デュアルブートについて 2017 年 4 月 16 日 高田宗臣 1. デュアルブートの意味 1 台の PC で 2 つの OS を選択的に使用できる 複数の OS を組み込んでいれば マルチブート 2. デュアルブート (Windows7と10) の目的 ⑴ Windows7でテレビを見たいが 10も手に入れたい Windows10にしてしまうと テレビを見ることのできる WindowsMediaCenter というソフトが機能しない (WindowsMediaCenter から起動する NECのテレビを見ることのできるソフト SmartVision が機能しない ) ⑵ デュアルブートにする過程で 派生する新たな知識が得られるかも ⑶ Windows と MacOS Linuxなどとのデュアルも 考えられる ( 但し MacOSはアップルのPC 以外でのインストールは ライセンス違反 ) 3. デュアルブートに必要なPCのスペック (Windows10 インストール用 ) ⑴CPUの動作周波数 ( クロック周波数 ) 1GHz 以上 ⑵メモリ (32ビット版)1GB 以上 (64ビット版)2GB 以上 ⑶HDD(SSD) (32ビット版)16GB 以上の空き容量 (64ビット版)20GB 以上の空き容量 4. デュアルブートにした高田のディスクトップのスペック 製品名 NEC VW770/BS6W(2010 年 9 月 11 日購入 ) OS Windows7 64ビット版 CPU インテル Core i5-650 3.2GHz( クロック周波数 )/2コア/4スレッド 性能比較 注 1 メモリ 4GB(DDR3の2GB 2) 性能比較 注 2 HDD 1TB 統合ソフト Office2010(Power Point2010 搭載 ) サポート期限 注 3 5. 念の為の事前準備 ⑴ リカバリディスク の作成 Windows を初期状態 ( 購入時のシステムの状態 ) に戻すためのディスク PC 使用開始後でも作成出来る 1
( 作成方法 ) 1 メーカーの取扱説明書に記載されている 2 PC 購入店で作成してもらう (PC デポで6000 円 ) 3 リカバリー作成ソフトがインストールされている ⑵ PC 丸ごと ( システムイメージ ) のバックアップ バックアップ方法 注 4 USB 接続の外付け HDD を使用 システムイメージ と システム修復ディスク (PC 起動用 ) を作成 OS や個人データ 設定やアプリなど ドライブ内のすべてをバックアップ 途中でスリープ状態にならないよう 電源オプション ( スタート コントロールパネル システムとセキュリティ 電源オプション コンピューターがスリープ状態になる時間を変更 ) で解除しておく スリープと休止 注 5 ⑶ 必要なデータ ( ファイル ) を選んでバックアップバックアップ先へコピー & ペースト メール関連データは メールソフトの エクスポート機能 で抽出し インポート機能 で取り込む 6. デュアルブートの方法 ( 方法 1) デスクのパーティションを分け 1 台の PC に OS を 2 つインストール ( 方法 2)2 つ目の OS は USB(DVD) にインストール 7. ディスクのパーティションを 適当な大きさの2つに分ける (6の方法 1) ⑴ ディスクの管理 使用 Windows Vista/7/8.1/10にインストールされている 4つまでパーティションを増やすことが出来る ドライブCを縮小し ドライブDを拡大する ( ドライブDに Windows10およびアプリをインストールする為 ) 方法は 注 6 ⑵ EaseUS PartitionMasterFree( フリーソフト ) 使用 http://jp.easeus.com/partition-manager-software/free.html ( ダウンロード出来る 操作ガイドあり ) 8. デュアルブートにしたいOS(Windows7と10) を入手 ⑴ Windows7(64ビット ) のDSP 版の中古をアマゾンで購入 (9999 円 ) (DSP 版 = 主に自作ユーザー向けの Windows の販売形態 ソフト単体では購入出来ず パソコンパーツなどとセットで購入し そのパーツと同時使用が義務付けられているが 安い ) ⑵ Windows10のインストール用 DVD 7や8.1から10へのアップグレード用で マイクロソフトから期間限定 (2016 年 7 月 29 日まで ) で 無料でダウンロード出来た 2
9. ドライブDに 8⑴DSP 版 Windows7をインストールし それを8⑵Windows10で置き換える ( アップグレード )(Windows10を安く手に入れたことになる) ノートパソコン (Windows8.1から10にアップグレード済み) 購入時に別途購入してインストールした Office Home&Business2013 が 同一ユーザーが使用する PC2 台までインストール可能だったので ディスクトップのドライブDにインストール ドライブCに Windows7とOffice2010 ドライブDに Windows10とOffice2013の 2 本立てとなった 10. ブートマネージャーで OS の選択 PC の電源 ON にすると表示され Windows7 と 10 のどちらから起動するのか選択 ( 写真 ) 11.Dドライブのセキュリティソフト自動的にウインドウズについている Windows Defenderが 有効になっている 他のセキュリテイソフトをインストールすると Windows Defenderは自動的に無効になる ( 写真 ) 3
注 1 CPUの性能 ( はデュアルブートにしたデスクトップの性能 ) ⑴ 動作周波数 ( クロック周波数 ) CPU 内の処理の為に送る 信号の1 秒間の数 多いほど性能が高い ⑵ コア CPU 内の計算を行う心臓部 多いほど性能が高い 1<2( デュアル )<4( クアッド )<6( ヘキサ )<8( オクタ ) ⑶ スレッド同時に出来る命令 処理の最小単位 多いほど性能が高い 2<4<8<12 ⑷ インテル製のCPU 性能比較 Atom( モバイル用 )<Celeron<Pentium<Core i3<core i5<core i7< Xeon( サーバー用 ジーオン ) 注 2 メモリの性能 PC のメインメモリ SDRAM の 2 倍の転送速度が DDR SDRAM DDR<DDR2<DDR3<DDR4( 処理速度が速い 省電力化している ) 注 3 マイクロソフトのサポート期限 WindowsVista 2017 年 04 月 11 日 Windows7 2020 年 01 月 14 日 Windows8 サポートなし Windows8.1 2023 年 01 月 10 日 Windows10 2025 年 10 月 14 日 Office2007 Office2010 Office2013 Office2016 2017 年 10 月 10 日 2020 年 10 月 13 日 2023 年 04 月 11 日 2025 年 10 月 14 日 注 4 PC 丸ごとバックアップの方法外付け HDD をあらかじめ PC に接続 スタート コントロールパネル システムとセキュリティ バックアップと復元 システムイメージの作成 ( バックアップをどこに保存しますか?) ハードディスク上 にチェック をクリックして該当の HDD を選択 ( 外付け HDD) 次へ ( どのドライブをバックアップに含めますか?) C ドライブなど にチェック ( 選択されたドライブのバックアップを保存するために必要な使用領域を確認 ) 次へ バックアップの開始 4
( 全画面のコピー ) Fn+PrtScr 右クリックで貼り付け ( 特定の画面のコピー ) Alt+PrtScr 右クリックで貼り付け システム修復ディスクを作成しますか はい ( 空のディスクを光ディスクドライブに セットし ) ディスクの作成 システム修復ディスクが完成しました OK バックアップは正常に完了しました 閉じる システムイメージ からの復元 http://www.pc-master.jp/backup/fukugen.html ⑴ 通常起動時からの復元 ⑵ システム修復ディスク からの復元 5
注 5 スリープと休止 Windows の省電力機能 PCの電源を切った状態からより すばやく作業再開 スリープ= 作業データをメモリで保存 CPUやメモリへは電源供給 ディスプレイやHDDには電源ストップ 復帰は休止より速い 休止 = 作業データをHDDで保存して電源ストップ 注 6 ディスクの管理 で ドライブCを縮小しドライブDを拡張する方法 http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/qadoc?qid=012941 (NECのサポートサイト) スタート コントロールパネル システムとセキュリティ 管理ツール コンピューターの管理 ディスクの管理 Windows7(C:) を右クリック ボリュームの縮小 Fn+PrtScr C: の縮小 ( 縮小する領域のサイズ )(900GB? 約 700GB) C ドライブの右に 未割り当て領域 ができる D ドライブがある場合は D: 部分を右クリック ボリュームの削除 空き領域 が出来る 空き領域 を右クリック パーティションの削除 はい ( 空き領域 が 未割り当て領域 に統合される) 拡大した 未割り当て領域 を右クリック 新しいシンプルボリューム 次へ 新たなサイズを入力 ( 約 200GB) 次へ 次のドライブ文字を割り当てる (D を入力 ) 次へ このボリュームを次の設定でフォーマットする 次へ 完了 以上 6