CHAPTER 3 この 章 では 複 数 のデスクトップに 一 括 インストールを 実 行 する 方 法 について 説 明 します ここでは 次 の 項 目 を 取 り 上 げます 概 要 (P.3-1) 応 答 ファイルの 作 成 (P.3-2) SCCM を 使 用 した (P.3-4) プラグインのコンフィギュレーション ファイルの 変 更 (P.3-17) 概 要 ユーザ グループ 向 けに Cisco IronPort Email Security Plug-in をインストールす るには ローカル サイレント インストールを 実 行 して インストール 中 に 使 用 する 応 答 ファイルを 作 成 する 必 要 があります サイレント インストールでは エンド ユーザに 入 力 を 要 求 することなくインストールを 実 行 できます Cisco IronPort Email Security Plug-in の 一 括 インストールを 実 行 するには 応 答 ファ イル(インストール プロセス 中 に 提 示 されるすべての 質 問 に 対 する 応 答 が 含 ま れるテキスト ファイル)を 作 成 する 必 要 があります この 応 答 ファイルを 使 用 して Systems Management Server(SMS)や System Center Configuration Manager(SCCM)などの Systems Management ソフトウェアによってインス トールを 実 行 します 3-1
一 括 インストールを 実 行 する 基 本 的 な 手 順 は 次 のとおりです 1. セキュリティ プラグイン(Desktop Encrypt Plug-in for Outlook Desktop Flag Plug-in for Outlook IronPort Plug-in for Outlook IronPort Plug-in for Lotus Notes など)を 構 成 する 旧 バージョンのプラグインをアンインストー ルします または Cisco IronPort Email Security Plug-in の 現 在 実 行 してい るバージョンをアンインストールします 2. インストールする 前 に Outlook または Lotus Notes をシャット ダウンしま す 3. ローカル バージョンのインストールを 実 行 して 応 答 ファイルを 作 成 し 応 答 ファイルが 正 しく 作 成 されたことを 確 認 します 応 答 ファイルの 作 成 (P.3-2)を 参 照 してください 4. 応 答 ファイルが 作 成 されたら ローカル マシンにインストールした Cisco IronPort Email Security Plug-in をアンインストールします 次 のステップ でプラグインを 再 インストールして 応 答 ファイルをテストします 5. 作 成 した 応 答 ファイルを 使 用 して ローカル マシンでインストールを 実 行 します Outlook または Lotus Notes に 正 しくインストールされたことを 確 認 します 6. インストールを 確 認 したら System Center Configuration Manager (SCCM)などの Systems Management ソフトウェアを 使 用 して 目 的 のコン ピュータに 一 括 インストールを 実 行 します SCCM を 使 用 してインストー ルを 実 行 するには SCCM を 使 用 した (P.3-4) を 参 照 してください 応 答 ファイルの 作 成 応 答 ファイルを 作 成 するには 応 答 をファイルに 記 録 する 特 別 なオプションを 使 用 してプラグインのインストールを 実 行 します 記 録 された 応 答 を 使 用 して 応 答 ファイルが 作 成 されたら インストール 中 に 応 答 ファイルを 使 用 して Cisco IronPort Email Security Plug-in をインストールするすべてのコンピュータでイ ンストールに 関 する 一 連 の 質 問 に 自 動 的 に 応 答 できます ステップ 1 応 答 ファイルを 作 成 するには /r キー オプションを 使 用 してコマンド ラインか らインストールを 実 行 します /r キー オプションは 結 果 を 応 答 ファイルに 記 録 するように InstallShield に 指 示 します デフォルトでは InstallShield は 応 答 ファイルを 次 の 名 前 で 次 の 場 所 に 保 存 します c: windows setup.iss 3-2
ステップ 2 応 答 ファイルの 場 所 を 指 定 するには /f1 オプションを 使 用 します /f1 オプショ ンにより 代 替 応 答 ファイル 名 およびパスを 指 定 できます たとえば コマンド ラインから 次 のコマンドを 実 行 すると InstallShield は 応 答 を C ドライブの install_034.iss ファイルに 書 き 込 みます C: Users user1 Desktop CiscoEmailSecurity.7.1.0.34.exe /r /f1"c: install_034.iss" C: Users user1 Desktop CiscoEmailSecurity.7.1.0.34.exe は.exe ファイルへの パスです /s /v /qn /f1 のように キーの 間 ( 各 スラッシュの 前 )にスペースがあること を 確 認 します.exe ファイル 名 および.iss ファイル 名 はファイル 名 の 例 です.exe ファイル 名 が 上 記 のファイル 名 と 異 なっていても インストールには 影 響 しません 各 インストール ステップを 実 行 すると 一 括 インストール 中 に 応 答 として 使 用 される 応 答 ファイルに 応 答 が 保 存 されます ヒント ステップ 3 ステップ 4 ステップ 5 ステップ 6 /f1 オプションを 使 用 してパスとファイル 名 を 変 更 する 場 合 は 絶 対 パスを 入 力 することを 推 奨 します また 応 答 ファイルの 作 成 時 に /f1 オプションを 使 用 し た 場 合 は サイレント インストールを 実 行 するときに 応 答 ファイルへのパスを 指 定 する 必 要 があります(/s オプションを 使 用 ) install_file.iss が 作 成 されたことを 確 認 します install_file.iss が 作 成 されたことを 確 認 したら プラグインをアンインストール します(コマンド ライン パラメータおよびキーを 使 用 しない) ローカル コンピュータでインストーラを 実 行 して 応 答 ファイルをテストします そのためには コマンド ラインから 次 を 実 行 します C: Users user1 Desktop CiscoEmailSecurity.7.1.0.34.exe /s /v /qn /f1"c: install_034.iss" /s - は setup.exe をサイレントにします /v - は MSI パッケージにパラメータを 渡 します /qn - は setup.exe 以 外 をサイレントにします /f1 - は ここにある 応 答 ファイルを 使 用 します 電 子 メール プログラム(Outlook または Lotus Notes)を 開 いて Cisco IronPort Email Security Plug-in が 正 しくインストールされたことを 確 認 します 3-3
( 注 ) install_file.iss が 作 成 されると Cisco IronPort Email Security Plug-in を 更 新 す るときに 使 用 することもできます SCCM を 使 用 した インストールを 開 始 する 前 に Cisco IronPort Email Security Plug-in をインス トールするクライアント マシンで 次 の 手 順 を 完 了 します クライアント マシンに.Net 3.5 をインストールします(インストール プロ セスでは 不 足 しているフレームワークを 必 要 に 応 じてダウンロードしてイン ストールしますが 事 前 に.Net 3.5 をインストールしておくとインストール がより 迅 速 に 行 えます) Outlook または Lotus Notes をシャット ダウンします Cisco IronPort Email Security Plug-in の 現 行 バージョンをアンインストール します(インストールされている 場 合 ) セキュリティ プラグイン(Desktop Encrypt Plug-in for Outlook Desktop Flag Plug-in for Outlook IronPort Plug-in for Outlook IronPort Plug-in for Lotus Notes など)を 構 成 する 旧 バージョンのプラグインをアンインストー ルします install_file.iss ファイルが 作 成 されていることを 確 認 します 応 答 ファイル の 作 成 (P.3-2)を 参 照 してください インストールを 開 始 する 前 に SCCM で 次 の 条 件 を 満 たしていることを 確 認 し ます Cisco IronPort Email Security Plug-in をインストールするクライアントのリ ストの 収 集 を 作 成 したこと インストールの 実 行 手 順 ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ネットワーク 共 有 フォルダを 作 成 し ユーザがアクセスできるようにします インストーラと install_file.iss ファイルをこのフォルダに 配 置 します SCCM 管 理 ツールを 開 きます 3-4
ステップ 4 新 しいソフトウェア 配 布 パッケージを 作 成 します ステップ 5 パッケージ 名 を 入 力 して [Next] をクリックします 3-5
ステップ 6 ネットワーク 共 有 フォルダへのパスを 入 力 して ステップ 1 で 作 成 したネット ワーク ソース ディレクトリを 指 定 します フォルダへのパスを 入 力 するか フォルダを 参 照 します [Next] をクリックします ステップ 7 [New Package Wizard] で 次 のステップに 進 み [Next] をクリックします 3-6
ステップ 8 [New Package Wizard] が 正 常 に 完 了 したことを 確 認 して [Close] をクリックし ます 3-7
ステップ 9 新 しい 分 散 ポイントを 作 成 し [Welcome] ページの [Next] をクリックします 3-8
ステップ 10 新 しい 分 散 ポイントを 選 択 します [New Distribution Points Wizard] で 以 降 の ページをクリックして [Close] をクリックします 3-9
ステップ 11 新 しいプログラムを 作 成 します ステップ 12 コマンド ラインで プログラム 名 と 次 のコマンドを 入 力 しま す sc2007 Shared CiscoEmailSecurity.7.1.0.34.exe /s /v /qn /f1" sc2007 Shared install_file.iss" 3-10
sc2007 Shared CiscoEmailSecurity.7.1.0.34.exe は ネットワーク 共 有 フォル ダ 内 の.exe ファイルへのフル ネットワーク パスです (" sc2007 Shared install_file.iss") ステップ 13 ステップ 14 ステップ 15 [Run] フィールドで [Hidden] を 選 択 し [Next] をクリックします 要 件 ページをクリックして [Next] をクリックします 次 の 環 境 オプションを 選 択 します [Program can run]:ユーザのログイン 時 に 限 ります [Run mode]:ユーザの 権 限 で 実 行 するか またはユーザが 新 しいソフト ウェアのインストールに 必 要 な 権 限 を 持 っていない 場 合 は 管 理 権 限 で 実 行 し ます 3-11
ステップ 16 [New Program Wizard] が 正 常 に 完 了 したことを 確 認 して [Close] をクリックし ます 3-12
ステップ 17 新 しいアドバタイズメントを 作 成 します 3-13
ステップ 18 名 前 を 入 力 し 作 成 したパッケージとプログラムを 選 択 します プラグインをイ ンストールするクライアントのグループが 含 まれる 収 集 を 選 択 します [Next] をクリックします 3-14
ステップ 19 割 り 当 てを 必 須 として 設 定 します [Next] をクリックします ステップ 20 ステップ 21 必 要 に 応 じてスイッチを 選 択 します ただし 接 続 が 遅 い 場 合 プログラムが 起 動 しないので [Do Not Run Program] を 選 択 しないでください [Next] をクリック します [New Advertisement Wizard] をクリックし [Next] をクリックします 3-15
ステップ 22 [New Advertisement Wizard] が 正 常 に 完 了 したこと 示 す 確 認 を 表 示 して [Close] をクリックします ステップ 23 [Advertisement Status] ウィンドウで [Advertisement Status] を 表 示 します 3-16
ステップ 24 アドバタイズメント レポートを 作 成 して 詳 細 を 表 示 するには コンテキスト メ ニューで [Show message] > [All] を 選 択 します エラーが 発 生 した 場 合 は レ ポートを 調 べてエラーが 発 生 した 場 所 を 確 認 できます プラグインのコンフィギュレーション ファイルの 変 更 Cisco IronPort Email Security Plug-in をインストールすると 設 定 データが 作 成 され 次 の XML ファイルに 保 存 されます CommonConfig.xml: ロギング 情 報 など Reporting Plug-in と Encryption Plug-in の 両 方 に 共 通 する 基 本 的 な 設 定 データが 保 存 されます Reporting.xml: 報 告 可 能 な 最 大 メール サイズなど Reporting Plug-in に 関 連 する 設 定 データが 保 存 されます Encryption.xml: フラグを 付 ける 方 法 (たとえば 件 名 の 文 字 列 や x ヘッ ダー)など Encryption Plug-in に 関 連 する 設 定 データが 保 存 されます Cisco IronPort Email Security Plug-in インストーラを 使 用 すると デフォルトの コンフィギュレーション ファイルを 変 更 できます 別 のコンフィギュレーショ ン ファイルを 使 用 して インストールに 関 する 基 本 機 能 を 変 更 することもでき 3-17
ます たとえば 暗 号 化 コンフィギュレーション ファイルでファイルにフラグ を 付 ける 方 法 を 変 更 できます(この 変 更 は 暗 号 化 アプライアンスでもこの 方 法 を 変 更 できる 場 合 に 限 り 行 います) また レポート コンフィギュレーション ファイルで 報 告 用 の 最 大 メール サイズ 報 告 後 にファイルのコピーを 保 持 す るかどうかなどのデフォルト オプションの 一 部 を 変 更 できます メイン コン フィギュレーション ファイルでは ロギングをイネーブルまたはディセーブル にしたり ログ レベルを 変 更 したりできます カスタム コンフィギュレーション ファイルを 使 用 する 場 合 は 次 の 構 文 を 使 用 してコマンド ラインから 特 別 なキーを 追 加 する 必 要 があります CiscoEmailSecurity-7.0.0.005.exe /s /v"usecustomconfigs=\"\\smsarray\smsclient\config\"" /qn /"f1ciscoemailsecurity.7.0.0.005.iss" UseCustomConfigs コマンド ライン パラメータを 使 用 すると カスタム コン フィギュレーション ファイルを 使 用 でき インストール 時 に 使 用 するコンフィ ギュレーション ファイルが 保 存 されているフォルダへのパスを 指 定 できます デフォルトでは プラグインは Outlook および Lotus Notes の 次 の 場 所 にある %appdata% ディレクトリ 内 のコンフィギュレーション ファイルをインストール します %appdata%\cisco\cisco IronPort Email Security Plug In\Outlook\ %appdata%\cisco\cisco IronPort Email Security Plug In\LotusNotes\ UseCustomConfigs コマンド ライン パラメータを 使 用 すると インストール 用 の 独 自 のコンフィギュレーション ファイルの 名 前 と 場 所 を 指 定 できます ただ し 有 効 性 を 維 持 するために 元 のファイルの 構 造 を 保 持 する 必 要 があります デ フォルトのコンフィギュレーション ファイルは config.zip ファイル 内 に 配 置 さ れています フォルダを 作 成 する 場 合 は 必 ずファイルの 構 造 を 保 持 し Outlook または Lotus Notes いずれかのコンフィギュレーション ファイルのサブ フォルダを 含 めます(Outlook プラグインだけをインストールする 場 合 は LotusNotes のフォルダを 省 略 できます また LotusNotes プラグインだけをイ ンストールする 場 合 は Outlook のフォルダを 省 略 できます) 3-18