2) 構 音 について 口 唇 舌 などの 発 語 器 官 を 用 いて 音 を 作 っています このこと を 構 音 と い い ま す た と え ば パ 行 バ 行 を 産 生 す る 時 は 口 唇 を 使 っています( 図 3 1) タ 行 の 場 合 は 舌 の 前 が 前 歯 の 上



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口 唇 口 蓋 裂 の 言 語 治 療 九 州 大 学 病 院 顎 顔 面 口 腔 外 科 言 語 療 法 室 長 谷 川 幸 代 口 唇 口 蓋 裂 の お 子 さ ん に は 哺 乳 齲 蝕 ( 虫 歯 ) 歯 並 び 咬 合 中 耳 炎 ことばなどいろいろな 心 配 なことがあるため 治 療 に は 言 語 聴 覚 士 の みでな く 口 腔 外 科 小 児 歯 科 矯 正 歯 科 耳 鼻 科 な ど の 関 連 専 門 科 と の 連 携 を 必 要 とします 今 回 は 言 語 聴 覚 士 の 立 場 か ら ご 家 族 に と っ て ご 心 配 で あ る こ とばについてお 話 さ せ て 頂 き ま す 1. 明 瞭 な こ と ば を 話 す 条 件 明 瞭 なことばを 話 す 条 件 と し て は 1 鼻 咽 腔 が 良 好 で あ る 事 2 正 しい 構 音 ( 発 音 )の 操 作 を 学 習 する 事 3 年 齢 相 応 の 言 語 発 達 を 獲 得 する 事 4 良 好 な 聴 力 であることが あ げ ら れ ま す 1) 鼻 咽 腔 に つ い て 発 音 は 図 1 に 示 すように 口 唇 舌 硬 なんこうがい 口 蓋 ( 上 あ ご の 硬 い と こ と ) や 軟 口 蓋 ( 上 あ ごの 柔 らかいところ)な ど の 発 語 器 官 の 形 態 が 重 要 で す そ の た め 3 か 月 頃 口 唇 形 成 術 で 口 唇 を し 1 歳 半 頃 口 蓋 形 成 術 で 口 蓋 ( 軟 口 蓋 と 硬 口 蓋 の ) が 予 定 さ れ て い ま す と く に 口 蓋 形 成 術 後 の 鼻 咽 腔 の 確 保 が 明 瞭 な こ と ば の た め に は 重 要 で す こうこうがい 硬 口 蓋 舌 図 1 構 音 器 官 なんこうがい 軟 口 蓋 鼻 咽 腔 とは 飲 み 物 や 食 べ 物 を 摂 っ た り 会 話 を し た り 楽 器 を 吹 く 時 呼 気 ( 肺 か ら の 空 気 )や 食 物 が 鼻 に 抜 けないように 軟 口 蓋 ( 上 顎 の 奥 の 軟 ら か いところ)な ど で 蓋 を す る ( 図 2 ) こ の がうまく 働 かないと 過 度 に 声 が 鼻 にかかり 鼻 声 になったり 誤 った 構 音 を 誤 学 習 してしまいます 口 蓋 裂 の お 子 さ ん の 場 合 約 90% 以 上 の 方 が 手 術 により 獲 得 すると 言 われています 安 静 時 発 声 時 図 2 鼻 咽 腔 - 2 -

2) 構 音 について 口 唇 舌 などの 発 語 器 官 を 用 いて 音 を 作 っています このこと を 構 音 と い い ま す た と え ば パ 行 バ 行 を 産 生 す る 時 は 口 唇 を 使 っています( 図 3 1) タ 行 の 場 合 は 舌 の 前 が 前 歯 の 上 に 舌 をつ けて 音 を 作 っています( 図 3 2) カ 行 の 場 合 は 奥 舌 が 軟 口 蓋 に 接 して 音 を 作 っています( 図 3 3 ) 図 3-1 パ 行 バ 行 図 3-2 タ 行 図 3-3 カ 行 日 本 語 の 音 の 完 成 に も こ と ば の 発 達 の よ う に 順 番 が あ り ま す その 完 成 はザ 行 や ラ 行 を 産 出 す る 6 歳 ご ろ と い わ れ て い ま す ( 表 1 ) 口 蓋 裂 の お 子 さ ん の 構 音 障 害 は 約 40~ 50% に み ら れ ま す が 適 切 な 時 期 に 適 切 な 治 療 を 行 っていけば 正 しい 音 を 獲 得 することができま す また 構 音 障 害 の 予 防 のために 食 事 を す る ときにも 舌 や 口 唇 など 発 音 に 関 わる 器 官 を 用 い るため 野 菜 や 果 物 など の 好 き 嫌 いをなるべくな くし 丸 飲 み 込 みせず よく 噛 んで 舌 を 使 って 食 べることも 重 要 です 年 齢 90%の こ ど も が 産 出 で き る 音 4 歳 前 半 ワ 行 ヤ 行 ハ ホ ヘ ヒャ 行 パ 行 4 歳 後 半 シ ャ 行 5 歳 前 半 サ 行 ツ 表 1 構 音 の 発 達 バ 行 マ 行 タ ト テ ダ ド デ ナ 行 カ 行 ガ 行 チャ 行 ジャ 行 5 歳 後 半 ザ 行 ラ 行 3) 言 語 発 達 に つ い て 口 蓋 裂 の お 子 さ ん の 中 に は こ と ば の 発 達 が ゆ っ く り め の 方 が 多 い と 言 わ れ て い ま す 難 聴 や 発 達 の 問 題 が な け れ ば 3 歳 頃 こ と ば が 増 え て く る お 子 さんが 多 いので 焦 らずゆっくりとお 子 さんの 発 達 に 合 わせた 声 かけ が 大 事 で す そ の た め に は テ レ ビ や ビ デ オ を な る べ く 減 ら し て お 父 さ - 3 -

ん お 母 さ ん と 楽 し く 遊 ぶ 事 が 重 要 で す そ のことが 言 語 面 のみでなく 運 動 発 達 や 社 会 性 な ど が 伸 ば し 結 果 的 に こ と ば の 発 達 を 促 すことになります( 図 4) 4) 聴 力 について 口 蓋 裂 の お 子 さ ん の 約 80%は 中 耳 炎 に 罹 患 すると 言 われています その 結 果 聴 こえが 悪 くなります 30dB 以 上 の 難 聴 はことばに 支 障 が 出 て 来 ると 言 われ こ とばの 発 達 が 遅 くなり 構 音 に 悪 影 響 を 及 ぼすことがあります 聞 き 返 しが 多 い 色 がついた 鼻 汁 が1 週 間 以 上 出 ている テレ ビ の 音 を 大 き く す る な ど の 症 状 が あ る 場 合 早 めの 耳 鼻 科 もしくは 小 児 科 の 受 診 をお 勧 めします 痛 がらない 中 耳 炎 ( 滲 出 性 中 耳 炎 )もあり 治 療 が 遅 くなると 鼓 膜 切 開 などの 処 置 が 必 要 になってくる 場 合 があり 中 川 信 子 : こ と ば を は ぐ く む 図 4 こ と ば の ビ ル ぶどう 社 ます( 図 5) 金 山 千 代 子 : き こ え の 世 界 へ ぶどう 社 図 5 聴 こ え の め や す 2. 評 価 および 訓 練 お 子 さんの 発 達 段 階 に 合 わせて 言 語 療 法 の 内 容 が 異 なってきます 1) 口 蓋 形 成 術 ま で ご 両 親 のお 話 を 伺 いながら ことばを 獲 得 するための 遊 びなどを 通 じて 言 語 障 害 の 予 防 ということを 説 明 していき 聴 力 や 発 達 の 評 価 を 行 い ま す 聴 力 や 発 達 の 問 題 が 疑 わ れ た 場 合 関 係 機 関 と の 連 携 を 取 っ て 発 達 促 進 を 行 っていきます 2) 口 蓋 形 成 術 か ら 4 歳 ま で 口 蓋 形 成 術 後 の 言 語 療 法 は 鼻 咽 腔 の 獲 得 言 語 および 構 音 発 達 の 促 進 聴 力 評 価 を 行 います 1 鼻 咽 腔 口 蓋 形 成 術 後 明 瞭 なことばを 獲 得 するため 呼 気 を 鼻 からではなく - 4 -

口 から 出 す 練 習 を す る 必 要 が あ り ま す そ こ で お 子 さ ん の 興 味 に あ わ せ て シャボン 玉 ラッパ 巻 き 笛 など 吹 く 練 習 を 行 い ま す また 鼻 を 閉 じ た 状 態 で 口 の 中 の 空 気 の 圧 力 を 高 め る 練 習 を 行 い 正 し い 構 音 操 作 の 学 習 を 促 します この 場 合 良 い 音 の 時 はしっかりお 子 さ ん を 誉 め て 正 し い 音 の 強 化 を し て い き ま す 2 言 語 発 達 の 促 進 前 述 したようにことばの 発 達 が 遅 いお 子 さんもいます その 場 合 出 来 る 事 やわかることばを 増 やしながら ことばの 発 達 を 促 していきます 教 材 は 発 達 に 応 じた 絵 カード 絵 本 などを 用 います そのやりとりの 中 でジ ェ ス チ ャ ー( 動 作 模 倣 )や 音 の 真 似 を 促 し 自 発 語 を 促 し て い き ま す ま た こ と ば が 遅 い お 子 さ ん は 手 先 が 不 器 用 な 方 も 多 い の で 積 木 ひ も 通 し やシール 貼 りな ど 手 先 を 使 っ た 遊 び な ど も 行 っ て い き ま す 3 聴 力 口 蓋 形 成 術 後 も 引 き 続 き 中 耳 炎 の 早 期 発 見 の た め 聴 力 の 評 価 も 行 い ます 3) 1 4 歳 就 学 ま で ( 評 価 ) 4 歳 ご ろ に な る と 機 器 を 使 っ た 鼻 咽 腔 や 構 音 の 評 価 をし ま す 1 鼻 咽 腔 かい び せ い 言 語 聴 覚 士 による 聴 覚 判 定 による 開 鼻 声 の 評 価 のみ び そ く きょう ではなく 鼻 息 鏡 検 査 ( 図 6) Nasometer 検 査 (コ かい び せ い ンピュータによる 開 鼻 声 値 の 測 定 ) X 線 検 査 な ど を 行 い 鼻 咽 腔 検 査 を 実 施 し ま す 必 要 に 応 じ て ファイバースコープ 検 査 による 検 査 も 行 います び そ く きょう 図 6 鼻 息 鏡 検 査 2 構 音 検 査 絵 カードの 名 前 を 呼 称 して 構 音 の 発 達 が 年 齢 相 応 か または 構 音 の 異 常 がないか 評 価 します 3 聴 力 引 き 続 き 中 耳 炎 の 早 期 発 見 のため 聴 力 の 評 価 も 行 います 図 7 構 音 検 査 3)-2 4 歳 就 学 ま で ( こ と ば の 練 習 ) 評 価 の 結 果 こ と ば に 問 題 が な い 場 合 は 経 過 を 観 察 し て い き ま す し かし こ と ば の 練 習 を 積 極 的 に 行 っ た 方 が よ い と 判 断 し た 場 合 こ と ば の - 5 -

問 題 の 要 因 やその 程 度 を 考 慮 して 問 題 点 に 応 じたことばの 練 習 を 行 いま す 1 鼻 咽 腔 ふ ぜ ん 不 全 の 場 合 口 蓋 形 成 術 4 歳 ま で の 鼻 咽 腔 ふ か つ の 賦 活 練 習 で 効 果 がみられな い 場 合 口 腔 外 科 小 児 歯 科 矯 正 歯 科 の 先 生 方 と 話 し 合 い 鼻 咽 腔 の 改 善 のため 口 腔 内 装 置 ( 図 8)の 使 用 や 再 手 術 を 検 討 す る 場 合 もあります 図 8 1 口 腔 内 装 置 図 8 2 口 腔 内 装 置 の 1 例 し ょうが い 2 構 音 障 害 口 蓋 裂 の お 子 さ ん に み ら れ や す い 構 音 障 害 として 鼻 咽 腔 ふ ぜ ん 不 全 によるものであるか それとも 口 蓋 形 態 によるものなのか 考 えて 言 語 療 法 を 立 案 します 鼻 咽 腔 鼻 咽 腔 ふ ぜ ん 不 全 の 場 合 は まずは 鼻 咽 腔 の 確 保 を 行 い 構 音 の 練 習 を 開 始 します 口 蓋 形 態 による 場 合 は の 確 認 を し た 後 構 音 ろうこう の 練 習 を 開 始 します また 瘻 孔 ( 口 ろうこう き ょうさ く 蓋 の 穴 )が あ る 場 合 は そ の 穴 を 塞 ぐ 瘻 孔 床 を 検 討 し( 図 9 ) 狭 窄 歯 列 の 場 合 は 矯 正 の 先 生 に 相 談 して 矯 正 治 療 を 検 討 し その 後 構 音 の 練 習 を 開 始 する 場 合 もあります 主 な 構 音 障 害 は 鼻 咽 腔 び 音 が 弱 音 化 してしまう 鼻 ろ うしゅ つ 漏 出 の 問 題 で は 過 度 に 声 が 鼻 に か か り し い ん による 子 音 せいもん の 歪 み 殆 ど の 子 音 を 声 門 周 せいもん は れ つ お ん 辺 で 作 ってしまう 声 門 破 裂 音 な ど が あ り 口 蓋 形 態 に よ る 場 合 は た いこ が か いこ となり 音 を 作 る 場 所 が 後 方 化 してしまう こ う が い か こ う お ん 口 蓋 化 構 音 呼 気 が 口 の 側 方 か ら 放 出 し ひ ず ん で 聞 こ え る そ く お ん か こ う お ん 側 音 化 構 音 な ど が あ り ま す 図 9 1 瘻 孔 図 9 2 瘻 孔 床 - 6 -

構 音 の 具 体 的 な 練 習 は お 子 さ ん の 問 題 に 合 わ せ て 内 容 が 異 なります 上 記 の 環 境 を 整 え た 後 音 を 作 る 練 習 を 行 っていきます 舌 が 不 器 用 と 判 断 した 場 合 構 音 訓 練 の 前 に 舌 の 練 習 ( 前 に 出 す 前 歯 の 後 ろに 舌 の 先 を 当 てる 左 右 に 動 かす 上 のくちび るを 舌 でなめる) 舌 を 脱 力 す る 練 習 や う が い で 奥 舌 を 挙 上 する 練 習 などを 行 っ て い き ま す( 図 10) 個 々 の 音 は 単 音 音 節 単 語 文 会 話 と 日 常 会 話 へ 汎 化 する 練 習 を 行 い 明 瞭 なことばを 目 指 します 図 10 舌 の 脱 力 4) 就 学 後 経 過 が よ い お 子 さ ん で も こ と ば の 経 過 観 察 を し て い き ま す そ の 理 由 へんとうせん は 成 長 過 程 に み ら れ る 扁 桃 腺 が 小 さくなっていく 過 程 で 鼻 咽 腔 に 変 化 が 起 こ り 鼻 声 が 出 現 す る 方 も い る か ら で す そ の た め 思 春 期 ころまでのことばの 受 診 が 必 要 です また ことばの 問 題 が 残 存 する 場 合 は 引 き 続 き 言 語 訓 練 が 必 要 で す 高 頻 度 の 来 院 が 難 し い 場 合 こ と ば の 教 室 の 先 生 や 居 住 地 に 近 い 病 院 の 言 語 の 先 生 と 連 携 し て こ と ば の 練 習 を 行 っていくこともあります 3 最 後 に 口 蓋 裂 の 患 者 さ ん の こ と ば は 適 切 な 時 期 に 適 切 な 治 療 を 受 け れ ば 良 くな り ま す そ の た め に は ご 家 族 の ご 協 力 が と て も 大 事 に な り ま す ま た こ とばのみではなく こころの 健 康 も 大 事 であると 思 います 私 自 身 み な さ ん と 同 じ よ う に 口 唇 口 蓋 裂 で 生 ま れ 治 療 を 受 けました その 後 口 唇 口 蓋 裂 に 携 わ れ る 仕 事 を し た い と 思 い こ の 仕 事 を 選 び ま し た が 結 婚 出 産 し 現 在 に 至 り ま す 自 分 の 病 気 の こ と は 小 学 生 の こ ろ に 母 に 尋 ね ま し た が ど う 話 せ ば 私 を 一 番 傷 つけないかと 考 えた 母 は 何 で も な い の よ と 言 う の が 精 一 杯 だ っ た よ う で す で も 私 は 話 せ な い よ う な こ と な の だ ろ う か と 逆 に 思 っ て し ま い ま し た そ の 後 自 分 が 患 者 と し て で は な く 治 療 者 と し て 関 わ る よ う に な り 自 分 が 母 親 に な る こ と で ど れ ほ ど 大 切 に 育 て て も ら っ た か を 身 に し みて 感 じました みなさんには 是 非 お 子 さんが 尋 ねてきた 時 に お 父 さ ん お 母 さんから 真 実 を 話 し て ほ し い と 思 っ て い ま す ま た 一 生 懸 命 育 て て い らっしゃるご 家 族 の 想 いは 必 ず 本 人 に 届 くと 思 います - 7 -