強制加入被保険者(法7) ケース1

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T3-08-2_遺族基礎年金(2)_

強制加入被保険者(法7) ケース1

点及び 認定された日以降の年間の見込みの収入額のことをいいます ( 給与所得等の収入がある場合 月額 108,333 円以下 雇用保険等の受給者の場合 日額 3,611 円以下であること ) また 被扶養者の年間収入には 雇用保険の失業等給付 公的年金 健康保険の傷病手当金や出産手当金も含まれます

年金・社会保険セミナー

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伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

(組合)事務連絡案(国内在住者扶養認定QA)

(協会)300829事務連絡(国内在住者扶養認定QA)

資格取得( 認定日 ) 出生 離職 婚姻 離婚 1カ月以内の届出 出生日 喪失日から 市区町村受理日 1カ月を越えた届出 出生日 健康保険組合受付日 被扶養者の範囲被扶養者となるためには 主として被保険者の収入によって生活していることが必要です 扶養の程度の基準としては 被扶養者となる人の年間収入が

国民年金

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Q1 社会保険とはどのような制度でしょうか 会社などで働く人たちが収入に応じて保険料を出し合い いざというときの生活の安定を図る目的でつくられた制度のことで 一般的に健康保険や厚生年金保険のことを 社会保険 といいます 健康保険法第 1 条では 労働者の業務外の事由による疾病 負傷若しくは死亡又は出

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第14章 国民年金 

年金請求に必要な添付書類 年金請求書 を提出される前に 添付書類をご確認ください 戸籍 住民票 所得関係書類 戸籍 住民票 所得関係書類 の確認方法 スタート 配偶者や子ますか * 子については ( 注 1: パンフレット3ページ下段 ) をご覧ください ご本人の厚生年金保険の加入期間の合計は 20

被扶養者になれる者の判定

強制加入被保険者(法7) ケース1

健康保険 被扶養者資格について

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年金請求に必要な添付書類 年金請求書 を提出される前に 添付書類をご確認ください 戸籍 住民票 所得関係書類 戸籍 住民票 所得関係書類 の確認方法 スタート 配偶者や子ますか * 子については ( 注 1: パンフレット3ページ下段 ) をご覧ください ご本人の厚生年金保険と共済組合等の加入期間の

高齢者福祉

Q3 なぜ 必要な添付書類が変わるのですか? A3 厚生労働省より 日本国内にお住いのご家族の方を被扶養者に認定する際の身分関係及び生計維持関係の確認について 申立のみによる認定は行わず 証明書類に基づく認定を行うよう 事務の取扱いが示されたことから 届出に際して 確認書類の添付をお願いすることとな

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

(5) 認定対象者に収入がある場合は 厚生労働省通知並びに関係法令 本基準に定める範囲内であること (6) 認定対象者を被扶養者として認定する事が実態と著しくかけ離れたものではなく かつ社会通念上妥当性を欠いていないと認められること ( 扶養義務者が複数の場合の認定対象者の帰属 ) 第 4 条認定対

[ 別添 ] 生計維持 生計同一関係等に係る認定基準及びその取扱いについて 1 総論 (1) 生計維持認定対象者 (2) 生計同一認定対象者 2 生計維持関係等の認定日 (1) 認定日の確認 (2) 確認の方法 ( 別表 1 関係 ) 3 生計同一に関する認定要件 (1) 認定の要件 (2) 認定の

第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

1

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

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時効特例給付制度の概要 制度の概要 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律 ( 平成 19 年 7 月 6 日施行 ) に基づき 年金記録の訂正がなされた上で年金が裁定された場合には 5 年で時効消滅する部分について 時効特例給付として給付を行うこととされた 法施行前

老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

と事実上婚姻関係と同様の事情にあった者を 配偶者 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和 33 年法律第 192

年金請求に必要な添付書類 年金請求書 を提出される前に 添付書類をご確認ください スタート 配偶者はいますか いいえ 2ページ番号 1 をご覧ください は 住民票 所得関係書類が必要となる場合があります あらかじめご了承ください はい * ご本人の状況によっていいえご本人の共済組合等の加入期間は 2

被用者年金一元化法

独立行政法人大学改革支援・学位授与機構役員退職手当( 改正)

Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

【文 書 名】田辺三菱製薬健康保険組合 被扶養者認定基準(案)

児童扶養手当制度について 児童扶養手当制度は 父母の離婚などにより 父又は母と生計を同じくしていない児童 を育成されている家庭 ( ひとり親家庭 ) 等の生活の安定と自立を助け 児童の福祉の増進 を図るための国の制度です 受給できる方 手当を受けることができる人は 次の条件に当てはまる 18 歳に達

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飯塚市在日外国人高齢者福祉給付金支給要綱

児童扶養手当とは 父母の離婚などにより 父又は母と生計を同じくしていない児童の健やかな成長を願い 児童が育成される家庭の生活の安定と自立の促進のために支給する手当です 1 手当を受けることができる人児童扶養手当は 次のいずれかに該当する児童を 父又は母が監護している場合に支給されます ( 父又は母が

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

( 扶養義務者が複数の場合の認定対象者の帰属 ) 第 4 条 認定対象者にかかわる扶養義務者が複数ある場合は 扶養義務者の収入および扶養能力 被保険者の被扶養者としなければならない経緯または理由 生計維持の事実などを総合的に審査して組合がその帰属を判定する なお 夫婦 親子等社会通念上被保険者よりも

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

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京都市ひとり親家庭等医療費支給条例 ( 目的 ) 第 1 条この条例は, 母子家庭の児童及び母, 父子家庭の児童及び父等に対し, 医療費の一部を支給することにより, これらの者の保健の向上を図り, もってひとり親家庭 ( 母子家庭及び父子家庭をいう ) 等の福祉の増進に寄与することを目的とする (

2 扶養親族の収入見込については 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 扶養親族 ( 異動 ) 届に載のとおりです 3 私の配偶者若しくは親族等が受ける扶養手当又は民間その他のこれに相当する手当の支給の基礎とはなっておりません 4 ( 子を扶養親族とする場合 ) 私の費用負担は配偶者の費用負

第 1 号被保険者 資格取得の届出の受理 種別変更の届出の受理 資格喪失の承認申請 ( 任意脱退 ) の受理 資格喪失届出の受理 資格喪失の申出 第 1 号被保険者 任意加入被保険者 付加保険料の納付の申出の受理 付加保険料の納付しないことの申出の受理 に申請 届出または申出をした場合 被保険者 世

問 28 保険医療機関等 保険医等 (1) 難度 B 64 問 29 保険医療機関等 保険医等 (2) 難度 B 68 問 30 保険医療機関等 保険医等 (3) 難度 B 70 問 31 療養の給付の一部負担金難度 C 74 問 32 入院時食事療養費難度 B 76 問 33 入院時生活療養費難度

国立研究開発法人土木研究所役員退職手当支給規程

諸規程

二いて 同法第二十八条の規定により記録した事項の訂正がなされた上でこの法律の施行の日(以下 施行日 という )以後に当該保険給付を受ける権利に係る裁定が行われた場合においては その裁定による当該記録した事項の訂正に係る保険給付を受ける権利に基づき支払うものとされる保険給付(当該裁定前に生じた保険給付

由積立型 ) において退職時に医療保険や一時払退職後終身保険に移行した場合は 疾病 災害入院給付金 手術給付金 高度先進医療給付金 特定疾患給付金 死亡 高度障害保険金 災害死亡 高度障害保険金をお支払いします 第 11 条 ( 脱退一時金 ) 脱退一時金額は 当該加入者の払込実質保険料累計額と積立

被扶養者異動届認定要領 異動理由の確認認定対象者の確認被扶養者の範囲収入要件 追加 ( 被扶養者が増えたとき ) 被保険者と認定対象者との関係 (1) 続柄 (2) 同居 別居の別 (3) 生計維持関係の有無 認定対象者について (1) 年齢 (2) 収入の有無 (3) 障害者であるか (4) 他の

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障害者福祉ハンドブック

年金・社会保険セミナー

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

独立行政法人勤労者退職金共済機構役員退職金規程

第 7 章 年金 福祉 1 年金 日本の公的年金制度は, 予測できない将来へ備えるため, 社会全体で支える仕組みを基本としたものです 世代を超えて社会全体で支え合うことで給付を実現し, 生涯を通じた保障を実現するために必要です 働いている世代が支払った保険料を高齢者などの年金給付に充てるという方式で

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ったと判断します なお 一時的に認定基準月額以上の収入がある月があっても 認定基準年額を超えるまでの間は認定できます また 勤務した月の給与が翌月以降に支払われる場合でも 原則 勤務月の収入として取扱います 継続して認定できる事例 認定基準月額未満であるので 継続して認定できます 認定基準月額以上の

強制加入被保険者(法7) ケース1

遺族年金における遺族概念の社会的変容 計同一要件を満たすだけでなく 所定の収入 所得要件を満たす場合に認めている わが国において民間企業の被用者を対象とした年金制度は 1939( 昭和 14) 年の船員保険法による船員の年金制度が最初である その後 1941( 昭和 16) 年に労働者年金法が制定さ

年金は 万が一のとき もしっかりサポートします! 一般的に 年金 と言いますと 老後の生活を支える 老齢年金 をイメージしますが それだけではありません! 年金には万が一のときに 障害厚生年金 や 遺族厚生年金 が支給される場合があります 障害厚生年金 病気やけがで障害の状態になったときは 厚生年金

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[ 特別控除の一覧 ] 控除の内容 特定扶養親族控除 ( 税法上の扶養親族で満 16 才以上 23 才未満の扶養親族 ) 老人扶養親族 配偶者控除 ( 税法上の扶養親族で満 70 才以上の扶養親族 ) 控除額 1 人につき 250,000 1 人につき 100,000 障がい者控除寡婦 ( 夫 )

HPçfl¨æŒ°ç‘¾æ³†å±− H29.8 ã…¼.xls

役員退職手当支給規程

3 老齢厚生年金に係る年金額誤りの概要について 平成 16 年 8 月 6 日公表 概要 老齢厚生年金の受給権発生月に厚生年金保険の資格喪失及び同日付の資格取得があった場合でかつ当該日に賞与が支給された場合の年金額計算のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) のため 未払い 過払いが

Taro-1-国民年金編2015  作成 

●国民年金法等の一部を改正する法律案

目次 はじめに 3 頁 被扶養者認定参考事項 4 頁 被扶養者について 5 頁 被扶養者の範囲 7 頁 添付書類一覧表 8 頁 被扶養者認定日 9 頁 収入の対象 9 頁 被扶養者の申請の申し出があったときに 確認していただきたいこと 10 頁 特殊な取り扱い 12 頁 2

1 2

ただし 対象期間の翌年度から起算して3 年度目以降に追納する場合は 保険料に加算額が上乗せされます 保険料の免除や猶予を受けず保険料の未納の期間があると 1 年金額が減額される 2 年期を受給できない3 障害基礎年金や遺族基礎年金を請求できない 場合がありますのでご注意ください 全額または一部免除

4 恩給 ( 文官恩給 旧軍人恩給 旧軍人遺族恩給等 ) 5 労働保険 ( 雇用保険給付金 労災年金 一時金等 上積み補償を含む ) 6 社会保険 ( 公的年金を除く傷病手当金 出産手当金等 健康保険組合の場合は付加給付を含む ) 7 事業収入 ( 自営業 農業 漁業 林業 畜産業等 ) 休業補償費

MR通信H22年1月号

ご契約のしおり・約款 指定代理請求特約


第七条二被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者 厚生年金保険法 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法 私立学校教職員共済法 国内居住要件 被用者年金各法 社会保険の適用事業所にお勤めの方 国家公務員 地方公務員 私立学校教職員 なし 年齢要件なし (65 歳以上の老齢厚生年金等の受給権者

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必要書類 全員 該当者のみ 加給年金額対象者有の場合 年金請求書戸籍抄本または住民票 年金証書 ( 写 ) 請求者で年金受給している方 ( 障害 遺族給付含む ) 遺族厚生 ( 共済 ) 年金 障害厚生 ( 共済 ) 年金年金受給選択申出書 *1 等受給権を有する方雇用保険被保険者証 ( 写 )*2

<4D F736F F D FF089F090E E598618E7382D082C682E C692EB939988E397C394EF8F9590AC8FF097E1816A>

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含み 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和三十三年法律第百九十二号 ) 高齢者の医療の確保に関する法律 ( 昭

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

042 外人重度障害者給付金支給要綱

被扶養者届に必要な添付書類一覧

( 要綱様式 2 号 ) 町村 受付 年 月 日 進達 年 月 日 県保健福 祉事務所 受付年月日 受理年月日年月日 受理番号 ( ) 障害児福祉手当認定請求書 認 定 を 受 けよ う と す る 者 他 制 度 の 1 ( ふりがな ) 氏名 性別 2 生年月日 3 住所 4 特別児童扶養手当

25 継続認定 25-1 家事手伝い又は求職中のため 25-2 子が高校 大学等に進学したため 25-3 収入が少ないため (18 歳以上 60 歳未満の者 ) 25-4 認定期間中に大学を中退し その後アルバイトをしているため 提出書類参考 それぞれの事例により 以下に掲げていない書類の提出を求め

Transcription:

INDEX 目次 生計維持 :13 分 1. 生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 1 2. 生計維持 生計同一関係 3. 生計維持関係の認定日 4. 生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 2 5. 生計同一に関する認定要件 6. 収入に関する認定要件 7. 生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 3 8. 生計同一関係の認定基準及び認定の取扱い 9. 生計維持関係 生計同一関係の認定要件の相違点 10. 事実婚関係の認定要件 11. 除外の範囲 12. 重婚的内縁関係の認定要件 確認問題

生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 1 第 37 条の 2 ( 一部抜粋 ) 生計維持 生計同一関係の認定基準及び認定の取扱い 遺族基礎年金を受けることができる配偶者又は子は 被保険者又は被保険者であった者の 配偶者又は子 ( 以下単に 配偶者 又は 子 という ) であって 被保険者又は被保険者 であった者の死亡の当時その者によって生計を維持し かつ 次に掲げる要件に該当したも のとする 遺族の範囲 一配偶者については 被保険者又は被保険者であった者の死亡の当時その者によって生計を 維持し かつ 次号に掲げる要件に該当する子と生計を同じくすること 二子については 18 歳に達する日以後の最初の3 月 31 日までの間にあるか又は20 歳未 満であって障害等級に該当する障害の状態にあり かつ 現に婚姻をしていないこと

生計維持 生計同一関係 遺族の範囲 国民年金法の生計維持認定対象者 死亡者 配偶者 1 老齢基礎年金の振替加算の対象者である配偶者 2 障害基礎年金の加算額の対象者である子 子 : 生計維持関係 : 生計同一関係のみ 3 遺族基礎年金の受給権者である配偶者又は子 4 寡婦年金の受給権者である妻

生計維持関係の認定日 1 受給権発生日認定日の例 1 遺族基礎年金の受給権者被保険者 または被保険者であった者の死亡日 2 寡婦年金の受給権者夫の死亡日 2 老齢基礎年金の振替加算の加算開始事由に該当した日認定日の例 1 老齢基礎年金の振替加算の対象者 老齢基礎年金の振替加算の対象となる者の 65 歳到達日 3 障害基礎年金の加算額の対象者である子の場合認定日の例 1 2 平成 23 年 4 月 1 日以後に 新たに生計維持関係がある子を有した場合 平成 23 年 3 月 31 日に 加算額の加算の対象となっていない子を有していた場合 子を有した事実が発生した日 ( 子を有した日 ) 平成 23 年 3 月 31 日 ( 障害年金加算改善法施行日の前日 )

生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 2 国民年金法第 37 条の 2 第 3 項 生計を維持していたことの認定に関し必要な事項は 政令で定める 国民年金法施行令第 6 条の 4 ( 遺族基礎年金等の生計維持関係の認定 ) 生計維持認定対象者 死亡者と生計を同じくしていた者 厚生労働大臣の定める金額以上の収入を将来にわたって有すると認められる者以外のもの 生計同一要件 収入要件 両方を満たす場合 死亡者と 配偶者 子 との生計維持関係があると認定 通知 : 生計維持関係等の認定基準及び認定の取扱いについて

生計同一に関する認定要件 生計同一関係にあるものと認められる要件 1 住民票上同一世帯に属しているとき 2 住民票上世帯を異にしているが 住所が住民票上同一であるとき 3 住所が住民票上異なっているが 現に起居を共にし かつ 消費生活上の家計を一つにしていると認められるとき 実務上は 別表 2 に規定される世帯全員の住民票などの添付書類 生計同一関係の申立書に基づいて認定を行う 別表 2 とは 通知 : 生計維持関係等の認定基準及び認定の取扱いについて の別表 ( 生計同一に関する認定関係 ) のこと

収入に関する認定要件 1 生計維持認定対象者の収入要件 厚生労働大臣の定める金額 ( 年額 850 万円 ) 以上の収入を将来にわたって有すると認められる者以外のものその他これに準ずる者 ただし 障害基礎年金の生計維持対象者に関しては 条文に 将来にわたって の文言がない 1 2 3 前年の収入が年額 850 万円未満であること 前年の収入が確定していない場合は 前々年の収入で判断 前年の所得が年額 655 万 5 千円未満であること 前年の所得が確定していない場合は 前々年の所得で判断 一時的な所得があるときは 一時的な所得を除いた後 前年の収入が年額 850 万円未満または前年の所得が年額 655 万 5 千円未満であること 4 1 2 または 3 の要件に該当しないが 定年退職等の事情により 近い将来 ( おおむね 5 年以内 ) に収入が年額 850 万円未満または所得が年額 655 万 5 千円未満となると認められること 障害基礎年金の加算の対象者となる子の場合 おおむね 5 年以内に収入が年額 850 万円未満又は所得が年額 655 万 5 千円未満となると認められること 障害基礎年金の子の加算の認定は 時点時点で行う

収入に関する認定要件 2 1 前年の収入が年額 850 万円未満であること 前年の収入が確定していない場合は 前々年の収入で判断 2 3 前年の所得が年額 655 万 5 千円未満であること 前年の所得が確定していない場合は 前々年の所得で判断 一時的な所得があるときは 一時的な所得を除いた後 前年の収入が年額 850 万円未満または前年の所得が年額 655 万 5 千円未満であること

収入に関する認定要件 3 4 1 2 または 3 の要件に該当しないが 定年退職等の事情により 近い将来 ( おおむね 5 年以内 ) に収入が年額 850 万円未満 または所得が年額 655 万 5 千円未満となると認められること 収入額または所得額に加えて おおむね 5 年以内に予定される定年退職等の事情を確認する必要がある 障害基礎年金の加算の対象者となる子の場合 おおむね 5 年以内に収入が年額 850 万円未満又は所得が年額 655 万 5 千円未満となると認められること 障害基礎年金の子の加算の認定は 時点時点で行う いずれの要件も 前年の収入が確定していない場合は 前々年の収入で判断する

生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 3 生計維持関係の認定日 生計同一要件 収入要件 両方を満たす場合 受給権者または死亡した被保険者等と生計維持認定対象者との間に生計維持関係があるものと認定

生計同一関係の認定基準及び認定の取扱い 死亡一時金を受けることができる遺族 1 配偶者 2 子 3 父母 4 孫 5 祖父母 6 兄弟姉妹 その者の死亡の当時その者と生計を同じくしていたものと規定されている 国民年金法の生計同一認定対象者 1 遺族基礎年金の受給権者である子 2 死亡一時金の受給権者である遺族 3 未支給年金の受給権者である遺族 生計同一関係の認定 生計維持関係等の認定日 に 生計同一要件 を満たしていることが必要とされる

生計維持関係 生計同一関係の認定要件の相違点 生計維持認定対象者 生計同一認定対象者 収入要件を満たす必要あり 収入要件は問われない 経済的援助を着眼点とした生計維持と生計同一の相違 ( 別居の場合 ) 生計維持 A によって生計を維持している B 生計同一 A は C と生計を同じくする A 受給権者 被保険者 被保険者であった者 A から B に対する援助は必要 A から C または C から A のいずれか片方があれば認められる B 生計維持認定対象者 C 生計同一認定対象者

事実婚関係の認定要件 1 事実婚関係にある者 内縁関係にある者 事実婚関係にある当事者の生計維持関係等の認定 (1) 事実婚関係の認定 婚姻の届出を欠くが 社会通念上 夫婦としての共同生活と認められる事実関係 (2) 生計維持関係の認定 事実婚関係についても認定基準および認定の取扱いが定められており この基準に照らし合わせて認定を行います ここでは事実婚関係の認定要件を中心に説明します 通知 : 生計維持関係等の認定基準及び認定の取扱いについて

事実婚関係の認定要件 2 (1) 事実婚関係の認定 1 当事者間に 社会通念上 夫婦の共同生活と認められる事実関係を成立させようとする合意があること 2 当事者間に 社会通念上 夫婦の共同生活と認められる事実関係が存在すること (2) 生計維持関係の認定 ( 生計同一関係の認定 )

除外の範囲 内縁関係が反倫理的な内縁関係である場合 事実婚関係にある者とは認められない 民法第 734 条の近親婚の制限 民法第 735 条の直系姻族間の婚姻禁止 民法第 736 条の養親子関係者間の婚姻禁止 の規定のいずれかに違反することとなるような内縁関係 ただし 三親等の傍系血族間の内縁関係にある近親婚者は 事実婚関係にある者と認められる場合がある 内縁関係が長期間 ( おおむね 40 年程度以上 ) にわたって安定的に継続されてきたものであること等 認定方法等については 個々の事案ごと日本年金機構に確認すること

重婚的内縁関係の認定要件 重婚的内縁関係 届出による婚姻関係にある者が 重ねて他の者と内縁関係にあること 民法 ( 第 739 条第 1 項 ): 婚姻は 戸籍法の定めるところにより届け出ることによって その効力を生ずる 届出による婚姻関係が内縁関係より優先される 優先 届出による婚姻関係がその実体を全く失ったものとなっているとき に限り 内縁関係にある者が事実婚関係にある者と認められる 法律婚の形骸化 認定方法等については 個々の事案ごと日本年金機構に確認すること

確認問題 問題 1 寡婦年金の受給権者である妻は 生計維持認定対象者に該当する 解答 問題 2 遺族基礎年金の支給に当たり 被保険者又は被保険者であった者の死亡の当時 その者と生計を同じくしていた配偶者又は子であって 年額 850 万円以上の収入又は年額 655 万 5 千円以上の所得を将来にわたって得られないと認められる者は その被保険者又は被保険者であった者によって生計を維持していたと認められる 解答 ( 法第 37 条の 2 第 3 項 令第 6 条の 4 等 )