フクビ乾式遮音二重床システム フリーフロアー CPRSE 施工計画書 ( 仮称 ) 新築工事 平成年月日 フクビ化学工業株式会社 品質責任者
( 目 次 ) 施工計画書 1: 適用範囲 2 2: 施工管理組織表 3 2-1 工事期間 3 2-2 施工管理組織表 3 3: 製品概要 3-1 工法概要 4 3-2 基本断面図 4 4: 材料 4-1 材質 4 4-2 床パネル規格 5 4-3 支持脚規格 5 4-4 システムSG 根太規格 6 4-5 床高調整範囲 6 5: 現場施工フローチャート 7 6: 施工手順 8 7: 納まり図 17 8: 標準割付図 18 1
1. 適用範囲 1-1 適用範囲 本計画書は ( 仮称 ) 新築工事 のフクビ化学工業 製 フリーフロアー CPR SE の床下地工事に適用する 関係者にこの計画書の趣旨を周知徹底し 製作が円滑に推進され かつ品質計画保証事項が満足される事を目的とする 1-2 準拠図書及び基準 施工に際しては 設計図書及び基準等にもとづき 承認を受けた工作図と本施工計画書に従い現場施工をおこなうものとする a. ( 仮称 ) 新築工事 二重床割付図 b. ( 仮称 ) 新築工事 特記仕様書 c. ( 仮称 ) 新築工事 設計図書 d. 建築工事共通仕様書 ( 平成 22 年度版公共建築協会 ) e. 日本建築学会 建築工事標準仕様書 同解説 JASS26 内装 1991 改定 f.jis A5908 パーティクルボード (2003 年度 ) 1-3 変更 協議について 本計画書の記載事項に変更が生じた場合 内容に疑義の生じた場合 または記載以外で重要と思われる問題が生じた場合は 工事担当者と協議を行い 承認を得て製作する なお 協議事項は文書化して関係者全員に配布する 1-4 周知 徹底 本計画書は二重床フローリング工事に直接従事する関係者 および関係する他専門工事会社員に説明会等を開き 周知徹底を図る 2
2. 施工管理組織表 2-1 工事期間 平成年月日 ~ 平成年月日 2-2 施工管理組織表 発注者 株式会社 監理者 建設株式会社 ( 仮称 ) 新築工事 TEL. - - FAX. - - 品質確認者 所長 工事主任 工事担当者 二重床工事品質責任者フクビ化学工業株式会社 TEL. - - FAX. - - フローリング工事品質責任者 株式会社 TEL. - - FAX. - - フローリングメーカー 株式会社 TEL. - - 二重床メーカーフクビ化学工業株式会社 TEL. - - 3
3. 製品概要 3-1 工法概要際根太を基準として 2 尺 6 尺のパーティクルボードを支持脚で連結していく パネルリンク工法 です 連結したパーティクルボードの目地の隙間を用いて床上からレベルを調整する 3-2 基本断面 4. 材料 4-1 材質 床パネル 部材名材質備考 パーティクルボード JIS-M18 厚み 20mm 巾 600 長 1820 mm F 制振マットアスファルト系制振マット 12 455 1820 mm 台板 パーティクルボード JIS-M18 厚み 20mm 87 87mm F 支持脚 ナットホ リフ ロヒ レン樹脂 5 15 30 50 の 4 種類 ボルト ホ リアミト 樹脂 ( ナイロン 6) SBR 製コ ム座付 長さ 6 種類 根太材 LVL( 集成材 ) F システム根太 SG ナットスチール製 ( メッキ処理 ) 3mm 23mm の 2 種類 ボルトスチール製 ( メッキ処理 ) 長さ 7 種類 接着剤ウレタン系接着剤 F 4
4-2 床パネル規格 4-3 支持脚規格 5
4-4 システム根太 SG 規格 品名 支持脚ピッチ 使用箇所 システム根太 SG 30 30 910-2M 620mm LD 洋室の一般壁際部 システム根太 SG 30 30 910-3M 310mm 開口部 台所サッシ部 敷居部 4-5 床高調整範囲 CPR 支持脚 (25mm ゴム座 ) の場合 (mm) 現場使用品 品名 床ハ ネル 20mm 天端までの高さ調整範囲 中央高さ 最低嵌合寸法 CPR 支持脚 5-63R 80~ 98 89 CPR 支持脚 15-63R 80~108 94 CPR 支持脚 M30-88R 95~148 122 CPR 支持脚 M30-113R 113~173 143 CPR 支持脚 M30-138R 138~198 168 CPR 支持脚 M30-163R 163~243 203 CPR 支持脚 M30-188R 188~254 221 10 システム根太 SG (mm) 現場使用品 ナット S ボルト システム根太天端までの高さ調整範囲 中央高さ 最低嵌合寸法 3 53 60~76 68 73 73~116 95 103 103~146 125 23 133 133~176 155 163 163~206 185 193 193~236 215 223 223~254 240 10 6
5. 現場施工フローチャート 打ち合わせ 施工計画書 納まり図確認 設計図チェック 現場打ち合わせ * 設備配管等納まり確認 ( 搬入 工程 工期等 ) 前工事チェック * 基準レベル 追出開始位置 際根太レベル誤差確認 搬 入 コンクリート床面の清掃 きわ根太の施工 パネルおよび支持脚の設置 レベル調整 作業員自主検査 清掃 7
6. 施工手順 6-1. 作業前の確認事項 1 床スラブのレベル及び不陸を確認する CPR 支持脚が設置できないような突起的な不陸 傾き等をあらかじめ 確認する 施工ができないような状態であれば ゼネコン様に報告し 補修してもらう CPR 支持脚の調整巾に合わせ それを超えるような場合には数種類のCPR 支持脚を用意する 際根太の高さと掃き出しサッシ 木製建具 家具式クローゼット 配管等との取り合いを確認する コンクリートスラブのレベルを確認する 2 荷揚げについてエレベーター リフト等を確認する 3 搬入車両を確認する 現場周辺の道路巾 搬入口の大きさ トラックの駐車スペース等を確認し 実際の搬入に注意する 4スケジュール調整を行う 工事用エレベーターの使用等 他工事とのスケジュール調整を行う 5 保管場所の確保を行う 材料など保管する場所は水の掛からない水平な場所で直射日光が長時間当らない場所を確保しておく 6-2. 作業前の打合せ 1 作業員班長の確認事項 指定書式及び安全に関する書類を作成し 提出する 安全教育を受講し 作業員に徹底させる (KYK( 危険予知活動 ) TBM( ツールホ ックスミーティンク ) の実施 作業員の健康状態を確認する 作業分担 手順を確認 徹底する 6-3. 有資格者の確認 1 建設用リフト 荷揚げ用クレーン運転など有資格者の確認を行う 8
6-4. 機械工具の点検 1 電動のこなど作業に異常がないか確認する 2 持ち込み工具は事前に現場管理者の承認を得る ( 安全に関する書類に添付 ) 6-5. 保護具の点検 1 安全帽 安全カバー 作業服装など安全性に問題ないか確認する 6-6. 図面仕様の確認 1 現場と図面の整合性を確認する 2 図面の詳細を確認する ( 割り付け 際根太種類 納まり 材料 寸法等の確認 ) 3 作業範囲を確認する 6-7. 運搬作業の点検 1 水平運搬について以下を確認する 安全通路の確保及び凹凸 軟弱さを点検する 出入口頭上の飛来落下の養生を確認する 2 上下運搬について以下を確認する リフトの諸元 操作の確認を行う リフトの積載荷重等 諸元及び操作の確認を行う (CP 用床ハ ネル約 16kg/ 枚 ) リフト運転者と合図及び使用条件等の確認を行う 操作を確認してから積み込み 取り込み作業を行う 6-8. 使用材料の仮置きと配置 1 各材料は水のかからない 水平で直射日光が長時間当らない場所に保管 する 2CP 用床パネル 合板フロアは湿気のこない場所にベタ置きする 立て掛け厳禁 6-9. 床下地面の清掃 1 木屑 ゴミ等を除去する 9
6-10. きわ根太の施工 1 スラブ面の清掃 コンクリート面を清掃し極端な凸凹がある場合は修正を依頼する 2 基準墨打ち 床の仕上げ高さ及び仕上げ材の厚みを図面で確認の上 根太の天端に合わせて 墨打ちをおこなう 3 根太の準備 システム根太 SGのナット部に所定の高さにある程度合わせてプラスドライバーでSボルトをセットする システム根太 SGの両端壁側に EL パットを取り付ける 4システム根太 SGの取り付け Sボルトが接地される床スラブにホコリ等が無いことを確認する 基準墨に合わせながらプラスドライバーでレベル調整をおこなう 調整後 EL パットの剥離紙を剥がし 基準墨を確認しながら壁に貼り付ける 5S ボルトのスラブとの固定 S ボルトのゴム座とスラブに直接 システム根太用接着剤を 5g~10g 用いて 接着する 10
6 ナットと S ボルトの固定 ナットと S ボルトを上部より システム根太用接着剤を 1g 用いて接着する 7 システム根太 SG の配置方法 一般部 システム根太 SG 同士の隙間は 5~50mm とする 入隅部 入隅部はどちらか一方の根太の跳ね出し部分をカットし 壁と支持脚の距離が 100mm 以下となるようにする 11
出隅部 どちらか一方の根太の支持脚がなるべく出隅に近くなるように配置し もう一方 の根太の支持脚との距離が 225mm 以下となるようにする 柱型部 支持脚と支持脚の距離が 225mm より大きくなる場合は根太を加工し 適宜 補強脚を設置する 床材のかかり寸法について ベースパネルのかかり寸法が 50mm 以上となるように予め床材の割付けを考慮 して根太を配置する 12
6-11.CP 用床パネルの施工 1 支持脚の仮高さ調整 きわ根太の高さに合わせて支持脚の仮高さを調節します 2 1 枚目の床パネルの敷き込み 敷き込み図に従い張り出し位置を確認 敷き込み図が無い場合は 張り終いの床パネルの幅が200mm以下にならない事と床パネルの長手方向がフローリングの長手と直交するように注意します 床パネルの方向は原則的に部屋の短い方向に床パネルの長手がくるようにします 1 枚目の床パネルをきわ根太にのせ床パネルの角に支持脚を仮設置します この時パネルと壁躯体との間に5mm程度の隙間をとります きわ根太にかかる床パネルをフレキ付皿ビス (38mm以上 ピッチ300mm以内) で固定します 支持脚の粘着テープの剥離紙をはがし支持脚ピッチ455mm以内になるように床パネル長辺中央部に支持脚を設置し 最後に角の仮設置した支持脚を正規の位置に設置します この時床パネル長辺方向の目地が20mmになるように専用目地ドライバー等定規を用いて設置します 支持脚の粘着テープの剥離紙をはがし455mmピッチ以内になるように床パネル長辺中央部に支持脚を設置し 最後に角の仮設置した支持脚を正規の位置に設置します この時床パネル長辺方向の目地が20mm程度になるように専用目地ドライバー等定規を用いて設置します 3 1 列目の床パネルの敷き込み 2 枚目以降も同じように順次施工していきます この時床パネルの短辺方向の隙間は2~3mmとし 1 列目のパネルの敷き込みを完了します 次に 専用ドライバーでボルトを回して床パネルのレベル調整をします (1 列毎に糸を張りレベル調整をします ) レベル調整する際に支持脚が傾いていないか確認し 傾いている場合には垂直に直します 13
4 2 列目以降のパネル敷き込み 敷き込み図に従い床パネルがちどりになるように敷き込みます この時床パネル長辺方向の目地幅が20mmになるように専用ドライバー等を用いて設置します 2 列目も1 列目と同様にレベル調整した後 1 列目の床パネルと支持脚をフレキ付皿ビス (3.8 38mm以上) にて床パネル1 枚につき1ヶ所固定します 支持脚と床パネルのビス固定は2 列目のレベル調整後に1 列目のビス打ちをする手順で固定します 超低床用 0ナット ( 樹脂台座ナット ) ご使用する場合は必ず半ネジタイプビスにて固定します 5 床パネルの順次敷き込み 床パネルの1 列毎に水糸を張りレベル調整をしていきますが 支持脚と床パネルのビス固定は2 列目終了後に1 列目の支持脚というように1 列戻るような方法にて固定していき 支持脚の傾き等補修が必要であれば順次行います 立ち上がり配管等で床パネルを切り欠く場合は 配管と床パネルの隙間が5~10 mm程度取れるようにします この時余分な切り込みは避けます 切り込み部は必ず補強用支持脚等で補強します 張り終いの床パネルの幅は200mm以上とします 6 床下地完了 床パネルを全面に敷設し 最終レベル調整を行い完了します 床下地施工後 部屋全体を歩いてみて 釘の打ち忘れ 床鳴り 床の沈み込み 浮き上がり 段差などが無いかチェックします 床下地完了後は 重量物の仮置きをしないで下さい ( 石膏ボード12.5mmで50 枚程度を平積みの限度とします ) 14
6-12. 制振マット12mmの施工 1 制振マットの敷込み床パネル施工後 制振マットを敷込みます 敷込みは床パネルと目地をずらすようにし マット同士は原則として隙間なく敷込みます やむをえない場合の隙間は5mm 以内 壁廻りの隙間は5mm程度とします 制振マットは壁には接触しないように注意してください ( 張り始め 終い部を除く制振マットとパネルは接着せず 置くだけとします ) 2 制振マットのカット制振マットのカットは厚手の定規を当て NTカッターで 2 回程度切り込みを入れ 切り口を押し広げるようにして 割る 感覚で切断し 裏返して裏面の保護層をカッターで切断する 3 制振マット上へのパネル目地の位置出し フローリング及び捨張合板の目地と床パネルの目地をずらす為 制振マット上に床パネルの目地をチョーク等で位置がわかるようにしておく 4フロアの張り始め 終い部の制振マットの固定 ( 場合により ) フロアの張り始め 終いの為に 制振マットを床パネルに固定してください 固定は接着剤又はタッカーを用いて行います 接着剤はウレタン系の接着剤をご使用いただき溶剤系の接着剤は使用しないでください 6-13. 捨張合板の施工 ( 仕上げ材変更の場合 ) 1 捨張合板の目地と床パネルの目地が合わないように施工してください この時 捨張合板の床パネルに対するかかり寸法は150mm 以上とします 2 捨張合板の方向は 基本的には床パネルと直交する方向に施工します 3 捨張合板を仮置きした際に 配管位置をマーキングしてください 4 捨張合板の張終いの幅は200mm 以上とします 5 捨張合板の固定はビスで300mmピッチ以下で固定します 15
6-14. 仕上げ材の施工 1 原則 フローリングメーカーの施工要領に従ってください 2フロア材は床パネルと直交するように割りつけてください 3フロア材は床パネルの目地を 150mm 以上またぐように割り付けてください 4 巾木で隠れる壁面の部分はフロア材と壁材が接触しないよう 2mm~4mm程度の隙間をあけてください その他の敷居 框の部分は接触しない程度に施工します また張終いのフロアは斜めに断面をカットするようにし フロアが湿気で伸びたとしても極力接地面を少なくして吸収できるようにします フロアの張り始め 終いを接着する場合フロアの張り始め 終いは制振シートと床パネルをウレタン系接着剤等で固定した上で ウレタン系接着剤で張り付け 仮釘などで固定します 溶剤系の接着剤は使用しないでください 参考フロアー材の固定は接着剤付ステープルにて固定しますが打ち込み角度は 45 ~60 の角度を守ってください この角度を外れると打ち込み部のカラーフロアにふくれが生じたり 角度が寝ると床鳴りを生じたりします 16
7. 納まり図 7-1. 一般部 7-2. 壁きわ部 7-3. 開口部 17
8. 標準割付図 8-1 床パネルの割付け方 床パネルの割付けはフローリングと直交方向に割付ける 最後の寸法調整でパネルをカットする場合はパネル寸法が 300mm 以上となるようにする 300mm 未満となる場合は 1 列手前から調整する 18