授業案 1. 日時平成 22 年 5 月 14 日 (90 分 ) 2. 指導学級 大学 2 年生 ( ドイツ語の基礎文法 ( 接続法まで ) を学習し 簡単な文であれば単独で書くことが出来る ) 3. 単元 (1) 単元名 ドイツ語で手紙を書こう ( 全 2 回予定 ) (2) 単元観まず学習者が夏休みの長期休暇を利用し 語学留学や Praktikum 旅行等でドイツに行くことを想定 イメージする その際 相手に問い合わせや何かの申し込みのための手紙を書く必要に迫られたと仮定し 相手に 1. 自分の状況を説明し 2. 情報提供を依頼することを目指す 手紙を作成するにあたって 私信と公式文書それぞれに基本的なフォーマットがあり さらに適切な文法を使って 結束性のある文章を書くことができるよう いくつかの場面を想定したテクストを用いながら数多く練習する (3) 単元指導計画第 1 時 5 月 14 日 ( 金 ) 本時指導目標 ( 注意点 ) 手紙が持つ機能を考え 作成に必要な項目 ( 発信者 住所 日付 文頭と文末の定型表現など ) をおさえる ごく短い公的な手紙を練習台として 相手に自分の意思を伝え 何かを依頼する文章を適切な文法を使って書けるようにする ( 学習者の年齢や最近のコミュニケーションツールからみれば 手紙というよりは携帯 パソコンメールが身近な存在かと思われる しかし文書での形式を身に付けてしまえば メールの作成時にも応用できると考える その逆になると 住所や差出人 日付などの記載が必要となってくるため 紙の文書作成 メール作成の順がよいのではないだろうか また 携帯メールなどに慣れ親しんでいる学習者は 例えば Betreff や Anrede の必要性に気づいていない者もいると考えられる 日本語の携帯メールでは 無題 が多い あるいは 今どこ? のように 何の前置きも無く自分の用件のみ伝えることを目的とする場合がある さん ( へ ) という書き出しは携帯でも ( 人によっては ) パソコンメールでも省略されている場合がある そうした状況もふまえて 普段使い慣れている携帯やパソコンメールとは 異なる部分があることも教える ) 第 2 時 5 月 21 日 ( 金 ) 指導目標 前時の復習として 手紙の作成上必要な項目や定型表現をもう一度思い出す 公的な手紙と私信を 1 通ずつ書く ( 色々な場面を想定した問題を用意し 学習者が自由に選択できる形にする ) 4. 本時の指導 (1) 題材名 Ausdrucksweisen in Briefen( プリント ) (2) 目標 私信とビジネスレターの区別 1
手紙を相手に送る際に必要な要素は何かを確認する それらの要素を実際の手紙文に書き込み 使い方を理解する (3) 本時の展開 段階 時間 内容 目的 活動 教材 教具 指導上の留意点 導入 5 分 準備 5 分 本活動 1 20 分 手紙を相手に書く際に本文中に書かなければいけない項目として何があるか それは相手によっても書き方が変わるかブレーンストーミングする 私信と公式な手紙に必要な項目を理解する 各項目の具体的な表現を与えられた手紙例に当てはめ 手紙の形式を知る 手紙の書式を知るためのブレーンストーミング 本活動の基礎となる部分 公私 2 タイプの手紙の書式を理解する 何人かでグループを作り 考えられる項目を出し合う なし 個人で 1 の表を読むプリントの 1 番 個人で作業してもいいが わからなければ隣近所の人とグループで解答しても良い プリントの 2 番 教師は教室内で出てきた項目を黒板に書き出す 各項目の意味が何か確認しながら両タイプの手紙に必要な内容を明示する Übung1 は生徒が解答する前に念のためタスクの内容を説明する 机間巡視し解答状況を把握する 但し 生徒の答が間違っていても指摘はしない解説 改行の必要性 Betreff: 簡潔に ( 携帯メールのような 無題 は不可) Anrede : Liebe ~ /Lieber~( 日本語の 拝啓 にあたる) Grußformel:( 日本語の 敬具 にあたる ) Unterschrift: 直筆の署名を忘れずに 2
本活動 1 の練習 25 分 本活動 1 で学んだ形式をふまえ 短い公式文書を書く ある状況下で 自分の意思を伝え 相手になんらかのもの ことを依頼する その際 適切な文法をを使って書くことにも注意を向ける ごく短い公式の手紙を書く ( 本活動 2 の練習 ) 個人で作業してもいいが わからなければ隣近所の人とグループで解答しても良い Übung 2 作業前の説明とヒント問題文の中の単語を使えば 作成できるが相手に依頼をする場合は 接続法 Ⅱ 式を使用し 本文の末尾に定型句 Vielen Dank für Ihre Mühe im Voraus. ( 日本語で言う お手数おかけ致しますが ) をつけることをヒントとして出す 本活動 2 30 分 本活動 1 で学んだ形式をふまえ あるシチュエーションにおける公式文書を書く 接続詞などを用いて結束性のある文章を書く 将来的にドイツで語学留学や Praktikum などをする場合 情報提供や参加の申請 問い合わせなどをすることがある その際に 自分がなぜ手紙を送ったのか 何を知りたいのか その情報を相手からどう引き出すか ということに注意する必要がある そのためには どのように書けばよいのか考える 個人で作業をしてもいいがわからなければ隣近所の人とグループで解答しても良い Übung 3 机間巡視し 書面の形式に大きな誤りがあれば指摘する作業前の説明とヒント与えられた場面と状況が全員理解できているか 今一度確認する ( そうでなければ 文書作成ができない ) 文書作成時に必須となる 1~3 の内容について : 1.Warum 接続詞として何を使えばよいのか 2. 具体的な日時を明記する必要がある 3
3. 接続法 Ⅱ 式を使う必要がある 本活動 1 で学んだ定型句が使える 定型句や接続法 Ⅱ 式を使った依頼 ( 表現 ) には バリエーションがあるので 自分が知っている別の表現があれば使ってよい 参考文献吉島茂 大橋理枝他 (2004) 外国語教育 Ⅱ- 外国語の学習 教授 評価のためのヨーロッパ共通参照枠 - 朝日出版社吉島茂 境一三 (2003) ドイツ語教授法 科学的基盤作りと実践に向けての課題 三修社 教科書 Moment mal! Lehrbuch 2 (1997) Langenscheidt. 4
Ausdrucksweisen in Briefen 1. persönlicher Brief offizieller Brief Absender Adresse Datum Betreff Anrede Grußformel Unterschrift 2. Übung 1 Christine Osten hat einem Tag zwei Briefe geschrieben. Was gehört wohin? Tragen Sie bitte die folgenden Ausdrücke in die beiden Briefe ein! Absender: Christine Osten, Göbelslehen Str. 1a 1209, 97074 Würzburg Empfänger: Hypovereinsbank AG, Postfach 72016, 97074 Würzburg Datum: Würzburg, den 27.03.2010 Betreff: Meine Bewerbung. Ihr Schreiben vom 22.03.2010 Anrede: Liebe Yoshiko, / Sehr geehrte Damen und Herren, Grußformel: Mit freundlichen Grüßen / Liebe Grüße Unterschrift: deine Christine / Christine Osten Persönlicher Brief heute will ich dir nur ganz kurz schreiben, damit du die wichtigste Neuigkeit weißt Nach langem Suchen habe ich eine Lehrstelle gefunden, und zwar als Bankkauffrau! Das war ja schon immer mein Wunsch! Das Suchen und Warten hat sich also gelohnt! Bald folgt ein ausführlicher Brief! 5
Offizieller Brief anbei schicke ich Ihnen das noch fehlende Zeugnis. Ich hoffe, dass eine beglaubigte Kopie ausreicht. Übung 2 a. Schreiben Sie einen kurzen offiziellen Brief an den Duden-Verlag in 68167 Mannheim, Dudenstraße 6, und bestellen Sie ein Abonnement der Zeitschrift Deutsche Sprache. Bitten Sie um die Zusendung des Anmeldeformulars. b. Schreiben Sie einen Brief an das Staatstheater Stuttgart, Abteilung Öffentlichkeitsarbeit, 70173 Stuttgart, Oberer Schloßgarten 3. Bitten Sie um die Zusendung des aktuellen Spielplans für die laufende Saison. 6
Übung 3 Sie wohnen in Bamberg. Sie wollen den Führerschein machen und müssen vorher aber noch einen Kurs in Erster Hilfe besuchen. In der Zeitung lesen Sie: Erster-Hilfe-Kurs Bamberg. Die Johanniter-Unfall-Hilfe veranstaltet einen Kurs in Erster Hilfe. Dieser Kurs ist geeignet für alle Führerscheinklassen, Segelschein und dauert 8 Doppelstunden. Kursort: Bamberg, Karl-Schurz-Straße 30. Kurstermine: Nächsten Monat am 2., 6., 9., 19., jeweils von 18.00 bis 21.00 Uhr, oder am 13., 17., 22. und 24., jeweils von 19.00 bis 22.00 Uhr. Es wird um schriftliche Anmeldung gebeten. Schreiben Sie an die Johanniter-Unfall-Hilfe. Schreiben Sie: 1. Warum Sie den Kurs besuchen wollen. 2. Welchen Kurstermin Sie wünschen. 3. Bitten Sie um Bestätigung Ihrer Anmeldung. 7