Microsoft Word - nvsi_090196_r1_vaultdr_offline_rhel_dualpath.doc

Similar documents
Microsoft Word - nvsi_090203_r1_sanboot_vaultdr.doc

Microsoft Word - nvsi_100221jp_vdr_extended_partition.doc

Microsoft Word - qtsi_120246jp_rhev.doc

Microsoft Word - nvsi_100208jp_bmr_for_nvbu_ibm.doc

Microsoft Word - nvsi_090198_quantum dxi7500_nvb.doc

BMR for NVBU NIC bnx2.ko SVR/CLNT 上での SCSI megaraid_sas.ko 自動認識デバイス Partition 構成 (RHEL6.0 uefi/lvm 構成の場合 ) Partition1 /boot/efi EFI 200MB Partition2 /

Microsoft Word - nvsi_050090jp_oracle10g_vlm.doc

Microsoft Word - nvsi_060132jp_datadomain_restoreDRAFT4.doc

Microsoft Word - nvsi_090200jp_r1_nvbsvr_mscs.doc

Microsoft Word - nvsi_100222jp_oracle_exadata.doc

Microsoft Word - nvsi_100207jp_quantumi40.doc

Microsoft Word - nvsi_050080jp_dell_d2d.doc

Microsoft Word - nvsi_050110jp_netvault_vtl_on_dothill_sannetII.doc

VMディスクサイズの変更

< 移行前の環境 > 下記が本手順での動作環境です 動作確認のために Apache をインストールし 追加ディスクに dummy.iso というファイルを配置しています <ECS> リージョン : アジア東北 1 ( 東京 ) インスタンスタイプの選択 : 1-core, 2GB ネットワークタイプ

Microsoft Word - nvsi_080177jp_trendmicro_bakbone.doc

FUJITSU Storage ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編) SAS/Linux用

Microsoft Word - nvsi_080188jp_r1_netvault_oracle_rac_backup_complemental_guide_j_174x217.doc

Linux のインストール

Microsoft Word - nvsi_090205jp_r9_vaultdr_local_addendum.doc

UCS M シリーズ サーバでの Redhat/CentOS オペレーティング システムのインストール

PowerSystems_RHEL6_SystemBackup_2VIOS_v1.0_公開版資料

Microsoft Word - nvsi_090192jp_r2_DELL_NX4.doc

Microsoft Word - nvsi_100220jp_dell_nvfr40.doc

Red Hat Enterprise Linux AS (v.3 for IPF) Update 3

MIRACLE System Savior による Red Hat Storage 2.1 on HP ProLiant SL4540 Gen8 バックアップ / リストア検証報告書 ミラクル リナックス株式会社 作成者 : エンタープライズビジネス本部 青山雄一

PRIMERGY TX100 S3 未サポートOS動作検証確認情報

はじめに 本書は Express5800/ft サーバに Red Hat Enterprise Linux 6 Server 及び ft Server Control Software がインストールされており OS がインストールされている内蔵ディス クに空き容量がある場合に 追加でボリュームを作

PRIMERGY TX100 S3 未サポートOS動作検証確認情報

Linux のインストール

Linux 版 PowerPath のマルチパス機能 の設定

Windows Server 2012 および Windows Server 2008 のインストール

Microsoft Word - AFT_3TB_HDD_install_guide doc

システムコマンダー8を使用したWindows とLindowOS の共存方法

PRIMERGY TX2540 M1 未サポートOS動作検証確認情報

rhel4u2_em64_1way.pdf

PRIMERGY TX1310 M1 未サポートOS動作検証確認情報

ServerView Installation Manager補足情報

検証結果報告書 Cisco UCS Server Tandberg Data LTO5 HH/ Storage Loader LTO 5 FC +Dell Softwre NetVault 動作検証 (Windows Server 2012) タンベルグデータ株式会社 営業部

デル ソフトウェア株式会社 Copyrights 著作権 2014 Dell Software Group, Japan NetVault Backup Plug-in ユーザーズ ガイド for ローカル型 BMR - 製品ガイド補足資料 本ガイドは ローカル型 BMR を使用する際に参考となる補

はじめに このドキュメントではftServerに関する障害調査を行う際に 必要となるログ データの取得方法を説明しています ログ データの取得には 初期解析用のデータの取得方法と 詳細な調査を行うときのデータ取得方法があります 特別な理由でOS 側のログが必要となった場合には RHELログの取得につ

Red Hat Enterprise Linux ES (v. 3)

PRIMERGY CX250 S2 未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY TX100 S3 未サポートOS動作検証確認情報

Solaris 10 10/08 OSにおける統合インストーラの注意事項

検証結果報告書 Cisco UCS Server Tandberg Data LTO5 HH/ Storage Loader LTO 5 FC +Dell Software NetVault 動作検証 (Red Hat Enterprise Linux 6.3) タンベルグデータ株式会社 営業部

PRIMERGY RX300 S6 SAS コントローラカード <RAID 5> フリーOS 動作確認情報

LSI MegaRAID SAS Device Driver Installation Guide - 日本語

EXPRESSBUILDER

(Microsoft Word - WhitePaper_EvaluationAvanceNVBU__rev2_\203t\203H\201[\203\200\211\374\222\371\224\305_.doc)

Linux のインストール

PRIMERGY RX100 S5 未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY TX140 S1 未サポートOS動作検証確認情報

ActiveImage Protector 2016 R2 for Express5800 / ftサーバ

イントラネット仮想ホスティング Linux 仮想マシン初期利用ガイド ご参考資料 2015 年 06 月 29 日 Version 1.0 bit- drive Version1.0 イントラネット仮想ホスティグ Linux 仮想マシン初期利用ガイド ご参考資料 1/14

VN-M _RHEL4Install_jp.pdf

Microsoft Word - K5VSSP32-install.docx

PRIMERGY TX1320 M2 未サポートOS動作検証確認情報

t20s3-fn09.pdf

PRIMERGY RX300S6未サポートOS動作検証確認情報

PRIMERGY TX1310 M3 未サポートOS動作検証確認情報

DeploymentManager Ver5.1 仮想化ソフトウェア対応状況 管理対象コンピュータの各仮想化ソフトウェア環境上の対応状況について記載しています 2011/4/28

MIRACLE System Savior操作手順書

r10s4-fn03.pdf

インストールのチェックリストと前提条件

Linux ドライバのインストール

FUJITSU Storage ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編) SAS/ ETERNUS DX60 S4/DX100 S4/DX200 S4, ETERNUS DX60 S3/DX100 S3/DX200 S3 ハイブリッドストレージシステム 設定用

PRIMERGY TX1330 M3 未サポートOS動作検証確認情報

CLUSTERPRO MC RootDiskMonitor 2.3 for Linux HW-RAID 監視機能 リリースメモ 2018(Jun) NEC Corporation ライセンス パッケージのインストール セットアップ マニュアル

サーバマネージメント Whitepaper

PRIMERGY TX100 S1 未サポートOS動作検証確認情報

Windows AIKを使用したPE2

CLUSTERPRO MC RootDiskMonitor 2.3 for Linux リリースメモ 2018(Jun) NEC Corporation ライセンス パッケージのインストール セットアップ マニュアル

PRIMEQUEST 1000 シリーズ IO 製品 版数の確認方法

RDX へのバックアップ 3 ベアメタル復旧手順書 2014 年 11 月

. 目次 概要 リストア環境の設定... 3 ステップ 1-1 Recovery Environment メディアからの起動... 3 ステップ 1-2 タイムゾーンの選択... 4 ステップ 1-3 必要なドライバの読み込み... 5 ステップ 1-4 ネットワークドライブの割り当

CLUSTERPRO MC RootDiskMonitor 1.1 for Linux リリースメモ 2013(Sep) NEC Corporation ライセンス パッケージのインストール セットアップ マニュアル

ベストプラクティスガイド ShadowProtect 回復パーティションを含む UEFI マシンのリストア 2015 年 4 月 20 日 更新日 : 2017 年 10 月 25 日

使用するマウスのタイプを一覧から選択する PS/2 タイプのホイール マウス ( 画面をスクロールするための回転ボタンが付いているマウス ) を使用する場合は Wheel Mouse(PS/2) を PS/2 タイプの 2 ボタン マウスを使用する場合は 2 Button Mouse(PS/2) を

CLUSTERPRO MC StorageSaver 2.2 for Linux リリースメモ 2017(Apr) NEC Corporation ライセンス パッケージのインストール セットアップ マニュアル 補足事項 注意事項

Linux のインストール(Red Hat および SUSE)

Microsoft Word - qtsi_110235_vranger_tandberg_rdx.docx

Windows Server 2003 のインストール

PRIMERGY TX1320 M3 未サポートOS動作検証確認情報

ThinkServer EasyStartup を使用した Windows Server 2012 R2 導入ガイド 本文 INDEX 1. ThinkServer EasyStartup プログラムについて 1.1 ThinkServer EasyStartup プログラムとは 1.2 Think

PRIMERGY BX920S2 未サポートOS動作検証確認情報

1

(Microsoft PowerPoint - FastBack6.1\203Z\203\213\203t\203X\203^\203f\203B_WindowsBMRCD_ ppt)

Windows2000/XPインストール手順

手動操作によるパーティション作成方法 4. リストア方法 (3) システム情報の復元 の 3-2) の手順で sfdisk コマンドによるシステムのパーティション情報の復元に失敗する場合は fdisk コマンドにて手動でパーティションを作成してください 作成するパーティションのサイズは バックアップ

ftServerシステムディスクのディザスタリカバリ手順

VMware vSphere ESXi のインストール

一般技術用紙…

OS と Starter Pack の対応 (Express5800/R110j-1 向け ) OS と Starter Pack について Express5800/R110j-1 ( 以下サーバ本体製品 ) では Starter Pack のバージョンによってサポート可能な OS が決まります シ

UEFI環境におけるWindows Serverバックアップのシステム回復手順

目次 初めに必ずお読みください ソフトウェアのインストール ソフトウェアの選択 ソフトウェアのインストール レシーバー用ドライバのインストール WindowsXP のインストール方法 Win

Untitled

2. セットアップ手順の開始 セットアップ手順を進める前に OS をインストールするパーティションのサイズを決定して ください システムをインストールするパーティションのサイズは 次の計算式から求めること ができます インストールに必要なサイズ + ページングファイルサイズ + ダンプファイルサイズ

Microsoft Word - README_2011_FW.txt

第一章 LPC2478 ボードの概要...3 第二章 uclinux の初体験 SD カードのテスト USB メモリのテスト USB Devices のテスト network のテスト...6 第三章 uclinux のコンパイル...

Transcription:

Article ID: NVSI-090196JP_R1 Created: 2009/08/17 Revised: 2010/07/9 Multipath 構成の RHEL5.3 での VaultDR Offline 追加復旧手順 1. 概要 Multipath 構成の Red Hat Enterprise Linux 5.3 は OS 内部に LUN 固有の ID を含んでいる場合があります その場合 VaultDR Offline で OS を別の LUN にリストアした場合 その固有情報を新しい LUN に合わせる必要があります また リストア時に一部のパーティションをリストアしない場合にも さらに追加の手順が必要になります 本ドキュメントでは その手順を示します なお本ドキュメントでは IBM BladeCenter S で HS22 の SAS Boot 環境 / デュアルパス構成のシステムにおいて手順を確認しています 2. 構成 Page(s): 1/10

VaultDR Server 環境 ハードウェア Host IBM System x 3650 M2 CPU Intel Xeon X5570 2.93GHz x 2 Memory 16GB NIC BCM5709 x 4 Tape or VTL VTD(1drive/25000MB) ソフトウェア OS Red Hat Enterprise Linux 5.3 (x86 64) NetVault Core Ver 8.2.2 (R2009MAY07-GENUS) NetVault APM Ver VaultDR APM 2.4 VaultDR Client 環境 ハードウェア Host IBM BladeCenter HS22 CPU Intel Xeon X5560 2.80GHz x 1 Memory Disk 構成 3072MB 10GB LUN (IBM BladeCenter S SAS RAID コントローラー接続 : 146GB SAS Disk x 5) NIC(Firmware Ver) Broadcom5709S x 2 SCSI(Firmware Ver) LSI 1064E SAS ソフトウェア OS Red Hat Enterprise Linux 5.3(x86 64) VaultDR Client Ver VaultOS 5.1.2 自動認識 NIC bnx2.ko デバイス SCSI mptsas.ko 追加 NIC Not required ドライバ SCSI Not required パーティション構成 partition1 /dev/sda1 /boot 200MB partition2 /dev/sda2 / 3GB partition3 /dev/sda3 swap 1GB partition4 /dev/sda4 拡張領域 partition5 /dev/sda5 /usr 3GB partition6 /dev/sda6 /home 500MB 残り空 ネットワーク環境 ハードウェア Switch/Hub, 速度接続形態 1000Mbps/Full/Duplex 1000MbpsSwitch 接続 3. 手順 1. Multipath 構成のシステムを VaultDR Offline でバックアップします その際 Single Path に切り替えることが推奨されるので Single Path に切り替えます この時 一部のパーティションを除外してバックアップを行います Page(s): 2/10

2. リストアを行います ホストに別の LUN を割り当てます そこに取得済みのバックアップをリストアします リストアの際も Single Path に切り替えて行います Page(s): 3/10

3. Multipath に切り替えて OS を起動すると 実際に認識される新しい LUN の ID とカーネルが持つ元々の LUN の ID が一致していないため パニックを起こしてしまいます 4. 不一致を解消するために 内蔵ディスクにインストールされている OS のインストール CD を CD ドライブに挿入しシステムを起動し Rescue モードで Linux をブートします その際 Multipath を処理するために mpath のオプション付きで起動します Page(s): 4/10

5. 手順では 英語の画面しか使用しないため 言語の設定は English を選択します 6. キーボードの設定は環境に合わせます ここでは 日本語キーボードを使用していたため jp106 を選択します Page(s): 5/10

7. ここでの処理ではネットワークは使用しないので ネットワークのセットアップの画面では NO を選択して進みます 8. 次の画面ではファイルシステムを自動でマウントさせるために Continue を選択します Page(s): 6/10

9. 今回の手順で示しているように バックアップ元のシステムのうち 一部のパーティションをリストアしていない場合は マウントのエラーが表示されます ( 本手順では バックアップ時に除外したパーティションが戻っていないためにエラーとなります ) 全てのパーティションをバックアップし 全てのパーティションをリストアした場合は このエラーは表示されません その場合は 手順 14 に進んで下さい 10. 次の画面で OK を押して Shell に入り /etc/fstab を編集するために vi を起動します sh-3.2# df Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev 1492680 0 1492680 0% /dev /tmp/loop0 88960 88960 0 100% /mnt/runtime /dev/mapper/mpath0p2 3050092 402756 2489900 14% /mnt/sysimage sh-3.2# vi /mnt/sysimage/etc/fstab Page(s): 7/10

11. 編集内容としては 存在しないパーティションをコメントアウトします 下記は 編集後の /etc/fstab です /dev/mapper/mpath0p6(/home) に相当するパーティションがリストアされていないことが不一致の原因のため 2 行目行頭に # を挿入しその行をコメントにしています これによりディスク上のレイアウトと /etc/fstab の不一致が解消されます sh-3.2# cat /mnt/sysimage/etc/fstab /dev/mapper/mpath0p2 / ext3 defaults 1 1 #/dev/mapper/mpath0p6 /home ext3 defaults 1 2 /dev/mapper/mpath0p5 /usr ext3 defaults 1 2 /dev/mapper/mpath0p1 /boot ext3 defaults 1 2 tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0 devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0 sysfs /sys sysfs defaults 0 0 proc /proc proc defaults 0 0 /dev/mapper/mpath0p3 swap swap defaults 0 0 12. 下記コマンドを実行し システムをリブートします sh-3.2# exit 13. もう一度 Red Hat の CD から linux mpath rescue で起動します 手順 4-8 を繰り返します 14. 今回は エラーは発生せず ファイルシステムがマウントされます 15. OK を選択し shell に入ります 16. 下記のコマンドを実行し /mnt/sysimage にルートディレクトリを変更します # chroot /mnt/sysimage 17. /var/lib/multipath/bindings に記載されている元の LUN の wwid を確認します # cat /var/lib/multipath/bindings # Multipath bindings, Version : 1.0 Page(s): 8/10

# NOTE: this file is automatically maintained by the multipath program. mpath0 36005076b0743c8ff4a76bfca00000039 これが元の LUN の wwid 18. また 新規の LUN の scsi_id コマンドで新規 LUN の wwid を確認します # /sbin/scsi_id g u s /block/sda 36005076b0743c8ff4a76bfc900000038 これが新規の LUN の wwid 19. 対象のファイルを vi コマンドで開き wwid を新しいものに置き替えます # vi /var/lib/multipath/bindings 20. 編集後の /var/lib/multipath/bindings は以下のようになります # Multipath bindings, Version : 1.0 # NOTE: this file is automatically maintained by the multipath program. mpath0 36005076b0743c8ff4a76bfc900000038 21. mkinitrd コマンドで 初期 RAM イメージの再作成を行います # cd /boot # mv initrd-2.6.18-128.el5.img initrd-2.6.18-128.el5.img.old # mkinitrd initrd-2.6.18-128.el5.img 2.6.18-128.el5 22. 下記コマンドを実行して chroot 環境から出ます # exit 23. さらにもう一度 下記コマンドを実行してシステムを再起動します # exit 24. RHEL5.3 の起動を確認します Page(s): 9/10

Page(s): 10/10 以上