COBOL Standard Edition V2 開発環境のご紹介 2017 年 10 本電気株式会社
次 1.COBOL 開発環境とは 2. 編集機能 3. ビルド機能 4. プロジェクト管理 5. 資産管理 6. インポート機能 7. 連携機能 8. 動作環境
1. COBOL 開発環境とは
1. COBOL 開発環境とは COBOL 開発環境 COBOLアプリケーションの開発をサポートするWindowsの総合開発環境 プログラムの作成からコンパイルまでの全ての作業をCOBOL 開発環境上で うことができるため 効率的な開発が可能 Open COBOL Factory 21のWorkbenchのユーザインタフェースを採 ビルド機能コンパイルとリンクを い 成果物を作成する機能 連携機能関連製品 (Oracle Pro*COBOL など ) やオプション製品およびツールと連携する機能 編集機能専 のエディタにより COBOL ソースファイルの編集を う 資産管理外部管理ツール *1 を利 して 複数 数での開発や資産のバージョン管理を う機能 プロジェクト管理成果物を作成するファイルの集まりを管理する機能 インポート機能既存 COBOL 資産 *2 を COBOL 開発環境で扱うことができる形式にインポートする機能 *1:COBOL 開発環境による 動連携は未サポート *2: 既存 COBOL 資産とは Open COBOL Factory 21 製品で提供されている Workbench のプロジェクトファイルやソースファイルを指す 5 NEC Corporation 2017
< 参考 > プロジェクトファイルの互換性 プロジェクトファイルの互換性 COBOL Standard Edition V1 開発環境 (Visual Studioアドイン形式 ) のプロジェクトファイルと物理的な互換があるため そのまま読み込みが可能 Open COBOL Factory 21のWorkbenchのプロジェクトファイルについて COBOL 開発環境に付属するインポートツールにより形式を変換することで互換性を確保 COBOL SE V1 のプロジェクトファイル Workbench のプロジェクトファイル 読み込み インポートツール 変換 COBOL SE V2 開発環境 保存 COBOL SE V2 のプロジェクトファイル COBOL 開発環境 6 NEC Corporation 2017
2. 編集機能
2. 編集機能 産性 効率性を向上させる COBOL 専 エディタをサポート 予約語 ( キーワード ) の強調表 と補完機能備えて簡単に編集が可能 連番号領域 識別領域などが区分けされ プログラムの可読性が向上 COBOL 特有の 連番号の振り直し 識別領域の編集が可能 検索 置換 ファイル検索 字変換など 般的なテキストエディタの機能が充実 固定形式正書法 / 由形式正書法による表 形式の 動変更が可能 8 NEC Corporation 2017
キーワード ( 予約語 ) 補完機能 い予約語も が簡単 1 最初の数 字を すると 2 覧が表 され 3 選択すると補完が完了 領域区分 スケール 表 で 連番号領域 標識領域 識別領域の区分けが 瞭然 スケール 表 9 NEC Corporation 2017
由形式正書法のサポート cbl,cob,cbx,cbfそれぞれの形式にあわせて表 する 固定形式正書法.cbl の場合 80 桁固定.cob の場合 識別領域なし 最 255 桁可変.cbx の場合 識別領域あり 最 255 桁可変 由形式正書法.cbf の場合 ソース のみ 最 255 桁可変 10 NEC Corporation 2017
3. ビルド機能
3. ビルド機能 ビルド 対象プログラムのコンパイルやリンクを い 実 モジュールやライブラリなどの成果物を 成する機能 メニューから ビルド を選択するだけの簡単操作 コンパイルの必要性やコンパイルの順序等は開発環境が 動的に判断 makefile やバッチファイルなどの作成は不要 1 メニューから ビルド を選択 3 成果物が完成 成果物 2 コンパイルが実 されると ここに 実 ログ を表 12 NEC Corporation 2017
エラー位置付け 出 ウィンドウに表 されるエラーメッセージをマウスでダブルクリックすることにより エラーが発 したソース位置にカーソルを位置付けることが可能 2 エラー箇所にカーソルを位置付ける 1 エラーメッセージをクリック 13 NEC Corporation 2017
タイムスタンプを 較し再コンパイルが必要なプログラムを 動摘出 各資産の依存関係 *1 とタイムスタンプを参照し 修正 / 変更のあったプログラム および そのプログラムから影響を受けるプログラムのみを 再コンパイル リンク可能 例 ) 実 モジュールがプログラム A,B,C および COPY 原 1 から構成されてている場合 COPY 原 1 を変更すると それに依存したプログラム A B のみコンパイルされ COPY 原 1 に依存しないプログラム C は再コンパイルされない COPY 原 1 COBOL ソース A コンパイル オブジェクト A 修正 COBOL ソース B コンパイル オブジェクト B リンク 実 モジュール COBOL ソース C オブジェクト C COPY 原 1 を引 しているソースのみがコンパイルされる オブジェクト A,B が新しく 成されたので実 モジュールも再作成 *1: 事前に依存関係の登録が必要です 14 NEC Corporation 2017
オプション設定 オプション設定は カテゴリごとに分類されたタブの指定形式 組み合わせ不可な項 は最初から選択できないので オプション指定ミスによるコンパイルエラーや意図しないオブジェクトの作成を回避することが可能 設定したオプション内容をまとめて表 可能 タブで各オプションを分類 設定した内容をまとめて表 15 NEC Corporation 2017
4. プロジェクト管理
4. プロジェクト管理 プロジェクトとソリューション プロジェクト つの成果物 ( 実 モジュールや動的ライブラリ ) を構成するファイルの集まり ソリューション 複数のプロジェクトをまとめて管理 プロジェクト A プロジェクト B ソリューション 17 NEC Corporation 2017
アプリケーションの種別 COBOL アプリケーションの種別をプロジェクト作成時に選択可能 プロジェクトの種類 COBOLバッチ型アプリケーション COBOL 対話型アプリケーション COBOLライブラリ アプリケーションの種別 COBOL バッチ型アプリケーション COBOL 対話型アプリケーション COBOL GUI アプリケーション COBOL 画 節移 GUI アプリケーション COBOL ライブラリ 18 NEC Corporation 2017
5. 資産管理
5. 資産管理 資産管理とは 複数 での開発や開発資産のバージョン管理で必要となる以下の管理を実施 資産の排他制御 修正履歴の表 *1 バージョン間での相違点表 *1 差分のマージ *1 COBOL 資産管理の流れ 1. COBOL 資産 ( プログラム, COPY 原, プロジェクトファイル, メイクファイルなど ) は資産管理ツールにて管理 2. 資産管理ツールからCOBOL 資産を 時的に開発マシンに取り出す 3. COBOL 開発環境でプログラム修正やプロジェクトファイルの更新 ビルド実施 4. 修正後のCOBOL 資産を資産管理ツールへ登録 20 NEC Corporation 2017 *1: 別途 意する外部ツールで実現 COBOL 開発環境での 動連携は未サポート
6. インポート機能
6. インポート機能 既存 COBOL 資産インポート Open COBOL Factory 21/COBOL85 Pro および Open COBOL Factory 21/COBOL85 に付属の Workbench のプロジェクトファイルやソースファイルを COBOL 開発環境で扱える形式にインポート可能 1 インポート対象の既存資産を指定 2 結果出 先を指定 3 必要に応じて追加の検索ディレクトリおよびインポート処理のオプションを指定 4 実 ボタンでインポート 22 NEC Corporation 2017
7. 連携機能
7. 連携機能 関連製品連携 プロジェクトにPro*COBOLやC/C++ のソースを登録すると ビルド時にPro*COBOLプリコンパイラの起動やCコンパイラの起動 必要ライブラリのリンクを 動的に実 COBOL 開発環境の画 で [Pro*COBOL] や [C/C++] のタブを 意しており オプションなどの指定が可能 拡張.pco ファイルを追加可能 オプション設定画 で Pro*COBOL のオプション設定が可能 24 NEC Corporation 2017
オプション製品 付属ツール連携 アプリケーションカスタマイザなどの付属ツールの呼び出し実 が可能 オプション製品の関連設定を実施することが可能 オプション製品の設定が可能 25 NEC Corporation 2017
外部ツール連携 外部ツールを簡単に呼び出せるように登録しておくことが可能 1 ユーティリティ登録 画 を起動する 2 外部ツール情報を し OK をクリック 3 外部ツールが ユーティリティ に登録される 26 NEC Corporation 2017
8. 動作環境
8. 動作環境 製品 OS Visual Studio COBOL Standard Edition Developer V2.0 Windows 7 (x64) Windows 8.1 (x64) Windows 10 (x64) Windows Server 2012 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2016 Visual Studio 2012 Visual Studio 2013 Visual Studio 2015 Visual Studio 2017 28 NEC Corporation 2017
付録 A コンパイル概念 (A-VX との違い )
A-1. コンパイル時の 成物の違い COBOL Standard Edition は OBJ EXE および DLL の 成が可能 OBJ: オブジェクトファイル A-VXにおけるCUに相当 EXE: 実 形式 A-VXにおけるLMに相当 DLL: ダイナミックリンクライブラリ ( 詳細は次 ) A-VXにはない概念 A-VX では Windows では COBOL フ ロク ラム COPY 原 COBOL フ ロク ラム COPY 原 COBOL85 コンハ イラ COBOL SE コンハ イラ CU OBJ DLL リンカ リンカ LM EXE または DLL 30 NEC Corporation 2017
A-2.DLL とは DLL とは, ダイナミックリンクライブラリの略称であり, 実 時に動的にリンクするライブラリのことを指す その 途から共有ライブラリと呼ぶこともある ファイルの拡張 は.dll 複数のプログラムから呼ばれるサブプログラムは DLL 化を推奨 DLL 化のメリット DLLに含まれるプログラムを修正しても EXEを作りなおす必要はない ( 保守性向上 ) 複数のプログラムから呼ばれた場合 DLL 内プログラムのコード部は共有される ( メモリ量削減 ) 例えば プログラム A とプログラム B から プログラム SUBP が呼ばれているとする その場合は プログラム SUBP を DLL 化しておくとよい プログラム A EXE プログラム B EXE IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. A. : CALL SUBP IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. A. : CALL SUBP プログラム SUBP IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. SUBP. : DLL EXE がどの DLL を参照するかはコンパイル時にオプションとして指定する 31 NEC Corporation 2017
DLL は,1 個以上のサブプログラムで構成することができる たとえば プログラム SUBP1 SUBP2 をまとめて 1 つの DLL にすることもできるし SUBP1 と SUBP2 をそれぞれ別の DLL とすることもできる SUBP1 と SUBP2 をまとめて DLL 化 SUBP1 と SUBP2 を別々に DLL 化 DLL DLL DLL SUBP1 SUBP2 SUBP1 SUBP2 DLL を構成する際は, 例えば ファイル操作を うサブプログラム群, コード変換を うサブプログラム群 のように, 同 機能単位のサブプログラム群で構成するとよい 32 NEC Corporation 2017
A-3. DLL 化の 順 DLL を作るときは新規プロジェクトで COBOL ライブラリ を選択する COBOL 開発環境の [ 新規プロジェクト ] を選び アプリケーションとして COBOL ライブラリ を選択する DLL 化するプログラムをプロジェクトファイルに追加する ビルドする 33 NEC Corporation 2017
A-4. コンパイル時 (EXE 作成時 ) の DLL の指定の仕 コンパイル時に EXE が使 する DLL を指定する 法 オプション設定画 の リンカ にある リンクライブラリ検索ディレクトリ に DLL が存在するパス リンクライブラリ に DLL のインポートライブラリ名を指定する 34 NEC Corporation 2017
お問い合わせ先
お問い合わせ先 SystemDirector では業務システム開発環境に関する様々なご質問やご相談にお応えします例えば 再構築を検討中のお客様に何を提案したら良いか業務アプリケーションの開発や保守を効率化するにはどうしたら良いか既存資産をどう活 したら良いかなどお気軽にご相談ください ご購 前のお問い合わせ NEC SystemDirector ご相談窓 Web http://jpn.nec.com/systemdirector/contact.html 本資料の内容についてのお問い合わせ NEC COBOL ご相談窓 Web http://jpn.nec.com/cobol/contact.html 36 NEC Corporation 2017
商標について System Director Open COBOL Factory 21は 本電気株式会社の登録商標です Microsoft Windows Windows Server Visual C++ Visual Studio は 国あるいはその他の国における 国 Microsoft Corporationの商標または登録商標です Windows 7 の正式名称は Microsoft Windows 7 Operating Systemです Windows 8.1 の正式名称は Microsoft Windows 8.1 Operating Systemです Windows 10 の正式名称は Microsoft Windows 10 Operating System です Windows Server 2012 の正式名称は Microsoft Windows Server 2012 Operating Systemです Windows Server 2012 R2 の正式名称は Microsoft Windows Server 2012 R2 Operating Systemです Windows Server 2016 の正式名称は Microsoft Windows Server 2016 Operating Systemです OracleとJavaは Oracle Corporation 及びその 会社, 関連会社の 国及びその他の国における登録商標です 中の社名 商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります その他 記載されている会社名 製品名は 各社の登録商標または商標です 37 NEC Corporation 2017