サンセイランディック (3277 東証 1 部 ) 2016 年 10 月 12 日 下期以降の仕入れ動向に注目したい アップデートレポート アイフィスジャパン 堀部吉胤 主要指標 2016/10/7 現在 株価 651 円 年初来高値 年初来安値 発行済株式数 1,057 円 (2016/03/31) 636 円 (2016/09/20) 8,149,500 株 売買単位 100 株 時価総額 5,305 百万円 予想配当 ( 会社 ) 予想 E P S ( アナリスト ) 12.0 円 108.23 円 実 P B R 0.85 倍 直前のレポート発行日 ベーシック 2016/03/23 アップデート 2015/11/11 上期は販売好調の一方 仕入れが苦戦 16/12 期 2Q 累計 (1-6 月 ) 業は 売上高 59.3 億円 ( 前年同月比 38.4% 増 ) 営業利益 5.2 億円 ( 同 33.6% 増 ) 15/12 期の仕入高が非常に好調で期初の販売用不動産が潤沢だったことから大幅増収増益となった 会社予想に対しては 居抜き物件の一部の販売が下期にずれ込んだため売上高が 1.9 億円の未達となったが 底地などの粗利益率が想定を上回ったことなどから営業利益は逆に 1.0 億円上回った 販売は概ね順調に進捗した一方 上期の仕入高は 31.9 億円 ( 前年同期比 29.7% 減 ) と苦戦した 案件数は前年同期並みだったが 大型案件が減少した 仕入れは相続に絡むことが多いが 地銀など金融機関が相続税の納付資金を 不動産を担保として積極融資していることが大型案件減少の要因になっているとみられる 通期業は売上高が未達でも利益は上振れよう通期会社業予想は売上高 146 億円 ( 前期比 26.8% 増 ) 営業利益 14.0 億円 ( 同 7.9% 増 ) 期初予想から変更なし 上期の仕入高が低調だったことから 期中仕入れ期中販売が会社想定を下回るとみられ 売上高は計画未達になるとみる しかし 販管費の計画が非常に保守的であることや 底地をはじめ不動産販売事業の粗利益率が想定よりもやや強含みで推移していることから 利益は逆に計画を上振れよう 中計最終期の 17/12 期には 売上高 156 億円 営業利益 16.3 億円を目標にしている 中計目標達成は 今後の仕入れ次第 大手証券会社との提携など仕入れチャネルの多様化による仕入れ強化を図っているが 足元の仕入れ状況からみて目標達成はやや困難とみる 業動向 売上高百万円 前期比 % 営業利益百万円 アナリストレポート プラットフォーム 1 前期比 % 経常利益百万円 前期比 % 当期純利益百万円 2015/12 2Q(1-6 月 ) 実 4,289 8.4 394-27.9 348-25.5 211-24.2 26.46 2016/12 2Q(1-6 月 ) 実 5,935 38.4 527 33.6 443 27.4 243 15.5 30.04 2015/12 通期実 11,567 10.8 1,299 7.9 1,196 14.6 724 15.6 90.08 2016/12 通期 2017/12 通期 新 会社予想 (2016 年 8 月発表 ) 期初予想から変更なし 旧 会社予想 (2016 年 2 月発表 ) 14,670 26.8 1,401 7.9 1,291 8.0 848 17.1 104.60 新 アナリスト予想 14,180 22.6 1,492 14.9 1,357 13.5 882 21.8 108.23 旧 アナリスト予想 (2016 年 3 月発表 ) 14,730 27.3 1,452 11.7 1,342 12.2 872 20.4 107.55 新 アナリスト予想 15,130 6.7 1,550 3.9 1,445 6.4 975 10.6 119.64 旧 アナリスト予想 (2016 年 3 月発表 ) 15,650 6.2 1,726 18.9 1,606 19.7 1,096 25.6 135.12 前期比 % EPS 円
前期の仕入れ好調を受け 上期業は前年同期比大幅増収増益 16/12 期 2Q 累計 (1-6 月 ) 業解説 16/12 期 2Q 累計決算は 売上高 59.3 億円 ( 前年同期比 38.4% 増 ) 営業利益 5.2 億円 ( 同 33.6% 増 ) 経常利益 4.4 億円 ( 同 27.4% 増 ) 純利益 2.4 億円 ( 同 15.5% 増 ) 15/12 期の仕入れが好調で豊富な販売用不動産を抱えて今期のスタートを切ったことから大幅増収増益となった 5 月の本店移転に伴い 営業外費用に事務所移転費用 0.35 億円を計上した なお 本店移転関連費用は期初会社業予想に織り込み済みとのこと 計画比では売上高 はやや未達も利益 は上振れ 期初会社業予想に対しては 売上高は居抜き物件の売却が一部下期にずれ込んだことにより 1.9 億円の未達となったが 不動産販売事業の粗利益率が想定以上となったことなどにより 営業利益は 1.0 億円 経常利益は 0.8 億円 純利益は 0.4 億円 それぞれ超過達成した 底地の粗利益率は 想定以上に高水準 を持続 セグメント別の業をみると 不動産販売事業は 売上高 55.6 億円 ( 前年同期比 42.8% 増 ) 営業利益 10.1 億円 ( 同 23.8% 増 ) 売上高の内訳の主なものは 底地が 24.2 億円 ( 同 0.1% 減 ) と横ばいにとどまったが 前期の仕入れが非常に好調だった居抜き物件が 19.4 億円 ( 同 92.3% 増 ) と大きく伸び 所有権も 10.4 億円 ( 同 3.7 倍 ) と急伸した 所有権では この上期に仕入れ上期に販売した札幌の賃貸マンション 3.7 億円の寄与が大きかった ( 賃借人を退去させずにそのまま転売する場合は 居抜き物件ではなく所有権に分類される ) セグメントの粗利益率 ( 単体の粗利益率に相当 ) は 30.8%( 前年同期比 6.4pt 減 ) と低下し 営業増益率が抑えられた 粗利益率の内訳の主なものは 底地 38.3%( 同 0.3pt 減 ) 居抜き物件 21.3%( 同 5.3pt 減 ) 所有権 21.1%( 同 1.4pt 減 ) 底地の粗利益率は 借地権の買取りが少なかったことから若干低下したものの 高水準を維持した 居抜き物件は 戸建業者の高値買いが影を潜めるなど不動産価格の上昇ペースが鈍化したことから低下した 最も利益率の高い底地の売上構成比の低下も手伝い セグメントの粗利益率はかなり大きく低下したが 会社の想定は上回った これは 期初の販売用不動産が潤沢で 底地の販売において借地権者との交渉に時間をかけて臨めたことが大きかったとみられる 建設事業は 売上高 3.6 億円 ( 前年同期比 5.9% 減 ) 営業利益 1.0 億円 ( 前年同期は 0.8 億円 ) 例年 下期偏重であり 上期は営業赤字になっている 受注高は 6.6 億円 ( 同 34.8% 増 ) と前年同期比では増加ながら水準は低く低調 リフォームは比較的堅調なものの 新築の受注は冴えない アナリストレポート プラットフォーム 2
上期の仕入れは苦 戦 上期の仕入高は 31.9 億円 ( 前年同期比 29.7% 減 ) と苦戦 会社の想定も下回ったとしている 仕入高の内訳は 底地 13.1 億円 ( 同 44.9% 減 ) 居抜き物件 10.7 億円 ( 同 45.5% 減 ) 所有権 8.0 億円 ( 同 4.5 倍 ) 案件数は 前年同期並みだったとしているが 案件が小規模化し 仕入高としては大幅減となった 標準的な底地は 1 案件当たり 10 区画 ( 借地権者数 10 人 ) 程度だが 20 区画を超えるような大型案件の仕入れが減っている 所有権が増加しているのは 競合の少ない札幌支店で短期転売の賃貸マンションの仕入れが好調だったことによる 金融機関による相続税の納付資金向けの積極融資が 仕入れ苦戦の一因になっているもよう 底地や居抜きの仕入れは 相続に絡むことが多く 2015 年 1 月からの相続税の課税強化は 仕入れに追い風になると期待された 実際 仕入れの情報量は 仕入れチャネルの多様化もあり増加基調となっているが 成約率が低下しているという この要因として 1 地価が上昇していることによる地主の売り惜しみ 2 地銀をはじめ融資先の確保に苦労している金融機関が 相続税の納付資金として不動産担保ローンの利用を地主に働きかけており 非常に低金利であることや 場合によっては相続人が次の相続に備えるため 急いで不動産を売却して納税資金をつくることせずにひとまず銀行融資を受けることが増えている などが考えられる 1について付言すると 成約率はデフレ期 ( 不動産価格下落局面 ) ほど高くなる傾向がある 2が底地の大型案件の仕入れ減少の要因になっていると考えられる なお 底地は担保価値が非常に低いが 地主は他の不動産も保有していることが多いため 共同担保にしているのかもしれない 仕入れが苦戦する一方 販売は順調に進捗したため 2Q 末の販売用不動 産は 70.5 億円 ( 前期末比 6.4 億円減 ) と減少した 2Q 末の販売用不動産の 内訳は 底地 53% 居抜き 35% 所有権 12% となっている こうした仕入れ環境に対し 仕入れ強化の方策として 1 測量を地主任せにせず 当社で費用負担し時間短縮に努める ( 測量による地積の増減リスクを当社が負う ) 2 大手証券会社との業務提携による証券会社の顧客の地主とのコンサルを入り口とした取引の模索 3 名古屋支店 大阪支店の強化 などを行っている 3については 中計においても東海 近畿圏を注力エリアとしており この上期の大阪支店 名古屋支店の仕入高は それぞれ 4.6 億円 ( 同 19.9% 増 ) 3.6 億円 ( 同 7.4% 増 ) と成果が上がってきている アナリストレポート プラットフォーム 3
仕入高の四半期推移 ( 百万円 ) ( 百万円 ) 3,500 3,000 2,500 所有権居抜き物件底地販売用不動産 ( 右軸 ) 9,000 8,000 7,000 2,000 1,500 1,000 500 0 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 11/12 12/12 13/12 14/12 15/12 16/12 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 ( 出所 ) 決算短信 目論見書 会社ヒアリングをもとに IFIS 作成 ( 注 ) 底地 居抜き物件 所有権が混在する場合 底地を含めば底地に分類 居抜き物件と所有権が混在する場合は居抜き物件に分類 ( 百万円 ) 6,000 5,000 4,000 3,000 不動産販売事業の売上高の四半期推移所有権居抜き物件底地 2,000 1,000 0 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 11/12 12/12 13/12 14/12 15/12 16/12 ( 出所 ) 決算短信をもとに IFIS 作成 ( 注 ) 地代 家賃収入 業務受託手数料等は含んでいない アナリストレポート プラットフォーム 4
半期損益計算書 ( 単位 ) 百万円 12/12 13/12 14/12 15/12 16/12 上期 下期 上期 下期 上期 下期 上期 下期 上期 下期 CE 売上高 2,878 6,597 3,576 5,611 3,958 6,485 4,289 7,278 5,935 8,735 不動産販売 2,427 5,343 3,029 4,570 3,375 5,464 3,899 6,341 5,568 7,527 底地 1,271 2,494 1,816 1,874 1,350 2,784 2,424 2,876 2,422 na 居抜き物件 796 1,929 398 1,912 1,461 1,573 1,009 2,842 1,941 na 所有権 266 818 675 603 398 949 280 410 1,040 na その他 ( 地代収入等 ) 92 103 138 181 165 158 184 214 164 na 建築 432 1,240 528 1,060 583 1,021 389 938 367 1,208 その他 17 14 18 - - - - - - - 売上原価 2,151 4,909 2,696 3,558 2,409 4,645 2,746 5,052 4,154 na 売上総利益 727 1,687 879 2,054 1,548 1,840 1,542 2,227 1,781 na ( 売上総利益率 )(%) 25.3 25.6 24.6 36.6 39.1 28.4 36.0 30.6 30.0 na 販売管理費 885 1,012 983 1,030 1,001 1,183 1,148 1,321 1,254 na 営業利益 158 675 103 1,022 547 657 394 905 527 874 不動産販売 164 811 375 1,205 878 901 816 1,202 1,010 na 建築 86 107 217 113 54 89 89 51 106 na その他 6 11 6 - - - - - - - 調整額 229 233 256 299 277 332 332 348 375 na 営業外収益 3 1 8 3 6 7 7 7 8 na 営業外費用 31 54 50 71 86 88 53 64 91 na 支払利息 支払手数料 30 53 43 51 61 44 49 56 49 na 経常利益 186 622 145 954 467 577 348 848 443 848 特別利益 1 22 0 0 0 0 0 0 0 na 特別損失 1 16 0 0 0 0 0 0 0 na 税金等調整前当期純利益 186 628 145 954 467 577 348 848 443 na 法人税等 63 272 42 396 188 229 137 335 199 na 純利益 123 356 102 557 278 348 211 513 243 605 ( 出所 ) 決算短信をもとにIFIS 作成 ( 注 )CEは会社予想(16/12 期下期予想は通期予想から上期実を差し引いて算出 ) 2013 年 7 月に子会社のサンセイコミュニティを吸収合併したことに伴い 13/12 期下期から その他事業は不動産販売事業のその他に移管 売上高は計画未達になるとみるが 販管費の下振れなどにより利益は上振れよう 16/12 期業予想通期会社業予想は期初予想が据え置かれた 売上高は 所有権や底地の下期仕入れ下期販売の動向 及び建築事業の下期のリニューアル工事の受注 販売動向にもよるが 上期の仕入れが低調だったことや 消費増税の再延期で建築事業における駆け込み需要が見込めなくなったことから会社予想達成は厳しいとみられる IFIS では 表記のように 5 億円程度会社予想を下回ると予想した 一方 1 販管費の会社計画が 27.2 億円 ( 前期比 10.2% 増 ) と非常に保守的で 上期の状況からみて 2 億円近く下回るとみられること 2 底地を中心に不動産販売事業の粗利益率が上期の貯金もあり会社の想定を若干上振れるとみられることから利益面では会社予想を逆に上回ると予想する 前期比では 居抜き物件を中心に粗利益率は低下するとみられるが 期初 の販売用不動産が潤沢だったことによる増収効果により 2 桁増益となろう アナリストレポート プラットフォーム 5
仕入れ環境が厳し い中 仕入れチャネ ルの多様化を推進 下期に入っても仕入れ環境は上期から特に変わっていないもようで 地主が相続税の納付資金に充てるために当社との売買契約が決まりかけても地銀の不動産担保ローンの営業攻勢により覆されるケースが散見されるという こうした仕入れ環境下でも 将来に禍根を残さないように採算重視の仕入れ姿勢を崩しておらず 上期から仕入れペースは上がっていないようだ ただし 大手証券会社や新規に開拓した金融機関からの紹介は着実に成約に結びついてきているもようで 仕入れチャネルの多様化は一定の成果を上げている 期初時点では 通期の仕入高は 非常に好調だった 15/12 期の 93.2 億円 ( 前期比 2.0 倍 ) と同水準を計画していたとみられるが 70 億円程度にとどまるとみる 17/12 期業は今後の仕入れ次第だが 中計達成は困難とみる 17/12 期業予想 17/2 期は 3 ヶ年の中期経営計画の最終期に当たる 中計では次頁の通り 売上高 156 億円 (16/12 期会社予想比 6.7% 増 ) 営業利益 16.3 億円 ( 同 16.7% 増 ) を計画している 期初の販売用不動産は 16/12 期初よりも減少する筈であり 16/12 期ほど余裕のあるスタートは切れず 下期偏重の業となろう 期中仕入れ期中販売の動向で業は大きく左右されるため 現時点での業予想は難しいが 仕入れ環境が大きく変わるとは考えにくく 中計達成はかなり困難な情勢といえよう ただし 1 営業外費用の事務所移転費用 0.35 億円の剥落 2 大型木造老人ホーム建築の仕様変更の追加費用負担に係る訴訟に関し 和解金を特別利益に計上する可能性が高いとみられることから 純利益段階では中計目標を達成できると考える 表記の IFIS 予想では 2の特別利益を 0.5 億円織り込んだ アナリストレポート プラットフォーム 6
損益計算書 ( 単位 ) 百万円 10/12 11/12 12/12 13/12 14/12 15/12 16/12 17/12 CE E CE E 売上高 7,414 8,042 9,475 9,187 10,443 11,567 14,670 14,180 15,647 15,130 不動産販売 6,057 6,886 7,770 7,599 8,839 10,240 13,095 12,780 na 13,630 底地 3,393 4,378 3,765 3,690 4,134 5,300 na 5,800 na 5,400 居抜き物件 881 1,990 2,725 2,310 3,034 3,851 na 4,300 na 5,400 所有権 1,556 281 1,084 1,278 1,347 690 na 2,200 na 2,300 その他 ( 地代収入等 ) 225 235 195 319 323 398 na 480 na 530 建築 1,333 1,121 1,672 1,588 1,604 1,327 1,575 1,400 na 1,500 その他 23 34 31 - - - - - - - 売上原価 5,166 5,557 7,060 6,254 7,054 7,798 10,548 10,138 11,236 10,971 売上総利益 2,248 2,484 2,414 2,933 3,388 3,769 4,122 4,042 4,411 4,160 ( 売上総利益率 )(%) 30.3 30.9 25.5 31.9 32.4 32.6 28.1 28.5 28.2 27.5 不動産販売 na na na na 3,023 3,430 na 3,720 na 3,815 建築 na na na na 365 339 na 322 na 345 販売管理費 1,593 1,735 1,897 2,013 2,184 2,469 2,721 2,550 2,776 2,610 営業利益 654 749 517 919 1,204 1,299 1,401 1,492 1,635 1,550 不動産販売 1,098 1,207 975 1,580 1,779 2,018 na 2,182 na 2,250 建築 19 33 21 104 35 38 na 10 na 30 その他 14 7 17 - - - - - - - 調整額 449 416 462 555 609 680 na 700 na 730 営業外収益 25 135 4 11 13 14 na 15 na 15 営業外費用 140 138 85 121 174 117 na 150 na 120 支払利息 支払手数料 118 102 83 94 105 105 na 105 na 110 経常利益 539 746 436 809 1,044 1,196 1,291 1,357 1,524 1,445 特別利益 2 54 23 0 0 0 na 0 na 50 特別損失 8 4 17 0 0 0 na 0 na 0 税金等調整前当期純利益 533 796 442 809 1,044 1,196 na 1,357 na 1,495 法人税等 232 352 209 354 417 472 na 475 na 520 純利益 301 444 233 455 626 724 848 882 974 975 EPS( 円 ) 50.18 73.50 33.80 66.04 90.23 90.08 104.60 108.23 na 119.64 ( 出所 ) 決算短信 会社資料をもとにIFIS 作成 ( 注 )CEは会社予想(17/12 期 CEは中計に基づく ) EはIFIS 予想 2011 年 8 月に1:50の株式分割実施 (EPSは遡及修正) 2013 年 7 月に子会社のサンセイコミュニティを吸収合併したことに伴い 13/12 期からその他事業の売上高は 不動産販売事業のその他に移管 アナリストレポート プラットフォーム 7
トピックス 本店を移転 5 月に本店を移転 5 月に本店を千代田区神田司町から丸の内二丁目ビル 5 階 ( 千代田区丸の内 ) に移転した まだ現在の陣容で業容拡大は可能であり 積極的な人員拡大は行っていないが これまでのオフィスがやや手狭になってきたことや 将来の人員拡大に備え 移転を決定した 延床面積は 1 割程度広くなるに過ぎないが スペースの有効活用により 実質的にはそれ以上に広くなるという ビジネス街として最もステータスの高い丸の内に移転したことで 人員採用面でもプラスに働くと期待したい 新規事業の民泊の 状況 民泊事業において 4 月に大田区で認定を受ける大田区大森西に当社が所有する戸建住宅について 4 月に特区民泊の特定認定を受けた 当該物件は 底地案件の 1 区画で借地権を当社が買い取って完全所有権としたもの 現状 無道路地になっており高い価格で売却できないため 試験的に民泊として活用し 民泊に関するノウハウを蓄積することとした 6 月から稼働しているとしている リフォーム費用もかかっているため この 1 戸だけでは業への影響はほとんどない 民泊に関する法整備は遅れており 今後の民泊に関する事業展開は現状では不透明 アナリストレポート プラットフォーム 8
( 出所 ) QUICK 上記チャート図の一部又は全部を 方法の如何を問わず また 有償 無償に関わらず第三者に配布してはいけません 上記チャート図に過誤等がある場合でも QUICK 社及び東京証券取引所は一切責任を負いません 上記チャート図の複製 改変 第三者への再配布を一切行ってはいけません 株 価 推 移 業 推 移 貸借対照表 主 要 項 目 キャッシュフ ロー計算書 主 要 項 目 2013/12 2014/12 2015/12 2016/12 予 ( アナリスト ) 株価 ( 年間高値 ) 円 888 993 1,125 - 株価 ( 年間安値 ) 円 306 515 738 - 月間平均出来高百株 8,730.33 9,484.83 14,565.42 - 売上高百万円 9,187 10,443 11,567 14,180 営業利益百万円 919 1,204 1,299 1,492 経常利益百万円 809 1,044 1,196 1,357 当期純利益百万円 455 626 724 882 E P S 円 66.04 90.23 90.08 108.23 R O E % 12.5 13.7 12.8 12.9 流動資産合計百万円 8,023 7,835 10,366 - 固定資産合計百万円 895 957 1,031 - 資産合計百万円 8,918 8,792 11,397 - 流動負債合計百万円 4,586 3,164 4,909 - 固定負債合計百万円 464 366 453 - 負債合計百万円 5,051 3,531 5,363 - 株主資本合計百万円 3,867 5,261 6,034 - 純資産合計百万円 3,867 5,261 6,034 - 営業活動による CF 百万円 -664 1,761-1,450 - 投資活動による CF 百万円 -175-110 -115 - 財務活動による CF 百万円 1,136-611 1,587 - 現金及び現金同等物の期末残高 百万円 1,089 2,127 2,149 - アナリストレポート プラットフォーム 9
リスク分析 事業に 関するリスク 事業に関するリスク 金融機関の不動産融資姿勢が厳しくなり 居抜き物件の主な売却先である戸建業者の資金調達が難しくなった場合 販売価格が低下し利益率が悪化したり 販売が長期化する恐れがある 底地は流動性の低さから担保価値が低く 金融機関からの借入れ金利は比較的高い 相続税の物納要件が緩和された場合 相続に絡む底地の仕入れ機会が減少する可能性 ( 国の財政状況からみてかかる事態は考えにくい ) 旧借地法に基づく借地権 底地は新たには創設されないため 超長期的には旧法に基づく底地は借地権との混同の進捗に連れ徐々に消滅に向かう 新規参入の増加などによる底地や居抜き物件の取得競争激化 借地権者の高齢化により 底地取得のための住宅ローンが借りられないケースが増加する可能性 業界に 関するリスク 業界に関するリスク 米国の利上げ 金融緩和縮小 財政悪化 景気回復などによる長期金利上 昇 アナリストレポート プラットフォーム 10
ディスクレーマー 1. 本レポートは 株式会社東京証券取引所 ( 以下 東証 といいます ) が実施する アナリストレポート プラットフォーム を利用して作成されたものであり 東証が作成したものではありません 2. 本レポートは 本レポートの対象となる企業が その作成費用を支払うことを約束することにより作成されたものであり その作成費用は 当該企業が東証に支払った金額すべてが 東証から株式会社アイフィスジャパン ( 以下 レポート作成会社 といいます ) に支払われています 3. 本レポートは 東証によるレビューや承認を受けておりません ( ただし 東証が文面上から明らかに誤りがある場合や適当でない場合にレポート作成会社に対して指摘を行うことを妨げるものではありません ) 4. レポート作成会社及び担当アナリストには この資料に記載された企業との間に本レポートに表示される重大な利益相反以外の重大な利益相反の関係はありません 5. 本レポートは 投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的として作成されたもので 有価証券の取引及びその他の取引の勧誘又は誘引を目的とするものではありません 有価証券の取引には 相場変動その他の要因により 損失が生じるおそれがあります また 本レポートの対象となる企業は 投資の知識 経験 財産の状況及び投資目的が異なるすべての投資者の方々に 投資対象として 一律に適合するとは限りません 銘柄の選択 投資判断の最終決定は 投資者ご自身の判断でなされるようにお願いいたします 6. 本レポート作成にあたり レポート作成会社は本レポートの対象となる企業との面会等を通じて 当該企業より情報提供を受けておりますが 本レポートに含まれる仮説や結論は当該企業によるものではなく レポート作成会社の分析及び評価によるものです また 本レポートの内容はすべて作成時点のものであり 今後予告なく変更されることがあります 7. 本レポートは レポート作成会社が信頼できると判断した情報に基づき記載されていますが 東証及びレポート作成会社は 本レポートの記載内容が真実かつ正確であり そのうちに重要な事項の記載が欠けていないことやこの資料に記載された企業の発行する有価証券の価値を保証又は承認するものではありません 本レポート及び本レポートに含まれる情報は いかなる目的で使用される場合におきましても 投資者の判断と責任において使用されるべきものであり 本レポート及び本レポートに含まれる情報の使用による結果について 東証及びレポート作成会社は何ら責任を負うものではありません 8. 本レポートの著作権は レポート作成会社に帰属しますが レポート作成会社は 本レポートの著作権を東証に独占的に利用許諾しております そのため本レポートの情報について 東証の承諾を得ずに複製 販売 使用 公表及び配布を行うことは法律で禁じられています < 指標の説明について > 本レポートに記載の指標に関する説明は 東京証券取引所ウェブサイトに掲載されております 参照 URL http://www.jpx.co.jp/listing/ir-clips/analyst-report/02.html アナリストレポート プラットフォーム 11