平 成 28 年 5 月 3 級 FP 技 能 検 定 / 実 技 試 験 < 個 人 資 産 相 談 業 務 > 解 答 と 解 説 第 1 問 番 号 問 1 問 2 問 3 正 解 3 2 2 < 問 1> 正 解 3 3)の 語 句 の 組 み 合 わせが 適 切 長 女 Cさんは 大 学 生 であるが 大 学 生 であっても 20 歳 に 達 した 日 から 国 民 年 金 に 第 1 号 被 保 険 者 として 加 入 することになり 国 民 年 金 の 保 険 料 の 納 付 が 義 務 づけ られる ただし 大 学 生 については 本 人 ( 設 問 の 場 合 長 女 Cさん( 被 保 険 者 本 人 ) ) の 所 得 が 一 定 以 下 の 場 合 には 学 生 納 付 特 例 制 度 を 利 用 することにより 在 学 中 の 国 民 年 金 の 保 険 料 の 納 付 が 猶 予 される この 制 度 を 利 用 して 納 付 が 猶 予 された 保 険 料 は 所 定 の 手 続 により 10 年 前 ま で 遡 って 追 納 することができるが 保 険 料 を 追 納 しなかった 場 合 納 付 が 猶 予 された 期 間 は 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 資 格 期 間 には 算 入 されるが 年 金 額 の 計 算 の 対 象 となる 月 数 には 算 入 されない < 問 2> 正 解 2 1) 適 切 老 齢 厚 生 年 金 は 65 歳 からの 支 給 が 原 則 であるが 現 在 経 過 措 置 として 男 性 の 場 合 昭 和 36 年 4 月 1 日 以 前 生 まれの 人 は 65 歳 前 から 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 が 支 給 されている しかし Aさんは 昭 和 40 年 生 まれなので 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 は 支 給 されず 老 齢 基 礎 年 金 および 老 齢 厚 生 年 金 の 支 給 開 始 年 齢 は 原 則 として 65 歳 とな る 2) 不 適 切 Aさんが 60 歳 到 達 日 以 降 に 老 齢 基 礎 年 金 および 老 齢 厚 生 年 金 の 繰 上 げ 支 給 の 請 求 をした 場 合 老 齢 基 礎 年 金 老 齢 厚 生 年 金 とも 年 金 額 は 繰 上 げ1ヵ 月 当 たり 0.5% 減 額 される 3) 適 切 Aさんには 国 民 年 金 の 任 意 未 加 入 期 間 が 29 月 あるが 定 年 退 職 後 から 65 歳 にな るまでの 間 その 任 意 未 加 入 期 間 に 相 当 する 月 数 について 国 民 年 金 に 任 意 加 入 して 保 険 料 を 納 付 した 場 合 老 齢 基 礎 年 金 の 年 金 額 を 増 額 させることができる 1
< 問 3> 正 解 2 教 育 資 金 や 老 後 資 金 住 宅 ローンの 返 済 などのライフイベントについて 資 金 計 画 を 立 て る 際 積 立 目 標 額 や 元 利 合 計 額 年 金 額 やローン 返 済 額 などを 計 算 することは 重 要 である これらの 金 額 を 複 利 計 算 で 行 う 場 合 計 算 は 複 雑 になるが 各 種 係 数 を 利 用 すると 簡 単 に 計 算 することができる 各 種 係 数 どんなときに 使 うか? 終 価 係 数 手 持 ちの 資 金 を 複 利 運 用 すると 将 来 いくらになるかを 求 める 場 合 に 使 用 現 価 係 数 複 利 運 用 して 目 標 額 をするためには 今 いくらの 元 金 が 必 要 かを 求 める 場 合 に 使 用 減 債 基 金 係 数 将 来 の 貯 蓄 目 標 額 を 達 成 するには 毎 年 いくらずつ 積 み 立 てればよいかを 求 める 場 合 に 使 用 資 本 回 収 係 数 手 持 ちの 資 金 を 複 利 運 用 しながら 毎 年 均 等 に 年 金 として 受 け 取 れる 金 額 や ローン( 元 利 均 等 返 済 )の 年 間 返 済 額 を 求 める 場 合 に 使 用 年 金 終 価 係 数 毎 年 一 定 額 を 積 み 立 てると 将 来 いくらの 元 利 合 計 になるかを 求 める 場 合 に 使 用 年 金 現 価 係 数 希 望 する 年 金 額 を 受 け 取 るためには 今 いくら 元 金 があればよいかを 求 め る 場 合 やローン( 元 利 均 等 返 済 )の 借 入 可 能 額 を 求 める 場 合 に 使 用 設 問 の 場 合 1Aさんが 60 歳 になるまでの 10 年 間 にわたって 年 利 1%で 複 利 運 用 し ながら 毎 年 200 万 円 を 積 み 立 てた 場 合 の 元 利 合 計 金 額 を 求 め 2この 元 利 合 計 金 額 を 60 歳 から 5 年 間 にわたって 年 利 1%で 複 利 運 用 しながら 毎 年 均 等 に 取 り 崩 して 受 け 取 る 場 合 の 毎 年 の 受 取 金 額 がいくらになるかを 求 める 1 年 金 終 価 係 数 を 使 用 する 2,000,000 円 10.4622( 利 率 1% 期 間 10 年 の 年 金 終 価 係 数 )=20,924,400 円 2 資 本 回 収 係 数 を 使 用 する 20,924,400 円 0.2060( 利 率 1% 期 間 5 年 の 資 本 回 収 係 数 )=4,310,426 円 431 万 円 ( 万 円 未 満 四 捨 五 入 ) 第 2 問 番 号 問 4 問 5 問 6 正 解 2 3 1 < 問 4> 正 解 2 2)の 語 句 の 組 み 合 わせが 適 切 2
外 貨 建 てMMFは 高 い 信 用 格 付 が 付 された 短 期 の 証 券 を 中 心 に 外 貨 建 て 資 産 で 運 用 する 公 社 債 投 資 信 託 である 外 貨 建 てMMFは 外 国 証 券 取 引 口 座 を 開 設 することにより 購 入 することができ 購 入 する 際 には 購 入 時 手 数 料 が かかりません 外 貨 建 てMMFの 分 配 金 は 利 子 所 得 として 所 得 税 住 民 税 の 課 税 対 象 とされる 税 率 は 所 得 税 ( 復 興 特 別 所 得 税 含 む)+ 住 民 税 で 20.315%であり 申 告 分 離 課 税 の 扱 い となる なお 売 却 益 は 従 来 非 課 税 であったが 2016 年 1 月 以 降 20.315%の 申 告 分 離 課 税 扱 いとなった < 問 5> 正 解 3 1) 不 適 切 外 貨 預 金 は 預 金 保 険 制 度 による 保 護 の 対 象 とならない 2) 不 適 切 外 貨 預 金 に 係 る 利 子 所 得 は 円 預 金 と 同 様 20.315%の 税 率 による 源 泉 分 離 課 税 ( 税 金 が 源 泉 徴 収 されて 課 税 関 係 が 完 結 する)の 扱 いなので 所 得 の 多 寡 にかかわ らず 確 定 申 告 は 不 要 である 3) 適 切 外 貨 預 金 の 為 替 差 益 は 雑 所 得 として 総 合 課 税 の 対 象 となる したがって 給 与 所 得 者 の 場 合 その 雑 所 得 の 金 額 が 年 間 20 万 円 を 超 えた 場 合 確 定 申 告 が 必 要 となる < 問 6> 正 解 1 外 貨 預 金 の 場 合 円 を 外 貨 に 交 換 して 預 入 する 時 のレートは TTS(Telegraphic Transfer Selling)= 電 信 売 相 場 で 外 貨 を 円 に 交 換 して 引 き 出 す 時 のレートは TTB(Telegraphic Transfer Buying)= 電 信 買 相 場 である したがって 設 問 の 場 合 10,000 米 ドルを 利 率 0.3%の 外 貨 預 金 に 1 年 間 預 け 入 れ, 満 期 時 に 円 貨 で 受 け 取 った 場 合 における 元 利 合 計 額 は 次 のようになる( 税 金 は 考 慮 しない) 利 息 :10,000 米 ドル 0.3%=30 米 ドル ドルでの 元 利 合 計 額 :10,000 米 ドル( 元 金 )+30 米 ドル( 利 息 )=10,030 米 ドル 円 貨 での 元 利 合 計 額 :10,030 米 ドル 118 円 (TTB)=1,183,540 円 第 3 問 番 号 問 7 問 8 問 9 正 解 3 1 1 < 問 7> 正 解 3 3)の 語 句 の 組 み 合 わせが 正 しい 住 宅 借 入 金 等 特 別 控 除 の 控 除 期 間 は 最 長 で 10 年 間 である 3
各 年 分 の 住 宅 借 入 金 等 特 別 控 除 の 控 除 限 度 額 は 住 宅 借 入 金 の 年 末 残 高 に 1.0% の 控 除 率 を 乗 じて 算 出 される 住 宅 借 入 金 の 年 末 残 高 の 限 度 額 は 4,000 万 円 ( 認 定 長 期 優 良 住 宅 および 認 定 低 炭 素 住 宅 の 場 合 は 5,000 万 円 )なので 控 除 額 限 度 額 は 4,000 万 円 1.0%=40 万 円 ( 同 5,000 万 円 1.0%=50 万 円 )となる 住 宅 借 入 金 等 特 別 控 除 の 適 用 要 件 の 一 つに 所 得 要 件 があり 合 計 所 得 金 額 が 3,000 万 円 を 超 えた 年 分 については 住 宅 借 入 金 等 特 別 控 除 の 適 用 を 受 けることができない < 問 8> 正 解 1 1) 適 切 配 偶 者 控 除 は 配 偶 者 の 合 計 所 得 金 額 が 38 万 円 以 下 ( 給 与 のみの 場 合 は 給 与 収 入 の 金 額 が 103 万 円 以 下 )の 場 合 に 適 用 を 受 けることができる 妻 Bさんのパートに よる 給 与 収 入 の 金 額 は 80 万 円 なので 給 与 所 得 の 金 額 は 80 万 円 -65 万 円 ( 給 与 所 得 控 除 額 )=15 万 円 である 他 に 所 得 はなく 合 計 所 得 金 額 が 38 万 円 以 下 であるので 配 偶 者 控 除 の 適 用 を 受 けることができる 2) 不 適 切 扶 養 控 除 の 対 象 となるのは 1 納 税 者 と 生 計 を 一 にしている 親 族 ( 配 偶 者 を 除 く) 216 歳 以 上 3 合 計 所 得 金 額 が 38 万 円 以 下 などの 要 件 を 満 たした 場 合 で 控 除 額 は 年 齢 等 に 応 じて 次 のようになっている 区 分 控 除 額 一 般 の 控 除 対 象 扶 養 親 族 (16 歳 以 上 19 歳 未 満 23 歳 以 上 70 歳 未 満 ) 38 万 円 特 定 扶 養 親 族 (19 歳 以 上 23 歳 未 満 ) 63 万 円 老 人 扶 養 親 族 (70 歳 以 上 ) 同 居 老 親 等 以 外 の 者 48 万 円 同 居 老 親 等 ( 注 ) 58 万 円 ( 注 ) 同 居 老 親 等 とは 老 人 扶 養 親 族 のうち 納 税 者 又 はその 配 偶 者 の 直 系 の 尊 属 ( 父 母 祖 父 母 など)で 納 税 者 又 はその 配 偶 者 と 常 に 同 居 している 人 をいう 長 女 Cさんは 17 歳 なので 一 般 の 控 除 対 象 扶 養 親 族 に 該 当 し 控 除 額 は 38 万 円 であ る 3) 不 適 切 長 男 Dさん(14 歳 )は 16 歳 未 満 なので 控 除 対 象 扶 養 親 族 に 該 当 しないため Aさんは 長 男 Dさんについて 扶 養 控 除 の 適 用 を 受 けることはできない < 問 9> 正 解 1 給 与 所 得 の 金 額 : 給 与 収 入 給 与 所 得 控 除 額 ( 注 ) 800 万 円 - 200 万 円 =600 万 円 ( 注 ) 給 与 所 得 控 除 額 :800 万 円 10%+120 万 円 =200 万 円 上 場 株 式 の 譲 渡 所 得 は 分 離 課 税 であるので 総 所 得 金 額 には 含 まれない 総 所 得 金 額 = 給 与 所 得 の 金 額 =600 万 円 4
第 4 問 番 号 問 10 問 11 問 12 正 解 2 1 2 < 問 10> 正 解 2 2)の 語 句 の 組 み 合 わせが 正 しい 土 地 の 権 利 関 係 等 は 法 務 局 で 交 付 される 登 記 事 項 証 明 書 の 記 載 内 容 を 確 認 するこ とにより 調 べることができる 不 動 産 の 登 記 記 録 は 表 題 部 と 権 利 部 により 構 成 されており 権 利 関 係 について は 権 利 部 の 甲 区 には 所 有 権 に 関 する 登 記 事 項 乙 区 には 抵 当 権 や 賃 借 権 などの 所 有 権 以 外 の 権 利 に 関 する 登 記 事 項 が 記 録 されている 登 記 事 項 証 明 書 の 交 付 請 求 は 誰 でも 行 うことができるが その 記 載 内 容 に 公 信 力 は ないため 現 地 調 査 等 の 他 の 手 段 でも 不 動 産 の 状 況 を 確 認 することが 重 要 である < 問 11> 正 解 1 1) 不 適 切 住 宅 の 貸 付 けによる 家 賃 は 消 費 税 の 非 課 税 取 引 である なお 土 地 の 譲 渡 や 貸 付 けも 消 費 税 は 非 課 税 であるが 住 宅 ( 建 物 )の 譲 渡 には 消 費 税 が 課 税 される 2) 適 切 不 動 産 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 失 が 生 じ 他 の 各 種 所 得 の 金 額 と 損 益 通 算 を 行 う 場 合 その 損 失 の 金 額 のうち 土 地 を 取 得 するために 要 した 負 債 の 利 子 の 額 に 相 当 する 部 分 の 金 額 は 損 益 通 算 の 対 象 とならない 例 えば 不 動 産 の 総 収 入 金 額 が 400 万 円 必 要 経 費 が 500 万 円 で 必 要 経 費 の 中 に 土 地 を 取 得 するために 要 した 負 債 利 子 の 金 額 60 万 円 が 含 まれている 場 合 不 動 産 所 得 は 100 万 円 の 赤 字 であるが 他 の 所 得 と 損 益 通 算 できる 金 額 は 60 万 円 を 除 いた 40 万 円 である 3) 適 切 建 物 に 対 する 不 動 産 取 得 税 は 固 定 資 産 税 評 価 額 ( 課 税 標 準 ) 3%で 税 額 が 算 出 されるが 一 定 の 居 住 用 財 産 については 課 税 標 準 の 特 例 があり 新 築 住 宅 の 場 合 固 定 資 産 税 評 価 額 賃 から 1,200 万 円 ( 長 期 優 良 住 宅 等 の 場 合 は 1,300 万 円 )を 控 除 した 額 を 不 動 産 取 得 税 の 課 税 標 準 とすることができる アパートの 場 合 は 独 立 的 に 区 画 され た1 室 ごとに 1,200 万 円 (10 室 であれば 1 億 2,000 万 円 )を 控 除 することができる < 問 12> 正 解 2 建 物 の 最 大 延 べ 面 積 は 敷 地 面 積 容 積 率 で 求 められるが 幅 員 12m 未 満 の 道 路 に 接 する 敷 地 では (イ) 指 定 容 積 率 と(ロ) 前 面 道 路 幅 員 6/10( 住 居 系 用 途 地 域 では 4/10) のいずれか 低 い 方 の 容 積 率 が 適 用 される (ア) 容 積 率 の 判 定 5
指 定 容 積 率 :200% 前 面 道 路 幅 員 による 容 積 率 の 制 限 :6(m) 4/10=240% 200%<240% 200% (イ) 最 大 延 べ 面 積 320 m2 200%=640 m2 第 5 問 番 号 問 13 問 14 問 15 正 解 2 3 1 < 問 13> 正 解 2 1) 適 切 自 筆 証 書 遺 言 は 遺 言 者 が その 遺 言 の 全 文 日 付 および 氏 名 を 自 書 し これに 押 印 して 作 成 するもので パソコンで 作 成 した 場 合 その 遺 言 書 は 無 効 となる 2) 不 適 切 公 正 証 書 遺 言 は 遺 言 者 が 公 証 役 場 において 遺 言 の 趣 旨 を 公 証 人 に 口 授 し 公 証 人 がそれを 筆 記 して 作 成 する 遺 言 であり 作 成 にあたっては 2 人 以 上 の 証 人 の 立 会 いが 必 要 である 3) 適 切 公 正 証 書 遺 言 は 相 続 開 始 後 に 家 庭 裁 判 所 における 検 認 は 不 要 であるが 自 筆 証 書 遺 言 や 秘 密 証 書 遺 言 は 相 続 開 始 後 に 家 庭 裁 判 所 における 検 認 が 必 要 である 検 認 と は 相 続 人 に 対 し 遺 言 の 存 在 及 びその 内 容 を 知 らせるとともに, 遺 言 書 の 形 状, 加 除 訂 正 の 状 態, 日 付, 署 名 など 検 認 の 日 現 在 における 遺 言 書 の 内 容 を 明 確 にして 遺 言 書 の 偽 造 変 造 を 防 止 するための 手 続 である < 問 14> 正 解 3 3)の 語 句 の 組 み 合 わせが 正 しい ⅰ) 相 続 税 の 基 礎 控 除 額 は 3,000 万 円 +600 万 円 法 定 相 続 人 の 数 の 算 式 により 算 出 される ⅱ) 保 険 契 約 者 ( 保 険 料 負 担 者 ) 被 保 険 者 が 被 相 続 人 で 保 険 金 受 取 人 が 相 続 人 の 生 命 保 険 から 受 け 取 る 死 亡 保 険 金 については 500 万 円 法 定 相 続 人 の 数 の 算 式 により 算 出 された 金 額 が 相 続 税 の 非 課 税 財 産 となる ⅲ) 賃 貸 アパートの 敷 地 は 相 続 税 の 課 税 価 格 の 計 算 において 貸 家 建 付 地 として 評 価 され その 相 続 税 評 価 額 は 自 用 地 としての 評 価 額 - 自 用 地 としての 評 価 額 借 地 権 割 合 借 家 権 割 合 賃 貸 割 合 の 算 式 により 算 出 される 例 えば 自 用 地 としての 評 価 額 が 1 億 円 の 土 地 に 賃 貸 アパートを 建 てた 場 合 借 地 権 割 合 が 70% 借 家 権 割 合 が 30% 賃 貸 割 合 が 100%だとすると 貸 家 建 付 地 として 評 6
価 額 は 1 億 円 -1 億 円 0.7 0.3 1.0=7,900 万 円 となる < 問 15> 正 解 1 相 続 税 の 計 算 において 相 続 税 の 総 額 までは 誰 がどのように 相 続 したかにかかわら ず 法 定 相 続 分 通 りに 相 続 したものとみなして 次 の 順 序 で 計 算 する 課 税 価 格 の 合 計 額 本 問 では 金 額 を 明 らかにしていないが 課 税 遺 産 総 額 ( 課 税 価 格 の 合 計 額 - 基 礎 控 除 額 )1 億 5,000 万 円 が 明 記 されており 下 記 の 基 礎 控 除 額 から 逆 算 すると 2 億 400 万 円 と なる 遺 産 に 係 る 基 礎 控 除 額 基 礎 控 除 額 は 平 成 27 年 1 月 1 日 以 後 の 相 続 より 3,000 万 円 +600 万 円 法 定 相 続 人 の 数 で 計 算 される なお この 法 定 相 続 人 の 数 は 民 法 上 の 取 り 扱 いと 異 なってお り (イ) 相 続 放 棄 した 人 も 放 棄 しなかったものとして 取 り 扱 う (ロ) 養 子 ( 普 通 養 子 )が 複 数 いる 場 合 実 子 がいる 場 合 は 1 人 実 子 がいない 場 合 は 2 人 までしかカウントできないと いう 制 限 がある 設 問 の 場 合 法 定 相 続 人 の 数 は 妻 Bさん 長 男 Dさん 二 女 Eさん 孫 Fさん( 長 女 C さんの 代 襲 相 続 人 )の 4 人 なので 基 礎 控 除 額 は 次 のようになる 3,000 万 円 +600 万 円 4 人 =5,400 万 円 課 税 遺 産 総 額 2 億 400 万 円 -5,400 万 円 =1 億 5,000 万 円 (この 金 額 が 設 問 上 の 前 提 条 件 として 記 載 さ れている) 相 続 税 の 総 額 妻 Bさんの 相 続 税 の 総 額 の 基 となる 税 額 1 億 5,000 万 円 1/2=7,500 万 円 7,500 万 円 30%-700 万 円 =1,550 万 円 長 男 Dさんの 相 続 税 の 総 額 の 基 となる 税 額 1 億 5,000 万 円 1/2 1/3=2,500 万 円 2,500 万 円 15%-50 万 円 =325 万 円 二 女 Eさんの 相 続 税 の 総 額 の 基 となる 税 額 長 男 Cさんと 同 じ=325 万 円 孫 Fさん( 長 女 Cさんの 代 襲 相 続 人 )の 相 続 税 の 総 額 の 基 となる 税 額 長 男 Cさんと 同 じ=325 万 円 相 続 税 の 総 額 1,550 万 円 +325 万 円 3 人 =2,525 万 円 7