TimeTracker FX Web Edition セットアップガイド 株式会社デンソークリエイト Rev. 20150330
TimeTracker FX Web Edition セットアップガイド目次 はじめに... 2 第 1 章 TimeTracker FX Web Edition の概要... 3 1.1 1.2 1.3 TimeTracker FX Web Edition とは... 3 システム構成... 3 動作環境... 4 第 2 章セットアップ手順... 6 2.1 2.2 WebEdition インストールの前提条件... 6 セットアップ手順の詳細... 6 第 3 章使用を開始する... 14 第 4 章 TimeTracker FX Web Edition の削除方法... 15 4.1 4.2 TimeTracker FX Web Edition のアンインストール... 15 TimeTracker FX Web Edition を再セットアップする... 15 第 5 章参考情報... 16 5.1 設定ファイル Web.config の更新方法... 16 Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 1
はじめに 本書は TimeTracker FX Web Edition( 以下 Web Edition ) を使用するために必要 な設定手順を説明するドキュメントです 対象とする製品は TimeTracker FX 3.8 Web Edition です 本書の構成は以下のとおりです 第 1 章 TimeTracker FX Web Edition の概要 において 本書が対象とする TimeTracker FX 3.8 Web Edition について説明します 第 2 章 セットアップ手順 では Web Edition を使用するために必要な設定について インストールの前提とインストールの詳細な手順を説明します ここまでで一通りの設定が完了した後 第 3 章 使用を開始する では Web Edition を実際に使用するための操作を紹介します 第 4 章 TimeTracker FX Web Edition の削除方法 は補足情報です Web Edition を削除 ( アンインストール ) するための方法を説明します また 第 5 章ではセットアップ時に使用した Web.config 設定ツールが実際に行う更新内容を参考情報として紹介します Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 2
第 1 章 TimeTracker FX Web Edition の概要 1.1 TimeTracker FX Web Edition とは TimeTracker FX Web Edition とは クライアントアプリケーションである TimeTracker FX デスクトップ版 ( 以下 デスクトップ版 ) の機能のうち 実績工数の入力機能ならびにプロジェクトの閲覧機能を Web アプリケーションとして実現したプログラムです 利用者はブラウザを使用して Web サーバー上の Web Edition にアクセスすればよく クライアント PC にアプリケーションをインストールする必要はありません また Windows PC だけでなく Mac や ipad などからもブラウザを通じて使用できます なお 工数入力やプロジェクト閲覧の前提になるプロジェクトやタスクのデータは Web Edition では作成できず デスクトップ版で作成する必要があります したがって Web Edition 単独ではシステムを構築することができません デスクトップ版が使用できることが前提となります 1.2 システム構成 Web Edition を利用する環境は 下図のような構成となります デスクトップ版では TimeTracker FX のサーバーとクライアント PC にインストールしたデスクトップ版で通信を行います しかし Web Edition は Web サーバーを構築し そこに Web API と Web Edition のプログラムをインストールします クライアント PC からはブラウザを使用して Web サーバーにある Web Edition と通信することでデスクトップ版のインストールが不要になります また ブラウザを利用するため Windows や Mac などの PC に限らず ipad や Android タブレットからもアクセスできます Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 3
IIS: Internet Information Services IE: Windows Internet Explorer 図 1 システム構成 なお Web サーバーと TimeTracker FX のサーバーは別々に構築することも同一のサーバ ーに構築することもできますが Web API と Web Edition は同一の Web サーバーに構築す る必要があります また Web Edition の通信には SSL を使用します 1.3 動作環境 Web Edition を実行するために必要な環境は以下のとおりです これらの他に 前述のとおり ( 1.1 TimeTracker FX Web Edition とは 参照 ) デスクトップ版のクライアントおよびサーバーのための環境が必要です Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 4
Web サーバー分類製品 バージョン OS Windows Server 2003 SP2 (x86) Windows Server 2003 R2 SP2 (x86) Windows Server 2008 SP2 (x86) Windows Server 2008 R2 SP1 (x64) Windows Server 2012 (x64) Windows Server 2012 R2 (x64) いずれも日本語版のみ 対象エディションは Standard / Essentials / Enterprise Web サーバー Internet Information Services 6 / 7 / 7.5 / 8 / 8.5 アプリケーション.NET Framework 4 / 4.5 フレームワーク クライアント OS 対象ブラウザ Windows Vista / 7 / 8 / 8.1 Internet Explorer 8 ~ 11 Google Chrome 40 Mac OS 10.10 Safari 8 Google Chrome 40 ios 8 Mobile Safari 8 Android 4.2 Google Chrome 40 Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 5
第 2 章 セットアップ手順 2.1 WebEdition インストールの前提条件 Web Edition をインストールする前に以下のことを実施する必要があります TimeTracker FX 3.8 のインストール TimeTracker FX 3.8 Web API のインストール すでに旧バージョンをインストール済みの場合は バージョンアップしてください インストールやバージョンアップ手順は各製品のドキュメントを参照してください 2.2 セットアップ手順の詳細 Web Edition のインストールの流れは下表のとおりです バージョンアップの場合は Step 2. IIS(Internet Information Services) の設定 で一部の設定が旧バージョンの設定を継承できるため 省略できます Step 手順 新規インストール バージョンアップ 1 Web Edition プログラムのコピー 2 IIS(Internet Information Services) の設定 2-1 拡張子 json の設定 2-2 サーバー証明書の作成 - 2-3 HTTPS プロトコルの有効化 - 3 Web API 用 Web サイト設定ファイルの更新 4 IIS の再起動 Step 1. Web Edition プログラムのコピー Web Edition プログラムを Web サーバー上にコピーし Web Edition から Web API を呼び出す設定を行います Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 6
Web Edition プログラムのコピー Step 図 手順 1-1 Web API をインストールしたフォルダと同じ場所に インストール CD やダウンロードファイルに含まれる Web Edition のプログラムフォルダをコピーします コピー対象フォルダ: Installer Web Edition Web Edition プログラム コピー先フォルダ: C: inetpub wwwroot (IIS の既定フォルダ ) 1-2 Step 1-1. でコピーしたフォルダ内にあるファイル app.json をテキストエディタで開きます ファイル内にある url の行に以下の URL を指定します https://( サーバー名 )/(Web サイト名 )/ サーバー名: Web サーバーのマシン名 Web サイト名 : Web API の Web サイト名 Step 2. IIS(Internet Information Services) の設定 Web Edition のサイトを稼働させるために IIS の設定を行います 以下の 3 つのステ ップに従って設定を行ってください Step 2-1. 拡張子 json の設定 Step 2-2. サーバー証明書の作成 Step 2-3. HTTPS プロトコルの有効化 Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 7
なお 本書での説明は IIS 7 の例です 他の IIS のバージョンでは手順が多少異なる場 合があります Step 2-1. 拡張子 json の設定 Web API の URL が記載されたファイル app.json を Web Edition のプログラムで利用できるようにするために IIS で MIME の設定を行います Web Edition をバージョンアップする場合は 本手順を実施後 Step 3. Web API 用 Web サイト設定ファイルの更新 に進みます 拡張子 json の設定 Step 図 手順 2-1-1 Windows の [ コントロールパネル ] から [ 管理ツール ] を選択します 2-1-2 [ 管理ツール ] の一覧から [ インターネット インフォメーションサービス (IIS) マネ ージャ ] をダブルクリックします 2-1-3 [ 接続 ]-[( サーバー名 )]-[ サイト ]-[Default Web Site]-[(Web サイト名 )] を選択します Web サイト名は Step 1. Web Edition プログラムのコピー でコピーした Web Edition のフォルダ名となります Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 8
2-1-4 [MIME の種類 ] を選択し 右クリックし ます 2-1-5 表示されるメニューから [ 機能を開く ] を 選択します 2-1-6 MIME の種類の一覧に 拡張子.json が存在するかどうかを確認します 2-1-7.json が存在する場合は Step2-2. に進みます.json が存在しない場合は 画面右の [ 操作 ]-[ 追加 ] を選択します 2-1-8 [MIME の種類の追加 ] ダイアログ上で 次の設定を行います ファイル名の拡張子:.json 先頭に.( ピリオド ) が必要 MIME の種類 :application/json 2-1-9 [OK] をクリックし ダイアログを閉じます Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 9
Step 2-2. サーバー証明書の作成 Web Edition は SSL 通信を使用します そのため 以下の手順で SSL 通信に使用するサーバー証明書を作成します なお サーバー証明書を用意している場合 本手順は不要なため Step 2-3. HTTPS プロトコルの有効化 に進みます 本手順で作成する証明書は簡易的なものです 評価など一時的な利用においては問題ありませんが 第三者機関が発行した証明書ではないため 信頼性が乏しく Web サイトのなりすましなどのセキュリティに問題があります Web Edition を継続して利用する場合は 自社のネットワーク管理者の方にサーバー証明書の準備方法について相談してください サーバー証明書の作成 Step 図 手順 2-2-1 [ 接続 ]-[( サーバー名 )] を選択し 画面中央に表示される機能一覧から [ サーバー証明書 ] をダブルクリックします 2-2-2 画面右の [ 操作 ]-[ 自己署名入り証明書の 作成 ] を選択します 2-2-3 [ 自己署名入り証明書の作成 ] ダイアログで [ フレンドリ名 ] の欄に任意の文字列 ( 例えば TimeTrackerFX ) を入力し [OK] をクリックします Step 2-3. HTTPS プロトコルの有効化 Web Edition で SSL 通信を行うために HTTPS プロトコル を有効にする作業を行 います Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 10
HTTPS プロトコルの有効化 Step 図 手順 2-3-1 [ 接続 ]-[( サーバー名 )]-[ サイト ]-[Default Web Site] を選択し 画面右の [ 操作 ]-[ バインド ] を選択します 2-3-2 [ サイトバインド ] ダイアログで [ 追加 ] を クリックします 2-3-3 [ サイトバインドの追加 ] ダイアログで以下の設定を行い [OK] をクリックします 種類:https SSL 証明書 : Step 2-2-3. で指定したフレンドリ名 Step 3. Web API 用 Web サイト設定ファイルの更新 Web Edition から Web API を利用可能にするための設定ファイル Web.config を更新します ただし 更新作業を手動で行うと煩雑な作業となり間違えやすいため この操作を自動で行うツールが提供されています 以下の手順ではこのツールを用いて作業を行います なお ツールが行う更新内容については 5.1 設定ファイル Web.config の更新方法 をご覧ください Web API 用 Web サイト設定ファイルの編集 Step 図 手順 3-1 以下のサイトにある Web.config 設定ツ ール を入手します http://www.timetracker.jp/support/docu ments/kb/content/admin/sa140610_0 1.htm Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 11
3-2 入手した zip ファイルを展開し 内部に ある Excel ファイルを実行します 3-3 Excel ファイルにて変更対象とする Web.config ファイルを指定します Web.config ファイルは Web API のインストールフォルダ内にあります 初期設定では Web API のインストールフォルダは以下の場所となります Web API のインストールフォルダ (TimeTracker FX 3.8 の場合 ) C: inetpub wwwroot TimeTrackerFX3.8.0 3-4 Excel ファイルにある [Web.config ファイル作成 ] をクリックすると 更新前のファイル (Web.config_old) と更新後のファイル (Web.config) が出力されます Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 12
Step 4. IIS の再起動 IIS の再起動 Step 図 手順 4-1 IIS マネージャの画面上で [ 接続 ]-[( サーバー名 )] を選択し 画面右の [ 操作 ]-[ 再起動 ] を選択します Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 13
第 3 章 使用を開始する Web Edition のセットアップが完了すると クライアント PC からブラウザを使用して Web Edition を利用できるようになります セットアップ完了後 Web Edition の利用を 開始するまでの手順は以下のとおりです 1. クライアント PC でブラウザを起動します 2. ブラウザのアドレスに Web Edition のサイトの URL を入力します URL は以下のとおりです https://(web サーバー名 )/(Web Edition のフォルダ名 )/index.html Web Edition のフォルダ名は Step 1. Web Edition プログラムのコピー の Step 1-1. でコピーした Web Edition のフォルダ名となります 3. Web Edition のログイン画面で ログイン名とパスワードを入力してログインしま す なお Step 2. IIS(Internet Information Services) の設定 の Step 2-2. サーバー証明書の作成 で説明した 自己署名入り証明書 を使用した場合 Web Edition のログイン画面を表示する前に セキュリティ証明書に問題がある との警告画面が出る場合があります この場合は 警告を無視して続けてください ログイン後の操作については TimeTracker FX Web Edition ヘルプを参照してくださ い 画面右上の? マークのアイコンをクリックし 表示されるメニューから [ ヘルプ ] を選択するとヘルプが表示されます Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 14
第 4 章 TimeTracker FX Web Edition の削除方法 Web Edition を使わなくなった場合など サーバー上から Web Edition を削除 ( アン インストール ) する場合の手順を説明します 4.1 TimeTracker FX Web Edition のアンインストール Web Edition は以下の手順でアンインストールします TimeTracker FX Web Edition のアンインストール Step 手順 1 Web Edition のインストールフォルダを削除します Web Edition のインストールフォルダは既定では以下の場所に作成されます C: inetpub wwwroot (Web Edition のフォルダ名 ) 2 Web API を利用しない場合はコントロールパネルの [ プログラムと機能 ] から TimeTracker FX Web API をアンインストールします 以上の手順で Web Edition のアンインストールは完了です なお この時点ではデスクトップ版はインストールされたままであり そのまま使用可能です 評価終了などの理由によりデスクトップ版もアンインストールする場合は 別途コントロールパネルの [ プログラムと機能 ] から TimeTracker FX のアンインストールを実施してください 4.2 TimeTracker FX Web Edition を再セットアップする Web Edition の環境を構築し直すなどのために アンインストール後に再度 Web Edition をセットアップする場合は 再度第 2 章の手順を実施してください Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 15
第 5 章参考情報 5.1 設定ファイル Web.config の更新方法 TimeTracker FX Web API の設定ファイル Web.config を Web Edition で使用するための更新方法を紹介します この更新は Web.config 設定ツール により自動化できます Web.config 設定ツール による更新については 第 2 章セットアップ手順 の Step 3. Web API 用 Web サイト設定ファイルの更新 を参照してください 追加箇所 更新内容 追加箇所 更新内容 1 multiplesitebindingsenabled="true" 2 <endpoint address="" behaviorconfiguration="mileswebbehavior" binding="webhttpbinding" bindingconfiguration="mileswebhttpsbinding" contract="densocreate.miles.webservice.ijsonwebservice" /> 3 <endpoint address="" behaviorconfiguration="mileswebbehavior" binding="webhttpbinding" bindingconfiguration="mileswebhttpsbinding" contract="densocreate.miles.webservice.ixmlwebservice" /> 4 <servicebehaviors> <behavior> <servicemetadata httpsgetenabled="true" /> <servicedebug includeexceptiondetailinfaults="false" /> </behavior> </servicebehaviors> Copyright DENSO CREATE INC. All rights reserved. 16
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