平成 20 年 12 月 1 日 お客さま各位 大同生命保険株式会社 運用企画部投信販売担当 平素は格別のお引き立てをいただき 厚く御礼申しあげます 平成 20 年度税制改正により 平成 21 年 1 月 1 日より証券税制が変更となります つきましては 当社でお取扱いしております公募株式投資信託 ( 以下 投資信託 ) に関わる税制改正の概要をお知らせいたしますので ご確認ください なお 今回お知らせする内容は平成 20 年 11 月時点のものであり 近頃の新聞等で報道されております政府の追加経済対策に伴う証券税制の見直しが行われた場合 内容が変更となることがありますので あらかじめご了承ください 個人のお客さまに係わる証券税制の変更ポイントは次のとおりです 1. 投資信託の譲渡益について (1) 確定申告が必要となります (2) 税率が変更となります (3)1 回の換金代金が 30 万円を超える場合 支払調書が税務署に提出されます 2. 投資信託の分配金について (1) 税率が変更となります (2) 平成 21 年から 22 年までの 2 年間 年間に受取る分配金 ( 上場株式の配当金を含む ) が 100 万円を超える場合には確定申告を行う必要があります (3) 支払調書がすべて税務署に提出されます 3. 損益通算について確定申告を選択することにより (1) 譲渡損失と分配金との損益通算が可能となります (2) 損失の繰越が可能です お客さまへのお願い お取引の際に当社が送付しております 取引報告書 解約報告書 収益分配金再投資のご案内 等は 確定申告の際に必要となりますので大切に保管いただきますようお願いいたします また 確定申告を行うことにより 配偶者等の方が配偶者控除等の各種所得控除が受けられなくなったり 国民健康保険料 ( 税 ) 後期高齢者医療制度保険料および医療費の自己負担割合が増加するなどの影響がでる可能性がありますので ご留意ください 1
1. 投資信託の譲渡益について (1) 投資信託の換金時に 譲渡益 が生じる場合 確定申告が必要となります 平成 21 年 1 月 1 日以降 投資信託の解約請求または償還により生じる 譲渡益 については 従来の配当所得から譲渡所得へ変更となります これに伴い 投資信託の換金時における 譲渡益 に対して源泉徴収は行われず お客さまの確定申告によりその税金を納めていただくことになります 解約 償還価額- 取得価額 ( 購入時の手数料や消費税を含む ) が譲渡益となり 譲渡所得の取扱いとなります (2) 投資信託の解約請求または償還により生じる 譲渡益 に係る税率が変更になります 軽減税率の終了に伴う特例措置として 平成 21 年から平成 22 年までの2 年間は 年間の譲 渡益が500 万円以下の部分については10%( 所得税 7% 住民税 3%) 500 万円を超える 部分については ( 所得税 15% 住民税 5%) の税率が適用されます なお 平成 23 年以降は ( 所得税 15% 住民税 5%) の税率が適用されます 複数の証券会社 金融機関等でお取引されている方は すべての特定口座 一般口座の年間譲渡損益を通算した金額となります 譲渡益に係る税率 ~ 平成 20 年 平成 21~ 平成 22 年 500 万円以下部分 500 万円超部分 平成 23 年 ~ 10% 10% 税率 ( 所得税 :7%) ( 所得税 :7%) ( 住民税 :3%) ( 住民税 :3%) 2
(3) 投資信託の解約請求または償還にともない 支払調書が税務署に提出される場合があります 平成 21 年 1 月 1 日以降 投資信託の解約請求または償還にともなう換金代金について 1 回に 支払いを受ける金額が30 万円を超える場合に支払調書が税務署に提出されます 30 万円は譲渡益ではなく お客さまが実際に受取る換金代金となります 2. 投資信託の分配金について (1) 投資信託の分配金に係る税率が変更になります 軽減税率の終了に伴う特例措置として 平成 21 年から平成 22 年までの2 年間は 年間に受 取った分配金 ( 上場株式の配当金を含む ) の受取合計額が100 万円以下の部分については 10%( 所得税 7% 住民税 3%) 100 万円を超える部分については( 所得税 15% 住民税 5%) の税率が適用されます お取引されているすべての証券会社 金融機関等で保有されている商品の分配金 配当金の合計額をもって計算します ただし 1 銘柄当り年間 1 万円以下の分配金 配当金については 100 万円の算定対象外となります 投資信託は普通分配金のみ100 万円の算定対象となりますが 特別分配金は算定対象外となります また 普通分配金を再投資した場合も算定対象となります (2) 平成 21 年から22 年までの2 年間 年間に受取った分配金 ( 上場株式の配当金を含む ) の受取合計額が100 万円を超える場合には 確定申告が必要となります 平成 21 年から22 年までの2 年間は 年間に受取った分配金 ( 上場株式の配当金を含む ) の金額にかかわらず 配当所得の源泉徴収税率は一律 10%( 所得税 7% 住民税 3%) です 年間に受取った分配金 ( 上場株式の配当金を含む ) が100 万円を超える場合には確定申告が必要 となりますので ご注意ください また 平成 23 年以降は ( 所得税 15% 住民税 5%) の源泉徴収税率が適用されますので 確定申告は不要です ( 確定申告をすることも可能です ) 平成 21 年 1 月 1 日以降 年間に受取った分配金 ( 上場株式の配当金を含む ) については 申告分離課税を選択することができるようになります 申告分離課税を選択すると 上場株式等の譲渡損失と損益通算が可能となります ただし 配当控除の適用が受けることができません 3
ので ご留意ください 詳細は 4 ページの 3. 損益通算について をご参照ください なお 従来どおり総合課税を選択することで 配当控除の適用を受けることもできます 分配金に係る税金 ~ 平成 20 年 平成 21~ 平成 22 年分配金 ( 上場株式等の配当金を含む ) の年間合計額 100 万円以下部分 100 万円超部分 平成 23 年 ~ 源泉徴収税率 10% 10% 10% 確定申告の要否 申告不要 ( 申告することも可能 ) 申告不要 ( 申告することも可能 ) 申告必要 申告不要 ( 申告することも可能 ) 申告を行う場合の 課税方法 総合課税 総合課税か申告分離課税のどちらかを選択 申告分離課税を選択した場合の税率 - 10% ( 所得税 :7%) ( 住民税 :3%) (3) 投資信託の分配金に係る支払調書が税務署にすべて提出されます 平成 21 年 1 月 1 日以降に支払いを受ける分配金については 金額の大小にかかわらず 支払調 書が税務署にすべて提出されるようになります 3. 損益通算について (1) 投資信託の換金時に 譲渡損失 が生じた場合 確定申告により投資信託の分配金と損益通算が可能となります 1 平成 21 年 1 月 1 日から 確定申告を行うことにより 上場株式等の譲渡損失と 上場株式等の配当所得との損益通算ができるようになります これにより 投資信託の換金時に 譲渡損失 が生じた場合 投資信託の分配金との損益通算が可能になります なお この制度をご利用になるには 投資信託の分配金および上場株式等の配当金について 2 確定申告で 申告分離課税 を選択することが必要です 1 上場株式等の譲渡損失には 3 年間の繰越控除による繰越分を含みます 上場株式等を売却した場合に生じた損失のうち その年に控除しきれない金額については 確定申告を条件に翌年以降 3 年間にわたって 株式等の譲渡所得等の金額から控除すること 4
ができます なお 損失を繰り越す期間中は 毎年連続して確定申告を行うことが必要です 2 従来は投資信託の分配金および上場株式等の配当金については 配当所得となり総合課税で したが 平成 21 年 1 月 1 日以降申告分離課税を選択することができるようになります 投資信託の損益通算 損失 利益 分配金 解約益 償還差益 解約損 償還差損 ( 注 ) 通算可能 ( 注 ): 平成 21 年 1 月 1 日以降の配当所得について損益通算を行うには 確定申告を行い 申告分離課税 を選択することが必要です 平成 21 年 1 月 1 日以降における所得区分が 配当所得から譲渡所得へ変更となります 5
ご不明な点がございましたら 下記 大同生命投信コールセンター までご連絡ください 大同生命投信コールセンター 0120-843-104 受付時間 : 午前 9 時 ~ 午後 5 時 ( 土 日 祝祭日 年末年始を除く ) 商号大同生命保険株式会社登録金融機関近畿財務局長 ( 登金 ) 第 35 号加入協会 / 日本証券業協会 当社で取扱う投資信託の留意点について 投資信託のご購入にあたっては 最新の 目論見書 ( 目論見書補完書面を含む ) の内容をご確認のうえ ご自身でご判断ください 投資信託は 国内外の株式 債券などの値動きのある証券に投資しますので 組入れ証券の価格変動 ( 外貨建証券には為替変動の影響があります ) や 組入証券の発行者の信用状況の変化により基準価額は変動します したがって 投資元本は保証されているものではなく 基準価額の下落により 損失を被ることがあります 運用による損益は全て投資者のみなさまに帰属します 投資信託へのご投資では 各商品に所定の申込手数料や諸費用 ( 信託報酬 信託財産留保額 有価証券の保管費用等 ) をご負担いただきます 信託報酬率は運用実績などにより変動することがあります 詳しくは各ファンドの 目論見書 ( 目論見書補完書面を含む ) をご確認ください 投資信託は保険契約ではありません したがって 保険契約者保護機構の保護の対象ではありません また 投資者保護基金による支払対象ではありません 投資信託は書面による契約の解除 ( クーリング オフ ) の適用はありません 投資信託の設定 運用は委託会社が行い 当社が販売を行っております 当資料は 一般口座における投資信託に関する税制について 一般的な説明を目的に作成したものであり 勧誘を目的としたものではありません 記載の税務取扱は平成 20 年 11 月現在の情報に基づくものです 今後 税制改正等により取扱が変わる場合もあり 将来を保証するものではありません 具体的な税務上のお取扱い等につきましては 最寄りの税務署または税理士等にお問い合わせくださいますようお願い申しあげます 6