公共公衆無線 LAN における 利用開始手続き簡素化 一元化の取組み 一般社団法人公衆無線 LAN 認証管理機構 (Wi-Cert) 事務局
取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 27 年 10~11 月外国人旅行者向け無料無線 LAN 間接続実務者会議アプリケーションを利用した連携をベースに取組みを進めることについて合意 平成 28 年 2 月総務省 訪日外国人に対する無料公衆無線 LAN サービスの利用開始手続きの簡素化 一元化に係る取組み方針 の発表 平成 28 年 3 月総務省により全国 16 箇所で実証実験を実施 平成 28 年 6 月無料公衆無線 LAN 整備促進協議会認証連携 PT( 第 4 回 ) にて報告 一般社団法人公衆無線 LAN 認証管理機構 (Wi-Cert) の設立へ 2
総務省の取組み方針の概要 ( 平成 28 年 2 月 19 日の公表内容より ) 取組みの骨子 1 共通の技術仕様を策定し 2 実証実験の実施の経て課題を整理し 3 全国各地への普及を図る 3
< ご参考 > 総務省による実証実験 実施エリア 接続を許可されたアプリケーションを使い 複数の事業者を跨ってエリア毎の登録手続きを経ることなく インターネット接続が可能であることを確認 アプリを使った接続イメージ 例 ) お台場 ( ソフトバンク ) 白馬村 ( 情報セキュリティ マネジメント ) 京都市 ( ワイヤ アンド ワイヤレス ) 愛媛県 ( 愛媛 CATV) 熊本県 ( バッファロー ) 実証実験では ( 一社 ) ゲートウェイ アップ ジャパンが 提供する OMOTENASHI App を使用 接続手順 1 アプリの Wi-Fi 接続機能を立上げ 2 画面をタップ ( アプリが Wi-Fi でセンターと通信 ) 3 接続完了 ( CONNECT の表示 ) 4
公衆無線 LAN 認証管理機構 (Wi-Cert) の設立について 総務省の実証実験結果 技術的な課題 : エリア毎のサービス仕様を反映する仕組み セキュリティ面の強化等 運用面の課題 : 仕様のアップデート 及び自治体や事業者間連携の運用体制等 商用版の連携仕様の策定と連携仕様を用いた運用管理団体の設立へ 運用管理団体 法人名 : 一般社団法人公衆無線 LAN 認証管理機構 ( 英文名 :Wireless LAN Certification Organization) 略称 :Wi-Cert( わいさーと ) 設立日 : 平成 28 年 9 月 30 日 連絡先( 事務局 ) - ホームページ :http://www.wlan-authmng.or.jp/ - メールアドレス :committee@wlan-authmng.or.jp 2016 年内の本格活動に向け準備中 5
Wi-Cert の活動内容と目指す方向性 活動内容 1. 事業者間で連携を行う際の技術方式を定めた仕様の策定及び管理 2. 当該技術仕様を用いて連携を行うための業務フロー及びルールの管理と運用 3. 連携を円滑かつ低コストで実現するためのソフトウェアの提供及び本連携に係る周知 広報 Wi-Cert が目指すイメージ ネット環境と連携したサービスを安価に広域で展開が可能 訪日外国人 アプリ A エリア A 訪日外国人 自身に合ったアプリやサービスの選択が可能 アプリ B 利活用ビジネスの拡大 エリア B 連携エリアの拡大 エリアオーナー ( 自治体等 ) エリア間の連携を実現する アプリと運用事業者の組合せ を幅広く柔軟に選択することが可能 利用者と整備主体とが その用途 目的に合ったアプリケーションや事業者を選択できるようにする これにより 事業者が一定のルールのもとで協調しつつ 同時に競争しながら利便性の向上に寄与する 6
連携を実現する技術方式 技術方式に対する考え方 技術方式の選定においては エリアオーナーである自治体及びそのエリアオーナーが運営するサービスを運用する事業者にとって過度な負担とならない方式を選択可能とする 運用するシステムは事業者によって異なり その対応にかかる負担も異なることが想定されるため 公平に審査したうえで Wi-Certが認定する連携方式として複数の技術方式の採用も可能とし アプリ事業者へのサポートを行うこととする 併せて より品質や利便性 セキュリティ等を高める為 適宜技術的なアップデートの検討とサポートを行う 比較的採用が容易な WEB-API 方式 を採用し 事業者間連携の実現を図るとともに 対応事業者の拡大やサービスの向上のため 仕様の追加やアップデートを実施する 7
< ご参考 >WEB-API 方式の概要 WEB-API 方式の概要 利用者特定はアプリ側で行い 接続要求時に連携することを前提として アプリ単位での認証処理を行う ネットワークの接続条件 ( 利用時間設定や回数設定 フィルタリング条件等 ) は ネットワーク側で対応し 一方 アプリ側でインターネット接続後の指定画面の表示が可能となるよう URL 情報の連携を行う 実際の対応は エリアオーナーとアプリ事業者との合意に基づく対応となる ( 画面表示の有無等 ) アプリケーション事業者利用者データベース 1 各接続アプリサービス側で初期登録を実施 2 サービスエリアにおいて アプリから認証リクエストを要求 エリアオーナー (A) SSID エリアオーナー (A) 側認証基盤 エリアオーナー (C) SSID エリアオーナー (C) 側認証基盤 エリアオーナーにより接続が許可されたアプリ 4 認証結果を応答 Wi-Cert より SDK を提供 3 ネットワーク設備側で認証処理を実施 8
Wi-Cert の事業運営と事業者間の連携 事業運営における考え方 Wi-Cert は原則非営利の団体として 目指すイメージの実現に協力する事業者によって運営するものとし これに参加する各事業者に対して 公平 中立な立場で運営することを前提とする 団体の運営費用は 運営に参画する Wi-Cert 会員による会費及び 団体が提供するサービス (*) を利用 して事業を行う事業者による応分の負担によって賄い 自律的かつ永続的な運営を目指すこととする * 技術仕様の開示とソフトウェアの提供 事業者間の連携の対応等 事業者間の連携のイメージ エリアオーナー ( 公共フリー Wi-Fi 推進主体 ) 自治体 第 3 セクター 3 情報提供 支援 4 アプリ開放許可 運営への参画 Wi-Cert ( 会員組織 ) 社団運営会員 構築 運営委託 事業者認定等 Wi-Cert 対応要請 費用負担は契約等に基づき両者間で調整 1 エリア登録の申込み ネットワーク運用事業者 ( 認証システム受託事業者 ) 5 仕様開示 / マスタの通知 2 連携申込み 5 仕様開示 / マスタの通知 +ソフトウェアの提供アプリケーション事業者 ( アプリ提供事業者 ) 9
今後の普及に向けた取組み 1 Wi-Cert 連携対応エリアの拡大 ( 環境整備 ) 2 アプリ事業者とそのサービスの拡大 ( 広域連携の利便性と利活用の活性化 ) 3 セキュリティ 品質の持続的な向上 10