IT ライブラリーより (pdf 100 冊 ) http://www.geocities.jp/ittaizen/itlib1/ サーバー仮想化の秘密をひもとく Hyper-V 2.0 の誤解と真実 Hyper-V 2.0 と VMware では 本当のところ何が違うのか?
他の章は下記をクリックして PDF 一覧からお入り下さい IT ライブラリー (pdf 100 冊 ) http://www.geocities.jp/ittaizen/itlib1/ 目次番号 270 番 Windows Server Enterprise 2008 R2 完全解説 ( 再入門 ) 全 26 冊 2
Hyper-V の誤解と真実 実績と事例 Hyper-V の誤解と真実 Hyper-V への誤解 VMware の方がパフォーマンスが良い VMware の方が安全だ Hyper-V は VMware に比べ機能が不足している Hyper-V は導入実績が少ない Hyper-V の真実 変わりません むしろ Windows ゲスト OS では Hyper-V の方が相性が良いです ( ただし VMware 社はパフォーマンスデータの公開を禁止しているため提示できません ) 実際には VMware の方がセキュリティパッチ数が多い 2009 年 6 月のセキュリティパッチの提供数 (2008 年 3 月からの累計 ): VMware ESX 3.5 39 個 Windows Server 2008 通常インストール 27 個 Windows Server 2008 Server Core インストール 9 個 実際には 必要十分な機能を低コストで提供しています は 6 ページへは 7 ページへは 9 ページへ 実際には Hyper-V の導入実績は 2008 年から急増中 2009 年 6 月のセキュリティパッチの提供数 (2008 年 3 月からの累計 ) x86 サーバー用仮想化ソフトウェア導入企業数比率 ( 設置ベース ) VMware ESX Microsoft Windows Server 2008 Hyper-V Hyper-V は 2008 年 6 月末に提供開始から 15 か月での実績であり 導入企業が急増中であることが実証されています VMware の方が集約率が高く初期投資が安い n=199 複数回答注記 :x86 用サーバー用仮想化ソフトウェア導入企業を 100 とした場合の比率である 出典 :IDC Japan 2009 年 3 月 2009 年国内仮想化サーバー市場の動向調査 (J9570601) そんなことはありません 9 ページで詳細説明 VMware 社のプレゼン デモでは メモリーオーバーコミットを最大にして 仮想マシンが何個まで起動できるかだけをカウントしています 実際にこのような使い方をすると パフォーマンスが大幅低下するため 本番システムとしては使えず この比較に意味はありません 3
実績と事例 基本性能 Hyper-V の誤解と真実 は? Hyper-V 2.0 の優位点 Windows Server 標準の仮想化基盤 既存のスキルを活かした仮想環境の構築 管理が可能 Windows Server に標準搭載 ( 別途購入不要 ) - Hyper-V は 既存の Windows スキルでセットアップ可能 - ゲスト OS 用のサーバーライセンスが別途購入不要なため 大幅なコストダウンが可能 - VMware ESX は専門トレーニングを受講しないとセットアップが困難 - ゲスト OS 用のサーバーライセンスの別途購入が必要 圧倒的なコストメリット ライセンスコストの比較の 9 ページで詳細説明 VMware 社はメモリーオーバーコミット機能により集約率を上げると説明していますが 実際はパフォーマンスが劣化するため本番環境での利用は推奨されていません ライセンスコストとサポートコストの比較 Hyper-V と VMware では大きな価格差が存在詳細は 9 ページを参照 10 台の物理サーバーで集約した場合差額 : 約 3,280 万円 約 3,280 万円 サポートコストライセンスコスト 高いサポートレベル 比べれば安心 長期間のサポート ワンストップサポートの提供 ハイパーバイザーも OS も ( マイクロソフト社製 ) アプリケーションも一括サポート Hyper-V を含むマイクロソフト企業向け製品 修正プログラムの提供 : 最短 10 年間セキュリティパッチの提供 : 最短 10 年間ヘルプ情報の提供 : 最短 10 年間 VMware 社 修正プログラムの提供 :5 年間セキュリティパッチの提供 :5 年間ヘルプ情報の提供 :7 年間 対応機種豊富かつ堅牢な先進のアーキテクチャ マイクロカーネル型ハイパーバイザーの採用 豊富なハードウェアを選択可能で予算に合わせたハードウェアの選択が可能 堅牢性の高いアーキテクチャ Hyper-V マイクロカーネル型ハイパーバイザー堅牢なハイパーバイザー対応ハードウェアが豊富 VMware モノリシック型ハイパーバイザー専用に開発されたドライバーが必要対応ハードウェアが限定されるドライバーの品質が信頼性に影響 一貫した管理ツールの提供 Microsoft System Center により物理 仮想化層 アプリケーション層までを一元管理 マイクロソフト System Center は 物理 仮想からアプリケーションまでトータルに管理可能 VMware vcenter Server は仮想環境のみの管理 4
実績と事例 基本性能 Hyper-V の誤解と真実 Hyper-V と VMware Hyper-V 2.0 と VMware 製品の位置づけ マイクロソフト VMware 本資料の比較対象製品ハイパーバイザー型仮想化有償製品 ハイパーバイザー型仮想化製品 Windows Server 2008 R2 Hyper-V 2.0 VMware ESX (VMware Infrastructure 3/vSphere 4) 企業サーバー向け ( エディションにより機能が異なる ) ハイパーバイザー型仮想化製品 Hyper-V Server 2008 R2 VMware ESXi 無償 ( 一部機能が限定 ) ホスト OS 型仮想化製品 Virtual Server 2005 R2 VMware Server ( 旧 GSX) 無償 ( 一世代前の企業サーバー向け ) クライアント用仮想化製品 Virtual PC VMware Workstaion 無償 ( パーソナルユーザー向け ) 運用管理製品 移行ツール System Center Virtual Machine Manager VMware vcenter Server ( 旧 VMware VirtualCenter) - VMware Converter ハイパーバイザー型仮想化製品の参考ライセンスコスト 仮想化基盤 ゲスト OS (Windows Server) 管理製品 Hyper-V ( 1) VMware ESX (vsphere 4) ( 4) Datacenter: 512,400 (1 プロセッサ ) Enterprise: 502,200( サーバー ) Standard: 154,500( サーバー ) ( 2) - 仮想化基盤である Hyper-V は Windows Server に標準搭載 System Center Server Management Suite Datacenter(SMSD): 106,500 (1 ホスト プロセッサごと ) Enterprise (SMSE) : 170,100 (1 ホスト 4 仮想マシンごと ) ( 3) Enterprise Plus: 608,900 (1 プロセッサ ) Enterprise : 500,900 (1 プロセッサ ) Advanced : 390,900 (1 プロセッサ ) Standard : 155,900(1 プロセッサ ) ( 5) Datacenter: 292,700 Enterprise: 286,900 Standard: 88,300 ( 2) vcenter Server Standard: 869,900 ( 最大 200 ホストまで ) vcenter Server Foundation : 297,900 ( 最大 3 ホストまで ) ( 5) 1: ボリュームライセンスの参考価格 (2010 年 10 月 ) 2:Standard Enterprise はサーバーごと Datacenter は物理プロセッサごと (2 プロセッサ以上から ) のライセンス ( Select A L) 3: 管理製品のスイートである System Center Server Management Suite Enterprise/Datacenter (SMSE /SMSD) により Operations Manager Configuration Manager Data Protection Manager Virtual Machine Manager を利用することが可能 SMSE: 管理対象ホストごと かつ稼働する 4 仮想マシンごとに必要 ライセンスは Select A L+3SA SMSD: 管理対象ホストの物理プロセッサ数ごと (2 プロセッサ以上 ) で 仮想マシン数の制限なし ライセンスは Select A L+3SA 4:VMware Online Store の価格 (1 Processors + Platinum 24 x 7 2009 年 7 月 1 日時点 ) https://www.vmware.com/vmwarestore/ 5:Platinum (24x7) 1 Year Support サポート プレミアサポート契約 (24 x 7) - 他 MS 製品と共通でのサポート ( サーバー数への依存なし ) ライセンスに期間付サポートがバンドル - それ以降は別途サーバーごとに契約 5
Hyper-V の誤解と真実 実績と事例 Hyper-V と VMware の各 Hyper-V + System Centere VMware ESX 4 (vsphere 4) エディション エディション Hyper-V と VMware の Hyper-V + System Center は VMware の最上位エディションとほぼ同じ機能を提供 機能 vcenter Server Update Manager Data Recovery HA vmotion Storage VMotion Fault Tolerance DRS 提供される仮想 OS 数 内容 vcenter Server からの管理 パッチとアップデートの管理 仮想マシンのバックアップ サーバーの冗長化 ( 対障害 ) 仮想マシンのホスト間移動 ( 計画保守 ) ストレージの移行 ( 計画保守 ) 障害時の仮想マシン切り替え リソース管理 物理 OS 上で無償で提供される仮想 Windows Server OS 数 Essentials Essentials X X X X なし Essentials Plus Essentials X X X X なし Standard X X X X なし Advanced - - なし Enterprise なし Enterprise Plus なし Windows Server 2008 R2 Standard X X X 1 Windows Server 2008 R2 Enterprise X 4 Windows Server 2008 R2 Datacenter X 無制限 凡例 : 機能あり X : 機能なし : 機能はあるが一部制限あり ホストまたはゲスト OS のクラスター化などで対応可能 6
VMware に劣らない Hyper-V + System Center の機能 Hyper-V の誤解と真実 実績と事例 名称 内容 MS 対応製品 / 機能名 名称 内容 MS 対応製品 / 機能名 VMware ESX VMware 本体 Hyper-V 2.0 vstorage Thin Provisioning 実ストレージ容量よりも多く 仮想マシンに容量を割り当てる仕組み 容量可変 VHD 差分ディスク vmotion 仮想マシンを動作中のまま別のホストへ移動する機能 Live Migration RDM (Raw Device Mapping) VMFS を経由せずに仮想マシンから物理ディスクをパススルーする機能 物理ディスク ( パススルー ) HA 物理マシンの故障を検出し 仮想マシンを別のマシン上で自動的に再起動する機能 Quick Migration の計画外停止 vcenter Update Manager VMware ホストのパッチ適用と 仮想マシン ( ゲスト ) の VMware Tools の更新簡易的なパッチ管理機能のみ System Center Configuration Manager ( 専用ツール ) DRS vstorage VMFS Storage vmotion 複数の ESX Server 間での負荷分散を行い 自動的に仮想マシンを再配置する機能 共有ストレージを利用するクラスターファイルシステム 仮想マシンを稼働させたまま 2 つのストレージ間で移動する機能 PRO (Performance and Resource Optimization) = SCVMM *1 + Ops Mgr *2 Cluster Shared Volume SCVMM 2008 R2 Quick Storage Migration ( ただし一時保存状態になる ) メモリのオーバーコミット Fault Tolerance (FT) 物理サーバーに実装されているメモリー以上の容量を仮想マシンに割り当てられる機能パフォーマンスが劣るため本番環境での利用は推奨されない 仮想化されたサーバー上で動作している仮想マシンを二重化して仮想マシン障害時にもサービスを継続する機能仮想マシンあたり 1 コア構成 専用ネットワークが必要など制限付き X パフォーマンスの面から機能を実装せず X ホストまたはゲスト OS のクラスター化などで対応可能 Data Recovery 複数のゲスト OS が動作している状態で 1 箇所から統合的にバックアップを行う機能 System Center Data Protection Manager *1 System Center Virtual Machine Manager *2 System Center Operations Manager vsphere 4 からの新機能 / 強化機能 7
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