The 14th terms BUSINESS REPORT 2013.4.1-2014.3.31
To Our Shareholders 株主の皆様へ 発注側を支援する 戦略的 IT コンサルティング ULS グループ株式会社代表取締役社長 漆原茂 株主 投資家の皆様におかれましては 益々ご清栄のこととお慶び申し上げます 平素は格別なご支援を賜り厚くお礼申し上げます 第 14 期の事業報告書をお届けするにあたり 一言ご挨拶申し上げます IT 技術の進化はまさに日進月歩です クラウドやスマートフォン ビッグデータやリアルタイム処理などの技術革新 当社グループにとっては大きな追い風であり チャンスでもあります 技術とヒトへ積極的な投資を続けることで IT 業界のテクノロ ジーリーダーとしての地位を更に強固にしてまいります 当社グループは上場企業である ULS グループ株式会社 を 純粋持株会社とし 中核事業を担う ウルシステムズ株式会社 をはじめ 様々なチャレンジを行う ITベンチャー企業グループの体制で事業を推進しています 役員及び従業員一同社業に邁進し 一層価値ある事業体に育ててまいりたいと存じます 今後の当社にどうぞご期待ください 株主の皆様におかれましては 引き続き格段のご支援を 賜りますよう お願い申し上げます おかげさまで当社グループの事業は堅調に推移し 2 期連続で創業来最高の売上と経常利益を達成することができました 直近 4カ年の実績も 売上高 2.6 倍 経常利益 4 倍という数字を達成できました これもひとえに株主 投資家の皆様のご支援の賜物です この場を借りて深くお礼申し上げます 大手中心だったこれまでのシステムインテグレーションやパッケージ中心のコンサルティングの業界はますます価値が薄れていきます これからは 事業の利益を伸ばす戦略的 IT 投資にますます注目が集まってくるでしょう 当社グループの事業は まさにこの戦略的 IT 分野に特化しています これからの急成長が期待できます Philosophy & Vision ULS グループとは 戦略的 IT コンサルティング でお客様のビジネスを成功に導く日本を する IT ベンチャーグループです 客様の 代 の成 を先端 リー し 客様と IT 業 に ーションを す 1 The 14th terms BUSINESS REPORT The 14th terms BUSINESS REPORT 2
Company グループ各社の紹介 発注側を支援し日本の IT を変革する ULS グループ 欧米企業と異なり 日本では発注側のIT 人材の数の過少状態が続いています このような中 ULSグループは 受注側には立たず 一貫して発注側を支援します 重要な戦略的 IT 投資の成功は ひとえに発注側の力量にかかっているからです 発注側には 大量の人員は不要です 少数であっても非常に優秀なIT 人材こそ 発注側のIT 部門に必要です 300 人の受け身のベンダー体制よりたった3 人でも優秀な発注側人材の価値が高いことを ULSグループは知っています ULSグループは常にお客様側にいます 既存のITベンダーと相対し お客様と同じ価値観でプロジェクトの成功のために尽くしてまいります 発注側を支援するの ジシ ン発注側 業 ULS グループ株式会社 ( 純粋持株会社 ) グループ各社の経営資源の配分 バックオフィス機能の提供 東証 JASDAQ 市場に上場 ( 証券コード 3798) ウルシステムズ株式会社 ( 連結子会社 ) 発注側企業の売上 利益に貢献する 戦略的 IT に特化したコンサルティング事業を推進 IT 戦略立案 業務要件定義 プロジェクトマネジメント アーキテクチャ設計等戦略的 ITの成功に必要な発注側支援サービスを展開 ITの ウルシステムズの注 益 する IT 業務 IT ピースミール テクノロジー株式会社 ( 連結子会社 ) 発注側 業の システム 独立行政法人産業技術総合研究所認定 技術移転ベンチャー 全国自治体向け IT コンサルティングサービス 技術移転 教育サービスを提供 発注側企業の IT ソリューション基盤技術の提供 3 The 14th terms BUSINESS REPORT The 14th terms BUSINESS REPORT 4
Overview 2014 年 3 月期の業績と今後の見通し 当期 (2014 年 3 月期 ) の業績について 株主還元策について 顧客企業の投資意欲が引き続き堅調に推移し 過去最高の売上高と利益を達成しました 株主の皆様に対する積極的な利益還元を今後も図ってまいります 当期における我が国経済は デフレ脱却を目指した政府主導の経済政策いわゆる アベノミクス により大企業製造業の景況感が5 期連続改善 ( 平成 26 年 3 月日銀短観 ) するなど1 年を通じて回復基調をたどり 情報サービス業界においても企業のIT 投資の拡大基調が鮮明となりました このような経営環境のもと 当社グループは 顧客企業の収益に直結する戦略的 IT 投資領域におけるコンサルティング案件の提案を積極的に展開するとともに クラウド関連の新規ソリューションも投入した結果 公共 製造 金融 サービス及び不 来期 (2015 年 3 月期 ) の見通しについて 動産等を中心とする既存顧客及び新規顧客からの受注が堅調に推移し 売上高は前期比 253 百万円 (6.3%) 増加の4,277 百万円と 前期に引き続き過去最高を更新しました また 損益面でも 過去最高の売上高を更新する一方でプロジェクトのリスク管理 品質管理の徹底とグループ管理業務効率化を徹底した結果 営業利益は前期比 52 百万円 (10.2%) 増加の566 百万円 経常利益は前期比 52 百万円 (10.2%) 増加の570 百万円 更に当期純利益は前期比 69 百万円 (33.1%) 増加の279 百万円と いずれも過去最高益を更新することができました 先端 IT ソリューションへの投資を加速し 今後の収益拡大機会を確実にとらえる体制強化に注力いたします 当社グループは 株主の皆様への積極的な利益還元を経営上の最重要課題の一つと考えております この方針に従い 当社は 長期保有の株主様への積極的な利益還元策として配当性向を20~30% とする完全業績連動型の配当政策を採用してまいりました 当期の当社グループの業績は 当期純利益が279 百万円となったことから1 株当たり10 円 ( 連結配当性向 20.2%) の期末配当を実施いたします また 当社グループでは 自己株式の取得を断続的に実施しており 当期末時点で420,800 株 ( 持株比率 6.9%) の保有となっております 今後も機動的な資本政策を実施するために市況等を勘案し適時に実施してまいります T 注 ) 2013 年 10 月 1 日を効 発 日として 通株式 1 株につき 100 株の で株式分 を っております このため 2010 年 3 月期の期 に当 株式分 が われたと 定して 1 株配当 を しております 記 配当 1 円を含 来期の我が国経済は 消費増税による個人消費増加ベースの鈍化を背景に 政府による追加経済対策の成否や不透明な中国経済の動向等を含め 重要な局面を迎えるものと思われます このような環境のもと 情報サービス業界においても全般的には顧客企業のIT 投資姿勢は拡大一辺倒ではなくコストパフォーマンスの厳しい評価を前提としたメリハリのある投資傾向が継続する見込みであります そのような中で 当社グループは 協業先との連携や実践セミナー開催等の積極的な営業活動を通じて新規顧客案件の開拓に努めてまいります また 当社グループが主ターゲット市場としている戦略的 IT 投資領域の分野では 超高速処理技術 ビッグ データ クラウドサービス等の次世代のIT 技術への需要が急速に拡大しており これらの分野における新規 ITソリューションの開発や投資を積極的に実施してまいる所存です なお 来期におきましては 好調な受注状況は継続すると思われるものの 上記のとおり景況感の一服が想定されることから 来期の当社グループの業績予想につきましては 売上高は 4,000 百万円 ( 当期比 6.5% 減 ) 営業利益は500 百万円 ( 当期比 11.7% 減 ) 経常利益は500 百万円 ( 当期比 12.3% 減 ) また当期純利益については250 百万円 ( 当期比 10.6% 減 ) と予想しております 5 The 14th terms BUSINESS REPORT The 14th terms BUSINESS REPORT 6
Activity 対外活動 Consolidated Financial Statements 連結財務諸表 連結貸借対照表 ( 単位 : 千円 ) ミ ー グループ会社のウルシステムズ ( 株 ) では 事業会社の 報システム Seminar Award 国 会計事務所デロイトトウシュトーマ リ テッドのテクノロジー メディア テレコ ュ ケーション業界を対 科目 ( 資産の部 ) 前期 2013 年 3 月 31 日 当期 2014 年 3 月 31 日 流動資産 2,851,890 3,033,320 / 純 2,407,804 2,238,336 3,701,099 2,555,119 2,848,246 2,376,380 総資産額 3,617,752 2,662,997 純資産額 ( 位 円 ) 3,841,035 2,991,258 部門を強化する ーを め ビッグデータやリアルタイム処理等 とした収益 ( 売上高 ) 成長ランキングで 当社は 2013 年アジア 平 地 500 社及び日本 50 社の1 社として 固定資産 765,862 807,715 最 の技術 ーを積極的に開 しています ンターシステ ジ パン ウルシステ 共催 2013 14 ンタープラIT 戦略セミナー 2013 21 ー ー主導開発のノウハウを する 主導 は情シスが れ セミナー ばれました 有形固定資産 48,944 35,504 無形固定資産 81,665 74,169 投資その他の資産 635,252 698,041 第 10 期 2010 年 第 11 期 2011 年 第 12 期 2012 年 第 13 期 2013 年 第 14 期 2014 年 2013 2 ー ー主導開発のノウハウを する 主導 は情シスが れ セミナー 2013 2 マ ナビ ュース リアルタビッグデータセミナー に 2013 10 31 ンタープラ クラウド 提 開 記 セミナーソリューションセミナー 2014 1 2 社のビジ ス拡大にする ビッグデータ分 のはじめ方 1 資産合計 3,617,752 3,841,035 ( 負債の部 ) 流動負債 931,277 828,250 1 総資産 事業拡大による売掛金の増加等により 前期比 6.2% 増加の 3,841,035 千円となりました 固定負債 23,477 21,526 Publictiy ィ ウルシステムズ ( 株 ) が ( 株 ) ビジネス レークスルー制 の アントレプレ ーライ で されました スカイパーフェク T を め インターネット イントラネットなどのメディア 体にて配 されました Publication ウルシステムズ ( 株 ) コンサルタントが した書 が されました 負債合計 954,755 849,777 ( 純資産の部 ) 株主資本 2,609,371 2,865,753 資本金 822,250 831,615 資本剰余金 1,162,679 1,172,044 本 / 本 92.6 82.6 65.8 2,230,417 2,353,886 2,433,960 自己資本額自己資本比率 ( 位 円 %) 72.1 76.2 2,928,539 2,609,371 利益剰余金 783,198 1,020,851 日本経 新 日本産業新 日経コン ュータ 日経 S ST MS IT ro( 日経 B ) nrpr n T J p n D J p n クラウド c ITエンタープライズ IT 現 える ルシン ング : 一 2 自己株式 158,756 158,756 その他の包括利益累計額 ー 62,785 少数株主持分 53,625 62,718 純資産合計 2,662,997 2,991,258 負債純資産合計 3,617,752 3,841,035 第 10 期 第 11 期 第 12 期 第 13 期 第 14 期 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2 純資産 主に当期純利益の計上等により 前期比 12.3% 増加の 2,991,258 千円となりました 7 The 14th terms BUSINESS REPORT The 14th terms BUSINESS REPORT 8
Consolidated Financial Statements 連結財務諸表 Stock Information/Corporate Data 株式の状況 / 会社概要 3 4 連結損益計算書 科目 前期自 2012 年 4 月 1 日至 2013 年 3 月 31 日 ( 単位 : 千円 ) 当期自 2013 年 4 月 1 日至 2014 年 3 月 31 日 売上高 4,024,403 4,277,934 売上原価 2,829,381 2,978,083 売上総利益 1,195,022 1,299,850 販売費及び一般管理費 681,184 733,539 営業利益 513,837 566,310 営業外収益 3,861 3,739 営業外費用 441 ー 経常利益 517,257 570,050 特別利益 15,963 24 特別損失 61,826 0 税金等調整前当期純利益 471,394 570,074 法人税 住民税及び事業税 245,410 200,037 1,601,263 3 2,021,700 売上高 ( 注 ) 売上高には消費税等は含まれておりま 4,277,934 4,024,403 3,302,187 顧客企業のIT 投資拡大を背景とした堅調な受注と新規ソリューションの投入により 前期比 6.3% 増加の4,277,934 千円となりました 137,146 212,854 209,548 517,257 570,050 株式の状況 (2014 年 3 月 31 日現在 ) 発行可能株式総数発行済株式総数株主数大株主 23,200,000 株 6,086,800 株 1,651 名 株主名持株数 ( 株 ) 議決権比率 (%) 漆原茂 2,508,600 44.27 高橋敬一 280,000 4.94 SBI ネットシステムズ 240,600 4.25 インテック 220,000 3.88 馬場和広 180,000 3.18 TIS 140,300 2.48 日立ソリューションズ 92,000 1.62 アイ エム ジェイ 87,200 1.54 神林飛志 85,900 1.52 坂東和夫 69,700 1.23 議決権比率は自己株式 (420,800 株 ) を控除して計算しております 会社概要 (2014 年 3 月 31 日現在 ) 商号 ULSグループ株式会社 (ULS Group, Inc.) 会社設立日 2000 年 7 月 25 日資本金 8 億 3,161 万 5,000 円所在地 104-6014 東京都中央区晴海 1-8-10 トリトンスクエアタワー X 14 階従業員数グループ全体 : 240 名事業内容 ULSグループは 戦略的 ITによってお客様にビジネスの成功を支援するITベンチャー企業グループの持株会社です TM ユーザー主導開発 などの手法を活用してお客様企業の収益増に貢献する戦略的 ITを実現します 役員 (2014 年 6 月 27 日現在 ) 代表取締役社長漆原茂取締役古澤憲一取締役高橋敬一取締役馬場和広常勤監査役久津見直史監査役鈴木明監査役山田真美 法人税等調整額 1,985 81,249 少数株主損益調整前当期純利益 223,998 288,787 少数株主利益 13,804 9,092 当期純利益 210,194 279,694 4 経常利益 売上高の伸長並びにプロジェクトリスク 品質管理及びグループの管理業務効率化の徹底により 前期比 10.2% 増加の 570,050 千円となりました 9 The 14th terms BUSINESS REPORT The 14th terms BUSINESS REPORT 10