強制加入被保険者(法7) ケース1

Similar documents
Microsoft Word - T2-11-1_紙上Live_生計維持_13分_

点及び 認定された日以降の年間の見込みの収入額のことをいいます ( 給与所得等の収入がある場合 月額 108,333 円以下 雇用保険等の受給者の場合 日額 3,611 円以下であること ) また 被扶養者の年間収入には 雇用保険の失業等給付 公的年金 健康保険の傷病手当金や出産手当金も含まれます

Q1 社会保険とはどのような制度でしょうか 会社などで働く人たちが収入に応じて保険料を出し合い いざというときの生活の安定を図る目的でつくられた制度のことで 一般的に健康保険や厚生年金保険のことを 社会保険 といいます 健康保険法第 1 条では 労働者の業務外の事由による疾病 負傷若しくは死亡又は出

Microsoft PowerPoint - A-27_未支給_お手続きガイド【2018版】

第14章 国民年金 

被扶養者になれる者の判定

日付なしT2-01-2_紙上Live_ダイジェスト版(2)_①_(10分)_

年金請求に必要な添付書類 年金請求書 を提出される前に 添付書類をご確認ください 戸籍 住民票 所得関係書類 戸籍 住民票 所得関係書類 の確認方法 スタート 配偶者や子ますか * 子については ( 注 1: パンフレット3ページ下段 ) をご覧ください ご本人の厚生年金保険と共済組合等の加入期間の

Q3 なぜ 必要な添付書類が変わるのですか? A3 厚生労働省より 日本国内にお住いのご家族の方を被扶養者に認定する際の身分関係及び生計維持関係の確認について 申立のみによる認定は行わず 証明書類に基づく認定を行うよう 事務の取扱いが示されたことから 届出に際して 確認書類の添付をお願いすることとな

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

(5) 認定対象者に収入がある場合は 厚生労働省通知並びに関係法令 本基準に定める範囲内であること (6) 認定対象者を被扶養者として認定する事が実態と著しくかけ離れたものではなく かつ社会通念上妥当性を欠いていないと認められること ( 扶養義務者が複数の場合の認定対象者の帰属 ) 第 4 条認定対

[ 別添 ] 生計維持 生計同一関係等に係る認定基準及びその取扱いについて 1 総論 (1) 生計維持認定対象者 (2) 生計同一認定対象者 2 生計維持関係等の認定日 (1) 認定日の確認 (2) 確認の方法 ( 別表 1 関係 ) 3 生計同一に関する認定要件 (1) 認定の要件 (2) 認定の

Microsoft Word - 児扶法改正(Q&A)

Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに

【文 書 名】田辺三菱製薬健康保険組合 被扶養者認定基準(案)

PowerPoint プレゼンテーション

( 扶養義務者が複数の場合の認定対象者の帰属 ) 第 4 条 認定対象者にかかわる扶養義務者が複数ある場合は 扶養義務者の収入および扶養能力 被保険者の被扶養者としなければならない経緯または理由 生計維持の事実などを総合的に審査して組合がその帰属を判定する なお 夫婦 親子等社会通念上被保険者よりも

障害者福祉ハンドブック

Microsoft Word - T2-04-1_紙上Live_被保険者期間と届出_(13分)_

くらしのおてつだいH30 本文.indd

ったと判断します なお 一時的に認定基準月額以上の収入がある月があっても 認定基準年額を超えるまでの間は認定できます また 勤務した月の給与が翌月以降に支払われる場合でも 原則 勤務月の収入として取扱います 継続して認定できる事例 認定基準月額未満であるので 継続して認定できます 認定基準月額以上の

[ 特別控除の一覧 ] 控除の内容 特定扶養親族控除 ( 税法上の扶養親族で満 16 才以上 23 才未満の扶養親族 ) 老人扶養親族 配偶者控除 ( 税法上の扶養親族で満 70 才以上の扶養親族 ) 控除額 1 人につき 250,000 1 人につき 100,000 障がい者控除寡婦 ( 夫 )

MR通信H22年1月号

ご契約のしおり・約款 指定代理請求特約

<4D F736F F D F955C8E CC093788A7A934B F A7A8CB88A7A944692E88FD8816A>

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

Transcription:

INDEX 目次 生計維持 :13 分 1. 生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 1 2. 生計維持 生計同一関係 3. 生計維持関係の認定日 4. 生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 2 5. 生計同一に関する認定要件 6. 収入に関する認定要件 7. 生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 3 8. 生計同一関係の認定基準及び認定の取扱い 9. 生計維持関係 生計同一関係の認定要件の相違点 10. 事実婚関係の認定要件 11. 除外の範囲 12. 重婚的内縁関係の認定要件 確認問題

生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 1 第 37 条の 2 ( 一部抜粋 ) 生計維持 生計同一関係の認定基準及び認定の取扱い 遺族基礎年金を受けることができる配偶者又は子は 被保険者又は被保険者であった者の 配偶者又は子 ( 以下単に 配偶者 又は 子 という ) であって 被保険者又は被保険者 であった者の死亡の当時その者によって生計を維持し かつ 次に掲げる要件に該当したも のとする 遺族の範囲 一配偶者については 被保険者又は被保険者であった者の死亡の当時その者によって生計を 維持し かつ 次号に掲げる要件に該当する子と生計を同じくすること 二子については 18 歳に達する日以後の最初の3 月 31 日までの間にあるか又は20 歳未 満であって障害等級に該当する障害の状態にあり かつ 現に婚姻をしていないこと

生計維持 生計同一関係 遺族の範囲 国民年金法の生計維持認定対象者 死亡者 配偶者 1 老齢基礎年金の振替加算の対象者である配偶者 2 障害基礎年金の加算額の対象者である子 子 : 生計維持関係 : 生計同一関係のみ 3 遺族基礎年金の受給権者である配偶者又は子 4 寡婦年金の受給権者である妻

生計維持関係の認定日 1 受給権発生日認定日の例 1 遺族基礎年金の受給権者被保険者 または被保険者であった者の死亡日 2 寡婦年金の受給権者夫の死亡日 2 老齢基礎年金の振替加算の加算開始事由に該当した日認定日の例 1 老齢基礎年金の振替加算の対象者 老齢基礎年金の振替加算の対象となる者の 65 歳到達日 3 障害基礎年金の加算額の対象者である子の場合認定日の例 1 2 平成 23 年 4 月 1 日以後に 新たに生計維持関係がある子を有した場合 平成 23 年 3 月 31 日に 加算額の加算の対象となっていない子を有していた場合 子を有した事実が発生した日 ( 子を有した日 ) 平成 23 年 3 月 31 日 ( 障害年金加算改善法施行日の前日 )

生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 2 国民年金法第 37 条の 2 第 3 項 生計を維持していたことの認定に関し必要な事項は 政令で定める 国民年金法施行令第 6 条の 4 ( 遺族基礎年金等の生計維持関係の認定 ) 生計維持認定対象者 死亡者と生計を同じくしていた者 厚生労働大臣の定める金額以上の収入を将来にわたって有すると認められる者以外のもの 生計同一要件 収入要件 両方を満たす場合 死亡者と 配偶者 子 との生計維持関係があると認定 通知 : 生計維持関係等の認定基準及び認定の取扱いについて

生計同一に関する認定要件 生計同一関係にあるものと認められる要件 1 住民票上同一世帯に属しているとき 2 住民票上世帯を異にしているが 住所が住民票上同一であるとき 3 住所が住民票上異なっているが 現に起居を共にし かつ 消費生活上の家計を一つにしていると認められるとき 実務上は 別表 2 に規定される世帯全員の住民票などの添付書類 生計同一関係の申立書に基づいて認定を行う 別表 2 とは 通知 : 生計維持関係等の認定基準及び認定の取扱いについて の別表 ( 生計同一に関する認定関係 ) のこと

収入に関する認定要件 1 生計維持認定対象者の収入要件 厚生労働大臣の定める金額 ( 年額 850 万円 ) 以上の収入を将来にわたって有すると認められる者以外のものその他これに準ずる者 ただし 障害基礎年金の生計維持対象者に関しては 条文に 将来にわたって の文言がない 1 2 3 前年の収入が年額 850 万円未満であること 前年の収入が確定していない場合は 前々年の収入で判断 前年の所得が年額 655 万 5 千円未満であること 前年の所得が確定していない場合は 前々年の所得で判断 一時的な所得があるときは 一時的な所得を除いた後 前年の収入が年額 850 万円未満または前年の所得が年額 655 万 5 千円未満であること 4 1 2 または 3 の要件に該当しないが 定年退職等の事情により 近い将来 ( おおむね 5 年以内 ) に収入が年額 850 万円未満または所得が年額 655 万 5 千円未満となると認められること 障害基礎年金の加算の対象者となる子の場合 おおむね 5 年以内に収入が年額 850 万円未満又は所得が年額 655 万 5 千円未満となると認められること 障害基礎年金の子の加算の認定は 時点時点で行う

収入に関する認定要件 2 1 前年の収入が年額 850 万円未満であること 前年の収入が確定していない場合は 前々年の収入で判断 2 3 前年の所得が年額 655 万 5 千円未満であること 前年の所得が確定していない場合は 前々年の所得で判断 一時的な所得があるときは 一時的な所得を除いた後 前年の収入が年額 850 万円未満または前年の所得が年額 655 万 5 千円未満であること

収入に関する認定要件 3 4 1 2 または 3 の要件に該当しないが 定年退職等の事情により 近い将来 ( おおむね 5 年以内 ) に収入が年額 850 万円未満 または所得が年額 655 万 5 千円未満となると認められること 収入額または所得額に加えて おおむね 5 年以内に予定される定年退職等の事情を確認する必要がある 障害基礎年金の加算の対象者となる子の場合 おおむね 5 年以内に収入が年額 850 万円未満又は所得が年額 655 万 5 千円未満となると認められること 障害基礎年金の子の加算の認定は 時点時点で行う いずれの要件も 前年の収入が確定していない場合は 前々年の収入で判断する

生計維持関係の認定基準及び認定の取扱い 3 生計維持関係の認定日 生計同一要件 収入要件 両方を満たす場合 受給権者または死亡した被保険者等と生計維持認定対象者との間に生計維持関係があるものと認定

生計同一関係の認定基準及び認定の取扱い 死亡一時金を受けることができる遺族 1 配偶者 2 子 3 父母 4 孫 5 祖父母 6 兄弟姉妹 その者の死亡の当時その者と生計を同じくしていたものと規定されている 国民年金法の生計同一認定対象者 1 遺族基礎年金の受給権者である子 2 死亡一時金の受給権者である遺族 3 未支給年金の受給権者である遺族 生計同一関係の認定 生計維持関係等の認定日 に 生計同一要件 を満たしていることが必要とされる

生計維持関係 生計同一関係の認定要件の相違点 生計維持認定対象者 生計同一認定対象者 収入要件を満たす必要あり 収入要件は問われない 経済的援助を着眼点とした生計維持と生計同一の相違 ( 別居の場合 ) 生計維持 A によって生計を維持している B 生計同一 A は C と生計を同じくする A 受給権者 被保険者 被保険者であった者 A から B に対する援助は必要 A から C または C から A のいずれか片方があれば認められる B 生計維持認定対象者 C 生計同一認定対象者

事実婚関係の認定要件 1 事実婚関係にある者 内縁関係にある者 事実婚関係にある当事者の生計維持関係等の認定 (1) 事実婚関係の認定 婚姻の届出を欠くが 社会通念上 夫婦としての共同生活と認められる事実関係 (2) 生計維持関係の認定 事実婚関係についても認定基準および認定の取扱いが定められており この基準に照らし合わせて認定を行います ここでは事実婚関係の認定要件を中心に説明します 通知 : 生計維持関係等の認定基準及び認定の取扱いについて

事実婚関係の認定要件 2 (1) 事実婚関係の認定 1 当事者間に 社会通念上 夫婦の共同生活と認められる事実関係を成立させようとする合意があること 2 当事者間に 社会通念上 夫婦の共同生活と認められる事実関係が存在すること (2) 生計維持関係の認定 ( 生計同一関係の認定 )

除外の範囲 内縁関係が反倫理的な内縁関係である場合 事実婚関係にある者とは認められない 民法第 734 条の近親婚の制限 民法第 735 条の直系姻族間の婚姻禁止 民法第 736 条の養親子関係者間の婚姻禁止 の規定のいずれかに違反することとなるような内縁関係 ただし 三親等の傍系血族間の内縁関係にある近親婚者は 事実婚関係にある者と認められる場合がある 内縁関係が長期間 ( おおむね 40 年程度以上 ) にわたって安定的に継続されてきたものであること等 認定方法等については 個々の事案ごと日本年金機構に確認すること

重婚的内縁関係の認定要件 重婚的内縁関係 届出による婚姻関係にある者が 重ねて他の者と内縁関係にあること 民法 ( 第 739 条第 1 項 ): 婚姻は 戸籍法の定めるところにより届け出ることによって その効力を生ずる 届出による婚姻関係が内縁関係より優先される 優先 届出による婚姻関係がその実体を全く失ったものとなっているとき に限り 内縁関係にある者が事実婚関係にある者と認められる 法律婚の形骸化 認定方法等については 個々の事案ごと日本年金機構に確認すること

確認問題 問題 1 寡婦年金の受給権者である妻は 生計維持認定対象者に該当する 解答 問題 2 遺族基礎年金の支給に当たり 被保険者又は被保険者であった者の死亡の当時 その者と生計を同じくしていた配偶者又は子であって 年額 850 万円以上の収入又は年額 655 万 5 千円以上の所得を将来にわたって得られないと認められる者は その被保険者又は被保険者であった者によって生計を維持していたと認められる 解答 ( 法第 37 条の 2 第 3 項 令第 6 条の 4 等 )