国土技術政策総合研究所 研究資料

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別表第 1 大気の汚染に係る環境上の基準 物質基準値対象地域 二酸化硫黄 1 時間値の1 日平均値が0.04pp m 以下であり かつ 1 時間値が0.1ppm 以下であること 一酸化炭素浮遊粒子状物質二酸化窒素光化学オキシダント 1 時間値の1 日平均値が10ppm 以下であり かつ 1 時間値の

平成 29 年度 一般廃棄物最終処分場の維持管理記録 施設の名称 : 弘前市埋立処分場第 2 次 ( 第 1 区画 第 2 区画 ) 施設の位置 : 弘前市大字十腰内字猿沢 埋立廃棄物の種類及び数量 ( 単位 :kg) 区分 種類 平成 29 年平成 30 年 4 月 5 月 6 月

(板橋区) 第31~34号様式

1 土壌汚染対策法について 土壌汚染対策法は平成 15 年 2 月 15 日に施行され 平成 22 年 4 月 1 日に改正されました この法律は 土壌汚染の状況を把握して 人の健康被害を防止するための対策を実施し 国民の健康を保護することを目的としています この法律によって 有害物質を取り扱ってい

平成 24 年度維持管理記録 ( 更新日平成 25 年 4 月 26 日 ) 1. ごみ焼却処理施設 (1) 可燃ごみ焼却量項目単位年度合計 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 A B 炉合計焼却量 t 33, ,972


処分した廃棄物 ( 平成 23 年 5 月分 ) 種類焼却灰破砕不燃物合計重量 (t) 塩化物イオン 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 μs/cm 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 アルキル水銀 検出されないこと 0.00

様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 船見処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 放流水槽 試料採取年月日 H H H H H 測定結果の得られた年月日 H H H30.6.6

参考資料

大栄環境 ( 株 ) 和泉リサイクルセンター平井 5 工区管理型最終処分場 / 処理実績平成 26 年度契約処理 : 管理型埋立区分品目 平成 26 年 平成 27 年 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 燃え殻

様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 守山南部処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 調整槽放流水試料採取口 試料採取年月日 H H H H H H 測定結果の得られた年月日 H30.5.7

施設名施設住所項目一般埋め立てた廃棄物廃棄物 (ton) 擁壁の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 遮水工の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 周縁地下水の水質検査結果 斜里町清掃センター最終処分場斜里町以久科北 破砕ごみ 内容 生ごみ残差 合計 点検を行った年月日

埋立てた一般廃棄物の種類及び数量の記録 ( 平成 30 年度 ) 最終処分場名 : 第二処分場 単位 : トン 種 類 数量 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 搬入量一般廃棄物焼却灰 1, , , 合計

北清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7 4

渋谷清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰 ( 含有試験 ) 6 4 周辺大気環境調査結果 7 5 試料採取日一覧 8 (

埋立てた一般廃棄物の種類及び数量の記録 ( 平成 30 年度 ) 最終処分場名 : 第二処分場 単位 : トン 種 類 数量 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 搬入量一般廃棄物焼却灰 1, , , 合計

[ 廃棄物の最終処分場 ( 管理型 )] 平成 29(2017) 年度 1 施設名称 1 号管理型処分場 (1) 埋立てた廃棄物の各月ごとの種類及び数量 規則第 12 条の 7 の 2 第 8 項イ 種類汚泥燃え殻紙くずばいじん 合計 単位 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月

品川清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7


練馬清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

足立清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

有明清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

第 2 編 地下水の水質測定結果

練馬清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

世田谷清掃工場 平成 27 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) スラグ ( ガス化溶融 )( 含

中央清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

理由 1) 備考人為的原因による汚染のおそれ地歴調査チェックリスト < 土壌汚染状況調査結果報告用 > 土壌汚染対策法第 3 条調査 報告日 平成年月日 工場又は事業場 * の名称工場又は事業場 * の敷地であった土地の所在地 * 使用が廃止された有害物質使用特定施設に係る工場又は事業場 ( 法第

[ 法第十五条の二の三 法第十五条の二の四 ] 会社名株式会社倉敷環境 産業廃棄物処理施設維持管理記録簿 ( 管理型埋立区域 2) 平成 26 年度 対象期間 : 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 3 月 31 日 1. 埋め立てた産業廃棄物の種類及び数量 [ 規十二条の七の二八イ

No. QCVN 08: 2008/BTNMT 地表水質基準に関する国家技術基準 No. QCVN 08: 2008/BTNMT National Technical Regulation on Surface Water Quality 1. 総則 1.1 規定範囲 本規定は 地表水質

【新旧対照表】(別表第1、別表第4)

表 4-18 大気汚染防止法に基づく指定物質

理由 1) 備考人為的原因による汚染のおそれ地歴調査チェックリスト < 土壌汚染状況調査結果報告用 > 土壌汚染対策法 ( 第 4 条 第 5 条 ) 調査 第 4 条 第 5 条のいずれかを で選択すること 報告日 平成年月日 調査の対象となる 土地の所在地 調査実施者 指定調査機関の氏名又は名称


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4. 再生資源の利用の促進について 建近技第 385 号 平成 3 年 10 月 25 日 4-1

2016 年度分 水 道 名美唄市水道課 浄水場名 浄水方法急速ろ過検査機関名 原水水質 桂沢水道企業団 美唄浄水場 水源名石狩川水系美唄ダム水源種別表流水 ( ダム直接 ) 番 号 項目名基準値最高値最小値平均値測定回数 [ 基準項目 ] 1 一般細菌 100/ml 以下

平成 29 年度一般廃棄物処理施設維持管理状況 ( 最終処分場 ) 最終処分量単位 :t 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 不燃物

(様式第8号)

事業者のみなさんへ

共通資材

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Ⅰ 4 5 一般事業所 ( 旅館 畜舎以外の事業所 ) に係る基準 し尿その他生活に起因する下水のみを排出する事業所 ( 上記 又はに該当するものを除く ) 事業所の区分 下水道終末処理場 ( 下水道法第 条第 6 号に規定する終末処理場 ) し尿処理場 ( 廃棄物処理法第 8 条に基づく一般廃棄物

Microsoft Word _付着物結果概要31-61

地下水の水質及び水位地下水の水質及び水位について 工事の実施による影響 ( 工事の実施に伴う地下水位の変化 地下水位流動方向に対する影響 並びに土地の造成工事による降雨時の濁水の影響及びコンクリート打設工事及び地盤改良によるアルカリ排水の影響 ) を把握するために調査を実施した また

積算内訳表 名称規格 形状寸法単位数量単価金額摘要直接測量費 8,261,368 環境調査 8,261,368 水域環境調査業務 8,261,368 調査準備 366,120 調査準備 366,120 1 調査準備 , ,109 2 機材運搬 (2 往復当り ) 1.00

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検査項目 病原生物 重金属 無機物質 一般有機化学物質 消毒副生成物 重金属 ( 着色 ) 平成 24 年度水質検査結果表 ( 浄水 ) 上水道恩志水源系統採水地点 : 大谷地内給水栓 検査機関 :( 財 ) 鳥取県保健事業団 項目 基準値 単位 4 月 5 日 5 月 10 日 5 月 28 日

有明清掃工場

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2,3-ジメチルピラジンの食品添加物の指定に関する部会報告書(案)

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秩父広域市町村圏組合 浄水課 浄水

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3.届出排出量・移動量の経年変化の概要について

しょうゆの食塩分測定方法 ( モール法 ) 手順書 1. 適用範囲 この手順書は 日本農林規格に定めるしょうゆに適用する 2. 測定方法の概要 試料に水を加え 指示薬としてクロム酸カリウム溶液を加え 0.02 mol/l 硝酸銀溶液で滴定し 滴定終点までに消費した硝酸銀溶液の量から塩化ナトリウム含有

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リスクコミュニケーションのための化学物質ファクトシート 2012年版

研究報告58巻通し.indd

公共用水域水質データファイル 利用説明書 検体値 環境省水 大気環境局水環境課 第 1 版作成年月日平成 24 年 8 月 22 日

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環境モニタリング結果について 資料 1 環境モニタリング調査地点図 ( 浸出水 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 発生ガス 悪臭 ) ( 放流先河川 周辺地下水 ) Ⅰ Ⅱ 浸出水 放流水 1 浸出水 2 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 1 観測井 1 号 2 観測井 2 号 3 観測

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Taro-別紙2-4:土壌汚染対策法施行令の一部を改正する政令(参照条文)

一般廃棄物処理施設の維持管理状況の情報の公表 廃棄物の処理及び清掃に関する法律第 9 条の 3 第 6 項の規定に基づき 維持管理に関する情報を公表します 施設名称 十和田ごみ焼却施設 設置場所 青森県十和田市大字伝法寺字大窪 60 番地 3 設置者名 十和田地域広域事務組合管理者小山田久 問合せ先

“にがり”の成分や表示等についてテストしました

品目 1 四アルキル鉛及びこれを含有する製剤 (1) 酸化隔離法多量の次亜塩素酸塩水溶液を加えて分解させたのち 消石灰 ソーダ灰等を加えて処理し 沈殿濾過し更にセメントを加えて固化し 溶出試験を行い 溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する (2) 燃焼隔離法アフターバーナー及びスクラバ

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土壌溶出量試験(簡易分析)

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食品衛生の窓

第 2 章地下水水質測定結果 第 1 地下水水質測定結果の概要 県内地下水について 水質汚濁防止法第 16 条第 1 項の規定に基づき 平成 26 年度地下水水質測定計画 を定め 地下水質の監視を行った さらに ダイオキシン類についても ダイオキシン類対策特別措置法第 26,27 条に基づき 調査測

一例として 樹脂材料についてEN71-3に規定されている溶出試験手順を示す 1 測定試料を 100 mg 以上採取する 2 測定試料をその 50 倍の質量で 温度が (37±2) の 0.07mol/L 塩酸水溶液と混合する 3 混合物には光が当たらないように留意し (37 ±2) で 1 時間 連

Sustainability Data Book 2018

別添 2 届出排出量 移動量の経年変化の概要について 化学物質排出把握管理促進法に基づき事業者から届け出のあった平成 21 年度の排出量及び移動量の集計結果について 前年度までの集計結果 と比較した結果は以下のとおりです なお 平成 13,14 年度届出分については 届出事業所の対象化学物質の取扱量

4 環境安全性 5 品質管理 6 環境負荷 製品又は再生資源が溶出量基準 Ⅱ 群に適合すること 鉄鋼スラグ 下水汚泥溶融スラグ又は一般廃棄物溶融スラグを再生資源として使用する場合は 併せて 製品又は再生資源が含有量基準群 ( シアンに係る基準を除く ) に適合すること コンクリート塊のみを再生資源と

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4 汚濁負荷量測定手法届出書記入例 78

資料2 食品衛生法に基づく魚介類への残留基準の設定に対応した水質汚濁に係る農薬登録保留基準の改定について(農薬小委員会報告)

子を 50% の割合で分離できる分粒装置を用いて, より粒径の大きい粒子を除去した後に採取される粒子をいう 注 3 測定方法については, 国の環境基準 ( 以下 環境基準 という ) の取扱いに準ずるものとする ただし, 降下ばいじんについては, デポジットゲージ法 ( 英国規格 ) によるものとす

様式第1号(第1条関係)

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A6/25 アンモニウム ( インドフェノールブルー法 ) 測定範囲 : 0.20~8.00 mg/l NH 4-N 0.26~10.30 mg/l NH ~8.00 mg/l NH 3-N 0.24~9.73 mg/l NH 3 結果は mmol/l 単位でも表示できます 1. 試料の

栄養成分等の分析方法等及び「誤差の許容範囲」の考え方について

別紙 2 平成 28 年度水環境の状況について 県は 水質汚濁防止法に基づいて 国土交通省 同法の政令市である横浜市 川崎市 相模原市 横須賀市 平塚市 藤沢市 小田原市 茅ヶ崎市 厚木市及び大和市と共同して 公共用水域及び地下水の水質の測定を行いました 1 測定結果の概要 (1) 公共用水域測定結

14551 フェノール ( チアゾール誘導体法 ) 測定範囲 : 0.10~2.50 mg/l C 6H 5OH 結果は mmol/l 単位でも表示できます 1. 試料の ph が ph 2~11 であるかチェックします 必要な場合 水酸化ナトリウム水溶液または硫酸を 1 滴ずつ加えて ph を調整

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1/120 別表第 1(6 8 及び10 関係 ) 放射性物質の種類が明らかで かつ 一種類である場合の放射線業務従事者の呼吸する空気中の放射性物質の濃度限度等 添付 第一欄第二欄第三欄第四欄第五欄第六欄 放射性物質の種類 吸入摂取した 経口摂取した 放射線業 周辺監視 周辺監視 場合の実効線 場合

フォルハルト法 NH SCN の標準液または KSCN の標準液を用い,Ag または Hg を直接沈殿滴定する方法 および Cl, Br, I, CN, 試料溶液に Fe SCN, S 2 を指示薬として加える 例 : Cl の逆滴定による定量 などを逆滴定する方法をいう Fe を加えた試料液に硝酸

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3M 皮膚貼付用両面粘着テープ # /10/25 3M Article Information Sheet Copyright,2018,3M Company All right reserved. 本情報は 3M の製品を適切にご使用頂くために作成したものです 複製ないしダウンロー


第 1 章 騒音調査

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2.3 凍結防止剤 (NaCl) の基準 2.3.1 凍結防止剤の使用状況 (1) 凍結防止剤の種類一般に使用されている あるいは開発中の凍結防止剤は 塩化物系と酢酸系 その他がある ( 参照表 2-1-3) よく使用されるのは塩化物系のものとなっている 凍結防止剤の使用量は図 2-1-6に示すとおり 年々増加傾向にあり平成 15 年度には 49.8 万 tの使用量となっていた 使用している種類は塩化ナトリウムが圧倒的に多くなっている 管理機関別の平成 15 年度の凍結防止剤の購入量比率は 次の通りである 高速道路管理での購入量が 42 % 直轄国道管理での購入量が 25 % 次いで県管理で 30 % 市管理では 3 % 程度となっており 高速道路および直轄国道での使用が全体の 67 % を占めている ( 図 2-3-1 参照 ) 県管理 30% 市管理 3% 高速道路 42% 高速道路直轄国道県管理市管理 直轄国道 25% 図 2-3-1 機関別凍結防止剤購入量 ( 平成 15 年度 ) (2) 原産地購入塩の原産地を整理すると以下の通りである 日本道路公団はメキシコ産が多いが 日本道路公団以外では中国産が多く 1/2 を占める 全体では 国内産は全体の約 24% 程度で 中国産が最も多く全体の 35 % を占めている 表 2-3-1 塩化ナトリウム購入塩の原産地 ( 単位 :t) 原産地 全体 日本道路公団 日本道路公団以外 日本 85,511 25,756 59,755 メキシコ 109,441 89,194 20,247 オーストラリア 24,347 18,842 5,505 中国 126,487 42,983 83,503 その他 16,228 14,296 1,932 合計 (t) 362,014 191,071 170,943 その他は 原産地が複数 ( 日本及びメキシコ メキシコ及びオーストラリア ) のもの ( 集計期間 : 平成 14 年 11 月 13 日 ~ 平成 15 年 4 月 24 日 ) 19

その他 16,228t(4%) 日本 85,511t(24%) 中国 126,487t(35%) 全体 362,014t 中国 42,983t(22%) その他日本 14,296t(7%) 25,756t(13%) 日本道路公団 191,071t オーストラリア 24,347t (7%) メキシコ 109,441t (30%) 中国 83,503t(49%) その他 1,932t(1%) 日本道路公団以外 170,943t 日本 59,755t(35%) オーストラリア 18,842t(10%) メキシコ 89,194t(48%) オーストラリア 5,505t(3%) メキシコ 20,247t(12%) 図 2-3-2 塩化ナトリウム購入塩の原産地 2.3.2 塩化ナトリウムの品質規定平成 14 年 4 月からの塩の輸入自由化に伴い 道路の凍結防止剤として使用する輸入塩について 平成 16 年 3 月に国土交通省道路局国道 防災課道路防災対策室によって検討委員会が設置され 塩化ナトリウムの品質規定がまとめられた (1) 目的 ( 目的 ) 道路で凍結防止剤として使用する塩化ナトリウムが有すべき品質について検討したものである (2) 適用範囲 ( 適用範囲 ) 凍結防止剤として使用する塩化物のうち 塩化ナトリウムに適用するものであり 塩化ナトリウムと他の塩化物等の混合物については検討対象外である なお 道路管理者は 地域特性 雪氷作業状況等を勘案し 凍結防止剤として使用する塩化ナトリウムの品質を設定することができる 20

(3) 塩化ナトリウムの品質に関する検討項目 ( 検討項目 ) 塩化ナトリウムの品質として 以下の項目について検討を行った (1) 純度 (2) 異物等 (3) 粒径 (4) 含水率 (5) 有害物 (4) 純度 ( 純度 ) 純度は 95% 以上を基本とすることが適当と考えられる 1) 用語の定義 用語 純度 試料に含まれる水分 NaCl 以外の成分 不溶解分を除いた塩化ナトリウムの重量割合を表す 定義 NaCl 以外の成分 水分 不溶解分 NaCl の純度 2) 設定根拠純度 95% 以上とする理由 純度が低下すると凍結防止効果も低下するため 純度は高い方が望ましい ( 財 ) 塩事業センターが輸入する際の品質規格として 純度 95% 以上としている ほとんどの機関が 95% 以上を採用している 現状の国内に流通している塩は すべて純度 95% 以上であり 純度と凍結防止効果の関係を検討する材料がない そのため 純度規定を下げる根拠が見あたらず 95% 以上を採用することとした 21

(5) 異物等 ( 異物等 ) 異物の混入 異臭が無いことが適当と考えられる 納入時に固結のないことが適当と考えられる 1) 用語の定義 用語異物異臭固結 定義試料に含まれる不溶解分のうち 異質で著しく大きなもので 金属類 石等の無機物質 昆虫類 ゴミ等 一般的に塩に混入しない物質をいう 試料に付着したカビや油分などの異臭をいう 水分 または 低温が原因で塩が固まることをいう 2) 設定根拠 1 異物の混入 異臭が無いこと とした理由 塩事業センターでは 納入元に対して 異物の混入 異臭 汚損塩または不純物の異物含有が無いこと を 輸入塩委託契約書 に記載している 汚損塩は 食用を前提として 船積み時の錆の付着や油汚れを考慮したものであるので 凍結防止剤としての機能としては規定する必要はないとした 不純物については 別途有害物質の項目があるため 明記しないこととした 2 納入時に固結のないこと とした理由 保管状態等により固結する場合が考えられるため 凍結防止剤散布に支障がない様 納入時に固結のないこととした (6) 粒径 ( 粒径 ) 地域特性 雪氷作業状況 保管状況等を考慮し 下記の範囲内で設定することが適当と考えられる 平均粒径 0.5~7.0 mm 最大粒径 16 mm 粒径の上限 下限 8.0 mm以上が 10% 以下 0.15 mm以下が 10% 以下 ただし 溶液散布用に対しては上記の規定は適用しない 22

1) 用語の定義 用語 定義 平均粒径 ふるい分け試験 * を実施し ふるい通過分積算値 50% または ふるい残分積算値 50% に相当する粒径を平均粒径とする ( 下図の通り ) 最大粒径 JIS Z 8801に規定されているふるい目開きのうち ふるい残分が0となる最小の目開きを最大粒径とする 粒径の上限 ある粒径以上の重量割合の規定 ( 下図の通り ) 粒径の下限 ある粒径以下の重量割合の規定 ( 下図の通り ) ふるい分け試験:JIS K 0069( 化学製品のふるい分け試験方法 ) 粒径の上限 (8.0 mm以上が 10% 以下 ) 100 90 80 平均粒径 ( ふるい通過分積算値 50% に対応する粒径 ) の範囲 0.5 mm 7.0 mm 70 60 50 40 30 ふるい通過分積算値 (%) 粒径の下限 (0.15 mm以下が 10% 以下 ) 0.1 1.0 平均粒径 10.0 粒径 ( mm ) 粒径の定義 ( 平均粒径 粒径の上限 粒径の下限 ) 2) 設定根拠 1 地域特性 雪氷作業状況 保管状況等を考慮し 下記の範囲内で設定した理由 低温地域において 細かな粒径が多いものは 低温時の固結の可能性がある 雪氷作業状況や保管状況によっても 地域特有の条件があると想定されるため 全体を包含する基準値の範囲内で設定することが適当とした 2 平均粒径を 0.5~7.0 mmとする理由 平均粒径 0.5 mm以上で作業性 効果が実証されている ( 日本道路公団 ) 凍結防止剤散布車を使用した場合 粒径が大きい (7~8 mm以上 ) と遠くまで飛散しすぎる 各機関の平均粒径の設定範囲は 0.5~7.0 mmの範囲にある 3 最大粒径を 16 mmとする理由 ベルトコンベア方式の凍結防止剤散布車の場合は ベルトコンベアとゲートの最小間隔が 12.6 mmとなり 最大粒径は この間隔より小さいことが望ましい ただし 過去の散布実績より 15 mmふるいを通過した原塩での閉塞は発生していない 20 10 0 23

塩事業センターの輸入塩の規格が 15 mm以下であり 直近のふるいサイズを考慮して 最大粒径は 16 mmとした 4 粒径の上限 下限 8.0 mm以上が 10% 以下 0.15 mm以下が 10% 以下とした理由 上限 下限および許容限度については 各機関の現状の規格を包括することを考慮した 上限の 6.7 mmについては ふるい目サイズを考慮して 6.7 mmを包括する 8.0 mmとした 粒径範囲は 0.15 mm~8.0 mm 許容限度はそれぞれ 10% 以下とした (7) 含水率 ( 含水率 ) 含水率は 3% 以下が適当と考えられる なお 低温固結が予想される場合は 1% 以下が望ましい 1) 用語の定義 用語含水率 定義試料に含まれる水分の重量割合を表す 2) 設定根拠 1 含水率 3% 以下とした理由 含水率が 5~6% を超えると塩の下部に水がたまる状態となる 含水率は少しでも小さい方が望ましいが ( 財 ) 塩事業センターの輸入塩の基準が 3% 以下であり この基準を採用した 2 低温固結が予想される場合は 1% 以下が望ましいとした理由 含水率が高くなるほど また 低温になるほど固結の程度が大きくなる 低温時に 含水率が 0.5~1% 以上になると固結の程度が大きくなるため 低温固結が予想される場合は 1% 以下が望ましいとした 24

(8) 有害物質 ( 有害物質 ) 凍結防止剤 ( 塩化ナトリウム ) 溶液の含有成分が水質汚濁防止法の排水基準のうち別表の基準に適合することが適当と考えられる 溶液濃度は 飽和溶液 (20 における飽和濃度 26.4%) を原則とするが 道路排水の塩分濃度に関して明確な測定資料がある場合には 道路管理者が資料に基づき溶液濃度を規定することが適当と考えられる なお 水質汚濁防止法第 3 条第 3 項の規定に基づいて 都道府県が条例で設定する排水基準がある場合はこれに準拠することが適当と考えられる 別 表 番号 有害物質の種類 許容限度 1 カドミウム及びその化合物 1Lにつきカドミウム0.1mg 2 シアン化合物 1Lにつきシアン1mg 有機燐化合物 ( パラチオン, メチルパラチオ 3 ン, メチルジメトン及びEPNに限る ) 1Lにつき1mg 4 鉛及びその化合物 1Lにつき鉛 0.1mg 5 六価クロム化合物 1Lにつき六価クロム0.5mg 6 砒素及びその化合物 1Lにつき砒素 0.1mg 7 水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物 1Lにつき水銀 0.005mg 8 アルキル水銀化合物 検出されないこと 9 PCB 1Lにつき0.003mg 10 チウラム 1Lにつき0.06mg 11 シマジン 1Lにつき0.03mg 12 チオベンカルブ 1Lにつき0.2mg 13 セレン及びその化合物 1Lにつきセレン0.1mg 14 ほう素及びその化合物 1Lにつきほう素 10mg 15 ふっ素及びその化合物 1Lにつきふっ素 8mg アンモニア, アンモニウム化合物亜硝酸化合 1Lにつきアンモニア性窒素に0.4を乗じたもの, 16 物及び硝酸化合物亜硝酸性窒素及び硝酸性窒素の合計量 100ミリ ( 注 ) 水質汚濁防止法における有害物質の排水基準のうち 揮発性物質を除いた項目 ほう素およびその化合物 ふっ素およびその化合物は海域以外の公共用水域の基準を採用 ( 注 ) 固結防止に使用されるフェロシアン化物は シアン化合物に分解される恐れがあるため その環境影響について科学的な知見が得られるまでは フェロシアン化物は添加しないことが望ましい 1) 用語の定義 用語 定義 有害物質 水質汚濁防止法による排水基準項目に定める 27 項目をさす 25

2) 設定根拠 1 水質汚濁防止法の排水基準を適用する理由 整備局等の資料によれば 冬期間 土壌中の残留した塩素量 (Cl - ) は最大でも 500mg/kg 以下であり 排水基準の許容限度まで有害物質が含まれていると仮定した場合でも 土壌の汚染に係る環境基準の許容限度を大きく下回る さらに 過去 10 年間の追跡調査の結果では 土壌中の残留塩分量は増加傾向にないことから土壌に有害物質が蓄積されることは想定されない そのため 散布した凍結防止剤の多くが排水施設から流出していると考えて 水質汚濁防止法の排水基準を考慮することが適当と考えられる 2 水質汚濁防止法の排出基準項目のうち 揮発性物質を除く理由 揮発性物質の用途は 塩の製造過程とは無関係であり 凍結防止剤に混入する機会が想定されない 揮発性物質が仮に原塩に混入していたとしても 塩の精製過程で水分より先に揮発するため 固体の塩には残留しないと考えられる 3 排水濃度を飽和濃度とすることを原則とする理由 溶液散布は 20% 溶液の散布を実施している 路面上の残留濃度は 一時的に飽和状態になることも想定される 最大限安全サイドを考慮すると飽和溶液を規定することが望ましい 温度規定は 室温の 20 が一般的であり なおかつ 安全サイドとなるので 20 ( 室温 ) における 26.4% を採用することが望ましい 4 道路管理者が資料に基づき溶液濃度を規定することができる理由実際の排水に含まれる塩分濃度の上限は 10% 程度であるとの報告例もあるため 道路管理者が 明確な排水濃度の根拠を示す資料を提示することができる場合には 道路管理者が溶液濃度を規定してもよいと考えた 26