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CHAPTER 8 この章では Cisco 10000 シリーズ ESR Channelized T3(CT3)Line Card( 図 8-1) の設定手順について説明します 各コマンドのデフォルト値の表および詳細なインターフェイスの設定例を示します そのあと 次の主要コマンドについて説明します 非チャネライズド T3 のコマンド (p.8-8) チャネライズド T3 のコマンド (p.8-14) DS0 タイムスロットおよび T1 に対するチャネルグループコマンド (p.8-22) チャネライズド T1 のコマンド (p.8-24) 図 8-1 CT3 Line Card CISCO 10000 FAIL LOOP ALARM CARRIER 0 1 2 3 4 5 6XCT3 DS0 29997 8-1

CT3 Line Card のデフォルト値 第 8 章 CT3 Line Card のデフォルト値 表 8-1 に CT3 Line Card のデフォルト値 および各値が適用される回線速度を示します アスタリスク (*) が付いたコマンドについては Cisco IOS のコマンドリファレンスに説明が記載されています その他のコマンドについては この章で説明します この表では デフォルト値を変更するためのコマンドについても示します また 接続のリモート側で同じ値 ( または逆の値 ) に設定する必要があるかどうかも示します 表 8-1 CT3 Line Card のデフォルト値 コマンド名 デフォルト設定 コマンド構文 コントローラコンフィギュレーションモード リモート側での 設定 DS 0 T1 チャネライズド T3 cablelength 249 cablelength feet x x channelized channelized [no] channelized x x clock source internal clock source [line internal] t1 clock source internal t1 t1-number clock source [line internal] framing auto-detect framing [c-bit m23 auto-detect] t1 framing esf t1 t1-number framing [esf sf [hdlc-idle {0x7E 0xFF}]] idle pattern 0x7e(flags) idle pattern [0x0 to 0xFF] どちらか一方の側で internal に設定する必要があります どちらか一方の側で internal に設定する必要があります 同じ 同じ 同じ x x x x x 非チャネライズド T3 x 8-2

第 8 章 CT3 Line Card のデフォルト値 表 8-1 CT3 Line Card のデフォルト値 ( 続き ) コマンド名 インターフェイスコンフィギュレーションモード crc( 巡回冗長検査 )* 16 [no] crc [16 32] 同じ x x dsu bandwidth 44,210 dsu bandwidth 同じ x bandwidth dsu mode cisco dsu mode mode 同じ x encapsulation* hdlc encapsulation [hdlc ppp frame-relay] framing c-bit framing [c-bit m13] idle character keepalive* mtu( 最大伝送ユニット )* scramble デフォルト設定 同じ x x 同じ flags(0x7e) idle character [flags marks] 同じ x keepalive keepalive 同じ x x (10 秒 ) 4470 mtu size 同じ x x スクランブリングなし コマンド構文 リモート側での 設定 DS 0 T1 チャネライズド T3 [no] scramble 同じ x 非チャネライズド T3 x 8-3

CT3 Line Card のインターフェイス番号の構文 第 8 章 CT3 Line Card のインターフェイス番号の構文 コンフィギュレーションコマンドでインターフェイス番号を指定する場合 CT3 Line Card 上のインターフェイスを識別するには 表 8-2 に示す構文を使用します 表 8-2 CT3 インターフェイスの構文 インターフェイス サブ ポート チャネル タイプ スロット スロット (T3 番号 ) T1 番号 グループ番号 非チャネライズド 1 ~ 8/ 0/ 0 ~ 5 チャネライズド 1 ~ 8/ 0/ 0 ~ 5/ 1 ~ 28 0 ~ 23 例 : コントローラコンフィギュレーションモードで T1 インターフェイス 6 を変更します Router(config)# controller t3 2/0/0 Router(config-controller)# t1 6 command インターフェイスコンフィギュレーションモードで T1 インターフェイス 6 チャネルグループ番号 8 を変更します Router(config)# interface serial 2/0/0/6:8 Router(config-if) 8-4

第 8 章 CT3 Line Card のインターフェイスの設定例 CT3 Line Card のインターフェイスの設定例 各 T3 コントローラを 1 つの T3 インターフェイス ( フルレートまたはサブレート ) 28 の T1 インターフェイス または より多数のフラクショナル T1 として設定できます 次に フルレートおよびサブレート T3 インターフェイス T1 インターフェイス およびフラクショナル T1 インターフェイスを作成する基本手順を示します ステップ 1 インターフェイスを作成します 次の例では T3 コントローラ (2/0/0 ~ 2/0/3) 別にタイプの異なるインターフェイスを作成しています フルレート T3 インターフェイス a. コントローラコンフィギュレーションモードを開始します Router(config)# controller t3 2/0/0 Router(config-controller)# b. フルレート T3 インターフェイスを作成するには no channelized コマンドを入力して T1 インターフェイスを削除する必要があります Router(config-controller)# no channelized Router(config-controller)# exit Router(config)# c. インターフェイスコンフィギュレーションモードを開始します Router(config)# interface serial 2/0/0 d. ステップ 2 に進みます サブレート T3 インターフェイス a. コントローラコンフィギュレーションモードを開始します Router(config)# controller t3 2/0/1 Router(config-controller)# b. サブレート T3 インターフェイスを作成するには まずフルレートインターフェイスを作成します Router(config-controller)# no channelized Router(config-controller)# exit Router(config)# 8-5

CT3 Line Card のインターフェイスの設定例 第 8 章 c. 次に インターフェイスコンフィギュレーションモードを開始し dsu bandwidth コマンドを使用してサブレート T3 インターフェイスを作成します この例では 帯域幅 16,000 kbps のサブレート T3 インターフェイスを作成します Router(config)# interface serial 2/0/1 Router(config-if)# dsu bandwidth 16000 d. ステップ 2 に進みます フルレート T1 インターフェイス a. コントローラコンフィギュレーションモードを開始します Router(config)# controller t3 2/0/2 Router(config-controller)# b. t1 channel group コマンドを使用して T1 インターフェイスを作成します 次の例では T1 インターフェイス (28 のうち )1 を 1 つのチャネルグループ ( 番号 20) で構成されるインターフェイスとして定義しています ( チャネルグループ番号は 0 ~ 23 の任意の数字を使用できます ) このチャネルグループは 全部で 24 の DS0 タイムスロットで構成されます Router(config-controller)# t1 1 channel-group 20 timeslots 1-24 c. 作成したチャネルグループについて インターフェイスコンフィギュレーションモードを開始します Router(config)# interface serial 2/0/2/1:20 d. ステップ 2 に進みます フラクショナル T1 インターフェイス a. コントローラコンフィギュレーションモードを開始します Router(config)# controller t3 2/0/3 Router(config-controller)# b. t1 channel group コマンドを使用して フラクショナル T1 インターフェイスを作成します 次の例では T1 インターフェイス 3(28 のうちの ) を 3 つのチャネルグループ ( 番号 19 20 21) で構成されるインターフェイスとして定義しています ( チャネルグループ番号は 0 ~ 23 の数字を使用できます ) チャネルグループは 合計 24 の DS0 タイムスロットで構成されています 各チャネルグループが 個別のインターフェイスを表します Router(config-controller) t1 3 channel-group 19 timeslots 1-6, 10 Router(config-controller) t1 3 channel-group 20 timeslots 7,8,9 Router(config-controller) t1 3 channel-group 21 timeslots 11-24 8-6

第 8 章 CT3 Line Card のインターフェイスの設定例 c. いずれかのチャネルグループについて インターフェイスコンフィギュレーションモードを開始します 例 : Router(config)# interface serial 2/0/3/3:19 d. ステップ 2 に進みます ステップ 2 カプセル化方式を入力します この例では フレームリレーカプセル化を使用するためのコマンドを示します PPP または HDLC も選択できます Router(config-if)# encapsulation frame-relay ステップ 3 システムで IP ルーティングがイネーブルに設定されている場合 IP アドレスおよびサブネットマスクを指定します 例 : Router(config-if)# ip address 172.16.32.49 255.255.0.0 ステップ 4 ステップ 5 ルーティングプロトコルをイネーブルにするために必要なコンフィギュレーションサブコマンドを追加し インターフェイスのライン特性を設定します シャットダウンステートをアップに変更し インターフェイスをイネーブルにします Router(config-if)# no shutdown ステップ 6 すべてのコンフィギュレーションサブコマンドを入力して設定が完了したら Ctrl-Z(Ctrl キーを押しながら Z キーを押す ) を押してコンフィギュレーションモードを終了します ステップ 7 次のように入力して 新しい設定を NVRAM に保存します Router# copy running-config startup-config インターフェイスコンフィギュレーションを作成すると 該当する Cisco IOS コンフィギュレーションコマンドを使用して いつでも設定を変更できます 8-7

非チャネライズド T3 のコマンド 第 8 章 非チャネライズド T3 のコマンド デフォルトでは CT3 Line Card 上の T3 インターフェイスは 28 の T1 インターフェイスにチャネライズされています フルレートまたはサブレートの T3 インターフェイスを作成するには T3 インターフェイスを非チャネライズする必要があります ここでは フルレートおよびサブレート T3 インターフェイスを作成 カスタマイズ およびテストするためのコマンドについて説明します 内容は次のとおりです T3 に関するコントローラコンフィギュレーションモードの開始 (p.8-8) 非チャネライズドとしての T3 インターフェイスの設定 (p.8-9) サブレート T3 の実装 (p.8-9) フレーミングタイプの設定 (p.8-10) DSU モードの指定 (p.8-10) スクランブリングのイネーブル化 (p.8-11) アイドル文字の指定 (p.8-12) BER テストの実行 (p.8-12) 非チャネライズド T3 を設定する場合には チャネライズド T3 のコマンド (p.8-14) に説明されているコマンドを使用することもできます これらのコマンドは cablelength clock source mdl equipment および loopback です T3 に関するコントローラコンフィギュレーションモードの開始 非チャネライズド T3 インターフェイスを作成するには まず設定対象の T3 コントローラに関するコントローラコンフィギュレーションモードを開始する必要があります controller T3 slot/sub-slot/port 次に コントローラコンフィギュレーションモードを開始する例を示します Router(config-controller)# 8-8

第 8 章 非チャネライズド T3 のコマンド 非チャネライズドとしての T3 インターフェイスの設定 T3 インターフェイスを非チャネライズド ( クリアチャネル ) として設定するには no channelized コマンドを使用します [no] channelized channelized 注意 no channelized コマンドを実行すると チャネライズド T3 インターフェイスからすべてのチャネルグループが削除されます すでにチャネルグループを設定している場合 このコマンドの使用には注意が必要です インターフェイスをデフォルトに戻すには channelized コマンドを使用します T3 インターフェイスのデフォルト設定値は channelized です 次に 非チャネライズド T3 インターフェイスを作成する例を示します Router(config-controller)# no channelized サブレート T3 の実装 サブレート T3 を実装するには 非チャネライズド T3 インターフェイスの帯域幅を指定します そのためには インターフェイスコンフィギュレーションモードで dsu bandwidth bandwidth コマンドを使用します dsu bandwidth bandwidth [no] bandwidth bandwidth bandwidth は 0 ~ 44,210(kbps) の範囲の数値です デフォルトの帯域幅は 44,210 kbps です デフォルトの帯域幅に戻すには このコマンドの no 形式を使用します 値を指定すると 帯域幅は 現在の DSU モードのタイムスロットサイズに基づいて 許容される最も近い値に設定されます 8-9

非チャネライズド T3 のコマンド 第 8 章 このコマンドを使用するには 接続のリモート側で PA-T3 または PA-2T3 ポートアダプタを搭載した Cisco 7200 または Cisco 7500 または dsu mode コマンドでサポートされる T3 DSU を接続している必要があります 次の例では 帯域幅 16,000 kbps を指定しています Router(config)# interface serial 1/0/0 Router(config-if)# dsu bandwidth 16000 ヒント 第 16 章 マルチリンクポイントツーポイント接続の設定 では T3 チャネルの帯域幅を削減するための別の方法について説明します フレーミングタイプの設定 非チャネライズド T3 コントローラのフレーミングタイプを指定するには framing コマンドを使用します framing [c-bit m13] [no] framing [c-bit m13] デフォルトのフレーミングタイプは c-bit です デフォルトのフレーミングタイプに戻すには このコマンドの no 形式を使用します 次に フレーミングタイプを m13 に設定する例を示します Router(config)# interface serial 1/0/0 Router(config-if)# framing m13 DSU モードの指定 特定の T3 インターフェイスについて DSU モードを指定するには インターフェイスコンフィギュレーションモードで dsu mode コマンドを使用します このコマンドは 製造元の独自仕様による多重化方式をエミュレートするように ラインカードを設定します 8-10

第 8 章 非チャネライズド T3 のコマンド dsu mode [Adtran cisco Digital-link Kentrox Larscom verilink-highbit verilink-lowbit] [no] dsu mode デフォルトの DSU モードは cisco です デフォルトの DSU モードに戻すには このコマンドの no 形式を使用します 次に DSU モードを cisco に設定する例を示します Router(config)# interface serial 1/0/0 Router(config-if)# dsu mode cisco スクランブリングのイネーブル化 非チャネライズド T3 インターフェイスでスクランブリングをイネーブルにするには インターフェイスコンフィギュレーションモードで scramble コマンドを使用します scramble [no] scramble このコマンドのデフォルト設定は no scramble( スクランブリングはディセーブル ) です リンクの両側で 同じスクランブリング設定を使用する必要があります 次に 特定の T3 インターフェイスでスクランブリングをイネーブルに設定する例を示します Router(config)# interface serial 1/0/0 Router(config-if)# scramble 8-11

非チャネライズド T3 のコマンド 第 8 章 アイドル文字の指定 非チャネライズド T3 インターフェイスで HDLC パケット間に特定の文字を伝送するように設定するには インターフェイスコンフィギュレーションモードで idle character コマンドを使用します idle-character [flags marks] [no] idle-character [flags marks] ここで flags は アイドル文字 0x7e を設定します marks は アイドル文字 0xff を設定します デフォルトのアイドル文字は 0x7e です アイドル文字をデフォルトに戻すには このコマンドの no 形式を使用します 次の例では アイドル文字を flags に設定しています Router(config)# interface serial 1/0/0 Router(config-if)# idle-character flags ( 注 ) システムによっては marks(0xff) が打ち切り信号として認識されることがあります したがって できるだけ flags(0x7e) を使用してください BER テストの実行 非チャネライズド T3 インターフェイスが BER( ビットエラーレート ) テストを実行するように設定できます このテストでケーブルをチェックすることができ 信号に関連した問題の解決に役立ちます 非チャネライズド T3 インターフェイス上で BER テストパターンを送信するには 次のインターフェイスコンフィギュレーションコマンドを使用します bert [errors number pattern pattern] interval time [no] bert ここで 8-12

第 8 章 非チャネライズド T3 のコマンド errors number は 1 ~ 255 です pattern pattern は 次のいずれかです - 0s すべて 0 の反復的テストパターン (00000...) - 1s すべて 1 の反復的テストパターン (11111...) - 2^15 擬似乱数 O.151 のテストパターン ( 長さ 32,768 ビット ) - 2^20-O153 擬似乱数 O.153 のテストパターン ( 長さ 1,048,575 ビット ) - QRSS-2^20 擬似乱数 QRSS O.151 のテストパターン ( 長さ 1,048,575 ビット ) - 2^23 擬似乱数 O.151 のテストパターン ( 長さ 8,388,607 ビット ) interval time は 1 ~ 1,440( 分 ) です BER テストは no bert コマンドを使用すればいつでも終了できます 詳細については Cisco 10000 Series ESR Troubleshooting Guide ( オンライン ) を参照してください 例 : T3 インターフェイス 1/0/0 を通じて 2^20 の BER テスト用擬似乱数パターンを 5 分間送信します Router(config)# interface serial 1/0/0 Router(config-if)# bert pattern 2^20 interval 5 T3 インターフェイス 1/0/0 を通じて すべて 1 の反復的パターンを 1,440 分間送信します Router(config)# interface serial 1/0/0 Router(config-if)# bert pattern 1s interval 1440 8-13

チャネライズド T3 のコマンド 第 8 章 チャネライズド T3 のコマンド デフォルトでは CT3 Line Card 上の T3 インターフェイスは 28 の T1 インターフェイスにチャネライズされています ここでは チャネライズド T3 インターフェイスをカスタマイズおよびテストするためのコマンドについて説明します 内容は次のとおりです T3 に関するコントローラコンフィギュレーションモードの開始 (p.8-14) チャネライズドとしての T3 インターフェイスの設定 (p.8-15) ケーブル長の指定 (p.8-16) フレーミングタイプの設定 (p.8-16) MDL メッセージの入力 (p.8-17) アイドルパターンの指定 (p.8-19) クロックソースの設定 (p.8-20) ループバックモードの設定 (p.8-20) 機器ループバックの実行 (p.8-21) サブスクライバトラフィック用にチャネルを使用する場合 T1 および DS0 コンポーネントを設定する必要があります 詳細については DS0 タイムスロットおよび T1 に対するチャネルグループコマンド (p.8-22) を参照してください 図 8-2 に チャネライゼーションで設定可能なインターフェイス帯域幅のレベルを示します T3 に関するコントローラコンフィギュレーションモードの開始 T3 インターフェイス関連の操作を行うには コントローラコンフィギュレーションモードを開始する必要があります たとえば 非チャネライズド T3 インターフェイスをチャネライズドに戻したり MDL メッセージを設定するときは このモードを開始します controller T3 slot/sub-slot/port 次に コントローラコンフィギュレーションモードを開始する例を示します Router(config-controller)# 8-14

第 8 章 チャネライズド T3 のコマンド 図 8-2 T3 のチャネライゼーション T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 T1 38544 チャネライズドとしての T3 インターフェイスの設定 T3 インターフェイスは デフォルトでチャネライズドに設定されています 非チャネライズドに設定されているインターフェイスの設定を変更する場合は channelized コマンドを使用します [no] channelized channelized 注意 no channelized コマンドを実行すると チャネライズド T3 インターフェイスからすべてのチャネルグループが削除されます すでにチャネルグループを設定している場合 このコマンドの使用には注意が必要です 8-15

チャネライズド T3 のコマンド 第 8 章 次に チャネライズド T3 インターフェイスを作成する例を示します Router(config-controller)# channelized ケーブル長の指定 T3 コントローラのケーブル長を指定するには cablelength コマンドを使用します cablelength feet [no] cablelength feet feet は 0 ~ 450 の数値です デフォルト値は 249 フィートです デフォルトのケーブル長に戻すには このコマンドの no 形式を使用します 次の例では ケーブル長を 40 フィートに設定しています Router(config-controller)# cablelength 40 ( 注 ) このコマンドを実行すると インピーダンスマッチングおよびパルスシェーピングに関する 2 種類の設定 (1 つは 0 ~ 249 フィートのケーブル用 もう 1 つは 250 フィート以上のケーブル用 ) のうち 1 つが使用されるようになります ユーザが入力した値が そのままコンフィギュレーションファイルに保管されます フレーミングタイプの設定 チャネライズド T3 コントローラのフレーミングタイプを指定するには framing コマンドを使用します framing [c-bit m23 auto-detect] [no] framing [c-bit m23 auto-detect] デフォルトは auto-detect です 8-16

第 8 章 チャネライズド T3 のコマンド フレーミングタイプをデフォルトに戻すには このコマンドの no 形式を使用します CT3 Line Card が遠端からフレーミングタイプを検出し 同じフレーミングタイプを送信するように設定するには 次のように入力します Router(config-controller)# framing auto-detect MDL メッセージの入力 チャネライズド T3 インターフェイスでは (ANSI T1.107a-1990 仕様に規定されている )Maintenance Data Link(MDL) メッセージを設定できます ( 注 ) MDL メッセージがサポートされるのは T3 フレーミングが c-bit パリティに設定されている場合に限られます ( フレーミングタイプの設定 [p.8-16] を参照 ) MDL メッセージを設定するには mdl コマンドを使用します mdl {transmit {path idle-signal test-signal} string {eic lic fic unit pfi port generator} id_string} [no] mdl {transmit {path idle-signal test-signal} string {eic lic fic unit pfi port generator} id_string} ここで transmit path は MDL パスメッセージの伝送をイネーブルにします transmit idle-signal は MDL アイドルシグナルメッセージの伝送をイネーブルにします eic は 機器識別コード ( 最大 10 文字 ) です lic は ロケーション識別コード ( 最大 11 文字 ) です ficは フレーム識別コード ( 最大 10 文字 ) です unit は ユニット識別コード ( 最大 6 文字 ) です pfi は MDL パスメッセージ ( 最大 38 文字 ) に含めるファシリティ識別コードです 8-17

チャネライズド T3 のコマンド 第 8 章 port は MDL アイドルシグナルメッセージ ( 最大 38 文字 ) に含める ( アイドルシグナルを開始する ) 機器ポートです generator は MDL テストシグナルメッセージ ( 最大 38 文字 ) に含めるジェネレータ番号です デフォルトでは MDL メッセージは設定されていません MDL メッセージを削除するには このコマンドの no 形式を使用します 次に MDL メッセージを設定する例を示します MDL パスメッセージの伝送をイネーブルにします Router(config-controller)# mdl transmit path MDL アイドルシグナルメッセージの伝送をイネーブルにします Router(config-controller)# mdl transmit idle-signal MDL テストシグナルメッセージの伝送をイネーブルにします Router(config-controller)# mdl transmit test-signal 機器識別コードを入力します Router(config-controller)# mdl string eic router A ロケーション識別コードを入力します Router(config-controller)# mdl string lic test network フレーム識別コードを入力します Router(config-controller)# mdl string fic building b ユニット識別コードを入力します Router(config-controller)# mdl string unit abc ファシリティ識別コードを入力します Router(config-controller)# mdl string pfi string MDL アイドルシグナルメッセージで送信するポート番号を入力します Router(config-controller)# mdl string port string MDL テストシグナルメッセージで送信するジェネレータ番号を入力します Router(config-controller)# mdl string generator string 8-18

第 8 章 チャネライズド T3 のコマンド アイドルパターンの指定 チャネライズド T3 インターフェイスに属する未設定のすべてのタイムスロットで HDLC パケット間に伝送される特定のパターンを設定できます その場合 idle pattern コマンドを使用します idle pattern patterns [no] idle pattern patterns patterns は 0x0 ~ 0xff(16 進 ) または 0 ~ 255(10 進 ) の範囲の数値です この値は 16 進形式または 10 進形式のどちらでも入力できます 0 ~ 254 の値を入力すると アイドルパターンは HDLC flags(0x7e) に設定されます 255 を入力すると パターンは 0xff( すべて 1) に設定されます ( 注 ) システムによっては marks(0xff) が打ち切り信号として認識されることがあります したがって できるだけ flags(0x7e) を使用してください デフォルトのアイドルパターンは 0x7e です アイドルパターンをデフォルト値に戻すには このコマンドの no 形式を使用します 例 : 16 進数のアイドルパターンを設定します Router(config-controller)# idle pattern 0x10 10 進数のアイドルパターンを設定します Router(config-controller)# idle pattern 23 8-19

チャネライズド T3 のコマンド 第 8 章 クロックソースの設定 特定の T3 コントローラに内部クロックソースまたはラインクロックソースを設定するには プロンプトで clock source コマンドを使用します このコマンドは コントローラコンフィギュレーションモードで設定します clock source {internal line} ここで internal を指定すると 内部クロックソースが使用されます line を指定すると ネットワーククロックソースが使用されます デフォルトは clock source internal です 次の例では ラインクロックソースを使用するように T3 コントローラを設定しています Router(config-controller)# clock source line ループバックモードの設定 T3 コントローラにループバックモードを設定するには loopback コマンドを使用します loopback [local network remote] [no] loopback [local network remote] ローカルループバックとネットワークループバックは 同じものです ループバックをキャンセルするには このコマンドの no 形式を使用します loopback コマンドについての詳細は Cisco 10000 Series ESR Troubleshooting Guide ( オンライン ) を参照してください 例 : T3 コントローラがローカルループバックを実行するように設定します Router(config-controller)# loopback local 8-20

第 8 章 チャネライズド T3 のコマンド T3 コントローラがリモートループバックを実行するように設定します Router(config-controller)# loopback remote 機器ループバックの実行 リモート装置と共にループバックを実行するには equipment loopback コマンドを使用します equipment [customer network] loopback [no] equipment [customer network] loopback ここで customer を指定すると ラインカードはリモート T3 機器からのリモート T3 ループバックコマンドに応答します network を指定すると ラインカードはリモート T3 ループバックコマンドを無視します ループバックを終了するには このコマンドの no 形式を使用します loopback コマンドについての詳細は Cisco 10000 Series ESR Troubleshooting Guide ( オンライン ) を参照してください 次に 機器ネットワークループバックを設定する例を示します Router(config-controller)# equipment network loopback 8-21

DS0 タイムスロットおよび T1 に対するチャネルグループコマンド 第 8 章 DS0 タイムスロットおよび T1 に対するチャネルグループコマンド 各チャネライズド T3 は それぞれが 24 のタイムスロット ( または DS0) に分割された 28 の T1 で構成されます サブスクライバトラフィックをサポートするインターフェイスを作成するには タイムスロットを組み合わせてチャネルグループにする必要があります チャネルグループを作成するには t1 channel-group コマンドを使用します チャネルグループには 次の特徴があります チャネルグループごとに 1 つのインターフェイスです チャネルグループのサイズは 1 ~ 24 のタイムスロットにすることができます - 24 のタイムスロットで構成されるチャネルグループは T1 インターフェイスです - タイムスロット数が 24 未満のチャネルグループを フラクショナル T1 インターフェイスといいます 24 のタイムスロットで構成される各グループを 複数のフラクショナル T1 インターフェイスに分割できます 1 つのチャネルグループが 複数の T1 に属することはできません 図 8-2 に CT3 Line Card で可能なチャネライゼーションを示します 論理チャネルグループを作成するには 次のコマンドを使用します t1 t1-number channel-group channel-group-number timeslots list-of-timeslots [speed {56 64}] [no] t1 t1-number channel-group channel-group-number ここで t1-number は T1 インターフェイス番号 (1 ~ 28) です channel-group channel-group-number は チャネルグループを識別する 0 ~ 23 の任意の番号です timeslots list-of-timeslots には 1 ~ 24 の数値 または 1 ~ 24 の範囲の組み合わせを指定できます 範囲を表すには ハイフン カンマ またはこれらの組み合わせを使用します 1 つのタイムスロットが 1 つの DS0 に相当します 後述の例を参照してください 8-22

第 8 章 DS0 タイムスロットおよび T1 に対するチャネルグループコマンド speed {56 64} は タイムスロットの速度 (56 または 64 kbps) を指定する任意の引数です デフォルトは 64 です (56 kbps タイムスロットは一般に B8ZS をサポートせず SF フレーミングと対応づけられている旧式の T1 機器に使用します ) 論理チャネルグループを削除するには このコマンドの no 形式を使用します 次に t1 channel-group コマンドの使用例をいくつか示します 次の例では T1 インターフェイス 3 はチャネルグループ 20 を含み 9 つのチャネライズドタイムスロットから構成されています Router(config)# controller t3 1/0/0 Router(config-controller)# t1 3 channel-group 20 timeslots 1-8, 10 このチャネルグループに関するインターフェイスコンフィギュレーションモードを開始するには 次のように入力します Router(config)# interface serial 1/0/0/3:20 次の例では T1 インターフェイス 4 はチャネルグループ 18 を含み 24 の全タイムスロットで構成され フル T1 インターフェイスになっています Router(config)# controller t3 1/0/0 Router(config-controller)# t1 4 channel-group 18 timeslots 1-24 このチャネルグループに関するインターフェイスコンフィギュレーションモードを開始するには 次のように入力します Router(config)# interface serial 1/0/0/4:18 次の例では T1 インターフェイス 5 を 合計 11 のタイムスロットからなる 3 つのチャネルグループに分割しています Router(config)# controller t3 1/0/0 Router(config-controller)# t1 5 channel-group 19 timeslots 1-6 Router(config-controller)# t1 5 channel-group 20 timeslots 10 Router(config-controller)# t1 5 channel-group 21 timeslots 7-9, 24 次の例では チャネルグループ 20 を削除しています Router(config-controller)# no t1 1 channel-group 20 8-23

チャネライズド T1 のコマンド 第 8 章 チャネライズド T1 のコマンド T3 インターフェイスのコントローラコンフィギュレーションモードで 以下に説明するコマンドを入力することにより T1 インターフェイスのさまざまな設定を変更できます ここでは 次の操作を行うコマンドについて説明します フレーミングフォーマットの設定 (p.8-24) イエローアラームの制御 (p.8-25) クロックソースの設定 (p.8-26) FDL の設定 (p.8-26) BER テストの設定 (p.8-27) ループバックモードの設定 (p.8-28) T1 インターフェイスを設定すると インターフェイスコンフィギュレーションモードを開始して カプセル化 ルーティング およびその他の設定を追加することができます 例 : Router(config)# interface serial 1/0/0/4:18 フレーミングフォーマットの設定 T1 インターフェイスのフレーミングフォーマットを指定するには 次のコマンドを使用します t1 t1-number framing {esf sf [hdlc-idle {0x7E 0xFF}]} [no] t1 t1-number framing {esf sf [hdlc-idle {0x7E 0xFF}]} ここで t1-number は T1 インターフェイス番号 (1 ~ 28) です framingは Extended Super Frame(ESF; 拡張スーパフレーム ) または Super Frame(SF; スーパフレーム ) です SF hdlc-idle は 0x7E または 0xFF に設定できます hdlc-idle オプションを使用して T1 インターフェイスのアイドルパターンを 0x7E( デフォルト ) または 0xFF に設定できます デフォルトのフレーミングフォーマットは ESF です 8-24

第 8 章 チャネライズド T1 のコマンド フレーミングをデフォルト値に戻すには このコマンドの no 形式を使用します 例 : T1 インターフェイス 6 に SF フレーミングフォーマットを設定します Router(config-controller)# t1 6 framing sf T1 インターフェイス 16 に ESF フレーミングフォーマットを設定します Router(config-controller)# t1 16 framing esf イエローアラームの制御 イエローアラームの検出または生成をオン / オフに切り替えるには t1 yellow コマンドを使用します t1 t1-number yellow {detection generation} [no] t1 t1-number yellow {detection generation} ここで t1-number は T1 インターフェイス番号 (1 ~ 28) です detection は インターフェイスに障害が発生した場合にリモートデバイスがその旨を通知し それによって IOS がコンソールにメッセージを送信することを意味します generation は リモートデバイスに障害が発生した場合にインターフェイスがその旨を通知し それによって IOS がコンソールにメッセージを送信することを意味します デフォルトの速度 (64) を使用するフル T1 インターフェイス (24 タイムスロット ) に対して SF フレーミングを選択するときは no t1-number yellow detection コマンドを使用して イエローアラーム検出をオフにすることを検討してください SF フレーミングでは イエローアラームが誤って検出される場合があるためです 次の例では T1 インターフェイス 1 にイエローアラーム検出を設定しています Router(config)# controller t3 1/0/0 Router(config-controller)# t1 1 yellow detection 8-25

チャネライズド T1 のコマンド 第 8 章 クロックソースの設定 T1 インターフェイスに対して内部クロックソースまたはライン ( ネットワーク ) クロックソースを設定するには controller コマンド使用します t1 t1-number clock source {internal line} ここで t1-number は T1 インターフェイス番号 (1 ~ 28) です internal を指定すると 内部クロックソースが使用されます line を指定すると ネットワーククロックソースが使用されます デフォルトは clock source internal です 次の例では 回線 ( ネットワーク ) からクロックソースを取得するようにインターフェイスを設定しています Router(config-controller)# t1 1 clock source line FDL の設定 T1 接続の両端で ANSI T1.403 仕様に準拠した Facility Data Link(FDL) によるパフォーマンスレポートの 1 秒伝送をイネーブルにすることができます そのためには 次のコマンドを使用します t1 t1-number fdl ansi [no] t1 t1-number fdl ansi t1-number は T1 インターフェイス番号 (1 ~ 28) です この機能をディセーブルにするには このコマンドの no 形式を使用します ( 注 ) このコマンドは T1 フレーミングが ESF である場合に限り 使用できます 次に FDL をイネーブルにする例を示します Router(config)# controller t3 1/0/0 Router(config-controller)# t1 2 fdl ansi 8-26

第 8 章 チャネライズド T1 のコマンド BER テストの設定 個々の T1 インターフェイスで 個別に BER テストを実行するように設定できます このテストではケーブルをチェックすることができ 信号関連の問題の解決に役立ちます T1 インターフェイスで BER テストパターンを送信するには 次のコマンドを使用します t1 t1-number bert pattern pattern interval time [unframed] [no] t1 t1-number bert ここで t1-number は T1 インターフェイス番号 (1 ~ 28) です time は 1 ~ 14,400( 分 ) です pattern は 次のいずれかです - 0s すべて 0 の反復的テストパターン (00000...) - 1s すべて 1 の反復的テストパターン (11111...) - 2^11 擬似乱数のテストパターン ( 長さ 2,048 ビット ) - 2^15 擬似乱数 O.151 のテストパターン ( 長さ 32,768 ビット ) - 2^20-O153 擬似乱数 O.153 のテストパターン ( 長さ 1,048,575 ビット ) - 2^20-QRSS 擬似乱数 QRSS O.151 のテストパターン ( 長さ 1,048,575 ビット ) - 2^23 擬似乱数 O.151 のテストパターン ( 長さ 8,388,607 ビット ) - alt-0-1 0 および 1 からなる代替の反復的テストパターン ( 例 : 01010101) unframed を指定すると BER テストパターンは T1 フレーミングおよびペイロードビットを含む T1 帯域幅全体を使用します unframed を省略すると T1 n framing コマンドによる設定に応じて SF または ESF フレーミングが行われ BERテストパターンはT1ペイロードビットのみを使用します ( 注 ) T3 ごとに 一度に 1 つの BER テストのみを実行できます BER テストは このコマンドの no 形式を使用していつでも終了できます 8-27

チャネライズド T1 のコマンド 第 8 章 詳細については Cisco 10000 Series ESR Troubleshooting Guide ( オンライン ) を参照してください 例 : T1 インターフェイス 10 を通じて 2^20 の BER テスト用擬似乱数パターンを 5 分間送信します Router(config-controller)# t1 10 bert pattern 2^20 interval 5 unframed T1 インターフェイス 10 を通じて すべて 1 の反復的パターンを 14,400 分間 (240 時間 ) 送信します Router(config-controller)# t1 10 bert pattern 1s interval 14400 unframed ループバックモードの設定 T1 インターフェイスの設定中に問題が生じた場合は コントローラコンフィギュレーションモードで次のコマンドを使用して ラインカードのトラブルシューティングを行うことができます t1 t1-number loopback [local network {line payload} remote [line [fdl {ansi bellcore} inband] payload [fdl ansi]]] [no] t1 t1-number loopback ここで t1-number は T1 インターフェイス番号 (1 ~ 28) です local を指定すると ルータの出力データは T1 フレーマーでルータにループバックされ ネットワークに Alarm Indication Signal(AIS; アラーム検出信号 ) が送信されます network {line payload} を指定すると データはネットワークにループバックされ HDLC コントローラ ( ライン ) で自動的にローカルループバックが設定されるか またはペイロードデータがネットワークにループバックされ HDLC コントローラ ( ペイロード ) で自動的にローカルループバックが設定されます 8-28

第 8 章 チャネライズド T1 のコマンド remote line fdl {ansi bellcore} を指定すると 反復する 16 ビットの ESF データリンクキーワードがリモート側に送信され ネットワークラインループバックが要求されます ANSI または Bellcore キーワードを指定できます ( 注 ) ループバックコードは ANSI T1.404-1989 Table 3(Assigned Bit-Oriented ESF Data-Link Messages) に規定されています CT3 Line Card は リモート回線の fdl ANSI ループバック用として次のコードを送信します - ラインループバックアクティブコード : 0 000111 01111111 - ラインループバック非アクティブコード :0 010010 01111111 CT3 Line Card は リモート回線の FDL Bellcore(SmartJack) ループバック用として次のコードを送信します - ネットワーク使用 ( ループバックアクティブ ) コード : 0 001001 01111111 - ネットワーク使用 ( ループバック非アクティブ ) コード : 0 010010 01111111 remote line inband を指定すると 反復する帯域内パターンがリモート側に送信され ネットワークラインループバックが要求されます 帯域内ループバック要求のループ要求パターンにより T1 上の全データが書き換えられます リモート側は 最低 5 秒間 継続的にこのパターンを受信した場合に限り このコードに応答します - 反復帯域内ループバックアクティブコード : 00001 - 反復帯域内ループバック非アクティブコード : 001 remote payload [fdl] [ansi] を指定すると 反復する 16 ビットの ESF データリンクコードワードがリモート側に送信され ネットワークペイロードループバックが要求されます fdl および ansi を使用すると T1 チャネルでのリモートペイロード FDL ANSI ビットループバックがイネーブルになります ( 注 ) ループバックコードは ANSI T1.404-1989 Table 3(Assigned Bit-Oriented ESF Data-Link Messages) に規定されています 8-29

チャネライズド T1 のコマンド 第 8 章 CT3 Line Card は リモートペイロード fdl ANSI ループバック用として次のコードを送信します - ペイロードループバックアクティブコード : 0 001010 011111111 - ペイロードループバック非アクティブコード : 0 011001 011111111 ループバックを終了するには このコマンドの no 形式を使用します このコマンドについての詳細は Cisco 10000 Series ESR Troubleshooting Guide ( オンライン ) を参照してください 例 : T3 コントローラを T1 インターフェイス 1 でローカルループバックを実行するように設定します Router(config)# controller t3 1/0/0 Router(config-controller)# t1 1 loopback local T3 コントローラを T1 インターフェイス 1 でリモート FDL ANSI ループバックを実行するように設定します Router(config)# controller t3 1/0/0 Router(config-controller)# t1 1 loopback remote line fdl ansi 8-30