Stratus Avance Software R4.0 Requirement & Limitation 本書は Stratus Avance TM Software R4.0 における要求事項と制限事項を説明するものです 本書の内容は予告無く変更 削除する場合があります Revision 1.0 published January 2014 CTCSP Engineering Department 2014 CTCSP Corporation. All rights reserved.
改版履歴版数発行日概要 1.0 2014/1 R4.0 版新規作成
目次 Requirement... 1 Avance 導入にあたって 1 物理サーバについて 2 仮想サーバについて 2 管理端末について 3 Limitation... 4 ハードウェアの制限事項について 4 Avance の操作について 4 仮想 CPU(VCPU) について 4 e-alert( アラートメール ) について 5 仮想サーバコンソールについて 5 VCD からの Linux 仮想サーバのインストールについて 5 Linux 仮想サーバでの VCD の利用について 5 PV ドライバについて 6 仮想サーバのバックアップについて 7 ロードバランシング機能について 7 UPS との連携について 7 ソフトウェアの障害予兆検知について 7 その他 7 Appendix A... 8 Avance のディスク構成について 8 推奨ディスク構成について 8
Requirement Avance 導入にあたって 最小システムディスク構成 RAID 0 / 1 / 5 / 6 / 10 に対応しています 最低 2 台の物理ディスク (RAID0 x2 または RAID1 x1) が必要です Avance のシステムは先頭の論理ボリュームにインストールされます RAID0 の場合には 1 番目と 2 番目の論理ボリュームにソフトウェアミラーでインストールされます 構成の詳細については Appendix A を参照して下さい HDD 7200 回転以上の HDD が必要です メモリ Avance 占有メモリを 1 / 2 / 4 GB から設定可能となります 残りのメモリを全て仮想サーバで使用せず 将来の拡張に備えて Avance 用に 1GB 程度の空きを確保しておくことを推奨します 仮想マシン台数が 20 台以上の場合 4GB に設定されることを推奨します 設定反映にあたり システムの再起動が必要です 詳細はリリースノートや ライセンス購入時に案内されるカスタマーポータルの情報をご確認下さい CPU 1 物理ソケットあたり 4 / 6 / 8 /10 コアに対応しています Hyperthread 対応 CPU の場合 Avance により自動的に有効化されます ネットワークカード (NIC) 最低 2 ポート必要です 1 ポート ( 最も番号の若いポート ) は Avance が内部同期用に占有して使用します 10GbE カードを追加した場合 これは同期専用となり 仮想サーバでは利用できません VGA モニタ キーボード Avance をインストールする際に最低 1 セットが必要です DVD-ROM ドライブ Avance のインストールおよび仮想 CD(VCD) 作成時に必要です 搭載されていない機種の場合は ブート可能な USB 接続の DVD-ROM ドライブを用意して下さい 冗長化電源 Avance は冗長化電源が必須です ネットワーク環境 Avance のネットワーク設定にデフォルトゲートウェイと DNS サーバを設定した場合 Avance はこれらに対して PING による死活監視を行います PING に応答するようにして下さい インターネット接続 Avance を効果的に導入 運用して頂くため Avance の管理 IP アドレスが直接または Proxy サーバ経由で 以下の宛先へ HTTPS(443/tcp) 接続ができるようにして下さい License: alas.stratus.com Call-Home: avancecallhome.stratus.com Dial-In: inettunnel.ecacsupport.com 障害時 Stratus Technologies 社のエンジニアが調査 復旧のために Dial-In 機能を用いて Avance へログインする場合があります Dial-In 接続はその場合のみ許可して下さい Stratus Avance TM Software R4.0 Requirement & Limitation 1
ライセンス Avance はインターネット上のライセンスサーバ (alas.stratus.com) に対してライセンスのアクティベーション処理を行います 詳細は以下の資料を確認して下さい http://www.ctc-g.co.jp/~ctcsp/products/stratus/doc/avance212_licensereactivation.pdf 物理サーバについて 対応サーバ Avance が導入可能な物理サーバは Dell 社製 HP 社製 IBM 社製サーバとなります R4.0.0 から 下記プロセッサ搭載サーバに対応しました Intel Xeon E5-2600 V2 series Intel Xeon E5-2400 V2 series Intel Xeon E3-1200 V2 series 詳細な機種情報 CPU アレイカード NIC については コンパチビリティーリスト (Stratus Avance Compatibility Matrix) を参照して下さい http://avancedoc.stratus.com/ja/supporting-docs/compatibility-matrix/ 導入する 2 台のサーバは同一メーカ 同一機種を強く推奨します またサーバスペックに相違がある場合 下位のスペックで動作します 対応ファームウェア BIOS BMC RAID コントローラ NIC 等のファームウェアは 最新の Stratus Technologies 社テスト済みファームウェアをご利用下さい 最新のテスト済みファームウェアの一覧は ライセンス購入時に案内されるカスタマーポータルの情報をご確認下さい サーバーメーカーから新しいファームウェアがリリースされた場合は 3 ヶ月以内を目処に Stratus Technologies 社が動作確認を行い 情報が更新されます USB メモリ HP 社製サーバに Avance をインストールする際には USB メモリが必要になります 製品版にはバンドルされますが ダウンロード版でインストールする場合には別途 USB メモリを用意して下さい 仮想サーバについて 対応 OS Avance がサポートする仮想サーバの OS は コンパチビリティーリスト (Stratus Avance Compatibility Matrix) を参照して下さい http://avancedoc.stratus.com/ja/supporting-docs/compatibility-matrix/ 仮想サーバの OS およびアプリケーションのライセンス Avance 上の仮想サーバは 2 台の物理サーバを移動 ( ライブマイグレーション ) するため OS やアプリケーションによっては 2 台分のライセンスが必要な場合があります VMware 製品の ESX(2 台 ) + VMware HA + vmotion と同等の考え方で 必要なライセンスをご確認下さい Stratus Avance TM Software R4.0 Requirement & Limitation 2
管理端末について ブラウザ Avance の管理 GUI(Management Console) を利用可能なブラウザは以下の通りです マイクロソフト Internet Explorer 9 (8 以前には対応していません ) Mozilla FireFox 3.6 以降 Google Chrome 10.0 以降 Java Runtime Environment (JRE) 6 update31 以降が必要です ファイアウォール管理端末と Avance 間にファイアウォールが存在する場合には 以下の通信を許可して下さい 80/tcp(HTTP), 443/tcp(HTTPS), 6900-6999/tcp Stratus Avance TM Software R4.0 Requirement & Limitation 3
Limitation ハードウェアの制限事項について サーバマネジメントカード Dell 社 DRAC4, DRAC5 はサポートしていません HP 社 ilo ポートについては Avance インストール時に無効化されます テープデバイス物理サーバ本体へのテープデバイスの接続はサポートしていません 外部ストレージ Avance は外部ストレージをサポートしていません ただし Avance 上の仮想 OS では iscsi 接続により外部ストレージを利用することが可能です 光学ドライブ Avance 上の仮想サーバから物理サーバの光学ドライブを使用することはできません Avance の操作について Avance の操作は管理 GUI または AVCLI からのみ実施可能です VGA モニタとキーボードを用いてログインできる 緊急コンソール からは USB メモリを挿すことで障害解析に用いる Diagnostics ファイル のみ取得できます 仮想 CPU(VCPU) について 総 VCPU 数 VCPU の総数は Hyperthread(HT) 非対応 CPU の場合はコア数 対応 CPU の場合は HT 数になります 仮想サーバに割当て可能な VCPU 数全仮想サーバに割当て可能な VCPU 数は ( 総 VCPU 数 ) - (Avance システムが使用する VCPU 数 ) 個までにすることを推奨します HT 無し CPU の場合 総 VCPU 数の 2 倍の個数まで VCPU を全仮想サーバへ割当て可能ですが 2 台の仮想サーバで 1 コアを共有することになるため パフォーマンスの観点から推奨しておりません 起動中の仮想サーバが使用している VCPU が最大数に達した場合 それ以上の仮想サーバを起動および作成することができません Avance システムが使用する VCPU 数が 2 個の場合 物理ソケット数 1 2 物理 CPU の仕様 コア数 HT 総 VCPU 数 1 仮想サーバに割当て可能な最大 VCPU 数 全仮想サーバに割当て可能な VCPU 数推奨最大 ( 総 VCPU 数 -2) 無 4 4 2 8 4 有 8 6 6 8 6 有 12 10 10 12 8 有 16 14 14 16 10 有 20 18 18 20 無 8 6 6 16 4 有 16 14 14 16 6 有 24 22 22 24 8 有 32 30 30 32 10 有 40 38 38 40 Stratus Avance TM Software R4.0 Requirement & Limitation 4
Avance システムが使用する VCPU 数が 4 個の場合 物理ソケット数 1 2 物理 CPU の仕様 コア数 HT 総 VCPU 数 1 仮想サーバに割当て可能な最大 VCPU 数 全仮想サーバに割当て可能な VCPU 数推奨最大 ( 総 VCPU 数 -4) 4 有 8 4 4 8 6 有 12 8 8 12 8 有 16 12 12 16 10 有 20 16 16 20 無 8 4 4 16 4 有 16 12 12 16 6 有 24 20 20 24 8 有 32 28 28 32 10 有 40 36 36 40 この値は理論値となり 各 OS 毎に割当て可能な最大 VCPU 数は異なります 詳細は コンパチビリティーリスト (Stratus Avance Compatibility Matrix) を参照して下さい http://avancedoc.stratus.com/ja/supporting-docs/compatibility-matrix/ バーチャルソケット複数の VCPU を割り当てた場合 バーチャルソケット機能により 仮想サーバからは物理ソケットが 1 で複数のコアを持つ CPU として認識されます e-alert( アラートメール ) について e-alert を送信する際の SMTP ポートは 25/tcp 固定です 仮想サーバコンソールについて 仮想サーバコンソールには幾つか制限事項がありますので インストール時や緊急時を除く通常のオペレーション時には RDP や VNC 等のリモートアクセスツールをご利用頂くことを推奨します 制限事項 日本語キーボードに対応していません ([\], [ 半角 / 全角 ] 等 ) 日本語入力に対応していません RHEL / CentOS 4.x 5.x の GUI に対応していません RHEL / CentOS 4.x 5.x の日本語表示に対応していません VCD からの Linux 仮想サーバのインストールについて VCD から Linux 仮想サーバをインストールする際は 仮想インターフェイスは network0 のみをアサインして下さい 他のネットワークに接続したい場合や複数の仮想インターフェイスをアサインしたい場合には インストール完了後に設定を変更して下さい Linux 仮想サーバでの VCD の利用について RHEL / CentOS 4.x 5.x は VCD をマウントすることができません Stratus Avance TM Software R4.0 Requirement & Limitation 5
PV ドライバについて Avance 上にインストールした仮想サーバには OS 導入後に準仮想化ドライバ (PV ドライバ ) をインストールする必要があります Windows 仮想サーバ Avance 上の PV ドライバ VCD(xen-win-pv-drivers-6.2.0.3) を仮想サーバにマウントしてインストールして下さい PV ドライバインストール要件として.NET Framework 3.5 もしくは 4.0 のインストールが必須となります R3.0.0 から 仮想マシン対象として Windows2000 をサポートしておりません Windows2000 を仮想マシン対象とする場合 R2.1.3.11 以前のバージョンを使用して下さい Linux 仮想サーバカーネルパッチの RPM パッケージを Management Console の HELP もしくは仮想サーバ作成時に表示されるリンクからダウンロードするか ライセンス購入時に案内されるカスタマーポータルからダウンロードして下さい RedHat と CentOS のバージョン 5.4 以降については カーネルパッチを適用する必要はありません バージョン 5.3 以前および 4.x については引き続き適用して下さい Stratus Avance TM Software R4.0 Requirement & Limitation 6
仮想サーバのバックアップについて エクスポート機能 Avance の機能として 仮想サーバを停止した上でのイメージのエクスポートが可能です エクスポートでは 指定したバックアップ先サーバに OVF ファイルとボリュームファイルが作成されます エクスポートする際 イメージの圧縮有無を選択できますが 圧縮を無効にした場合は保存先に仮想サーバと同サイズ以上の空き領域が必要です 圧縮無効で取得したイメージは R2.1.3 以降のバージョンにしか復元できません これより前のバージョンへ復元する場合には エクスポートする際に圧縮を有効にして下さい スナップショット機能仮想サーバのイメージを Avance システムのローカル領域にエクスポートするため エクスポート機能に比べて 仮想サーバのダウンタイムを大幅に短縮可能となります またゲスト OS が収納されているストレージの空き領域が スナップショットを取得するゲスト OS のサイズより多く確保されている必要があります ロードバランシング機能について 複数の仮想サーバを 2 台の物理ノードに分散させて稼働させることが可能となりますが 全ての仮想サーバに割り当て可能なリソースは 物理サーバ 1 台分のリソースとなります UPS との連携について Avance の機能として UPS 接続時の商用電源消失の際 デフォルトで 2 分経過後に仮想サーバのシャットダウンを行った上で Avance システムのシャットダウンを自動で行うことが可能です ソフトウェアの障害予兆検知について Avance は通常ハードウェアの障害予兆を検知してライブマイグレーション等の処理を行いますが 一部ソフトウェアの障害予兆を検知する機能があります Avance のシステムがスワップ領域を多く使用 (10% 以上 ) し システムに影響を与える恐れが発生した場合には 予防措置として 仮想サーバをライブマイグレーションさせた上で 物理サーバを再起動させます その他 その他制限事項につきましては コンパチビリティーリスト (Stratus Avance Compatibility Matrix) にも記載がありますので 参照して下さい http://avancedoc.stratus.com/ja/supporting-docs/compatibility-matrix/ Stratus Avance TM Software R4.0 Requirement & Limitation 7
Appendix A Avance のディスク構成について Avance のシステムは先頭の論理ボリュームにインストールされます ただし先頭の論理ボリュームが RAID0 の場合のみ Avance は二番目の論理ボリュームにソフトウェアミラーでインストールされます 例 ) 先頭の論理ボリュームが RAID0 の場合 RAID0 RAID0/5 等 Avance Software Mirror Avance 例 ) 先頭の論理ボリュームが RAID1 の場合 RAID1 RAID5 等 Avance 例 ) 先頭の論理ボリュームが RAID6 の場合 RAID6 Avance 推奨ディスク構成について 可用性とパフォーマンスを考慮する場合 Avance のシステムをインストールする論理ボリュームを RAID0 以外にし 仮想サーバは別の論理ボリュームへインストールすることを推奨します 例 ) RAID1 Avance RAID5 等 仮想サーバ Stratus Avance TM Software R4.0 Requirement & Limitation 8