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Transcription:

2014 年 2 月 14 日 シンポジウム 長 野 県 から 特 殊 詐 欺 の 被 害 をなくそう 特 殊 詐 欺 犯 罪 の 被 害 と 対 策 細 井 洋 子 ( 東 洋 大 学 名 誉 教 授 )

はじめに 1 わが 国 は 世 界 有 数 の 高 齢 化 社 会 である 内 閣 府 のデータによれば 2013 年 の 高 齢 化 率 は25.2% 2035 年 には33.7% 3 人 に 一 人 が 高 齢 者 性 別 では 女 性 が 多 い その 中 で 特 殊 詐 欺 をめぐる 犯 罪 は 過 去 10 年 において 若 干 の 変 動 はあるものの 増 加 の 一 途 をたどり 平 成 25 年 には 発 生 件 数 詐 取 の 被 害 額 ともに 最 悪 の 状 態 を 迎 えた 毎 日 のメディアの 報 道 を 見 ても 全 国 の 各 地 において 新 手 の 事 案 が 発 生 している 普 通 に 考 えれば どうして 騙 されるのだろうか と 思 う 他 人 のことなら 客 観 的 に 判 断 できる のに 自 分 のこととなると 分 からなくなるという 被 害 にあった 人 たちは 少 なくとも オレオレ 詐 欺 が 大 きな 問 題 になっていることについて 知 っている と 答 えている それなのに なぜ と 思 わ ざるをえない 警 察 庁 をはじめ 各 都 道 府 県 警 国 民 生 活 センター をはじめ 各 諸 機 関 が 被 害 にあわ ないように とさまざまな 方 法 で 呼 びかけを 行 っているにもかかわらず これまで 十 分 な 効 果 をあ げていない そのような 状 況 の 中 で 改 めてどうしたらよいか について 考 えてみたい 特 殊 詐 欺 犯 罪 は 一 説 によると 有 権 者 の3 人 に 一 人 が 自 分 も 含 めて 被 害 について 見 聞 きの 経 験 を 持 つという 一 方 オレオレ 詐 欺 の 実 行 犯 ( 加 害 者 )の 供 述 によると 電 話 200 回 かけて 約 一 人 が 対 象 者 として 選 定 される 多 くの 人 は 犯 罪 について 見 聞 き はしているが 実 際 の 被 害 者 にはならない どういう 人 が 騙 されてしまうのだろうか どうした ら 騙 されないだろうか

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1 警察の資料による 特殊詐欺犯罪の動向 3 1-(1) 特殊詐欺とは 特殊詐欺とは 面識のない不特定の者に対し 電話その他の通信手段を用いて 預貯金口座への振込 みその他の方法により 現金等をだまし取る詐欺犯罪であり 平成23(2011)年4月に警察庁がそれまで の 振り込め詐欺 の4類型に加え 近年増加傾向にある新たな手口による詐欺内容の4類型を 振り込め 詐欺以外の特殊詐欺 を合わせた8類型の詐欺犯罪の総称として対策を強化している 注 振り込め詐欺 オレオレ詐欺 平成15(2003)年夏から 架空請求詐欺 融資保証金詐欺 平成16(2004)年から 還付金等詐欺 平成18(2006)年から対応 資料 警察庁 総合評価書 振り込め詐欺対策の推進 平成24年3月 図1 特殊詐欺の類型 特殊詐欺 振り込め詐欺 振り込め詐欺以外の特殊詐欺 オレオレ詐欺 金融商品等取引名目の詐欺 架空請求詐欺 ギャンブル必勝法情報提供名目の詐欺 融資保証金詐欺 異性との交際あっせん名目の詐欺 還付金等詐欺 その他の特殊詐欺 資料 長野県警ホームページより編集

4 1-(2) 特殊詐欺の変遷ー手口の展開と対策の経緯 平成18年2月 電信為替送 金停止依頼開始 平成18年3月 金融機関窓 口における注意喚起依頼 平成18年4月 携帯電話不 正利用防止法全面施行 平成16年12月 改正本人確認法 施行 平成15年 2003年 平成17年5月 携帯電話不正 利用防止法一 部施行 16 17 平成19年4月 改正犯罪によ る収益の移転 防止に関する 法律施行 平成19年12月 犯罪利用預金口 座等に係る資金 による被害回復 分配金の支払等 に関する法施行 平成18年7月 現金 書留等送付住所公表 平成19年1月 ATM10万円規制 18 19 大貸金業の摘発以後 小さな詐欺グルー プが整理され システム化して芋ずる式に 捕まりにくい関係の犯罪組織が出現 オレオレ詐欺 は 90年代の平成 11(1999)年の詐欺事件について 平成 15(2003)年2月に米子警察署が命名 90年代から行われていた 社会の警戒感が低いこともあり 手口は電話 帳などでランダムに電話するなど粗雑な面が あった 20 2008年 平成20年6月 警察庁 振り込め詐 欺対策室 設置 平成20年7月 振り込め詐欺撲滅ア クションプラン公表 平成20年10月 強化推進期間実施 21 平成23年4月 警察庁 振り込め詐 欺対策室 を 特殊 詐欺対策室 に改組 22 ATMでの振り込みがしにくくなり 金銭授受の方法が振り込み意 外に 指定場所へも持参 郵 送や宅配便 バイク便や代理 人がなどの受け取りなど多様化 し始める 平成25年5月 警視庁 振り込目詐 欺 と併用する新名 称として 母さん助 けて詐欺 を発表 平成25年4月 現金振り込み新規制 23 24 25 2013年 ターゲットを絞り 高額な金 融商品などを 手の込んだ 巧妙な手口で追い込む詐 欺が増加 多重被害など被 害の多様化も進む 資料 NHKスペシャル 職業 詐欺 取材班 2009 職業 振り込め詐欺 ディスカヴァー トゥエンティーワン 鈴木 大介 振り込め犯罪結社 2000億円詐欺市場に生きる人々 (2013 宝島社 警察庁 総合評価書 振り込め詐欺対策の推進 平成24年3月 2012 警察庁 警視庁他のホームページ

1-(3) 警 察 庁 が 認 知 する 特 殊 詐 欺 の 件 数 の 推 移 特 殊 詐 欺 の 認 知 件 数 は 平 成 21(2009) 年 では 平 成 19(2007) 年 以 降 振 り 込 め 詐 欺 に 対 する 金 融 機 関 のATM 振 り 込 み 規 制 や 警 察 庁 法 務 省 の 振 り 込 め 詐 欺 撲 滅 アクションプラン 携 帯 電 話 の 不 法 利 用 防 止 措 置 など 官 民 の 対 策 の 効 果 として 前 年 の3 分 の 一 程 度 に 激 減 した その 後 新 たな 手 口 や 組 織 化 による 振 り 込 め 詐 欺 以 外 の 特 殊 詐 欺 が 増 加 傾 向 にあり 平 成 25 年 では 特 に 顕 著 な 増 加 がみられ 特 殊 詐 欺 犯 罪 の 新 たな 局 面 を 迎 えているといえる また 警 察 が 認 知 しない 未 遂 事 犯 や 被 害 者 が 告 知 しない 事 犯 も 多 いことが 想 定 される 5 図 2 特 殊 詐 欺 の 認 知 件 数 数 値 : 特 殊 詐 欺 全 体 講 じられた 対 策 平 成 19 年 1 月 ATM 振 り 込 み 規 制 平 成 20 年 7 月 振 り 込 め 詐 欺 撲 滅 アクションプラン 策 定 と 推 進 平 成 20 年 12 月 携 帯 電 話 不 正 利 用 防 止 法 施 行 資 料 : 警 察 庁 25 年 上 半 期 特 殊 詐 欺 の 認 知 検 挙 状 況 等 について および 同 統 計 ( 平 成 25 年 1 月 ~11 月 ) より 作 成

1-(4) 警 察 庁 が 認 知 する 特 殊 詐 欺 の 被 害 額 の 推 移 6 特 殊 詐 欺 の 実 被 害 額 は 平 成 21(2009) 年 には 前 年 の3 分 の 一 程 度 となったが 平 成 24(2012) 年 以 降 振 り 込 め 詐 欺 以 外 の 巧 妙 で 組 織 的 な 特 殊 詐 欺 犯 罪 による 高 額 な 被 害 額 が 多 くなり 平 成 25(2013 年 11 月 まで)では すでに420 億 円 以 上 に 達 し 平 成 20(2008) 年 の1.5 倍 となっている 振 り 込 め 詐 欺 の 実 被 害 額 も 増 加 傾 向 であるが 今 後 振 り 込 め 詐 欺 以 外 の 詐 欺 への 対 応 がより 重 要 になる 図 3 特 殊 詐 欺 の 被 害 額 数 値 : 特 殊 詐 欺 全 体 資 料 : 警 察 庁 25 年 上 半 期 特 殊 詐 欺 の 認 知 検 挙 状 況 等 について および 同 統 計 ( 平 成 25 年 1 月 ~11 月 ) より 作 成 平 成 22 年 以 降 の 特 殊 詐 欺 全 体 及 び 振 り 込 め 詐 欺 の 被 害 額 は キャッシュカード 受 取 型 の 特 殊 詐 欺 ( 平 成 22~24 年 はオレオレ 詐 欺 平 成 25 年 からは 特 殊 詐 欺 全 体 )におけるATMからの 引 出 額 を 含 む 実 質 的 な 被 害 額 である

1-(5) 警 察 が 認 知 する 振 り 込 め 詐 欺 の 類 型 別 件 数 の 推 移 7 平 成 22(2010) 年 以 降 オレオレ 詐 欺 の 認 知 件 数 は 緩 やかな 増 加 傾 向 を 示 しており 振 り 込 め 詐 欺 の 約 6~7 割 を 占 めている 融 資 保 証 金 詐 欺 は 平 成 17(2005) 年 以 降 減 少 傾 向 が 続 いている 認 知 件 数 は 少 ないが 平 成 24(2012) 年 以 降 増 加 しているのは 架 空 請 求 詐 欺 や 還 付 金 等 詐 欺 である 図 4 振 り 込 め 詐 欺 の 認 知 件 数 資 料 : 警 察 庁 25 年 上 半 期 特 殊 詐 欺 の 認 知 検 挙 状 況 等 について および 同 統 計 ( 平 成 25 年 1 月 ~11 月 ) より 作 成

1-(6) 警 察 が 認 知 する 振 り 込 め 詐 欺 の 類 型 別 被 害 額 の 推 移 8 平 成 22(2010) 年 以 降 オレオレ 詐 欺 の 実 被 害 額 は 件 数 の 伸 び 以 上 の 急 激 な 増 加 を 示 し 平 成 25(2013 年 11 月 まで)では 平 成 20(2008) 年 と 並 び 12 月 には 上 回 ると 予 想 される それ 以 上 に 増 加 しているのは 架 空 請 求 詐 欺 であり 平 成 16(2004) 年 から 平 成 18(2006) 年 の 水 準 に 戻 っている 図 4 振 り 込 め 詐 欺 の 被 害 額 ( 単 位 : 百 万 円 ) 資 料 : 警 察 庁 25 年 上 半 期 特 殊 詐 欺 の 認 知 検 挙 状 況 等 について および 同 統 計 ( 平 成 25 年 1 月 ~11 月 ) より 作 成

1-(7) 警 察 が 認 知 する 特 殊 詐 欺 の 被 害 者 の 性 年 齢 構 成 9 平 成 25(2013 年 1~11 月 まで)における 直 近 の 特 殊 詐 欺 被 害 者 全 体 の 属 性 は 女 性 が7 割 強 男 性 が3 割 弱 であることが 大 きな 特 徴 である 年 齢 層 では 70 歳 以 上 が65%と3 分 の2を 占 め 次 いで60 歳 代 の20%であり 60 歳 以 上 が80% 以 上 となっている 振 り 込 め 詐 欺 と それ 以 外 の 特 殊 詐 欺 でみると どちらも 大 きな 差 違 はないが 振 り 込 め 詐 欺 の 女 性 層 と 70 歳 以 上 の 構 成 がやや 高 い 図 6 特 殊 詐 欺 被 害 者 の 性 年 齢 構 成 図 7, 8 振 り 込 め 詐 欺 被 害 者 およびそれ 以 外 の 特 殊 詐 欺 被 害 者 の 性 年 齢 構 成 資 料 : 警 察 庁 25 年 上 半 期 特 殊 詐 欺 の 認 知 検 挙 状 況 等 について ( 平 成 25 年 1 月 ~11 月 ) より 作 成

1-(8) 警 察 が 認 知 する 振 り 込 め 詐 欺 の 被 害 者 の 性 年 齢 構 成 10 振 り 込 め 詐 欺 の4 類 型 別 にみると オレオレ 詐 欺 と 還 付 金 等 詐 欺 で 女 性 が8 割 弱 男 性 が 約 2 割 と 女 性 が 特 に 多 く 年 齢 では60 歳 以 上 が75%を 占 めている 架 空 請 求 詐 欺 では 女 性 が6 割 弱 と 多 いが 年 齢 では60 歳 以 上 が5 割 程 度 で その 他 30 歳 代 ~50 歳 代 に 分 散 している 融 資 保 証 金 詐 欺 では 男 性 が7 割 を 占 め 年 齢 も30 歳 (13%)から60 歳 代 (22%)まで 微 増 傾 向 を 示 すが 70 歳 以 上 は13%と 少 ない 図 8 図 9 図 10 図 11 図 8-11 4 類 型 別 被 害 者 の 属 性 構 成 資 料 : 警 察 庁 25 年 上 半 期 特 殊 詐 欺 の 認 知 検 挙 状 況 等 について ( 平 成 25 年 1 月 ~11 月 ) より 作 成

1-(9) 警 察 が 認 知 する 振 り 込 め 詐 欺 被 害 者 の 年 齢 構 成 の 変 化 11 平 成 20(2008) 年 と 平 成 25(2013 年 11 月 まで)における 振 り 込 め 詐 欺 の4 類 型 別 の 年 齢 構 成 の 変 化 をみると いずれの 詐 欺 も70 歳 以 上 が 増 加 し 全 体 に 被 害 者 の 高 齢 化 がみられる 特 に オレオレ 詐 欺 と 還 付 金 等 詐 欺 では 70 歳 以 上 が75%で60 歳 以 上 では9 割 以 上 となっている 図 12 振 り 込 め 詐 欺 の4 類 型 別 被 害 者 年 齢 構 成 の 変 化 資 料 : 警 察 庁 25 年 上 半 期 特 殊 詐 欺 の 認 知 検 挙 状 況 等 について および 犯 罪 白 書 平 成 21 年 ]

資 料 : 警 察 庁 24 年 の 特 殊 詐 欺 の 認 知 検 挙 状 況 等 について および 同 統 計 ( 平 成 25 年 1 月 ~11 月 ) より 作 成 1-(10) 警 察 が 認 知 する 特 殊 詐 欺 の 地 域 別 構 成 12 平 成 24(2012) 年 の 特 殊 詐 欺 詐 全 体 の 認 知 件 数 の 構 成 は 首 都 圏 ( 東 京 神 奈 川 千 葉 埼 玉 )で5 割 を 占 め 平 成 25(2013 年 11 月 まで)でも46%と 高 い 実 被 害 総 額 でも 首 都 圏 の 構 成 は4 割 前 後 を 占 めている 一 方 平 成 24 年 5 位 の 大 阪 府 が 平 成 25 年 には 件 数 で2 位 被 害 額 で3 位 となったこと 振 り 込 め 詐 欺 の 被 害 額 が 他 地 域 で 増 加 していること 振 り 込 め 詐 欺 以 外 の 特 殊 詐 欺 が 地 方 に 多 いことなど 地 域 での 対 策 も 重 要 である 図 13 特 殊 詐 欺 の 地 域 構 成 平 成 2424(2012) 年 (2012 年 ) 平 成 25 年 1~6 月 (2012) 年 )

2. 警 察 の 資 料 をもとにした 警 察 の 取 り 組 み (1) 振 り 込 ませない 受 取 型 の 振 り 込 め 詐 欺 が 急 増 中 ( 警 察 庁 ホームページより) 13 現 金 受 取 型 が 急 増 振 り 込 め 詐 欺 の 中 でも 最 も 多 くを 占 めているオレオレ 詐 欺 最 近 では 従 来 のように 金 融 機 関 を 通 じて 振 り 込 ませる ものに 加 え 犯 人 が 現 金 やキャッ シュカードを 直 接 自 宅 等 に 取 りに 来 る 振 り 込 ませない 振 り 込 め 詐 欺 (いわゆる 受 取 型 の 手 口 )が 増 加 しています オレオレ 詐 欺 の 主 な 騙 しの 手 口 ~ 予 兆 電 話 で 息 子 等 からの 電 話 と 信 じ 込 ませ 後 にトラブルの 発 生 を 口 実 に 金 銭 を 要 求 電 話 番 号 が 変 わった お 金 を 取 りに 行 く という 電 話 は 詐 欺! オレオレ 詐 欺 の 犯 人 は 電 話 帳 や 卒 業 生 名 簿 などの 各 種 名 簿 などを 元 に 息 子 などの 親 族 を 装 って 電 話 をかけてきます その 口 実 は 携 帯 電 話 の 番 号 が 変 わった 会 社 の 携 帯 電 話 だから 登 録 しておいて などと 言 って 連 絡 先 を 犯 人 グループの 電 話 に 誘 導 します この 時 相 手 は 声 が 違 うことを 怪 しまれ ないように カゼをひいて 喉 の 調 子 が 悪 い などと 言 って 息 子 などの 声 とは 異 なることを 不 自 然 に 思 われないようにします 後 日 再 び 犯 人 から 電 話 があった 場 合 には 本 物 の 息 子 等 からの 電 話 と 思 い 込 んでしまいます そして 電 車 に 会 社 のお 金 が 入 ったカバンを 置 き 忘 れた 女 性 を 妊 娠 させた 会 社 のお 金 を 使 い 込 んだ 監 査 でばれるとクビになる 友 人 の 借 金 の 保 証 人 になった 株 で 失 敗 した など トラブルが 発 生 したことを 口 実 にして 自 宅 まで 取 りに 行 くからお 金 を 用 意 して などと 言 って 至 急 お 金 が 必 要 であることを 持 ちかけます ところが 自 分 は 行 けなくなったので 同 僚 を 行 かせる などと 言 って 受 け 子 が 現 金 を 自 宅 等 に 取 りに 来 て だまし 取 られるのです 電 話 番 号 が 変 わった お 金 を 取 りに 行 きます という 電 話 は 詐 欺! キャッシュカード 受 取 型 オレオレ 詐 欺 の 典 型 的 な 手 口 の 一 つに 犯 人 が 警 察 官 になりすますものがあります この 場 合 警 察 官 役 のいわゆる 架 け 子 ( 電 話 を 架 ける 役 ) から 電 話 があり あなたの 口 座 が 悪 用 されていることがわかった 新 しいキャッシュカードに 変 更 するため 銀 行 協 会 の 職 員 があなたの 自 宅 に 取 りに 行 くので キャッシュカードを 預 けて 欲 しい また 手 続 きに 必 要 なので 暗 証 番 号 を 教 えてほしい などと 言 われます そして 電 話 を 受 けた 人 は その 言 葉 を 信 じてしまい 自 宅 を 訪 ねてきた 銀 行 協 会 職 員 になりすました いわゆる 受 け 子 ( 別 の 受 取 役 の 犯 人 ) にキャッシュカードを 渡 し キャッシュ カードを 受 け 取 った 受 け 子 自 らがコンビニエンスストアや 銀 行 のATM 等 を 操 作 して 現 金 を 引 き 出 したり あるいは 受 け 子 からキャッシュカードを 受 け 取 っ たいわゆる 出 し 子 が 同 様 に 現 金 を 引 き 出 すというものです 簡 素 な 給 付 措 置 ( 臨 時 福 祉 給 付 金 ) を 口 実 とする 特 殊 詐 欺 等 に 御 注 意! 平 成 25 年 10 月 1 日 に 閣 議 決 定 された 簡 素 な 給 付 措 置 ( 臨 時 福 祉 給 付 金 ) に 関 して 市 町 村 や 厚 生 労 働 省 などが 給 付 のためにATMの 操 作 を お 願 いすることはありません また 給 付 のために 手 数 料 などの 振 込 を 求 めたり 家 族 構 成 や 口 座 番 号 等 の 情 報 を 照 会 することもありません

(2) 金 融 商 品 等 取 引 名 目 の 詐 欺 が 急 増 中 14 1 金 融 商 品 等 の 取 引 を 口 実 とした 詐 欺 以 前 の 投 資 被 害 を 取 り 戻 せる 特 定 の 人 しか 買 えないので あなたの 名 前 を 貸 してくれ 値 上 がり 確 実 必 ずもうかる などと 持 ちかける 詐 欺 が 急 増 中! 金 融 商 品 等 取 引 名 目 の 特 殊 詐 欺 の 手 口 には 以 前 の 投 資 被 害 を 取 り 戻 せる と 持 ちかけて 金 銭 をだまし 取 るもの 特 定 の 人 しか 買 えないので 名 義 を 貸 してくれ などと 架 空 の 金 融 商 品 取 引 を 持 ちかけ 相 手 のいわれるままに 手 続 を 行 ったところ 名 義 貸 しは 違 法 でトラブルが 発 生 した などと 言 って そのトラブル 解 決 のための 弁 護 士 費 用 名 目 などで 金 銭 をだまし 取 るもの 必 ずもうかる などと 言 って 株 や 社 債 への 投 資 外 国 通 貨 購 入 などの 名 目 で 金 銭 をだまし 取 り 連 絡 がとれなくなるもの パンフレットを 送 付 した 後 に 別 の 会 社 を 名 乗 って 電 話 をしてきて パンフレットは 届 いていないか その 会 社 の 株 は 有 望 で 値 上 がり 確 実 などと 言 って 信 じ 込 ませて 金 銭 をだまし 取 るものなどがあります また 官 公 庁 をかたる 事 件 ( 例 : 厚 生 労 働 省 がワクチンの 開 発 資 金 のため ワクチン 債 を 発 行 するという 虚 偽 の 勧 誘 )もあるなど 犯 行 グループは 様 々な 方 法 でだまそうとしてきます 2ギャンブル 必 勝 情 報 提 供 等 を 口 実 にした 詐 欺 雑 誌 やインターネットのホームページ 等 に パチンコ(パチスロ) 攻 略 法 打 ち 子 ( 出 玉 PRスタッフ モニター) 募 集 等 の 広 告 を 掲 載 したり 同 内 容 のメールを 送 りつけるなどし これを 見 て 申 し 込 んできた 者 に 対 して もともと 存 在 しないパチンコ 攻 略 法 等 の 虚 偽 の 情 報 を 提 供 するなどした 上 で 会 員 登 録 料 や 情 報 料 等 の 名 目 で 現 金 を 口 座 に 振 り 込 ませてだまし 取 る 詐 欺 事 件 が 発 生 しています 数 字 選 択 式 宝 くじ ロト6 の 当 せん 番 号 を 教 えるなどと 持 ちかける 詐 欺 も 多 発! この 詐 欺 の 手 口 は まず 当 せん 番 号 を 教 える と 持 ちかけ あたかも 事 前 に 当 せん 番 号 が 分 かるかのように 見 せかけるために その 日 にインターネットなどで 既 に 発 表 された 当 せん 番 号 を 被 害 者 に 教 え 翌 日 の 新 聞 等 で 番 号 を 確 認 させるなどして 信 じ 込 ませます その 後 当 せん 番 号 の 情 報 提 供 料 などの 名 目 で 被 害 者 に 多 額 のお 金 を 支 払 わせます 当 せん 番 号 が 事 前 にわかるはずもなく だまし 取 られます 3 異 性 との 交 際 あっせん 等 を 口 実 にした 詐 欺 雑 誌 やインターネットのホームページ 等 に 女 性 紹 介 等 の 広 告 を 掲 載 したり 同 内 容 のメールを 送 りつけるなどし これに 応 じて 女 性 の 紹 介 等 を 申 し 込 んできた 者 に 対 して 実 際 に1 度 だけ 女 性 と 会 わせたり 相 手 の 女 性 が 交 際 を 希 望 している 等 の 虚 偽 の 情 報 を 提 供 するなどした 上 で 会 員 登 録 料 金 や 保 証 金 等 の 名 目 で 現 金 を 口 座 に 振 り 込 ませてだまし 取 る 詐 欺 が 発 生 しています

(3) 東 京 オリンピックを 騙 った 不 審 な 勧 誘 に 注 意 15 2020 年 東 京 オリンピック パラリンピック 競 技 大 会 の 開 催 に 伴 う 不 動 産 や 未 公 開 株 への 投 資 入 場 券 の 贈 呈 などを 口 実 とした 勧 誘 に 注 意 してください 東 京 オリンピック の 開 催 に 伴 う 投 資 や 商 品 売 買 等 の 勧 誘 を 受 けた 場 合 には 安 易 な 判 断 を 避 け 実 在 する 話 であるかどうか 実 在 する 会 社 であるかどうかなどを 慎 重 に 確 認 して 内 容 が 理 解 できないまま 手 を 出 さないように 十 分 注 意 してください 不 審 に 思 ったら 警 察 やその 他 の 公 的 機 関 の 各 種 相 談 窓 口 に 相 談 してください

3. 国 民 生 活 センターの 資 料 による 相 談 の 事 例 16 (1) 買 え 買 え 詐 欺 について ( 国 民 生 活 センター) 金 融 商 品 に 関 する 相 談 の 傾 向 の 一 つとして 未 公 開 株 などの 詐 欺 的 なもうけ 話 のトラブルが 高 齢 者 を 中 心 に 近 年 非 常 に 多 く 寄 せられています 詐 欺 的 なもうけ 話 に 用 いられる 金 融 商 品 についても 様 々なものが 登 場 しており 未 公 開 株 怪 しい 社 債 ファンドのトラブルのほ か 金 融 商 品 かどうかも 定 かではない 怪 しい 権 利 取 引 の 儲 け 話 のトラブルの 増 加 が 目 立 っています これらのトラブルが 減 らない 背 景 の 一 つとして 買 え 買 え 詐 欺 ともいえる 劇 場 型 勧 誘 の 手 口 がより 巧 妙 化 悪 質 化 している ことが 挙 げられます 買 え 買 え 詐 欺 の 特 徴 (1)B 社 ( 勧 誘 会 社 )の 勧 誘 に 前 後 して 消 費 者 の 自 宅 にA 社 ( 販 売 会 社 )の 未 公 開 株 怪 しい 社 債 ファンド 怪 しい 権 利 取 引 等 のパンフレットや 申 込 書 が 送 られてくる ( 注 )この 説 明 は 抽 象 的 であり 具 体 的 な 事 実 はない (2)B 社 から A 社 の 封 筒 は 届 いてないか A 社 が 販 売 している 商 品 は 大 変 価 値 があるが 封 筒 が 届 いた 個 人 しか 購 入 することができない 代 わりに 買 ってくれれば 権 利 を 高 値 で 買 い 取 る または 代 理 で 購 入 して 欲 しい 謝 礼 を 支 払 う などと 電 話 で 消 費 者 に 勧 誘 し 契 約 をあおる (3) 消 費 者 がA 社 に 商 品 の 購 入 を 申 し 込 み 代 金 を 支 払 う (4) 最 終 的 にA 社 B 社 ともに 連 絡 が 取 れなくなる 商 品 だけが 消 費 者 の 手 元 に 残 る ( 国 民 生 活 センターの 関 連 する 公 表 資 料 )

17 2 投資経験の乏しい者に プロ向けファンド を販売する業者について 投資経験の乏しい者に プロ向けファンド を販売する業者にご注意 高齢者を中心にトラブルが増加 劇場型勧誘も見られる 投資をめぐるトラブルは後を絶ちません 特に近年は いわゆるファンドへの出資に関するトラブルが増加していますが その中には プロの投資家向け のファンドを 高齢者を中心とする投資経験の乏しい者に販売し 多くの消費者トラブルが生じているものがあります プロ向けファンド業者に関する相談は増加しており 2012年度は1,518件の相談が寄せられ 3年前の2009年度に比べて約10倍となっています また 契約当事者も高齢者 60歳代以上 が9割を占めています プロ向けファンドは 基本的にプロ投資家を相手に販売 運用が行われるものとして簡素な規制となっており 一般投資家を念頭においた規制には なっておらず 販売勧誘規制も大幅に緩和されています しかし 制度上49人以下であれば一般投資家にもファンドを取得させることができることから 一部の業者によって 不特定多数の一般投資家への勧誘を前提としたプロ向けファンドが組成され 高齢者を中心とする投資経験の乏しい者に対 して不適切な勧誘が行われています そこで プロ向けファンドに関するトラブルについて 消費者への注意喚起を行うとともに 行政に対して対策の強化を要望します 相談事例 事例1 事例3 事例5 事例7 突然の電話で 認知症ぎみの高齢者にプロ向けファンドを勧める業者 リスクを理解しない高齢者にプロ向けファンドへ出資させる業者 利率がよい とCO2排出権取引ファンドを勧誘する業者 高齢者に執拗な勧誘を行う業者 事例2 事例4 事例6 事例8 判断力が不十分な高齢者に 必ずもうかる と言って電話勧誘する業者 コンピュータ分析による株や商品先物への投資をうたうプロ向けファンド 金融庁に届け出ていることで信用させようとする業者 代わりに買ってくれれば謝礼を払うという不審な勧誘 劇場型勧誘 問題点 一部の業者によって 不特定多数の一般投資家への勧誘を前提とする プロ向けファンド が組成され 高齢者等への不適切な勧誘が行われています 1. 自宅への突然の訪問や電話により 投資経験が乏しく積極的に契約を望んでいない高齢者等にハイリスクで複雑な プロ向けファンド を販売している 2. うそや ぎまん的な説明 不十分なリスク説明 迷惑勧誘などが行われている 3. 劇場型勧誘 が行われるなど 詐欺的な業者の関与がうかがわれる 4. ファンドの運営内容について 十分な情報提供がなく消費者が把握できていない 5. 被害回復が難しいケースが多い 消費者へのアドバイス 1. 取引内容が理解できなければ契約しない 2. 必ずもうかる 元本保証 などと勧誘してくる業者とは絶対に契約しない 3. 金融庁に届け出ているからといって信用できる訳ではない 4. 代わりに買って 名義を貸して あなたの名前で買った などと持ちかけてくる勧誘の電話はすぐに切る 5. すぐに消費生活センター等に相談する 6. 日頃からの高齢者への見守りが大切

4. 長 野 県 警 の 資 料 をもとにした 最 近 の 特 殊 詐 欺 の 事 例 ( 平 成 24 年 8 月 ~ 平 成 25 年 1 月 26 日 ) 18 (1) 県 警 ホームページより1 資 料 : 長 野 県 警 HPおよび 全 国 読 売 防 犯 協 会 犯 罪 データベースより ( 平 成 24 年 8 月 ~ 平 成 25 年 1 月 26 日 ) 上 伊 那 郡 辰 野 町 で 特 殊 詐 欺 被 害 (14 年 1 月 ) 長 野 県 警 伊 奈 署 (1 月 25 日 ) 1 月 中 旬 上 伊 那 郡 居 住 の 女 性 80 歳 代 宅 に A 社 を 名 乗 る 男 から 水 色 の 封 筒 が 届 きましたか と 電 話 があり その 後 も 頻 繁 に 男 から 電 話 がかかり 最 初 の 電 話 から 数 日 後 にB 社 から 水 色 の 封 筒 が 届 き 同 日 警 察 を 名 乗 る 男 からも 水 色 の 封 筒 が 届 きましたか と 電 話 があり 届 いていると 答 えると 送 り 主 のB 社 を 調 べてみるので 待 っていて 欲 しい と 言 われていったん 電 話 を 切 り しばらくして B 社 は 問 題 ない 会 社 です B 社 からきた 封 筒 はA 社 に 渡 してください と 言 われ さらに B 社 を 名 乗 る 男 から あなたは 特 別 に 金 を 買 う 権 利 がある 人 に 選 ばれた あなたの 権 利 をA 社 に 譲 ってほしい 封 筒 をA 社 に 渡 してほしい などと 電 話 があり A 社 から 電 話 がきて 封 筒 を 渡 すことを 伝 えた その 後 1 月 23 日 に 弁 護 士 を 名 乗 る 男 から A 社 の 男 は 違 法 な 取 扱 いで 逮 捕 された あなたは 共 犯 者 として 逮 捕 される 穏 便 に 済 ませるためお 金 を 払 ってほしい などと 要 求 され 同 日 指 定 された 住 所 地 に 現 金 100 万 円 を 送 付 したが 翌 24 日 に まだ 足 りない 等 さらに 現 金 を 要 求 されたことから 警 察 に 相 談 して 騙 されたことに 気 付 く 詐 欺 被 害 が 発 生 した 長 野 市 で 特 殊 詐 欺 被 害 (14 年 1 月 ) 長 野 県 警 長 野 中 央 署 (1 月 24 日 ) 1 月 上 旬 長 野 市 居 住 の 女 性 80 歳 代 宅 に 貴 金 属 販 売 会 社 Aのパンフレットが 届 いた 後 警 視 庁 の 警 察 官 を 名 乗 る 男 から A 社 のパンフレットは 届 いていませんか A 社 は 警 察 OBがやっているから 安 心 です よかったら 投 資 の 権 利 を 譲 ってもらえませんか などと 電 話 があり 譲 る ことを 承 諾 すると 数 日 後 同 じ 男 から 商 事 会 社 Bの 男 が 詐 欺 で 捕 まり A 社 も 関 係 していたことから 裁 判 になる 権 利 を 譲 ったあなたも 訴 えられる などと 言 わ れ その 後 弁 護 士 を 名 乗 る 男 から このままだと 罪 に 問 われてしまう 和 解 する 方 法 があります 和 解 金 として500 万 円 必 要 です などと 要 求 され 現 金 をレター パックで 指 定 された 東 京 都 内 の 住 所 に 郵 送 したが 1 月 中 旬 さらに 現 金 の 要 求 があり 親 族 に 相 談 して 騙 されたことに 気 付 く 詐 欺 被 害 が 発 生 しました 長 野 市 で 特 殊 詐 欺 被 害 (14 年 1 月 ) 長 野 県 警 長 野 中 央 署 (1 月 21 日 ) 昨 年 12 月 下 旬 過 去 に 未 公 開 株 購 入 名 目 で 詐 欺 被 害 に 遭 っている 長 野 市 居 住 の 男 性 70 歳 代 宅 に 弁 護 士 を 名 乗 る 男 から 国 の 保 証 協 会 で 詐 欺 事 件 を 調 査 していて 詐 欺 被 害 者 の 中 にあなたの 名 前 がでてきた 被 害 金 をお 返 ししたい 被 害 額 にいままでの 損 金 を 加 え た 額 を 返 します 返 金 の 際 に5パーセントから30パーセントの 手 数 料 を 支 払 ってほしい などと 電 話 があり 今 月 上 旬 から 中 旬 にかけ 6 回 にわたり 指 定 された 愛 知 県 の 住 所 にレターパックで 合 計 789 万 円 を 送 付 したが さらに 男 から 手 数 料 が 足 りない と 言 われ 昨 日 別 居 している 家 族 に 相 談 して 騙 されたことに 気 付 く 詐 欺 被 害 が 発 生 しました

19 2 県警ホームページより② 駒ヶ根市で特殊詐欺被害 14年1月 長野県警駒ヶ根署 1月15日 昨年11月下旬ころ 過去に詐欺被害に遭っている駒ヶ根市居住の男性70歳代宅に 被害金の返還請求をしている会 社を名乗る男から電話があり 12月に入り同社からパンフレットが送られ その後再び男から電話で 当社なら全額取り返すことができる 保証金を支払ってい ただく必要があるが 40日位あれば取り返して支払うことができる などと言われ 12月下旬 指定された口座に保証金として170万円を振り込んだが 同社 から連絡がなく 本年に入り電話をしたところ 電話が繋がらないことから騙されたことに気付く詐欺被害が発生しました 長野市で特殊詐欺被害 14年1月 長野県警南署 1月14日) 昨年9月下旬 長野市居住の女性60歳代宅に ロト6の当選番号を教えるという会社の社員を名乗る男から 今日抽選日の ロト6の当選番号を午後6時45分に教えますので 当選しているか確認してください などと電話があり インターネットで確認すると教えられた番号は2等の当 選番号で その後男から再び ロト6の2等当選番号は仕組まれたものです 当社はその当選番号を購入しています 会員になってロト6を当ててみませんか などと電話があり 入会金10万円を指定された口座に振り込み ロト6の抽選の都度 情報料として200万円 270万円と要求され 10月上旬から11月中 旬までの間に11回にわたり合計795万円を振り込んだものの 提供された番号は当たらず 更に情報料を要求されたことから騙されていることに気付く詐欺被 害が発生しました 上田市で特殊詐欺被害 14年1月 長野県警上田署 1月11日)昨年5月下旬 以前投資により損害を受けていたことのある上田市居住の男性80歳代宅に A社社員を名乗る男から 以前 スーダンポンドを購入して損をされていますね 当社からB社を通じてスーダン大使館に話して取り戻すことができますよ 等と電話があり 弁護士に手続きを依 頼する手数料名目 スーダンポンド新紙幣購入名目等で 6月中旬から本年1月上旬までに28回にわたり合計590万円余りを振込み 親戚に事情を話し て騙されたことに気付く詐欺被害が発生しました 長野市で特殊詐欺被害 14年1月 長野県警長野中央署 1月11日 昨年10月下旬 長野市居住の女性80歳代宅に A証券会社を名乗る男から 白い封筒が届いていませんか 届いた ら連絡をください と電話があり 翌日にB社から積立定期預金を勧誘するパンフレットが届き A社に連絡すると この預金は1年で45パーセントの配当がもら える などと言われ その後 B社の社員を名乗る男から パンフレットは長野県と岐阜県の郵便貯金をしている人を対象に送っている 1口100万円で1年間 に45パーセントの利益がでる 毎月配当金を払うし いつでも解約できる などと勧誘され 男性は即答しなかったが A社や他の銀行 証券会社を名乗る者 から 封筒を譲ってほしい などという電話が何度もあったことから申込み 11月中に3回にわたり合計500万円をレターパックで郵送し 3口300万円分の証 書が送られてきたが 2口分足りないことから問い合わせようとしたところ連絡がとれず 騙されたことに気付く詐欺被害が発生しました

20 3 全国読売防犯協会犯罪データベースより① 特殊詐欺で9,000万円被害 未公開株の購入名目 13年12月 長野県警安曇野署は16日 長野県安曇野市の70歳代女性が未公開株の購入名目などで計9,040万円をだまし取られたと発表した 1件あたりの特殊 詐欺被害額としては 統計を取り始めた2004年以降 で県内最悪 今年1年間の県内被害額も10億円を突破した 発表によると 女性には未公開株を購入し損失を出した過去があった 今年9月5日 当時の担当者を名乗る男から あなたが持っている未公開株を買い 取ってくれる会社を紹介する などと電話があった 紹介された未公開株購入会社に電話すると 未公開株の名義 会社から封筒が届いていないか と言 われ 封筒が郵送されていることを伝えると その会社の未公開株を手に入れたいが 封筒が届いた名義人でなければ購入できない 購入代金は負担するの で申し込んでほしい と言われ 株の購入を申し込んだ その後 未公開株購入会社から 不正取引で振り込みを取り消された インサイダー取引の疑いで独立行政監査法人の調査が入り 株の購入代金を振り 込めない 調査が終われば返すので 4,230万円を支払ってほしい と言われ 9月19日 10月22日に松本市の駅付近の路上で 株の名義会社の事務 員を名乗る男に4回にわたって手渡した 今度は 株の名義会社の社員を名乗る男から電話があり あなたの支払いが遅れたため中国の取引会社から提携 を解約され 損失が出た 株を買い取らなければ あなたが損害賠償請求される などと言われ 10月22日 11月14日の間 8回にわたり 東京都内の指 定送付先に計4,810万円を宅配便で送った その後も現金の要求があったため不審に思い 11月27日に女性が安曇野署に相談し 被害が発覚した 1,000万円 詐欺被害 13年11月 長野県警大町署は22日 同県大町市内の70歳代の男性が 息子を名乗る男らに計1000万円をだまし取られたと発表した 同署で詐欺事件として捜査 している 発表によると 男性宅に18日 息子を名乗る男から 友人から借金したが その金は友人が会社の資金を流用したもので 早急に返さなくてはならない 会 計事務所の人に手渡して欲しい と電話があり 都内で500万円を受け取りに来た男に渡すなどした 19日にも同様の指示があり 2日間で計1000万円を だまし取られた 20日に息子と連絡を取って被害に気付き 22日に同署に被害届を提出した 息子名乗る詐欺続発 13年10月 息子を名乗る男から金を要求され 呼び出されて金をだまし取られる被害が10月27日 長野県内で相次いで発表された 長野県警上田署は 上田市の70歳代女性が同月21日 400万円をだまし取られ 千曲署は 千曲市の70歳代男性が同月25日 800万円をだまし 取られたと発表した いずれも 会社の金を使い込み 株で損をした 金を補填 ほてん しないと会社にいられなくなる などと金を事前に電話で要求し そ の後 上野駅に呼び出すという手口だった

21 4 全国読売防犯協会犯罪データベースより② 特殊詐欺で700万円被害 13年08月 長野県警茅野署は12日 長野県茅野市の70歳代女性が有価証券の名義貸し名目で 現金700万円をだまし取られた と発表した 発表によると 7月中旬頃 女性宅に 有価証券に興味がなければ名義を譲ってもらいたい 謝礼として3 払う などと電話があり 同月25日頃 自 宅を訪ねた男に現金500万円を渡した 同月28日には あとどのくらい出せるか 手続き完了後に全額振り込んで返します と電話があり 同日午後 自宅を訪ねた男に現金200万円を手渡した さらに8月1日 男から あと300万円用意できないか と電話があり 女性が家族に相談して被害に気付いた 特殊詐欺で1180万円被害 13年08月 長野県警駒ヶ根署は1日 長野県駒ヶ根市に住む40歳代の女性が共同経営者募集を名目に現金約1,180万円をだまし取られた と発表した 発表によると 女性は昨年7月 求人雑誌に載っていた モニタリング調査会社の共同経営者募集広告を見て電話で応募 共同経営者になるには 25万円払ってほしい と言われ 指定口座に振り込んだ その後 最初の仕事はパチンコ店のモニタリング調査 パチンコすれば出資金を取り戻せる 遠隔操作で当たるよう機械を調整してもらうので出資が必要 などと言われ 9回にわたって振り込んだ

5. 警 察 の 資 料 をもとにした 被 害 を 未 然 に 防 いだ 事 例 22 1) 金 融 機 関 職 員 によるオレオレ 詐 欺 ( 広 島 ) 被 害 者 ( 70 代 男 性 )は 息 子 を 装 う 被 疑 者 から 振 込 先 を 間 違 えて 会 社 に 損 をさせたのでお 金 を 貸 してほしい との 電 話 を 受 け 金 融 機 関 のATMで 現 金 を 振 り 込 もうとしたが 操 作 方 法 が 分 からなかったことから 窓 口 職 員 に 教 示 を 依 頼 した 依 頼 を 受 けた 職 員 ( 未 然 防 止 者 )は 息 子 への 振 込 みであるのに 振 込 先 が 被 害 者 と 異 なる 姓 であったことから 詐 欺 を 疑 い もとの 電 話 番 号 にかけるように 促 したが 被 害 者 はこれに 応 じず なおもATM 操 作 を 続 けようとした 同 職 員 は 被 害 者 の 説 得 が 困 難 であると 判 断 し 最 終 手 段 として 被 害 者 の 面 前 で 息 子 を 装 う 被 疑 者 の 電 話 番 号 に 架 電 して 問 い 詰 めたところ 相 手 方 が 一 方 的 に 電 話 を 切 ったことから 被 害 者 もオレオレ 詐 欺 被 害 に 遭 っていたことに 気 付 き 被 害 を 未 然 に 防 止 した 2) 金 融 機 関 職 員 コールセンター 職 員 によるオレオレ 詐 欺 ( 神 奈 川 県 ) 被 害 者 ( 80 代 女 性 )は 息 子 を 装 う 被 疑 者 から コンビニでカバンを 忘 れたので 500 万 円 を 貸 してもらえないか との 電 話 を 受 け 日 頃 から 馴 染 みのある 金 融 機 関 に 対 して 自 宅 まで 現 金 を 持 って 来 るよう 電 話 で 依 頼 した 県 警 コールセンターでは 被 害 者 の 居 住 地 域 へのオレオレ 詐 欺 の 前 兆 電 話 が 多 発 していることから 同 地 域 に 所 在 する 金 融 機 関 に 対 して 警 戒 警 報 を 発 して 注 意 喚 起 を 行 っていた 未 然 防 止 金 融 機 関 の 職 員 は 事 前 にコールセンターからの 連 絡 を 受 けていたこと から 女 性 が 振 り 込 め 詐 欺 の 被 害 に 遭 っているものと 確 信 し 警 察 に 通 報 するととも に 速 やかに 自 宅 へ 赴 き 家 族 に 確 認 を 行 うなどして 被 害 を 未 然 防 止 した 3)タクシー 運 転 手 によるオレオレ 詐 欺 未 ( 警 視 庁 ) 被 害 者 ( 70 代 女 性 )は 息 子 を 装 う 者 からのオレオレ 詐 欺 にだまされ 現 金 を 受 け 取 りに 現 れた 被 疑 者 とともにタクシーを 利 用 して 銀 行 に 向 かった タクシー 運 転 手 は 客 である 被 害 者 と 被 疑 者 が 息 子 がクビになるかもわからない 銀 行 で 金 を 降 ろす などと 会 話 をしている 事 に 不 審 を 抱 き 同 人 らを 金 融 機 関 で 降 車 させた 後 即 座 に 最 寄 りの 交 番 に 赴 いた 同 運 転 手 は 交 番 勤 務 員 に 対 して 振 り 込 め 詐 欺 の 被 害 者 と 被 疑 者 と 思 われる 者 を 銀 行 前 で 降 ろしたので 直 ぐに 調 べて 欲 しいと 届 け 出 て 駆 けつけた 警 察 官 が 被 害 者 の 所 持 していた 1,000 万 円 の 手 交 を 中 止 させ 被 害 を 未 然 に 防 止 した 4)コンビニエンスストア 店 員 による 還 付 金 等 詐 欺 ( 福 井 ) 被 害 者 ( 70 代 女 性 )は 社 会 福 祉 事 務 所 の 担 当 者 を 名 乗 る 者 か らの 医 療 費 還 付 名 目 の 詐 欺 の 電 話 にだまされ コンビニエンスストアのA TMに 赴 いた 県 警 本 部 では 県 内 で 還 付 金 等 詐 欺 の 不 審 電 話 の 情 報 が 多 数 寄 せ られたことを 受 け 各 コンビニエンスストアの 本 部 を 通 じ 系 列 店 舗 に 対 す る 警 戒 を 依 頼 した 未 然 防 止 店 舗 は 本 部 からの 注 意 喚 起 を 受 けた 店 長 からの 指 示 により 店 員 が 来 店 者 の 動 静 を 注 意 深 く 監 視 していたところ 携 帯 電 話 を 使 用 しながらATMの 操 作 を 行 う 高 齢 者 が 現 れたことから 還 付 金 等 詐 欺 被 害 を 疑 い 店 長 と 店 員 が 連 携 して 携 帯 電 話 の 使 用 とA TM 操 作 を 中 止 させ 警 察 に 通 報 して 被 害 を 未 然 防 止 した 5) 金 融 機 関 職 員 による 還 付 金 詐 欺 ( 徳 島 ) 被 害 者 (60 代 女 性 )は 社 会 保 険 の 還 付 金 名 目 の 詐 欺 の 電 話 にだま され スーパーのATMに 赴 いた 被 害 者 が 携 帯 電 話 を 使 用 しながらA TMで 手 続 をして 徳 島 還 付 金 等 金 融 機 関 職 員 いたところ その 様 子 を 監 視 モニターで 見 ていた 金 融 機 関 のATMセンターの 関 係 者 が 詐 欺 被 害 の 疑 いがあるとして ATM 付 近 に 設 置 されたインターホンで 被 害 者 を 呼 び 出 して 注 意 を 促 し 被 害 を 未 然 に 防 止 した 6) 宅 配 会 社 配 送 員 による 投 資 を 勧 誘 する 詐 欺 ( 北 海 道 ) 被 害 者 (80 代 女 性 )は 金 の 取 引 を 装 う 架 空 の 投 資 話 にだまされ 被 疑 者 の 指 示 どおり 宅 配 便 で 現 金 を 送 る 準 備 をしていた 息 子 を 装 う 被 疑 者 からの 依 頼 で 荷 物 を 受 け 取 るために 被 害 者 宅 を 訪 れた 宅 配 会 社 配 送 員 は 同 様 の 手 口 による 詐 欺 が 多 発 していることを 社 内 で 教 養 されており さらに 同 女 が 宅 配 便 を 初 めて 利 用 すること 等 から 不 審 と 認 め 荷 物 受 け 取 り 後 上 司 を 通 じて 被 害 者 に 電 話 し 宅 配 物 の 中 身 や 宅 配 理 由 等 を 確 認 するとともに 警 察 に 通 報 するなどして 被 害 を 未 然 に 防 止 した 資 料 : 警 察 庁 平 成 25 年 上 半 期 の 特 殊 詐 欺 認 知 検 挙 状 況 について ( 平 成 25 年 8 月 )より

6. オレオレ 詐 欺 の 特 徴 ~ 加 害 者 側 と 被 害 者 側 の 視 点 ~ 23 1) オレオレ 詐 欺 犯 罪 の10 年 加 害 者 の 側 から 振 り 込 め 詐 欺 の 加 害 者 は 殆 どが 男 性 20 歳 代 が6 割 強 30 歳 代 が15%で 20~39 歳 で8 割 を 占 める 第 1 世 代 第 2 世 代 第 3 世 代 闇 金 融 ( 五 菱 会 との 癒 着 ) 捕 まらないための 組 織 論 いかにして 相 手 を 騙 すか ( 相 手 の 判 断 力 を 奪 う) * オレオレ 詐 欺 は 90 年 代 の 平 成 11(1999) 年 の 詐 欺 事 件 について 平 成 15(2003) 年 2 月 に 米 子 警 察 署 が 命 名 種 々の 規 制 ( 携 帯 ショック 銀 行 口 座 開 設 の 本 人 確 認 ATM 振 込 み 限 度 額 ATM 引 出 限 度 額 )に 対 応 集 金 手 段 を 変 更 対 面 で 直 接 現 金 を 授 受 ( 平 成 25(2013) 年 上 半 期, 振 込 型 約 2 割 現 金 受 け 取 り 型 約 8 割 ) 規 制 の 結 果 件 数 減 少 しかし 稼 ぎ 大 幅 に 増 える 組 織 ( 分 業 ) 化 劇 場 型 ( 複 数 の 当 事 者 によるロールプレイ)が 増 加 手 口 の 巧 妙 化 道 具 屋 名 簿 屋 による 疑 似 企 業 体 名 簿 の 選 定 ( 有 資 産 の 高 齢 者 独 居 ボケ 気 味 知 的 障 害 夫 が 肩 書 きある 仕 事 についていた 女 性 過 去 に 騙 されたことのある 人 訪 問 介 護 事 業 者 からの 流 出 有 料 老 人 ホーム 入 居 予 備 軍 住 居 のリフォーム 顧 客 リスト カタリ 国 勢 調 査 によって 家 族 構 成 家 族 形 態 日 常 生 活 相 談 相 手 などの 詳 細 な 情 報 ) ダシ 子 カケ 子 ウケ 子 の 低 年 齢 化 ( 中 学 生 増 加 ) ホームレス 無 職 者 によるリクルート 少 年 の 犯 行 の 動 機 ( 小 遣 い 遊 興 費 ほしさ 先 輩 からの 勧 誘 SNS 掲 示 板 等 携 帯 サイトの 書 き 込 みを 見 て 楽 に 稼 げる リスクが 少 ない) プレイヤー( アゴ が 強 いこと 被 せ 相 手 が 何 か 言 うタイミングを 潰 すテクニック コダマ 相 手 の 言 葉 尻 を 復 唱 輪 っかにはめる 支 払 わないとこの 状 態 から 抜 け 出 せない) 番 頭 格 ( 見 張 り 監 視 )の 役 割 の 重 要 性

2) オレオレ 詐 欺 犯 罪 の10 年 被 害 者 の 側 から 24 特 殊 詐 欺 被 害 者 は 全 体 として 女 性 が7 割 強 男 性 が3 割 弱 年 齢 層 では70 歳 以 上 が65%(3 分 の2) 60 歳 代 2 割 オレオレ 詐 欺 は 女 性 が8 割 男 性 が2 割 70 歳 以 上 76.3% 60 歳 代 2 割 オレオレ 詐 欺 は この5 年 間 でみると 高 齢 者 の 中 でも70 歳 代 が 増 え 60 歳 代 が 減 少 振 り 込 め 詐 欺 発 生 地 は 首 都 圏 ( 東 京 神 奈 川 千 葉 埼 玉 )で5 割 大 阪 が 件 数 被 害 額 ともに 上 昇 オレオレ 詐 欺 と 還 付 金 等 詐 欺 は 70 歳 以 上 が 多 いが 架 空 請 求 詐 欺 融 資 保 証 金 詐 欺 は 各 年 齢 層 に 広 がっている しかし オレオレ 詐 欺 と 還 付 金 等 詐 欺 では 被 害 者 の 心 理 を 考 えた 時 には 異 質 である オレオレ 詐 欺 は 親 心 心 情 によるのに 対 して 還 付 金 等 詐 欺 は 欲 得 による 日 中 の 独 居 者 ( 午 前 11 時 から 午 後 2 時 ごろ)がターゲットに 高 齢 者 の 被 害 者 が 増 える 家 族 構 成 でみると 3 世 代 家 族 が 半 数 を 占 める 被 害 者 の 多 くは 被 害 届 を 出 さない その 理 由 として 自 分 がバカだった 恥 ずかしくて 誰 にも 言 えない 報 復 が 怖 い そのために 受 け 子 は 捕 まらない 平 成 20(2008) 年 に 警 視 庁 が 東 京 で 発 生 した 事 案 の 被 害 者 (429 人 )を 対 象 に 調 査 したところ 全 員 が 振 り 込 め 詐 欺 を 知 っていた と 回 答 している また 被 害 者 の3 割 ほどは 振 り 込 め 詐 欺 ではないかと 疑 いながら 現 金 を 振 り 込 んでいる 一 種 の 自 己 催 眠 状 態 のようになるという 平 成 21(2009) 年 版 の 警 察 白 書 ( 日 常 生 活 を 脅 かす 犯 罪 への 取 り 組 み )によれば 被 害 者 の 特 徴 として 父 母 や 祖 父 母 の 心 理 として 犯 人 から オレだけど 分 かる と 問 いかけられると 反 射 的 に A 男 か などと 息 子 や 孫 の 名 前 を 行 ってしまう 息 子 や 孫 からの 電 話 だと 思 うと それだけでうれしくなり 声 が 違 っていても 犯 人 の 言 い 訳 を 安 易 に 信 じる などして 息 子 や 孫 と 思 い 込 んでしまう 窮 地 に 陥 っている 息 子 や 孫 を 助 けてあげたいという 気 持 ちが 高 まって 犯 人 の 不 審 な 言 動 に 対 して 疑 問 を 抱 かず 冷 静 な 判 断 ができなくなる

3) オレオレ 詐 欺 犯 罪 の 構 築 加 害 者 と 被 害 者 の 相 互 作 用 25 NHKスペシャル 職 業 詐 欺 取 材 班 (2009 年 )120 頁 によると 実 行 犯 の 少 年 が 述 べるところによると 騙 しやすい 人 の 特 徴 に 実 行 犯 たちが 語 る 内 容 に 乗 せられて しまう 人 たち つまり そこ( 電 話 )で 語 られる 非 日 常 的 な 事 柄 を 一 歩 引 いてみることができなくなる 点 が みられるという つまり 自 分 の 子 供 や 孫 や 夫 が 会 社 で 使 い 込 みをしたり 飲 酒 運 転 をしたり 誰 かに 暴 力 を 振 るったり 痴 漢 行 為 に 及 んだりなどの 不 祥 事 をはたらいたと という 話 をそのまま 無 批 判 に 信 じ 込 み さらには その 穴 埋 めのため あるいは 示 談 に 持 ち 込 むために どの 銀 行 の 口 座 に 即 刻 大 金 を 振 り 込 むように 冷 静 に 考 えればまったく 信 用 できない 指 示 に 忠 実 に 従 ってしまう オレオレ 詐 欺 犯 罪 は 被 害 者 と 加 害 者 のテンションが 重 なったところに 成 立 するとされる こっちのペースに 巻 き 込 まれるっていうか 逆 にこっちのテンションを 上 げてくれる 相 手 は 騙 しやすい という 被 害 者 側 と 加 害 者 側 の 間 のやり 取 りが 両 者 のいわば 共 同 作 業 のようになる

4) オレオレ 詐 欺 の 国 際 化 26 中 国 台 湾 韓 国 振 り 込 め 詐 欺 が 急 増 アメリカ 合 衆 国 において Grandma it s me scam と 呼 ばれる 犯 罪 が 再 発 しているこ とを FBI が 警 告 した(2012.10) それによると ターゲットは 高 齢 者 で 平 均 数 千 ドル が 詐 取 されている カリフォルニアのサンディエゴ 警 察 において 発 生 した 事 例 は 以 下 のようで ある おばあちゃん! 電 話 電 子 メールで 孫 を 名 乗 る 若 者 からの 電 話 を 受 ける 別 の 州 で 逮 捕 された 保 釈 のために 金 が 要 る このことは 母 親 には 言 わないでくれ 2008 年 以 来 増 え 続 けている 近 年 は 潜 在 的 なターゲットを 掘 り 出 すためにインターネッ トやソーシャルメディアを 多 用 している

7. 特 殊 犯 罪 防 止 に 向 けて われわれはどのように 向 き 合 ったらよいか 自 助 共 助 公 助 の 連 携 27 被 害 者 の 多 くが 次 のように 語 る 頭 では 分 かっているつもりでいても 感 情 が 揺 さぶられる 事 態 に 陥 ると そうした 感 情 に 由 来 する 行 動 を 知 識 によって 食 い 止 めるのは 難 しい どういう 人 が オレオレ 詐 欺 の 被 害 にあいやすいのか 大 胆 な 仮 説 1 子 どもや 孫 に 対 して 自 分 の 不 祥 事 に 対 して 自 分 で 責 任 をとれ と 言 えない 人 ( 子 ども や 孫 を 本 当 に 愛 している 人 は 振 り 込 まない) 2 子 どもや 孫 を 語 る 相 手 に 騙 されやすい 傾 向 にある 人

28 自 分 を 知 ろう 自 分 に 関 心 をもとう 心 理 学 の 研 究 ( 青 森 大 学 : 澁 谷 泰 秀 他 )によれば 詐 欺 犯 罪 被 害 傾 向 が 高 い 人 とは 実 際 に 発 生 した 被 害 の 事 例 を 見 て 自 分 も 被 害 者 と 同 様 の 対 処 をした (6 段 階 評 価 )で 高 い 得 点 を 取 った 人 である そのような 人 は 注 意 をする 必 要 がある さらに そのような 人 は 未 来 展 望 の 小 さい 人 ( 人 生 に 残 された 時 間 が 少 ないと 感 じ 現 時 点 での 感 情 を 直 ちに 満 足 させようとする 傾 向 が 強 い)でもある 逆 に 未 来 展 望 の 大 きい 人 は 人 生 の 残 りの 時 間 はまだ 長 いと 感 じ 認 知 的 な 予 期 に 基 づいて 将 来 のために 現 在 の 時 間 を 使 う 傾 向 が 強 い かれらは 詐 欺 犯 罪 被 害 傾 向 が 低 い 人 でもある 仲 間 としゃべろう お 節 介 をやこう 井 戸 端 会 議 のすすめ ー 友 人 職 場 の 同 僚 隣 近 所 集 会 所 ー オレオレ 詐 欺 は 親 心 それ 以 外 の 詐 欺 は 利 得 自 分 だけの 幸 せ を 夢 見 ている 限 り 騙 されやすい 一 歩 踏 み 出 して どうだろう と 話 しかけることによって 事 案 を 客 観 的 にとらえ ることができる 日 ごろから しゃべれる 相 手 を 一 人 でも 二 人 でも 近 くに 持 っていることが 必 要 公 的 機 関 を 頼 ろう 信 頼 し 相 談 しよう

おわりに 29 特 殊 詐 欺 のトラブルは 日 常 生 活 の 中 のトラブル 被 害 者 は 決 して 特 別 な 人 ではなく 誰 もが 被 害 者 に なる 被 害 者 が 届 け 出 て 警 察 が 認 知 した 件 数 は 氷 山 の 一 角 一 説 によると 有 権 者 人 口 の3 人 に 一 人 が 特 殊 詐 欺 犯 罪 の 被 害 事 案 について 見 聞 きしている いつ 自 分 が 詐 欺 の 被 害 にあわないとも 限 らない ことを 認 識 する 必 要 がある オレオレ 詐 欺 に 限 って 言 えば 電 話 の 回 数 200 回 に1 回 位 が ターゲット に その 選 ばれた 人 にならないためには 自 分 を 知 る( 自 助 ) 他 人 と 語 る( 共 助 )そして 公 を 信 頼 し 助 けてもらう( 公 助 ) 未 然 に 防 ぐことが 何 よりであるが おかしい と 気 着 いたら 恥 ずかしい 周 りから 白 い 目 で 見 られる 子 ども 孫 から 相 手 にされなくなる など 勝 手 に 思 い 込 むことなく すぐに 友 人 に 警 察 に 国 民 生 活 セン ターに 届 けることが 必 要 である これまでにそのような 被 害 があって これまで 誰 にも 言 えなかった 人 は 今 からでも 勇 気 をもって 公 にし 皆 で この 種 の 犯 罪 をなくしていこう 高 齢 者 は お 金 健 康 孤 独 の3つの 大 きな 不 安 を 持 っていると 言 われ 実 際 にこうした 不 安 を 抱 く 背 景 事 情 は 多 くの 高 齢 者 において 共 通 のものと 考 えられる 高 齢 者 の 消 費 者 トラブルでは そういった 不 安 に 悪 質 事 業 者 がつけ 込 んでくかるケースが 多 く 見 られる

参 考 引 用 文 献 30 平 成 23 年 版 高 齢 社 会 白 書 (2011) 内 閣 府 澁 谷 泰 秀 / 渡 部 諭 (2012) 高 齢 者 における 自 己 効 力 と 詐 欺 犯 罪 被 害 傾 向 及 び 生 活 の 質 との 関 連 性 青 森 大 学 青 森 短 期 大 学 学 術 研 究 会 研 究 紀 要 35(1) 永 峯 光 恵 他 (2009) 振 り 込 め 詐 欺 への 神 経 科 学 からのアプローチ 社 会 技 術 研 究 論 文 集 Vol.6 笠 原 敏 雄 振 り 込 め 詐 欺 の 心 理 学 特 に オレオレ 詐 欺 について (2012) Webサイト 心 の 研 究 室 警 察 学 論 集 < 特 集 特 殊 詐 欺 の 現 状 と 今 後 の 対 策 >8 月 号 (66 巻 8 号 ) (2013 ) 立 花 書 房 鈴 木 大 介 振 り 込 め 犯 罪 結 社 2000 億 円 詐 欺 市 場 に 生 きる 人 々 (2013) 宝 島 社 平 成 24 年 中 の 特 殊 詐 欺 資 料 警 察 庁 (2013) NHKスペシャル 職 業 詐 欺 取 材 班 (2009) 職 業 振 り 込 め 詐 欺 ディスカヴァー トゥエンティーワン 警 察 庁 総 合 評 価 書 - 振 り 込 め 詐 欺 対 策 の 推 進 - 平 成 24 年 3 月 (2012) 犯 罪 白 書 平 成 21 年 ](2009) 法 務 省 平 成 24 年 の 特 殊 詐 欺 の 認 知 検 挙 状 況 等 について (2012) 警 察 庁 平 成 25 年 上 半 期 特 殊 詐 欺 の 認 知 検 挙 状 況 等 について (2013) 警 察 庁 平 成 25 年 特 殊 詐 欺 の 認 知 検 挙 状 況 等 について( 平 成 25 年 1 月 ~11 月 ) (2013) 警 察 庁 全 国 読 売 防 犯 協 会 犯 罪 データベース 警 察 庁 ホームページ 長 野 県 警 ホームページ 国 民 生 活 センターホームページ