ついて その取消しを求めるというものである (2) 異議申立ての理由異議申立人が 異議申立書及び意見書で主張している異議申立ての主な理由は 次のように要約される ア異議申立書における主張異議申立人の配偶者が一方的に有り得ない夫婦間暴力の被害申告 ( 以下 虚偽 DV 被害申告 という ) を 警察署

Similar documents
の補正書 において, 審査請求の趣旨を この開示請求は本人の給与のみずましにかかわる書面である為 としているが, 原処分を取り消し, 本件対象保有個人情報の開示を求めている審査請求として, 以下, 原処分の妥当性について検討する 2 原処分の妥当性について (1) 給与所得の源泉徴収票について給与所

非常に長い期間, 苦痛に耐え続けた親族にとって, 納得のできる対応を日本政府にしてもらえるよう関係者には協力賜りたい ( その他は, 上記 (2) と同旨であるため省略する ) (4) 意見書 3 特定個人 Aの身元を明らかにすること及び親子関係の証明に当たっては財務省 総務省において, 生年月日の

横浜市情報公開・個人情報保護審査会答申

( 別紙 ) 答申 : 行文第 24 号 諮問 : 行文第 24-1 号 答申第 1 審査会の結論実施機関が行った本件不開示決定処分については適正であったと認める 第 2 諮問事案の概要 1 行政文書の開示請求異議申立人は 平成 24 年 5 月 7 日 奈良市長 ( 以下 実施機関 という ) に

(Microsoft Word - 06 \223\232\220\\\217\221\201i\214\210\222\350\201j.doc)

異議申立てしていますが, 協会 ( 原文ママ ) として黙認しています 本件に関しても, 諮問庁は国のトップなのだから, もっともっと労働問題に積極的に取り組み, 労基法厳守で, 場合により, 行政処分すべきである 警察なら, スピード違反すれば即行政処分されますが, 労基法では, 基本強い行政処分

19 条の4 第 2 項の規定により, 特別職の公務員であるから, 本件不開示情報は, 公務員としての職務遂行情報であり, 精神保健指定医が, 客観的な生体検査もなく, ただその主観に基づいて, 対象者を強制入院させることができるという性質の資格であること, 本件開示請求に係る精神保健指定医らが対象

< F2D95F193B98E9197BF D86A D D96B1>

1 審査会の結論平成 30 年 1 月 12 日付けで審査請求人が行政文書公開請求した 深沢地域整備事業に関し J R 東日本の要望 条件 要請 意向等の文書 ( 復命書含む ) 及び前記の記載がある文書 に対して実施機関鎌倉市長が平成 30 年 3 月 12 日付けで行った行政文書一部公開決定処分

別紙 答申 1 審査会の結論 委託事業者の企画提案書 及び 選考会議の資料 について行われた部分公開の決定は 妥当である 2 異議申立ての趣旨 (1) 異議申立人 ( 以下 申立人 という ) は 神戸市情報公開条例 ( 以下 条例 という ) に基づき 以下の公開請求 ( 以下 本件請求 という

消費者庁にも苦情相談を行い, 今にも消費者庁が動くであろうこと等を話し, 異議申立人に謝罪及びデータ削除を求めているとのことであった 当初監察部は, 異議申立人に謝罪に応じるよう促したが, 異議申立人が使用しているデータは, 登記事項証明書記載のデータと同一であり 法 を犯していないので謝罪には応じ

大情審答申第 号

第一審査会の結論 豊中市教育委員会が行った 内部公益通報に係る調査の実施について ( 報告 ) を不 開示とした決定は妥当ではなく 別紙に記載した部分を除き開示すべきである 第二審査請求の経過 1 開示請求審査請求人は 平成 25 年 7 月 17 日 豊中市情報公開条例 ( 以下 条例 という )

別記様式 ( 市長 区長 町長 村長 ) 殿 ( 申請日 ) 平成年月日 住民票のある市区町村名を記入してください 通知カードの送付先に係る居所情報登録申請書 通知カードの送付先に係る居所 ( 現に居住する住民票の住所地以外の地 ) について 下記のとお り登録申請します 記 1 居所情報登録を行う

録された保有個人情報 ( 本件対象保有個人情報 ) の開示を求めるものである 処分庁は, 平成 28 年 12 月 6 日付け特定記号 431により, 本件対象保有個人情報のうち,1 死亡した者の納める税金又は還付される税金 欄,2 相続人等の代表者の指定 欄並びに3 開示請求者以外の 相続人等に関

答 申 第 1 審議会の結論名古屋市長 ( 以下 実施機関 という ) が 本件異議申立ての対象となる保有個人情報を一部開示とした決定は 妥当である 第 2 異議申立てに至る経過 1 平成 23 年 12 月 21 日 異議申立人は 名古屋市個人情報保護条例 ( 平成 17 年名古屋市条例第 26

く, 未支給年金受給権者の個人情報の開示を求めているとして, 法 12 条 自己を本人とする開示を請求することができる に当たらないため, 開示することはできないことを伝え, 取り下げの意思を確認した しかしながら, 異議申立人は, 不開示である旨の正式な回答がほしいとして, 開示請求を続けたもので

<4D F736F F D2095BD90AC E D738CC2816A939A905C91E D862E646F63>

0 月 22 日現在, 通帳紛失の総合口座記号番号 特定番号 A-B~C 担保定額貯金 4 件 ( 特定金額 A): 平成 15 年 1 月 ~ 平成 16 年 3 月 : 特定郵便局 A 預入が証明されている 調査結果の回答書 の原本の写しの請求と, 特定年月日 Aの 改姓届 ( 開示請求者本人

総務省が所管する地方税法ではなく 財務省が所管する国有財産法の適用を受けるとのことであり 実施機関の本件決定は失当である (2) 本件は 国税庁からの教示による公文書公開請求であり これを実施機関が非公開決定するとは言語道断である (3) 尖閣諸島の国有化は 日本と中国の外交問題に発展していることも

査請求人 ) が 平成 5 年分所得税確定申告書 ( 以下 本件請求保有個人情報 1 という ) の開示を求めるものである 処分庁は, 本件開示請求に対し, 本件請求保有個人情報 1は文書保存期間 (7 年 ) が満了し, 既に廃棄しているとして, 平成 27 年 12 月 2 2 日付け特定記号第

2 当事者の主張 (1) 申立人の主張の要旨 申立人は 請求を基礎づける理由として 以下のとおり主張した 1 処分の根拠等申立人は次のとおりお願い書ないし提案書を提出し 又は口頭での告発を行った ア.2018 年 3 月 23 日に被申立人資格審査担当副会長及び資格審査委員長あてに 会長の経歴詐称等

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

第 3 諮問庁の説明の要旨 1 本件事案の概要本件は, 審査請求人が平成 29 年 8 月 29 日付けで法人文書の開示請求を行ったことに対し, 同年 9 月 29 日付け千大総第 307 号により, 法人文書の一部を不開示とする開示決定等処分 ( 処分 1) を行ったところ, 審査請求が提起された

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

ありどのような証言がなされたのか ( 請求人にとって虚偽と思われる証言が無いか等 ), また産業医が本人の意見を聞かずにどう判断し診療録に記載したのかを知る権利が請求人にはあると考える 3 請求人については, 特定理由等から特定機関等が千葉大学に対して診療録の開示を求める可能性もあり得るが, 千葉大

Microsoft Word - 答申第141号.doc

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

個人情報保護規定

平成25年2月 日

警備の下にあり 仮に本件対象文書が開示されたとしても院内への不法な侵入及び院内での不法な活動は困難であり 犯罪の予防 鎮圧等に支障を及ぼすとは考えられず 合理性を欠いている したがって 本件対象文書は法第 5 条第 4 号には相当せず 規程第 4 条第 3 号に定める事務局不開示情報に該当しないこと

諮問庁 : 国立大学法人長岡技術科学大学諮問日 : 平成 30 年 10 月 29 日 ( 平成 30 年 ( 独情 ) 諮問第 62 号 ) 答申日 : 平成 31 年 1 月 28 日 ( 平成 30 年度 ( 独情 ) 答申第 61 号 ) 事件名 : 特定期間に開催された特定学部教授会の音声

個人情報保護方針

sannomaruriyou

平成11年6月8日

個人情報保護規程

横情審答申第 1534 号 平成 3 0 年 11 月 15 日 横浜市長林文子様 横浜市情報公開 個人情報保護審査会 会長 藤原靜雄 横浜市個人情報の保護に関する条例第 53 条第 1 項の規定に基づく諮問 について ( 答申 ) 平成 29 年 5 月 1 日総職健第 86 号による次の諮問につ

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

基づき, 平成 27 年 9 月 29 日付けで, 特定労働基準監督署( 以下 特定署 という ) へ特定日までに提出された特定事業場の就業規則, 就業規則届及び意見書 36 協定書, 同月 30 日付けで, 特定署に提出された特定事業場の36 協定書 3 年分 に係る開示請求を行った (2) 三重

諮問庁 : 防衛大臣諮問日 : 平成 28 年 2 月 25 日 ( 平成 28 年 ( 行情 ) 諮問第 192 号 ) 答申日 : 平成 29 年 1 月 27 日 ( 平成 28 年度 ( 行情 ) 答申第 694 号 ) 事件名 : 洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準 運用上の留意事項等に

情報公開答申第733号本文(諮問第923号)

ている しかしながら 本件処分は条例の理念と条文の解釈運用を誤った違法なものであり 取り消されなければならない ⑶ 条例第 7 条第 1 項本文は 個人情報の外部提供の原則禁止を規定している また 同条同項ただし書の趣旨は 単に外部提供の原則禁止規定を解除したにとどまる すなわち 当該法令等が存在す

<4D F736F F D2095DB8CEC96BD97DF905C97A78F F918EAE A2E646F63>

個人情報の取り扱いに関する規程

(1) 農林水産省の事務官である特定個人 Aが職務上作成した行政文書で公にできる行政文書は存在するはずであり, 公開しなければならない ( 諮問第 551 号 ) (2) 本来であれば, 開示できる文書が存在しない, 存否応答しない, 不存在と, 文書の性質によって, 処分内容が異なるはずである 特

情報公開に係る事務処理規則 ( 平 18 規則第 16 号平成 18 年 8 月 1 日 ) 改正平 19 規則第 52 号平成 19 年 9 月 21 日平 26 規則第 2 号平成 26 年 5 月 13 日平 26 規則第 22 号平成 27 年 3 月 31 日 第 1 章総則 ( 目的 )

て本学が過去に公表した内容は除く ) 及び 3 当該事故に係る診療科, 機構への報告日その他報告内容に係る情報として事務担当者が加筆したメモ について全部開示を求める 少なくとも患者, 医師の個人情報に係らない部分については開示すべき そもそもこの報告書は同じような事故が起きないようにするために医師

個人情報の取扱いに関する規則 平成 12 年 9 月 29 日 奈良県規則第 2 2 号 改正 平成 13 年 3 月 30 日 規則第 68 号 改正 平成 17 年 3 月 29 日 規則第 30 号 改正 平成 18 年 3 月 31 日 規則第 38 号 改正 平成 27 年 9 月 25

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

ウ 特定個人 a に訂正してほしいとは, 私は書いてない これも日本年金機構の単純ミスなのか? それとも他に理由があるのか? 事実に基づいて, 説明を求める 私の公共職業安定所における氏名は, カタカナの 特定個人 b のスペースなしで管理されている 私の資格画面も氏名欄はカタカナである 国民年金保

諮問庁 : 株式会社日本政策金融公庫諮問日 : 平成 28 年 2 月 8 日 ( 平成 28 年 ( 独個 ) 諮問第 3 号 ) 答申日 : 平成 28 年 4 月 27 日 ( 平成 28 年度 ( 独個 ) 答申第 1 号 ) 事件名 : 本人に関する融資審査の検討資料の不訂正決定に関する件

1 本件審査請求について (1) 本件審査請求に係る開示請求は, 法に基づき, 処分庁に対し, 本件対象文書の開示を求めたもの ( 以下 本件開示請求 という ) である (2) 本件開示請求を受けて, 処分庁は, 本件対象文書を作成しておらず不存在として, 不開示決定 ( 原処分 ) を行った (

横浜市情報公開・個人情報保護審査会答申

                       高情審答申第    号

< F2D F8C668DDA A91E D86939A905C>

Taro-052第6章1節(p ).jtd

1 審査会の結論 平成 28 年度市民税 県民税の賦課決定処分 に係る審査請求は棄却する べきであるとの審査庁の判断は妥当である 2 事案概要南区長 ( 以下 処分庁 という ) は 地方税法 ( 昭和 25 年法律第 226 号 以下 法 という ) 第 24 条及び第 294 条並びに横浜市市税

保有個人情報開示請求書 年月日 出入国在留管理庁長官又は 長殿 ( ふりがな ) 氏名 住所又は居所 ( ) 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 58 号 ) 第 13 条第 1 項の規定に基づき, 下記のとおり保有個人情報の開示を請求します 記 1 開示を請求す

おいて開催されていた法の制度運営に関する検討会の報告 ( 平成 17 年 3 月 29 日 ) では, 法の運用に関する改善措置として, 理由付記に関して 特に, 文書不存在を理由とする不開示決定については, 例えば, 請求対象文書をそもそも作成 取得していない, 作成したが保存期間が経過したので廃

ら退去を迫られやむを得ず転居したのであるから本件転居費用について保護費が支給されるべきであると主張して 本件処分の取消しを求めている 2 処分庁の主張 (1) 生活保護問答集について ( 平成 21 年 3 月 31 日厚生労働省社会援護局保護課長事務連絡 以下 問答集 という ) の問 13の2の

横情審答申第 1352 号 平成 28 年 10 月 14 日 横浜市長林文子様 横浜市情報公開 個人情報保護審査会 会長 藤原靜雄 横浜市の保有する情報の公開に関する条例第 19 条第 1 項の規定に基づく 諮問について ( 答申 ) 平成 28 年 4 月 21 日建都計第 136 号による次の

エーシーニールセン・コーポレーション株式会社 個人情報保護方針

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

個人情報保護規程例 本文

Microsoft Word - 個人情報保護規程 docx

7 平成 28 年 10 月 3 日 処分庁は 法第 73 条の2 第 1 項及び条例第 43 条第 1 項の規定により 本件不動産の取得について審査請求人に対し 本件処分を行った 8 平成 28 年 11 月 25 日 審査請求人は 審査庁に対し 本件処分の取消しを求める審査請求を行った 第 4

厚生局受付番号 : 近畿 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 近畿 ( 厚 ) 第 号 第 1 結論 請求者の A 社における厚生年金保険被保険者資格の取得年月日を昭和 63 年 2 月 26 日から同 年 2 月 16 日に訂正することが必要である 生年月日 :

式 ) により行うものとする 4 条例第 15 条の 3 第 1 項の規定による通知は 個人情報開示請求事案移送通知書 ( 別記第 10 式 ) により行うものとする ( 法人及び開示請求者以外のものに対する意見書提出の機会の付与等 ) 第 4 条の2 条例第 15 条の4に規定する実施機関が定める

「犯罪被害者等の安全・安心の確保」への取組状況及び今後の方針

訓令・通達一覧

北上市空家等対策規則 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は 北上市空家等対策条例 ( 平成 28 年北上市条例第 17 号 以下 条例 という ) の実施に関し必要な事項を定めるものとする ( 守秘義務 ) 第 2 条条例第 7 条に定める空家等対策審議会の委員は 職務上知り得た秘密を他に漏らしてはな

発信者情報開示関係WGガイドライン

が成立するが 本件処分日は平成 29 年 3 月 3 日であるから 平成 24 年 3 月 3 日以降 審査請求人に支給した保護費について返還を求めることは可能であ る 第 3 審理員意見書の要旨 1 結論本件審査請求には理由がないので 棄却されるべきである 2 理由 (1) 本件処分に係る生活保護

件数表(神奈川)

問にさらされることはむしろあるべき姿であり, それによって一層公益の増進に資するともいえる 特に, 本件のような面接試験の場合には, 試験結果の開示が, 面接試験以外の事由で受験者を選抜したのではないことを示すといった効果もあり, 面接試験が適正に行われることを確保するに大きく資すると言える したが

っている以上, 被面接者においてそもそも特別な対応策を採る必要はないといえる ウよって, 本件対象文書の不開示部分は法 5 条 6 号に該当しないといえる (2) 意見書 ( 添付資料省略 ) ア裁判官の場合, 新任判事補志望者カードの全部が開示されている ( 資料 1) ことからすれば, 検事に関

Microsoft Word - 答申第41号.doc

< F2D F8C668DDA A91E D86939A905C>

拍, 血圧等 ) を, ユーザー本人または当社の提携先からと提携先などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や, 決済に関する情報を当社の提携先 ( 情報提供元, 広告主, 広告配信先などを含みます 以下, 提携先 といいます ) などから収集することがあります 4. 当社は, ユーザーが

< F2D F8C668DDA A91E D86939A905C>

財団法人杉並区スポーツ振興財団個人情報保護規程

答申第693号

の対象として 人事院事務総長引継書 を特定し, 同年 9 月 29 日付け行政文書開示決定通知書を審査請求人に送付した 2 審査請求人が主張する本件審査請求の趣旨及び理由審査請求人は, 事務引継書が1 名分しか存在しないという決定は不自然である, 他の職員についても事務引継書がなければ, 前任者から

財団法人日本体育協会個人情報保護規程

点で 本規約の内容とおりに成立するものとします 3. 当社は OCN ID( メールアドレス ) でログインする機能 の利用申込みがあった場合でも 任意の判断により OCN ID( メールアドレス ) でログインする機能 の利用をお断りする場合があります この場合 申込者と当社の間に利用契約は成立し

11総法不審第120号

無い (3) 特定市が振興協会会長 Aと市教育委員会とで一体に推進した当該文化事業は事業の実施前と実施後のまちの変化における事業の効果について国への報告義務があり, 公正に適法に事業を行う責務の存在は当該文化事業の目標の1は中心市街地の賑わいの促進にあって中心市街地活性化ソフト事業であって公開されて

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

事案である 3 仲裁合意本件では 申立人の申立書において仲裁合意の内容の記載があり 被申立人は答弁書においてこれを争わなかったので 本件についての書面による仲裁合意が存在する なお 被申立人は審問期日においても本仲裁に応じる旨の答弁をした 4 当事者の主張 (1) 申立人の主張申立人は 請求を基礎づ

ウ商業地等である 町の土地の平成 28 年度分の固定資産税の課税標準額は 法附則第 18 条第 5 項及び第 25 条第 5 項の規定により 課税標準となるべき価格に0.7を乗じた額となる なお 岐阜市税条例 ( 昭和 25 年岐阜市条例第 14 号 以下 条例 という ) においては これと異なる

privacypolicy

社会福祉法人渋谷区社会福祉事業団 個人情報保護規程 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 社会福祉法人渋谷区社会福祉事業団 ( 以下 事業団 という ) が保有する個人情報等の取扱いについての基本的事項を定め 個人の権利利益の保護及び人格の尊重を図るとともに 事業の適正な運営に資する

保険業務に係る情報提供料は 請求人の事業に基づいた収入であるとは いえない 第 4 審理員意見書の結論 本件各審査請求は理由がないから 行政不服審査法 4 5 条 2 項によ り 棄却すべきである 第 5 調査審議の経過 審査会は 本件諮問について 以下のように審議した 年月日 審議経過 平成 30

会員に対する処分等に係る手続に関する規則 (2018 年 7 月 30 日制定 ) 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 定款第 15 条に規定する会員に対する処分及び不服の申立てに係る手続の施行に関し 必要な事項を定めることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規則において 次の各号

大津市情報公開 個人情報保護審査会答申 ( 答申第 3 0 号 ) 平成 27 年 7 月 2 日 大津市情報公開 個人情報保護審査会

                   20140101

理の手引 は, 開示の実施においては, 行政文書をありのまま開示する (23 枚目 ) として, 原則として加工はしない ( 同上 ) としている したがって本件対象文書の電磁的記録の開示に当たっては, 当該電磁的記録をそのままのデータ形式で開示すべきである また, 同様な趣旨で本件対象文書の電磁的

5-1から3許可・不許可

Taro-答申第64号

横浜市情報公開・個人情報保護審査会答申

Transcription:

26 答申第 1 号 平成 26 年 12 月 10 日 平川市長長尾忠行 殿 平川市情報公開審査会 会長 内山浩子 行政文書の開示決定等に対する異議申立てについて ( 答申 ) 平成 26 年 6 月 11 日付けで諮問のあった 平成 年末 ( 時期不明 ) に 請求者の妻が 警察署長に対して配偶者間暴力を訴えたことにより 同署から平川市に送付された関係書類と それに類する請求者の情報が含まれた書類の一切 を不開示とした件について 次のとおり答申します 答申 1 審査会の結論 平成 年末 ( 時期不明 ) に 請求者の妻が 警察署長に対して配偶者間暴力を訴えたことにより 同署から平川市に送付された関係書類と それに類する請求者の情報が含まれた一切について について その存否を明らかにしないで不開示とした決定は 妥当である 2 異議申立ての内容 (1) 異議申立ての趣旨本件異議申立ての趣旨は 平川市情報公開条例 ( 平成 18 年平川市条例第 13 号 以下 条例 という ) に基づき 異議申立人が行った 平成 年末 ( 時期不明 ) に 請求者の妻が 警察署長に対して配偶者間暴力を訴えたことにより 同署から平川市に送付された関係書類と それに類する請求者の情報が含まれた書類の一切 の開示請求に対して 平川市長が平成 26 年 1 月 31 日付で決定した行政文書不開示決定に

ついて その取消しを求めるというものである (2) 異議申立ての理由異議申立人が 異議申立書及び意見書で主張している異議申立ての主な理由は 次のように要約される ア異議申立書における主張異議申立人の配偶者が一方的に有り得ない夫婦間暴力の被害申告 ( 以下 虚偽 DV 被害申告 という ) を 警察署に対して行い その真偽 内容が何ら検証されること無く平川市に通知され 平川市は住民基本台帳事務における支援措置を執行し 配偶者による不法な子どもの連れ去り別居を追認 既成事実化に手を貸した また 虚偽 DV 被害申告そのものが 裁判所に対する申立内容や調停時の告知 供述と全く異なるものである 虚偽 DV 被害申告により 異議申立人は不当に実子と引き離された生活を余儀なくされた 長子は異議申立人との別居前の生活に戻ることを強く望んでいるが 虚偽 DV 被害申告のため 両親から養育を受ける権利を侵害されており 親子双方の生活が脅かされている これは児童の権利条約違反である 異議申立人が配偶者に対し腕力で攻撃したとか 不当な言いがかりで追いつめたという事実は一切なく 配偶者が一方的に不満と葛藤を抱え 異議申立人が一方的に罵詈雑言を浴びせられるなど言葉の暴力や身体的暴力を受けた事実がある それでも異議申立人は配偶者に生活費を送金するなど 家族生活の維持に努めてきたが いつの間にか異議申立人が暴力の加害者に仕立てられてしまったことは社会問題である 配偶者による DV 被害申告を知ったのは 平川市の職員から 警察からの相談記録に基づいて対応しているので住民票を発行できない と説明を受けたことに起因する 平川市の職員が 異議申立人に対して当該文書の存在を示したことが本件行政文書開示請求を行った端緒となった発言であるにもかかわらず 文書の存在を明らかにした平川市が 当該行政文書の存否を答えることはできない と回答することは矛盾している 権利侵害を受けた異議申立人が その裁定や処分の根拠 実情を知ることは当然の権利と言える 不当な虚偽 DV 被害申告の加害者とされた者は 被害申告の概要さえ知らされず 得体の知れない恐怖に突き落とされて精神的にも追い詰められ 生命の危機に陥って健康を著しく害する結果となる また 虚偽 DV 被害申告並びにそれに係る裁定ないし処分を放置して既成事

実化させてしまうことは将来 不当な損害賠償請求を受けることが容易に予想されるなど 異議申立人の生活や財産が脅かされる危険を充分に秘めている ( ア ) 条例第 7 条第 3 号イでは 人の生命 健康 生活又は財産を保護するため 公にすることが必要であると認められる情報 は開示しなければならないと規定している ( イ ) 条例第 7 条第 8 号では 個人又は法人等が 実施機関の要請を受けて 公にしないとの条件で任意に提供した情報であって 当該個人又は法人等における通例として公にしないこととされているものその他の当該条件を付することが当該情報の性質 当時の状況等に照らして合理的であると認められるもの ただし 人の生命 健康 生活又は財産を保護するため 公にすることが必要であると認められる情報を除く と規定しており 同号ただし書きに該当するため開示しなければならない ( ウ ) 条例第 9 条では 公益上の理由による裁量的開示について規定しているが 異議申立人は行政文書の開示は公益上必要なものであると考える イ意見書における主張平成 年 月 日器物損壊事件を起こした時に妻は 警察署の警察官に対し夫から暴力を受けたことはないこと 妻自身の問題で嫌になり別居したことなどを供述している 妻はその後の家事調停でも DV について何も話していない その後 自分自身の抱える感情的な問題から家事調停を提起した妻は 辻褄が合わなくなり自ら調停の申立てを取り下げした 虚偽 DV 被害申告は 妻による辻褄合わせと警察主導による違法行為の産物であったと言わざるを得ない事実が 警察の内部文書からも判明している 行政機関の違法行為に対して国家賠償請求訴訟を提起するために情報公開が必要である 平川市長による裁量的開示を執行するよう求める 3 異議申立てに対する諮問実施機関の説明内容 諮問実施機関が理由説明書において主張している内容は 次のように要約される (1) 平成 26 年 1 月 20 日付けで本件開示請求を行っているが 異議申立人がその書類が存在するであろうと知ったのは 平成 年 月 日に妻子の除かれた住民票の交付請求をしたところ 平川市に住民基本台帳事務の支援措置 ( 以下 支援措置 という ) の対象者であるため 住民票の交付を拒否されたことに起因する (2) 支援措置とは 住民基本台帳の一部の写しの閲覧及び住民票の写し等の交付並び に戸籍の附票の写しの交付におけるドメスティック バイオレンス ストーカー行為

等 児童虐待及びこれらに準ずる行為の被害者の保護のための措置 のことであり 住民票等の交付制度を不当に利用してそれら行為の加害者が被害者の住所探索を防止し もって被害者の保護を図ることを目的とし 住民票等の交付制限の措置を講じるものである (3) 支援措置を受けるためには申出が必要であり 支援の必要性は警察 配偶者暴力相談センター 児童相談所等の意見を聴取し または裁判所の発行する保護命令決定書の写し若しくはストーカー規制法に基づく警告など実施書面等の提出を求めることにより確認することとされている (4) 支援措置の制度は 当初受付市町村長 ( 現住所地 ) が申出を受付け 相談機関の証 明等を確認し 支援措置を決定した当初受付け市町村から関係市町村長あてに支援措 置を決定する旨の通知を発し 通知を受けた関係市町村は支援措置を決定する (5) 相談機関等が判明することにより 支援措置対象者の居所探索につながるおそれがあり 住民票の写し等の交付の申出を拒否する場合 拒絶の根拠を明らかにする必要はあるが 具体的な被害内容については明らかにしないこととされているため それに基づき細心の注意を払って窓口で対応している (6) 異議申立人が請求した 平成 年末 ( 時期不明 ) に 請求者の妻が 警察署長に対して配偶者間暴力を訴えたことにより 同署から平川市に送付された関係書類と それに類する請求者の情報が含まれた一切 ( 以下 当該文書 という ) については 配偶者間暴力を訴えているかどうかの真偽を確かめようと本件開示請求を行ったものであることが認められる (7) 当該文書が仮にあった場合 異議申立人の妻の第三者に関する情報である 当該情 報により特定の個人を識別することができるものであり 条例第 7 条第 3 号本文の規 定に該当し 不開示情報にあたることは明らかである (8) 当該文書の存否を答えることは 第三者である異議申立人の妻の届出の有無を答 えることとなる (9) 以上のことから本件開示請求に対し 条例第 10 条の規定を適用し 当該文書が存 在しているか否かを答えるだけで 不開示情報を開示することとなるため当該文書の 存否を明らかにしないで 本件開示請求を拒否したものである

4 審査会の判断 (1) 審議の経過 審査会は本件異議申立てについて 以下のように審議した 年月日 審議経過 平成 26 年 6 月 11 日平成 26 年 7 月 31 日平成 26 年 9 月 19 日平成 26 年 10 月 29 日平成 26 年 11 月 28 日 諮問実施機関から理由説明書を収受異議申立人から意見書を収受第 1 回審議第 2 回審議 (2) 審査会の判断 審査会は以下のように判断する ア条例第 10 条の該当性について本条は開示請求に係る行政文書があるかないかにかかわらず 開示請求に行政文書の存否を答えるだけで不開示情報を開示することとなるときは 行政文書の存否を明らかにしないで開示請求を拒否することができることについて定めたものである 本件行政文書の不開示決定は 本件開示請求の存否を答えることが条例第 7 条第 3 号に規定する不開示情報を開示することになるとし 条例第 10 条の規定により不開示決定を行ったものであるため まず当該行政文書の存否を答えることが条例第 7 条第 3 号に該当するかについて検討する 本号は個人に関する情報の非公開要件を定めたものである 本号に該当するためには その情報に含まれる氏名 生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの又は特定の個人を識別することはできないが 公にすることにより なお個人の権利利益を害するおそれがあるものであり かつ 本号ただし書きに該当しないことが必要である 本件開示請求は 異議申立人の配偶者が 警察署に対してした DV 相談に関する もので その存否を答えるだけで異議申立人の配偶者という個人が 警察署に DV 相談をしたか否かという 個人に関する情報であって 特定の個人を識別できる情報

を開示することとなり 本号ただし書きに該当する事情も見受けられない また 異議申立人及び諮問実施機関双方のその他の主張があるが 本件決定の適否 についての審査会の判断に影響を及ぼすものではない イ結論 以上のことから 1 審査会の結論 のとおり判断する