企画特集 デザイン 海外旅行の低迷が続くなか 貴重な 成長デスティネーション として期待される南米 大自然や古代遺跡など 観光素材の宝庫のトレンドを追う デザイン / 白井有希子写真提供 / メルコスール観光局 グルーポ ピコ Chapter 1 ~ スペシャリストが選んだのは?~ 1 2 何度行ってもそのたび感動 3 好きな観光素材は? ( 複数回答 3つまで可 ) 1 位 マチュピチュ遺跡 11 票 2 位 パタゴニア 7 票 3 位 ブエノスアイレス 4 票 3 位 エンジェルフォール 4 票 4 位 アマゾン 2 票 4 位 イグアスの滝 2 票 4 位 ガラパゴス諸島 2 票 4 位 コロニア 2 票 4 位 パンタナール 2 票 今後勧めたい新観光素材 ( 複数回答 2つまで可 ) 1 位 レンソイス 6 2 位 ウユニ塩湖 4 3 位 パンタナール 3 そのほか イスチグアラスト ( アルゼン チン ) マヌー国立公園( ペルー ) ボニー ト ( ブラジル ) など 調査方法 : 南米専門または南米の取り扱いが多いツアーオペレーター 11 社にインターネットでアンケート うち 10 社 26 人から回答 1 ブラジル ペルー エクアドル コロンビア ベネズエラの5 カ国にまたがる世界最大規模の熱帯雨林アマゾン 2 南米観光のハイライト 古代インカ帝国首都のマチュピチュ 3 アルゼンチン側ではペリト モレノ氷河 チリ側ではパイネ国立公園がハイライトとなるパタゴニア
4 South America 5 4 4km 以上にわたって流れるイグアスの滝 5 独自の進化を遂げた動物達が生息するまさに秘境中の秘境 ガラパゴス諸島 ( エクアドル ) 6 5~10 月の乾季には塩の結晶が独特の模様を描くウユニ塩湖 ( ボリビア ) 7 砂丘が白と青のコントラストの不思議な景観を描くレンソイス 秘境中の秘境を訪ねて イベント目白押しのブラジル 6 7 南米で楽しむ街歩き パステルカラーの街並みが美しいコロニア デル サクラメント ( ウルグアイ ) 好きな観光素材 で第 3 位のブエノスアイレスは タンゴのイメージと建造物が調和して洗練されている 散策やショッピングを楽しんでほしい ( グランツールジャパン小池由美氏 ) など 美しさや治安の良さが評価された コロニアルスタイルの街並みを楽しむなら アルゼンチンから日帰り訪問が可能な ウルグアイのコロニア デル サクラメントも のんびり散策を楽しめる街 ( トラベルファクトリージャパン手嶋源博氏 ) としてお勧めだ 近年はホテルの建設が盛んで 女性好みの洗練されたデザインホテルも増えている南米 旅行代金がネックだが 街歩きをメインターゲットにした女性向けツアーも生まれるかもしれない TRAVEL JOURNAL 2010.5.31 33
1 2 Chapter 2 各社の 本気度 をチェック 売れ筋パターンをどう差別化? 6 6 南米だけでもかなりのツアーバラエティーを誇る先駆者的存在ユーラシア旅行社 3 4 5 1 全 78ページ 南米のツアー 20コースと 圧倒的なラインナップを誇るルックJTB 地球の詩 2 新宿ワンダーランド支店で特殊方面の専門デスクも設置し 力を入れるHIS 3 ペルー周遊コースに定評のあるフレンドツアー 売れ筋は11 日間のコース 4 ギアナ高地とエンジェルフォールツアーを新設したホリデイ ラグゼホリデイでも南米コースを展開している 5 ジャルパックは アメリカパンフレットの巻頭で展開 ペルーの 次 を各社が模索
ヨーロッパのトレンドがヒント 10 年 1 月末に発生した洪水により閉鎖されたマチュピチュ遺跡 各社のツアーは軒並み催行中止となり 関係者は大打撃を受けたが 遺跡観光はすでに 4 月から再開されている そんななか ルック JTB が新パンフレット 憧れのマチュピチュへペルー アルゼンチン を発表 同パンフレットの目玉は 旅行代金 26 万 8000 円からの 6 日間で気軽にマチュピチュ これまで 7 日間以上が主流だったペルーで 6 日間の日程は画期的といえる この日程は マチュピチュと双璧を成す観光スポット ナスカの地上絵を外すことで実現した 代金もこれまで 30 万円台後半からが標準だったマーケットプライスを大幅に下回っており 同社のメインパンフレット 地球の詩 の 神秘のマチュピチュとナスカの地上絵 7 のボトム代金 37 万 8000 円と比べても 11 万円も安くなっている ペルーはほかの南米の国々と違い 熟年だけではなくハネムーナーや若い女性層の需要が高くなっているのが特徴 JTB ワールドバケーションズ商品開発部の常盤省吾部長はこう前置きする ヨーロッパでは ごく最近 6 今だからマチュピチュにこだわる 2 社 日間ツアーの人気が急激に高まっている これは 不況の影響で働く人が休みが取りにくくなったからだと考えられる ( 同 ) ならば 同じく若い層が多いペルーでも 6 日間コースの需要があると考え 今回の設定に踏み切ったというわけだ もちろん 訪問先をマチュピチュに絞ることで 今だから マチュピチュをマーケットにアピールするという効果もある 常盤部長は 本来長い日程のツアーに参加するはずの顧客を 安いツアーに誘導するのではなく 休みがとれない層を救うことが目的 と強調する リカバリー色を全面に さて この商品を追うように発表されたのが 阪神航空フレンドツアー とにかくマチュピチュ! ペルー応援ツアー 8 日間 こちらもナスカの地上絵を外した日程で 期首商品のボトム代金を 6 万円下回る 29 万 8000 円からの設定 同社の場合は ナスカに行かない代わりにマチュピチュの滞在時間を長くして 被災地を訪れるなどリカバリー色が一層強いのが特徴 ナスカを外すことは社内でも議論を呼んだが 価格を下げること マチュピチュの滞 在時間を長くすることで復興を強調しようと思った ( 阪神航空フレンドツアー武田亘氏 ) 被災時には1000 人以上の日本人観光客がとり残されたマチュピチュ 再三メディアで露出したことで 多くの観光客が訪れる場所だということが周知されたともいえる 発売間もないこの2つのパンフレットの反響が見えるのはもう少し先になりそうだが ペルーに頼り過ぎない 一方で 一旦沈んだデスティネーションを盛り上げる 工夫も試されている 現在はマチュピチュに向かう鉄道の一部のみ開通 残りはバスが代替運行しているが 7 月には全線が復旧する予定 Japan THOMPSONS Japan THOMPSONS Travel Group TRAVEL JOURNAL 2010.5.31 35
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Chapter 3 Tel: 03-5251-1411 E-mail: info@elmundo-jp.com Fax: 03-5251-1430 38 TRAVEL JOURNAL 2010.5.31