報告書掲載事項

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[ 資産の部 ] [ 負債の部 ] 1 公共資産 1 固定負債 (1) 有形固定資産 (1) 地方債 13,451,327 1 生活インフラ 国土保全 12,25,617 (2) 長期未払金 2 教育 7,134,832 1 物件の購入等 3 福祉 1,65,858 2 債務保証又は損失補償 4 環

Taro-27文章バージョン

用語解説 貸借対照表 資産の部 1. 公共資産用語解説市が住民サービスを提供するために保有する資産を昭和 44 年度以降の 地方財政状況調査表 ( いわゆる決算統計 ) の普通建設事業費を取得原価として算出し 各行政目的分野別に表示しています また 土地以外の資産については 総務省の定める耐用年数に

平成22年度連結決算財務諸表(PDF)

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最上町バランスシートを読むにあたって

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

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行政コスト計算書 自平成 26 年 4 月 1 日 至平成 27 年 3 月 31 日 経常行政コスト 総 額 ( 構成比率 ) 生活インフラ 国土保全 教育 福祉 環境衛生 産業振興 消防 総務 議会 支払利息 回収不能見込計上額 その他 (1) 人件費 69,25, % 8,37,6

(Microsoft Word - 27\214\366\225\\\210\304.docx)

新しい地方公会計制度 これまで南阿蘇村では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 南阿蘇村がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなか

(Ⅱ 普通会計財務書類について ) 経常行政コスト 総額 ( 構成比率 ) 生活インフラ 国土保全 (2) 行政コスト計算書自平成 25 年 4 月 1 日 至平成 26 年 3 月 31 日 教育福祉環境衛生産業振興警察総務議会支払利息 (1) 人件費 121,117,56 27.% 4,415,

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(Microsoft Word - 24\214\366\225\\\210\304.doc)

[ 資産の部 ] [ 負債の部 ] 1 公共資産 1 固定負債 (1) 有形固定資産 (1) 地方債 5,591,868 1 生活インフラ 国土保全 14,49,268 (2) 長期未払金 2 教育 7,47,7 1 物件の購入等 3 福祉 1,763,351 2 債務保証又は損失補償 4 環境衛生

資産の部 道路 小 中学校など公共施設の現在価値のほか 他団体に対する出資金や預金など これまで積み上げてきた金額 負債の部 借入金の残高 退職手当の引当金など 将来の世代が負担しなければならない金額 純資産の部 資産のうち税金などによって形成され これまでの世代が負担した金額 公共資産 自治体が所

[ 資産の部 ] [ 負債の部 ] 1 公共資産 1 固定負債 (1) 有形固定資産 (1) 地方債 8,335,765 1 生活インフラ 国土保全 20,815,976 (2) 長期未払金 2 教育 8,171,837 1 物件の購入等 64,594 3 福祉 2,468,951 2 債務保証又は

新しい地方公会計制度 これまで錦町では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 錦町がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなかった情報

新しい地方公会計制度 これまで氷川町では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 氷川町がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなかった

連結 経常行政コスト ( 単位 : 千円 ) 総額 ( 構成比率 ) 生活インフラ 国土保全 連結行政コスト計算書自平成 21 年 4 月 1 日 至平成 22 年 3 月 31 日 教育福祉環境衛生産業振興消防総務議会支払利息 回収不能見込計上額 (1) 人件費 7,521, % 78

東京二十三区清掃一部事務組合 平成 27 年度財務書類

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東京二十三区清掃一部事務組合 平成 26 年度財務書類

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健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

平成 26 年度 佐賀市財務諸類の公表について Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデ

○ 何のために財務書類を作成するか

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

平成 25 年度 佐賀市財務諸類の公表公表についてについて Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示され

○ 何のために財務書類を作成するか

新地方公会計制度に基づく 阿賀町の財務 4 表 ( 総務省方式改定モデル ) 平成 29 年 3 月

Web用-広報4月号-Vol.169.indd

平成 2 4 年度 佐賀市財務書類 基準モデル 平成 26 年 3 月佐賀市総務部財政課

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

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目 次 普通会計財務書類の概要 1 普通会計財務書類について 2 参考 6 財務 4 表の相関関係町民一人当たり金額主な指標 普通会計財務書類 4 表 8 貸借対照表行政コスト計算書純資産変動計算書資金収支計算書 山ノ内町全体の財務書類の概要 14 山ノ内町全体の財務書類について 15 山ノ内町全体

1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

連結財務書類について ( 平成 23 年度決算 ) 総務省方式改訂モデル 平成 25 年 3 月 奈良県天理市

貝監第  号

47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

『学校法人会計の目的と企業会計との違い』

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

科目当年度前年度増減 [ 負債の部 ] 流動負債未払金 3,44,15,654 3,486,316,11-46,3,357 給付金未払金 3,137,757,265 3,192,611,196-54,853,931 年金未払金 287,13, ,91,778 7,228,646 その他未

【印刷用】連結4表一覧表(調整部分を相殺消去部分に記載).xls

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 当連結会計年度 ( 平成 29 年 3 月 31 日 ) 資産の部 流動資産 現金及び預金 7,156 受取手形及び売掛金 11,478 商品及び製品 49,208 仕掛品 590 原材料及び貯蔵品 1,329 繰延税金資産 4,270 その他 8,476

Microsoft Word - 27 第3部財務4表本文.doc

1118【入力シート】H23_埼玉県連結ベース内訳.xls

Microsoft Word - Ⅰ普通会計財務4表(P52,53,56,57,58,59,62,63,64).doc

PowerPoint プレゼンテーション

Ⅰ 概要

国家公務員共済組合連合会 民間企業仮定貸借対照表 旧令長期経理 平成 26 年 3 月 31 日現在 ( 単位 : 円 ) 科目 金額 ( 資産の部 ) Ⅰ 流動資産 現金 預金 311,585,825 未収金 8,790,209 貸倒引当金 7,091,757 1,698,452 流動資産合計 3

第 3 部 普通会計財務 4 表 連結財務 4 表

平成20年度十和田市財務書類報告書

有形固定資産明細表 ( 平成 22 年度 ) 償却資産 区分 土地 取得価額 減価償却累計額 帳簿価格 貸借対照表計上額 A B C うち当年度償却額 D=B-C A+D うち資産評価差額 生活インフラ 国土保全 18,247,336 53,694,732 18,677,59 1,141,647 3

千葉県のバランスシート等の財務書類について

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

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新しい財務書類の公表にあたって

財務の概要 (2012 年度決算の状況 ) 1. 資金収支計算書の概要 資金収支計算書は 当該会計年度の教育研究活動に対応するすべての資金の収入 支出の内容を明らかにし かつ 当該会計年度における支払資金の収入 支出の顛末を明らかにするものです 資金収支計算書 2012 年 4 月 1 日 ~201

第4期電子公告(東京)

Microsoft Word - 【H27】用語解説ok

資金収支計算書 平成 30 年度の収支状況を資金収支計算書の流れでみると 収入額は平成 31 年度新入生の入学時納付金の前受金等を含め 195 億 5,975 万 4 千円となり 前年度より繰越された 40 億 5,576 万 3 千円を加えると 収入合計は 236 億 1,551 万 7 千円とな

平成 28 年度鳥栖地区広域市町村圏組合財務書類 ( 統一的な基準 )

平成 29 年度連結計算書類 計算書類 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 連結計算書類 連結財政状態計算書 53 連結損益計算書 54 連結包括利益計算書 ( ご参考 ) 55 連結持分変動計算書 56 計算書類 貸借対照表 57 損益計算書 58 株主

第 1 部平成 28 年度決算にみる中野区の財政 平成 28 年度普通会計決算の概要 ( 歳入 歳出 ) 歳入歳出 実質収支の推移 歳入歳出実質収支 ( 実質収支 ) 1,4 1,2 1, ,324 1,333 1,23 1,265 1,95 1,43 1,52 1,89 1,14

Microsoft Word - 公益法人会計の仕訳

01_表紙

第4期 決算報告書

Ⅲ. 連結財務書類 1 連結の対象範囲本市における連結の対象範囲は 普通会計をはじめとする市の全ての会計 (11 会計 ) 本市が加入している一部事務組合等(9 団体 ) 本市が2 分の1 以上出資している法人等 (3 団体 ) となっています 図 9 連結対象範囲 ( 連結グループ ) の概要 普

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4 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等を改正し その改正内容が平成 26 年度予算 決算から全面的に適用となっている (1) 見直しの趣旨 昭和 41 年以来大きな改正がなされていない地方公営企業会計制度と国

科目 期別 損益計算書 平成 29 年 3 月期自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 平成 30 年 3 月期自平成 29 年 4 月 1 日至平成 30 年 3 月 31 日 ( 単位 : 百万円 ) 営業収益 35,918 39,599 収入保証料 35,765 3

平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

営業報告書

2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

1

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法人単位貸借対照表 平成 29 年 3 月 31 日現在 第三号第一様式 ( 第二十七条第四項関係 ) 法人名 : 社会福祉法人水巻みなみ保育所 資産の部当年度末前年度末 増減 負債の部当年度末前年度末 流動資産 23,113,482 23,430, ,370 流動負債 5,252,27

計算書類等

猪名川町の財務書類

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3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

その 1 花巻市の財政状況は? 平成 27 年度一般会計決算から花巻市の財政状況を説明します 1 平成 27 年度の主なお金の使い道は? 扶助費 81 億 3,922 万円 16.5% その他の経費 225 億 941 万円 45.7% 義務的経費 218 億 5,720 万円 44.4% 人件費

PowerPoint プレゼンテーション

2 事業活動収支計算書 ( 旧消費収支計算書 ) 関係 (1) 従前の 消費収支計算書 の名称が 事業活動収支計算書 に変更され 収支を経常的収支及び臨時的収支に区分して それぞれの収支状況を把握できるようになりました 第 15 条関係 別添資料 p2 9 41~46 82 参照 消費収入 消費支出

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その 1 花巻市の財政状況は? 平成 26 年度一般会計決算から花巻市の財政状況を説明します 1 平成 26 年度の主なお金の使い道は? 扶助費 79 億 6,283 万円 16.5% その他の経費 213 億 1,965 万円 44.1% 義務的経費 215 億 7,690 万円 44.6% 人件

Transcription:

平成 22 年度決算に基づく 日向市財務書類報告書 ~ 企業会計的手法を用いた財務書類の作成と分析 ~ 平成 24 年 2 月 日向市

< 目次 > I 財務書類に関する基本的事項について... 4 1 財務書類作成に関する基本的事項について... 4 2 貸借対照表 ( バランスシート )... 5 3 行政コスト計算書... 10 4 純資産変動計算書... 11 5 資金収支計算書... 12 6 財務書類 4 表の関係... 13 II 平成 22 年度普通会計財務書類について... 15 1 貸借対照表 ( バランスシート )... 15 2 貸借対照表の分析... 19 3 行政コスト計算書... 22 4 純資産変動計算書... 25 5 資金収支計算書... 27 III 平成 22 年度連結財務書類について... 29 1 連結財務書類とは... 29 2 普通会計貸借対照表と連結貸借対照表との比較... 30 3 普通会計行政コスト計算書と連結行政コスト計算書の比較... 31 4 普通会計純資産変動計算書と連結純資産変動計算書の比較... 32 5 普通会計資金収支計算書と連結資金収支計算書の比較... 33 IV 平成 22 年度財務書類... 35 1 普通会計貸借対照表 ( 平成 23 年 3 月 31 日現在 )... 35 2 普通会計行政コスト計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日 至平成 23 年 3 月 31 日 )... 37 3 普通会計純資産変動計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日 至平成 23 年 3 月 31 日 )... 38 4 普通会計資金収支計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日 至平成 23 年 3 月 31 日 )... 39 5 連結貸借対照表 ( 平成 23 年 3 月 31 日現在 )... 40 6 連結行政コスト計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日 至平成 23 年 3 月 31 日 )... 41 7 連結純資産変動計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日 至平成 23 年 3 月 31 日 )... 42 8 連結資金収支計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日 至平成 23 年 3 月 31 日 )... 43 9 連結貸借対照表内訳表... 44 10 連結行政コスト計算書内訳表... 45 11 連結純資産変動計算書内訳表... 46 12 連結資金収支計算書内訳表... 47

はじめに 平成 12 年に 地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律 が施行され 地方分権の流れの加速と歩調を合わせ 地方公共団体は既存の経常収支比率など現金収支にかかる情報を中心とした財政指標だけでなく 財政状況を総合的かつ長期的に把握することが必要となりました また 夕張市の財政破綻などがあったことで 住民にとって継続的なサービスを提供していくための 持続可能な財政運営が求められています このような中 国は平成 19 年 6 月に 地方公共団体の財政健全化に関する法律 を公布し 健全性に関する 健全化判断比率 の公表と比率に応じて地方公共団体が財政の早期健全化等を図るための計画を策定する制度を定めました 健全化判断比率の改善を進めるためには 地方債残高や退職手当引当金 第三セクター等に対する将来的な税等の負担割合を表す 将来負担比率 の改善策を検討する必要があり ストックベースや連結ベースの財務情報が必要となってきます しかし 市の歳入歳出決算書では 市の保有資産の状況や将来にわたる市民負担などの状況が分かりにくく 市全体と一部事務組合 第三セクター等との連結した財務情報が提供されておらず公共部門の全体像が把握しにくいこと等の問題がありました 平成 19 年 10 月に総務省から公表された 新地方公会計制度実務研究会報告書 ( 以下 報告書 という ) では 新たに2つの財務書類作成モデルが示され 3 年後までに貸借対照表 行政コスト計算書 純資産変動計算書 資金収支計算書の4 表の整備及び作成に必要な情報の開示に取り組むことが要請されています 日向市では 平成 13 年度決算から企業会計的手法を用いた財務書類の作成に取り組み 普通会計のバランスシート及び行政コスト計算書の公表を行ってきましたが 平成 20 年度に研究会を設置し 平成 19 年度決算に基づく財務書類の作成や今後の活用について検討を行いました 平成 2 0 年度財務書類からは 普通財産で所有する土地を洗い直し 売却可能な土地について固定資産税評価額 ( 一部不動産鑑定評価額 ) を用いた算定を行って売却可能資産を計上しています 財務書類を公表することで これまでの本市のストック情報やコスト情報についてご覧いただけることになります 本市の今後の財政運営について考える上でも 参考にしていただきますようお願いいたします 数字の表記については 単位未満を四捨五入しているため合計等が一致しない場合がありますがご了承ください 3

Ⅰ 財務書類に関する基本的事項について I 財務書類に関する基本的事項について 1 財務書類作成に関する基本的事項について (1) 財務書類 4 表貸借対照表 行政コスト計算書 純資産変動計算書及び資金収支計算書の4つの財務書類を作成しました (2) 開示モデルについて報告書では 財務書類の開示モデルとして 基準モデルと総務省方式改訂モデル ( 以下 改訂モデル という ) が示されました 基準モデルが 現存する固定資産をすべてリストアップし公正価値により評価するのに対し 改訂モデルは 段階的に固定資産情報を整備することが可能です 本市は 平成 20 年度から段階的な公有資産台帳の整備に取り組むこととし 改訂モデルに則って作成しています (3) 普通会計対象範囲普通会計 ( 一般会計 公営住宅事業特別会計 財光寺南土地区画整理事業特別会計 用地取得特別会計 城山墓園事業特別会計 簡易給水施設特別会計 ) を対象としています (4) 対象年度対象年度は 平成 22 年度です 平成 23 年 3 月 31 日を作成基準日としています なお 出納整理期間における出納については 基準日までに終了したものとして処理しています (5) 作成基礎データ原則として 昭和 44 年度以降の決算統計の数値を基礎として作成しています 一部 対象年度の歳入歳出決算書や人事データを用いて数値を算出しています 4

Ⅰ 財務書類に関する基本的事項について 2 貸借対照表 ( バランスシート ) 市の決算書が 1 年間の収入と支出の流れを表すフロー情報であるのに対し 貸借対照表は 市が主に住民サービスを提供するために保有している土地 建物や基金などの財産 ( 資産 ) と その資産をどのような財源 ( 負債 純資産 ) で賄ってきたかを総括的に対照表示したものです 資産合計と負債 純資産合計が一致し左右バランスしている表であることからバランスシートとも呼ばれます 旧総務省方式からの主な改正点 有形固定資産の耐用年数を変更 償却対象資産の償却開始年度を当該年度から翌年度に変更 売却可能資産を時価評価し計上 投資損失引当金を計上 未収金を長期 短期に分類し 回収不能見込額を計上 賞与引当金を計上 正味資産の部 を 純資産の部 に変更 純資産の部 の内訳を 公共資産等に充当された国県補助金 一般財源等とその他の一般財源等に区分 借方貸方 資産 使う資産 ( 例 ) インフラ資産施設 売れる資産 ( 例 ) 売却予定土地 回収する資産 ( 例 ) 貸付金 未収金 負債 将来世代の負担地方債 退職手当引当金 純資産 国 県の負担 過去又は現世代の負担 ( 例 ) 補助金 これまでに収納した税金等 (1) 公共資産 1 有形固定資産有形固定資産は 長期間にわたって住民サービスを提供するために使用されるもので 具体的には土地や建物 機械器具などです 昭和 44 年度以降の決算統計の普通建設事業費 ( 補助金として支出した金額を除く ) を集計し 減価償却計算を実施した後の金額を 生活イン 5

Ⅰ 財務書類に関する基本的事項についてフラ 国土保全 教育 福祉 環境衛生 産業振興 消防 総務の7 項目に分類集計して計上しています 一方 普通建設事業費のうち 市以外の団体に補助金又は負担金として市が支出した金額については 市の所有する資産ではないため 有形固定資産として計上していません しかし 市の資産でなくとも住民が広く利用でき 住民生活に役立つことから 貸借対照表の末尾に 他団体及び民間への支出金により形成された資産 として注記しています 2 売却可能資産売却可能資産とは 貸借対照表に計上された公共資産のうち 貸借対照表日時点で行政サービスの提供には活用されていないが 将来の現金獲得能力があると考えられるものです 貸借対照表計上額は 現金化するといくらになるのかという点から 売却可能価額 で評価することになります 本市では すべての普通財産の土地のうち売却可能な土地について選定し 固定資産税評価または不動産鑑定評価を用いて個別評価を行いました 3 減価償却土地以外の有形固定資産については 報告書に定められた耐用年数により 減価償却を行っています 耐用年数の区分は 以下のとおりです ( 単位 : 年 ) 区分 1 総務費 (1) 庁舎等 (2) その他 2 民生費 (1) 保育所 (2) その他 耐用区分年数 (5) 漁港 50 25 30 25 3 衛生費 25 4 農林水産業費 (1) 造林 25 (2) 林道 48 (3) 治山 30 (4) 砂防 50 (6) 農業農村整備 (7) 海岸保全 (8) その他 耐用耐用区分年数年数 50 ア街路 48 20 イ都市下水路 20 30 ウ区画整理 40 25 エ公園 40 オその他 25 (8) 住宅 40 5 商工費 6 土木費 25 (9) 空港 (10) その他 25 25 (1) 道路 48 (2) 橋 60 (3) 河川 49 (4) 砂防 50 (5) 海岸保全 30 7 消防費 (6) 港湾 49 (1) 庁舎 50 (7) 都市計画 (2) その他 10 8 教育費 50 9 その他 25 ( 注 ) 上記の線箇所は 旧総務省方式からの耐用年数の変更箇所です 6

Ⅰ 財務書類に関する基本的事項について (2) 投資等 1 投資及び出資金公営企業 ( 病院事業 水道事業 ) や第三セクターへの出資金や財団法人等に対する出資金 出えん金を計上します 投資損失引当金 は 将来回収できないと見込まれる損失金額を予め引当計上しておくものです なお 連結対象団体への投資等については 将来回収できないと見込まれる損失金額を投資損失引当金として計上していますが 連結対象団体以外への投資等については 投資等の計上額を直接減額しています このようにすることで 連結対象団体の損失見込額を明らかにしています 2 貸付金貸付金には 市が貸し付けている金額のうち回収期限が到来していない金額を計上しています 3 基金等基金には 特定の目的のために資金を積み立てる 特定目的基金 と 特定の目的のために定額の資金を運用する 定額運用基金 があります 貸借対照表では 退職手当目的基金 と その他の特定目的基金 が特定目的基金に該当し 土地開発基金 と その他定額運用基金 が定額運用基金に該当します 財政調整基金や減債基金は 行政運営や地方債償還に充てる基金であり 現金預金へ計上することとしています 4 長期延滞債権長期延滞債権には 納付期限や回収期限から1 年以上経過しているにもかかわらず 未だ収入されていない債権を計上しています 5 回収不能見込額 貸付金 長期延滞債権 のうち 回収不能となることが見込まれる金額を計上しています 回収不能見込み額は 報告書に例示されている方法 ( 過去 5 年間の不能欠損額 ( 滞納繰越収入額 + 不能欠損額 ) の平均値 ) を用いて計算しています (3) 流動資産 1 現金預金財政調整基金 減債基金 歳計現金 (= 資金 ) などを計上しています 2 未収金市税や使用料 手数料 分担金 負担金 雑入などの科目の収入未済額については 歳入歳出決算書の収入未済額 ( 不納欠損を控除した後の額 ) のうち 長期延滞債権 ( 当初調定年度が平成 22 年度以前のもの ) 計上額を除いた額を未収金として計上しています 7

Ⅰ 財務書類に関する基本的事項について (4) 固定負債 1 地方債地方債のうち翌々年度以降に償還されるものを計上しています 2 長期未払金公共資産をリース ( 分割購入 ) した場合など 既に物件の引渡しやサービス提供をうけたもののうちまだ支払っていない金額 債務保証や損失補償の履行が決定した額などを計上しています 3 退職手当引当金年度末において 在籍する職員が普通退職した場合に必要となる退職手当の額全額から翌年度支払予定退職手当の額を除いた額を 退職手当引当金として計上しています 具体的には 職員個人ごとの退職手当算出のためのデータから各人の年度末の要支給額を算定し 全職員について合計した額を計上しています 退職手当は 支給時に一時に発生するものではなく 職員の在籍期間を通じて徐々に発生していくという考え方に基づき 年度末の要支給額を見積もり計上したものです 4 損失補償等引当金自治体財政健全化法の健全化判断比率の一つである 将来負担比率 の算定に含めた 設立法人の負債の額等に係る一般会計等負担見込額 のうち 2 長期未払金に含めなかったものを計上しています (5) 流動負債 1 翌年度償還予定地方債地方債のうち 翌年度に償還する予定の金額を計上しています 2 短期借入金 ( 翌年度繰上充用金 ) 収支不足が発生した場合に翌年度予算から前借りする額を計上しています 3 未払金翌年度支払しなければならない未払金を計上しています 4 翌年度支払予定退職手当職員に支払う退職手当のうち 翌年度支払予定額を計上しています 5 賞与引当金翌年度支給される賞与のうち 当年度に発生した部分を計上しています (6) 純資産 1 公共資産等整備国県補助金等住民サービスを提供するための財産を取得した財源のうち国県から補助を受けた部分です 8

Ⅰ 財務書類に関する基本的事項について 2 公共資産等整備一般財源等住民サービスを提供するための財産を取得した財源のうち国 県補助金等と建設地方債を除いた部分です 3 その他一般財源等公共資産等以外の資産から公共資産等整備財源以外の負債を差し引いた額です 4 資産評価差額 売却可能資産 の取得価額と売却可能価額との差額や 投資及び出資金 のうち市場価格のある有価証券の取得価額と時価との差額などです 貸借対照表分解図 公共資産等財源の地方債 資産 負債 純資産 公共資産等 その他資産 公共資産等整備国県補助金等 公共資産等整備一般財源等 資産評価差額 公共資産等財源以外の地方債 その他の負債 その他一般財源等 純資産は 何の財源になっているかにより区分されています 公共資産等の財源として既に投 下された財源とまだ投下されていない自由な財源です 9

Ⅰ 財務書類に関する基本的事項について 3 行政コスト計算書 行政コスト計算書は 人的サービスや給付サービスなど 資産形成につながらない行政サービスの提供の状況をあらわすものです 行政コスト計算書を見ることで目的別 性質別のコストの状況の把握が可能になります また それぞれのコストに充てられた使用料 手数料等の財源の把握が可能となります 旧総務省方式からの主な改正点 受益とコストの負担を明らかにする観点から 税収や地方交付税を純資産変動計算書に計上しています (1) 行政コストの構成要素行政コスト計算書は 経常行政コスト と 経常収益 からなり これらを差引きしたものが 純経常行政コスト になります 行政コスト計算書は 行政目的別と性質別のマトリックス形式で表示されます 性質別行政コストは 1. 人にかかるコスト 2. 物にかかるコスト 3. 移転支出的なコスト 4. その他のコスト に大きく4 分類しています 人件費や物件費など節で示される経費と退職手当引当金繰入金等や減価償却費などの経費が計上されます 経常収益についても 使用料 手数料 分担金 負担金 寄付金などが計上されます 目的別行政コストは 経常行政コストと経常収益が 生活インフラ 教育 福祉といった行政目的別にどの程度投入されたかが分かります 1 退職手当引当金繰入等当年度末のバランスシートの退職手当引当金残高と 前年度末の同残高 ( 当年度退職者に対する引当額を除く ) との差額を計上しています 2 減価償却費土地以外の有形固定資産について減価償却を実施し その価値減少分を計上しています (2) 純経常行政コスト経常行政コストと経常収益との差し引きで表される純経常行政コストは 資産形成に結びつかない1 年間の行政サービスを提供する上で用いられた経費から受益者負担などの収益で賄われたものを差し引いた額で 地方税や地方交付税といった一般財源や資産の売却益などで賄わなければならないコストを表します 10

Ⅰ 財務書類に関する基本的事項について 4 純資産変動計算書 貸借対照表の 純資産の部 について 会計年度中の動きを表す計算書です 純資産の部を構成する 公共資産等整備国県補助金等 公共資産等整備一般財源等 その他一般財源等 及び 資産評価差額 について その増減の要因となった項目が掲げられています (1) 純資産変動計算書の内容 1 純経常行政コストと財源純経常行政コストの金額に対して一般財源及び経常的な補助金等受入の金額がどの程度あるかを見ることにより 純経常行政コストが受益者負担以外の経常的な財源によりどの程度賄われているかが分かります 2 臨時損益経常的なコストや財源のほかに 公共資産の除売却や第三セクター等に対する債権放棄など臨時的なコストや収入などを計上しています 3 科目振替新たな公共資産等の取得や処分 償却などに伴って貸借対照表の資産の部に計上された公共資産等の金額が増減します 公共資産等に充当された財源も資産の増減により変動するため この調整を純資産変動計算書上で行います 4 資産評価に伴う増減売却可能資産や有価証券の時価評価に伴い 評価による増減額が生じます この増減額を資産評価差額の増減として計上しています 減価償却により公共資産の価値が減少 減価償却による財源増 公共資産等 減少 公共資産等財源の地方債 公共資産等整備国県補助金等減少 公共資産等整備一般財源減少 資産評価差額 地方債償還による財源振替 公共資産等 公共資産等財源の地方債 減少 公共資産等整備国県補助金等 公共資産等整備一般財源 増加 資産評価差額 その他の資産 公共資産等財源以外の地方債 その他の負債 その他一般財源 その他の資産 公共資産等財源以外の地方債 その他の負債 増加 その他一般財源 減価償却費が行政コストに計上されるためその他一般財源等が減少しており その分を公共資産等の財源から振替える 償還に伴い現金が減少 11 減少 減少 建設費地方債の償還により その他一般財源が減り公共資産等の財源が増加する

Ⅰ 財務書類に関する基本的事項について 5 資金収支計算書 歳計現金 (= 資金 ) の出入りの情報を性質の異なる 3 つの活動区分に分けて表示した財務書類です 3 つの区分とは 経常的収支の部 ( 経常的な行政活動による資金収支 ) 公共資産整備収支の部 ( 公共資産整備にかかる支出とその財源の収入 ) 及び 投資 財務的収支の部( 出資 基金積立て 借金返済などの支出とその財源の収入 ) です (1) 資金収支計算書の内容 1 経常的収支の部人件費や物件費などの支出と税収や手数料などの収入が計上されており 日常の行政活動による資金収支の状況が表示されています 2 公共資産整備収支の部公共資産の整備などによる支出と財源である補助金 借金などによる収入が計上されており いわゆる公共事業に伴う資金の使途とその財源の状況が表示されます 3 投資 財務的収支の部出資 貸付 基金の積み立て 借金の返済などによる支出とその財源である補助金 借金 貸付金元金の回収などの収入が計上されており 投資活動や借金の返済 ( 財務活動 ) による資金の出入りの状況が表示されます (2) 経常的収支の部 公共資産整備収支の部 投資 財務的収支の部の関係資金収支計算書の3つの区分は 経常的収支の部で生じた収支余剰 ( 黒字 ) で公共資産整備収支の部と投資 財務的収支の部の収支不足 ( 赤字 ) を穴埋め ( 補てん ) するという関係になります 公共資産整備収支の部 経常的収支の部 公共資産 整備支出 公共資産 整備収入 収支不足 公共資産整備収支 経常的支出 経常的収入 投資 財務的収支の部投資 投資 財務的収入財務的支出収支不足 経常的収支 投資 財務的収支 収支余剰 経常的収支の部の収支余剰金で穴埋めする 12

± Ⅰ 財務書類に関する基本的事項について 6 財務書類 4 表の関係 財務書類は 4 つの表から構成されていますが 4 表の関係を示したのが下記の図です 財 務書類 4 表は それぞれが結びついていますので それぞれの数値が影響を及ぼし合います 財務書類 4 表の関係 貸借対照表 行政コスト計算書 資産 歳計現金 負債純資産 純経常行政コスト 収益 = 純経常行政コスト 資金収支計算書収入 支出 = 歳計現金増減額 + 期首歳計現金残高 = 期末歳計現金残高 純資産変動計算書期首純資産残高 純経常行政コスト + 一般財源 補助金受入等 資産評価替え等 = 期末純資産残高 1 純資産変動計算書貸借対照表の純資産は 国 県からの補助金や自団体の財源で既に負担した部分を表していますが この純資産の変動を表したものが純資産変動計算書になります 純資産変動計算書における純資産変動要因の主なものは 純経常コスト ( 純資産のマイナス要因 ) と一般財源 補助金受入等 ( 純資産のプラス要因 ) ですので 純経常行政コストが一般財源 補助金受入等を上回れば純資産が減少し 逆に一般財源 補助金受入等が純経常行政コストを上回れば純資産が増加することになります 2 貸借対照表と純資産変動計算書貸借対照表は 左側の財産と右側の財源が必ずバランスしています 純資産が減少 = 資産が減少又は負債が増加 純資産が増加 = 資産が増加又は負債が減少純資産変動計算書において 純経常行政コストが一般財源 補助金受入等を上回る ( 一般財源及び補助金等で純経常行政コストを賄いきれない ) ということは 将来世代への蓄積である資産を取り崩すか あるいは将来世代の負担である負債を増加させる結果になるということです 13

Ⅰ 財務書類に関する基本的事項について逆に 一般財源 補助金受入等が純経常行政コストを上回る ( 一般財源および補助金等で純行政コストを賄いきったうえで余剰が生じる ) ということは 将来世代への資産をさらに蓄積するか あるいは将来世代の負担である負債を減少させる結果になるということです 3 行政コスト計算書と純資産変動計算書行政コスト計算書は 純資産変動計算書における純経常行政コストの詳細な内訳明細です 1 年間にかかった経常行政コスト総額から受益者負担である経常収益を控除することで 一般財源 補助金受入等で負担すべき純経常行政コストが算出されます 4 資金収支計算書と貸借対照表資金収支計算書は 歳計現金の動きを表す計算書ですが 期末歳計現金残高は貸借対照表の歳計現金残高と必ず一致します すなわち 資金収支計算書は 貸借対照表に計上されている歳計現金の増減明細ということになります 14

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類 II 平成 22 年度普通会計財務書類について 1 貸借対照表 ( バランスシート ) (1) 平成 22 年度貸借対照表前年度比較 ( 単位 : 百万円 ) 借方 22 年度 21 年度 H22-H21 貸方 22 年度 21 年度 H22-H21 1 公共資産 117,811 118,220 410 1 固定負債 37,476 37,243 233 (1) 有形固定資産 117,320 117,711 391 (1) 地方債 32,042 31,844 198 (2) 長期未払金 2 7 6 (2) 売却可能資産 491 509 18 (3) 退職手当引当金 5,432 5,392 41 (4) 損失補償引当金 0 0 0 2 投資等 6,995 6,245 751 1 流動負債 4,324 4,211 112 (1) 投資及び出資金 941 936 5 (1) 翌年度償還地方債 3,514 3,292 222 (2) 貸付金 125 177 52 (2) 短期借入金 0 0 0 (3) 基金等 5,676 4,868 808 (3) 未払金 6 7 1 (4) 長期延滞債権 341 327 15 (4) 翌年度支払予定退職手当 517 609 91 (5) 回収不能見込額 87 63 25 (5) 賞与引当金 286 304 18 3 流動資産 3,145 2,529 616 負債合計 41,800 41,454 345 (1) 現金預金 (2) 未収金 3,030 115 2,400 129 630 14 純資産合計 86,151 85,540 612 資産合計 127,951 126,994 957 負債純資産合計 127,951 126,994 957 平成 23 年 3 月 31 日における普通会計の資産総額は1279 億 5 千万円で 前年度と比較して 9 億 6 千万円増加しました また 負債総額は418 億円で前年度と比較して約 3 億 5 千万円増加しました 一方 資産から負債を差し引いた純資産は861 億 5 千万円で 前年度と比較して約 6 億 1 千万円増加しました 固定負債と流動負債に含まれる地方債は 355 億 6 千万円で前年度と比較して4 億 2 千万円増加しています これは 赤字地方債である臨時財政対策債の発行額が増加したことによるものです 資産に対する負債の比率は32.7% で 前年度より0.1% 増加しています 現在ある資産のおよそ3 分の1は 将来世代が負担することになります 負債の動向は 将来世代の負担を大きく左右することになるため中長期的な視点に基づき健全な財政運営に努めなければなりません (2) 資産の部 1 公共資産 15

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類ア. 有形固定資産公共資産における有形固定資産の行政目的別構成割合を見ることで インフラ資本等の整備状況を把握することができます 22 年度の有形固定資産は 1173 億 2 千万円で資産全体の91.7% です 道路や学校などの償却資産を33 億 7 千万円取得しましたが 41 億 5 千万円を減価償却しましたので償却資産全体では7 億 9 千万円減少しました 土地は 国道 10 号用地の代替取得事業等により4 億円増加しています 全体では 前年度と比較して3 億 9 千万円減少しています 本市は 生活インフラ 国土保全が742 億 9 千万円 ( 構成比 63.3%) と全体に占める割合が非常に高くなっています これは 近年 鉄道高架事業や区画整理事業 道路整備事業などのインフラ整備を行ってきたためです 続いて 教育が219 億 9 千万円 ( 同 18. 8%) 産業振興 149 億 2 千万円 ( 同 12.7%) となっており 学校や体育施設などの教育文化施設や農林漁業施設 観光施設などの整備に投資してきたことが分かります ( 単位 : 百万円 ) 有形固定資産平成 22 年度構成比平成 21 年度構成比 H22-H21 増減比 1 生活インフラ 国土保全 74,291 63.3% 73,772 62.7% 519 0.7% 2 教育 21,989 18.8% 22,089 18.8% 100 0.5% 3 福祉 1,192 1.0% 1,215 1.0% 23 1.9% 4 環境衛生 1,890 1.6% 2,010 1.7% 121 6.0% 5 産業振興 14,922 12.7% 15,479 13.1% 557 3.6% 6 消防 1,296 1.1% 1,366 1.2% 69 5.1% 7 総務 1,740 1.5% 1,780 1.5% 40 2.2% 有形固定資産合計 117,320 100.0% 117,711 100.0% 391 0.3% イ. 売却可能資産 22 年度の売却可能資産は 約 4 億 9 千万円で資産全体の0.4% です 2 箇所の土地を販売したため前年度よりも約 2 千万円減少しています 22 年度は 普通財産のうち宅地等として販売が可能とされる40 箇所の公共資産を売却可能資産として評価しました 評価方法は 実際に売却予定としている土地は不動産鑑定評価額を用い それ以外は固定資産税評価額を用いて算定しました 2 投資等ア. 投資及び出資金投資及び出資金は 9 億 4 千万円で資産全体の0.7% です 病院事業への出資金が2 億 6 千万円 第三セクターである日向青果地方卸売市場 への出資金が2 億 5 千万円 宮崎県北部ふるさと市町村圏基金への出資金が2 億 1 千万円と投資及び出資金全体の76.8% を占めています イ. 貸付金貸付金は 1 億 2 千万円で資産全体の0.1% です 前年度と比較すると5 千万円減少しています これは 地域総合整備資金貸付金が 元金回収により4 千 7 百万円減少したこと等によるものです 16

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類ウ. 基金等基金等は 56 億 8 千万円で資産全体の4.4% です 前年度と比較するとその他特定目的基金が7 億 9 千万円増加しています これは 老朽化が進む公共施設の整備のための財源として公共施設整備等資金積立基金を5 億 1 千万円積み増ししたことや 平成 27 年度まで合併特例債を活用して毎年 2 億円を地域振興基金として造成するために増加したものです その他の主なものは うるおい福祉基金が5 億 9 千万円 文化スポーツ振興基金が1 億 7 千万円です その他定額運用基金の主なものは 育英奨学金貸付基金が2 億 4 千万円です エ. 長期延滞債権長期延滞債権は 3 億 4 千万円で資産全体の0.3% です 前年度と比較すると1 千 5 百万円増加しています 主なものとして 市税が2 億 7 千万円 保育料が2 千万円 公営住宅使用料が2 千万円となっています オ. 回収不能見込額回収不能見込額は 9 千万円で長期延滞債権全体の25.6% です 前年度と比較すると 3 千万円増加しています これは 2 千 5 百万円増加している固定資産税をはじめとする市税の増加によるものです 3 流動資産ア. 現金預金現金預金は 30 億 3 千万円で資産全体の2.4% です そのうち 当年度の歳入歳出差引額である歳計現金は10 億 6 千万円で 前年度よりも3 千万円の微増となっています 財政調整基金は 15 億 6 千万円で前年度よりも6 億円増加しています 財政調整基金は 年度間の財源の不均衡をならすための積立金で 地方財政法で設置が義務づけられている基金です 目安として標準財政規模の10 分の1 程度とされており 本市の場合は15 億 5 千万円程度必要と考えられます 今後も 不測の支出に備えて基金を増加していくことが求められます イ. 未収金未収金は 1 億 2 千万円で資産全体の0.1% です 前年度と比較して1 千万円減少しています 未収金のうち 市税が約 1 億 3 千万円 その他の貸付金等が約 2 千万円です なお 約 4 千万円を回収不能見込額として差し引いています (3) 負債の部 1 固定負債ア. 地方債翌々年度以降に償還する地方債は 320 億 4 千万円で負債 純資産全体の25.0% です 地方債全体では 平成 22 年度に37 億 1 千万円を借り入れし 32 億 9 千万円を返済しましたので地方債残高は4 億 2 千万円増加しています 財政改革プランにより建設事業債の発行を抑制してきましたが 国の施策による臨時財政対策債 ( 赤字地方債 ) の借り入れが 4 億 7 千万円増加したことや国道 10 号用地代行取得事業により2 億 8 千万円を借り入れし 17

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類たため地方債残高が増加しました ただし これらの地方債は 後年度に国から全額償還される予定です イ. 長期未払金長期未払金は 2 百万円で負債 純資産全体の0.001% です 前年度と比較すると5 百万円減少しています 公立学校共済組合による校長住宅や教頭住宅の購入費のうち翌々年度以降の返済額を計上していますが 平成 22 年度の返済により5 百万円が減少しました ウ. 退職手当引当金退職手当引当金は 54 億 3 千万円で負債 純資産全体の4.2% です 前年度と比較して4 千万円増加しています これは 退職者が前年度より減少したことにより 年度末の退職手当引当金額から差し引く退職手当額が減少したこと等によるものです 退職手当に充当するための退職手当基金積立金は 11 億 7 千万円です 残りは将来の税収や財政調整基金の取崩しなどで賄わなければなりませんので 今後は計画的な基金の運用を行う必要があります 2 流動負債ア. 翌年度償還予定地方債翌年度償還予定地方債は 35 億 1 千万円で負債 純資産全体の2.7% です 前年度と比較すると2 億 2 千万円増加しています 地方債の償還のピークは 24 年度ですのでそれまでは増加傾向となります イ. 翌年度支払予定退職手当翌年度に支払う予定の退職手当は 5 億 2 千万円で負債 純資産全体の0.4% です 前年度と比較すると 9 千万円減少していいます これは 退職者が減少したことによるものです ウ. 賞与引当金賞与引当金は 2 億 9 千万円で負債 純資産全体の0.2% です 翌年度の6 月に支給される賞与のうち 平成 22 年度負担相当額を計上していますが 前年度と比較すると 退職者と新採用職員の入れ替わりが多いことや 支給率の減少に伴い2 千万円減少しています (4) 純資産の部 1 公共資産等整備国県補助金等資産整備などの財源として国 県から補助を受けた金額を計上しており 281 億 3 千万円で負債 純資産全体の22.0% です 前年度と比較すると 減価償却に伴い4 億 6 千万円減少しています 2 公共資産等整備一般財源等資産整備などの財源のうち 国 県補助金と建設地方債を除いたものです 714 億 6 千万円で負債 純資産全体の55.9% です 前年度と比較すると 地方債償還に伴う財源振替等により12 億 2 千万円増加しています 3 その他一般財源等 18

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類公共資産等以外の資産から公共資産等整備財源以外の負債を差し引いた額です マイナス 134 億 4 千万円で負債 純資産全体の 10.5% です 前年度と比較すると1 億 4 千万円減少しています これは 翌年度以降自由に使えるお金が既に拘束されているということになります 具体的には 資産形成につながらない負債 ( 退職手当引当金や臨時財政対策債 減税補てん債などの赤字債 ) に対して それらの支出に対する備えが蓄えられていないことを表しており 多くの自治体がマイナスになると考えられています 臨時財政対策債や減税補てん債は地方債ではありますが 地方交付税の代替措置として発行が認められているものであり 地方交付税が償還財源として保障されています 将来交付されるであろう金額については 貸借対照表に注記しています このマイナス額と注記額を比較して検討することが必要となります ( 例 1) 臨時財政対策債 減税補てん債 臨時税収補てん ( 例 2) 退職手当引当金を計上した場合のバラ債を借りて 経常的支出に充当した場合のバランスシートンスシート 借方 貸方 借方 貸方 資産の部 負債の部 資産の部 負債の部 地方債 68 億 5 千万円 退職手当引当金 0 円 純資産の部 退職手当目的基金 59 億 4 千万円 その他一般財源等 10 億 8 千万円 純資産の部 68 億 5 千万円 その他一般財源等 48 億 6 千万円 4 資産評価差額資産評価差額は マイナス30 万円で有価証券の取得価額と時価評価額との差額を計上しています 2 貸借対照表の分析 (1) 社会資本形成の世代間負担比率 社会資本形成の結果を表す公共資産のうち 純資産 による形成割合を見ることによりこれまでの世代 ( 過 去及び現世代 ) によって既に負担された割合を見るこ とができます また 地方債に着目すれば将来返済し なければならない 今後の世代によって負担する割合 を見ることができます 前年度と比較すると 将来世代負担比率は 前年度 が 23.2 対 76.8 でしたので将来世代の負担が 0. 3 ポイント減りました 地方債の発行の抑制を図る一 方で地方債の償還額が増加したことにより将来世代の負担が軽くなったと言えます 地方債残高には 社会資本整備に直接関係しない臨時財政対策債 減税補てん債等は除 いています 公共資産合計 (A) H22 1178 億 1 千 万円 将来世代負担比率 =( 地方債残高 + 長期未払金 + 未払金 ) 公共資産 将来世代が負担 269 億 9 千万円 (22.9%) これまでの世代が 負担 908 億 2 千万円 (77.1%) 19

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類 (2) 市民一人当たりの貸借対照表市民一人当たりの資産や負債を算定するために 平成 22 年度末の住民基本台帳人口で貸借対照表を按分しました 市民一人当たりでは 資産が199 万 3 千円 負債が65 万 1 千円あります 前年度と比較すると 資産は2 万 4 千円増加しており 負債も8 千円増加となったため純資産が1 万 6 千円増加しています ( 住基人口 : 平成 23 年 3 月 31 日現在 64,202 人平成 22 年 3 月 31 日現在 64,506 人 ) ( 単位 : 千円 ) 資産の部 負債の部 H22 H21 増減 H22 H21 増減 1. 公共資産 1,835 1,833 2 1. 固定負債 584 578 62 2. 投資等 109 97 12 2. 流動負債 67 65 3. 流動資産 49 39 10 負債計 651 643 8 純資産の部 純資産計 1,342 1,326 16 資産 1,993 1,969 24 負債 純資産 1,993 1,969 24 (3) 資産老朽化比率有形固定資産のうち 土地以外の償却資産の取得価額に対する減価償却累計額の割合を計算することにより 耐用年数に比して償却資産の取得からどの程度経過しているかを全体として把握することができます 比率が高いほど老朽化が進んでいることになります 本市の場合 減価償却を行う資産のうち 半分近い44.9% が償却済みになっています 目的別では 生活インフラ 国土保全及び教育の老朽化比率は 39% 程度と低くなっています これは 近年 区画整理事業や道路改良事業 小中学校の整備に重点を置いてきたことによるものです 老朽化が進んでいる分野は 福祉 環境衛生 消防で68% 以上となっています 老朽化比率の高い分野については維持補修費が増加していくため施設整備の再検討を行う必要性があるといえます 資産老朽化比率 = 減価償却累計額 ( 有形固定資産合計 - 土地 + 減価償却累計額 ) 年度 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 比率 40.1% 41.9% 43.4% 44.9% % 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 資産老朽化比率 ( 目的別 ) 68.0 71.6 71.9 58.5 51.8 39.2 39.3 1 生活 2 教育 3 福祉 4 環境 5 産業 6 消防 7 総務 20

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類 資産老朽化比率 ( 目的別 ) ( 単位 : 百万円 ) 有形固定資産 有形固定資産額 土地 減価償却累計額 資産老朽化比率 1 生活インフラ 国土保全 74,291 14,636 38,463 39.2% 道路 20,222 5,443 7,848 34.7% 橋りょう 909 182 457 38.6% 河川 1,039 31 304 23.2% 砂防 31 27 0 4.3% 港湾 2 0 1 32.9% 都市計画 44,145 8,365 23,150 39.3% 住宅 8,414 891 6,678 47.0% その他 470 303 25 17.3% 2 教育 21,989 3,594 11,910 39.3% 小学校 7,447 1,283 4,278 41.0% 中学校 5,068 827 2,746 39.3% 幼稚園 111 20 79 46.6% 社会教育 5,433 933 2,770 38.1% その他 3,931 531 2,037 37.5% 3 福祉 1,192 488 1,497 68.0% 保育所 154 71 221 72.7% その他 1,037 416 1,276 67.3% 4 環境衛生 1,890 461 3,596 71.6% ごみ処理 834 287 1,191 68.5% 清掃 し尿処理 26 1 78 76.1% その他 543 0 532 49.5% 保健衛生 327 157 1,421 89.3% その他 160 15 374 72.1% 5 産業振興 14,922 1,741 18,598 58.5% 労働 44 0 17 28.0% 農林水産 商工 造林 692 82 1,407 69.8% 林道 5,325 223 2,039 28.6% 治山 72 1 23 24.9% 農村整備 3,144 453 7,720 74.2% その他 1,844 249 3,778 70.3% 国立公園等 2,171 354 2,060 53.1% 観光 848 160 801 53.8% その他 782 218 752 57.2% 6 消防 1,296 345 2,439 71.9% 庁舎 571 86 380 44.0% その他 725 260 2,059 81.5% 7 総務 1,740 188 1,667 51.8% 庁舎等 723 70 451 40.9% その他 1,017 118 1,216 57.5% 有形固定資産合計 117,320 21,452 78,170 44.9% 1 生活インフラ 国土保全 その他 は 普通建設事業費から事業支弁人件費や売却可能資産等を差 し引いているためマイナス表示となっております 21

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類 3 行政コスト計算書 (1) 平成 22 年度行政コスト計算書前年度比較 1 性質別行政コストの比較 経常行政コスト ( 単位 : 百万円 ) 性質別 H22 年度 構成比 H21 年度 構成比 増減額 1 人件費 4,041 16.8% 4,103 17.6% 63 退職手当引当金繰入等 696 2.9% 189 0.8% 507 賞与引当金繰入等 286 1.2% 304 1.3% 18 人にかかるコスト計 5,023 20.9% 4,596 19.7% 427 2 物件費 2,817 11.7% 2,571 11.0% 246 維持補修費 144 0.6% 148 0.6% 4 減価償却費 4,154 17.3% 4,090 17.5% 63 物にかかるコスト計 7,115 29.7% 6,809 29.2% 306 3 社会保障給付 6,546 27.3% 5,521 23.7% 1,025 補助金等 1,438 6.0% 2,327 10.0% 889 他会計等への支出額 2,632 11.0% 2,709 11.6% 77 他団体への公共資産整備補助金等 602 2.5% 726 3.1% 124 移転支出的なコスト計 11,217 46.8% 11,283 48.3% 65 4 支払利息 558 2.3% 588 2.5% 30 回収不能見込計上額 75 0.3% 60 0.3% 15 その他行政コスト 0 0.0% 0 0.0% 0 その他のコスト計 632 2.6% 648 2.8% 15 経常行政コスト合計 23,988 100.0% 23,336 100.0% 652 経常行政コストは 239 億 9 千万円です 前年度と比較して6 億 5 千万円増加しています これは 緊急雇用 ふるさと雇用再生特別基金事業など国の雇用対策の影響や退職手当引当金の増加によるものです 最も比率が高いのは 移転支出的なコスト で全体の46. 8% を占めています そのうち 社会保障給付が65 億 5 千万円で経常行政コスト全体の2 7.3% です 主なものは 子ども手当給付事業費や生活保護費等の扶助費ですが年々増加傾向にあります 他会計等への支出額は 26 億 3 千万円で全体の11.0% です このうちコストが高いものは 下水道事業特別会計への繰出金が6 億 2 千万円 介護保険事業 ( 保健勘定 ) 特別会計への繰出金が6 億円 国民健康保険事業特別会計への繰出金が4 億 7 千万円です 補助金等は 14 億 4 千万円で全体の6.0% です 前年度よりも8 億 9 千万円減少していますが 前年度 国の経済対策の一環として実施された定額給付金事業が終了したことにより減少したものです 22

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類次に比率が高い 物にかかるコスト は 71 億 2 千万で全体の29.7% です そのうち 減価償却費は41 億 5 千万円 ( 同 17.3%) ですが公共資産へ積極的に投資してきた結果 減価償却費も増加しています 物件費は 28 億 2 千万円で全体の11.7% です 前年度よりも2 億 5 千万円増加していますが 光をそそぐ交付金関連事業や緊急雇用 ふるさと雇用再生特別基金事業など 国の政策にかかる経費が増額したことなどによるものです 性質別行政コストの内訳 ( 単位 : 百万円 ) その他のコスト 632 2.6% 人にかかるコスト 5,023 20.9% 移転支出的なコスト 11,217 46.8% 物にかかるコスト 7,115 29.7% 2 目的別行政コストと経常収益 経常行政コスト ( 単位 : 百万円 ) 目的別 H22 年度 構成比 H21 年度 構成比 増減額 生活インフラ 国土保全 3,799 15.8% 3,911 16.8% 112 教育 2,331 9.7% 2,316 9.9% 15 福祉 9,526 39.7% 8,369 35.9% 1,157 環境衛生 1,893 7.9% 1,779 7.6% 114 産業振興 2,453 10.2% 2,269 9.7% 184 消防 973 4.1% 927 4.0% 47 総務 2,144 8.9% 2,883 12.4% 740 議会 236 1.0% 234 1.0% 1 支払利息 558 2.3% 588 2.5% 30 回収不能見込計上額 75 0.3% 60 0.3% 15 その他 0 0.0% 0 0.0% 0 経常行政コスト合計 23,988 100.0% 23,336 100.0% 652 目的別行政コストのうち 最も比率が高いのは 福祉 で 95 億 3 千万円 ( 同 39.7%) となっており 前年度と比較しても約 11 億 6 千万円増加しています これは子ども手当給付事業費の影響によるものです 次に高いのは 生活インフラ 国土保全で38 億円 ( 同 1 23

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類 5.8%) ですが 前年度と比較すると1 億 1 千万円減少しています 目的別行政コストに充当できる経常収益が最も多いのは 福祉で3 億 6 千万円 消防の1 億 8 千万円となっています 目的別行政コストと経常収益 10 回収不能見込計上額 9 支払利息 8 議会 7 総務 6 消防 5 産業振興 4 環境衛生 3 福祉 2 教育 1 生活インフラ国土保全 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000 百万円目的別経常行政コスト経常収益 3 市民一人当たりの行政コスト計算書平成 22 年度末の住民基本台帳人口で行政コスト計算書を按分すると 市民一人当たりの 1 年間の経常行政コストは37 万 4 千円で 経常収益が1 万 7 千円です これを差引いた純経常コストは 市民一人当たり35 万 7 千円で前年度よりも1 万 1 千円増加しています 職員数の削減で人件費は下がっていますが 退職手当引当金繰入等が増加したことに伴う人にかかるコストが増加しています ( 単位 : 千円 ) 性質別分類 H22 H21 増減額 1. 人にかかるコスト 78 71 7 2. 物にかかるコスト 111 106 5 3. 移転支出的なコスト 175 175 0 4. その他のコスト 10 10 0 経常行政コスト a 374 362 12 1. 使用料 手数料 7 7 0 2. 分担金 負担金 10 9 1 経常収益 b 17 16 1 純経常行政コストa-b 357 346 11 ( 住基人口 : 平成 23 年 3 月 31 日現在 64,202 人平成 22 年 3 月 31 日現在 64,506 人 ) 24

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類 4 純資産変動計算書 (1) 純経常コストと財源純経常行政コスト229 億 2 千万円に対して 地方税など経常的な一般財源が 164 億 2 千万円 経常的なコストに対する補助金が62 億円であり 一般財源等を入れても約 2 億 9 千万円のコスト割れとなっています 1 純経常行政コスト経常行政コストから経常収益を除いた純経常コストは その他一般財源で賄われますので行政コスト計算書の 純経常行政コスト の金額を その他一般財源等 の欄にマイナス計上します 2 一般財源一般財源には 地方税 地方交付税 その他行政コスト充当財源を計上します その他行政コスト充当財源には 地方譲与税 利子割交付金 配当割交付金 株式等譲渡所得割交付金 地方消費税交付金 ゴルフ場利用税交付金 自動車取得税交付金 地方特例交付金 交通安全対策特別交付金 財産収入 諸収入等があります ただし 貸借対照表の項目に充当される財源は除いています 3 補助金等受入普通建設事業に充当した国 県補助金を公共資産等整備国県補助金等に計上し それ以外の事業のために充当した国 県補助金をその他一般財源等に計上しています 4 臨時損益経常的なコストの他に 資産形成につながらない災害復旧事業や公共資産の除売却損益 投資損失などを計上しています 22 年度は 前年度に比べると大風などによる災害が少なく 河川や農地 林道等の災害復旧費は3 千万円程で済んでいます 公共資産除売却損益は 1 億 6 千万円で財産売払収入から除売却資産の売却原価を除いた金額を計上しています 5 科目振替ア. 公共資産整備 貸付金 出資金等への財源投入これは 使途が特定されていなかった一般財源等が 公共資産の整備や貸付金 出資金の財源として使用されることになったため 科目を振り替えるものです 公共資産整備に11 億 8 千万円 貸付金 出資金等へ12 億 3 千万円の一般財源が投入されたことになります イ. 公共資産処分による財源増 貸付金 出資金等の回収等による財源増これは 公共資産等の財源として拘束されていた財源が 公共資産の処分や貸付金 出資金等の回収により使途が自由な一般財源として回収されたことを表しています 25

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類公共資産処分による財源増は 21 年度に売却可能資産に計上していた土地を売却したため公共資産整備一般財源が1 千万円減少し その他一般財源が同額増加しています 貸付金 出資金等の回収により7 億 9 千万円が増加しています ウ. 減価償却による財源増 41 億 5 千万円を減価償却したことにより その財源として拘束されていた公共資産等整備国県補助金等が12 億 4 千万円 公共資産等整備一般財源等が29 億 1 千万円減少し その他一般財源等が41 億 5 千万円増加しています エ. 地方債償還等による財源振替公共資産の整備の財源として借り入れていた地方債を償還することにより 公共資産等整備一般財源等のうち地方債によって賄われていた部分が一般財源に置き換わることになります 公共資産等整備への財源投入と同様に 償還額をその他一般財源等から公共資産等整備一般財源等へ振り替える必要があります 22 年度は 社会資本整備のための地方債 25 億 2 千万円を一般財源で償還したため これが公共資産等整備一般財源等として拘束されたことを表しています 以上の結果 公共資産等整備一般財源等の列をみると 純額で 12 億 1 千万円 (702 億 円 5 千万円 -714 億 6 千万円 ) が公共資産等に投下されたことがわかります 26

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類 5 資金収支計算書 ( 単位 : 百万円 ) H22 H21 増減額 1. 経常的収支の部人件費 5,091 5,064 27 物件費 2,817 2,571 246 社会保障費 6,546 5,521 1,025 補助金等 1,440 2,863 1,423 支払利息 558 588 30 他会計等への事務費等充当財源繰出支出 1,934 1,457 477 その他支出 ( 維持補修 災害復旧事業費等 ) 179 310 131 支出合計 18,565 18,374 191 地方税 6,723 6,678 45 地方交付税 7,970 7,604 366 国県補助金等 5,957 6,823 866 使用料 手数料 252 253 1 分担金 負担金 寄付金 610 569 41 諸収入 330 247 83 地方債発行額 1,422 990 432 基金取崩額 104 23 81 その他収入 949 1,148 199 収入合計 24,317 24,335 18 経常的収支額 5,752 5,961 209 2. 公共資産整備収支の部公共資産整備支出 3,762 4,386 624 公共資産整備補助金等支出 602 726 124 他会計等への建設費充当財源繰出支出 6 18 12 支出合計 4,370 5,130 760 国県補助金等 1,026 1,166 140 地方債発行額 2,038 2,175 137 基金取崩額 0 0 0 その他収入 122 135 13 収入合計 3,187 3,476 289 公共資産整備収支額 1,184 1,654 471 3. 投資 財務的収支の部投資及び出資金 0 0 0 貸付金 546 526 20 基金積立額 1,512 548 964 定額運用基金への繰出支出 1 1 0 他会計等への公債費充当財源繰出支出 695 704 9 地方債償還額 3,292 3,159 133 長期未払金支払支出 7 7 0 支出合計 6,053 4,945 1,108 国県補助金等 0 0 0 貸付金回収額 598 583 15 基金取崩額 0 0 0 地方債発行額 253 198 55 公共資産等売却収入 173 37 136 その他収入 490 270 220 収入合計 1,513 1,088 425 投資 財務的収支額 4,540 3,857 683 当年度短期借入金 ( 翌年度繰上充当金 ) 増減 0 0 0 当年度歳計現金増減額 29 449 421 期首歳計現金残高 1,027 578 449 期末歳計現金残高 1,057 1,027 29 (1) 経常的収支の部経常的支出は 185 億 6 千万円で前年度よりも1 億 9 千万円増加しています このうち 社会保障費が65 億 5 千万円で 子ども手当給付事業等により前年度よりも10 億 2 千万円増加しています 補助費等は前年度の定額給付金給付事業が終了したことに伴い14 億 2 千 27

Ⅱ 平成 22 年度普通会計財務書類万円減少しています 経常的収入は 243 億 2 千万円で前年度と比較して2 千万円減少しています このうち 国県補助金等が59 億 6 千万円で前年度よりも8 億 7 千万円減少していますが これも定額給付金給付事業の終了が大きな要因となっています 経常的収支は5 7 億 5 千万円の黒字ですが 前年度より2 億 1 千万円の減となりました 収支差額は 公共資産整備や地方債償還などに充当されることになります (2) 公共資産整備収支の部公共資産整備収支の部の支出全体は 43 億 7 千万円で前年度よりも7 億 6 千万円減少しています このうち 公共資産整備が37 億 6 千万円で前年度よりも6 億 2 千万円減少していますが 国の経済対策に伴う地域活性化のための臨時交付金事業の減少によるものです 公共資産整備収支の部の収入全体は 31 億 9 千万円で前年度よりも2 億 9 千万円減少しています そのうち 国県補助金等が10 億 3 千万円 地方債の発行額が20 億 4 千万円で それぞれ前年度よりも1 億 4 千万円ずつ減少しています 公共資産整備収支額は11 億 8 千万円の赤字となっていますが 赤字幅は前年度より4 億 7 千万円減少しています この赤字の分が経常的収支 すなわち一般財源で賄われたことになります (3) 投資 財務的収支の部の内訳投資 財務的収支の部の支出全体は 60 億 5 千万円で前年度よりも11 億 1 千万円増加しています そのうち 地方債償還額は32 億 9 千万円で前年度よりも1 億 3 千万円増加しています これは 公共用地先行取得等事業債や臨時財政対策債の償還額が増加したことによるものです その他に 基金積立金が15 億 1 千万円で前年度と比較して9 億 6 千万円増加しています 基金積立金の主なものは 財政調整積立基金が6 億円 合併特例債を活用した地域振興基金が2 億 8 百万円などです 貸付金はそのほとんどが短期貸付で 年度内に回収しています 投資 財務的収支の部の収入全体は 15 億 1 千万円で前年度よりも4 億 3 千万円増加しています 地方債発行額は2 億 5 千万円で前年度よりも6 千万円増加していますが これは 過疎債を活用して新たに過疎地域振興基金を創設したことによるものです 投資 財務的収支額は45 億 4 千万円の赤字となり 赤字幅は前年度よりも6 億 8 千万円増加していますが この赤字も経常的収支で賄われたことになります これらにより 平成 22 年度 1 年間で 2 千 9 百万円の歳計現金が増加し 期末の歳計現金 残高は 10 億 5 千 7 百万円となっています 28

Ⅳ 平成 22 年度財務書類 III 平成 22 年度連結財務書類について 1 連結財務書類とは 連結財務書類とは 普通会計のほか 自治体を構成するその他の特別会計や 自治体と連携協力して行政サービスを実施している関係団体や法人を一つの行政サービス実施主体とみなして作成する財務書類です 連結財務書類には 連結グループという一つの行政サービス実施主体が外部と行った取引により発生した資産 負債 行政コスト 収益等のみを計上することになるため 連結対象となる会計 団体 法人間で行われた取引は原則としてすべて相殺消去します ただし 水道料金 下水道使用料 施設使用料等条例で定められているものは除いています 地方公共団体全体 普通会計 公営事業会計 連結 広域連合一部事務組合第三セクター等 (1) 連結の範囲 平成 22 年度連結財務書類の対象会計 団体等は以下のとおりです 広域連合 一部事務 組合については 各団体の財務書類に対し 構成団体の経費負担割合等から算定された 比 例連結割合 に応じて按分したものを計上しています 区分 名称 資本金等 ( 千円 ) 普通会計 普通会計 公営事業会計 病院事業 水道事業 下水道事業特別会計 農業集落排水事業特別会計 簡易水道事業特別会計 介護サービス事業 細島東部住環境整備事業特別会計 国民健康保険事業特別会計 老人保健事業特別会計 後期高齢者医療事業特別会計 介護保険事業 ( 保険勘定 ) 特別会計 介護保険事業 ( サーヒ ス勘定 ) 特別会計 広域連合 日向東臼杵南部広域連合 一部事務組合 宮崎県北部行政事務組合 宮崎県後期高齢者医療広域連合 出資割合 (%) 第三セクター等 ( 財 ) 日向文化振興事業団 30,000 100.0 日向サンパーク温泉 50,000 92.0 日向青果地方卸売市場 345,000 72.8 東郷町ふるさと公社 30,650 97.9 29

Ⅳ 平成 22 年度財務書類 2 普通会計貸借対照表と連結貸借対照表との比較 ( 単位 : 百万円 ) 普通会計の貸借対照表連結貸借対照表連単倍率 ( 倍 ) 金額構成比金額構成比 1. 公共資産 117,811 92.1 153,409 92.4 1.3 (1) 有形固定資産 117,320 91.7 152,764 92.0 1.3 (2) 売却可能資産 無形固定資産 491 0.4 645 0.4 1.3 2. 投資等 6,995 5.5 8,189 4.9 1.2 (1) 投資及び出資金 941 0.7 169 0.1 0.2 (2) 貸付金 125 0.1 125 0.1 1.0 (3) 基金等 5,676 4.4 7,365 4.4 1.3 (4) 長期延滞債権 341 0.3 768 0.5 2.3 (5) 回収不能見込額 87 0.1 238 0.1 2.7 3. 流動資産 3,145 2.4 4,479 2.7 1.4 (1) 現金預金 3,030 2.4 3,890 2.3 1.3 (2) 未収金 115 0.1 498 0.3 4.3 (3) 販売用不動産 0 0.0 74 0.0 皆増 (4) その他 0 0.0 18 0.0 皆増 4. 繰延勘定 0 0.0 7 0.0 皆増 資産合計 A 127,951 100.0 166,084 100.0 1.3 1. 固定負債 37,476 29.3 56,045 33.7 1.5 (1) 地方債 / 企業債 32,042 25.0 50,608 30.5 1.6 (2) 長期未払金 2 0.0 3 0.0 2.0 (3) 退職給与引当金等 5,432 4.2 5,432 3.3 1.0 (4) その他 0 0.0 2 0.0 皆増 2. 流動負債 4,324 3.4 6,066 3.7 1.4 (1) 翌年度償還予定地方債 3,514 2.7 5,048 3.0 1.4 (2) 短期借入金 0 0.0 17 0.0 皆増 (3) 未払金 6 0.0 68 0.0 11.7 (4) 翌年度支払予定退職手当 517 0.4 517 0.3 1.0 (5) 賞与引当金 286 0.2 331 0.2 1.2 (6) その他 0 0.0 85 0.1 皆増 負債 合計 B 41,800 32.7 62,111 37.4 1.5 純資産合計 86,151 67.3 103,973 62.6 1.2 負債 純資産合計 127,951 100.0 166,084 100.0 1.3 負債 B/ 資産 A(%) 32.7% 37.4% 普通会計貸借対照表と連結貸借対照表を比較すると 資産合計は普通会計が1279 億 5 千万円に対し連結では 1660 億 8 千万円と381 億 3 千万円多くなっています ( 普通会 計決算書と連結決算書を比較する連単倍率の概念を用いると連単倍率 1.3 倍 ) 内訳を見 30

Ⅳ 平成 22 年度財務書類ますと 普通会計の公共資産 1178 億 1 千万円に対し 連結では1534 億 1 千万円 ( 連単倍率 1.3 倍 ) となっています これは 連結の有形固定資産では 下水道事業の205 億 5 千万円や水道事業の79 億 2 千万円 農業集落排水事業の35 億円が計上されていることなどによるものです 負債の部では 地方債 ( 公営企業における企業債を含む ) が普通会計 320 億 4 千万円に対して 連結では 506 億 1 千万円と185 億 7 千万円増となっています ( 連単倍率 1.6 倍 ) これは 下水道事業の117 億 8 千万円や水道事業の43 億 4 千万円 農業集落排水事業の13 億 7 千万円の地方債又は企業債が計上されているためです また 資産合計に対する負債比率は 普通会計が32.7% であるのに対し 連結では37.4% と高くなっています 3 普通会計行政コスト計算書と連結行政コスト計算書の比較 ( 単位 : 百万円 ) 性質別 普通会計 連結 連単倍率 H22 年度 構成比 H22 年度 構成比 ( 倍 ) 1 人件費 4,041 16.8% 4,765 11.1% 1.2 退職手当引当金繰入等 696 2.9% 697 1.6% 1.0 賞与引当金繰入等 286 1.2% 331 0.8% 1.2 人にかかるコスト計 5,023 20.9% 5,793 13.4% 1.2 2 物件費 2,817 11.7% 4,119 9.6% 1.5 維持補修費 144 0.6% 226 0.5% 1.6 減価償却費 4,154 17.3% 5,554 12.9% 1.3 物にかかるコスト計 7,115 29.7% 9,899 23.0% 1.4 3 社会保障給付 6,546 27.3% 21,600 50.1% 3.3 補助金等 1,438 6.0% 3,542 8.2% 2.5 他会計等への支出額 2,632 11.0% 0 0.0% 皆減 他団体への公共資産整備補助金等 602 2.5% 602 1.4% 1.0 移転支出的なコスト計 11,217 46.8% 25,744 59.7% 2.3 4 支払利息 558 2.3% 1,115 2.6% 2.0 回収不能見込計上額 75 0.3% 122 0.3% 1.6 その他行政コスト 0 0.0% 443 1.0% 皆増 その他のコスト計 632 2.6% 1,680 3.9% 2.7 経常行政コスト A 23,988 100.0% 43,115 100.0% 1.8 1. 使用料 手数料 413 428 1.0 2. 分担金 負担金 寄付金 660 7,644 11.6 3. その他 5,072 皆増 経常収益 B 1,073 13,144 12.3 B/A 4.5% 30.5% 純経常行政コスト (A-B) 22,915 29,971 1.3 31

Ⅳ 平成 22 年度財務書類 普通会計行政コスト計算書と連結行政コスト計算書を比較すると 純経常行政コストは普通会計が229 億 2 千万円に対し 連結が299 億 7 千万円と70 億 6 千万円多くなっています ( 連単倍率 1.3 倍 ) 内訳を見ますと 人にかかるコストが普通会計 50 億 2 千万円に対し連結では57 億 9 千万円 ( 連単倍率 1.2 倍 ) 物にかかるコストが普通会計 71 億 2 千万円に対し連結では99 億円 ( 連単倍率 1.4 倍 ) 移転支出的なコストが普通会計 1 12 億 2 千万円に対し連結では257 億 4 千万円 ( 連単倍率 2.3 倍 ) その他のコストが普通会計 6 億 3 千万円に対し連結では16 億 8 千万円 ( 連単倍率 2.7 倍 ) となっています 経常収益の部は 普通会計の10 億 7 千万円に対し 連結では131 億 4 千万円と120 億 7 千万円 ( 連単倍率 12.3 倍 ) 多くなっています 受益者負担比率をみると普通会計が4.5% であるのに対し連結では30.5% と高くなっています これは 特別会計 公営企業会計が原則受益者負担で賄われているからです 4 普通会計純資産変動計算書と連結純資産変動計算書の比較 ( 単位 : 百万円 ) 普通会計 連結 連単倍率 ( 倍 ) 期首純資産残高 85,540 103,336 1.2 純経常行政コスト 22,915 29,971 1.3 一般財源地方税 6,777 6,777 1.0 その他 9,647 9,576 1.0 補助金等受入 6,983 14,140 2.0 臨時損益 126 90 0.7 資産評価差額等 6 6 1.0 無償受贈資産受入 0 0 0.0 その他 0 32 皆増 期末純資産残高 86,151 103,973 1.2 普通会計純資産変動計算書と連結純資産変動計算書を比較すると 期末の純資産は普通会計 が861 億 5 千万円に対し 連結が1039 億 7 千万円と178 億 2 千万円 ( 連単倍率 1.2 倍 ) 多くなっています 補助金等受入は 普通会計が69 億 8 千万円に対し連結が141 億 4 千万円 ( 連単倍率 2.0 倍 ) と71 億 6 千万円多くなっていますが これは国民健康保険事業 や介護保険事業の国庫補助金収入等が連結したことにより計上されたためです 32

Ⅳ 平成 22 年度財務書類 5 普通会計資金収支計算書と連結資金収支計算書の比較 ( 単位 : 百万円 ) 普通会計連結連単倍率 ( 倍 ) 1. 経常的収支の部 人件費 5,091 5,866 1.2 社会保障給付 6,546 21,601 3.3 支払利息 558 1,115 2.0 その他支出 6,370 8,348 1.3 支出合計 18,565 36,930 2.0 地方税 地方交付税 14,693 14,693 1.0 国県補助金等 5,957 12,877 2.2 使用料 保険料 事業収入等 252 5,171 20.5 その他収入 3,415 10,475 3.1 収入合計 24,317 43,216 1.8 経常的収支額 5,752 6,286 1.1 2. 公共資産収支の部 公共資産整備支出 3,762 4,202 1.1 その他支出 608 847 1.4 支出合計 4,370 5,049 1.2 国県補助金等 1,026 1,216 1.2 地方債発行額 2,038 2,431 1.2 その他収入 122 190 1.6 収入合計 3,187 3,838 1.2 公共資産整備収支額 1,184 1,211 1.0 3. 投資 財務的収支の部 貸付金 546 546 1.0 基金積立額 1,512 1,048 0.7 地方債償還額 3,292 4,838 1.5 その他支出 703 25 0.0 支出合計 6,053 6,456 1.1 貸付金回収額 598 598 1.0 地方債発行額 253 640 2.5 その他収入 663 769 1.2 収入合計 1,513 2,006 1.3 投資 財務的収支額 4,540 4,450 1.0 当年度歳計現金増減額等 29 625 21.8 期首歳計現金残高 1,027 3,269 3.2 期末歳計現金残高 1,057 3,890 3.7 33

Ⅳ 平成 22 年度財務書類資金収支計算書は 実際の現金の収入と支出を計上しています 経常収支の部の支出では 支払利息が普通会計では5 億 6 千万円に対し 連結では11 億 2 千万円になっています これは 下水道事業や水道事業 広域連合等の利息が合算されるためです また 使用料 保険料 事業収入等が普通会計では2 億 5 千万円に対し 連結では51 億 7 千万円と20.5 倍になっています これは 下水道事業や水道事業 病院事業の事業収益が合算されるためです 収入は 国県補助金等が普通会計では59 億 6 千万円に対し 連結では128 億 8 千万円と2.2 倍になっています これは 国民健康保険事業や介護保険事業等の国県補助金等が合算されているためです 公共資産収支の部では 普通会計の支出が43 億 7 千万円に対し 連結では50 億 5 千万円で1.2 倍となっています 連結している事業 団体の中で普通会計の公共投資に占める割合が高いことが分かります 投資 財務的収支の部での地方債償還額は 普通会計が32 億 9 千万円に対し 連結では4 8 億 4 千万円と1.5 倍になっており 公共投資の割合と同じく普通会計の占める割合が高くなっています 22 年度の歳計現金は 全体で 6 億 3 千万円の増となり期末の歳計現金残高は 38 億 9 千万 円となりました 普通会計 連結いずれも黒字決算となりました 34

Ⅳ 平成 22 年度財務書類 IV 平成 22 年度財務書類 1 普通会計貸借対照表 ( 平成 23 年 3 月 31 日現在 ) 35

Ⅳ 平成 22 年度財務書類 注記 36

Ⅳ 平成 22 年度財務書類 2 普通会計行政コスト計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日至平成 23 年 3 月 31 日 ) 37

Ⅳ 平成 22 年度財務書類 3 普通会計純資産変動計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日至平成 23 年 3 月 31 日 ) 38

Ⅳ 平成 22 年度財務書類 4 普通会計資金収支計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日至平成 23 年 3 月 31 日 ) 39

Ⅳ 平成 22 年度財務書類 5 連結貸借対照表 ( 平成 23 年 3 月 31 日現在 ) 40

Ⅳ 平成 22 年度財務書類 6 連結行政コスト計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日至平成 23 年 3 月 31 日 ) 41

Ⅴ 平成 22 年度連結財務書類 7 連結純資産変動計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日至平成 23 年 3 月 31 日 ) 42

Ⅴ 平成 22 年度連結財務書類 8 連結資金収支計算書 ( 自平成 22 年 4 月 1 日至平成 23 年 3 月 31 日 ) 43

Ⅴ 平成 22 年度連結財務書類 9 連結貸借対照表内訳表 44

Ⅴ 平成 22 年度連結財務書類 10 連結行政コスト計算書内訳表 45

Ⅴ 平成 22 年度連結財務書類 11 連結純資産変動計算書内訳表 46

Ⅴ 平成 22 年度連結財務書類 12 連結資金収支計算書内訳表 47