前 頭 蓋 窩 骨 腫 ノ1手 第1圖 2557 術 例 蝴 蝶 骨竇稍 々狭 小,右 側 眼 窩天 蓋 ハ稍 々肥 厚 シ腫 瘍 陰翳ニ 移 行 ス. 第2圖 ハ 聞 セ ズ.眼 壓 痛 ナ シ.上 シ.右 球 ヲ壓 迫 ス ルニ稍 眼 窩截 痕,下 聽 力,味覺,眼 リ稍 々 膨 隆 セ ル 感 ア 叩 打 痛 等 ヲ認 メ ズ.骨樣 蓋 ノ他 ノ 部ニ モ 亦壓 痛,叩 球 運 動,瞳 レ モ 異 常 ナ キ モ,視 指數ニ 眼 窩 孔 等 ニ モ 亦壓 痛 ナ 眼 内眥 部 ヨ リ 眉 間ニ亙 ル モ壓 痛竝ニ 々抵 抗 感 ア ル モ 硬 ナ リ,頭 打 痛 ナ シ.眼 孔 反對,舌 口蓋 運 動 等何 力ハ 左 眼1.2Dナ シ テ 強 度 ノ障 碍 ア リ,併 嗅覺 ハ 低 下 ス.眼 底檢 査ニ 面神經, ルニ 右1m 入院 同20日 腰 椎 穿刺 ニ 施 行 ス. 腦 脊髓 液 所 見竝ニEncephalogramm腦 ノ 初壓370mm水壓.水樣 ナ シ.又 及ビPandy氏 萎 縮 ヲ認 メ. phalogrammト シ 複視ハ ヨ リ視神經 昭 和15年6月19日 ヨ リ腦 脊髓 液檢 査竝ニEncephalogrophieヲ 反應 脊髓 液 性 透 明,Nonne 陰 性,細 胞數15/3 鼻 鏡檢 査ニ ヨ リ右 下 鼻 甲 介 ノ腫 脹 ヲ認 ム. ニ ス タ グ ム ス,頭痛 等 ハ 認 メズ. 腫 瘍 ノ壓 迫ニ 關 シ テハ 不 明 ナ リ.Gyrns陰翳 眞所見 (第2圖參 ニ 於 テ 右 側 眼 窩 天 蓋 ヨ リ前 頭 骨竇ニ 照). 位 ス ル 部ニ 上 方ニ 向 フ境 界鋭 ナ ル 骨樣 陰翳 ア リ.右 孔 ハ 之 ヲ認 メ ズ.右 正面像 側 上 眼 窩裂 側 眼 窩 天 蓋ハ 僅ニ 低 下 シ 眼 窩 狭 小 トナ リ鼻 中 隔 僅ニ 左ニ 偏 ス.側 面 像ニ 於 テ 右 側 前 頭 蓋 窩ニ テ 前 斜 傾 突 起ニ 接 シ鳩 卵 大,球状, 境 界鋭 ナ ル 骨樣 陰翳 ア リ,土 123 耳 古 鞍 ハ 異 常 ナ シ, 右 概 ネ對 照 的 ナ リ(第2圖參 診斷 教 授 執 刀)1% ハ左 照). 昭 和15年6月25日 手 術 施 行(津 田 モ ル フ イ ン ア ト ロ ピ ン 前麻醉, ナ ル カ イ ン 局 所 麻醉 ヨ リ顱 頂 部ニ 亙 リU字 腱 膜,前 底ニ 於 ケ ル 前頭蓋窩骨腫 手 術 所見 0.1% Ence- シ テ 前 後 撮 影ニ 於 テ 右腦 室 前 角稍 々 挾 小 ナ ル 他 特 別 ノ 所 見 ナ シ.腦 Rontgen線寫 Apert 頭 筋 ノ一 部,骨 ノ下ニ 右 前 頭 頭 髪 部 形 ノ切 開ニヨ 膜 等 ヲ1箇 リ 皮 膚,帽 状 ノ有莖瓣 トシ
砂 2558 テ 前 方ニ飜輾 田 シ次 デ 同 部ニ 於 テ 頭 蓋 骨 ヲ切 離 シ骨 片 ヲ除 去 セ ル 後,硬腦 膜 ヲ 開 ク コ ト無 ク 前 下 方 ニ 向 ケ 硬腦 膜 ヲ 頭 蓋 骨 内 面 ヨ リ剥 離 シ ツ ツ 進 ミ,コ ノ 際 前 頭腦穹窿 ヲ腦 ス パー テ ル ヲ以 テ 後 下 方 ニ 迫 シ 眼 窩 天 蓋 ノ後 部 迄 露 出 ス.丁 部ニ横ニ稍 度蝴 蝶 骨 小 翼 壓 々 長 キ 卵 圓 形 ノ 骨樣 硬 ノ 表 面平 滑,正 常 骨 色 調 ノ膨 隆 ア リテ 正ニ 骨 腫 ナ リ.依 リテ愼 重 ニ 骨鑿 ニ ヨ リ小 部 分 宛 切 除 シ 該 部 ヲ平 滑 ナ ラ シ ム 輝 武 ル モ尚 ホ眼 窩 天蓋 ヨ リ前 頭竇ニ ワタ リ全 般ニ瀰 蔓 性ニ 肥 厚 シ完全 ナ ル切 除 ハ 不 可能 ナ リキ.前 頭腦 ヲ整 復 シ骨 片 ヲ補 ヒ,手 術 創 ヲ縫 合 ス. 術後經 過 術 後2日 間 嗜眠 性 トナ レル モ,爾 後 經 過 良 好ニ シ テ 術 後19日ニ 力障 碍,嗅覺 シ テ退 院 ス.併 シ視 低下 ハ 未 ダ囘 復ニ 至 ラズ.術 後5箇 月ニ 於 テモ囘 復 セ ズ. 標 本所 見 (第3圖參 照). 組 織 學 的ニ檢 スル 第3圖 ニ 骨 梁 ノ 厚 サ,排 織 ト殆 ド同樣ニ 列,繊 維髓 ト ノ關 係 ハ 正 常 骨 組 シ テ 眞 性 骨 腫樣 像 ヲ呈 セ ズ.只 繊 較 的尠 ク 殊ニ 本 邦ニ 於 テ ハ 林,濱 及ビ 後 頭 骨 骨 腫),齋 維髓 ノ結 締 織 繊 維 ノ微 細 ナ ル 構 造 不 鮮 明 ニ シ テ 硝 田 ノ1例(前 子樣 竝ニ 野 口,入 トナ リ核 ノ染 色 サ レ タ ル モ ノ尠 キ コ ト,又 血 管 ハ 其 ノ分 布稍 々 異常 ニ シ テ骨 梁 ト繊 維髓 間ニ 竇 6例ニ 状ニ擴 繊 維 腫 ノ1例 大 ス ル コ トハ稍 々正 常ニ 認 メ ラ レザ ル ト コ ロ ナ ルベ シ即 チ 本 腫 瘍 ハ 病 理 學 的ニ 骨殖 生 ト見 ルベ キ モ ノ ナ リ. 藤 ノ1例(顳 頭 骨 骨 腫),植 村 ノ1例(前 山 ノ2例(顳 過 ギ ズ.コ ノ他ニ豐 按 骨 骨 腫),神 頭 骨 骨 腫) 骨 及 ビ顱 頂 骨 骨 腫)等 田 ハ右 側前 頭 蓋 底 ノ骨 ヲ報 告 セ ル モ 其 ノ 母 骨 組 織 ハ 不 明 ナ ス ル モ ノ ナ リ.所 考 頂骨 ル ノ ミ ナ ラ ズ竝ニ 問 題 ト ス ル 骨 腫 ト聊カ 趣 ヲ異 ニ 謂頭 蓋 骨 腫 トシテ報 告 サ レタル モ ノ ノ僅 少 ナ ル ニ 反 シ,眼 第3章 ノ1例(顱 窩 或 ハ 副 鼻腔 骨 腫 トシ テ 概 シ テ 眼 科 乃至 耳 鼻 咽 喉 科 領域ニ 於 テ 報 告 サ レ 前 頭 蓋 窩 骨腫 ノ概 念竝ニ 頻 度 タ ル モ ノ ハ 比 較 的 多 ク,Eckert-Mobius (1930)ハ 頭 蓋 骨腫 トシ テ報 告 サ レ タル モ ノハ 内 外 兵ニ 比 コ ノ276例 ヲ集 メ,本 邦ニ 於 テ神 尾(1938)ハ23 124
1) Armitage, G., Brit. Journ. of Surg., Vol. 18, 1931. 2) Aschoff, L., Pathol. Anat., Aufl. 7, 1928. 3) Bornhaupt, T., Arch. Klin. Chir. Bd. 21, 1881. 4) Borst, M., Die Lehre v, d. Geschwulsten, 1902. 5) Corning, H.K., Lehrb. d. Topograph, Anat., 1931. 6) Dandy, W.E., Hirnchirurgie, 1938. 7) Echlin, F., Arch. Surg., Vol. 28, 1934. 8) Eckert-Mobius, A., Handb. d. Hals-, Nasen- u. Ohresheilkunde. Bd. 5, 1929. 9) v. Eiselberg, F., Arch. Klin. Chir., Bd. 81, 1906. 10) Kuttner, H., Handb. d. Prakt. Chir. (Garre, Kuttner, Lexer), Aufl. 6, Bd. 1, 1926. 11) Lexer, E., Lehrb. d. Allg. Chir., Aufl. 19, Bd. 2, 1931. 12) Luxembourg, Dtsch. Zschr. Chir., Bd. 147, 1918. H., 13) Naito, I. u. Schuller, A., Wien. Klin. Wschr., Jg. 36, 1923. 14) Nakel, P., Dtsch. Zschr. Chir., Bd. 33, 1892. 15) Perthes, G., Arch. Klin. Chir., Bd. 72, 1902. 16) Rand, C.W., Arch. Surg., Vol, 6, 1923. 17) Schuchardt, K., Dtsch. Zschr. Chir, Bd, 54, 1900. 18) Stanowsky, P., Zbl.
Aus der Chirurgischen Tsuda-Klinik der Medizinisehen Fakultat Okayama (Direktor: Prof. Dr.S. Tsuda). Ein Operationsfall von Osteom an der vorderen Schadelgrube. Von Dr. Terutake Sunada (Dozent an der Fakultat). Eingegangen am 17. Dezember 1941. Der Vert. hat bei einem 16 jahrigen Madchen, dem ohne erkennbare Ursache Asymmetrie des Gesichts, Stellungsanomalie des rechten Bulbus, Sehstorung u. Herabsetzung druhg des Geruchsvermogens eintraten, nurch rontgenologische Untersuchung nicht nur ein umschriebenes trubeneigrosses Osteom, welches aus dem kleinen Keilbeinflugel der rechten Seite entstand, sondern auch ein diffuses Osteom, weiches eine grosse Strecke zwischen der rechten Siebbeingegend und dem Orbitadach einnahm, festgestellt. Es wurde die Schadelohhle durch Anwendung der fronto-parietalen Kraniotomie geoffnct, die Frontallappen wurden extradnral verdrangt und dann die Osteome exzidiert. Die Sehstorung und die Herabsetzung des Geruchsvermogens waren aber 5 Monate nach der Operatinn noch nichi abgeklunge Die Osteome der Schadelbasis kommen nur selten vor, insbesondere ausserst selten die umschriebenen Osteome an der vorderen Schadelgrube, uber denen bei uns in Japan kein einziger Bericht vorliegt. Etwas haufiger ale diese werden die an der vorderen Schadelbrube diffus auftretenden Osteome beobachtet, welche von der Nasennebenhohle ausgehen und meistens als Osteome der Orbita oder der Nasennebenhohle mitgeteilt worden sind. Es mag von Interesse sein, wenn die beiden Arten Osteome wie im vorliegenden Fall zusammengeschlossen aufgetreten sind. (Autoreferat)