概要 iscsi ストレージ機器のセットアップ手順 この資料は 設置業者様向けですエンドユーザー様に行っていただく作業ではありませんので ご注意ください NSR-500 シリーズ ( 以下 NSR-500 という ) は iscsi ストレージ機器 ( 以下 iscsi Disk という ) を接続することによって 画像記録容量を増やすことができます 本資料では NSR- 500 へ iscsi Disk を追加 削除する方法 および取扱い上の注意事項を説明します 対象機種 / ソフトウェアバージョン NSR-500 Ver1.6.3 以上 ご注意 iscsi Disk を使用する際には RAID 1, RAID 5 または RAID 10(1+0) のいずれかのシステム構成を推奨します さもないと NSR-500 の内蔵 HDD の障害で NSR-500 が起動できなくなった場合 iscsi Disk が正常でも iscsi Disk を含めたすべての記録データがシステムとして読み出せなくなります サポートする iscsi Disk/ ファームウェアバージョン Promise Technology 社製 Vess R2600iS / 1.01.0000.39 Vess R2600iD * / 1.01.0000.39 Vess J2600sS / 20.01.0000.12 Vess J2600sD * / 20.01.0000.12 * デュアルコントローラー機能はサポートしていません ご注意それぞれの機種について Promise Technology 社提供資料を必ずお読みください ソニー株式会社は iscsi Disk の品質を保証いたしません iscsi Disk の品質保証内容は 事前に iscsi Disk ベンダー または代理店にご確認ください ファームウェアバージョン確認方法本マニュアルの Step 2. iscsi Disk の設定と確認 の手順 4 を参照してください 1
作業の流れ Step 1: NSR-500 と iscsi Disk を接続する (NSR-500 管理者メニュー ) Step 2: iscsi Disk を設定するソニー専用設定ファイルが必要です (*1) (iscsi Disk の設定メニュー ) Step 3: NSR-500 に iscsi Disk を登録 追加する (NSR-500 セットアップメニュー ) Step 4: 記録先に iscsi Disk をストレージとして追加する (NSR-500 設定画面 ) Step 5: 運用上の注意事項 Step 6: iscsi Disk の削除 (*2) *1: Promise Technology 社 HP からダウンロードします *2: iscsi Disk をシステムから外す場合の手順を説明します Step 1/Step 3/Step 6 ( 管理メニュー ) Step 4/Step 6 ( 設定画面 ) NSR-500 (Step 1) UPS LAN2 Serial port UPS iscsi iscsi Port1 Mgmt PC Step 2 2
Step 1. NSR-500 と iscsi Disk を接続する 接続条件 NSR-500 には iscsi Disk に構築されている最大 1 つまでの論理ドライブを接続することができます 従って iscsi Disk 側には 1 つの Array とその中に 16TiB 未満の 1 つの論理ドライブを作成してください (16TiB 以上に設定すると 認識されません ) iscsi Disk において記録と再生を同時に行った場合 フレームレートは記録と再生を合わせて最大 480 fps(h.264 Full HD 4 Mbps の場合 ) になります よって 最大のフレームレートで記録している場合に再生操作を行うと 記録欠損 ( フレーム落ち ) の可能性があります また NSR-500 と iscsi Disk の両方に記録を行う場合も 記録と再生のすべてのフレームレートを合計した値が 480 fps ( 注 1) を超えないように設定してください ( この場合 NSR-500 本体はログオフしてください ) 1 台の iscsi Disk を複数の NSR-500 に接続したり 複数の iscsi Disk を 1 台の NSR-500 に接続したりすることはできません iscsi Disk と NSR-500 間の接続には ハブを使用することはできません LAN ケーブル (Cat5e 以上 ) で直接つないでください 停電時のデータ損失を防ぐため 必ず UPS を使用してください ( 注 1) 以下の使用環境でご利用の場合は CPU に負荷がかかりますので 記録と再生のすべてのフレームレートを合計した値が 360 fps を超えないように設定してください -NSBK-DH05 ディスプレイアクセラレーターボードをインストールし ローカルモニタリングを行う -NSBK-EB05 アナログエンコーダーボードをインストールする -NSBK-CL05/04 カメラ追加ライセンスをインストールし 17 台以上のカメラを登録する 1.1. ハードウェアの接続 1. 下図のように iscsi Disk の iscsi Port1( Controller1 側 ) を NSR-500 の LAN 1/2 ポートのいずれかに Cat5e 以上の LAN ケーブルにて接続してください 2. UPS を NSR 500 と iscsi Disk の両方に接続してください ご注意 UPS シャットダウン待機時間は NSR-500 のシャットダウンした後に iscsi Disk のキャッシュデータがディスクに書き込まれるまでの時間を考慮して 設定してください また停電時に UPS から電源供給可能な時間は UPS シャットダウン待機時間と NSR-500 に設定された Power off 時間の合計以上である必要があります NSR-500 UPS LAN1 LAN2 Power Serial port UPS Camera HUB Client iscsi iscsi Port1 (Contoller1) Power 3
1.2. NSR-500 のサーバー設定を行う 1. NSR-500の電源を入れる 2. ログオン 画面で ユーザー名とパスワードを入力し [ 管理メニュー ] をクリックする 3. [Server Configuration] を選択し リモートクライアントとの接続に使用するネットワークを [Network1] に変更し [OK] をクリックする (Default: Network2) 4
1.3. NSR-500 のネットワーク設定を行う 1. [Setup Menu] -> [Network] を選択し [Select] をクリックする 2. iscsi Disk を接続する LAN2 側の設定をする [Network Device 2] を選択し [Select] をクリックする [Network Device 2] の画面から [Static] を選択し iscsi Port と同じセグメントの IP アドレスを入力して [OK] をクリックする ご参考 Promise Vess R2000 シリーズを使用する場合 iscsi Port 1 のデフォルトの IP アドレスは 10.0.10.1 です 2 10 0 10 iscsi Port と同じセグメントの IP アドレスを入力 5
NSR-1000 NSR-500 Series series Step 2. iscsi Disk の設定と確認 ご注意本マニュアルに記載のない設定については 工場出荷設定のままご利用いただけます 工場出荷設定状態から変更されている場合は ソニー専用設定ファイルをインストールする前に Vess R2000 シリーズを工場出荷設定にお戻しください 工場出荷設定に戻す場合や IP アドレスなどを工場出荷設定より変更して使用する場合は Vess R2000 シリーズの取り扱い説明書を参照してください 準備 : 以下 URL から ソニー専用設定ファイル OPAS_sony for SONY R2000 (OPAS_sony.zip) を FAT32 でフォーマットされた USB メモリにダウンロードします URL: http://www.promise.com/promiselink E-mail address: sony@promise.com Password: promise 1. ソニー専用設定ファイルをインストールする (1) Vess R2000 シリーズの電源を入れる (2) ソニー専用設定ファイルが格納されている USB メモリを USB ポートに挿入する (3) インストールが自動で開始する (4) LED ランプが緑点滅し ブザーが ビッビッビッ と鳴る (5) インストールが完了すると Vess R2000 シリーズの電源は自動で切れる (6) 電源ボタンを押して 電源を入れる 電源ボタン LED ランプ USB ポート 2. iscsi DiskのManagement Port (Controller1/Controller2 側のいずれでも可 ) へPCを接続し ブラウザより設定画面にアクセスします DefaultのURL: http://10.0.01 NSR-500 Camera Client HUB iscsi LAN1 LAN2 10.0.10.xx PC 10.0.10.1 iscsi Port1 Mgmt 10.0.0.1 10.0.0.xx 6
NSR-1000 NSR-500 Series series 3. Vess R2000 シリーズにログインする ユーザー名 ( デフォルト ): administrator パスワード ( デフォルト ) : password 言語 : 任意 ( この資料では日本語を選択 ) 4. Vess R2000 シリーズのファームウェアバージョンが適切であることを確認する Vess R2600iD の画面例 ご注意 Vess J2000 シリーズのファームウェアバージョンは以下のように確認してください Vess J2600iD の画面例 7
NSR-1000 NSR-500 Series series 5. ソニー専用設定ファイルが正しくインストールされたかどうかを確認する アプライアンスモードが Surveillance と表示されている CHAP 認証が 有効 になっている SONYIPELANSR と表示されている 8
以下に述べる内容は Promise Vess R2000 シリーズを使用する場合の設定例です実際には使用環境に応じて設定を行ってください 6. 論理ドライブを作成する (NSR-500 は 論理ドライブは 1 つのみサポートします ) 7. Jumbo Frame を有効にします 論理ドライブができていることを確認する チェックボックスをチェックする 9
Step 3. NSR-500 に iscsi Disk を登録 追加する (NSR-500 セットアップメニュー ) 1. NSR-500とiSCSI DiskがLANケーブルで接続されていることを確認する 2. iscsi Diskの電源を入れる 3. iscsi Disk 起動後 NSR-500の電源を入れる 4. ログオン 画面で ユーザー名とパスワードを入力し [ 管理メニュー ] をクリックする 5. [Setup Menu] ->[Disk] を選択し [Select] をクリックする 6. [Jumbo Frame Port Setting] を選択し [Select] をクリックする [LAN2] を選択し [Select] をクリックする ご注意 iscsi Disk 側でジャンボフレーム設定を有効にしない場合は [No Assign] を選択してください 10
7. [iscsi Install] を選択し [Select] をクリックする 8. NSR-500 に接続している iscsi Disk の IP Address(Port 1) を入力し [Add] をクリックする 接続可能な Array のリストが表示されるので 使用したい Array を選択し [Initialize] をクリックする ご注意 Volume# が <NONE> と表示される場合もありますが 問題ありません Volume# が iscsi1 といった文字列が表示された場合は 過去に別のシステムで使用されていたものなので 初期化が必要です 9. Volume# に iscsi1 と表示され Status が OK となれば成功です [Close] をクリックします 10. NSR-500 を再起動し Step 4 に進む 11
Step 4. 記録先に iscsi Disk をストレージとして追加する (NSR-500 設定画面 ) 1. NSR-500 起動後 ログオンします 2. メイン画面右上のをクリックします [ 設定 ] 画面が開きます 3. [Server]->[Storage] タブをクリックする ストレージの状態一覧画面が表示されます 追加 + ボタンをクリックする 4. [Add Storage]( ストレージの追加 ) ダイアログが表示される 追加するストレージを選択して [OK] をクリックする 5. 追加されたストレージが認識され 表示されます 12
6. [Storage Assign]( ストレージ割り当て ) タブをクリックし カメラへのストレージ割り当てを行う (1) ストレージとして カメラごと (All Record Type) 記録タイプ (Manual,Schedule, Event, Alarm) ごとに iscsi Disk を割り当てることができます 下記は iscsi Disk を Camera 001 に割り当てた例です この場合 [All Record Type]( すべての記録タイプ ) に iscsi1 を設定します (2) 設定を反映するには 一旦記録を停止してから 記録を再開してください 13
Step 5. 運用上の注意事項 起動 / シャットダウン ( 電源 ON/OFF) 起動 / シャットダウンは下記の順序で行ってください 起動 シャットダウン NSR-500 LAN2 2 1 iscsi iscsi1 1 2 補足 iscsi Disk より先に NSR が起動すると 接続が確立できません ただし UPS 使用時は 同時に電源供給が行われますが 接続のリトライ機能が動作するため 問題なく起動します NSR-500 より先に iscsi Disk を停止させると NSR-500 が正常に終了できません 記録 / 再生 iscsi Disk への画像のフレームレートが 480fps( または 360fps) を超えると 記録や再生でフレーム落ちが発生する可能性があります ( 詳細は Step 1 の接続条件の項を参照してください ) iscsi Disk の空き容量がなくなると記録が停止します 空き容量がなくならないように iscsi Disk にクリーンアップ ( 記録削除 ) またはオーバーライト ( データ上書き ) を設定してください (NSR-500 のユーザーガイド参照 ) 空き容量のない状態が解消されたら 記録が再開します その他 iscsi Diskに正常にアクセスできない場合は ストレージの容量がすべて0と表示されます NSR-500は iscsi Diskのハードウェア状態の監視は行いません 監視が必要な場合は iscsi Diskで監視やSNMP(Simple Network Management Protocol) の設定を行ってください iscsi Disk 側でNSR-500が記録したファイルを操作しないでください 再生できなくなることがあります iscsi Disk 側のメンテナンス処理中の記録再生画像は 保証されません 特にHDD 障害復旧処理中の記録 / 再生はiSCSI Disk 側の性能に依存します 14
Step 6. iscsi Disk の削除 iscsi Disk への記録をやめるなど iscsi Disk をシステムから外す場合の手順を説明します 1. 記録を停止する ( 詳細は NSR-500 のユーザーガイドを参照してください ) (1) NSR-500に ログオンする (Step3 参照 ) (2) 記録を停止する [ アラーム記録 / 通常記録の場合 ] メイン画面右上のをクリックし 設定画面に入る [Schedule] タブを開き 記録を行っているカメラを選択する スケジュールの上をクリックし [ 編集 ] ボタンをクリックする ( この時点で [ 削除 ] ボタンをクリックして スケジュール自体を削除してもよい ) スケジュール編集画面で [ 有効 ] のチェックボックスを外す [ マニュアル記録の場合 ] モニタリング画面から任意のモニターウィンドウを 1 つクリックする 右フレーム内の再生コントロールペインから [ 記録停止 ] ボタンをクリックする 2. カメラへのストレージ割り当てを変更する (1) メイン画面右上のをクリックし 設定画面に入る (2) [Server]->[Storage Assign] タブをクリックする (3) iscsi Disk に割り当てられているカメラの記録タイプを Default など他のストレージに変更する (4) [Apply] をクリックする 記録タイプを他のストレージに変更する 15
3. iscsi Disk をストレージリストから削除する (1) [Server]->[Storage] タブをクリックする (2) 削除する iscsi をクリックし -( 削除 ) ボタンをクリックする (3) 確認メッセージが出たら [YES] をクリックする ご注意一旦 iscsi Disk を削除すると 再度接続しても 記録検索などは使用できません (4) [Close] ボタンをクリックする NSR-500 をログオフする 4. iscsi Disk を設定を 管理者メニューで削除する (1) 管理者メニューから [Disk] メニューに入る (Step3 参照 ) (2) [iscsi Uninstall] を選択し [Select] をクリックする (3) 削除したい iscsi Disk を選択し [Uninstall] をクリックする (4) 確認メッセージが出たら [YES] をクリックする 5. NSR-500 を再起動する 16