MegaRAID SAS 12G Sotware Users Guide 追補版

Similar documents
MegaRAID SAS 12G Sotware Users Guide 追補版

アレイコントローラの仕様・選択

SASアレイコントローラカード PRAID EP400i / PRAID EP420i / PRAID EP440i

アレイコントローラ MegaRAID SAS ご使用前に

アレイコントローラ・SASコントローラ・SASカード 製品型名/製品名称/マニュアル一覧

UEFI対応情報

アレイコントローラ・SASコントローラ・SASカード 製品型名/製品名称/マニュアル一覧

PRIMEQUEST 2000シリーズ コンバージドネットワークアダプタ 環境設定シート(Legacy ROM)

UEFI_Secure_Boot_公開情報

PRIMERGY RX600 S4 ご使用上の注意

PRIMERGY 環境設定シート

アレイコントローラ MegaRAID SASおよびBBU ご使用時の注意事項

RAID構築上の留意事項とアレイコントローラの適用指針

MegaRAID SAS (6G) ファームウェア版数による機能の相違

CA

PRIMEQUEST 1000 シリーズ IO 製品 版数の確認方法

[DS50-N A] BIOS マニュアル BIOS セットアップユーティリティとは BIOS セットアップユーティリティとは BIOS の設定を確認 変更するためのツールです セットアップユーティリティは 本体に内蔵されているマザーボード上のフラッシュメモリーに格納されています このユ

BIOSセットアップメニュー 一覧

SASカード (PG-228B/BL, PG-224B) 取扱説明書 追補版

ServerView with Data ONTAP-v インストール前にお読みください

PRIMERGY TX1330 M3 未サポートOS動作検証確認情報

CA

iRMC4(PY-RMC411)

アレイコントローラ・SASコントローラ・SASカード 各製品向けマニュアル

Express5800/340Hb-Rユーザーズガイド(セットアップ編)

PRIMERGY TX1320 M2 未サポートOS動作検証確認情報

Windows OSの手動インストール

Windows OSの手動インストール

BIOS 設定書 BIOS 出荷時設定 BIOS 設定を工場出荷状態に戻す必要がある場合は 本書の手順に従って作業をおこなってください BIOS 設定を変更されていない場合は 本書の作業は必要ありません BIOS 出荷時設定は以下の手順でおこないます スタート A) BIOS の Setup Uti

ご使用上の留意・注意事項

Microsoft Word - DS50-N A.doc

ご使用上の留意・注意事項

OS手動インストール

PRIMERGY TX1320 M3 未サポートOS動作検証確認情報

OSの手動インストール

Microsoft Word - README_2011_FW.txt

PG-BBU ユーザーズガイド

(Microsoft Word - NS-PRECAUTIONS ON THE USE_\224\305\211\272_ doc)

PG-BBU1/PG-BBU2/PG-BBU3/PG-BBU4/PG-BBU5ユーザーズガイド

PRIMERGYにおけるBitLockerTM Drive Encryptionの注意事項

PRIMERGY RX4770 M1 ご使用上の留意・注意事項

PRIMERGY SX960 S1 ストレージブレード(PY-S96AD2)

ファームウェアダウングレード手順 このたびは弊社製品をお買い上げいただき 誠にありがとうございます 本書は ファームウェアのダウングレードに関して記載しています 準備として 弊社 Web サイトから以下のソフトウェアをダウンロードしてください Web サイト :

PRIMERGY RX2540 M1 Windows OS の手動インストール

ServerView RAID Manager VMware vSphere ESXi 6 インストールガイド

OSの手動インストール

PRIMERGY TX140 S1 未サポートOS動作検証確認情報

FUJITSU Storage ETERNUS DX 構築ガイド(サーバ接続編) FCoE/Windows®用

BIOS 設定書 BIOS 出荷時設定 BIOS 設定を工場出荷状態に戻す必要がある場合は 本書の手順に従って作業をおこなってください BIOS 設定を変更されていない場合は 本書の作業は必要ありません BIOS 出荷時設定は以下の手順でおこないます スタート A) BIOS の Setup Uti

Windows OSの手動インストール

PAシリーズBIOSマニュアル

PRIMERGY RX2540 M1 未サポートOS動作検証確認情報

OS と Starter Pack の対応 (Express5800/R110j-1 向け ) OS と Starter Pack について Express5800/R110j-1 ( 以下サーバ本体製品 ) では Starter Pack のバージョンによってサポート可能な OS が決まります シ

OSの手動インストール

PRIMERGY RX2530 M1 未サポートOS動作検証確認情報

RAID構築上の留意事項とアレイコントローラの適用指針

LSI MegaRAID SAS Device Driver Installation Guide - 日本語

OSの手動インストール

winras.pdf

OSの手動インストール

発行 20XX年XX月XX日

iRMC S4 ご使用上の留意・注意事項

ServerView RAID Manager VMware vSphere ESXi 5 インストールガイド

ファームウェアダウングレード手順 このたびは弊社製品をお買い上げいただき 誠にありがとうございます 本書の目的 ) 本書は Red Hat Enterprise Linux( 以下 RHEL)7.3 をインストールする際に必要なファームウェアダウングレート手順を示します 対象 ) 本書は以下の a)

PRIMERGY TX150 S6 使用上の注意

MegaRAID SAS ユーザーズガイド 追補版

Windows OSの手動インストール

セットアップユーティリティユーザガイド

FlashAir 設定ソフトウエア株式会社東芝セミコンダクター & ストレージ社 Copyright 2012 TOSHIBA CORPORATION, All Rights Reserved. 対応 OS: Windows XP SP3 / Vista SP2 / 7 (32bit/64bit)

Windows OS の手動インストール

Microsoft Word - LSI MegaRAID MSM設定手順.doc

Windows XP で使用する 既に Windows XP がインストールされているパソコンで 本 PC カードを使用するための方法 ( サポートソフトをインストールする ) を説明します 1 度セットアップを行えば 今後は本 PC カードを接続するだけで使えるようになります 手順 ステップ 1.

Windows 7 Professional (Windows 8 Pro 64bitダウングレード)モデルをお使いの方へ

発行 20XX年XX月XX日

HP BIOSはこう使おう! HP Commercial Notebook PC モデル BIOS活用FAQ集

他のOSをお使いになる方へ

WinBook WV BIOS セットアップ マニュアル BIOS セットアッププログラムについて BIOS セットアッププログラムとはパソコンの BIOS 設定を確認 変更するためのプログラムです 本機では AMI BIOS を使用しています セットアッププログラムは マザーボード上のフラッシュメ

Microsoft Word - 3Ware_RaidManual.doc

お願い ここに記載されている情報とそれに対応する製品をご使用になる前に 本書をご利用する前に の事項を必ずご確認ください 2015 年 3 月更新 発行 : レノボ エンタープライズ ソリューション株式会社担当 : System x Technical Sales Copyright 2015 レノ

Z400/Z600 WinXP 64bitマニュアルインストール手順(SAS)ver3

Prime Note Aspire 5602 をご購入頂いたお客様へ

LSI Embedded MegaRAID SATAご使用前に

Lenovo Enterprise Solutions - 1 ページ System x3100 M4(2582) - Windows Server 2012 導入ガイド ServeRAID C100 編 目次 : 1. 導入前の作業 1.1 使用するコンポーネント 1.2 オプションの増設 1.3

PRIMERGY TX1320 M1 未サポートOS動作検証確認情報

Cisco MXE のリカバリ

OSの手動インストール

著作権について 本マニュアルの一部またはすべての内容を 許可なく複製 配布することはできません 使用許諾契約の詳細については 使用許諾契約書をご覧ください DoMobile は株式会社日立ソリューションズ クリエイト カナダ 01Communique Laboratory Inc. の登録商標です

インストールのチェックリストと前提条件

プレインストールOSリカバリ手順書

目次 1 はじめに 電源を ON にする前に SG のネットワークインタフェース 管理用 PC の準備 初期設定の実行 初期設定画面への接続 初期設定画面へのログイン 初期設定...3

PRIMERGY TX2540 M1 未サポートOS動作検証確認情報

RF2_BIOS一覧

SX960 S1(2012年4月発表モデル/2014年5月発表モデル) ハンドブック

ドライバインストールガイド

1.2 RHEL7 起動時のブートオプション追加について以下に示すシステム構成において RHEL 起動時に microcode_ctl パッケージがインストールされているとハングアップする場合があります [ 対象システム構成 ] HA8000/RS210 N2, RS220 N2, RS440 N1

ServerView RAID Manager 補足情報

PRIMERGY RX4770 M1 ご使用上の留意・注意事項

PRIMERGY/PRIMEQUESTにおけるBitLocker Drive Encryptionの注意事項

ServeRAID Mシリーズ 導入・構成ガイド

Transcription:

CA97232-0175-07 2018 年 5 月 LSI MegaRAID SAS 12G Software Users Guide 追補版 本書について 下記の MegaRAID SAS アレイコントローラ ( 以下 本アレイコントローラ ) のご使用にあたって ユーザーズガイド LSI MegaRAID SAS 12G Software Users Guide の記載を補足するものです 製品名 型名 アレイコントローラ名称 SAS アレイコントローラカード PY-SR3C41 PYBSR3C41 PY-SR3C41H PRAID EP400i PYBSR3C41H SAS アレイコントローラカード PY-SR3C42 PYBSR3C42 PY-SR3C42H PRAID EP420i PYBSR3C42H SAS アレイコントローラカード ( 自己暗号化機能対応 ) PY-SR3C43 PYBSR3C43 PY-SR3C43H PRAID EP420i PYBSR3C43H SAS アレイコントローラカード PY-SR3C44 PYBSR3C44 PRAID EP440i PYBSR3C44L SAS アレイコントローラカード ( 自己暗号化機能対応 ) PY-SR3C45 PYBSR3C45 PRAID EP440i PYBSR3C45L SAS アレイコントローラカード PY-SR3FA PYBSR3FA PRAID CP400i SAS アレイコントローラカード PY-SR3PE PYBSR3PE PRAID EP420e PYBSR3PEL SAS アレイコントローラカード ( 自己暗号化機能対応 ) PY-SR3PE2 PYBSR3PE2 PRAID EP420e PYBSR3PE2L SAS アレイコントローラモジュール PY-SRD36A PYBSRD36A PRAID EM400i SAS アレイコントローラモジュール PY-SRD32A PYBSRD32A PRAID CM400i Copyright 2017-2018 FUJITSU LIMITED

留意事項 制限事項 UEFI モード使用時の制限事項 本製品を搭載した全ての PCI Slot の Option ROM を Enabled に設定する必要があります UEFI モードにてお使いの場合は サーバ本体の BIOS 設定より 本製品を搭載した全ての PCI Slot の Option ROM を Enabled に設定してください 設定方法詳細はサーバ本体のマニュアルをご覧ください 図 1: Option ROM Configuration Boot Mode 設定にて Stop on erros は使用しないでください UEFI モードにて Boot Mode を Stop on errors に設定した場合 停止対象となるハードウェアエラーが発生した際 サーバが起動しなくなります 本設定は工場出荷値の Pause on errors より変更しないでください 図 2: Boot Mode 2

Suggest Security Key 機能は未サポートです UEFI モードにて SafeStore 機能によるセキュリティ設定を有効化する際 Suggest Security Key 機能を使用してセ キュリティキーを自動生成せず キーボードから直接入力して設定してください PRAID CP400i および PRAID CM400i において HII Configuration Utility 上で整合性確保が進捗しません HII Configuration Utility 上で PRAID CP400i / PRAID CM400i 配下にあるロジカルドライブに対して整合性確保 (MDC, Make Data Consistent) を実行した場合 表示が 0% のまま進捗しません 図 3: Progress of Make Data Consistent (HII Configuration Utility) この場合は サーバを再起動してください オペレーティングシステムが起動し アレイコントローラのデバイスド ライバがロードされ次第 MDC が進捗します SafeStore によるドライブの暗号化 Ctrl-R Utility の機能が一部異なりますファームウェア版数 24.7.0-0061において ユーザーズガイドの記載と 下記の相違点があります セキュリティキー識別子のSuggest( 自動生成 ) 機能は未サポートです ブートパスワードの設定機能がありません ブートパスワードは未サポートです 3

図 4: Create Security Key (FW 24.7.0-0061) ブートパスワード機能は未サポートです 自己暗号化機能に対応したアレイコントローラおよびSED(Self-Encrypting Drive, 自己暗号化ドライブ ) を使用してセキュリティ設定を有効に設定する場合 ブートパスワードは使用しないでください ブートパスワードを使用する設定をした場合 UEFIモードにてシステムが起動できなくなります Ctrl-R Utility の場合 ファームウェア版数 24.7.0-0061 の場合 Ctrl-R Utility にブートパスワード設定機能はありません ファームウェア版数 24.16.0-0097 以降の場合 ブートパスワードを使用しない設定でお使いください 4

Pause For Password のチェックを外す 図 5: Disable Boot Password (Ctrl-R Utility, FW24.16.0-0097) HII Configuration Utility の場合 セキュリティ設定を有効にする際 ブートパスワードを使用しない設定でお使いください Pause For Password at Boot Time を Disabled に変更する 図 6: Disable Boot Password (HII Configuration Utility) 5

ServerView RAID Manager の場合 セキュリティ設定を有効にする際 ブートパスワードを使用しない設定でお使いください Boot Password (optional) 項を設定しない 図 7: Disable Boot Password (ServerView RAID Manager) 万が一 UEFIモードにてブートパスワードを設定し システムが起動できなくなった場合 下記手順にて復旧して ください 復旧にはセキュリティ設定を有効にする際設定したセキュリティキーが必要になります 1. システムの電源を切断します 2. ブートパスワードを設定したアレイカードを取り外します 3. システムの電源を投入します 4. 本体 BIOSの設定をBIOSモードに変更します I. BIOS POSTにて [F2] キーを押し 本体 BIOSを起動します II. [Advanced] [CSM Configuration] を選択します III. Launch CSM が [Disabled] 設定だった場合は [Enabled] に設定します Launch Storage OpROM policy が [UEFI only] 設定だった場合は [Legacy Only] に設定します 本設定は 後で復元するために記録してください 図 8: Change CSM Settings IV. [Save & Exit] より [Save Changeds and Exit] を選択します 5. システムの電源を切断します 6

6. アレイカードを再度取り付けます 7. システムの電源を投入します 8. アレイコントローラの POST 画面にて 設定済のブートパスワードを入力します 図 9: Enter Boot Password (BIOS mode) 9. Ctrl-R Utility を起動します 10. ブートパスワードを使用しない構成にて再設定します I. [VD Mgmt] を選択し [F2] キーを押します II. Drive Security Change security settings を選択し [Enter] キーを押します III. 下図を参照して security key 欄および Confirm 欄に 設定済のセキュリティキーを入力します 設定済のセキュリティキーを入力する 図 10: Change Security Key(Ctrl-R Utility FW: 24.7.0-0061) 7

Use the Existing Security Key のチェックを外す Pause For Password のチェックを外す 設定済のセキュリティキーを入力する 図 11 Change Security Key(Ctrl-R Utility FW: 24.16.0-0097) 設定済のものと同一のセキュリティキーを入力してください 異なるセキュリティキーを入力する場合は 必ず入力したセキュリティキーを記録してください セキュリティキーは アレイカードの交換時および セキュリティ設定の変更時に必ず必要となります セキュリティキー識別子 (Security Key Identifier) は 設定済のものが自動的に入力されます [Show Key] にチェックを入れると 入力中のセキュリティキーを画面上に表示することができます ファームウェア版数 24.7.0-0061のCtrl-R Utilityにはセキュリティキー設定機能がない為 本手順にてセキュリティキーを使用しない構成で設定を上書きすることができます IV. [OK] を選択し [Enter] キーを押します 8

V. 確認画面にて 設定済のセキュリティキーを再度入力します 図 12: Enter Current Security key VI. [OK] を選択し [Enter] キーを押します 11. 本体 BIOS にて uefi モードに変更します I. BIOS POST にて [F2] キーを押し 本体 BIOS を起動します II. [Advanced] [CSM Configuration] を選択します III. Launch Storage OpROM policyが [UEFI only] に復元するか またはLaunch CSMを [Disabled] に復元します 手順 4. で記録した設定を復元してください IV. [Save & Exit] より [Save Changeds and Exit] を選択します 9

Ctrl-R Utility の表示が一部異なります ロジカルドライブ作成画面 ( ドライブ選択 ) のレイアウト ファームウェア版数 24.7.0-0061 において ユーザーズガイドの記載と 下記の相違点があります ロジカルドライブ作成画面のレイアウトが一部異なります 機能上の相違はありません 図 13 Create VD (24.7.0-0061) ロジカルドライブの Write Policy の設定値表記 ファームウェア版数により Ctrl-R Utility の Write Policy の選択肢および設定値の意味が異なります 表記のみの 変更であり ファームウェアアップデートによってロジカルドライブの動作が変更されることはありません 24.7.0-0061 以前 24.16.0-0097 以降 ServerView RAID Manager 意味 Write Through Write Through ライトスルー 書き込みキャッシュを使用しません ドライブからの書き込み完了報告を待ってから ホストへ書き込みの完了を報告します Write Back with BBU Write Back ライトバック コントローラに接続された FBU が正常に動作している場合にのみ 書き込みキャッシュを使用する Write Back モードが有効になります Write Back Always Write Back 常時ライトバック コントローラに FBU が接続されているか / 正常に動作しているかに関わらず Write Back モー ドを有効にします 10

SafeStore 機能の設定画面の機能およびレイアウト SafeStore 機能によるセキュリティ設定およびセキュリティ設定変更画面の機能およびレイアウトが一部異な ります 図 14 Enable Security (24.7.0-0061) CacheCade Pro 2.0 使用時の制限事項 Ctrl-R Utility を使用して 作成済ロジカルドライブの SSD caching 設定を有効に変更することができません ファームウェア版数 24.16.0-0097 およびそれ以降において Ctrl-R Utility にて作成済ロジカルドライブの SSD caching 設定を変更しようとした際 エラーメッセージが表示され 変更できません 図 15: エラーメッセージ (Enable SSD Caching) 作成済ロジカルドライブの SSD Caching の設定を変更する場合は HII Configuration Utility または ServerView RAID Manager を使用してしてください 11

下記は ServerView RAID Managerによる設定例となります HII Configuration Utilityを使用する場合の手順は アレイコントローラのユーザーズガイドをご覧下さい 1. ServerView RAID Managerを起動します 2. 設定を変更したいロジカルドライブを右クリックし SSDキャッシュを有効化 を選択します 3. ロジカルドライブの詳細画面にて SSD キャッシュ 項が 有効 となっていることを確認します 4. 以上で設定は終了です ServerView RAID Manager を終了してください 12