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Transcription:

実演 Pacemakerで 楽々クラスタリング 2011年3月5日 OSC2011 Tokyo/Spring Linux-HA Japan 田中 崇幸 1

本日のお話 ① ② ③ ④ Linux-HA Japanについて 本日のPacemakerデモ環境 インストール 設定方法を実演します フェイルオーバ 系切り替えを実演します 2

① Linux-HA Japanについて 3

Linux-HA Japanの経緯 Heartbeat(ハートビート) の日本における更なる 普及展開を目的として 2007年10月5日 Linux-HA (Heartbeat) 日本語サイト を設立しました その後 日本でのLinux-HAコミュニティ活動とし て Heartbeat2のrpmバイナリと オリジナルの Heartbeat機能追加用パッケージを提供してきました 4

Linux-HA Japan URL http://linux-ha.sourceforge.jp/ (一般向け) http://sourceforge.jp/projects/linux-ha/ (開発者向け) Pacemaker情報の公開用として 新しい一般向けウェブサイトが 2010/6/25にオープンしました Linux-HA Japan勉強会情報など 随時情報を更新しています 5

Linux-HA Japanメーリングリスト 日本におけるHAクラスタについての活発な意見交換の場として Linux-HA Japan日本語メーリングリスト も開設しています Linux-HA-Japan MLでは Pacemaker Heartbeat3 Corosync DRBDなど HAクラスタに関連する話題は歓迎 ML登録用URL http://linux-ha.sourceforge.jp/ の メーリングリスト をクリック MLアドレス linux-ha-japan@lists.sourceforge.jp スパム防止のために 登録者以外の投稿は許可制です 6

本家Pacemakerサイト http://clusterlabs.org/ Fedora, opensuse, EPEL(CentOS/RHEL) のrpmがダウンロード 可能です http://clusterlabs.org/rpm 7

ところで 昨年12月まで 実は本家の Pacemakerのロゴはこれでした 8

しかし これ では いかにも医療機器っぽいので 9

Pacemakerロゴ Linux-HA Japan では Pacemakerのロゴ バナーを独自に作成 これって うさぎ 10

本家Pacemakerロゴに勝負を 挑みました http://theclusterguy.clusterlabs.org/post/1551578523/new-logo Cluster Guy New logo 検索 VS 11

すると新ロゴが 圧倒的リードで勝利したのです VS YOU RE WINNER! 12

しかし 13

本家Pacemaker新ロゴは 青になるというオチに 14

めげずに配布するクリアファイルも ピンクから青に更新してみました ほしい方は ぜひブースに 来てください Linux-HA Japan は あくまでロゴは ピンクでいきます 15

② 本日のPacemakerデモ環境 16

本日のPacemakerデモ環境 ハードウェア ノートPC OS CentOS Core2Duo 2.26MHz メモリ 2G 5.5 x86_64 HAクラスタ Pacemaker-1.0.10 クラスタ化するアプリケーション PostgreSQL インストールの実演を行います 9.0.3 インストール済み 仮想環境 Xen (CentOS 5.5同梱版 Domain-Uは2ドメインで構成 各ドメインには CPU 1 メモリ480M を割り当て 17

Pacemakerデモ構成 サービスLAN 仮想IP 192.168.0.100 eth0 192.168.0.22 pm1 eth1 192.168.10.22 PostgreSQL eth2 192.168.20.22 HW制御ボード 172.20.24.21 eth3 172.20.24.22 eth0 192.168.0.23 インターコネクトLAN1 インターコネクトLAN2 排他制御領域 /dev/xvdb1 DB領域 /dev/xvdb2 eth1 192.168.10.23 pm2 eth2 192.168.20.23 eth3 172.20.24.23 HW制御ボード 172.20.24.21 管理用LAN 18

Pacemakerデモ機構成 Xen仮想NW demo (Domain-0) pm1 eth0 Domain-U) eth1 eth2 eth3 xenbr0 サービスLAN用ブリッジ pdummy0 xenbr1 インターコネクトLAN1用ブリッジ pm2 eth0 eth1 Domain-U) eth2 eth3 pdummy1 xenbr2 インターコネクトLAN2用ブリッジ dummy0 pdummy2 dummy1 xenbr3 管理LAN用ブリッジ dummy2 eth0 peth0 19

Pacemakerデモ機構成 Xen仮想ディスク demo (Domain-0) pm1 Domain-U) /dev/xvda1 (OS領域) /dev/xvda /dev/xvda2 (swap) pm1 OS領域 /dev/lvm/pm1 pm2 Domain-U) /dev/xvda1 (OS領域) /dev/xvda /dev/xvda2 (swap) pm2 OS領域 /dev/lvm/pm2 /dev/xvdb1 (排他制御) /dev/xvdb 共有データ領域 /dev/lvm/vol03 /dev/xvdb2 (DB領域) /dev/xvdb1 (排他制御) /dev/xvdb /dev/xvdb2 (DB領域) 20

Pacemakerデモ リソース構成 これら4つの リソースは グループ設定します ディスク排他制御 (sfex) 共有ディスクの排他制御を行います DBデータ領域マウント (Filesystem) 共有ディスクにあるDBデータ領域のマウント制御を行います 仮想IP割り当て (IPaddr2) サービス提供用の仮想IPを割り当てます PostgreSQL制御 (pgsql) PostgreSQL 9.0.3 の制御を行います 21

本日はSTONITH のデモも行います STONITH (stonith-helper, xen0, meatclient) STONITHは Shoot The Other Node In The Head の略で 監 視対象ノードの異常を検出したときに 強制的にそのノードをダ ウンさせるノードフェンシングを行います ネットワーク監視 pingd 指定したIPアドレスに ping送信し ネットワーク疎通があるかど うかの監視を行います ディスク監視 diskd 指定したディスクデバイスにアクセスし ディスクの正常性確認 を行います 22

Pacemakerデモ機フェンシング STONITH 構成 demo (Domain-0) pm1 eth0 Domain-U) eth1 STONITH eth2 eth3 xenbr0 サービスLAN用ブリッジ pdummy0 xenbr1 インターコネクトLAN1用ブリッジ pm2 eth0 eth1 Domain-U) eth2 eth3 pdummy1 xenbr2 インターコネクトLAN2用ブリッジ pdummy2 xenbr3経由で STONITHを実行する xenbr3 管理LAN用ブリッジ dummy0 dummy1 xm destroy pm2 dummy2 SSH eth0 peth0 23

③ インストール 設定方法を 実演します 24

インストール方法の種類 1. yum を使ってネットワークインストール 2. ローカルリポジトリ + yum を使ってインストール 3. Linux-HA Japan 提供のリポジトリパッケージを使用 Linux-HA Japan オリジナルパッケージも含まれる rpm を手動でインストール 4. Pacemaker本家(clusterlabs) の yumのリポジトリを使用 サーバにインターネット接続必須 沢山のrpmを個別にダウンロードする必要あり ソースからインストール 最新の機能をいち早く試せる コンポーネントが多いので コンパイルは面倒 本日は 2 の 構築デモを行 います 25

ローカルリポジトリ + yum を使ってインストール サーバにインターネット接続環境がなくてもOK 1. Pacemakerリポジトリパッケージをダウンロード Linux-HA Japan 提供の Pacemakerリポジトリパッケージを sourceforge.jp からダウンロードしておきます pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.repo.tar.gz をダウンロード Pacemaker-1.0.10 版は 11/26リリース 26

ローカルリポジトリ + yum を使ってインストール 2. Pacemaker リポジトリパッケージを展開 sourceforge.jp からダウンロードしたリポジトリパッケージを /tmp 等のディレクトリで展開します # cd /tmp # tar zxvf pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.repo.tar.gz pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.repo/rpm/pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.rpm pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.repo/pacemaker.repo pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.repo/repodata/ pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.repo/repodata/primary.xml.gz pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.repo/repodata/other.xml.gz pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.repo/repodata/filelists.xml.gz pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.repo/repodata/repomd.xml インストールするRPMファイルと repoファイル等が展開されます 27

ローカルリポジトリ + yum を使ってインストール 3. ローカルyumリポジトリを設定 展開したrepoファイルをローカルyumリポジトリとして設定します # cd /tmp/pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.repo/ # vi pacemaker.repo [pacemaker] name=pacemaker baseurl=file:///tmp/pacemaker-1.0.10-1.4.1.el5.x86_64.repo/ gpgcheck=0 enabled=1 パッケージを展開したディレクトリを指定 デフォルトは /tmp なので /tmpに tar.gzファイルを 展開したのならば修正不要 28

ローカルリポジトリ + yum を使ってインストール 4. yumでインストール Linux-HA Japanオリジナルパッケージも同時にインストールします # yum c pacemaker.repo install pacemaker pm_crmgen pm_diskd pm_logconv-hb pm_extras pm_crmgen-1.0-1.el5.noarch.rpm crm用設定ファイル編集ツール pm_diskd-1.0-1.el5.x86_64.rpm ディスク監視アプリとRA pm_logconv-hb-1.0-1.el5.noarch.rpm ログ変換ツール pm_extras-1.0-1.el5.x86_64.rpm その他オリジナルRA 等 ぜひぜひ使ってみてください 29

ここでやっと Pacemakerインストールを 実演します 30

クラスタ制御部基本設定 /etc/ha.d/ha.cf クラスタ制御部の基本設定ファイル クラスタ内の全ノードに同じ内容のファイルを設置 pacemaker on debug 0 udpport 694 keepalive 2 warntime 7 deadtime 10 initdead 48 logfacility local1 bcast eth1 bcast eth2 node pm1 node pm2 watchdog /dev/watchdog respawn root /usr/lib64/heartbeat/ifcheckd pm_extrasをインストールし この ifcheckd の設定を追加 すればインターコネクトLAN の接続状況も確認可能です 31

クラスタ制御部基本設定 /etc/ha.d/authkeys ノード間の 認証キー を設定するファイル クラスタ内の全ノードに 同じ内容のファイルを配置 所有ユーザ/グループ パーミッションは root/root rw---- に設 定 これも基本的に Heartbeat2 と 設定は同じです auth 1 1 sha1 hogehoge 認証キー 任意の文字列 認証キーの計算方法 sha1, md5, crcを指定可 32

クラスタ制御部基本設定 /etc/syslog.conf 必須の設定ではないが 多くのログ が/var/log/messagesに出力されるため出力先を個別の ファイルに変更するのがお勧め 以下は /var/log/ha-log への出力例 設定変更後は syslogの再起動が必要 *.info;mail.none;authpriv.none;cron.none;local1.none /var/log/messages 省略 local1.info /var/log/ha-log ha.cf で設定したlogfacility 名 33

ここまでいけば Pacemakerが起動できます # /etc/init.d/heartbeat start Starting High-Availability services: 2ノードで実行 [ OK ] 34

ということで クラスタ設定とPacemaker起動を 実演します 35

起動確認 Pacemakerの状態表示コマンドである crm_monコマンドを利用します # crm_mon ============ Last updated: Wed Nov 10 14:28:55 2010 Stack: Heartbeat Current DC: pm2 (a59a9306-d6e7-4357-bb0c-a5aea0615e61) - partition with quorum Version: 1.0.10-da7075976b5ff0bee71074385f8fd02f 2 Nodes configured, unknown expected votes 0 Resources configured. ============ Online: [ pm2 pm1 ] クラスタに組み込まれている ノード名(ホスト名)が表示されます 36

-fa オプションを付与すると インターコネクト LANの接続状況も確認可能です # crm_mon -fa ============ 省略 ============ インターコネクトがUPされている のが確認可能 Online: [ pm2 pm1 ] Node Attributes: * Node pm2: + pm1-eth1 + pm1-eth2 * Node pm1: + pm2-eth1 + pm2-eth2 : up : up : up : up 37

ここで Pacemaker状態表示と インターコネクトLAN故障を 実演します デモ例は 次ページ 38

インターコネクトLAN1を故障させてみる サービスLAN 疑似故障 # ifdown eth1 eth0 192.168.0.22 pm1 HW制御ボード 172.20.24.21 eth1 192.168.10.22 故障 DC eth0 192.168.0.23 eth1 192.168.10.23 eth2 192.168.20.22 eth2 192.168.20.23 eth3 172.20.24.22 eth3 172.20.24.23 排他制御領域 /dev/xvdb1 DB領域 /dev/xvdb2 pm2 HW制御ボード 172.20.24.21 管理用LAN 39

これだけでは リソース設定が無いので なーんにも アプリケーションは 起動していません 40

リソース計画 リソース制御するには事前に計画が必要 リソースの選択 Apache PostgreSQL NW監視など 何を使用するか リソースエージェント(RA)がなければ 予め自作してみるか リソースの動作の定義 リソースの監視 monitor 間隔は何秒にするか タイムアウトは 故障時はどのように動作させるか リソースエージェント(RA)に与えるパラメータは リソース配置 連携の定義 リソースをどのノードで起動させるか リソースの起動順番は 41

共有ディスク排他制御機能 sfex (Shared Disk File EXclusiveness Control Program) sfexは共有ディスクの所有権を制御するリソースです 共有ディスク上のデータパーティションを使うリソースと一緒にリソースグ ループを作ります 所有権を持ったノードのリソースのみがデータパーティションにアクセスで きます pm1 pm1 リソース グループ sfex Filesystem IPaddr2 pgsql 接続 OK sfex 排他制御領域 /dev/xvdb1 DB領域 /dev/xvdb2 pm2 接続 NG リソース グループ sfex Filesystem IPaddr2 pgsql 42

共有ディスク排他制御機能(sfex) 排他制御領域の初期化 共有ディスク排他制御機能(sfex)を使用するためには 排他 制御領域を初期化する必要性があります # sfex_init n 1 /dev/xvdb1 排他制御領域のデバイス名を指定する ext3などのファイルシステムを作成する必要性はありません 43

リソース設定方法 主に2通り cib.xml ファイルにXML形式で設定を記述 従来のHeartbeat 2での方法 XMLを手で書く必要があり面倒 crmコマンドで設定 Pacemakerからの新機能 crmファイル編集ツールは Linux-HA Japanより提供 本日はcrmファイル編集ツールを 使用して構築デモを行います 44

crmファイル編集ツール pm_crmgen 11/26 に pm_crmgen 1.0版 をリリース Linux-HA Japanで crmファイル編集ツールを開発 Excelのテンプレートファイルから簡単に crm用設定ファイルを生成してくれるツールです リポジトリパッケージに含まれていますし 個別にダウンロードも可能です http://sourceforge.jp/projects/linux-ha/ 45

どのノードが優先的にActive NW監視は NWが壊れた時の挙動は STONITHの設定は など細かい挙動の設定も 可能です 46

crmファイル編集ツール 設定イメージ 1 Excelのテンプレートファイルにリソース定義を記載 /usr/share/pacemaker/pm_crmgen/pm_crmgen_env.xls Excel が使用できるPCにコピーします テンプレートは青枠の中に値を 記入していきます ファイルを 本日の仮想デモ環境 は このExcelの設定 例シートでほとんど構 築が可能です 監視間隔やタイムアウト値 故障時の動作などを入力 47

crmファイル編集ツール どのノードをActiveにするかといった リソース配置制約の設定も ノード名を記述 するだけで可能です リソースID ActiveとStandbyノード を指定 48

crmファイル編集ツール crm用設定ファイルに変換 2 CSV形式でファイルを保存 仮想IPをActiveノードに付与する場合の例です crm_sample.csv など としてCSV形式で保存 3 CSVファイルをノードへ転送 CSVファイル保存後 SCPやFTP等でpm_crmgenがインストール されたサーバへ転送 49

crmファイル編集ツール crm用設定ファイルに変換 4 pm_crmgenコマンドでcrmファイルを生成 # pm_crmgen o crm_sample.crm crm_sample.csv 生成する設定ファイル名 3 で転送した CSVファイル 5 crmコマンドを実行してリソース設定を反映 # crm configure load update crm_sample.crm 50

リソース設定をして サービスの起動と 本当にサービス が起動しているか実演します デモ例は 次ページ 51

PostgreSQLに接続してみる demo# pgsql -U postgres -h 192.168.0.100 -l demo (Domain-0) サービスLAN 仮想IP 192.168.0.100 DC eth0 192.168.0.22 pm1 eth1 192.168.10.22 PostgreSQL eth2 192.168.20.22 HW制御ボード 172.20.24.21 eth3 172.20.24.22 eth0 192.168.0.23 インターコネクトLAN1 インターコネクトLAN2 排他制御領域 /dev/xvdb1 DB領域 /dev/xvdb2 eth1 192.168.10.23 pm2 eth2 192.168.20.23 eth3 172.20.24.23 HW制御ボード 172.20.24.21 管理用LAN 52

③ フェイルーバ 系切り替えを 実演します 53

pm1を強制停止してみる demo# xm destroy pm1 サービスLAN 仮想IP 192.168.0.100 DC eth0 192.168.0.22 pm1 eth1 192.168.10.22 PostgreSQL eth2 192.168.20.22 HW制御ボード 172.20.24.21 eth3 172.20.24.22 eth0 192.168.0.23 インターコネクトLAN1 インターコネクトLAN2 排他制御領域 /dev/xvdb1 DB領域 /dev/xvdb2 eth1 192.168.10.23 pm2 eth2 192.168.20.23 eth3 172.20.24.23 HW制御ボード 172.20.24.21 管理用LAN 54

pm2をスタンバイ化してみる # crm_standby U pm2 v on サービスLAN 仮想IP 192.168.0.100 eth0 192.168.0.22 pm1 eth1 192.168.10.22 eth2 192.168.20.22 HW制御ボード 172.20.24.21 eth3 172.20.24.22 DC eth0 192.168.0.23 インターコネクトLAN1 インターコネクトLAN2 排他制御領域 /dev/xvdb1 DB領域 /dev/xvdb2 eth1 192.168.10.23 pm2 eth2 192.168.20.23 PostgreSQL eth3 172.20.24.23 HW制御ボード 172.20.24.21 standby 管理用LAN 55

pm2をスタンバイ解除してみる # crm_standby U pm2 v off サービスLAN 仮想IP 192.168.0.100 DC eth0 192.168.0.22 pm1 eth1 192.168.10.22 PostgreSQL eth2 192.168.20.22 HW制御ボード 172.20.24.21 eth3 172.20.24.22 eth0 192.168.0.23 インターコネクトLAN1 インターコネクトLAN2 eth1 192.168.10.23 pm2 eth2 192.168.20.23 standby Onlineへ 排他制御領域 /dev/xvdb1 DB領域 /dev/xvdb2 eth3 172.20.24.23 HW制御ボード 172.20.24.21 管理用LAN 56

リソース故障させてみる 擬似故障 # kill -9 postgresql親プロセス サービスLAN 仮想IP 192.168.0.100 DC eth0 192.168.0.22 pm1 eth1 192.168.10.22 PostgreSQL 故障 eth2 192.168.20.22 HW制御ボード 172.20.24.21 eth3 172.20.24.22 eth0 192.168.0.23 インターコネクトLAN1 インターコネクトLAN2 排他制御領域 /dev/xvdb1 DB領域 /dev/xvdb2 eth1 192.168.10.23 pm2 eth2 192.168.20.23 eth3 172.20.24.23 HW制御ボード 172.20.24.21 管理用LAN 57

この状態でpm2をスタンバイしてみる # crm_standby U pm2 v on サービスLAN 仮想IP 192.168.0.100 eth0 192.168.0.22 pm1 eth1 192.168.10.22 フェイルカウント eth2 192.168.20.22 HW制御ボード 172.20.24.21 eth3 172.20.24.22 DC eth0 192.168.0.23 インターコネクトLAN1 インターコネクトLAN2 eth1 192.168.10.23 pm2 eth2 192.168.20.23 PostgreSQL standby 排他制御領域 /dev/xvdb1 DB領域 /dev/xvdb2 eth3 172.20.24.23 HW制御ボード 172.20.24.21 管理用LAN 58

フェイルカウントをクリアしてみる # crm_resource C r prmpg N pm1 サービスLAN 仮想IP 192.168.0.100 DC eth0 192.168.0.22 eth1 192.168.10.22 pm1 フェイルカウント eth2 クリア 192.168.20.22 HW制御ボード 172.20.24.21 eth3 172.20.24.22 eth0 192.168.0.23 インターコネクトLAN1 インターコネクトLAN2 eth1 192.168.10.23 pm2 eth2 192.168.20.23 standby 排他制御領域 /dev/xvdb1 DB領域 /dev/xvdb2 eth3 172.20.24.23 HW制御ボード 172.20.24.21 管理用LAN 59

pm2 Online後に スプリットブレインにしてみる サービスLAN DC? 仮想IP 192.168.0.100 eth0 192.168.0.22 pm1 eth1 192.168.10.22 PostgreSQL eth2 192.168.20.22 HW制御ボード 172.20.24.21 eth3 172.20.24.22 DC? 擬似故障 # ifdown eth1 # ifdown eth2 インターコネクトLAN1 故障 インターコネクトLAN2 排他制御領域 /dev/xvdb1 DB領域 /dev/xvdb2 eth0 192.168.0.23 eth1 192.168.10.23 pm2 eth2 192.168.20.23 eth3 172.20.24.23 HW制御ボード 172.20.24.21 ダブルマウントで データ破壊 管理用LAN 60

本日の展示会場ではこんな構成で Pacemakerのデモしてます 61

デモ環境構成 ネットワーク監視先 アクセス用端末 サービス用LAN 仮想IP pm01 pm02 Apache PostgreSQL DRBD データレプリケーション用LAN (DRBD用) DRBD インターコネクトLAN (Pacemaker用) リモート電源制御ボード STONITH用LAN リモート電源制御ボード 62

デモ環境構成 フェイルオーバ アクセス用端末 ネットワーク監視先 サービス用LAN 故障 仮想IP pm01 Apache DRBD データレプリケーション用LAN (DRBD用) pm02 PostgreSQL DRBD インターコネクトLAN (Pacemaker用) リモート電源制御ボード STONITH用LAN リモート電源制御ボード 63

デモ環境構成 スプリットブレイン STONITH ネットワーク監視先 サービス用LAN アクセス用端末 仮想IP pm01 pm02 Apache PostgreSQL DRBD データレプリケーション用LAN (DRBD用) インターコネクトLAN (Pacemaker用) 故障 リモート電源制御ボード 電源断 STONITH用LAN リモート電源制御ボード 64