排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管
強度と耐食性を兼ね備えた排水用ライニング鋼管 近年 給水管やガス配管の耐食性の向上とともに排水管についても耐食性の向上が求められております 特に 排水管の使用環境は様々で その腐食環境は思いの外 厳しいものがあります は鋼管内面に耐食性に優れた硬質ポリ塩化ビニル管を内張りしたもので 鋼管の強度と硬質ポリ塩化ビニル管の耐食性を兼ね備えた排水用ライニング鋼管です 従来の鋳鉄管や亜鉛めっき鋼管に比べ軽量化されており 施工性にも優れています また 防火区画貫通部で使用でき ほとんどの官公庁に仕様化されております 目 次 特 長 用 途 規 格 寸 法 表 示 品 質 3 性 能 3 耐薬品性 3 施工方法 4 取扱いおよび注意事項 5 は JFE スチール株式会社の登録商標です
特 長 耐食性 耐薬品性に優れています 硬質ポリ塩化ビニル管を薄肉鋼管内面にライニングしていますので 薬品による腐食 錆の発生がありません 軽量で取り扱いが容易です 鋳鉄管や鋼管 (SGP) に比べ 30~50% も軽いので 運搬や取り扱いが容易です 排水性が良好です 内面に平滑な硬質ポリ塩化ビニル管を使用しているため スケールなどがほとんど付着せず 経年による流量低下がありません 施工性に優れています 配管用炭素鋼鋼管 (SGP) と同一外径で 汎用の可とう性継手がそのまま使用できます 防火区画貫通部に使用できます は令 8 区画および共住区画を貫通する配管に用いる排水管及び当該管に付属する通気管として 007 年 0 月の消防庁 344 号通知により 通常の鋼管と同様に使用できることになりました ( 一財財 ) ) 日本消防設備安全センターの性能評定は不要となりました 用 途 は外部からの荷重に対して優れた強度を持ち 内部腐食による流水性低下の心配もありませんので 建築設備の各種排水系配管に最適です 雑排水管汚水管通気管雨水排水管
規 格 は JIS G 345( 配管用炭素鋼鋼管 ) に寸法以外を準拠した黒管の 内側に JIS K 674( 硬質ポリ塩化ビニル管 ) の相当品をライニングしたもの です 寸 法 d D t t t 3 L 参考値 呼び径 A D 外径原管ビニル管 許容差 (%) 厚さ t () 許容差 厚さ t 許容差 長さ L (m) 管の厚さ t 3 管の近似内径 d 質 量 (kg/m) 40 48.6 ±0.5.0 3.5 4.6.59 50 65 60.5 76.3 ±0.6 ±0.8.0.3.5 ±0. 3.5 3.8 53.5 68.7 3.6 4.67 80 00 89. 4.3 ±0.9 ±..3.8-0.3.0 5.5 () 4.3 4.8 80.5 04.7 5.66 8.66 5 50 00 39.8 65. 6.3 ±.4 ±.7 ±.0.8 3. 3.8-0.4.5 ±0.3 4.8 5.7 6.3 30. 53.8 03.7 0.66 4.55.3 注 () プラス側の許容差は既定いたしません () 長さは原則として 5.5m といたします 表示管 本ごとに下記の表示を行います 表示例 JFE D-VA 50A5500 07.8 ( 商標 ) ( 商品名 ) ( 種類の記号 ) ( 長さ ) ( 製造年月 ) ( 呼び径 )
品 質 は JIS G 345( 配管用炭素鋼鋼管 ) に規定された黒管と同等の品質をもつ黒管 に JIS K 674( 硬質ポリ塩化ビニル管 ) の規定に準じた品質をもつビニル管を 接着剤 を介してライニングしたもので 品質規格は次のとおりです 性能 項目品質および試験方法 硬質ポリ塩化ビニル管 外観および形状接着力試験へん平試験性能 引張試験 へん平試験 耐薬品性試験 管端が管軸に対して直角で 内面はなめらかであること 0.MPa 以上 外径 までへん平させ きず 割れが生じないこと 3 3 の引張降伏強さが 45MPa 以上 管外径 で割れおよびひびがない WSP04-06 により 以下の試験液に浸せき試験を行い 質量変化度が ±0.mg/cm 以内であること 水 塩化ナトリウム溶液 硫酸 硝酸 水酸化ナトリウム溶液 ビカット軟化温度試験 76 以上 耐薬品性 内面に使用する硬質ポリ塩化ビニル管の耐薬品性能は下表のとおりです 薬品名 酸 塩 酸 35% 硫 酸 60% 90% 98% 硝 酸 70% 95% ク ロ ム 酸 5% 50% 燐 酸 次 亜 塩 素 酸 0% 塩 素 水 シ ア ン 酸 酢 酸 95% 未満 95% 以上 ベンゼンスルフォン酸 ベンゾイックアシッド 蟻 酸 50% 以下 95% 以上 蓚 酸 乳 酸 酪 酸 0% 00% クロ ー ル 酢 酸 オ レ イ ン 酸 マ レ イ ン 酸 ピ ク リ ン 酸 脂 肪 酸 ス テ ア リン 酸 00% アジピン酸 ( 飽和 ) 温度 0 40 薬品名 氷酢酸混酸 HSO4 : CrO 5 : 5 HSO4 :HNO3 50 : 50 苛 性 ソ ー ダ 苛 性 カ リ アン モ ニ ア 水 石 灰 乳 水酸化カルシウム アルカリ 塩 重クロム酸カリ 0% 過マンガン酸カリ 5% 硫酸ナトリウム過酸化水素水 30% 過塩素酸カリ % 大概の金属の塩化物硝酸塩硫酸塩 プロパン 液状 ア セ ト ン 00% メチルアルコール 00% エチルアルコール 00% ア ニ リ ン 00% ベ ン ゼ ン 00% ケ ト ン 類 ブ タ ノ ー ル 温度 0 40 薬品名 四 塩 化 炭 素 ク ロ ロ ホ ル ム 酢 酸 エ チ ル ホ ル マ リ ン エチレンクロライド フ ェ ノ ー ル 6% 二 硫 化 炭 素 アセトアルデヒド ガ ソ リ ン 重 油 グ リ セ リ ン 塩素ガス 乾性 00% 湿性 5% アンモニアガス 亜硫酸ガス 乾性 湿性 炭 酸 ガ ス 00% 硫化水素 乾性 湿性 天 然 ガ ス 石 炭 ガ ス 漂 白 液 各 種 メッキ 液 写 真 現 像 液 塩 水 澱 粉 糖 溶 液 ク レ オ ソ ート その他 温度 0 40 注 ) 安全である 実際上安全である 若干侵食されるが注意すれば使用可 使用不可 ) 表の耐薬品性は 内面にライニングされた硬質ポリ塩化ビニルの性能を表したものであり 実配管に於いては継手や継手との接続部の耐薬品性を考慮する必要があります また 表にないものが配管に使用される場合や表中 に該当する時は 当社にご相談ください 基 有機薬品 ガ ス 3
施工方法 切断加工 の切断は 自動金のこ盤 ( 帯のこ盤 弦のこ盤 ) ねじ切り機に搭載された自動丸のこ機を使用してください なお ガス切断 アーク切断 高速砥石及びパイプカッターは使用しないでください 発熱 変形に注意し 管軸に対して直角に切断してください 切断時に発生した内外面のバリは 面取り工具またはヤスリなどで除去してください 排水鋼管用可とう継手による接続方法 日本金属継手協会規格 JPF MDJ 00 MD 継手を例として接続手順を説明します その他の継手については各メーカーの標準工法に準じて行ってください 切断面の仕上げ 内面取り 標線の記入 3 防錆剤の塗布 管の切断時のバリやカエリを取り除いてください 内面の塩ビ管は 程度内面取りをしてください 防錆剤の塗布代と継手受口の差し込 み代を記入してください 図の ~ 線に防錆剤を塗布してください 防錆剤は 水道用硬質塩ビライニング鋼管 用防食シール剤を使用してください 例 ( ヘルメシール 30V) バリ取り 内面取り B 呼び径 (A) L 差し込み代 L * ( 単位 :mm) 防錆剤塗布代 B 40 50 65 80 00 5 50 00 38 4 46 5 58 67 7 83 5 8 0 6 9 3 33 * 差し込み代 Lは参考値です 使用する継手メーカーに確認してください 防錆剤塗布代 B L 4 ボルトの締め付け [ ロックパッキンの場合 ] 管と継手の間に 3 m m 程度のスキマを設けてください 表の標準締付けトルクを参考にし 各ボルトを均一に締め付けてください [ 締付後の状態 ] 4 5 番号 3 4 5 排水管 名 称 本 体 3 フラン ジ ロックパッキン T 字ボルト 六角ナット [ 締付前の状態 ] 呼び径 (A) 40 50 65 80 00 0 50 00 [ クッションパッキンの場合 ] クッションパッキンが継手本体の底部に当るまで差込んで下さい 表の標準締付けトルクを参考にし 各ボルトを均一に締め付けてください 4 5 標準締付トルク [ 締付後の状態 ] (kg/m).3 番号 名 称.5 3 本 体 フランジ 3.0 3 クッションパッキン 4 T 字ボルト 4.5 5 六角ナット 7.5 [ 締付前の状態 ] 4
異種管との接続 の外径は配管用炭素鋼鋼管の外径に準じて作られているので 異種管との接続は 汎用の排水鋼管可とう継手による接続が基本となります [ と塩化ビニル管の接続 ] [ と排水鋳鉄管 ( メカニカル型 ) の接続 ] 塩ビ管 鋼管用ゴム輪 MD 継手 排水用鋳鉄管 ( メカニカル型 ) [ と鋼管類の接続 ] [ と排水用鉛管の接続 ] 鋼管類 鉛管 MD 継手 鉛管アダプター MD 継手 使用できない継手 は 次の加工を必要とする継手には使用できません ねじ加工を必要とする継手 高温をともなう加工を必要とする継手 拡径または縮径加工を必要とする継手 鋼管の肉厚の一部を削り取る加工を必要とする継手 取扱いおよび注意事項 保管上の注意 できるだけ屋内に保管し 屋外に保管する場合はシートなどで覆いをしてください 輸送および工事現場における注意 輸送中あるいは工事中などに落下物などによる衝撃や力が加わったときは管の内外面に異状が生じていないか よく確かめてからご使用ください 衝撃などで管端が変形した場合は変形部を切り取ってからご使用ください そのまま使用しますと継手接合部からの漏水の原因となります を直接火であぶったり熱源を近づけたりしないでください 00 以上の高温にさらされますと内面のビニル管が炭化したり フクレで管の内部が詰まることがあります 配管上の注意 の切断には 切断部に高熱を与えるガス切断やアーク切断は使用できません 配管施工時にエステル ケトン エーテルおよび四塩化炭素などの有機溶剤を使用しないでください の外面には下塗一次防錆を施してありますが 必要に応じて中塗り 上塗りをしてください 使用上の注意 使用温度範囲は連続使用で 60 以下です 5
Cat.No.EJ-0-04 http://www.jfe-steel.co.jp 本社 00-00 東京都千代田区内幸町 丁目 番 3 号 ( 日比谷国際ビル ) TEL 03(3597)3 FAX 03(3597)4860 大 阪 支 社 名古屋支社 北海道支社 東 北 支 社 新 潟 支 社 北 陸 支 社 中 国 支 社 四 国 支 社 九 州 支 社 千葉営業所 神奈川営業所 静岡営業所 岡山営業所 沖縄営業所 530-8353 450-647 060-000 980-08 950-0087 930-0004 730-0036 760-009 8-005 60-008 3-00 4-806 700-08 900-005 大阪市北区堂島 丁目 6 番 0 号 ( 堂島アバンザ 0F) TEL 06(634)0707 名古屋市中村区名駅三丁目 8 番 号 ( 大名古屋ビルヂング7F) TEL 05(56)86 札幌市中央区北二条西 4 丁目 番地 ( 札幌三井 JPビルディング4F) TEL 0(5)55 仙台市青葉区一番町 4 丁目 番 5 号 ( 東二番丁スクエア3F) TEL 0()69 新潟市中央区東大通 丁目 3 番 号 ( 新潟帝石ビル 4F) TEL 05(4)9 富山市桜橋通り 3 番 号 ( 富山電気ビル 3F) TEL 076(44)056 広島市中区袋町 4 番 号 ( 広島富国生命ビル 7F) TEL 08(45)9700 高松市サンポ-ト 番 号 ( 高松シンボルタワ-3F) TEL 087(8)500 福岡市博多区店屋町 番 35 号 ( 博多三井ビルディング 号館 7F) TEL 09(63)65 千葉市中央区新町 3 番地 3( 千葉 TNビル5F) TEL 043(38)800 横浜市中区太田町 丁目 0 番 (NGS 太田町ビル4F) TEL 045()9860 静岡市駿河区森下町 番 35 号 ( 静岡 MYタワー 3F) TEL 054(88)990 岡山市北区中山下 丁目 8 番 45 号 (NTTクレド岡山ビル 8F) TEL 086(4)8 那覇市久茂地 3 丁目 番 号 ( 國場ビル F) TEL 098(868)995 FAX 06(634)0706 FAX 05(56)3374 FAX 0(5)730 FAX 0()695 FAX 05(4)7443 FAX 076(44)058 FAX 08(45)96 FAX 087(8)505 FAX 09(63)656 FAX 043(38)8008 FAX 045()9873 FAX 054(88)9877 FAX 086(4)85 FAX 098(868)5458 お客様へのご注意とお願い本力タログに記載された特性値等の技術情報は 規格値を除き何ら保証を意味するものではありません 本力タログ記載の製品は 使用目的 使用条件等によっては記載した内容と異なる性能 性質を示すことがあります 本力タログ記載の技術情報を誤って使用したこと等により発生した損害につきましては 責任を負いかねますのでご了承ください Copyright JFE Steel Corporation. 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Ltd. 6 Raffles Quay, No.5-03, Hong Leong Building, 04858, Singapore Phone: (65)60-74 Fax: (65)64-8357 JAKARTA JFE Steel Corporation, Jakarta Office 6th Floor Summitmas II, JL Jendral Sudirman Kav. 6-6, Jakarta 90, Indonesia Phone: (6)-5-6405 Fax: (6)-5-6408 NEW DELHI JFE Steel India Private Limited 806, 8th Floor, Tower-B, Unitech Signature Towers, South City-I, NH-8, Gurgaon-00, Haryana, India Phone: (9)4-46-498 Fax: (9)4-46-498 MUMBAI JFE Steel India Private Limited, Mumbai Office 603-604, A Wing, 5 Atrium Building, Andheri-Kurla Road, Andheri (East), Mumbai-400093, Maharashtra, India Phone: (9)-3076-760 Fax: (9)-3076-764 CHENNAI JFE Steel India Private Limited, Chennai Office No.86, Ground Floor, Polyhose Towers(SPIC Annexe), Mount Road, Guindy, Chennai-60003, Tamil Nadu, India Phone: (9)44-30-085 Fax: (9)44-30-087 BRISBANE JFE Steel Australia Resources Pty Ltd. Level8, Creek Street, Brisbane QLD 4000 Australia Phone: (6)7-39-3855 Fax: (6)7-39-4377 EUROPE and MIDDLE EAST LONDON JFE Steel Europe Limited 5th Floor, The Broadgate Tower, 0 Primrose Street, London ECA EW, U.K. Phone: (44)0-746-066 Fax: (44)0-747-068 DUBAI JFE Steel Corporation, Dubai Office P.O.Box 679 LOB9-08, Jebel Ali Free Zone Dubai, U.A.E. Phone: (97)4-884-833 Fax: (97)4-884-47 NORTH, CENTRAL and SOUTH AMERICA NEW YORK JFE Steel America, Inc. 600 Third Avenue, th Floor, New York, NY 006, U.S.A. Phone: ()-30-930 Fax: ()-308-99 HOUSTON JFE Steel America, Inc., Houston Office 750 Town & Country Blvd., Suite 705 Houston, Texas 7704, U.S.A. Phone: ()73-53-005 Fax: ()73-53-006 MEXICO CITY JFE Steel America, Inc., Mexico Office Ruben Dario #8, 404 Col. Bosque de Chapultepec, C.P. 580, Mexico, D.F. 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