スライド 1

Similar documents
スライド 1

Microsoft Word - PIC-USBマイコンボード_v1-02@WEB公開用資料.docx

スライド 1

製åfi†æ¡‹åƒ–.xlsx

スライド 1

アスラテック株式会社 会社案内

ReviveUSB(web)

RS232-TTLレベル変換基板製作マニュアル

RY_R8C38ボード RY-WRITER基板 自動書き込み・実行解説マニュアル

Microsoft PowerPoint pptx

HDLトレーナーサンプルプログラム説明書

Microsoft Word - 取扱説明書_ doc


PIC

Microsoft Word - 4章.doc

<4D F736F F D208A4A94AD8AC28BAB82CC8D5C927A8EE88F878F912E646F63>

PowerPoint プレゼンテーション

SDC_SDIO_STM32F4 の説明 2013/09/17 SDIO インターフェースで SD カードをアクセスするプログラムのプロジェクトサンプルです FAT でファイルアクセスするために FatFs( 汎用 FAT ファイルシステム モジュール ) を使用しています VCP(USB 仮想 C

PowerPoint プレゼンテーション

,, ( ) 5 ma ( ) 5V V 5 6 A B C D E F G H I J , LED LED, LED, 7 LED,, 7 LED ( ) V LED VCC 5V 7 LED VCC f g f a g b a b c e d e d c dp dp VCC (

PC-NJ70A 用 SHARP 液晶パッドアプリケーションアップデート手順 本アップデート手順には 以下のアップデートが含まれています 手順に従って実施してください 尚 SHARP Fn キードライバ へのアップデート は SHARP 液晶パッドアプリケーション へ

パーツリスト 組み立て前にすべてのパーツがそろっているかご確認ください 種類 品番 数 種類 品番 数 基板 I2C LCD 1 コンデンサ 0.1uF (104) 積層セラミック 1 IC ATtiny コンデンサ 10uF 電解 1 半固定抵抗 10~50kΩ 1 コネクタ IC ソ

オーナーズ マニュアル SolitonWave 1

Microsoft Word - 電子回路工房MPLAB使い方 doc

akiduki_rireki.xlsx

Microsoft Word - マイコンを用いた信号# doc

ZVH_VIEWER

Microsoft Word - ライントレーサー2018.docx

A 既製のプロジェクトがある場合

4 バージョンを確認したら [OK] をクリックして SHARP 液晶パッドシステム情報 画面を閉じます 5 画面右上の [ ] をクリックして SHARP 液晶パッド設定 画面を閉じます SHARP Fn キードライバ のバージョン確認 1 [ スタート ] ボタンをクリックし コンピュータ をク

プログラマブル LED 制御モジュール アプリ操作説明書 プログラマブル LED 制御モジュール設定アプリ操作説明書 適用モジュール 改訂番号 エレラボドットコム 1

バーコードハンディターミナル BT-1000 シリーズセットアップガイド ( 第 1 版 ) CE ***

KR-501 USB Serial Converter Module USB シリアル変換モジュール取扱説明書 Version2.3 対応版 USB Serial Converter はマイコンモジュールと PC 間を接続する際に使用する通信変換モジュールです ATMEGA Mini Module

何回も達成感を感じることができる副教材としての電子ルーレット 昨年度までの実践 (~ 平成 23 年度 ) ですが 今年もこの電子ルーレットを用いて授業を進めます 前任校の名前で済みません この様な文はパワーポイントのノートでも書けますが ワードに貼り付ける方式で作ると図の大きさや文書の挿入などより

Microsoft Word - MK333manual.docx

(Microsoft Word - \201\231\210\363\215\374\227p.doc)

ST-LINK/V2-1 への Upgrade V /10/07 ST-LINK/V2-1 USB driver のインストールおよび ST-LINK/V2-1 の Upgrade について説明します ST-LINK/V2-1 USB driver をインストールしてから ST-LIN

PowerPoint プレゼンテーション

MINI2440マニュアル

PIC の書き込み解説 PICライターを使うときに間違った使い方を見受ける 書き込み失敗の原因は知識不足にある やってはいけないことをしている 単に失敗だけならまだしも部品を壊してしまう 正しい知識を身に着けよう 書き込みに必要なピンと意味 ICSPを意識した回路設計の必要性 ICSP:In Cir

ミッション カード

A&D社製データロガーを初めてお使いになる方へ

AKI-PIC16F877A開発キット (Ver1

第 7.0 版 利用履歴管理 ETCPRO5 セットアップマニュアル (Ver5.002) カードリーダモデル変更 ( 表示付き 表示なし ) に伴い 改訂 Windows10 対応に伴い 改訂 参考ホームページサイト :

GR Firmware Update JP

100Vスイッチ

セットアップする付録2 セットアップする Step1 各部の名称を確認する 電源ボタン microusb ポート ( 電源供給用 ) 給電用 microusb ケーブル ( 添付 ) を接続します USB 2.0 ポート 必要に応じて USB 機器 ( 別途用意 ) をつなぎます ストラップホール

SAC (Jap).indd

(4) 制御プログラム 4 大会当日に提示する仕様に基づいたプログラムを制作し, 制御用コンピュータ3にプログラムを転送し実行させる (a) プログラム仕様は, 大会当日に配布する (b) プログラム言語は自由とする (c) 事前に制作したプログラムの持ち込みは原則として認めない 例外として, 制御

内容 MD00Manager とは?... MD00Manager をインストールする.... ソフトのインストール... MD00Manager の使い方.... 起動をする... 機能説明...7 機能説明 ( メニューバー )...8 機能説明 ( ステータスバー )...8 機能説明 ( コ

(Microsoft PowerPoint - TINA_Creating_PCB.ppt [\214\335\212\267\203\202\201[\203h])

目次目次 使用する機器 機器の組立 設置 (PC 周り ) パソコンラックの組立 設置 PC モニタ UPS の設置 配線 ( 信号線 ) ディスプレイ キーボード マウ

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 006_01transistor.docx

USB IR REMOCON Manual

G800 Firmware update

Microsoft Word - MK319manual.docx

新しくシンボルを作成することもできるが ここでは シンボル :opamp2.asy ファイル を回路と同じフォルダにコピーする コピーしたシンボルファイルをダブルクリックで 開く Fig.4 opamp2 のシンボル 変更する前に 内容を確認する メニュー中の Edit の Attributes の

G800SE HTMLdocument update

リコーイメージング株式会社 RICOH GR III ファームウェアアップデート手順説明書 本説明書では ホームページからダウンロードしたファームウェアを利用し アップデートを行う方法を説明しています 用意するもの RICOH GR III 本体 RICOH GR III でフォーマットされた SD

MobileCopy_Win_07final.indd

1. ST-LINK Utility のダウンロード Windows7 PC にインストールする場合について説明します 1.1. STMicroelectronics のサイト STMicroelectronics のサイトを開きます ここに ST-LINK と入力して検索します ( 右側の虫眼鏡を

改訂履歴 改訂日付 改訂内容 2014/11/01 初版発行 2017/01/16 Studuino web サイトリニューアルに伴う改訂 2017/04/14 Studuino web サイトリニューアルに伴う改訂 2018/01/22 ソフトウェア OS のバージョンアップに伴う改訂

目次目次 使用する機器 機器の組立 設置 (PC 周り ) パソコンラックの組立 設置 PC モニタ UPS の設置 配線 ( 信号線 ) ディスプレイ キーボード マウ

(Microsoft Word - \201\231\210\363\215\374\227p.doc)

Microsoft Word - BC-USB-KIT(16).docx

GR Firmware Update JP

第 1 章 : はじめに RogueWave Visualization for C++ の Views5.7 に付属している Views Studio を使い 簡単な GUI アプリケーションの開発手順を紹介します この文書では Windows 8 x64 上で Visual Studio2010

microSD基板 製作マニュアル

Pep Up と活動量計 (zip) との連携方法 1 活動量計 (Zip) の初期設定 ステップ1 1 同封物の確認 Fitbit Zip ワイヤレス活動量計には以下が同梱されています 1. Fitbit Zip ワイヤレス活動量計 2. クリップカバー 3. 電池交換ツール 4. USB ハード

GR Firmware Update JP

4. 参照 をクリックします Java のマークがあったら W クリック! Adobe Reader 以外に Internet Explorer など ほかのプログラムで関連付けされていることがあります 無い場合は 参照 をクリックしてくださ 4 クリック 5. Java を W クリックします 5

回路図 部品表 部品番号 型番 個数 U PIC6F823 I/ST (TSSOP 4pin) R 00Ω (/0W, 608) R2 - R9 360Ω (/0W, 608) 8 C μf (25V, 608) LED LN56RA CN ロープロファイルピンソケット CN2 ロープロファイルピン

取り付け前の確認 準備 この章では 本製品をパソコンへ取り付ける前の確認や準備について説明します 各部の名称 機能 3 ヘ ーシ 本製品の各部の機能 名称を確認します ネットワークへの接続 4 ヘ ーシ 本製品をネットワークに接続します 2

ギガらくカメラAXIS社製カメラWi-Fi接続設定有線固定IP設定 開通マニュアル

752_[Android版]どこでも写真管理連携(USB)

実習内容 PIC18C242 のポート B に接続した LED を点滅させます ( 他の実習と同じ内容です ) 8 個の LED に表示される値が +3 ずつインクリメントします MPLAB を使って MPASM アセンブラのソース ファイルをアセンブルします MPLAB とソース ファイルは配布し

Microsoft Word - XPC4ソフトマニュアル.doc

10_Link3_manual

セットアップチュートリアル SlingPlayer 伊藤忠商事株式会社 1

目次 1. 使用する機器 機器の組立 設置 (PC 周り ) パソコンラックの組立 設置 PC モニタ UPS の設置 配線 ( 信号線 ) ディスプレイ エクステンダ

Microsoft Word - Et100pciS2_02a†iWinXP_PDFŠp†j.doc

Microsoft Word PXシリーズプリンタドライバインストール説明書(Win8・10-32・64bit)

Microsoft Word - Et100pciL_02a†iWinXP_PDFŠp†j.doc

1. 概念 STM32F4 Discovery 基板は Mini USB を接続して デバッグやプログラムの書き込みができるようになっています 通常は CPU の 0x 番地からプログラムを実行します では なぜわざわざこのプロジェクトの雛形を使用して CPU の 0x

tri_s_tg12864_vcp の説明 2014/02/05 飛石伝ひ CPU 基板 の LCD TG12864 の表示プログラムです 漢字表示 (JIS208) を行うことができます USB の VCP ( 仮想 COM ポート ) を使用して非同期シリアル通信により 表示試験を行うことができ

正転時とは反対に回転する これが逆転である 図 2(d) の様に 4 つのスイッチ全てが OFF の場合 DC モータには電流が流れず 停止する ただし 元々 DC モータが回転していた場合は 惰性でしばらく回転を続ける 図 2(e) の様に SW2 と SW4 を ON SW1 と SW3 を O

757_[iOS版]どこでも写真管理連携(USB)

1. 新規プロジェクト作成の準備新規プロジェクトのためのフォルダを用意して そこにプロジェクトを作成します [ 新しいフォルダー ] をクリックして希望のフォルダに新しいフォルダを作成します この例では TrST_F401N_BlinkLD2 というフォルダを作成しました TrST_F401N_Bl

Microsoft Word A02

FE-210 取扱説明書

スライド 1

(Microsoft Word - \214\264\215e B_\217\221\202\253\215\236\202\335\225\224.docx)

S0027&S0028 取扱説明書 1-1 充電をするには 1-2 電源を入れるには 1-3 電源を切るには 1-4 充電が少なくなった場合 1-5 動作切り替え 目次 2-1 動画録画 2-2 静止画撮影 2-3 PC で再生するには 3-1 録画装置を HDMI コードでテレビモニターに繋いで使

Maser - User Operation Manual

目次 第一章インストールと製品登録 1.1 インストール & ライセンス認証 3 第二章製品活用 - Leawo itransfer 3.1 コンピュータのファイルを iphone に転送 iphone のファイルをコンピュータにバックアップ ファイルを itunes から

電流帰還アンプマニュアル(130510web)

Arduino K3NG CW キーヤー組み立て説明書 V2 版 これは K3NG OM が配布している Arduino による CW キーヤー スケッチに対応した CW キーヤー基板で Arduino のマイコン ATmega328 も内蔵しており Arduino Uno や Arduino 互換

HW-Slides-04.ppt

Microsoft Word - KML変換操作方法_fujii改.doc

Transcription:

0. 準備 2004 年 8 月に本講義ノートを Web にアップして以来, とても多くの方の訪問を受けてきました. 内容が一部古くなっていたので,2012 年 5 月時点の情報に書き改めました. 主な変更点は以下の通りです. 1. プログラム開発環境 (MPLAB IDE) を v8.84 に更新しました. 2012 年 5 月時点での最新バージョンは MPLAB X IDE v1.10 ですが, アセンブラの勉強のためには, 旧バージョンの v8.84 が良さそうです.( 筆者が X を使いこなしていない.) 2. ブレッドボード上に回路を製作し, その詳細を記しました. ハンダ付けをほとんど必要とせずにマイコン回路を製作できました. 3. 部品を全てネットで購入して, その仕様と入手先を記しました. 入手が容易な部品ばかりでマイコン回路を製作しました. 4.In-Circuit Debugger/Programmer に PICkit3 を用いました. ブレッドボード上のマイコンへのプログラミングに PICkit3 を使用した例を記しました. 1

目次 0.1 PIC16F84A を用いた実験回路図 ( 第 6,7 章,9 章用 ) 回路図立体配線図 0.2 部品リスト部品名, 型式, 価格, 購入先 (2012.5 時点 ) 0.3 各部品について 0.4 PICkit 3 との接続 0.5 完成写真 0.6 MPLAB IDE v8.84 0.6.1 プロジェクトファイルの作り方 0.6.2 ソースファイルの作り方 0.6.3 ビルドの仕方 0.6.4 シミュレーションの仕方 0.6.5 SW1, SW2, SW3 入力のシミュレーションの仕方 0.6.6 マイコンへのプログラムの書き込み方と実行の仕方 0.7 ステッピングモータの実験回路図 ( 第 8 章用 ) 回路図立体配線図部品リスト完成写真 2

0.1 PIC16F84A を用いた実験回路図 ( 第 6,7 章,9 章用 ) 液晶モジュール 1. Vdd 2. Vss 3. Vo 5. R/W 4. RS 6. E 14. DB7 13. DB6 12. DB5 11. DB4 VR 1 50kΩ セラミック発振子 4MHz RA1 RA0 OSC1 OSC2 Vdd RB7 RB6 RB5 RB4 PIC16F84A RA2 RA3 RA4 MCLR Vss RB0 RB1 RB2 RB3 R 2 10kΩ R 3 10kΩ R 4 10kΩ R 5 510Ω R 6 510Ω R 7 510Ω R 1 10kΩ MCLR Vdd Vss PGD PGC LVP SW 2 LED 3 SW 3 SW 1 LED 2 LED 1 図 1 PICkit3 用コネクタ 第 6,7,9 章の実験回路 3

液晶モジュール 1. Vdd 2. Vss 3. Vo 5. R/W 4. RS 6. E 14. DB7 13. DB6 12. DB5 11. DB4 R 2 10kΩ R 3 10kΩ R 4 10kΩ VR 1 50kΩ 電池ボックス単 3 4 セラミック発振子 4MHz SW 3 SW 2 SW 1 R 5 510Ω R 6 510Ω R 7 510Ω PIC16F84A LED 3 LED 2 LED 1 R 1 10kΩ MCLR Vdd Vss PGD PGC LVP PICkit3 用コネクタ 図 2 第 6,7,9 章の実験回路の立体配線図

0.2 部品リスト 表 1 品名 型式 個数 単価 値段 入手先の例 PICマイコン PIC16F84A-20I/P 1 250 250 秋月電子通商 LCDキャラクタディスプレイモジュール 16 2 行バックライト無し 1 500 500 抵抗 510Ω, 1/4W 100 個入り 1 100 100 10kΩ, 1/4W 100 個入り 1 100 100 半固定ボリューム 50kΩ, 1 50 50 LED 5mm 赤 10 個入り 1 100 100 ピンヘッダ L 型オス, 1 6 (6P) 1 20 20 ピンソケット 1 6 (6P) 1 30 30 セラミック発振子 4MHz コンデンサ内蔵タイプ 1 20 20 タクトスイッチ 赤 1 10 10 黄 1 10 10 緑 1 10 10 ブレッドボード ジャンパーワイヤー 電池ボックス 耐熱電子ワイヤー EIC-102J ( ジャンパーワイヤー付き ) ブレッドボード ジャンパーコード ( オス-オス ) セット 64 本入り単 3 4 本フタ付きプラスチック スイッチ付き協和ハーモネット KQE0.5mm L-2 6 色 1 600 600 1 200 200 1 150 150 1 410 410 せんごくネット通販 PICkit3 1 3900 3,900 秋月電子通商 部品表総計 6,460 5

0.3 各部品について 穴 ボード内の配線 図 3 ブレッドボード 黒い線でつながれた穴同士が内部でつながれています. - A B C D E F G H I J 1 1 5 5 10 10 60 60 A B C D E F G H I J + + + + - - 図 4 - ブレッドボードの穴のつながりの様子 6

18 10 RA1 RA0 OSC1 OSC2 RA2 RA3 RA4 MCLR Vdd RB7 PIC16F84A CY8C 24123 Vss RB0 RB6 RB1 RB5 RB2 RB4 RB3 1 9 図 5 PIC16F84A 図 6 セラミック発振子 4MHz コンデンサ内蔵型 7

1 3 2 4 1 3 2 4 タクトスイッチの記号と端子のつながり タクトスイッチ 図 7 タクトスイッチ 8

上 a b c 202 = 20 10 2 [Ω] = 2 [kω] a b c c 前 b a b c 下 可変抵抗器 ( ボリューム ) の例 (2kΩ) 可変抵抗器の構造 ( 上から見た図 ) a 可変抵抗の記号 図 8 可変抵抗器 ( ボリューム ) 9

5 1 1 金 抵抗 (510Ω) 抵抗の記号 = 51 10 1 ± 5% = 510Ω ± 5% カラーコードの意味黒 :0 茶 :1 金 : ±5% 赤 :2 銀 : ±10% 橙 :3 無し : ±20% 黄 :4 緑 :5 青 :6 紫 :7 灰 :8 白 :9 図 9 抵抗 10

アノード カソード アノード足の長い方 カソード LED( 発光ダイオード ) の記号 LED ( 発光ダイオード ) 図 10 LED ( 発光ダイオード ) 11

ピンソケットが付属している 液晶表示器と付属ピンソケット ピンソケットをハンダ付けしてください. この実験回路で唯一ハンダ付けを必要とする箇所です. 表 裏 付属ピンソケットのハンダ付け 図 11 液晶表示器 (LCD キャラクタディスプレイモジュール ) 12

DB7 DB6 DB5 DB4 DB3 DB2 DB1 DB0 E R/W RS Vo Vss Vdd 14 13 2 1 図 12 液晶表示器のピン配置 13

0.4 PICkit 3 との接続 ピンヘッダ ピンソケット PIC16F84A 図 13 ピンヘッダとピンソケット セラミック発振子 10MHz PICkit3 用コネクタ挿入箇所 ピンヘッダ挿入 ピンソケット挿入 図 14 PICkit 3 用コネクタの接続の様子 14

図 15 PICkit 3 の接続 15

0.5 完成写真 図 16 完成写真 16

0.6 MPLAB IDE v8.84 Google などで MPLAB IDE v8.84 と入力して検索することで, 直接当該ページを開くことができる. 17

0.6.1 プロジェクトファイルの作り方 MPLAB IDE v8.84 をインストールすると C:Program Files (x86) もしくは C: Program Files のフォルダ内に Microchip のフォルダが作られます. このフォルダ内に例えば PIC16F84A_Test というフォルダを作り, さらにその中に例えば mov-w というフォルダを作ってください. 18

MPLAB IDE v8.84 をダブルクリック Project Project Wizard PIC16F84A を選択 Microchip MPASM Toolsuite を選択 19

PIC16F84A_Test を選択 mov-w のフォルダをダブルクリック たとえば,mov-w という名前にします. mov-w のフォルダの中に,mov-w.mcp という名前の Project File を作ります. 20

何もしないで次へ 完了 21

0.6.2 ソースファイルの作り方 ( ソースファイルの詳細は第 2 章を参照してください.) File Add New File to Project mov-w のフォルダをダブルクリック たとえば,mov-w.asm という名前にします. 22

Source Files のフォルダの下に mov-w.asm のアイコンが現れ, 同時に mov-w.asm の入力画面が開かれます. プログラムを打ち込みます 23

0.6.3 ビルドの仕方 Debugger Select Tool MPLAB SIM Project Make この画面が現れるので Absolute を選択 ビルド成功 24

0.6.4 シミュレーションの仕方 View Special Function Registers カーソルをここに持ってきて右クリック 25

Decimal と Binary を表示 W レジスタの中の数字が表示されています. ファンクションキーのF7を押して, プログラムを一行ずつ実行 WREG (Wレジスタ) の中の数字がどう書き換えられていくかを確認してください. 26

最後に Window 画面を閉じるますが, そのとき以下の問に はい と答えます. 以降は mov-w のフォルダ内の mov-w.mcp のアイコンをダブルクリックするだけで前スライドの画面が立ち上がります. 27

0.6.5 SW1, SW2, SW3 入力のシミュレーションの仕方 ( ソースファイルの詳細は第 6 章を参照してください.) PIC16F84A 1 RA2 RA1 18 液晶ディスプレイ 5V R 4 R 3 R 2 2 RA3 RA0 17 3 RA4 OSC1 16 4 MCLR OSC2 15 5 Vss VDD 14 E RS DB4 DB5 DB6 DB7 6 RB0 RB7 13 SW 1 7 RB1 RB6 12 SW 2 SW 3 8 RB2 RB5 11 9 RB3 RB4 10 R 7 R 6 R 5 LED 1 LED 2 LED 3 図 17 マイコンの周辺回路 28

SW 1, SW 2, SW 3 の入力をシミュレートするには Debugger Stimulus New Workbook として Pin/SFR の列のセルを左クリックしてプルダウンメニューより RB0, RB1, RB2 を選びます. それぞれの Action を例えば Set High, Set Low, Set High と設定し, それぞれの行の先頭の Fire ボタンを押します.F7 ボタンを押しながらステップ実行をすると MOVF PORTB, 0 の命令を実行した段階で,W レジスタに 00000101 が入力されます. プログラムの詳細は第 6 章を参照してください. 29

0.6.6 マイコンへのプログラムの書き込み方と実行の仕方ブレッドボード上のピンソケットにPICkit3を差し込み, ブレッドボードの電源を入れてください.USBケーブルでパソコンとPICkit3を接続して, Programmer Select Programmer PICkit3 により以下のメッセージが出れば, マイコンとPICkit 3は正しく接続されています. これらのメッセージが出れば OK 30

Project Make Programmer Program ( ツールバーの右端近くにある ) をクリックするとボード上のマイコンを実行できます. もしくはピンソケットからPICkit 3を引き抜くことでもマイコンを実行できます. 以下のような動作を確認してください. プログラムの詳細は第 6 章を参照してください. 液晶 PIC16F84A ディスプレイ 1 RA2 RA1 18 2 RA3 RA0 17 E RS 5V 3 RA4 OSC1 16 R 4 R 3 R 2 4 MCLR OSC2 15 DB4 DB5 DB6 DB7 5 Vss VDD 14 6 RB0 RB7 13 SW 1 7 RB1 RB6 12 SW 2 8 RB2 RB5 11 9 RB3 RB4 10 SW 3 R 7 R 6 R 5 LED 1 LED 2 LED 3 スイッチオフ スイッチオン 図 18 LED 点灯の様子 点灯 消灯 点灯 31

0.7 ステッピングモータの実験回路図 ( 第 8 章用 ) +12V +12V Tr 1 2SC1815 VR 1 10kΩ R 2 3.3kΩ R 1 1kΩ C 10µF + セラミック発振子 4MHz RA1 RA0 OSC1 OSC2 RA2 RA3 RA4 MCLR Vdd RB7 PIC16F84A CY8C 24123 Vss RB0 RB6 RB1 RB5 RB2 RB4 RB3 R 5 10kΩ ステッピングモータ駆動回路 RB0 RB1 RB2 RB3 +6V MCLR Vdd Vss PGD PGC LVP R 3 10kΩ R 4 10kΩ SW 2 SW 1 GND PICkit3 用コネクタ GND 図 19 第 8 章の実験回路 ( マイコン回路 )

X Vdc X Y Vdc Y +12V D 1 D 2 D 3 D 4 Tr 2 2SC2120 Tr 3 2SC2120 Tr 4 2SC2120 Tr 5 2SC2120 マイコン回路 R 6 510Ω R 7 510Ω R 8 510Ω R 9 510Ω RB0 RB1 RB2 RB3 GND 図 20 第 8 章の実験回路 ( ステッピングモータ駆動回路 )

+12V +12V Tr 1 2SC1815 VR 1 10kΩ R 2 3.3kΩ 電池ボックス単 3 4 R 1 1kΩ セラミック 発振子 4MHz SW 2 SW 1 PIC16F84A ステッピングモータ駆動回路 C 10µF RB0 RB1 RB2 RB3 電池ボックス単 3 4 +6V MCLR Vdd Vss PGD PGC LVP PICkit3 用コネクタ R 3 10kΩ R 4 10kΩ R 5 10kΩ GND 図 21 第 8 章の実験回路の立体配線図 ( マイコン回路 ) GND

+12V Vdc X X Y Y D 1 D 2 D 3 D 4 Tr 2 2SC2120 Tr 3 2SC2120 Tr 4 2SC2120 Tr 5 2SC2120 マイコン回路 R 6 510Ω R 7 510Ω R 8 510Ω R 9 510Ω RB0 RB1 RB2 RB3 GND 図 22 第 8 章の実験回路の立体配線図 ( ステッピングモータ駆動回路 )

表 2 部品表総計 6,460 品名型式個数単価値段入手先の例ステッピングモータ SPG20-1362 1 250 250 秋月電子通商 トランジスタ ダイオード 2SC2120-Y 35V800mA 20 個入り 2SC1815-GR 60V150mA 20 個入り整流用ショットキーダイオード 30V1A 1S3 1 200 200 1 100 100 4 30 120 抵抗 510Ω, 1/4W 100 個入り 1 100 100 1kΩ, 1/4W 100 個入り 1 100 100 3.3kΩ, 1/4W 100 個入り 1 100 100 10kΩ, 1/4W 100 個入り 1 100 100 半固定ボリューム 10kΩ, 1 50 50 コンデンサ 10µF 16V 1 10 10 ピンヘッダ L 型オス, 1 6 (6P) 1 20 20 ピンソケット 1 6 (6P) 1 30 30 セラミック発振子 4MHz コンデンサ内蔵タイプ 1 20 20 タクトスイッチ 赤 1 10 10 緑 1 10 10 ブレッドボード 電池ボックス 耐熱電子ワイヤー EIC-102J ( ジャンパーワイヤー付き ) 単 3 4 本フタ付きプラスチック スイッチ付き協和ハーモネット KQE0.5mm L-2 6 色 1 600 600 2 150 300 1 410 410 せんごくネット通販 総計 2,530 36

X Vdc X Y Vdc Y X Y Vdc Vdc X Y 端子の配置の様子です. 図 23 ステッピングモータ SPG20-1362 37

ステッピングモータのリード線をブレッドボードに挿入しやすくするために, リード線の先にスズメッキ線をハンダ付けしておくと便利です. 本資料の唯二のハンダ付けです. 2 テープで補強する. 2 スズメッキ線 ( 抵抗などの部品のリード線の切れ端でもよいです ) をハンダ付けする. 1 被覆を剥く 図 24 ステッピングモータのリード線の加工 38

帯がダイオードの向きの目印です. カソード アノード カソード アノード ダイオードの記号 ショットキーダイオード (30V, 1A) 図 25 整流用ショットキーダイオード 39

同じものを向きを変えて撮影しました. - 電極側には - 印が記入されています. + 足の長い方が + 電極です. 電解コンデンサ (10µF 16V) 電解コンデンサの記号 図 26 電解コンデンサ 40

コレクタ (C) ベース (B) エミッタ (E) E C B E C B トランジスタ ( 左 :2SC2120(NPN 型 ) 右 :2SC1815(NPN 型 )) NPN 型トランジスタ (2SC2120, 2SC1815) 図 27 トランジスタ 41

図 28 完成写真 ( マイコン回路 + ステッピングモータ駆動回路 ) 42

2012 年 5 月 43