久 原 佑 太, 脊 山 泰 冶, 鹿 股 宏 之, 工 藤 宏 樹 和 田 郁 雄, 梅 北 信 孝 同 放 射 線 科 高 橋 正 道, 松 岡 勇 二 郎 (17) 研 修 医 Ⅴ( 肝 2) 10:01 10:25 座 長 自 治 医 科 大 学 附 属 さいたま 医 療 センター 消 化 器 科 浅 野 岳 晴 67. 薬 剤 を 契 機 に 急 性 肝 炎 様 に 発 症 した 自 己 免 疫 性 肝 炎 の1 例 東 京 女 子 医 科 大 学 八 千 代 医 療 センター 卒 後 臨 床 研 修 センター 半 田 愛 香 同 消 化 器 内 科 戸 張 真 紀, 韓 元 泰, 新 村 秀 樹, 光 永 豊 白 戸 泉, 吉 田 周 平, 島 田 昌 彦, 白 戸 美 穂 西 野 隆 義 同 内 視 鏡 科 田 形 倫 子, 濱 野 徹 也, 光 永 篤 68.ステロイド 治 療 により 改 善 した, 下 部 胆 管 狭 窄 を 伴 う 自 己 免 疫 性 肝 炎 の 一 例 自 治 医 科 大 学 さいたま 医 療 センター 消 化 器 科 織 田 恭 子, 川 村 晴 水, 浅 野 岳 晴, 石 井 剛 弘 坪 井 瑠 美 子, 田 村 洋 行, 大 竹 はるか, 上 原 健 志 新 藤 雄 司, 西 川 剛 史, 大 滝 雄 造, 浦 吉 俊 輔 山 中 健 一, 池 田 正 俊, 牛 丸 信 也, 松 本 吏 弘 岩 城 孝 明, 鷺 原 規 喜, 浅 部 伸 一, 宮 谷 博 幸 眞 嶋 浩 聡 69. 肝 性 腹 水 を 伴 う 重 症 自 己 免 疫 性 肝 炎 に 対 するトルバプタンの 治 療 効 果 湘 南 鎌 倉 総 合 病 院 消 化 器 病 センター 桝 野 浩 彰, 魚 嶋 晴 紀, 市 田 親 正, 所 晋 之 助 増 田 作 栄, 佐 々 木 亜 希 子, 小 泉 一 也, 江 頭 秀 人 金 原 猛, 賀 古 眞 70. 肝 障 害 を 伴 った 自 己 免 疫 性 膵 炎 の 一 例 東 京 医 科 大 学 茨 城 医 療 センター 消 化 器 内 科 廣 瀬 尊 郎, 門 馬 匡 那, 小 西 直 樹, 屋 良 昭 一 郎 村 上 昌, 平 山 剛, 岩 本 淳 一, 齋 藤 吉 史 池 上 正, 本 多 彰, 松 崎 靖 司 (18) 研 修 医 Ⅵ( 胆 ) 10:25 10:43 座 長 国 際 医 療 福 祉 大 学 病 院 消 化 器 内 科 田 邊 裕 貴 71. 急 性 胆 嚢 炎 を 契 機 に 発 見 された 多 隔 壁 胆 嚢 の 一 例 国 際 医 療 福 祉 大 学 病 院 野 田 修 平, 安 藤 勝 祥, 須 藤 大 輔, 太 田 勝 久 田 邊 裕 貴, 一 石 英 一 郎, 佐 藤 貴 一, 大 竹 孝 明 高 後 裕 15

72. 胆 管 原 発 神 経 内 分 泌 癌 の 一 例 北 里 大 学 北 里 研 究 所 病 院 消 化 器 内 科 小 林 桃 子, 樋 口 肇, 梅 田 智 子, 中 野 雅 常 松 令, 芹 澤 宏, 齊 藤 詠 子, 豊 永 貴 彦 同 炎 症 性 腸 炎 疾 患 先 進 医 療 センター 小 林 拓 同 外 科 鈴 木 慶 一 同 病 理 診 断 科 森 永 正 二 郎 73.EUS-CDS 後 に 肝 嚢 胞 感 染 をきたした 一 例 横 浜 市 立 大 学 附 属 病 院 肝 胆 膵 消 化 器 病 学 森 久 保 尚 美, 岩 崎 暁 人, 長 谷 川 翔, 佐 藤 高 光 藤 田 祐 司, 細 野 邦 広, 中 島 淳, 窪 田 賢 輔 (19) 研 修 医 Ⅶ( 膵 その 他 ) 10:43 11:01 座 長 防 衛 医 科 大 学 校 消 化 器 内 科 佐 藤 宏 和 74. 結 節 性 多 発 動 脈 炎 による 重 症 急 性 膵 炎 で 死 亡 した 一 例 防 衛 医 科 大 学 校 病 院 内 科 2 松 田 康 里, 和 田 晃 典, 杉 原 奈 央, 塙 芳 典 堀 内 和 樹, 安 江 千 尋, 吉 松 亜 希 子, 好 川 謙 一 高 城 健, 丸 田 紘 史, 安 武 優 一, 佐 藤 宏 和 成 松 和 幸, 東 山 正 明, 渡 辺 知 佳 子, 冨 田 謙 吾 穂 苅 量 太, 三 浦 総 一 郎 同 光 学 医 療 診 療 部 高 本 俊 介, 永 尾 重 昭 75. 餅 米 の 食 物 アレルギーに 伴 う 急 性 膵 炎 の1 症 例 埼 玉 医 科 大 学 総 合 診 療 内 科 相 馬 直 人, 山 岡 稔, 芦 谷 啓 吾, 大 庫 秀 樹 小 林 威 仁, 草 野 武, 米 田 修 平, 野 口 哲 菅 野 龍, 木 下 俊 介, 井 上 清 彰, 宮 川 義 隆 山 本 啓 二, 中 元 秀 友, 今 枝 博 之 慶 應 義 塾 大 学 消 化 器 内 科 山 岸 由 幸 76. 異 所 性 肝 細 胞 癌 の1 例 杏 林 大 学 医 学 部 外 科 巾 匡 洋, 小 暮 正 晴, 中 里 徹 矢, 鈴 木 裕 横 山 政 明, 阿 部 展 次, 正 木 忠 彦, 森 俊 幸 杉 山 政 則 同 病 理 部 藤 原 正 親, 菅 間 博 16

第 2 会 場 ( 午 後 の 部 ) 一 般 演 題 (20) 肝 胆 14:05 14:35 座 長 上 尾 中 央 総 合 病 院 消 化 器 内 科 尾 股 佑 77.C 型 慢 性 肝 疾 患 患 者 に 対 するダクラタスビル/アスナプレビル 療 法 における 肝 機 能 有 害 事 象 例 に 関 する 検 討 北 里 大 学 医 学 部 消 化 器 内 科 古 江 康 明, 高 田 樹 一, 中 澤 貴 秀, 山 根 敬 子 井 上 智 仁, 窪 田 康 介, 南 野 勉, 奥 脇 裕 介 日 高 央, 小 泉 和 三 郎 同 消 化 器 内 科 同 医 療 安 全 管 理 学 渋 谷 明 隆 78.デンバーシャント 挿 入 後 に Ballon occluded retrograde obliterration(b-rto)を 実 施 した 胃 静 脈 瘤 破 裂 の1 例 東 邦 大 学 医 療 センター 大 森 病 院 消 化 器 内 科 福 士 剛 蔵, 松 清 靖, 松 井 哲 平, 中 野 茂 高 亀 道 生, 永 井 英 成, 渡 邉 学, 五 十 嵐 良 典 住 野 泰 清 79.NASH の 発 症 進 展 における 鉄 過 剰 の 関 与 とその 原 因 探 索 の 試 み 埼 玉 よりい 病 院 消 化 器 科 藤 田 尚 己 金 沢 医 科 大 学 総 合 医 学 研 究 所 先 進 医 療 研 究 部 門 友 杉 直 久 三 重 大 学 医 学 部 消 化 器 内 科 学 竹 井 謙 之 80. 閉 塞 性 黄 疸 を 契 機 に 診 断 された 下 部 胆 管 癌 胃 GIST 大 腸 神 経 鞘 腫 併 発 の1 例 東 京 大 学 医 学 部 附 属 病 院 消 化 器 内 科 水 谷 浩 哉, 高 木 馨, 石 垣 和 祥, 梅 舟 仰 胤 渡 邉 健 雄, 秋 山 大, 内 野 里 枝, 高 原 楠 昊 濱 田 毅, 宮 林 弘 至, 毛 利 大, 木 暮 宏 史 松 原 三 郎, 中 井 陽 介, 山 本 夏 代, 伊 佐 山 浩 通 多 田 稔 81. 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 後 の 総 胆 管 内 クリップ 迷 入 による 総 胆 管 結 石 の1 例 指 扇 病 院 内 科 藤 井 陽 一 朗, 人 見 玄 洋, 竹 内 一, 瀬 川 裕 之 本 宮 洋, 鈴 木 慶 太 同 外 科 小 林 暁, 岡 野 隆, 富 岡 峰 敏, 味 村 俊 樹 (21) 胆 膵 14:35 14:59 座 長 獨 協 医 科 大 学 第 二 外 科 礒 幸 博 82. 広 範 囲 腫 瘍 進 展 を 伴 う 胆 嚢 管 Papillary adenocarcinomaの 一 切 除 例 獨 協 医 科 大 学 第 二 外 科 佐 久 間 文, 櫻 岡 佑 樹, 白 木 孝 之, 松 本 尊 嗣 小 菅 崇 之, 礒 幸 博, 加 藤 正 人, 下 田 貢 青 木 琢, 窪 田 敬 一 83. 急 性 膵 炎 を 契 機 に 発 見 された 膵 内 分 泌 腫 瘍 の 一 例 庄 和 中 央 病 院 安 達 庄 吾, 西 田 幸 治, 小 堀 郁 博, 林 和 憲 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 消 化 器 内 科 大 川 修, 須 藤 梨 音, 行 徳 芳 則, 正 岡 亮 玉 野 正 也 17

84. 膵 体 部 腫 瘤 により 膵 仮 性 嚢 胞 を 形 成 し 膵 炎 を 繰 り 返 した1 例 足 利 赤 十 字 病 院 内 科 山 本 義 光, 小 池 健 郎, 竹 中 一 央, 村 岡 信 二 同 外 科 松 田 圭 央, 藤 崎 洋 人, 高 橋 孝 行 東 京 歯 科 大 学 市 川 総 合 病 院 外 科 瀧 川 穣 足 利 赤 十 字 病 院 検 査 部 清 水 和 彦 85. 小 腸 イレウスを 契 機 に 発 見 された 嚢 胞 変 性 を 伴 った 膵 神 経 内 分 泌 腫 瘍 の1 例 上 尾 中 央 総 合 病 院 三 科 友 二, 和 久 津 亜 紀 子, 大 舘 幸 太, 水 野 敬 宏 外 處 真 道, 近 藤 春 彦, 山 城 雄 也, 白 井 告 深 水 雅 子, 尾 股 佑, 明 石 雅 博, 渡 邉 東 笹 本 貴 広, 土 屋 昭 彦, 西 川 稿, 山 中 正 己 (22)その 他 14:59 15:23 座 長 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 消 化 器 内 科 中 元 明 裕 86. 人 間 ドックの PET-CT が 有 用 であった 大 網 膿 瘍 の1 例 獨 協 医 科 大 学 病 院 健 康 管 理 科 同 消 化 器 内 科 渡 邉 菜 穂 美, 知 花 洋 子 同 健 康 管 理 科 大 類 方 巳 同 PET センター 坂 本 攝 同 第 一 外 科 佐 々 木 欣 郎, 加 藤 広 行 同 消 化 器 内 科 山 本 義 光, 水 口 貴 仁, 笹 井 貴 子, 平 石 秀 幸 87. 腹 腔 鏡 検 査 で 診 断 した 結 核 性 腹 膜 炎 の 一 例 JCHO 群 馬 中 央 病 院 消 化 器 内 科 岸 遂 忠 同 病 理 診 断 科 櫻 井 信 司 同 外 科 内 藤 浩 群 馬 大 学 大 学 院 病 態 総 合 外 科 吉 田 知 典 88. 短 期 間 に 増 大 したと 思 われた 顎 下 腺 腺 様 嚢 胞 癌 の 転 移 性 肝 腫 瘍 の 一 例 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 臨 床 検 査 部 稲 垣 正 樹, 一 戸 利 恵, 富 田 順 子, 奥 住 裕 二 谷 塚 千 賀 子, 瀧 沢 義 教, 柴 崎 光 衛, 春 木 宏 介 同 消 化 器 内 科 豊 田 紘 二, 玉 野 正 也 89.ケーブルレスプローブ 搭 載 超 音 波 診 断 装 置 の 使 用 経 験 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 消 化 器 内 科 植 竹 知 津, 中 元 明 裕, 須 田 季 晋, 大 川 修 北 濱 彰 博, 草 野 祐 実, 小 堀 郁 博, 豊 田 紘 二 玉 野 正 也 18

平成27 28年度 日本消化器病学会関東支部例会開催期日 例会回数 ３３６ ３３７ ３３８ ３３９ ３４０ 当 番 会 長 小 泉 和三郎 北里大学医学部 消化器内科学 神 澤 輝 実 がん感染症センター都立駒込病院 内科 渡 辺 勲 史 東海大学医学部付属八王子病院 國 崎 主 税 横浜市立大学附属市民総合医療センター 溝 上 裕 士 筑波大学附属病院 光学医療診療部 開 催 日 ９月26日 土 12月５日 土 平成28年 ２月６日 土 ５月21日 土 ７月16日 土 会 場 演題受付期間 東 京 6月17日 海運クラブ 7月22日予定 東 京 8月26日 海運クラブ 9月30日予定 東 京 10月28日 海運クラブ 12月2日予定 2月17日 東 京 海運クラブ 3月16日予定 4月13日 東 京 海運クラブ 5月11日予定 演題の申込はインターネットにてお願いいたします 詳細につきましては URL:http://jsge.or.jp/member/meeting/shibu/kanto をご覧ください 平成27 28年度 日本消化器病学会関東支部教育講演会開催期日 講演会回数 申込締切日 ２７ 未 定 ２８ 当 番 会 長 開 催 日 会 場 山 本 雅 一 東 京 東京女子医科大学 消化器外科 11月１日 日 シェーンバッハ サボー 平成28年 東 京 永 尾 重 昭 防衛医科大学校 光学医療診療部 ６月26日 日 シェーンバッハ サボー 未 定 次回 第336回 例会のお知らせ 期 日 平成27年９月26日 土 会 場 海運クラブ 102-0093 東京都千代田区平河町2-6-4 TEL 03-3264-1825 交通のご案内 地下鉄 有楽町線 半蔵門線 南北線 永田町駅 ５番出口 徒歩２分 銀座線 丸ノ内線 赤坂見附駅 徒歩７分 特別講演 膵 胆道癌化学療法の最近の進歩 演者 杏林大学医学部 腫瘍内科学教室 教 授 古瀬 純司 司会 北里大学医学部 消化器内科学 主任教授 小泉和三郎 ランチョンセミナー 食道疾患の内視鏡診断 演者 がん 感染症センター 都立駒込病院 内視鏡科 部 長 門馬久美子 司会 東京医科歯科大学医学部附属病院 食道外科 教 授 河野 辰幸 専門医セミナー 胃 胆膵について症例検討を予定しております 支部例会終了後から１時間半を予定しております 専門医セミナー参加費は無料です どなたでもご参加いただけます 専門医更新単位３単位取得できます 当番会長 小泉和三郎 北里大学医学部 消化器内科学 主任教授 252-0374 神奈川県相模原市南区北里1-15-1 TEL 042-778-8111 内線8377 FAX 042-778-8390 E-mail: kanto336@kitasato-u.ac.jp 連絡先 今泉 弘 北里大学医学部 消化器内科学 研修医 専修医セッションについて 研修医 例会発表時に卒後２年迄 および専修医 例会発表時に卒後３ ５年迄 セッションを設け 優秀演 題を表彰する予定です 演題申込時 講演形態は 研修医セッション または 専修医セッション から選び 会員番号は 学会未入会の場合は 番号 99 で登録してください なお 応募演題数が多い場合は 規定の 受付期間内で先着順とし 一般演題に変更させていただく場合がございます また研修医 専修医セッション への応募は 各々１施設 １診療科 １演題に制限させていただきます お問い合せについて 次回例会については 上記の当番会長の先生へ その他の事務上のことは 下記関東支部事務局 へお願いいたします 181-8611 東京都三鷹市新川6-20-2 杏林大学医学部外科学教室 消化器 一般外科 日本消化器病学会関東支部事務局 TEL 0422 71 5288 FAX 0422 47 5523 E-mail kanto@jsge.or.jp 日本消化器病学会関東支部 支部長 峯 徹哉 19

1 ダイエットコーラ 投 与 により 内 視 鏡 除 去 しえた2 型 糖 尿 病 合 併 柿 胃 石 の 一 例 昭 和 大 学 藤 が 丘 病 院 消 化 器 内 科 林 将 史, 花 村 祥 太 郎, 小 林 孝 弘, 田 淵 晃 大, 新 谷 文 崇, 松 倉 尚 子, 宮 尾 直 樹, 吉 田 詠 里 加, 上 原 なつみ, 高 野 祐 一, 阿 曽 沼 邦 央, 丸 岡 直 隆, 黒 木 優 一 郎, 長 浜 正 亞, 井 上 和 明, 高 橋 寛 症 例 82 歳 男 性 主 訴 ふらつき 現 病 歴 平 成 21 年 当 院 耳 鼻 科 にて 上 顎 癌 に 対 して 上 顎 部 分 切 除 化 学 療 法 併 用 放 射 線 治 療 を 行 いその 後 外 来 継 続 加 療 を 行 っ ていた また2 型 糖 尿 病 高 脂 血 症 にて 内 分 泌 内 科 で 外 来 内 服 加 療 とされていた 平 成 26 年 4 月 耳 鼻 科 定 期 採 血 にて Hgb 低 下 認 め 消 化 器 内 科 紹 介 となった 5 月 外 来 GS 施 行 胃 角 前 壁 小 弯 前 庭 部 大 弯 にそ れぞれ 小 潰 瘍 あり 体 中 部 大 弯 に6cm 大 の 胃 石 を 認 めた スネ アにてなんとか2 分 割 したが 胃 石 硬 くスネアが 破 壊 されてし まったため 分 割 後 回 収 可 能 な 胃 石 をネットにて 回 収 検 査 終 了 とした 胃 石 分 析 に 結 果 98% 以 上 がタンニンであり もともと 本 人 が 柿 を 栽 培 していた 経 過 があったため 柿 胃 石 と 考 えられた 胃 石 による 小 腸 イレウスの 報 告 も 散 見 されるため 入 院 加 療 とし た 2 型 糖 尿 病 の 既 往 あるためダイエットコーラ1. 5L/ 日 3 日 間 投 与 とし 第 3 病 日 GS 施 行 前 回 同 様 体 中 部 に6cm 大 の 胃 石 を 認 めたが 前 回 と 比 較 して 表 面 が 軟 化 しているような 印 象 であっ た オーバーチューブ 挿 入 の 上 スネアにて 把 持 容 易 に 分 割 でき ネットにて 回 収 し 得 た その 後 の 経 過 にて 腸 閉 塞 症 状 な く 経 過 第 8 病 日 退 院 とした その 後 外 来 フォローとしたが 胃 石 の 再 発 を 認 めていない ダイエットコーラ 投 与 により 内 視 鏡 除 去 しえた2 型 糖 尿 病 合 併 柿 胃 石 の 一 例 を 経 験 したため 文 献 的 考 察 を 踏 まえ 報 告 する 3 Helicobacter pyroli 陰 性 胃 粘 膜 に 発 症 した 分 化 型 早 期 胃 癌 の1 例 草 加 市 立 病 院 鈴 木 快, 鎌 田 和 明, 青 沼 映 美, 山 本 満 千, 吉 田 玲 子, 矢 内 常 人 要 旨 症 例 は72 歳 女 性.スクリーニング 目 的 の 上 部 消 化 管 内 視 鏡 で 胃 体 上 部 大 弯 に 約 10cm 大 の 白 色 調 の0-IIb+IIa 病 変 を 認 め, 生 検 でGroup4と 診 断 された. 腫 瘍 マーカーの 上 昇 はなく, 腹 部 単 純 CTで 明 らかな 転 移 は 認 めなかった. 内 視 鏡 所 見 は 粘 膜 の 萎 縮 性 変 化, 胃 体 部 の 粘 液 の 付 着, 大 弯 のヒダの 腫 大 は 認 めずregular arrangement of collecting venules(rac 像 )が 観 察 さ れ,Helicobacter pyroli(hp) 感 染 を 疑 う 所 見 はなかった. 胃 体 部 と 幽 門 前 庭 部 の 生 検 組 織 からもHPは 確 認 できなかった. 除 菌 歴 はなく 迅 速 ウレアーゼ 試 験 は 陰 性,HPIgG 抗 体 <3IU/ ml だった.HP 未 感 染 の 正 常 胃 粘 膜 に 発 症 した 早 期 胃 癌 と 診 断 し ESD を 施 行 した. 病 理 組 織 学 的 診 断 はType0-IIb + IIa, 84 51mm, tub1, pt1a(m),ul(-),ly(0),v(0), phm0, pvm0であっ た. 粘 液 形 質 は,MUC5AC 陽 性,MUC6 陽 性,MUC2 一 部 陽 性, CD10 一 部 陽 性 であり 胃 型 形 質 優 位 だった. 治 療 後 約 1 年 が 経 過 するが 再 発 は 認 めていない. 諸 言 従 来 胃 癌 はHP 既 感 染 粘 膜 から 発 症 するとされている.HP 未 感 染 胃 からの 胃 癌 発 症 の 報 告 もあるが,その 多 くが 低 分 化 型 腺 癌 や 印 環 細 胞 癌 である. HP 感 染 率 の 若 年 層 での 低 下 に 伴 い 本 邦 での 胃 癌 罹 患 率 は 減 少 することが 予 想 されるが, 今 後 相 対 的 にHP 陰 性 胃 癌 の 占 める 割 合 は 増 えると 考 えられる. 中 でもHP 陰 性 分 化 癌 は 稀 であり, 若 干 の 考 察 を 加 え 報 告 する. 胃 石,コカ コーラ 胃 癌,Helicobacter pyroli 2 人 間 ドックにて 発 見 された 胃 アニサキス 症 の 一 例 1) 獨 協 医 科 大 学 日 光 医 療 センター 消 化 器 内 科, 2) 獨 協 医 科 大 学 消 化 器 内 科, 3) 獨 協 医 科 大 学 日 光 医 療 センター 健 診 部 1) 1) 1) 1) 2) 井 澤 直 哉, 櫻 井 紘 子, 村 岡 瑠 以 子, 眞 島 雄 一, 金 森 瑛, 2) 3) 2) 中 野 正 和, 松 本 和 則, 平 石 秀 幸 症 例 49 歳 男 性 既 往 歴 24 歳 胃 潰 瘍 25 歳 右 鎖 骨 骨 折 40 歳 左 鎖 骨 骨 折 主 訴 なし 現 病 歴 健 康 診 断 目 的 に 当 院 日 帰 り ドックを 受 診 した 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 にて 胃 壁 に 刺 入 した 白 色 虫 体 を 認 め 鉗 子 で 摘 出 し 胃 アニサキス 症 と 診 断 した 考 察 被 検 者 は 前 日 に 自 宅 近 くの 料 亭 で 刺 身 寿 司 を 摂 取 しており その 際 に 罹 患 したと 考 えられる 当 院 は 鬼 怒 川 温 泉 郷 に 立 地 し ており 近 隣 の 宿 泊 施 設 と 連 携 し 温 泉 宿 泊 型 人 間 ドックを 行 っ ている その 際 の 夕 食 には 新 鮮 な 刺 身 などが 提 供 されることも 多 く 今 回 のような 事 例 は 起 こり 得 ると 考 えられアニサキス 症 を 見 落 とすことのないような 内 視 鏡 検 査 が 必 要 である 4 好 酸 球 性 胃 腸 炎 と 診 断 治 療 し 得 た 一 例 戸 田 中 央 総 合 病 院 消 化 器 内 科 阿 部 正 和, 堀 部 俊 哉, 山 田 昌 彦, 羽 山 弥 毅, 梅 田 純 子, 岸 本 佳 子, 森 瀬 貴 之, 山 口 隼, 原 田 容 治 症 例 30 歳 台 男 性 既 往 歴 喘 息 経 過 2015 年 4 月 腹 痛 を 主 訴 に 救 急 外 来 を 受 診 発 熱 は 認 めなかったが 疼 痛 は 腹 部 全 体 に あり 正 中 部 に 反 跳 痛 を 認 めたため 消 化 管 穿 孔 を 疑 いCT 検 査 を 施 行 した 食 道 下 部 から 胃 前 庭 部 また 上 行 結 腸 から 横 行 結 腸 に 著 明 な 壁 肥 厚 を 認 め 消 化 管 の 炎 症 性 疾 患 が 疑 われた しか しfree airは 認 めなかったために 保 存 的 に 精 査 加 療 を 目 的 に 入 院 となった 第 3 病 日 に 施 行 した 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 ( EGS) では 十 二 指 腸 前 庭 部 を 中 心 としたびらんが 散 見 された また 同 日 に 施 行 した 大 腸 内 視 鏡 検 査 (CS)でも 回 盲 部 を 中 心 にびら んを 認 めた いずれの 部 位 からも 生 検 を 行 ったところ 病 理 組 織 学 的 に 慢 性 炎 症 性 細 胞 浸 潤 を 認 め 好 酸 球 が 目 立 つ 所 見 を 呈 し ていた また 血 液 検 査 でも 好 酸 球 数 の 上 昇 を 認 めたため 好 酸 球 性 胃 腸 炎 と 診 断 した 確 定 診 断 した 第 10 病 日 からプレドニゾロ ン30mg/ dayを 開 始 した その 後 は 腹 痛 などの 症 状 は 改 善 し 血 液 検 査 でも 好 酸 球 数 の 低 下 を 認 めたため 第 17 病 日 に 退 院 となっ た 退 院 後 ステロイドは 漸 減 としているが 現 在 の 所 明 らかな 腹 痛 を 訴 えておらず 経 過 良 好 である 好 酸 球 性 胃 腸 炎 は 近 年 にな り 診 断 指 針 が 出 されステロイドによる 治 療 が 確 立 されつつある が 原 因 に 関 してはアレルギー 反 応 や 感 染 など 様 々 提 唱 されて いる 本 症 例 では 腹 痛 から 治 療 まで 一 連 の 経 過 を 観 察 できた 症 例 は 稀 で 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する 胃 アニサキス 症, 人 間 ドック 好 酸 球 性 胃 腸 炎, 粘 膜 肥 厚 20

5 メチル酸イマチニブによる薬剤性間質性肺炎後に再 投与が有効であったGISTの一例 獨協医科大学越谷病院 消化器内科 行徳芳則 中元明裕 須藤梨音 大川 修 小堀郁博 大浦亮祐 徳富治彦 市川光沙 片山裕視 玉野正也 症例は47歳 男性 検診の消化管造影にて他臓器圧排所見を指 摘され 近医を受診 CT 腹部エコーにて胃体部後壁から腹腔 内に連続する巨大腫瘤および肝内に転移病巣と思われる多発腫 瘍を認めた 精査加療目的に2013年8月に当科を紹介受診とな り 超音波下肝腫瘍生検を施行 病理結果はc-kit陽性 CD34陽 性 デ ス ミ ン 陰 性 S100 蛋 白 陰 性 に て 胃 原 発 Gastointestinal stomal tumor ( GIST) の 診 断 と な り メ シ ル 酸 イ マ チ ニ ブ imatinib 400mg/ 日による治療が開始となった しかし 開始 後3ヶ月で咳嗽などの呼吸器症状を自覚するようになり 同年 12月の胸部X線では両側肺野は網状影を呈し KL-6の上昇傾向 を 認 め た 事 よ り imatinib に よ る 薬 剤 性 間 質 性 肺 炎 と 診 断 imatinib投与を中止し Prednisolone( PSL) による薬物治療を開 始した 開始4ヶ月後のCTでは 肺間質性陰影の消退を認める も 胃GIST 肝転移病変の増大を認めた c-kit遺伝子変異解析 においてexon11に変異を認め imatinibによる抗腫瘍効果を強 く示唆された事よりimatinibを200mg/ 日に減量して2014年4月 より再投与を行った 再導入後2か月でのCT検査では 間質性 肺炎の再燃や腫瘍増大は認めず治療経過は良好であったが 再 導入後1年でのCTでは胃原発巣 肝転移病変の増大を認め imatinib耐性と判断した 2015年4月より2次化学療法として sunitinibを導入している 本症例はimatinibにより薬剤性間質性 肺炎を発症するもPSL投与にて肺炎の改善を得た上で c-kit遺 伝子変異解析の結果を踏まえてimatinibによる再投与を行い 約1年の無増悪生存期間を得る事ができた 一連の治療経過に ついて文献的考察を加えて報告する 7 東京都立多摩総合医療センター 消化器内科1) 東京医科歯科大学附属病院 消化器内科2) 伊東詩織1) 津川直也1) 佐藤優美1) 戸田晶子1) 肱岡悠子1) 三浦夏希1) 下地耕平1) 中園綾乃1) 堀家英之1) 吉岡篤史1) 小倉祐紀1) 並木 伸1) 細谷明徳1, 2) 症例は50代男性 B型肝硬変 食道静脈瘤 肝細胞癌の治療歴 があり 拡張型心筋症も指摘されている 20XX-6年から上部 消化管内視鏡で十二指腸球部前壁の有茎性ポリープの経過観察 を行っていた 生検では腺腫の診断であった 内視鏡治療も検 討されたが 非代償性肝硬変による血小板減少や凝固能低下を 認めており 腺腫の診断であることから経過観察となっていた 20XX年3月の上部消化管内視鏡では頭部の増大および茎の太ま り が 確 認 さ れ た が 生 検 で 腺 腫 で あ り 経 過 観 察 と な っ た 20XX年9月に突然の胸水貯留で入院し 利尿薬でのコントロー ル不良であったため胸腔ドレナージを施行したところ滲出性胸 水であり 胸水細胞診で腺癌を認め 癌性胸膜炎の診断となっ た 原発として肺癌 肝癌は否定され 上部消化管内視鏡を再 検したところ 十二指腸腺腫は2型進行癌様に形態変化してい た 生検では腺癌であり 免疫染色の結果もあわせ原発性十二 指腸癌 胸膜転移の診断となった また精査の過程で肝 骨転 移も認められた 肝腎症候群も来しており化学療法は困難であ ることからBSCの方針となった 20XX年11月永眠され 剖検 を行った 今回我々は腺腫由来と考えられる十二指腸進行癌の 全6年の自然経過を観察し得た症例を経験した 若干の文献的 考察を踏まえて報告する GIST 分子標的薬剤 6 膵腫瘍との鑑別に苦慮した出血性十二指腸GISTの 稀な1例 杏林大学医学部 第三内科 北田修一 倉田 勇 太田博崇 落合一成 権藤興一 新井健介 渡邉俊介 神保陽子 大野亜希子 畑 英行 土岐真朗 山口康晴 森 秀明 久松理一 高橋信一 症例は60歳代女性 B型慢性肝炎にて近医で経過観察中に胆道 系酵素の上昇および腹部超音波検査で総胆管および主膵管の拡 張を認めたため当院紹介受診となった 腹部造影CTにて膵頭 部に 境界明瞭で 動脈相で造影効果が乏しく 平衡相でやや 強い造影効果を認め 内部に壊死を考える造影不良域を伴う 50mm大の腫瘤を認めた 超音波内視鏡検査では 腫瘤の辺縁 に低エコー帯を伴い内部には無エコー領域を認める腫瘤として 同定された 腫瘤は境界明瞭で 周囲への浸潤はみられず 腫 瘤の辺縁には豊富な血流が観察された また 膵実質との境界 は不明瞭で膵体尾部の主膵管は拡張しており 総胆管の拡張も 認められ 膵あるいは十二指腸由来の腫瘍かの鑑別に苦慮した 入院経過中 黒色便とともに貧血の進行を認めたため 上部消 化管内視鏡検査を施行したところ 十二指腸下行脚に腫瘍の壁 外圧迫と考えられた粘膜下腫瘍様の隆起および頂部に露出血管 を伴う潰瘍形成を認めた 内視鏡的止血術は困難と判断し Interventional Radiology ( IVR) での止血術を行った その後 待 機 的 に 幽 門 輪 温 存 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 pylorus-preserving pancreaticoduodenectomy PpPD を行った 病理組織学的所見 では 腫瘍は十二指腸原発で内部に出血 壊死を伴い 紡錘形 細 胞 の 各 種 免 疫 染 色 の 結 果 踏 ま え gastrointestinal stromal tumor GIST と 診 断 し た MIB-1 index は 5% を 超 え て お り 50mmを超える大きさであったことから高悪性度のGISTと考え られ adjuvant療法としてイマチニブでの加療継続中である 今回我々は 膵腫瘍との鑑別に苦慮した出血性十二指腸GISTの 稀な1例を経験したので文献的考察を含め報告する 全6年の自然経過を観察しえた腺腫由来の進行十二 指腸癌の一例 十二指腸癌 腺腫 8 貧血による意識障害を契機に発見された小腸GIST の一例 横浜市立大学附属病院 肝胆膵消化器病学 田村哲哉 有本 純 梅沢翔太郎 冬木晶子 内山詩織 大久保秀則 日暮琢磨 遠藤宏樹 野中 敬 中島 淳 症例は79歳 男性 意識消失を認め 前医入院となった 前医 で精査され 神経学的異常 循環器的異常を認めなかった Hb 7. 8g/ dlと貧血を認め 貧血による意識障害であったと考えら れた 貧血の原因検索として腹部CT施行され 小腸に25mm大 の造影効果を伴う腫瘤を認めた 貧血の原因の可能性あり 精 査 加療目的に当科紹介受診し入院となった 当科入院時の身 体所見では特記すべき異常所見は認めず 血液検査でも特に異 常所見を認めなかった 当科入院時の採血ではHb 12. 7g/ dlと 軽度貧血は認めるものの 改善傾向であった 当科で施行した CTでも25mm大の造影効果を伴う腫瘤性病変を認め 空腸の軽 度拡張を伴っていた 心房細動に対してワーファリン内服中で あったため ヘパリナイゼーション後に小腸鏡を施行した ト ライツ靭帯より約20cm肛門側の空腸に30mm大のSMTを認め た 病変は頂部に小潰瘍を伴い陥凹しており 発赤調であった 貧血の原因の可能性あり 腸閉塞や腸重積のリスクもあるため 手術適応病変と考えて当院外科に併診し 腹腔鏡補助下小腸部 分切除術施行となった 検体の大きさは30 20mmであり 境 界明瞭 白色分葉状であり内部に出血を伴っていた 組織学的 には 腫瘍は被膜に覆われており 紡錘形細胞が束状に錯綜し て増生していた 免疫染色では c-kit( ) SMA( 一部 ) ki-67 ( 3%) CD34( ) S-100( ) であり GISTとして矛盾しな い所見であった 小腸GISTにより貧血を呈して 意識障害に 至ったと考えられる症例を経験した 小腸GISTは易出血性で 知られており生検などが原因で出血をきたすことはあるが GISTからの出血により意識障害に至ることは珍しく 示唆に富 む症例と考えられるため GISTの若干的文献を踏まえて報告す る GIST 十二指腸 21 小腸 GIST

9 11 画像上小腸重積様の所見を呈した小腸腫瘍の1例 上尾中央総合病院 和久津亜紀子 大舘幸太 水野敬宏 外處真道 近藤春彦 山城雄也 白井 告 三科友二 深水雅子 尾股 佑 明石雅博 渡邉 東 笹本貴広 土屋昭彦 西川 稿 山中正己 主訴 全身倦怠感 食欲不振 現病歴 80歳台 男性 2015 年2月頃から主訴を自覚し 4月頃に下腿浮腫も出現したため近 医受診 血液検査で貧血を指摘され当院当科に紹介となった 既往歴 高血圧 高尿酸血症 虫垂炎術後 経過 入院時採 血でRBC 303万 Hb 7. 8 Ht 25. 3 s-fe 13と鉄欠乏性貧血を認 めた また 生化学検査ではT. P 6. 4 アルブミン 3. 6と低蛋白 低アルブミン血症以外には腫瘍マーカーも含め特に異常値を認 めなかった 入院時腹部造影CTで左側腹部で閉塞を伴わない 小腸重積と近傍に軽度リンパ節腫大が疑われた 第1病日にイ レウス管を挿入し直接造影を実施したところ 空腸と思われる 部位に隆起性病変が疑われた 上部消化管内視鏡 下部消化管 内視鏡検査では特に異常を認めなかった 一度退院しPET-CT Positron Emission Tomography-CT を実施したところ 小腸壁 は肥厚しており腸間膜の脂肪識を疑う低濃度域を伴っており腸 重積が疑われた その腸間膜内に軽度の集積を示す小腸腫瘍の 存在が疑われた FDG Fludeoxyglucose 集積が乏しく 平滑 筋腫やカルチノイドなどが考えられた 5月上旬に上部ダブル バルーン内視鏡 EN-580T を実施したところ 上部小腸に直 径70mm大の潰瘍面を伴う腫瘍性病変を認め 生検および点墨 マーキングクリップを実施した 病理組織学所見では明らかな 悪性細胞を認めなかった しかし 大きさが70mmと大きく 腹部膨満感など自覚症状もあり今後 外科的手術予定である 考察 小腸腫瘍は消化管腫瘍の1 5 を占め なかでも原発性 小腸癌は全消化管悪性腫瘍のわずか0. 1 0. 3 と非常に稀であ る 今回の症例は 現時点で詳細な診断に至っていないが 画 像上小腸重積様所見を認め 大きさが70mm大と大きく示唆に 富む症例を経験したので文献的考察を含め報告する 大森赤十字病院 消化器内科1) 同 外科2) 同 検査部3) 栗原大典1) 須藤拓馬1) 芦刈圭一1) 河合恵美1) 河野直哉1) 関志帆子1) 高橋昭裕1) 千葉秀幸1) 井田智則1) 諸橋大樹1) 後藤 亨1) 中山 洋2) 佐々木愼2) 坂本穆彦3) 症例は57歳男性 既往歴特記事項なし 平成26年10月胃痛 嘔 吐を繰り返したため当院受診 単純CT施行し小腸閉塞の診断 で同日入院 イレウス管を挿入した 第7病日造影CT検で小腸 の多発する壁肥厚 腸間膜根部 膵鉤部の軟部腫瘤を認め 小 腸悪性リンパ腫を含む腫瘤性病変が疑われた 第8病日にイレ ウス管挿入下でのダブルバルーン内視鏡検査を実施した 空腸 に浅い潰瘍を伴う全周性の浮腫状粘膜を認め 緩やかな狭窄を 呈し内視鏡の通過は困難で 潰瘍面や周囲の粘膜より6か所生 検を行った 病理学的にはB細胞系T細胞系のリンパ球浸潤を 認めるものの悪性リンパ腫を含め確定診断は得られなかった その後症状は改善し退院 1か月後に造影CTを行ったが画像上 は改善が乏しかった その1か月後に同部位の腸閉塞が再発た ため 診断 治療目的で小腸部分切除術の方針とした 病理学 的には粘膜下層 筋層 漿膜下層にCD20陽性の異型リンパ球の 著明な増殖を認め濾胞性リンパ腫の診断となった 現在は血液 内科でR-CHOP療法中である 濾胞性リンパ腫は症状が出るま で発見が困難であり さらに内視鏡生検での確診も炎症細胞な どの混在等で難易度が高いと言われている 本症例もリンパ腫 も鑑別にあげ6か所の生検を行ったが病巣主座が深部にあり生 検は陰性で最終的には手術検体で確定診断を得た 生検で陰性 であっても改善が乏しい小腸病変は本疾患も念頭にいれた対応 が必要である 濾胞性リンパ腫 小腸閉塞 小腸腫瘍 腸重積 10 12 Peutz-Jeghers症候群に伴う小腸重積の1例 獨協医科大学越谷病院 外科 嶋田まゆか 奥山 隆 松永慶廉 平野康介 立岡哲平 山形幸徳 纐纈真一郎 菅又嘉剛 多賀谷信美 鮫島伸一 大矢雅敏 症例は19歳, 女性. 生後7か月時にPeutz-Jeghers症候群 PJS と 診断され 11歳時に小腸重積にて開腹による小腸部分切除を施 行されていた. 今回, 夕食後に突然の強い腹痛を自覚したため 当院を受診した. 受診時, 腹部は平坦 軟, 上腹部を中心に著 明な圧痛がみられたが反跳痛は認めなかった. 血液生化学的検 査では白血球上昇を認め, 腹部造影CT検査では小腸に重積し た腸管を認めた. また, 明らかな腹水貯留は認めなかったが, 腸管内に多数のポリープを認めた. 以上より, PJSに伴う小腸 重積の再発と診断し緊急手術を施行した. 開腹は臍上部, 横切 開痕に合わせて行った. 腹腔内検索では少量の漿液性腹水と, 腹壁と大網との軽度の癒着を認めた. 小腸を創外へ導き腸管の 観察を行うとTreitz靭帯から約90cmの空腸におよそ20cmの腸重 積を認めたため同部を用手的に整復し, 腸管切除は不要と判断 した. また, 重積腸管の先進部におよそ30mm大の腫瘤を認め たため腸管に小切開をおき, 同部からポリープ切除を行った. 全小腸を観察すると10mm前後のポリープを多数認めたが, 深 夜の緊急手術であったことや早期に腸重積を発症することが危 惧される大きさではないと判断し, それ以上のポリープ切除は 行わなかった. 術後経過は順調に経過し術後第9病日に軽快退 院となった. 病理組織所見はPJ型ポリープと診断された. 今 回 我々はPJSに伴う小腸重積症の1例を経験したので, 若干の 文献的考察を加え報告する. 小腸閉塞を契機に診断に至った空腸濾胞性リンパ腫 の一例 蛋白漏出性胃腸症で発症し診断に苦慮したSLE PBC合併が考えられる一例 横浜市立みなと赤十字病院 消化器内科1) 東京医科歯科大学 消化器病態学2) 渡辺 翔1) 永山和宜1) 川井麻央1) 安田圭吾1) 金城美幸1) 鈴木雄一朗1) 池宮城秀和1) 吉野耕平1) 先田信哉1) 有村明彦1) 渡辺 守2) 症例 76歳女性 主訴 嘔吐 下痢 現病歴 は来院1か月前 から嘔吐 下痢 食事摂取量低下を認め 近医にて止寫剤 制 吐剤で加療されたが改善せず ADLも低下したため当科外来を 紹介受診された 来院時水分摂取 移動もできないため 即日 精査加療目的に入院となった 生活歴 問題となりうる常用 薬摂取 あるいは多量飲酒歴はない 入院時所見 身体所見で は浮腫と腹水貯留が顕著であった 入院時検査でALB1. 9と著 明な低アルブミン血症と血小板減少 肝線維化マーカーの上昇 腹水貯留を認めた 感染症を示唆する所見は見られなかった 尿蛋白を認めず 嘔吐下痢症状を伴っていることから蛋白漏出 性胃腸症を疑い アルブミンシンチグラフィにて確定診断に 至った 画像所見からは軽度の門脈圧亢進が示唆されたが 門 脈血栓の所見はなかった また明らかな後腹膜線維症の所見も 認めなかった 上下部消化管内視鏡 小腸カプセル内視鏡でも 有意所見を認めなかった 自己抗体関連の検索において 抗ミ トコンドリアM2抗体陽性を認めPBCの存在が示唆された ま た抗リン脂質抗体陽性 抗核抗体陽性 IgG4高値 多関節炎も 認めたことからSLEの併発も疑われた 入院後中心静脈栄養に よる栄養改善と止寫剤 制吐剤による加療を行ったが 嘔吐下 痢症状の改善を認めず 栄養状態も横ばいであったことから SLEの暫定診断でPSLによる加療を開始した 以降嘔吐 下痢 症状の改善 血小板の上昇 9万前後 倦怠感の改善を認め 現在PSLを減量しつつ リハビリを行っている 考案 本例は 通常の治療では蛋白漏出性胃腸症の改善が得られず 血液所見 からも自己免疫機序の関与を合理的に推論できる所見が得られ るまでに時間を要した 非典型的な診断経過をたどり 治療が 奏功したため報告する Peutz-Jeghers症候群 小腸重積 22 蛋白漏出性胃腸症 IgG4関連疾患

13 肺癌分子標的薬投与中に偽膜性腸炎を発症した一例 筑波記念病院 消化器内科1) 同 呼吸器外科2) 新里悠輔1) 田島大樹1) 越智大介1) 杉山弘明1) 添田敦子1) 本橋 歩1) 中原 朗1) 池澤和人1) 木村正樹2) 神山幸一2) 症例 50歳代の女性 肺腺癌術後肺内多発転移に対して化学 療法を施行中であったが 2013年12月に酒さ様皮疹が出現した ため中止した 同疾患への治療として2014年2月から同年10月 までminocyclineを投与した 同年10月にCEAが 564. 0 ng/ mlと 上昇し肺癌分子標的薬であるCrizotinibを開始したところ 投与 1 週 間 か ら 水 様 便 が 出 現 し 徐々 に 増 悪 し た CTCAE に よ る grade3 11月下旬には嘔吐と腹痛も伴い外来を受診した 白 血球数 32410 / μl CRP 15. 19 mg/ dlと炎症反応の上昇がみら れ 総蛋白 4. 4 g/ dl Alb 2. 4 g/ dl と低蛋白血症も呈していた 腹部造影CTでは結腸全長に及ぶ浮腫状壁肥厚と腹水貯留があ り 薬剤起因性腸炎を疑って入院となった この際にCrizotinib は中止した 入院時に施行した迅速検査でCD toxin陽性 入院 第1病日に施行した下部消化管内視鏡検査にて白色の偽膜付着 を多数認め 生検検体による病理診断でも偽膜性腸炎との所見 を 得 た Clostridium difficile感 染 に よ る 偽 膜 性 腸 炎 と 診 断 し metronidazoleの内服を開始したところ 入院第16病日に下痢は 消失した 考察 下痢は化学療法中の患者にしばしばみられ る有害事象である 化学療法によって腸内細菌叢の撹乱が惹起 され 特に先行する抗菌剤の投与歴がある場合には重症化のリ スクも考慮し 偽膜性腸炎を念頭においての早期診断 治療を 行うことが重要である 15 横浜市立市民病院 炎症性腸疾患科1) 松島クリニック2) 阿部有佳1) 小金井一隆1) 黒木博介1) 二木 了1) 辰巳健志1) 山田恭子1) 荒井勝彦1) 杉田 昭1) 福島恒男2) 症例は25歳男性 2000年(10歳) 全大腸炎型潰瘍性大腸炎と診 断され 5-ASA製剤 ステロイド 顆粒球吸着療法で治療され たが改善なく 難治例として2002年(14歳) に大腸全摘, J型回腸 嚢肛門管吻合術を受けた 切除標本の病理組織学的検査では 全大腸に粘膜の炎症と陰窩膿瘍を認め 潰瘍性大腸炎の診断で あった 術後 2003年(15歳) から2014年( 24歳) まで回腸嚢炎を 繰り返し 下痢と脱水のために 頻回の入院治療を要した シ プロフロキサシン メトロニダゾール ステロイド注腸で加療 したが 1日10 20回の下痢が持続した 2014年8月 発熱と排 便後の肛門痛を認め 精査を施行した CT検査で骨盤直腸窩 膿瘍を認め 注腸造影検査では肛門管から背側に向かう瘻孔 回腸嚢口側小腸の縦走潰瘍と狭窄を認めた 下部内視鏡検査で は 回腸嚢の口側に潰瘍を認めた 回腸嚢及びその口側回腸か らの生検では肉芽腫を認めなかったものの Crohn病が強く疑 われた 抗生剤で加療したが膿瘍が残存したため 5-ASA製剤 抗TNFα抗体で治療を行った その後も膿瘍は残存し 肛門痛 の持続と炎症反応の上昇を認めた 頻回の排便 肛門痛と漏便 によってQOLが著しく低下していたため手術適応と判断し 回 腸 回腸嚢肛門切除 回腸永久人工肛門造設術を行った 切除 標本の病理組織学的検査では 回腸嚢とその口側回腸に肉芽腫 が多数存在し Crohn病と診断された 潰瘍性大腸炎術後に難 治性の回腸嚢関連合併症を生じる症例の中には 稀ではあるが その後の回腸嚢切除標本でCrohn病と診断が変更になる例が存 在する 難治性回腸嚢関連合併症を生じた症例では Crohn病 を念頭に置き経過観察や治療法を決定する必要がある 炎症性腸疾患 indeterminate colitis 偽膜性腸炎 分子標的薬 14 Infliximabにより長期に寛解維持が達成できている 難治性潰瘍性大腸炎の1例 獨協医科大学 消化器内科 高橋史成 中野正和 竹中一央 星野 平石秀幸 敦 菅谷武史 富永圭一 症例は40歳の男性 第1回入院時 PSL 50mg/ 日を投与するも改 善なく 顆粒球単球吸着除去療法を併用して寛解導入に至った 以後はアミノサリチル酸製剤と免疫調節剤により寛解維持療法 を行っていたが 寛解維持に難渋し, 再燃を繰り返し 第2回入 院となった 入院時の臨床的重症度は重症であり 下部消化管 内視鏡検査では直腸から下行結腸に連続性に広がる自然出血を 伴う炎症粘膜と多発潰瘍を認めた ステロイド抵抗性のため Tacrolimus 以下Tac を導入するも改善なく Tacを中止し Infliximab 以下IFX を開始し寛解導入に至った 退院後もIFX 維持療法を継続し, 粘膜治癒が確認され, 3年が経過した現在 も寛解を維持している 潰瘍性大腸炎に対するIFXの長期予後 については明確となっていない. IFXにより寛解導入を図り 長期の寛解維持に成功した難治性潰瘍性大腸炎の1例を経験し たので文献的考察を加えて報告する. 潰瘍性大腸炎術後13年目に回腸嚢切除を行い 切除 標本でCrohn病と診断されたindeterminate colitisの 一例 16 著明な肝胆道系酵素上昇と気道狭窄を伴った伝染性 単核球症の一例 横須賀共済病院消化器病センター 内科 大坪加奈 高橋純一 森川 亮 石井玲子 相川恵里花 平昭衣梨 小島直紀 山本奈穂子 小馬瀬一樹 上野春菜 田邊陽子 新井勝春 渡邉秀樹 鈴木秀明 小林史枝 池田隆明 症例 20歳 男性 主訴 発熱 咽頭痛 咳嗽 肝胆道系酵 素上昇 既往歴 特記事項なし 現病歴 201X年3月上旬 38 度台の発熱 咽頭痛 咳嗽を認めたため 第3病日に近医受診 セフェム系抗菌薬およびアセトアミノフェン処方にて経過観察 となっていた しかしその後も症状改善を認めなかったために 第6病日に同院再度受診し 採血結果にてWBCおよび肝胆道系 酵素上昇と咽頭白苔を認めた 伝染性単核球症疑いにて当院紹 介受診 同日精査加療目的に当院当科入院となった 入院時 身体所見 扁桃発赤 腫大 白苔付着あり 後頚部リンパ節腫大 肝脾腫あり 検査成績 WBC 25500 / μl( 異形リンパ球69%) LDH 709 U/ l AST 465 U/ l ALT519 U/ l ALP 937 U/ l γgtp 256 U/ l T-bil 3. 2 mg/ dl D-bil 2. 1 mg/ dl CRP 0. 61 mg/ dl 入院後経過 発熱 後頚部リンパ節腫脹 末梢血中異形リンパ 球増加 肝脾腫と発症前の初回性行為からEBVによる伝染性単 核球症を疑い入院加療とした 入院時提出したEB-EBNA 陰 性 EB-VCA-IgG 320倍 EB-VCA-IgM 20倍 EB-EA-DR-IgG 10倍からEBV感染症による伝染性単核球症と診断した 肝胆道 系酵素は自然経過で第9病日にはpeak outしたが WBCは31400 / μl( 異形リンパ球67%) まで上昇 両側扁桃の著明な腫大と下 咽頭浮腫により気道狭窄を来し 経鼻エアウェイの挿入を要し たことから 気道狭窄軽減目的でPSL30 mg投与を開始した 治療後経過 PSL投与により採血結果 臨床症状ともに改善傾 向となり 扁桃腫大も改善傾向となった 第15病日には経鼻エ アウェイ抜去 経過良好でありPSL漸減後し 第22病日退院 外来でPSL投与終了とした 結語 PSLが著効をえた重症伝染 性単核球症の一例を経験したため報告する 潰瘍性大腸炎 インフリキシマブ 23 伝染性単核球症 気道狭窄

17 肝機能障害出現後に好酸球の著名な上昇と中毒疹を 合併した1例 横浜労災病院 消化器内科1) 同 内視鏡部2) 同 病理検査科3) 永嶌裕樹1) 小林 貴1) 鈴木雅人1) 高柳卓矢1) 立川 準1) 野上麻子1) 石井 研1) 佐藤晋二1) 廣谷あかね1) 梅村隆輔2) 金沢憲由2) 高野幸司1) 関野雄典1) 川名憲一2) 永瀬 肇1) 角田幸雄3) 症例は67歳女性 肝機能障害 発熱 皮疹 黄疸を契機に当院 紹介受診となり入院となった 前医初診時にはWBC 11000/ μl ( 好中球87. 6% 好酸球 0. 8%) AST 103 U/ L ALT 116U/ L ALP 1217U/ L, γ-gtp 138U/ L, T-Bil 4. 6mg/ dl などの異常所見 を認めた 肝機能障害はウイルス感染症が疑われ入院時点では 既に自然軽快傾向を示していたが 発熱の持続 全身への皮疹 の拡大 好酸球の著明な上昇( 入院5日後に10500/ μl) を認めた 血液検査でEBV CMV HSV等を検索するも異常なく 肝生検 を施行したところ門脈域にリンパ球を主体とした炎症細胞の浸 潤を認め 急性肝炎の所見であったが炎症は軽微であり形質細 胞や好酸球の浸潤は認めなかった 皮膚生検では多形滲出性紅 斑の所見であった 以上から ウイルス感染による肝機能障害 後にウイルスに対する過敏性反応が出現し好酸球上昇 中毒疹 等が起きたと考え PSL 30mg投与による治療を開始した PSL による治療が奏功し好酸球上昇や中毒疹は軽快したため PSL 漸減 更に中止としたが症状再燃は認めなかった 肝機能障害 出現後に好酸球が10000/ μl以上の上昇を認める例は稀であり, 若干の文献的考察を混じえつつ報告する. 19 慶應義塾大学医学部 消化器内科1) 大船中央病院2) 平本尚子1) 川崎健太1) 志波俊輔1) 山口晃弘1) 谷木信仁1) 若山遊子1) 褚 柏松1) 吉田篤史2) 上野文昭2) 中本伸宏1) 田島佑樹1) 佐々木文1) 篠田昌宏1) 中塚誠之1) 海老沼浩利1) 金井隆典1) 症例 61歳 男性 主訴 右季肋部痛 既往歴 腰部脊柱管狭 窄症 経過 2014年7月より右季肋部の鈍痛が出現し 近医を受 診 触診で肝腫大を指摘され 血液検査上 ALP 425 IU/ l γ -GTP 119 IU/ lと胆道系酵素の高値ならびにcrp 5. 88 mg/ dlと 炎症反応の上昇を認めた 腹部Dynamic CTで びまん性の不均 一な早期濃染を認め 腹部MRIではT2強調像 拡散強調像で肝 実質の不均一な高信号を認め びまん性の肝実質障害が疑われ たため 肝生検含めた診断 加療目的に当院紹介となった 腹腔鏡所見では肝表の一部に癒着様の炎症性変化を認め 生検 病理所見では ほぼ全体に類洞の拡張と中心静脈の拡張を認め たものの 異型リンパ球の単調な増生は認めなかった 様々な 鑑別診断が考えられたが, 特徴的な画像所見は腫瘍性病変とし ては非典型的であり 病理の所見ともあわせて肝紫斑病を疑っ た 抗生剤の投与でも改善なく その後も右季肋部の疼痛と炎 症反応高値は持続したため プレドニゾロン 30 mg/ 日の投与 を開始した 投与後右季肋部痛は速やかに消失し 胆道系酵素 の正常化 ならびに炎症反応も消失した 細網線維の断裂や消 失といった特異的な病理所見は認められなかったものの 臨床 経過ならびに病理画像所見より 総合的に肝紫斑病との診断に 至った 肝紫斑病は極めて珍しく 一般的に無症候性とされる 原因不明の良性疾患である 一方 一部に急速に進行する死亡 例も報告されている 今回私達は 高度炎症反応と右季肋部痛 を契機として 早期に診断治療し得た肝紫斑病の症例を経験し た 早期の診断と治療介入は患者のQOLならびに生命予後改 善の可能性もあり 鑑別すべき疾患として過去の文献からの考 察を加え報告する 急性肝炎 好酸球上昇 18 肝紫斑病 類洞拡張 20 若年性NASH肝硬変でAlstrom症候群と診断した1例 横浜南共済病院 佐野裕亮 西郡修平 高木 将 小串勝昭 佐々木典子 戸塚雄一朗 平尾茉里名 中尾 聡 福島泰斗 小林 槙 浜中 潤 三浦雄輝 金子 卓 岡 裕之 洲崎文男 岡崎 博 高度炎症反応と右季肋部痛を契機に診断された肝紫 斑病の一例 原発巣診断が困難で急速な転帰をたどった肝細胞癌 の1例 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 消化器 肝臓内科 横須賀真梨子 佐藤優子 堀内宏倫 富田陽一 永野智久 關 伸嘉 杉田知典 会田雄太 板垣宗徳 安部 宏 須藤 訓 相澤良夫 症例 31歳 男性 主訴 肝障害 現病歴 2歳頃から両側弱視あり 眼 科受診したが原因不明といわれた 16歳頃から両側難聴あり 補聴器を使 用開始した 25歳頃に健康診断で肝障害指摘され脂肪肝の診断 減量し たが以降も肝障害は持続 31歳時の健康診断で肝障害悪化し その他腎障 害 糖尿病 高脂血症も認めたため精査加療目的に当院紹介受診となった 既往歴 生後6か月 右下顎色素性母斑手術 自家皮膚移植 2歳 両側 弱視 原因不明 16歳 両側難聴 25歳 脂肪肝 家族歴 父 脂肪肝 妹 幼少期に突然死 詳細不明 弟 ダウン症 その他血縁者に眼科 耳 鼻科 肝 腎疾患なし 嗜好歴 アルコール なし 喫煙 なし 常用薬 なし 初診時現症 身長159cm 体重69. 5kg BMI27. 4 意識清明 体温36. 7 血圧100/ 71mmHg 脈拍58/ 分 前頭部禿頭 眼球結膜黄疸なし 眼瞼 結膜貧血なし 右下顎に手術痕 甲状腺腫大なし 呼吸音清 心音純 腹 部平坦 軟 圧痛なし 下腿浮腫なし 四肢体幹に奇形なし 検査所見 WBC3400/ μl Hb15. 0g/ dl Plt5. 5 104/ μ PT70% TP8. 3g/ dl Alb4. 9g/ dl ALP258IU/ l AST60IU/ l ALT130IU/ l ChE272IU/ l γ-gtp594iu/ l T-Bil0. 9mg/ dl T-cho154mg/ dl TG209mg/ dl AMY173IU/ l BUN20. 4mg/ dl Cre1. 48mg/ dl CRP0. 21mg/ dl UA9. 7mg/ dl Na142mEq/ l K4. 0mEq/ l Cl103mEq/ l 血糖176mg/ dl HbA1c6. 3 尿蛋白± 尿糖2 経 過 腹部エコー 単純CTでは著明な脂肪肝 肝脾腫を 肝生検では肝細胞 の大滴性脂肪沈着とballooning 肝小葉の炎症細胞浸潤を認めた 緒検査 結果からNASHによる肝硬変が肝障害の原因として考えられた 病歴 身 体所見 合併症で診断基準を満たしたためAlstrom症候群と診断 対症療法 で経過をみる方針となった またスクリーニングで行った上部消化管内 視鏡で食道静脈瘤 Lm, F2, Cb, RC+, Lg-c を認め EISやAPCによる内視 鏡治療を施行 現在全身状態は横ばいで経過している 結語 今回我々 は若年性NASH肝硬変でAlstrom症候群と診断した1例を経験したため若干 の文献的考察を加えて報告する 症例 80歳女性 主訴 腰背部痛, 歩行困難 既往歴 60歳;胆嚢摘出, 75歳; 脳梗塞 現病歴 2008年よりHCV陽性肝硬変( LC-C) にて当院通院中で, 定 期的に画像検査を施行しており, 2014年10月のEOB-MRIでも肝細胞癌 ( HCC) を示唆する所見は認めなかった. 2014年12月より腰背部痛が出現 し, 2015年1月からは歩行困難となり, 近医整形外科受診. 腰椎MRI検査で転 移性骨腫瘍が疑われ, 精査加療目的にて当院整形外科入院となった. 身体 所見 意識清明, 血圧;119/ 66mmHg, 脈拍;65bpm, 体温;36. 6度, 頭頚部, 胸部; 異常なし, 腹部;軟, 圧痛なし, 徒手筋力テスト;腸腰筋2/ 2, 大腿四頭筋3/ 3, 長短母趾伸筋3/ 3, 前脛骨筋3/ 3, 病的反射, 髄膜刺激症状なし 血液生化学 所見 WBC 9700/ μl, Hb 13. 0g/ dl, Plt 12. 0 104/ μl, PT 100%, AST 62U/ l, ALT 23 U/ l, ALP 241U/ L, γgtp 92U/ L, TP 7. 2g/ dl, Alb 3. 7g/ dl, CRP 0. 1 mg/ dl, CEA 5. 0ng/ ml, CA19-9 44 U/ ml, AFP 637090ng/ ml, PIVKAII 247000 mau/ ml 入院時画像検査 胸腰椎MRI 多発骨転移を認め, Th6転移は脊 柱管腫瘍により脊髄圧排を認めた. 胸腹部造影CT 肝S7に26mm大の動脈 早期相で濃染, 晩期相でwash outを示す腫瘤陰影を認め, 同造影効果の陰影 をS4, 6にも認めた. 両側肺野に多発粒状陰影を認め, 転移性病変が疑われ た. 入 院 後 経 過 入 院 時 造 影 CT に て 肝 内 に 腫 瘤 陰 影 を 認 め, AFP, PIVKAIIの急激な上昇から転移性骨, 肺腫瘍の原発としてHCCが最も疑わ れた. 転移性骨腫瘍に対しては近医転院し, Th5-7に対して放射線治療を 施行し, 再度当院当科に再入院となった. 放射線照射後も症状の改善もな く, 腰椎MRIでも腫瘍の縮小は認めなかった. 肝機能はChild Aと保持され ていたため, ソラフェニブの導入も検討したが, 全身状態の低下, ご家族の 意向もあり対症療法の方針となった. その後, 徐々に全身状態の悪化を認 め, 第26病日に永眠された. ご家族の同意のもと肝腫瘍に対してネクロプ シーを施行し, 低分化型肝細胞癌を確認した. 考察 症状出現2か月前の MRIでHCCを疑う所見は明らかでなく, HCCの診断および進行の点で示唆 に富む症例と考え, 若干の文献的考察を加え報告する. Alstrom症候群 肝硬変 24 HCC 多発転移

21 直腸静脈瘤破裂に対し小切開下傍臍静脈アプローチ による静脈瘤塞栓術が奏功した原発性胆汁性肝硬変 の一例 1) 自治医科大学 内科学講座消化器内科学部門 同 放射線医学教室2) 同 消化器一般外科3) 加賀谷結華1) 高橋治夫1) 三浦義正1) 高岡良成1) 森本直樹1) 礒田憲夫1) 山本博徳1) 中村仁康2) 佐々木崇洋2) 小屋敷洋平2) 河原悠一郎2) 笹沼英紀3) 利府数馬3) 症例 70代女性 既往歴 原発性胆汁性肝硬変 特発性血小板減 少性紫斑病 糖尿病 主訴 血便 出血性ショック 現病歴 2015年4月に多量の血便で近医に救急搬送 直腸静脈瘤からの出 血性ショックの診断で当院救急搬送となった 入院時検査所見 Hb5. 7g/ dl 血小板3. 9 104/ dl PT%41. 9% Alb2. 1g/ dl 総ビリル ビン0. 96mg/ dl Child-Pugh8点/ B 抗ミトコンドリアM2抗体90. 5U/ ml IgM574mg/ dl 入院後経過 病着時 既に前医での用手圧 迫で止血が得られていた 血液検査ではHb5. 7g/ dlと著明な低下 を認め 造影CTでは下腸間膜静脈と脾静脈合流部近傍より発生し た巨大なシャントを認め これが供血路として著明な直腸静脈瘤 を形成していた 直腸静脈瘤破裂に対して内視鏡的止血を目的に 同日緊急下部消化管内視鏡を施行した 直腸RbからRaには ほぼ 全周性に結節状の静脈瘤を認め 一部肛門から突出していた 内 視鏡的結紮術は周囲の静脈瘤を巻き込む恐れがあり またヒスト アクリルなどによる内視鏡的硬化療法は 排血路が複雑で血流が 多いことが予想され困難と考えられた 経皮経肝的門脈アプロー チでの塞栓術は 肝予備能の低下と著明な腹水貯留のため 出血 リスクが高く また開腹に伴う外科的な供血路結紮術も肝予備能 から侵襲が大きいと判断し 局所麻酔下に心窩部に小切開を置き 門脈と交通する側副血行路である傍臍静脈を露出し 同血管より アプローチして バルーンカテーテルを用いフローコントロール 下に選択的に塞栓治療を行った 治療後には直腸静脈瘤からの出 血はなくなり 腹水コントロール後に転院となった 考察 これ まで直腸静脈瘤に対する治療報告例は少なく 今回我々は小切開 下傍臍静脈アプローチによる直腸静脈瘤塞栓術が有効であった稀 な1例を経験したので 若干の文献的考察を加えて報告する 23 東京労災病院 消化器内科 吉峰尚幸 大場信之 小嶋啓之 小山洋平 武田悠希 植木紳夫 平野直樹 伊藤 謙 西中川秀太 児島辰也 症例は68歳 男性 2012年9月初旬より食欲低下が出現し下旬 には体動困難となったため 当院を受診し肺炎と診断され入院 となった 経過中に血便を認めCEA38ng/ mlと高値であったた め 上部消化管内視鏡及び大腸内視鏡検査が施行されたが 出 血性胃潰瘍が認められたものの腫瘍はなかった その後 体動 困難の精査のため行った頭部MRIで右前頭葉に7 5cm大の出 血性嚢胞性腫瘤が認められ 開頭腫瘍部分切除術が施行された 摘出病変は腺癌が疑われ脳転移と考えられたが 原発巣は不明 であった 術後 脳転移に対して計3回のγナイフ治療が施行 された 原発巣の検索のため定期的に画像検査が行われていた が 2013年5月の造影CTで肝臓S6に辺縁部に造影効果を伴う低 吸収域が出現した 同年9月には同病変は25mm大となり 肝内 胆管癌が考えられた CDDP GEMでの化学療法が開始され 2014年1月までに4コース施行された その間も脳転移は増悪し 同月下旬に左不全麻痺が出現し入院した 積極的治療は希望さ れず緩和医療が行われたが 徐々に状態は悪化し4月に死亡さ れた 剖検所見では 肝右葉に径3. 5cm大 左葉に2cm大の腫瘍 を認め低分化型肝内胆管癌と診断された 免疫染色でCK7及 び CK19陽性 CK20陰性であり 脳腫瘍も同一の免疫染色性 を示したため肝内胆管癌の脳転移と考えられた 癌死亡者剖検 例の約1/ 3に中枢神経系への転移を認めるとされるが 肝細胞 癌及び肝内胆管癌の剖検例での脳転移は0. 5 との報告があり 低頻度である 今回 脳転移が先行した肝内胆管癌の稀な1例 を経験したので報告する 脳腫瘍 胆管癌 直腸静脈瘤 肝硬変症 22 胆嚢ムコール症から播種性ムコール症に以降した 一例 国立国際医療研究センター 消化器内科1) 同 病理科2) 守安志織1) 忌部 航1) 三神信太郎1) 岡原昴輝1) 島田高幸1) 高崎祐介1) 木平英里1) 城間 翔1) 畑 昌宏1) 張 萌琳1) 久田裕也1) 三島沙織1) 大久保栄高1) 猪狩 亨2) 渡辺一弘1) 野崎雄一1) 櫻井俊之1) 永田尚義1) 横井千寿1) 柳瀬幹雄1) 秋山純一1) はじめに ムコール症は通常 免疫力低下状態の患者に好発し 予後不良の経 過を辿る 特に肺型や播種型では診断に難渋し剖検で初めて診断されることが 多い 今回胆嚢炎と診断し入院加療を行ったが 急速な病状の進行により剖検 で初めて胆嚢ムコール症と診断した症例を経験したので報告する 症例 72 歳女性 主訴は 腹痛と嘔吐 頭蓋咽頭腫術後 汎下垂体機能低下症 水頭症 深部静脈血栓症 パーキンソン症候群を既往歴に持ち 介護老人保健施設に入 所中であった 腹痛と繰り返す嘔吐を認め 当院へ救急搬送された CTや腹 部エコーで胆嚢の緊満感 壁肥厚や周囲の脂肪識混濁を認め 胆嚢炎の診断と なり 同日緊急入院となった アンピシリン スルバクタムの投与を開始する も 入院13時間後に急激な血圧低下と呼吸状態悪化をきたし 気管挿管 人工 呼吸器管理 昇圧薬を開始した エコーで胆嚢周囲に限局的な腹水の出現を認 め 胆嚢穿破が疑われたため 経皮的ドレナージ術を施行した その際 胆嚢 内からは血性胆汁の排液が認められた 抗生剤をメロペネムに変更し 一旦は 人工呼吸器や昇圧薬から離脱できたが 培養検査は陰性で炎症は高値のまま推 移した 第7病日以降 大量の水様便を認め メトロニダゾールの内服を開始し たが下痢は改善しなかった S状結腸まで下部消化管内視鏡を施行したとこ ろ 全周性の潰瘍を認め サイトメガロウィルス腸炎と診断しガンシクロビル で加療したが改善しなかった 第34病日に再度全身状態が悪化し BiPAPや昇 圧薬を開始し 急性腎不全に対してCHDFを導入するも改善に乏しかった 第 36病日に痙攣発作が出現し意識障害が遷延した 起因菌を同定できず ミカ ファンギンも使用したがDICとなり 第42病日に死亡した 剖検の結果 播種 性ムコール症と診断した 考察 ムコール症は培養困難なためその菌糸を同 定することは難しく診断に難渋し 治療奏効率も低く予後は悪い 免疫力低下 患者において 通常の胆嚢炎の治療で難渋した場合は 本疾患を鑑別診断に入 れる必要があると考えた 脳転移を契機に発見された肝内胆管癌の1剖検例 24 保存的加療が奏功したGroove pancreatitisの一例 東京都済生会中央病院 消化器内科 田沼浩太 三枝慶一郎 小川 歩 西井まみか 町田雄二郎 阿部善彦 星野 舞 岸野竜平 酒井 元 船越信介 中澤 敦 塚田信廣 症例 56歳男性 主訴 左前胸部痛 心窩部痛 嘔気 現病歴 20XX 年4月1日通勤中に突然発症した左前胸部痛 心窩部痛 嘔気を主訴に 当院救急搬送 急性冠症候群が疑われたため循環器内科にて精査する も急性冠症候群は否定された 心窩部痛精査に腹部造影CT施行した ところ 膵頭部腫大 周囲の脂肪織濃度上昇認めたため 精査加療目 的に4月2日に当科転科となった 既往歴 本態性高血圧症 生活社会 歴 飲酒 純アルコール換算 58g/ 日 内服薬 アジルサルタン40mg/ 日 身体所見 身長:161cm, 体重:50kg, 血圧:103/ 66mmHg, 脈拍:73回/ 分 整, 体温:36. 7度, 腹部 平坦 軟 腸蠕動音亢進なし 心窩部に鈍 痛 圧痛あり 反跳痛なし 検査所見 WBC 4600/ μl, Hb 14. 8g/ dl, Plt 21. 7 104/ μ l, AST 113U/ l, ALT 64U/ l, LDH 312U/ l, γ -GTP 362U/ l, CK 142U/ l, AMY 72U/ l, P-AMY 37U/ l, CRP 0. 31mg/ dl, TG 2880mg/ dl 腹部造影CT 膵頭部は腫大し 十二指腸下行脚 膵頭部の 間に低吸収域あり 著明な十二指腸壁肥厚をあり 右前腎傍腔まで脂 肪織濃度上昇あり 入院後経過 入院時血液検査にて膵酵素上昇認 めなかったが 心窩部痛 嘔気症状 画像所見からGroove pancreatitis (GP) およびGPによる十二指腸狭窄を疑い 禁飲食 大量補液 プロト ンポンプインヒビターにて加療開始とした 保存的加療にて心窩部 痛 嘔気の改善を認め 第6病日に腹部造影CT再検し炎症所見 十二指 腸壁肥厚改善を認めた 第7病日に上部消化管内視鏡検査施行し 悪 性腫瘍鑑別のため浮腫状に肥厚した十二指腸粘膜を生検した 生検結 果は良性であった 同日より経口摂取開始とした その後MRCP EUS施行したが悪性所見は認めず 第17病日に軽快退院となった な お経過中に一過性にDUPAN-2上昇認めたが 症状軽快とともに低下 を認めている 考察 GPは十二指腸 膵頭部 総胆管で形成される溝 ( groove領域) に 慢性炎症により形成される線維化や瘢痕を特徴とす る特殊な慢性膵炎であり 稀な疾患である その病態 病型 治療方 針は不明な点が多い 若干の文献的考察を加えて報告する ムコール症 胆嚢炎 25 Groove pancreatitis 悪性腫瘍との鑑別

25 難治性心窩部痛に対し超音波内視鏡により早期慢性 膵炎と診断できた一例 日本医科大学 消化器肝臓内科1) 日本医科大学武蔵小杉病院 消化器内科2) 西本崇良1) 二神生爾1) 金子恵子1) 橋本知美2) 山脇博士1) 小高康裕1) 名児耶浩幸1) 福田 健1) 松下洋子1) 河越哲郎1) 中塚雄久2) 川本智章1) 岩切勝彦1) 52歳女性 2013年秋ごろから嘔気 心窩部痛を主訴に当院消化 器肝臓内科受診していた 外来において心窩部痛に対して酸分 泌抑制剤等にて治療していた 上部消化管内視鏡施行したが 十二指腸球部に消化性潰瘍瘢痕を認めるのみで慢性胃炎以外に 心窩部痛の原因と考えられる疾患は認めなかった 2014年6月 にはHP一次除菌成功している しかしその後も間欠的な心窩 部痛は持続していた 2015年2月に施行した上部消化管内視鏡 でも明らかな病変は認めなかった また2014年3月と2015年3月 には腹部超音波を行うも 肝S5領域のhemangiomaを認めるのみ であった 便潜血に関しても陰性であった PPI製剤による治 療 に 抵 抗 性 で あ っ た た め 膵 酵 素 評 価 し た と こ ろ trypsin767u/ mlと高値であり 持続する心窩部痛から早期慢性 膵炎が疑われ 超音波内視鏡を施行した 超音波内視鏡にて主 膵管辺縁高エコー 膵尾部 体部に点状高エコーを認めた 以 上の検査により本症例は慢性膵炎のガイドライン上 膵機能異 常と反復する心窩部痛に加え超音波内視鏡所見から早期慢性膵 炎と診断できた 早期慢性膵炎の好発年齢である60歳代よりや や若年であるが 女性では大多数を占めるノンアルコールの特 発性の症例であるものと考えられる 早期慢性膵炎の治療方針 はまだ一定の見解を得られていないが 蛋白分解酵素阻害剤や 消化酵素製剤を併用する施設が多い 今回我々は本症例の治療 経過についても併せて報告したい 27 昭和大学藤が丘病院内科学講座 消化器内科部門 田淵晃大 高野祐一 吉田詠里加 小林孝弘 新谷文崇 宮尾直樹 松倉尚子 上原なつみ 花村祥太郎 阿曽沼邦央 黒木優一郎 丸岡直隆 長浜正亞 井上和明 高橋 寛 症 例 は 60 代 男 性 分 枝 膵 管 型 IPMN ( 膵 体 部 16mm 膵 尾 部 13mm) の診断で6か月ごとにMRCPにて経過観察していた 経 過観察開始から2年後のMRCPにて主膵管の拡張が出現し 体 部主膵管内に腫瘤が疑われた EUSでは膵頭体移行部の主膵管 内に11x6mmの不整な低エコー腫瘤をみとめ 尾側膵管が拡張 していた ERCPを施行した Vater乳頭から粘液の排出は見ら れなかった 膵管造影では主膵管内に造影欠損を認め 同部位 からの生検にてadenocarcinomaと診断された 主膵管型IPMCの 診断で膵体尾部切除術を施行した 病理結果は主膵管型IPMC, ptis, pn0, pr0であり根治切除を施行できた 免疫染色の結果 MUC1( ) MUC2(±) MUC5AC( ) MUC6( ) であり 膵胆道型 の形質をもつIPMCと考えられた 体部 尾部の嚢胞性病変は ともにIPMA, low grade gastric typeと診断された IPMNの自然 経過や経過観察方法を考察するうえで 興味深い症例と考えら れた 文献的考察を加え報告する 早期慢性膵炎 心窩部痛 26 下大静脈 左腎静脈 左卵巣静脈血栓を合併した膵 粘液性嚢胞腺腫の一例 日本医科大学付属病院 消化器外科1) 日本医科大学 消化器外科2) 高野竜太朗1) 清水哲也1) 中村慶春1) 松下 晃1) 勝野 暁1) 山初和也1) 住吉宏樹1) 吉岡正人1) 川野陽一1) 水口義昭1) 谷合信彦1) 真々田裕宏1) 内田英二2) はじめに 膵粘液性嚢胞腫瘍 mucinous cystic neoplasm:mcn は 膵体尾部に好発しmalignant potentialを有すことから外科的切除の 適応となる. 今回我々は 術前に左腎静脈から下大静脈に至る静脈 血栓および左卵巣静脈血栓を合併し 外科的切除と抗凝固療法の 併 用 に よ り 血 栓 の 縮 小 を 見 た 粘 液 性 嚢 胞 腺 腫 mucinous cystadenoma:mca の一例を経験した. 症例 48歳女性. 上腹部痛 あり 腹部超音波で膵の嚢胞性病変を指摘された. 血液検査は特記 すべき異常なし. 腹部造影CTで膵体尾部に隔壁を有し 膵外方へ 突出する60mm大の球状の嚢胞性病変を認め 腹部MRI上 膵管と の交通がなくMCNが疑われた PETでは嚢胞壁肥厚部にFDG集積 を認めた. また腹部造影CTでは左腎静脈の中枢側より下大静脈に 及ぶ全長45mmの血栓と 左卵巣静脈にも全長90mmの血栓が認め られた. 肺塞栓症の予防目的に下大静脈フィルターを留置の上 抗 凝固療法を開始し経過観察したが 血栓はわずかに増大傾向を示 した. 下大静脈フィルター留置から51日目にMCNに対し腹腔鏡下 膵体尾部切除術を施行した. 術中は随伴性膵炎による強固な癒着 の剥離に難渋した. 手術時間463分 出血480mlであった. 病理組織 診はMCAの診断であった. 術後膵液漏 ISGPF gradeb を併発した が保存的に改善した. 抗凝固療法を再開し第35病日に退院となっ た. 以後血栓は経時的に縮小し 術後2年で左腎静脈から下大静脈 にかけて存在した血栓は15mm大となり器質化 また左卵巣静脈血 栓は消失した. 考察 MCAにおいて 一般に担癌患者でいわれる ような静脈血栓症のリスクは明らかではない. 今回 術前の広範な 静脈内血栓はMCAによる腎静脈の物理的圧迫 並びに随伴性膵炎 に起因したと考えられた. 結語 MCAに下大静脈 左腎静脈 左 卵巣静脈血栓を合併した症例を経験した 同様の報告は極めてま れであり 若干の文献的考察を含めて報告する. 分枝膵管型IPMNの経過観察中に発見され根治切除 を施行しえた主膵管型IPMCの一例 IPMN 主膵管型 28 特発性前上膵十二指腸動脈瘤からの出血に対し動脈 塞栓術で救命しえた一例 日立製作所日立総合病院 消化器内科1) 筑波大学附属病院 日立社会連携教育研究センター2) 日立製作所日立総合病院 放射線科3) 山口雄司1) 佐々木翔一1) 越智正憲1) 松井真希1) 清宮崇博1) 小野公平1) 綿引隆久1) 大河原悠1) 大河原敦1) 柿木信重1) 鴨志田敏郎1) 平井信二1) 岡 裕爾1) 谷中昭典2) 入江敏之3) 今回我々は突然の腹痛にて発症した前上膵十二指腸動脈瘤からの 出血に対し TAEで救命しえた一例を経験したので報告する 症例は50代男性 高血圧症の既往があり 生活歴はアルコール 40g/ dayを約30年間の飲酒歴があった 現病歴は2 3日前より心窩 部違和感を自覚し 来院当日突然の腹痛が出現し当院救急外来を 受診した 腹部造影CT検査で膵頭部血腫 造影剤漏出を認め 膵 頭部付近の動脈瘤からの出血が疑われ緊急で血管造影検査を施行 した マイクロカテーテルを用いて造影したところ前上膵十二指 腸動脈分枝より造影剤漏出が確認され コイル塞栓術を施行した 血管造影検査では明らかな動脈奇形やその他の部位に動脈瘤の形 成は認めなかった 保存的加療を継続し 第9病日 第21病日の腹 部造影CT検査で血腫の縮小を認めた 食事開始後も腹部症状の再 燃なく経過し 第24病日に退院となった 現在外来通院中である 腹部内臓動脈瘤は比較的稀な疾患であり 病理解剖における頻度 は0. 01 0. 2 程度と報告されている 中でも膵十二指腸動脈瘤 の頻度は腹部内臓動脈瘤全体の1 2 と考えられている 原因疾 患としては 腹腔動脈起始部閉塞 粥状硬化症 感染 外傷 膵炎 などが挙げられる 当例ではそのような原因疾患と思われる病変 は明らかではなく 近年指摘されているSAM segmental arterial mediolysis の所見も明確ではないため 特発性と考えられた 動 脈瘤破裂による後腹膜あるいは腹腔内出血を合併した場合 致死 率は20-50 に及ぶと報告されている また膵十二指腸動脈瘤は 手術による重篤な合併症の発生率が高い一方 瘤消失率や止血率 はTAEの方が高いという報告がある 救命には迅速な診断とTAE の施行及びその後の集中管理が肝要であると考えられた 膵粘液性嚢胞腺腫 静脈血栓 26 前上膵十二指腸動脈瘤破裂 IVR