製品ガイド Kiwi Syslog Server v9 (Web Access) Kiwi Log Viewer v2 平成 30(2018) 年 2 月 26 日
概要 Kiwi Syslog Server はニュージーランドの Kiwi Enterprises 社 ( 現 SolarWinds 社 ) が開発した Windows 用の Syslog サーバーです 非常に長い歴史を持ち世界でもっとも多く採用されている Syslog サーバーの代表的な製品です 2017 年 11 月には最新バージョン v9.6.3 がリリースされました v9 から Web Access アプリケーションが追加されました Kiwi Syslog Server は多数の Syslog デバイスからのログの受信 分類 分析 後処理を高速に処理するための豊富な機能を持つ安定した Syslog サーバーです 標準的な仕様のワークステーションで 100~200 万件 / 時 (400-600 件 / 秒 ) のログ処理が可能です 本内容は v9.6 の場合です v9.5.2 以前では TCP 受信が前提で UDP 受信の場合にはより低い値になります Kiwi Log Viewer は Kiwi Syslog Server が受信し 保存したログファイルの専用ビューワで 14TB までの過去ログ閲覧が可能です 2
ログ処理イメージ アラーム リモート PC ブラウザ 閲覧 / 検索 アラート Syslog Server (Kiwi Syslog Server も含む ) Syslog(TCP/UDP/TLS ) Syslog 転送 SNMP トラップ Windows イベントログ Kiwi Syslog Server Kiwi Web Access 閲覧 / 検索 ( 過去ログ ) アーカイブ Event Log Forwarder Event Log Forwarder はフリーツールです サポートはありません 3
Kiwi Syslog Server システム要件 Windows Server 2016 Windows Server 2012 R2, Windows Server 2012 OS Windows Server 2008 R2 Windows 10 Windows 8.1, Windows 8, Windows 7 必須モジュール Web Access.NET Framework 3.5 SP1.NET Framework 4.0以上(v9.6.0以降) SQL CE - ディスクスペースの最大容量は4GBです 推奨システム要件 システム要件 CPU 2.7GHz メモリ 4GB HDD 64bitシステム サポート 最低システム要件 以上 以上 1TB ログ保存量に依存 以上 CPU 1.2GHz 以上 メモリ 256MB 以上 HDD 350MB 以上 64bitシステムではWOW64(Windows-on-WIndows 64-bit)モードで実行します WOW64はWindows 32bitアプリケーションをWindows 64bit OSで実行するための Windows OSのサブシステムです 仮想環境 Kiwi製品は 物理/仮想サーバーのWindows上に導入 運用することができます 注意事項 メーカーはKiwi Syslog Server用にマシンを用意し導入 運用することを推奨しており 同マシンにKiwi Syslog Server以外のアプリケーション導入を推奨していません Kiwi Syslog Serverを導入したマシンに他のアプリケーションが導入されている場合 問題発生時の原因 切り分けはお客様にて行ってください ADサーバーへの導入も推奨しません Kiwi Syslog Serverのライセンス登録には SolarWinds社から カスタマーポータルログイン情報を 送付するために有効なメールアドレスが必要になります 4
操作画面 設定管理はこの GUI で行います インストールしただけで 全ての受信シスログ (UDP:514 ポート ) を Display00 に表示し 日付別にログファイル保存します ( 初期設定 ) 設定画面です 5
表示例 Display パネル : 受信ログを 25 個のパネルにリアルタイム表示 Syslog Statistics( トレンド解析グラフ表示 ) 6
受信機能 サポートプロトコル TCP/UDP/SNMP(v1,v2,v3)/Secure TCP(TLS) 処理性能 100 万 ~200 万メッセージ / 時間 400~600 メッセージ / 秒 本内容は v9.6 の場合です v9.5.2 以前では TCP 受信が前提で UDP 受信の場合にはより低い値になります ログ送信デバイス数 無制限 受信監視 最小 / 最大閾値を設定しアラートを出すことができる 特定メッセージを検出しアラートを出すことができる 7
ルール ルールとは ルール=フィルタ ( 条件 )+アクション( 動作 ) 最大 100ルールまで定義できる ログを受信するとフィルタで選別し 合致したメッセージについてアクションを実行する フィルタとは 受信 Syslogを設定した条件で選別する機能 デバイスアドレス (IPv4, IPv6) 時刻 プライオリティ メッセージ文中の文字列 閾値など アクション 画面表示 ファイル出力 他のログサーバーへの転送 SNMPトラップ転送 (v1,v2,v3) Windowsイベントログ転送 音を鳴らす Emailアラート ODBC 出力 スクリプト実行 外部プログラム実行など 8
フィルタ ログフィールドのデータによりログエントリーのフィルタ処理を行います 1 ルール中に複数フィルタの定義が可能 ( 最大 100 フィルタ ) 対象のログフィールド 例 : ログフィールド =Priority 選択時の設定画面 (1) 該当フィールドなし (2) ログプライオリティ (3) 送信デバイスの IP アドレス ( アドレス範囲 サブネットなど ) (4) 送信デバイスホスト名 (5) メッセージテキスト中の文字や文字列 ( 複数文字や文字列の AND,OR) (6) 受信日時 (7) フラグやカウンター ( 受信間隔 タイムアウト 閾値 ) (8) 入力プロトコル (UDP, TCP, SNMP,TLS) 9
アクション フィルターで抽出後に実行する動作を下記から選択可能です 1 ルール中で複数アクションの連続実行が可能 ( 最大 100 アクション ) アクション一覧 (1) 何も実行しない (2) ディスプレイパネルにリアルタイム表示 (25 枚 ) (3) ファイルへの保存 (4) 他のシスログサーバーへの転送 (5) 音声プログラム実行 (6) 外部プログラム実行 (7)E メールで通知 (8) 新たなシスログ送信 (9) データベース記録 (10)Windows イベントログへの書き込み (11)SNMP トラップ (v1/v2/v3) を送信 (12) 下位のルール処理を中止 (13) スクリプト実行 (14)NotePager Pro によるメッセージ送信 (15)Kiwi Syslog Web Access ファイル出力 (16)Flags/Counters のリセット (17) クラウドベースのサーバー Papertrail に記録 10
スケジュール機能 Kiwi Syslog Server には強力なスケジュール機能があります 自由度の高いスケジュール選択 ( 例外設定 開始日 終了日指定を含む ) 4 種類のタスクタイプ ( アーカイブ クリーンアップ プログラム起動 スクリプト実行 ) 実行タスクごとに可能な詳細指定 アーカイブオプションでは Zip に圧縮したり 圧縮時に暗号化することもできます 11
Host Name 解決 (DNS 設定 ) その他の機能 送信デバイス IP アドレスの名前解決 Host Name 表示 ディスク容量監視 Message バッファーモニタ ( 受信処理負荷の監視 ) 自己診断 (Keep Alive) Kiwi Syslog Server がアクティブに動作中であるか定期的に確認 ログファイルの自動分割 ( 日付 IP アドレス等 Priority 等 ) ログローテーション 同一ファイル名のログをサイズや期間でローテーションし 指定数蓄積されたら古いファイルから自動削除 ログ分割 ( 連番 ) と自動削除を組み合わせた機能 統計レポートのメール送信 ( 毎時 / 日 / 週 / 月を選択可能 ) トレンド解析グラフ表示 12
Kiwi Syslog Web Access Kiwi Syslog Web AccessアプリケーションはKiwi Syslog Serverに標準装備のオプション機能です インストール中にインストールするかチェックを入れるステップがあります Web Accessへ転送するAction 設定が必要 Kiwi Syslog Serverで受信したログをネットワーク上のPCからブラウザで閲覧可能です また ログの検索や抽出もできます 4GBのデータベース制限があり 古いログから削除されます 13
Event Log Forwarder for Windows このツールは Windows イベントログを Syslog に変換して転送するフリーツールです 日本語の Windows イベントログを送信可能です フリーツールのため サポート対象外です 14
Kiwi Log Viewer この製品は Kiwi Syslog Server 専用ビューワです 特長 Kiwi Syslog Server には 25 種類の Display パネルがあり 受信中のシスログをパネルにリアルタイム表示することが可能です しかしファイルに保存されたシスログ過去データは閲覧できません Kiwi Web Access で直近 4GB までのログ閲覧はできますが それより過去のログを閲覧 検索 抽出する場合に便利なビューワです 最大 14TB までのファイルをサポート (OS に依存 ) 最大 100 個のハイライト定義 新着ログ監視とリアルタイム表示 正規表現に対応したログの検索と抽出 15
Kiwi Log Viewer システム要件 Windows Server 2016 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2012 OS 64bit システムサポート Windows Server 2008 R2 Windows 10 Windows 8.1 Windows 8 Windows 7 64bit システムでは WOW64(Windows-on-WIndows 64-bit) モードで実行します WOW64 は Windows 32bit アプリケーションを Windows 64 ビット OS で実行するための Windows OS のサブシステムです CPU: 1GHz 以上 最低システム要件 メモリ : 256MB 以上 ハードドライブ : 20MB 以上 16
Kiwi Log Viewer 表示例 : Syslog Priority によりハイライト色を変更 設定画面と表示結果 17
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