QUIZ 1: Starting Squeeze Play ( スタート時の割り込み ) TRUE or FALSE? ダイアグラムはスタート前の3 艇を示している Blueは Yellowの風下にオーバーラップした瞬間に YellowとGreenの間を帆走するルームがある場合に限り YellowとGreen の間のルームを得る資格がある True( 正 ) False( 誤 ) 解答 : False 解説 :2005-2008 racing rules に基づくと 解答は正だったであろう なぜなら Green は連続する障害物とみなされていたからである しかし現行の規則では連続する障害物の意味は変わっている 他艇はもはや連続する障害物ではない それゆえ 障害物についての標準規則 ( 規則 19) をこの場面に適用する 規則 19 は Blue は Blue( 内側 風下 ) のオーバーラップが始まったときから Yellow が Blue にルームを与えることができる場合に限り Yellow と障害物 ( 航路権艇 Green) の間のルームを得る資格がある と述べている 旧規則の基づくと Blue が内側にオーバーラップし その瞬間に Green と Yellow の間を通過するルームがなかった場合 そのときは Blue はそこに入ることを許されていなかった しかしこれからは Blue が風下にオーバーラップした瞬間 Yellow がのぼり Blue にルームを与えるための十分な時間と余地があるならば Blue はそこに入り込むことを許されている 1
QUIZ 3: Room at the finish line? ( フィニッシュ ラインにおけるルーム?) 2 艇は 反対のタックで 風下のフィニッシュ ラインのピンエンドに近づいている Red 艇 (R) はポート タックであり そして一方の Green 艇 (G) はスターボード タックである R はヴイにおいてマークルームの声をかけた しかし G は スターボード " と叫び ルームを与えることなく航路権を強く主張した R はマークの間違った側を帆走し ジャイブし その後フィニッシュ ラインを横切るためタックをしなければならない? この場面について規則はどう述べているか? B が規則に違反した G が規則に違反した どちらも規則に違反していない 両艇が規則に違反した 解答 : Gが規則に違反した 解説 :Green 艇 (G) は規則 18 に違反した なぜなら艇 R にマークルームを与えなかった フィニッシュ ラインのピンエンドは 両艇が同一の側を通過することを求められているマークである そして 両艇はマークの周りのゾーンに入ったとき オーバーラップしていた それゆえ 規則 18.2b にしたがって 外側艇 (G) は 内側艇 (R) にマークルームを与えることを求められている この場面は 2 艇がスターボードで通過する風下マーク ( 例えば 右手のゲート マーク ) に近づいている場合と まったく同様である 2
QUIZ 4: Protest requirements? ( 抗議の要件?) 君は National Championship において Melges 24 でレース中である 2 レース中の最初のビート中 君はスターボード タックで帆走していた そしてポート タックの艇が君の直前を横切った 君は 風下側の後部に衝突するのを回避するため 急激にベア オフしなければならなかった ポート タッカーは 2 回転ペナルティーを履行しなかった ポート タッカーに対して有効な抗議を提出するために インシデントの後にとらなければならない行動は次のどれか? A. 最初の妥当な機会に赤色の抗議旗を掲揚する B. 最初の妥当な機会に "Protest" の声をかける C. レース中でなくなるまで 旗を掲揚し続ける D. フィニッシュ後 レース委員会に抗議の意思を告げる E. 違反したと君が信じる規則を特定した抗議書を抗議締切時間内に提出する すべて A,B,C および D A,B および E B,C,D および E A,B,C および E B および C 解答 : A,B,C および E 解説 : 有効な抗議を提出するための要件は 規則 61.1, 61.2 および 61.3 に述べられている これらは フィニッシュ後レース委員会に抗議の意思を告げることを除き 上記のすべての行動が含まれている 他の行動がときには求められることがある しかし帆走指示書が特にそうしなければならないと述べている場合に限る 3
QUIZ 7: Luffing before the start ( スタート前のラフィング ) スタート信号前に オーバーラップした 2 艇 L および W は おおよそ 1 艇幅離れて 並行するクロースホールドのコースでスタート ラインに近づいていた おおよそ 20 秒進んで L はクロースホールドより風上にゆっくりとラフを開始した 避けているため W もまたラフした しかしながら W はラインを早く越えることが心配だった そこで できるかぎり早くなく離れることのないようラフをしなかった 結果として 両艇は集中した L は 両艇が側面と側面を衝突するまで ゆっくりとラフを続けた W の rubrail に大きな割れ目を作った 両艇は有効な抗議を提出した もし君がジュリーであったならば どちらの艇にペナルティーを課すか? L にペナルティーを課す W にペナルティーを課す 両艇にペナルティーを課す どちらの艇にもペナルティーを課さない 与えられた情報からは判定できない 解答 : 両艇にペナルティーを課す 解説 : 正解は "C) 両艇にペナルティーを課す " 風上艇として W は規則 11( 同一のタック オーバーラップしている ) によって L を避けていることを求められていた W はこのようにしたか? いいえ L は " 回避動作をとることなく " コースを帆走することができなかった それゆえ W は避けていなかったので 規則 11 に違反した L はなんらかの規則に違反したか? もし W に避けているためのルームを与えることなくコースを変更したならば 規則 16 ( コース変更 ) に違反していたであろう もしそうしたならば W は規則 11 の違反に対し免罪されたかもしれない しかしながら 事実は L はゆっくりとラフし W はさらに避けていることができた と述べている それゆえ L は規則 16 に違反しなかった W はまた規則 15 ( 航路権の取得 ) にも違反しなかった なぜなら両艇は同時にオーバーラップしていたが 規則 17( 同一のタック ; プロパー コース ) ではなかった なぜならスタート信号前 L は常に風位までラフすることができる しかしながら L は もしラフを少なくしていたならば 接触を回避できたであろう L はこうしなかったので 規則 14( 接触の回避 ) に違反した 航路権艇として L は 損傷を引き起こす接触がなければ 規則 14 に基づくペナルティーは課せられなかっただろう W は rubrail に大きな割れ目があったので これは損傷とみなされ L もまたペナルティーを課せられなければならない 4
QUIZ 8: Which hail takes precedence? ( どちらの声が優先する?) PW と PL ポート タックでオーバーラップした 2 艇は 穏やかな風の中でレースの最初のビートを上に帆走していた 両艇はクロースホールドのコースにあった PL は PW の風下おおよそ 1 艇身であり PL のバウが半艇身前であった これら 2 艇はスターボード タックである第 3 の艇 (S) に集中していた PL はヘッダーで帆走していると考え そして S の風下にタックしたかった それゆえ PL は PW に障害物でタックするためのルームを求めて声をかけた しかしながら PW はコースの右側がいいと思い そして S の後方にベア オフしたいと ポート タックでの帆走を続けた PW は PL の内側にオーバーラップしていたので PL に S (obstruction) の後方にベア ウエイするためのルームを求めて声をかけた 不幸にも PL にとってはタックすることが PW にとってはベア ウエイすることが同時に不可能であった 規則はこの場面をどのように解決するか? PL はベア オフし PW に S の後方を通過するためのルームを与えなければならない PW は PL のタックするためのルームを求めた声に応じなければならない かけた声は双方とも無効であり どちらも適用しない 最初にかけた声が優先する 上記のどれでもない 解答 : PWはPL のタックするためのルームを求めた声に応じなければならない 解説 : 障害物の定義にしたがい S は PW と PL にとって障害物とみなされる なぜなら両艇とも S を避けていることを求められていた PL は規則 20( 障害物においてタックするためのルーム ) に基づきタックするためのルームを求めて声をかける資格があった なぜなら PL はクロースホールドであり S を回避するために大幅なコース変更をしなければならなかった そしてタックし PW を回避することができなかった PL がこうする場合 規則 20 を適用する C 節の前文にしたがい 規則 20 を適用する場合 規則 18 および 19 は適用しない 言いかえれば PL が障害物においてタックするためのルームを求めて適切に声をかけた場合 規則 19 は停止する そのことは PW は PL と障害物 (S) の間を通過するルームを得る資格がない ことを意味する PW は できるだけ早くタックするか 直ちに ユー タック ( タックせよ ) と答え PL にタックするためのルームを与えるか のいずれかで PL の声に適切に応じなければならなかった 5
.. QUIZ 9: Tacking near a windward mark ( 風上マークの近くでのタッキング ) スターボード タックのクロースホールド艇 (S) は スターボード タックのレイライン上の風上マークをフェッチングしていた ポート タックの艇 (P) は S のすぐ先を横切り S の直前でタックした P がタックを完了 ( すなわち クロースホールドのコースに到達 ) したとき P は S のクリア アヘッドであり マークからおおよそ 3 艇身であった しかしながら S はより早く進んでいて P が 2 艇身ゾーンに入った直後に S は風下にオーバーラップを成立した その時点で S は P に避けているためのルームを間違いなく与えながら マークを回航するためゆっくりとラフを開始した " 君はマークでルームを得る資格はない " と P は叫んだ " 僕は風下艇であり 君は避けていなければならない " と S は答えた P はまず接触を回避するためにラフした しかしその後 S にマークを通過するための十分なルームを与えないコースに留まっていた S はマークの風下にベア オフしている間に 両艇は "Protest" と声をかけ 赤色旗を掲揚した ジュリーのメンバーとして このインシデントにどのような裁決をするか? P にペナルティーを課す S にペナルティーを課す 両艇にペナルティーを課す どちらの艇にもペナルティーを課さない 与えられた情報からは判定できない 解答 :S にペナルティーを課す解説 : 正解はB) Sにペナルティーを課す Pはポート タックでタッキングしていた間 Sを避けていることを求められ そのようにしていた Pがタックを完了したとき 航路権を得た なぜならSのクリア アヘッドだったからである Pはゾーンの外側でタックを完了したので 規則 18.3 ( マークにおけるタッキング ) は適用されなかった Pがゾーンに到達したとき 規則 18 ( マークルーム ) が適用された Pはゾーンに到達したとき S のクリア アヘッドであったので 規則 18の関係する部分は18.2(b) であり " もし艇がゾーンに到達したときにクリア アヘッドならば その時点でのクリア アスターン艇はそれ以降 クリア アヘッドであった艇にマークルームを与えなければならない " と述べている それゆえ Sは規則 18が適用されている間 Pにルームを与えることを求められていた あとからSがPの内側にオーバーラップを成立したとき Sはルームを得る資格はなかった PはSを避けているためラフしなければならなかった そしてマークへの マークを回航するコースを帆走することができなかったので SはP にマークを与えていなかった それゆえ Sは規則 18,2bに違反した Pはラフし 規則 11 ( 風下 - 風上 ) に基づきSを避けていた しかしたとえPがこうしなかったとしても 規則 18.5 ( 免罪 ) に基づき免罪されたであろう 6
QUIZ 11: Interference near the start? ( スタート近くでの妨害?) ビッグボートのシリーズにおいて Class A は軽風でレースをスタートした ある 1 艇が一斉スタートせず タックし ポート タックでレース委員会艇のアンカーラインのやや上を上っていた その艇がアンカーラインのすぐそばにきたとき Class B の艇がスターボード タックで委員会艇を回ってきた もし両艇が進路を維持したならば 衝突が起きたであろう - そこでポートタッカー (Class A の ) はタックし 避けていた これは Class A のスタート後 40 秒 (Class B のスタート 4:20 前 ) に発生した どちらの艇が規則に違反したか? Class A 艇が規則に違反した Class B 艇が規則に違反した 両艇が規則に違反した どちらの艇も規則に違反していない 解答 :Class B 艇が規則に違反した 解説 : 両艇はレース中か レースをしようとしていた それゆえ Racing Rules of sailing を両艇間に適用する 規則 10 は ポート タック艇はスターボード タック艇を避けていなければならないと述べている Class A 艇 (A) はスターボード タック艇と衝突を回避するためタックしたので 規則に違反していない インシデントは Class B のスタート 4:20 分前に発生した それは Class B の準備信号の 20 秒前であった これは Class B 艇 (B) はレース中ではなかったことを意味する ( なぜなら "Racing( レース中 )" の定義は 艇は準備信号でレース中が始まると述べている ) そこで たとえ B がスターボード タックであったとしても 規則 23.1 にしたがって B はレース中であった艇を 妨害 することは許されていなかった B は A にタックをさせたので A を妨害した それゆえ規則 23.1 に違反した 7