Microsoft PowerPoint 四人制審判メカニクス簡易版.ppt

Similar documents
四人制審判のメカニックス

平成22年度 審判講習会                 作成:京葉少年野球連盟

三人制審判のメカニクス

4. 投球判定練習 トラッキングを徹底し ミットの位置を確認する スロットの位置や顎の高さを確認する ( ヒール トゥー ヒール トゥー センター寄りに構えない ) ゲットセットのタイミングをしっかり身につける ( 早く構えない ) コール のタイミングが早くなっていないか ( コールするまでに確認

1 反則投球 2.38,8.01(d) (1) 捕手がキャッチペナルティ : ボール 1 死走者なし 1B-1S 反則投球を捕手がキャッチした 投手を指さし ( 球審はボイスのみ ) 反則投球 宣告した審判員は 前方に進み出て タイム 他の審判員も同調 球審が宣告した場合 ボール 続いて タイム 塁

審判員講習会マニュアル_支援審判用抜粋版ver1.1

2017年度 第2回審判講習会

がります ) 手は頭より後ろにある状態となります ( 手のひらは自然に開いたままです ) ( 同写真 3) ヒジが低いと手が顔の前で止まってしまい キレのあるジェスチャーができません 3 ストライク のコールとともに ヒジを肩の高さに下しながら ヒジを基点に腕を振り下ろします ( 写真 4) このと

キャンプゲーム マニュアル

2017年度 第2回審判講習会

2 そして 右ヒジを顔の高さまで上げます このとき腕の力を抜いて ( ヒジは自然と90 度程度に曲がります ) 手は頭より後ろにある状態となります ( 手のひらは自然に開いたままです ) ( 同写真 3) ヒジが低いと手が顔の前で止まってしまい キレのあるジェスチャーができません 3 ストライク の

キャンプゲーム マニュアル

キャンプゲームの手引き

スライド 1

1 Go-Stop-Call

1 Go-Stop-Call

1 Go-Stop-Call

スコアブックの記入について スコアブックの記入法には 各種の記号を含めていろいろな方法がありますが 要は 誰が見ても理解でき 正確に記載されていることが大切です 1. 試合の前の記入 (1) 年月日 大会名 球場名 天候 審判名 記録者名など (2) 先発メンバー 守備位置の記入法投手 1 捕手 2

ソフトルールブック.doc

アマチュア内規(2017年)

Slide 1

BL-3級審判講習会

水道 保土ヶ谷少年球場 水道 B 面 A 面 1 フェンス及びで囲まれた正規の競技場として扱う 但し 周りは < 共通事項 > の 1 による 1 ボールが等をバウンドして越えた場合 ( 送球の場合は直接越えた場合も含む ) くぐり抜けた場合 はさまって止まった場合 2 ボールが後方の ボールデッド

野球規則に基づいた スコアブック記入上の留意点 ( 安打 打点 塁打 失策 野手選択 盗塁 犠打 )

スコアー記入参考資料

<4D F736F F D E BA8E73834C E837B815B838B838B815B838B E A C8E8693FC2E646F63>

スコア記入参考資料

スコア記入参考資料

NPB式スコアブックの記入方法

目次 本ガイドについて... 4 スコアの入力... 5 基本編... 5 二塁打... 5 本塁打... 6 打者のアウト : ゴロでアウト... 7 打者のアウト : の併殺... 8 進塁 : 通常進塁 ( 打撃による進塁 )... 9 進塁 : 盗塁による進塁 進塁

山形県高等学校野球連盟記録記入方法について 1992 年一部改正 2009 年一部改正 1. 守備位置と打者の欄野手は 1~9 打者は ( 一 )~( 九 ) アウトは Ⅰ Ⅱ Ⅲ( 中央の欄 ) Ⅰ Ⅱ Ⅲ 一死 二死 三死 2. ボールカウントの欄見逃しストライク空振りストライクボールファール

( その他 ) 7 投手 捕手 ( ピッチャー キャッチャー ) とも相手チームの相手チームの選手名を選手名を記入記入します 同じ苗字が 2 名以上いるときには 下の名前を区別できるところまで記入 ( 長打 ) 二塁打 三塁打 本塁打を打った選手名を記入同じ苗字が 2 名以上いるときには 下の名前を

スコアー記入要項

高校野球特別規則 ( 各項目の文中および末尾に主な関連規則の符号を記載 ) 1. 高校野球で使用できるバットは次の通りである (1) 認可の種類 1 木製バット 2 木片の接合バット 3 竹の接合バット 4 金属製バットア ) 金属製バットは製品安全協会のSGマーク ( 右図参照 ) が付けられてい

4. ボールカウントの記号 ボールカウントはマスの左横にある空白の部分に書きます ボール 見逃しストライク 空振りストライク ファウル バント空振り バントファウル 5. アウト記号 アウト記号は 真ん中のダイヤ部分の中に記入します 1 アウトの時は Ⅰ 2 アウトの時は Ⅱ 3 アウトの時は Ⅲ

23. 自打球のアピールは? 自打球とは バッターボックス内で打者の打ったボールが 自分の足に当たった打球のことである 最近 ボテボテの内野ゴロを自打球とアピールして走らない打者が増えているように思います その打席だけを考えての事だと思いますが 投手が全力投球で投げて内野ゴロにした打者なのに それを

問題 01 学童野球においては 本塁と投手板の距離は 18.44m 塁間は 27.43mとする 02 二塁ベースは 二塁の地点にその中心がくるように設置する 03 皮製ならば どんなグラブ ミットを使用しても構わない 04 野手が 頭に当たったフライを地面に触れる前に手でしっかりつかんだ これは正規

まず基本はグラウンド 幼年 少年の 2 種類がある 作る順番は 1) ホームからセンター方向を決め 2 塁の位置とピッチャープレートの位置を決める ( 直角二等辺三角形の底辺を決める ) 2) 塁間の 2 倍をメジャーでとり 2 塁で押さえ 1 辺塁間の二等辺三角形を作り 1 塁 3 塁の位置を決め

山形県高等学校野球連盟記録記入方法について

1. 走者の足に打球が当たる 公認野球規則 7.09 の (m) 項 例 ノーアウト満塁 前進守備のショートの横をボールが抜けた 2 塁走者がボールを 避けようとしたが足に当たりファールゾーンまで転がった 7.09 の (m) 項 野手 ( 投手を含む ) に触れていないフェアボールが フェア地域で

高校野球特別規則

はじめに この申し合わせ事項は 学童野球を円滑に 効果的に より楽しく行なうために申し合わせたものです 基本的には 公認野球規則 ( 以下 規則 ) 及び 競技者必携 ( 以下 必携 ) によりますが 健全な学童を育成することが目的であることを忘れずに試合運営に当たってください 特に審判員は 謙虚に

大会組合せ AIG プレゼンツ 2017 MLB CUP リトルリーグ野球 5 年生 4 年生大会宮城県会長杯 MLB CUP 全国大会出場宮城第 1 代表 第 2 代表 7 月 2 日 ( 日 ) 11:30 蒲生第 1 9:00 蒲生第 1 9:00 蒲生第 2 A グループ 1 B グルーブ

第17回アンパイアスクール報告書(横川卓史)_docx

高校野球特別規則(2017年版)

12. ワインドアップポジションからセットポジションはボーク 11. ユニフォームの規定 10. インフィールドフライでバッターアウト 09. 一塁方向の打球処理で捕手が一塁へ投げたが打者走者に当たる 08. 走者がいないときに 投球動作中にボールが落ちた 07. 空振りしたボールが打者に当たる 0

目 次 1. 競技場の広さ 2. ダブルベース 3. 用具 4. 試合 5. プレイヤー 6. 打ち合わせ 7. 投球と守備位置 8. 不正投球 9. 打撃 10. 打順の誤り 11. 打者が打者走者になるとき 12. フェアボールが走者や審判員に触れたとき 13. 走塁 14. 走塁妨害 15.

20. 降雨コールドゲーム 19. 打者の反則行為によるアウト 18. 捕手の打撃妨害 17. 野手とランナーコーチが接触 ( 守備側の権利優先 ) 16. 走者と内野手が接触 15. 審判員の裁定 ( ハーフスイング ) 14. ボールデッドラインの扱い方について ( ローカルルール ) 13.

高校野球特別規則

福井県軟式野球連盟スコア記入資料

23. 自打球のアピールは? 22. ランナーなしで投球動作を止める 反則投球 21. 走塁妨害 ( オブストラクション ) 20. 降雨コールドゲーム 19. 打者の反則行為によるアウト 18. 捕手の打撃妨害 17. 野手とランナーコーチが接触 ( 守備側の権利優先 ) 16. 走者と内野手が接

14. ボールデッドラインの扱い方について ( ローカルルール ) 13. 第 3アウトの置き換え 12. ワインドアップポジションからセットポジションはボーク 11. ユニフォームの規定 10. インフィールドフライでバッターアウト 09. 一塁方向の打球処理で捕手が一塁へ投げたが打者走者に当たる

ラスベガスにおいても大会が開催されている 台湾においては ジョイフル快 楽盃国際国際漫速錦標賽として行われており 両大会に日本 からも参加している 中国でもシニア層を中心に健康増進の手段として ジョ イフルスローピッチソフトボールが取り入れ始められてきている このようにジョイフルスローピッチソフトボ

はじめに この申し合わせ事項は 学童野球を円滑に 効果的に より楽しく行うために申し合わせたものです 基本的には 公認野球規則 ( 以下 規則 ) 及び 競技者必携 ( 以下 必携 ) によりますが 健全な学童を育成することが目的であることを忘れずに試合運営に当たってください 特に審判員は 謙虚に誠

ソフトボール記録統一記号 抜粋 名 称 記号 名 称 記号 指名選手 DP 強襲安打 例三塁 5 打撃専門選手 OPO OP 盗塁 S 代打 H ダブルスチール 重盗 DS 代走 R トリプルスチール 三重盗 TS 打点 4 番 4 打撃 走塁妨害 オブストラクション 一死 守備妨害 インターフェア

高校野球特別規則 (2017 年版 ) 改正の要点解説 平成 29 年 2 月 10 日 日本高等学校野球連盟審判規則委員会 (1) 2015 年の Official Baseball Rules の改正を受けて昨年 公認野球規則 の規則条文構成に大幅な変更があったことに伴い 高校野球特別規則 も各

24. スクイズプレイの妨害 23. 自打球のアピールは? 22. ランナーなしで投球動作を止める 反則投球 21. 走塁妨害 ( オブストラクション ) 20. 降雨コールドゲーム 19. 打者の反則行為によるアウト 18. 捕手の打撃妨害 17. 野手とランナーコーチが接触 ( 守備側の権利優先

監督や選手が知っておきたいルール 2018年度ワード

28. フェアボール 27. ルール改正への動き 26. 走者が捕手に体当たり 25. 打撃順に誤りがあった場合 24. スクイズプレイの妨害 23. 自打球のアピールは? 22. ランナーなしで投球動作を止める 反則投球 21. 走塁妨害 ( オブストラクション ) 20. 降雨コールドゲーム 1

Microsoft Word - ã‡½ã…Łã…‹ã…œã…¼ã…«ã…«ã…¼ã…«2018.doc

スコアカードの点検に関する留意点-①

ソフトボール競技スコア記帳(実技)練習問題下線入り

BL-3級審判講習会

26. 走者が捕手に体当たり 25. 打撃順に誤りがあった場合 24. スクイズプレイの妨害 23. 自打球のアピールは? 22. ランナーなしで投球動作を止める 反則投球 21. 走塁妨害 ( オブストラクション ) 20. 降雨コールドゲーム 19. 打者の反則行為によるアウト 18. 捕手の打

試合前に記入すること 日付 対戦相手 天候 球場等 スターティングメンバー ( 最初に出る選手 ) の記入 ( 守備位置は番号で記述 表紙参照 ) 基本的な記入の流れスコアブックは上図のようになっています 見開きの左側のページに先攻のチーム 右側に後攻チームの攻撃の経過を記入していきます 赤矢印で示

<4D F736F F F696E74202D2096EC8B858FEE95F B8CDD8AB B83685D>

目次高津親睦ソフトボールリーグルール 1 頁ルール 1 グランド 1 頁 [ ク ラント 設営 撤去 ] 1 頁 [ ホームランライン ][ ハ ックネットの位置 ][ ク ラント 境界線 ] 1 頁 [ 塁間距離 ][ 投球距離 ][ スリーフットレーン ][ ヒ ッチャース サークル ] 1 頁

ヘ ーシ 現 行 修 正 備考 タイブレーク 13 タイブレーク 48 ページ最後のパラグラフから 49 ページ上から2 行目までを次のように 変更する ( 下線部が変更部分 ) 現在では 国際大会はもちろん 国内の大会でもタイブレークの適用が主流となっている 各連盟によるタイブレークの

野球スコアブックの記入方法 この資料は両面印刷し 長辺綴じでホッチキス止めする ように上下の余白を取っています ( 上が偶数ページ ) 2ページ スコアブック ( 先攻チーム用 ) 7ページ その他のプレイ 9ページ ボークと反則投球 3ページ 試合が始まる前に記入すること 1フィルダースチョイス

Microsoft Word - 第54回大会要項

2 福永 (11) 三塁前バントヒット 回選手交代一塁走者 福永 (11) は FP に戻り, 代走に再出場の友田 (7) 裏林 (23) [BF] 二ゴロ 二塁で一塁走者アウト ( ベースカバーは遊撃手, 併殺記録を, 表面欄に記入 一死 ) 遊撃手 一塁で打者走者アウト ( 併殺成立, 二死 )

Microsoft Word - scorebook_rec.doc

Microsoft Word - ’15~ 審判講習 資料ー1.doc

選手交代一塁走者 福永 () は FP に戻り, 代走に友田 (7)( 再出場 ) 回林 () [BF] 二塁ゴロ 二塁触塁で一塁走者アウト ( ベースカバーは遊併殺記録を, 表面に記入 裏撃手, 一死 ) 遊撃 一塁で打者走者アウト ( 併殺成立, 二死 ) 榎田 () [S] 遊撃ゴロとなったが

公認野球規則 9.00 記録に関する規則

練習補助員 ボールボーイ 1. シートノックには練習補助員を 5 名までが参加できます ユニフォームを着用し スパイクまたはアップシューズで補助を行って下さい 2. 練習補助員は選手ではないので ノックの打球を受けてはいけません ただし 1 塁や 3 塁のベースに入っての捕球はしても構いません セカ

回打者 (UN)< 打 > 詳細記録上の注意 [ 選手交代 ] [ 先攻監督からのコールはなし ] 2 代打 FP 植木 () は,6 番打者のままとみなす 植木 () の位置は, H H7 となる 選手交代 7 番打者 友田 (7) に代わって, 代打に FP の福永 (11) 福

DVIOUT-housou

試合開始前 (1) 監督に引率されたチームは 試合開始予定時刻 1 時間前までに会場に到着し その旨を大会本部に申し出る 試合開始予定時刻になっても到着せず何ら連絡がない場合は 棄権とみなす 交通事情による到着遅延については 大会本部で協議し決定する (2) メンバー用紙交換及び攻守決定は 第 1

< F2D CA CC984193C195CA8B4B92E >

試合開始前 (1) 監督に引率されたチームは 試合開始予定時刻 1 時間前までに会場に到着し その旨を大会本部に申し出る 試合開始予定時刻になっても到着せず何ら連絡がない場合は 棄権とみなす 交通事情による到着遅延については 大会本部で協議し決定する (2) メンバー用紙交換及び攻守決定は 第 1

第20回日本海信用金庫親善ソフトボール大会要項

平成25年度新潟県高等学校野球連盟審判技術向上研修報告書

Taro13-関西連盟大会規定・周知徹

<4D F736F F D208E9197BF95D C8E DA8E9F2E646F63>

Microsoft Word - 約束事 改正案

スコアー記入参考資料

公式記録一般原則栃高野連一真実性の原則公式記録は 試合の打撃成績及び投手成績に関して 真実な報告を提供するものでなければならない 二正規の表記の原則公式記録は 全てのプレイにつき 正規の表記の原則に従って 正確なスコアブックを作成しなければならない 三自責点 非自責点区分の原則自責点要素と非自責点要

2) 補助員はヘルメットを着用すること 3) シートノック時の補助員としてコーチ ( 背番号 番 ) を認める 3. 大会特別規則 (1) 正式試合試合は 7 回戦とする 試合開始後 1 時間 30 分が経過した場合は正式試合となり 新しいイニングに入らない 同点で終了した時は タイブレ

第6学年体育科学習指導案

記録用紙の記入の仕方.xls

笑顔いっぱいティーボールの教材を作る会 表紙水島新司 ( 協会顧問 ) 会員一之瀬貴 ( 早稲田総研イニシアティブ 医学博士 ) 石田一元 ( 山梨県甲府市立貢川小学校教諭 ) 内田圭志 ( 石川県白山市立千代野小学校教諭 ) 加藤明広 ( 千葉県印西市立大森小学校教諭 ) 久保寺千広 ( 神奈川県

3PO MECHANICS

下線の条文が表記されているものとして運用する (5) 第 13 条第 1 項 3. タイムアウト中 監督および主将は競技者と話をすることができる について 1) 修正タイムアウト中 監督およびコート外にいる主将は競技者と話をすることができる 下線の条文が表記されているものとして運用する (6) 第

Taro-2018年鎌ケ谷市野球協会要項


県大会出場にあたって,確認事項と連絡

交代ボードの書き方

                  競技運営細則

タイトル

Transcription:

2010 年改定 審判メカニクス ハンドブック 0

本資料の取り扱いについて 本資料は著作権法上の保護を受けています 本資料の一部あるいは全部について いかなる方法においても無断で複写 複製 転写することは禁じられています 本資料に起因してご使用者に直接または間接的損害が生じても 石川県野球協会審判部はいかなる責任はおわないものとし 一切の賠償などは行わないものとします A ights eserved, opyright 石川県野球協会審判部 2002-2010 Printed in Japan 1

県審判部基本 ( 実践 ) ポリシー ( 心と行動 ) 審判には 5% のチャンスを 120% 以上に生かす喜びがある 1 審判活動の趣旨とねらい (1) プレッシャー ( 注 ) やプレイの変化を判定のチャンス ( 判断 ) ととらえプラス思考 積極的動作を身につける (2) 自らの審判能力を信じ 自身と勇気をもって各プレイ ( 困難 ) に挑戦し やり遂げる行動力を身につける (3) 難しい 無理だ できない から やればできる ( ベストポジションに入る ) を共通テーマとし アグレッシブ ( 積極的 攻撃的 ) で前向きなフォーメーションを身につける (4) 自分の役割を把握するとともに 無意識の自己実現動機 ( 自然に体が動く ) を知ることにより 効率的なフォーメーション能力を身につける ( 注 ) プレッシャー他人に圧力をかけるなどの意味があり 塁審において 他の野手などからの圧力があり 自分の仕事 ( 判定 ) をするのに支障があるような場合を指します 判断するために リードステップ ( どの位置に移動して判定したらよいかを判断する時間を作るためのステップ ) が必要です 2 審判実践の進め方 MPIE 人生 試合の結果 = 判断 技術 ルールの考え方 ( 適用 ) ( 行動の質 ) ( 行動の量 ) ( 行動の方向 ) 3 審判実践の行動基準 ( モットー ) (1) リラックスした中での 楽しい ( 素直な ありのままの ) 実践 (2) 実践 体験を通じた 気づき の継続 (3)MPIE 人生 試合に 役立つ 実践 2

3

目 次 1 ジェスチャーの基本 2 四人制審判のメカニクス 3 事例集 4

1 ジェスチャーの基本 1. 球審の構え方 2. プレイ タイム 3. ストライク ボール 4. 球審 ( アウト セーフ ボールカウント ) 5. 球審 ( フェア ファウル ) 6. 球審 ( マスクの外し方 インジケーターの持ち方 7. 四死球 8. ハーフスイング 9. ボーク 10. セットポジション ( 塁審の構え方 ) 11. セーフ オフ ザ バッグ 12. アウト 13. フェア ファウル 14. キャッチ ノーキャッチ 15. 内野へのライン ドライブ 10. エンタイトル ツーべース ホームラン 17. 打撃妨害 18. 故意落球 19. 打者の守備妨害 ( 盗塁のとき ) 20 打者走者の守備妨害 21. 走者の守備妨害 22. オブストラクション (a) 項 23 オブストラクション (b) 項 24. インフィールドフライ 25. ラインアウト 26. タイムプレイ 27. 観衆の妨害 5

On the rubber - Get set - all the pitch - elax (Heel/Toe/ Heel/Toe) 球審の構えの 3 大ポイント : 1 スロット足のつま先が投手板方向に向いているか 2 ホームプレートが全部見えているか ( 頭の高さ 位置 ) 3 構えた姿勢が目分にとって快適か 6

* ストライク とコールする 肘は肩より上に上げる * ボールも Get set の姿勢のままで ボール とコールする ただし 動作はない 7

* 一塁ベースまでの打球のフェア / ファウルの判定は球審が行う * 一塁ファウルライン際の打球 ( フライを含む ) はラインをまたいでフェア / ファウルの判定を行う * 三塁ベースまでの打球のフェア / ファウルの判定は球審が行う * 三塁ファウルライン際の打球 ( フライを含む ) はラインをまたいでフェア / ファウルの判定を行う 8

明らかに死球の場合はボールデッドのジェスチャを省いてもよい 一塁塁審を指差して Did he go? 1~2 歩 一塁塁審の方向に踏み出して 左手で一塁塁審を指差して ( または手のひらで ) Did he go? ( 振った? ) と塁審に聞く ( 三人制のとき ) 三塁塁審を指差して Did he go? 1~2 歩 三塁塁審の方向に踏み出して 左手で三塁塁審を指差して ( または手のひらで ) Did he go? ( 振った? ) と塁審に聞く 塁審振っていない場合セーフと同じジェスチャー No, he didn t go. ノースイング 塁審振った場合アウトと同じジェスチャー Yes, he went. スイング 9

9. * 塁審は 右手で投手を指差しながら ザッツ ボーク と発声し そして プレイが一段落してからタイムをかけ ボークの処置をとる 10. 視野を広く プレイに正対する * ただし走者がいないときは スタンテ ィンク セットホ シ ション ( 立ったままの姿勢で ひざを少し曲げて構える ) でもよい 判定の 3 大ポイント 1 判定するときはとまって両ひざに軽く手を置きプレイを見極める 2 距離を一歩近づくより 一歩動いて良い角度をとるように心がける 3いつでも次にどのようなプレイが起きるかを想像しながら行動する 10

11. タイミングはアウトだが 野手の足が離れた場合 12. * 野手がボールを落としたとき Safe! Drop the ball * 野手が お手玉 したとき Safe! Juggle the ball * 走者がタッグをかいくぐったとき Safe! No tag! 11

13. フェア フェア テリトリーを指差す * ライン際の打球に対しては ラインをまたいでフェア / ファウルを判定する 14. 12

15. 打撃妨害 (1) 球審は左手で捕手を指差し インターフェア (That s interference!) と発声し プレイを見守る (2) 妨害にかかわらずプレイが続けられた場合は プレイの進行をよく見極め プレイが一段落した後に タイム をかけ ダイヤモンド内に踏み込んで右手で捕手を指差し インターフェア を宣告し 規則に則った適切な処置をとる * 規則に則った適切な処置をとる とは 打撃妨害の措置を適用したうえで 攻撃側の監督の選択権を待つ ということである (3) 処置後 球審は公式記録員に向かって左手甲を右手でたたき インターフェア があったことを知らせる (4) そして攻撃側の監督に プレイを生かすかあるいは妨害によるペナルティの適用を望むかをただちに選択させる (5) 選択の申し出がない場合は 打撃妨害の処置にてプレイを再開する 16. 故意落球 (1) インフィールドフライの判定と同様 原則として一番良く見える位置にいる審判員が 故意落球 を宣告する (2) 宣告は まず右腕をしっかり上方へ突き上げ バッターアウト 続いて タイム を宣告する 13

17. 18. ( 走者がセーフ又はランダウンになったら直ちに ) タイム! 14

19. * 打者走者と捕手が接触したが ( 妨害の可能性のあるプレイに対し ) 妨害がないことを知らせるときは That s nothing. ( ザッツ ナッシング ) と発声し セーフの形をとる 20. ( 打者を指さして ) 21. 15

22. ( 直ちに ) ( 走塁を妨害した野手を指差して ) 23. ( 走塁を妨害した野手を指差して ) ( 妨害を受けた走者に対してどの塁まで進塁できるかを指示する ) 16

24. (2) 宣告は 走者の方に一歩踏み込んで 右手でラインアウトの地点を指差して ラインアウト! そして ランナーアウト! を宣告する ラインアウト! ランナーアウト! 17

25. 球審は得点が入ったことをホームプレートを指差して示す 1 点! That run scores. That run scores. 公式記録員に向かって 1 点! Score that run ノーランスコア! 公式記録員に向かって 18

2006 新規項目 内野へのライン ドライブ * 内野へのライナーに対しては 一番よく見える位置にいる塁審 ( グラブの腹側の塁審 ) が原則キャッチ / ノーキャッチを判定する ( オープン グラブ ポリシーの原則 ) ( 二塁塁審が中にいる場合 ) P 投手への打球および極端な前進守備をとった内野手への正面の打球を判定する ⅠB 一塁手の正面および一塁手からライン寄りの打球ならびに二塁手の左の打球について判定する ⅡB 二塁手または遊撃手の正面の打球 一塁手または二塁手の右に飛んだ打球ならびに二塁手または遊撃手の左に飛んだ打球について判定する ⅢB 三塁手の正面および三塁手からライン寄りの打球ならびに遊撃手の右に飛んだ打球について判足する ( 二塁塁審が外にいる場合 ) オープン グラブ ポリシー ( グラブの腹側の塁審が判定する ) の原則に従う 審判員間の試合前の打合せ 試合中のコミュニケーション ( アイ コンタクトなど ) が重要である 19

2 四人制フォーメーション 20

審判員への指示事項審判員は試合時間の 5 分前にグランドに入り両チームと挨拶をかわし 7 球 ~8 球 (1 分以内 ) の準備投球を実施の後 球審が プレイ を宣告し試合を開始する 一塁 二塁 三塁塁審は挨拶の後 駆足で外野方向へ移動しグランドおよび球場の設備状況を確認後 外野内の定位置で待機し 最終準備投球を確認したら正規の位置へすばやく移動して試合を開始する イニング間の適切な位置イニング間および投手が交代し準備投球をする間の塁審の適切な位置は一塁二塁間の ( 二塁三塁間の ) 外野芝生上へ数歩入った位置です 監督 コーチまたは伝令がマウンドへ行ったときは 走者に基づき 塁審は内野内の中央 ( 塁とマウンドの中央 ) に位置する 審判はイニング間または投手交代のとき選手 監督 コーチ 伝令の話を伺うような位置に立ってはならない イニング間における球審の位置は一塁線もしくは三塁線のファールラインで本塁から一塁 三塁の 1/4~1/2 のところである 監督 コーチまたは伝令がマウンドへ行ったときは 球審は守備側チームのダッグアウトの反対側のファールラインに位置する これらの位置に立つ目的はイニング間 監督 コーチ 選手の会話や対立を刺激しない 中立の位置 に審判がいることです もし球審がイニング間に特別の問題を抱えているようであればそのチームのダッグアウトから反対のファールラインに位置しなければならない 同じことは塁審にも該当する すなわち イニング間に外野へ向かう選手と問題を刺激するようであれば そのようなエリアに位置してはならない 馴れ馴れしい態度審判員は試合を適切に行うため 試合進行中に選手またはコーチなどおよび他の審判員と不必要な会話をしてはならない 審判員は試合のため球場へ向かい 帰宅するまで公式な連盟の代表者であり ジーンズ 半パンツ T シャツ テニスシューズおよびサンダルなどは着用してはならない 常に 審判にふさわしい服装でなければならず 球場内では決められた審判服を着用する また 審判員はみな審判をやりやすい容姿とし 短くカットしたヘアスタイルが必要です 審判員は野球規則のすべての知識を持ち合わせ 優れた常識ある適用を行うためルール ブックを読み理解する 審判員の状況判断と姿勢審判員相互の支援と協力を怠ってはならない 特に自らのプレイが見えないようなときには躊躇せず支援を求めなさい 目的はすべての判定 ( 決定 ) を正確にするためです 審判の仕事に誇りを持ちなさい すべての試合は許すことと忘れることです 試合は常に新鮮な気持ちで臨んでください 試合は常に公平で冷静に対応するようこころがけなければならない 選手に 批判的なコメントは避けなければならない 選手との話し合いでは語尾を荒げることなく静かに選手が去っていくように導くべきです プレイヤーの抗議を受け付けたときは 指さしや 身振り手振りで説明してはいけない ましてや 選手を押さえつけるような言葉や 去ろうとしている選手を呼び止める行為はしてはならない もし監督の抗議が規則適用に関する正当なものであればしっかりと受け付けなければならない 審判員としての威厳を保ち公平にかつ冷静に対応しなければなりません 常にグランドではハッスルし俊敏に動いてください 試合を進めなさい 試合は審判員の一生懸命さと熱心さにより活気付きます 審判は丁寧に 公平にかつ正確にすることで すべての人々から尊敬されます 21

一般的な取決め事項 走者がいないとき 一塁および三塁審判はファールエリアで立つ位置を決める 二塁手 遊撃手のプレイを確認できる位置です 審判の一人は外野飛球 ( 全ての飛球とライナー ) についてはトラブルボール ( アウトオブプレイとなる飛球 観衆の妨害など ) と同じように追いかける 外野へのライナー性打球はその場でキャッチかノーキャッチを判断する また 観衆の妨害やグランドルールについても確認しなければならない 審判は できる限り外野飛球やライナーを追いかける 宣告をするときは必ず止まって行わなければならない 外野飛球を追いかけた審判はプレイが終了するまで内野へ戻ってはならない 走者がいるとき ( 走者三塁を除く ) は 二塁審判は二塁ベースの内側 ( 内野内 ) に入る 位置は二塁手側又は遊撃手側のどちらでも的確に ( 快適に ) 判定できるところとする 内野内に位置した二塁審判は外野飛球 / ライナーを追いかけない 球審はスコアリングポジションに走者がいる場合は本塁でのプレイに備える 唯一 一塁および三塁をカバーするのは走者一塁および走者なしのときである 注意事項 フォーメーションの図解は 実際のプレイにおける位置取り ( ポジショニング ) を示すものではありません しかし審判員の一般的な動作および塁の責任範囲を大まかに示しています これらの図解は審判講習会での統一的メカニックスの習得のために示しているものであり 適切なポジショニングや角度を示しているものではありません 審判員相互のコミュニケーションが全てのプレイ状況での要点です いわゆるリミングの動作 ( 一塁 二塁間の外側を移動する ) は 外野手が左翼側の飛球を追いかけたのにともない塁審が外野飛球を追いかけたときの行動メカニックです 二塁審判がダイレクトに三塁へ移動する考え方 ( スライド概念 ) は 三塁審判が追いかける左翼エリアへの大きな外野飛球のとき 二塁走者が二塁ベース近くで躊躇しているかタッグアップ後に三塁への進塁を試みるプレイに対応するためです このスライドフォーメーションを使用した場合 二塁走者のタッグアップ確認 ( 補助 ) は一塁審判が行います 飛球を追いかけた審判員はカバーリングした審判員が走者のプレイを完了した後 引継ぎを行う 走者が三塁にいるとき 一塁審判は球審がファール飛球 ワイルドピッチ パスボールなどの確認のため本塁を離れた場合には 迅速に本塁をカバーし本塁のプレイに備えなければならない 22

四人制審判の取り決め事項 1 ポジショニング 1 無走者 走者三塁のとき 二塁塁審は 二塁ベースの後方に位置する 2 走者一塁 二塁 一 二塁 一 三塁 二 三塁 満塁のとき 二塁塁審は 一 二塁間または二 三塁間の内側に位置する ( 内野手が前進守備の場合は外側に位置する ) 3 一塁塁審 三塁塁審はいずれの場合もファウルラインの外側に立つ 2 外野への打球の責任範囲 外野への打球を追う審判は 角度を取りながら落下点に近づき 必ず止まって判定する A. 二塁塁審が外側に位置した場合 1 左翼手より向かって左側の打球 三塁塁審 2 左翼手正面の前後から右翼手正面の前後までの打球 二塁塁審 3 右翼手より向かって右側の打球 一塁塁審 B. 二塁塁審が内側に位置した場合 ( 外野への打球は追わない ) 1 中堅手より向かって左側の打球 三塁塁審 2 中堅手正面の前後より向かって右側の打球 一塁塁審. 外野への打球を追った塁審は打球を判定した後その場に留まり 担当していた塁は他の審判に任せる カバーに行った審判は その塁の審判が戻るまで その塁を離れてはいけない 3 球審の動き 1 無走者 走者一塁の場合は一塁または三塁をカバーする 2 走者が二塁または三塁のスコアリングポジションにいるときは本塁に留まる 4 トラブルボール 次のトラブルボールの場合 審判はいい角度をとりながらできるだけ近づいて判定する 1 右翼線または左翼線寄りの打球 2 外野手が前進して地面すれすれで捕る打球 3 外野手が背走するフェンス際の打球 4 野手が集まる打球 23

注 プレイに備える 打球および送球の行方を確認し 走者の行動を観察しながら塁上でのプレイに備えること プレイが一段落するまで 打球が処理され 野手から内野方向に返球されるまでをいう タッグアップなど 走者のタッグアップ 追越し オブストラクションの確認などをいう すべてのプレイ 触塁 タッグアップ ランダウンプレイなどをいう リミング 一塁塁審が 一 二塁を結ぶラインの外側から一 二塁のプレイに備える動きをいう ( 走者二塁 走者三塁 走者一 二塁 走者一 三塁 走者二 三塁 満塁で 中堅手から左側の外野飛球を三塁塁審または二塁塁審が追った場合 ) 24

四人制クロックワイズの基本メカニクス 無走者 一塁または三塁塁審 二塁塁審 外野への打球の際の各審判の責任 (1) 二塁塁審は二塁ベースの後方 ( 芝の部分 ) に位置し その位置は一塁側 三塁側どちらでも構わない (2) 二塁塁審は左翼手定位置 ( 正面または背後の打球を含む ) から 右翼手定位置 ( 正面または背後の打球を含む ) までの打球に責任を持つ (3) 一塁塁審は右翼手定位置から右翼線寄りの打球に責任を持つ (4) 三塁塁審は左翼手定位置から左翼線寄りの打球に責任を持つ (5) 球審は外野への打球に対する責任を持たない 25

内野へのラインドライブ 内野へのライナーに対しては 一番よく見える位置にいる塁審 ( グラブの腹側の塁審 ) が原則キャッチ / ノーキャッチを判定する ( オープン グラブ ポリシーの原則 ) 3 3 3 3 SS 3 2 3 2 2 2 2 2 2 2 1 1 2 1 1 1 1 P P P P 二塁塁審が中にいる場合 P P 投手への打球および極端な前進守備をとった内野手への正面の打球を判定する 1 一塁手の正面および一塁手からラインよりの打球ならびに二塁手の左の打球について判定する 2 二塁手または遊撃手の正面の打球 一塁手または二塁手の右に飛んだ打球ならびに三塁手または遊撃手の左に飛んだ打球について判定する 3 三塁手の正面および三塁手からラインよりの打球ならびに遊撃手の右の打球について判定する 3 3 3 2 2 2 2 3 SS 3 P P P 3/1 P 2 1 P P 1 1 1 P P P P 二塁塁審が外にいる場合 P オープン グラブ ポリシー ( グラブの腹側の塁審が判定する ) の原則に従う 審判員間の試合前の打ち合わせ 試合中のコミュニケーション ( アイコンタクトなど ) が重要である 26

四人制クロックワイズの基本メカニクス 無走者 a. 左翼手よりライン寄りの打球を三塁塁審が追った場合 P 三塁での プレイに備える 打者走者の一塁触塁を確認し 打者走者が二塁に向かい 球審が三塁へ移動したら本 塁での プレイに備える 二塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その 場に留まる b. 右翼手よりライン寄りの打球を一塁塁審が追った場合 P 打者走者の一塁触塁を確認し 一塁および本塁での プレイに備える 打者走者が二 塁に向かったら本塁に戻る 打球を追い プレイが一段落するまで その 場に留まる 二塁での プレイに備える 三塁での プレイに備える 27

四人制クロックワイズの基本メカニクス 無走者 c. 左翼手から右翼手までの打球を二塁塁審が追った場合 ( 二塁でのプレイが生じると思われる場合 ) P 三塁での プレイに備える 打者走者の一塁触塁を確認し 打者走者が二塁に向かい 球審が三塁へ移動したら本 塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 二塁ベース内野内に移動し 二塁での プレイに備える d. 内野ゴロによって一塁でプレイが生じるときの球審の動き P 打者走者の後方を45フィート地点までつい SS ていき その後の プレイに備える 一塁での プレイに備える 二塁での プレイに備える 三塁での プレイに備える B 28

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者一塁 一塁塁審 三塁塁審 外野への打球の際の各審判の責任 (1) 二塁塁審は内野内に位置し その位置は二塁ベースの一塁寄り 三塁寄りどちらでも構わない この場合外野への飛球 ( ライナー ) に対する責任は持たない (2) 一塁塁審は中堅手定位置 ( 正面または背後の打球を含む ) から右翼線寄りの打球に責任を持つ (3) 三塁塁審は中堅手定位置から左翼線寄りの打球に責任を持つ (4) 球審は外野への打球に対する責任を持たない 29

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者一塁 a. 中堅手より左側の打球を三塁塁審が追った場合 ( 球審が三塁へ向かった場合 ) P 三塁での プレイに備える 一塁走者の行動 ( タッグアップなど を含む ) および打者走者の一塁触塁を確認し 一塁走者が三塁に向かい 球審が三塁へ移動したら本塁へ向かう 視野を広げながら ( ステップバック ) 一塁走者の二塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その 場に留まる b. 中堅手より右側の打球を一塁塁審が追った場合 P 一塁走者の行動 ( タッグアップなど を含む ) および打者走者の一塁触塁を確認し 一塁および本塁での プレイに備える ( 一塁走者の一塁への帰塁プレイを含む ) 一塁走者の動きを見て本塁に戻る 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 視野を広げながら ( ステップバック ) 一塁走者の二塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える ( 打者走者の一塁への帰塁プレイを含む ) 三塁での プレイに備える 30

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者二塁 一塁塁審 三塁塁審 外野への打球の際の各審判の責任 (1) 二塁塁審は内野内に位置し その位置は二塁ベースの一塁寄り 三塁寄りどちらでも構わない この場合外野への飛球 ( ライナー ) に対する責任は持たない (2) 一塁塁審は中堅手定位置 ( 正面または背後の打球を含む ) から右翼線寄りの打球に責任を持つ (3) 三塁塁審は中堅手定位置から左翼線寄りの打球に責任を持つ (4) 球審は外野への打球に対する責任を持たない (5) 外野への打球の際の各審判の責任は走者一塁の場合と同じである 31

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者二塁 a-1. 中堅手より左側の打球を三塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 打者走者の一塁触塁を確認し 打者走者の一 二塁での プレイに備える 二 三塁間寄りのマウンド方向に移動し 二塁走者の二塁への帰塁 タッグアップまたは三塁触塁を確認し 二塁走者および打者走者の三塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる b. 中堅手より右側の打球を一塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その 場に留まる 視野を広げながら ( ステップバック ) 二塁走 者のタッグアップを確認し 一 二塁での す べてのプレイ に備える 三塁での プレイに備える 県 二塁走者のタッグアップを補助する 32

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者三塁 一塁または三塁塁審 二塁塁審 外野への打球の際の各審判の責任 (1) 二塁塁審は二塁ベースの後方通常は遊撃手の後方に立つが とくにその位置を限定するものでない (2) 二塁塁審は左翼手定位置 ( 正面または背後の打球を含む ) から 右翼手定位置 ( 正面または背後の打球を含む ) までの打球に責任を持つが 左翼手よりに位置したときは左翼線寄りの打球以外の左翼手への打球にも責任を持つ (3) 一塁塁審は右翼手定位置から右翼線寄りの打球に責任を持つ (4) 三塁塁審は左翼手定位置から左翼線寄りの打球に責任を持つ (5) 球審は外野への打球に対する責任を持たない (6) 原則として外野への打球の際の各審判の責任は無走者の場合と同じである 33

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者三塁 a. 左翼手よりライン寄りの打球を三塁塁審が追った場合 P 三塁走者のタッグアップを確認し 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 打者走者の一塁触塁を確認し 打者走者の 一 二塁での プレイに備える 三塁方向に移動し 三塁での プレイに備え る 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる b. 右翼手よりライン寄りの打球を一塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 内野内に移動し 打者走者の一 二塁での すべてのプレイ に備える 三塁走者のタッグアップを確認し 三塁で の プレイに備える 34

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者三塁 c. 左翼手から右翼手までの打球を二塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 打 者走者の一塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 三塁走者のタッグアップを確認し 三塁で の プレイに備える 35

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者一 二塁 a. 中堅手より左側の打球を三塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 一塁走者のタッグアップまたは二塁触塁および打者走者の一塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える 二 三塁間寄りマウンド方向に移動し 二塁走者の二塁への帰塁 タッグアップまたは二塁走者の三塁触塁を確認し 三塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 県 二塁審判は二塁走者のすべてのプレイに責任を持つ 一塁審判は一塁走者と打者走者のすべてのプレイに責任を持つ b. 中堅手より右側の打球を一塁塁審が追った場合 P 一塁走者のタッグアップまたは打者走者の一塁触塁を確認し その後 二塁走者が本塁に向かえば本塁に戻り 本塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 視野を広げながら ( ステップバック ) 二塁走者のタッグアップまたは一塁走者の二塁触塁を確認し 一塁走者および打者走者の一 二塁での すべてのプレイ に備える 三塁での プレイに備える 県 二塁走者のタッグアップを補助する 36

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者一 三塁 a. 中堅手より左側の打球を三塁塁審が追った場合 P 三塁走者のタッグアップを確認し 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 一塁走者の行動 ( タッグアップなど を含む ) および打者走者の一塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える 三塁走者の帰塁および一塁走者の二塁触塁を確認し 二 三塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 県 一塁審判は一塁走者と打者走者の一 二塁のプレイに責任を持つ 二塁審判は一塁走者と打者走者の三塁でのプレイに責任を持つ b. 中堅手より右側の打球を一塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 視野を広げながら ( ステップバック ) 一塁走者のタッグアップを確認し 一塁走者および打者走者の一 二塁での すべてのプレイ に備える 三塁走者のタッグアップを確認し 三塁での プレイに備える 37

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者一 三塁 ( 二塁塁審が外側に位置した場合および内野手が前進守備の場合 ) a. 左翼手よりライン寄りの打球を三塁塁審が追った場合 P 三塁走者のタッグアップを確認し 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 一塁走者の行動 ( タッグアップなど を含む ) および打者走者の一塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える 内野内に移動し 三塁走者の帰塁および一塁走者の二塁触塁を確認し 一塁走者の二 三塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 県 一塁審判は一塁走者と打者走者の一 二塁のプレイに責任を持つ 二塁審判は一塁走者と打者走者の三塁でのプレイに責任を持つ b. 右翼手よりライン寄りの打球を一塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その 場に留まる 内野内に移動し一塁走者 ( タッグアップを含む ) および打者走者の一 二塁での すべてのプレイ に備える 三塁走者のタッグアップを確認し 三塁で の プレイに備える 38

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者一 三塁 ( 二塁塁審が外側に位置した場合および内野手が前進守備の場合 ) c. 左翼手から右翼手までの打球を二塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 一塁走者の行動 ( タッグアップなど を含む ) および打者走者の一塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その 場に留まる 三塁での プレイに備える ( 三塁走者のタッグアップを含める ) 39

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者二 三塁 ( 二塁塁審が内側に位置した場合 ) a-1. 中堅手より左側の打球を三塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 打者走者の一塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える 二塁走者の三塁触塁を確認し 三塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その 場に留まる a-2. 中堅手より左側の打球を三塁塁審が追った場合 ( 走者がタッグアップした場合 ) P 三塁走者のタッグアップを確認し 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 打者走者の一塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える 二塁走者のタッグアップを確認し 三塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 40

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者二 三塁 ( 二塁塁審が内側に位置した場合 ) b. 中堅手より右側の打球を一塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その 場に留まる 視野を広げながら ( ステップバック ) 一 二塁での すべてのプレイ に備える ( 二塁走者のタッグアップを含む ) 三塁走者のタッグアップおよび二塁走者の 三塁触塁を確認し 三塁での プレイに備える 県 二塁走者のタッグアップを補助する ( 二塁塁審が外側に位置した場合および内野手が前進守備の場合 ) a. 左翼手よりライン寄りの打球を三塁塁審が追った場合 P 三塁走者のタッグアップを確認し 本塁で の プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 打者走者の一塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える 内野内に移動し 二塁走者のタッグアップまたは三塁触塁を確認し 三塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 41

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者二 三塁 ( 二塁塁審が外側に位置した場合および内野手が前進守備の場合 ) b. 右翼手よりライン寄りの打球を一塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その 場に留まる 内野内に移動し 一 二塁での すべてのプレイ に備える ( 二塁走者のタッグアップ含む ) 三塁走者のタッグアップを確認し 三塁で の プレイに備える 県 二塁走者のタッグアップを補助する ( 二塁塁審が外側に位置した場合および内野手が前進守備の場合 ) c. 左翼手から右翼手までの打球を二塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 県 二塁走者のタッグアップを補助する 内野内に移動または リミング によって 二塁走者のタッグアップおよび打者走者の一塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 三塁走者のタッグアップを確認し 三塁での プレイに備える 42

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者一 二 三塁 ( 二塁塁審が内側に位置した場合 ) a-1. 中堅手より左側の打球を三塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 一塁走者の二塁触塁および打者走者の一塁触塁を確認し 一 二塁での プレイに備える 二塁走者の三塁触塁を確認し 三塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その 場に留まる a-2. 中堅手より左側の打球を三塁塁審が追った場合 ( 走者がタッグアップした場合 ) P 三塁走者のタッグアップを確認し 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 一塁走者のタッグアップを確認し 二塁での プレイに備える 二塁走者のタッグアップを確認し 三塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 43

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者一 二 三塁 ( 二塁塁審が内側に位置した場合 ) b. 中堅手より右側の打球を一塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その 場に留まる 視野を広げながら ( ステップバック ) 一 二塁 走者のタッグアップを確認し 一 二塁での すべてのプレイ に備える 三塁走者のタッグアップおよび二塁走者の三塁触塁を確認し 三塁での プレイに備える 県 二塁走者のタッグアップを補助する ( 二塁塁審が外側に位置した場合および内野手が前進守備の場合 ) a. 左翼手よりライン寄りの打球を三塁塁審が追った場合 P 三塁走者のタッグアップを確認し 本塁での プレイに備える 内野内に移動または リミング によって 一塁走者のタッグアップまたは二塁触塁と打者走者の一塁触塁を確認し 一塁走者の帰塁および打者走者の一 二塁での プレイに備える 内野内に移動し 二塁走者のタッグアップ ( 帰塁含む ) または三塁触塁を確認し 三塁での プレイに備える ( 三塁走者の帰塁を含む ) 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 44

四人制クロックワイズの基本メカニクス 走者一 二 三塁 ( 二塁塁審が外側に位置した場合および内野手が前進守備の場合 ) b. 右翼手よりライン寄りの打球を一塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる すばやく一 二塁間の内側に移動して 一 二塁走者のタッグアップを確認し 一 二塁での すべてのプレイ に備える 三塁走者のタッグアップおよび走者の三塁 触塁を確認し 三塁での プレイに備える 県 二塁走者のタッグアップを補助する ( 二塁塁審が外側に位置した場合および内野手が前進守備の場合 ) c. 左翼手から右翼手までの打球を二塁塁審が追った場合 P 本塁での プレイに備える 県 二塁走者のタッグアップを補助する 内野内に移動または リミング によって 一 二塁走者のタッグアップを確認し 一 二 塁での すべてのプレイに備える 打球を追い プレイが一段落するまで その場に留まる 三塁走者のタッグアップおよび各走者の三塁触塁を確認し 三塁での プレイに備える 45