CTCO 2
特集1 Clinical Report Frontiers in CT Colonography 最新のCTCテクノロジー CTコロノグラフィ CO2自動注入器を 使用した大腸拡張法の検討 続編 撮影手技を中心に 1 2 4 3 医療法人岐陽会サンライズクリニック 東海記念病院放射線部 國枝栄二 1 舟渡誠司 2 服部真澄 3 美濃輪博英 4 2012 年 Rad Fan 7 月号 CTコロノグラフィ2012 に投稿したCO2 自動注入器を使用した大腸拡張法にさ らなる改良を加え その有用性と当機の最適な使用方法について検討した また日本メドラッド社から販売される RadiCO2lonTM 薬事承認済み の使用経験について報告する はじめに 当院は平成23年 CTコロノグラフィ 自動注入器 RadiCO2lonTM 日本仕様 薬 MedicCO2LONTM 用 事承認済み についてもテストを行い臨 画像解析 ziostation2 1 6 床上の有用性について検討した CTC 専門施設となるCT検査棟を建設 同年9月より大腸がんCT検診を開始し ている 国立がん研究センターで開発を 進めてきたメディックサイト社製CO2 自 CO2自動注入器 使用機器 図1 はMedicCO2LONTM のメイン画面 TM CO2 自動注入器 MedicCO2LON メデ である 画面左より Target は目標とす 動注入器 MedicCO2LON 薬事未承認 ィックサイト社製 薬事未承認 る注入圧設定画面 は実際の を使用した大腸拡張法について検討し 日本メド CO2 自動注入器 RadiCO2lonTM CO2 注入時の圧力変化表示画面 画面中 2012年 Rad Fan 7月号 CTコロノグラ ラッド販売 薬事承認済み 央にFLOW RATE 流量 設定画面があ フィ2012 で報告したが 今回更なる使 日本メドラッド販売 CO2 注入チューブ り 当院では1.0 L/min を固定とする 用方法の検討を行い 改良を加えたので 薬事承認済み 報告する またMedicCO2LONTM の後継 圧力表示ソフトウェア CO2 注入レート 機である日本メドラッド社が販売するCO2 解析に使用 メディックサイト社製 TM 図1 CO2自動注入器 MedicCO2LONTM メディックサイト社 メイン画面 また画面右下に実際のCO2 注入量表示 Volume.L がある 図2はRadiCO2lonTM のメイン画面 画 図2 CO2自動注入器 RadiCO2lon 日本メドラッド販売 メイン画面 Vol.11 No.8 2013 3 41
特集1 Frontiers in CT Colonography 面左下は注入圧設定画面で5 30mmHg の範囲で圧力値の設定可能 画面左上は 実測値の注入圧表示画面 画面中央に最 大注入速度 流量 設定画面 画面右に実 表示画面がある 際のCO2 注入量 Clinical Report 最新のCTCテクノロジー MedicCO2LONTMの 使用方法 1. CO2 注入圧の設定 は大抵15mmHg前後の高い数値を示しな がら変動を繰り返し 容易に目標設定圧 に達しやすく 拡張不良を起こし易い またCO2 注入時 注入レートが目標設定 目標設定圧は20mmHgを基準とし 被 圧に達する場合は送気が止まってしまう MedicCO2LONTM は国立がん研究セン 検者のBMI数値により上下調整すること ため 随時目標設定圧を上げて調節を行 ターで日本人の体形に適したCO2 送気と が肝要と考える 筆者の経験よりBMI 20 う必要がある この場合は5mmHgずつ なるように改良が加えられ その後継機 以下を20mmHg BMI 20 24を25mmHg 設定圧を上げて圧力表示 が設定 TM 種のRadiCO2lon は さらに本体の軽量 BMI 25以上を30mmHgとすることを推 圧を超えないようにする また 腸管屈 化に加え表示画面の日本語化 簡略化及 奨する BMIが高い被検者に20mmHgで 曲部などで一時的に圧力表示 が び操作性の向上が行われている CO2 注入を行う場合 注入レート 上昇する場合は深呼吸を繰り返すと腸管 が開放され圧力表示 は下がる さらにBMI=30 40程度の極度肥満の被 検者ではCTC検査時 容易に注入レート が25mmHgを超えることがある が 目標設定圧が30mmHgまで設定可能 な当機では このような場合も持続的な CO2 注入が行え 良好な拡張を得やすい 利点がある 圧力 mmhg 2. CO2 注入レート 解析 最適撮影タイミング 当院では鈴木 1 らの方法によりCO2 注入 開始からCT撮影終了まで持続的なCO2 注入を行い 検査施行途中での腸管のCO2 吸収分を補い 十分な腸管拡張を維持で きるようにしている 各社CT装置の撮影 CO2注入量 図3 CO2持続注入法によるCTC撮影 圧力 Actual はCO2注入0.5Lでピーク S-D junction通過時 となり 続いて注入1.5Lを越えたところで プラトー Plateau 回盲部まで拡張された状態 となる 手順 Delay Time により撮影タイミング に若干ずれを生ずるが MedicCO2LONTM では容易にCTC検査開始から終了まで 持続的なCO2 注入が可能である これに より良好な大腸拡張を得やすい利点があ る 図3 4は当院で圧力表示ソフトウェ アを使用し 仰臥位 腹臥位の順に撮影 しCO2 注入レートを記録しながらCTC検 査を施行した1例である 詳細な解析は 2012年のRad Fan7月号に記載した CO2 CO2注入量 注入レート解析 を参照願いたい 7 仰 臥位 腹臥位の順に撮影 または腹臥位 仰臥位の順に撮影のどちらの場合でも まず最初の片体位の撮影はCO2 注入量 2.0L前後 次の体位ではCO2 注入量3.0L 超える程度を基準にCT撮影を行うと 被検 CO2 の小腸流出を限りなく抑えた形 CO2注入時間 s 図4 CO2持続注入法によるCTC撮影 CO2注入時の時間 s 当たりの流入量 変化がわかる CO2注入開始から400s 6分半 程度で検査を 終了している 4 42 Vol.11 No.8 2013 者の腹部膨満感を軽減した撮影 での撮 影が可能であると考える そして 4Lを 超える大量のCO2 注入は小腸へのガス流 出が多くなり被検者の苦痛感を増すこと
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Clinical Report Frontiers in CT Colonography 6 44 Vol.11 No.8 2013
CTコロノグラフィ CO2自動注入器を使用した大腸拡張法の検討 続編 撮影手技を中心に 撮影し検査を完了している 図9a bの た1例 の ように 当 院でのテストにより 異なる点は事前に設定されている最低流 グラフから分かるようにMedicCO2LONTM RadiCO2lonTM はMedicCO2LONTMとほぼ同 量 が1.0L/minでMedicCO2LONTM 使 用 時 とほぼ同じ注入レートを示し 持続的な 様な使用方法により良好な腸管拡張を得 のように二体位目に流量を0.5L/minに落 CO2 注入を可能としている ここに示し ることが可能であることが分かった 図10 とすことができないためCTC検査時の CO2 総注入量がMedicCO2LONTM に比べ 0.5L程度増すことである しかし 当院の RadiCO2lonTMの使用で検査後に腹部膨満感 を訴える被検者は少なく CO2 総注入量は 増す傾向にあるが問題なく使用できること 圧力 mmhg が分かった 当院の経験により RadiCO2lonTM ではCO2 総注入量の目安を4.5L未満とす れば被検者の腹部膨満感による苦痛もな く 良好な拡張を得てCTC検査が可能で あると考えられる また RadiCO2lonTM もMedicCO2LONTM 同様に目標設定注入 CO2注入量 圧を30mmHgまで設定が行えるので BMI25以上の被検者に対しても良好な大 CO2注入量 腸の拡張を行えることが確認できた まとめ 2012年 のRad Fan7月 号 CTコ ロ ノ グ ラフィ2012 に投稿したMedicCO2LONTM 使用による大腸拡張法に さらなる改良 CO2注入時間 s 図9 RadiCO2lon を使用して持続注入法 腹臥位 仰臥位の順に撮影 によりCTC 検査を行った症例 a CO2注入レートを示す s 当たりの流入量 変化 b CO2注入時の時間 と検討を加え報告した 日本メドラッド a b 社から販売されるMedicCO2LONTM の後 薬事承認済み の使 継機器RadiCO2lonTM 用方法についても当院独自の検討を行い その有用性について報告したが CO2 自 動注入器を使用した大腸拡張はCTC検 査精度を左右し 良好な腸管拡張を得る ことは必修である CTC検査を実施する 各施設において本稿が一助となれば幸い である 文献 図10 a b c d RadiCO2lon を使用しCTC検査を施行した症例の仮想大腸像と大腸展開像 仮想大腸像 VR画像 大腸展開像 VGP画像 a b c d 1 鈴木雅裕ほか: CTCの前処置法 撮影法. 胃と腸 47 1 : 25-32, 2012 2 満崎克彦ほか: 腸管三次元CT診断の実際. 胃と腸 47 1 : 55-64, 2012 3 鈴木雅裕ほか: 腸管拡張法. INNERVISION 25 3 : 23-26, 2010 4 鈴木雅裕ほか: 大腸がん検診におけるCTコロノグラ フィ; 今後の展開. アールティ 52: 6-11, 2011 5 山 通尋: 二次スクリーニングでのCTコロノグラフィ 注腸との比較. アールティ 52, 12-16, 2011 6 今井 裕ほか: CT colonographyによる大腸がん検 診の可能性. 総合健診 40 2 : 14-20, 2013 7 國枝栄二ほか: CTコロノグラフィ: CO2自動注入器 を使用した大腸拡張法の検討.Rad Fan 10 8 : 20-24, 2012 Vol.11 No.8 2013 7 45