Microsoft Word - 23年医療と法シラバス.doc

Size: px
Start display at page:

Download "Microsoft Word - 23年医療と法シラバス.doc"

Transcription

1 授業科目名 山本悦夫他 授業科目群展開発展科目必修 選択の別選択開講年次 3 年次後学期 履修条件 特になし 学習の目標 医療は国民の健康と生命を守るものであるが 医療の発達に伴い そこには様々な問題が生じている そこで生起する諸問題を公正かつ効果的に処理できるようにすることを学習の目的とする 授業はオムニバス方式で行う 授業の計画 第 1 回医療の倫理第 2 回医療についての法制度第 3 回患者の権利と先端医療第 4 回医療と情報第 5 回医療と税法第 5 回医療過誤と法 (1) 第 6 回医療過誤と法 第 7 回医療過誤と法 第 8 回医療過誤と法 (4) 第 10 回医療過誤と法 (5) 第 11 回水俣病訴訟 (1) 第 12 回水俣病訴訟 第 13 回水俣病訴訟 第 14 回法医学第 15 回総括 教科書 主な参考文献 試験 成績評価の方法 1. 加藤良夫編著 実務医事法講義 ( 民事法研究会 2005) 2. 宇都木伸他編 医事法判例百選 ( 有斐閣 2006) 1. 手嶋豊 医事法入門 ( 第 2 版 ) ( 有斐閣 2008) 2. 稲垣喬 医事訴訟入門 ( 第 2 版 ) ( 有斐閣 2006) 3. 町野朔他編 安楽死 尊厳死 末期医療 ( 信山社 1999) 4. 中谷謹子 続 21 世紀における生命と法と倫理 ( 有斐閣 2001) 5. 植木哲編 医事法教科書 ( 信山社 1999) 6. 唄孝一編 医療過誤判例百選第 2 版 ( 有斐閣 1996) 成績はテスト (70%) と平常点 (30%) で評価します 1

2 中村直美 第 1 回全 15 回 医療の倫理 医療の問題を法的に考察する際の基礎 背景となる医療の倫理について考える 授業の前にあらかじめ配布した参考文献を読んでおき 議論をしながら医療に関わる倫理的な問題を考えていく レジュメに基づき概説的な説明も行う (1) 医の倫理の歴史について 最近まで医師の職に就く者の守るべき基準とみなされて来た ヒポクラテスの誓い から インフォームド コンセントの淵源の一つとされる第二次大戦後のニュールンベルグ綱領 同じくもう一つの淵源とされるアメリカにおけるインフォームド コンセント法理などを概観する 医の倫理のうち 特に患者の自律 ( 自己決定 ) と患者の利益との対立問題を医療におけるパターナリズムの問題として取り上げ ともに考えてみる 医療分野においても倫理的 法的な議論として最近特に注目される 正義とケア の問題を取り上げ ともに考えてみる 関係条文憲法 13 条キーワード人格権 自己決定権 自律 インフォームド コンセント パターナリズム 正義 ケア必ず予習すべき文献 判例 (1) 中村直美 エホバの証人との輸血拒否とパターナリズム 医療におけるパターナリズムの一考察 法の理論 13( 93) 所収 同 正義の ケアの議論と自律 パターナリズムの議論 中村直美他編 時代転換期の法と政策 所収 ( 02) 他いずれも事前に資料として配布する (1) フェイドン / ビーチャム 酒井忠昭他訳 インフォームド コンセント ( みすず書房 1996) 西村高宏 専門職としての医師と倫理 田中朋弘他編 ビジネス倫理学 哲学的アプローチー ( ナカニシヤ出版 2004) ノディングズ立山善幸他訳 ケアリング ( 晃洋書房 2003) 2

3 山本悦夫 第 2 回全 15 回 医療についての法制度 医療法と医師法 歯科医師法 保健師助産師看護師法など医療についての法制度を扱う (1) 医療の法制度はどうなっているのか 医療行う者としての医師と歯科医師などについて法はどう定めているのか 看護師などパラメディカルについて法はどう定めているのか (4) 医療の法制度について 最近いかなる問題が提起されているか (1) 医療法における医療提供の理念医療の担い手の責務 病院の概念 医師 歯科医師の業務独占 名称独占医業における 医行為 と 業 医師の義務 ( 診療義務 診断書等 処方箋交付義務 異状死届出義務 ) 保健師 助産師 看護師の業務独占 名称独占医師 歯科医師の業務との関係介護福祉士などの業務との関係関係条文医療法 1 条の4 医師法 17 条 歯科医師法 17 条 保健師助産師看護師法 条キーワード医行為 業 業務独占 名称独占 診療義務必ず予習すべき文献 判例 (1) 加藤良夫編著 実務医事法講義 ( 民事法研究会 2005)431~481 頁 村山淳子 神戸診療拒否事件 宇都木伸ほか編 医事法判例百選 212 頁 ~213 頁 ( 神戸地判平 ) 工藤達朗 医業類似行為の禁止 高橋和之ほか編 憲法判例百選 Ⅰ( 第 5 版 ) 200 頁 ~ 201 頁 ( 最大判昭 ) (1) 宇都木伸 断食道場事件 宇都木伸ほか編 医事法判例百選 224 頁 ~225 頁 ( 最判昭 ) 平林勝政 在宅医療 宇津木伸ほか フォーラム医事法学 ( 尚学社 1994)121~156 頁 井田良 3% ヌペルカイン事件 宇都木伸ほか編 医事法判例百選 160 頁 ~161 頁 ( 最判昭 ) (4) 菅野耕毅 神戸診療拒否事件 唄ほか編 医療過誤判例百選 ( 第 2 版 ) 214 頁以下 3

4 山本悦夫 第 3 回全 15 回 患者の権利と先端医療 医療の法的根拠となる医療契約を前提に インフォームド コンセントを扱う (1) 医療契約とは何か インフォームド コンセントとは何か 患者の権利としてどういったものがあるか 死 をめぐる法的諸問題を扱う (1) 尊厳死と安楽死を法はどう評価するのか 脳死は人の死といえるのか 臓器移植法とは何か (1) 医療契約準委任契約説 請負契約説 雇用契約説 インフォームド コンセント医師の説明義務医療行為の裁量性と患者の自己決定同意取得義務違反の効果 ( 行政責任 民事責任 刑事責任 ) 自己決定権根拠と限界 (4) 自己決定権と死ア. 尊厳死と安楽死尊厳死と刑法安楽死と刑法イ. 脳死従来の死の概念と脳死判定基準臓器の移植に関する法律関係条文憲法 13 条 民法 656 条 医療法 1 条の4 第 2 項 キーワード インフォームド コンセント 自己決定権 刑法 202 条 臓器移植法 必ず予習すべき文献 判例 (1) 加藤良夫編著 実務医事法講義 ( 民事法研究会 2005)85~103 頁 150~164 頁 潮見佳男 輸血拒否 宇都木伸ほか編 医事法判例百選 96 頁 ~97 頁 ( 最判平 ) (4) 福田雅章 安楽死 ( 東海大学安楽死事件 ) 唄ほか編 医療過誤判例百選( 第 2 版 ) 130 頁以下 (TKC ) (1) 唄孝一 医師の説明と患者の承諾 医事法学への歩み ( 岩波書店 1970)3 頁 新美育文 インフォームド コンセントに関する裁判例の変遷 年報医事法学 頁 町野朔 患者の自己決定権と法 ( 東京大学出版会 1985)116 頁 (4) 中谷謹子 死をめぐる法的問題 続 21 世紀につなぐ生命と法と倫理 ( 有斐閣 2001 年 )55~66 頁 (5) 塚本泰司 死をめぐる法的問題 宇津木伸ほか フォーラム医事法学 ( 尚学社 1994 年 )157~ 199 頁 4

5 森脇敦史 第 4 回全 15 回 医療と情報 (1) 癌対策の効果的推進等を目的として癌患者の罹患 生存に関する情報を 本人の同意を得ないまま収集することが許されるか 本人の同意を得ないまま その病状や治療法について 医師が他の機関の医師に相談することは許されないか (1) プライバシーと自己情報コントロール 個人情報保護 個人情報保護法と医療情報保護 収集制限 目的制限 開示請求 関係条文個人情報保護 3 法キーワード個人情報保護 医療情報必ず予習すべき文献 判例 (1) 樋口範雄 医療情報保護ガイドライン 法教 291 号 2 頁 厚労省 医療 介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン ( (1) 増成直美 診療情報の法的保護の研究 ( 成文堂 2004) 開原 樋口編 医療の個人情報保護とセキュリティ ( 有斐閣 2003) 5

6 山崎広道 第 5 回全 15 回 医療と税法 一般の会社経営と同様に病院経営においても税法は種々の面で関わっている これまで病院経営者及び医療法人に関する課税問題で裁決や判例は数多くあるが 医療法人に関する租税訴訟としては 法人税法違反事件が数件見られるだけであり 必ずしも多いとはいえないの実情である 本授業では 医療法人の法人税法違反事件を取り上げ その特質 傾向などを検討するとともに 医療法人をめぐる課税問題について解説する (1) 医療法人と法人税法 損金算入の要件 医療法人をめぐる課税問題 関係条文医療法 42 条 2 項 医療法 54 条キーワード医療法人 特別医療法人必ず予習すべき文献 判例 (1) 大阪高裁平成 3 年 5 月 23 日判決 LEX/DB 福岡地裁平成 6 年 6 月 17 日判決 LEX/DB (1) 岡村忠生 法人税法講義 ( 成文堂 2004) 6

7 田尻和子 第 6 回全 15 回 医療過誤と法 (1) 民事責任 1 (1) 民事責任について 医療訴訟の流れア. 医療相談イ. カルテ開示によるカルテの取り寄せカルテの証拠保全 熊本地裁での取り組み 検証と送付嘱託 他の裁判所との比較ウ. カルテの検討エ. 内容証明による要求日本医師会の保険あるいは法人保険の検討による示談の可能性オ. 調停の活用医師を調停委員として事案の争点整理や専門用語についてのアドバイスを受けるカ. 訴訟の提起キ. 判決と和解 医療訴訟促進に向けての新しい試み訴状 答弁書 カルテとその翻訳の提出 診療経過一覧表の作成 被告 とその認否熊本方式と東京集中部 大阪方式 名古屋 千葉 福岡各地での方式準備書面 検証 証拠調べ鑑定 テレビ会議の利用 複数鑑定 書面による尋問 尋問形式の多様化 医事関係訴訟委員会による鑑定人推薦 専門委員の導入について (1) 関係条文 キーワード 必ず予習すべき文献 判例 (1) 加藤良夫編著 実務医事法講義 ( 民事法研究会 2005) (1) 7

8 田尻和子 第 7 回全 15 回 医療過誤と法 民事責任 2 (1) 民事責任について 医療訴訟の流れ ⅰ) 医療相談 ⅱ) カルテ開示によるカルテの取り寄せカルテの証拠保全 : 熊本地裁での取り組み 検証と送付嘱託 と他の裁判所との比較 ⅲ) カルテの検討 ⅳ) 内容証明による要求日本医師会の保険あるいは法人保険の検討による示談の可能性 ⅴ) 調停の活用 : 医師を調停委員として事案の争点整理や専門用語についてのアドバイスを受ける ⅵ) 訴訟の提起医療訴訟促進に向けての新しい試み訴状 答弁書 カルテとその翻訳の提出診療経過一覧表の作成 被告 とその認否熊本方式と東京集中部 大阪方式 名古屋 千葉 福岡各地での方式準備書面 検証 証拠調べ鑑定 : テレビ会議の利用 複数鑑定 書面による尋問 ( 尋問形式の多様化 ) 医事関係訴訟委員会による鑑定人推薦専門委員の導入について ⅶ) 判決と和解 (1) 民事責任について 医療訴訟の流れ 関係条文 キーワード 必ず予習すべき文献 判例 (1) 加藤良夫編著 実務医事法講義 ( 民事法研究会 2005) (1) 8

9 田尻和子 第 8 回全 15 回 医療過誤と法 民事責任 3 (1) 医療過誤訴訟の件数等について 判例の動向 ⅰ) 医療過誤訴訟判決の流れの概観 1950 年代後半 ~70 年代半ば : 患者側救済の方向 70 年代後半 ~90 年代前半 : 患者側に厳格な責任論の潮流 90 年代後半 ~( 最判一覧参考 ): 最判の特徴をどう考えるか ⅱ) 医療側の注意義務をめぐる最高裁判決の動向 昭和 36 年輸血梅毒事件の最善注意義務と医療慣行の排斥 一連の未熟児網膜小事件判決による医療水準論の定着と他の医療判決に与えた影響 平成 7.6.9( 未熟児網膜症破棄判決 ) ( 腰麻ショックと能書 ) 判決の意義 ⅲ) その他の最高裁判決の検討 H 顆粒球減少症と鑑定 開業医の注意義務としての転医措置をとるべき義務の認定 鑑定に沿う他の証拠がない場合に 鑑定に基づく事実認定をするときは鑑定の証拠評価を十分行う必要があることを示し 鑑定の証拠上の扱いを明確にした H 肝細胞癌と延命 不作為を過失とするケースで 不作為により重篤化し死亡に至ったが因果関係が必ずしも十分とは言えない場合 死亡時に患者がなお生存していたであろうことが是認しうる高度の蓋然性があれば 不作為と死亡との事実的因果関係を肯定し 患者の立証上の負担を軽減した H 宗教的理由による輸血拒否 宗教上の信念からいかなる場合にも輸血を受けることを拒否するとの固い意思を有している患者に対し 他に救命手段がない事態に至った場合には輸血するとの方針を採っていることを医師が説明せずに手術をして輸血した場合 患者が手術を受けるか否かの意思決定をする権利を奪ったとして慰謝料請求を認めた (1) 昭和 36 年輸血梅毒事件の最善注意義務と医療慣行の排斥 一連の未熟児網膜小事件判決による医療水準論の定着と他の医療判決に与えた影響 平成 7.6.9( 未熟児網膜症破棄判決 ) ( 腰麻ショックと能書 ) 判決の意義 関係条文 キーワード 必ず予習すべき文献 判例 (1) 加藤良夫編著 実務医事法講義 ( 民事法研究会 2005) (1) 9

10 佐藤陽子 第 9 回全 15 回 医療過誤と法 (5) 刑事責任 1 病院勤務看護師 A Bは 慢性関節リウマチ治療のため手指手術を受けた入院患者 Cに対し 主治医であるDの指示により当日午前 8 時 30 分頃から病室において 点滴器具を使用して抗生剤を静脈注射した後 血液凝固防止剤ヘパリン生理食塩水 ( ヘパ生 ) を点滴注入することになっていた ( イ )Aは 午前 8 時 15 分頃 ヘパ生 と記載された生理食塩水 10cc 入りの無色透明注射器 1 本と他の患者 E 用の消毒液 10cc 入り無職透明注射器を用意し同じ処置台上に併置した後 前者にマジックで E 様洗浄用ヒビグル との用紙を貼り付け 後者を生理食塩水入り注射器と誤信して これを抗生剤と共にCの病室に持参し 抗生剤の静脈注射を開始しその場を離れた ( ロ )Bは 午前 9 時頃 Cから抗生剤の点滴が終了した旨の合図を受けて同患者の病室に赴き 引き続き生理食塩水点滴を行うに当たり メモの記載を確認することなく Aの持参した注射液を注入した その結果 Cの容態が急変した ( ハ ) その連絡を受けた医師 Fの指示により 午前 9 時 15 分頃 血管確保のための維持液の静脈への点滴が開始されたが 維持液に先立ち 点滴器具内に残留していた消毒液の全量をCの体内に注入させることになり C は そのころ 同所において急性肺塞栓症による右室不全により死亡した (1) 過失と予見可能性 過失と共犯 過失の競合 (4) 過失と因果関係 (5) 信頼の原則 関係条文刑法 211 条等キーワード予見可能性 回避可能性 因果関係 新過失論 旧過失論 過失競合 信頼の原則必ず予習すべき文献 判例 (1) 札幌高判昭和 51 年 3 月 18 日高刑集 29 巻 1 号 78 頁 東京地判平成 13 年 3 月 28 日判時 1763 号 17 頁 最判昭和 28 年 12 月 22 日刑集 7 巻 13 号 2608 頁 (4) 井田良 予見可能性の意義 (1) 刑法判例百選 Ⅰ 総論第 5 版 100 頁 (5) 佐久間修 注意義務の存否 内容 刑法判例百選 Ⅰ 総論第 5 版 110 頁 (6) 阿部純二 他人の行為の介入と因果関係 刑法判例百選 Ⅰ 総論第 2 版 44 頁 (1) (1) 甲府地判平成 6 年 6 月 3 日判タ 1053 号 37 頁 横浜地判平成 13 年 9 月 20 日判タ 1087 号 296 頁 飯田英男 北海道大学電気メス事件 医療過誤判例百選第 2 版 50 頁 (4) 中谷瑾子 過失犯における予見可能性と信頼の原則 ジュリ 590 号 135 頁 (5) 甲斐克則 薬害エイズ事件帝京大ルート第 1 審判決 ジュリ 1224 号 153 頁 (6) 町野朔ほか ( 座談会 ) 薬害エイズ事件をめぐって 法学教室 258 号 22 頁 10

11 佐藤陽子 第 10 回全 15 回 医療過誤と法 (6) 刑事責任 2 (1) A は 病院の外科部門の医長である 患者は 7 歳の女児であり 足首の骨が結核性の膿瘍を病んでいた 鑑定によれば 結核の感染がそれ以上拡大すれば 慢性の難病に そして結局は死の危険に至ったであろうと思われる 患者の父親は自然療法の信奉者として外科手術に反対であり 事前に A に対して手術に反対であると言明していた しかし A は 足骨の切除によって疾病の進行をくい止めようとし それは成功しなかった その後 A の代理人医師 B によって足の切断がなされた その後 その子供は結核性の徴候も現れることなく 正常に成長してきた 病院の院長である甲は 46 歳の女性患者乙に対して手術を行った 事前の検査で拳 2 個大の子宮筋腫が確認され 甲は手術による筋腫の摘出を乙に勧めた 手術の途中で その筋腫は子宮の表面に付着しているのではなく子宮としっかりと癒着していることが明らかになった それは 同時に子宮を除去することによる以外には取り除きえなかったので 甲は子宮体全部を摘出した 乙はそのような広範な侵襲に対しては同意していなかった (1) 正当業務行為と違法性阻却 治療行為と同意 推定的同意 (4) 治療行為と緊急避難 (5) 医師による治療の中止 自殺関与等 関係条文刑法 35 条 199 条 202 条 204 条 205 条等キーワード治療行為 同意 推定的同意 専断的治療行為 自己決定権必ず予習すべき文献 判例 (1) 高松高判昭和 28 年 5 月 12 日特報 36 号 12 頁 東京高判昭 45 年 11 月 11 日高刑集 23 巻 4 号 759 頁 釧路地判昭和 47 年 4 月 5 日刑裁月報 4 巻 4 号 717 頁 (4) 大阪高判昭和 52 年 12 月 23 日判時 897 号 124 頁 (5) 大阪高判昭和 55 年 9 月 26 日高民集 33 巻 3 号 266 頁 (6) 東京高判平成 9 年 8 月 4 日高刑集 50 巻 2 号 130 頁 (1) 最判昭和 38 年 5 月 15 日刑集 17 巻 4 号 303 頁 小松進 医療と刑罰 現代刑罰法大系 3 巻 71 頁 金沢文雄 医療と刑法 現代刑法講座 2 巻 125 頁 (4) 町野朔 患者の自己決定権と法 ( 東京大学出版会 1986) (5) 大谷實 医療行為と法 ( 弘文堂 1980) 11

12 原田惠吉 第 11 回全 15 回 水俣病訴訟 (1) 水俣病と呼ばれる疾病は 昭和 31 年に水俣湾を中心とする不知火海沿岸の地域において また 昭和 40 年には新潟県の阿賀野川流域において それぞれ発生が報告された疾病である 水俣病は 魚介類に蓄積されたメチル水銀を大量に経口摂取することにより発症する神経系疾患と考えられている メチル水銀に起因する健康被害を訴える者の救済については 損害賠償請求訴訟による個別の司法的救済に加えて 救済法及び公健法による立法的救済がなされ その後も種々の行政的な救済策が講じられ 平成 21 年には新たに更なる立法的な救済策が講じられている これらの多様な救済策は それぞれ固有の趣旨 目的を持って メチル水銀に起因すると訴えられる健康被害の中から異なる範囲の者を救済対象と捉えてきたものである 水俣病の病象論とこれら種々の救済策の役割を検討する (1) メチル水銀中毒症とは何か 水俣病とは何か ( 病像論 ) メチル水銀に起因する健康被害を訴える者に係る多様な被害に応じた各種の救済策 1. 救済法及び公健法による立法的救済 2. その後の (S60 以降 ) 種々の行政的救済 3. H21 年の新たなる立法的救済 国 県と患者団体との水俣病概念の相違 関係条文公害健康被害補償法 ( 昭 48 法律第 101 号 ) 第 1 条 同法 2 条 2 項 同法同条 3 項水俣病被害者の救済及び水俣病問題の解決に関する特別措置法 ( 平 21 法律第 81 号 ) 第 1 条 キーワードメチル水銀中毒症 水俣病 昭和 46 年事務次官通知 昭和 52 年判断条件必ず予習すべき文献 判例 (1) いわゆる昭和 46 年事務次官通知 いわゆる昭和 52 年環境保健部長通知 (52 年判断条件 ) いずれも事前に資料として PDF に変換して配布する (1) 水俣病に係る病像論に関する図書 水俣病に関する立法的救済に関する資料 水俣病に関する行政的救済に関する資料 いずれも事前に資料として PDF に変換して配布する 12

13 原田惠吉 国家賠償法に基づく損害賠償請求事件 第 12 回全 15 回 水俣病訴訟 水俣病関西訴訟上告審判決 ( 最二判 H ) を題材として 国家賠償法における論点を整理する 1. 国及び県の責任について 2. 除斥期間について 3. 因果関係について 4. 病像論について (1) 規制権限の不行使が 国賠法 1 条 1 項の適法上違法となるか 1 違法性判断基準 2 国の責任 ( 水質二法 ) 3 県の責任 ( 県漁業調整規則 ) 因果関係について各原告について 違法な不法行為と損害との間に因果関係を認めることができるか 除斥期間について 1 除斥期間の起算点は 加害行為時 損害発生時のいずれか 2 本件における除斥期間の起算点はいつか 3 裁判外の権利行使によって損害賠償請求権が保存されているのか (4) 水俣病の 病像論 について 関係条文国家賠償法 1 条 1 項 民法 724 条キーワード規制権限不行使と国賠法 1 条 1 項の適用 除斥期間 因果関係の立証 水俣病の 病像論 必ず予習すべき文献 判例 (1) 長谷川浩二 最高裁判所判例解説民事編平成 16 年度 水俣病関西訴訟上告審判決 ( 最二判 H ) 判例時報 No.1876 (H 号 ) いずれも事前に資料を PDF に変換して 受講生に で配布する (1) 水俣病関西訴訟第一審判決 ( 大阪地判 H ) 判例時報 No.1506 (H 号 ) 水俣病関西訴訟控訴審判決 ( 大阪高判 H ) 判例時報 No.1761 (H 号 ) 権限不行使に関する最高裁判例の要旨 : 長谷川浩二 法曹時報 58 巻 10 号 3433 頁 いずれも事前に資料を PDF に変換して 受講生に で配布する 13

14 原田惠吉 第 13 回全 15 回 水俣病抗告訴訟 1. 水俣病認定処分取消訴訟及び義務付け訴訟 2. 水俣病認定処分不作為違法訴訟及び義務付け訴訟を題材として 行政事件訴訟法 ( 抗告訴訟 ) の論点を整理する 水俣病訴訟 公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法 ( 昭 44 年法律第 90 号 ) 又は公害健康被害の補償等に関する法律 ( 昭 48 年法律第 101 号 ) に基づき 熊本県知事に対して 水俣病認定申請をした者が 知事の処分 ( 水俣病認定棄却処分 ) を不満とし 取消訴訟及び義務付け訴訟を提起している事例がある さらに 水俣病認定申請をしてから長期間経っているのに 未だ処分がないのは違法だとして 不作為違法確認訴訟を提起している事例がある これら事例を教材として 取消訴訟 不作為違法確認訴訟 義務付け訴訟における種々の論点を整理する 関係条文公健法 1 条 同法 108 条 行訴法 3 条 同法 8 条 同法 37 条 同法 37 条の 2 キーワード水俣病の認定 行政裁量 取消訴訟 不作為違法確認訴訟 義務付け訴訟 必ず予習すべき文献 判例 (1) 行政法概説 Ⅱ 行政救済法第 2 版 宇賀克也著 有斐閣 行政法第 2 版 櫻井敬子 橋本博之共著 弘文堂 行政法 2( 行政救済法 ) 第 5 版 塩野宏著 有斐閣上記基本書の取消訴訟 不作為違法確認訴訟 義務付け訴訟の記述箇所 (4) いわゆる昭和 46 年事務次官通知 (5) いわゆる昭和 52 年環境保健部長通知 (52 年判断条件 ) (6) 福岡高裁平成 9 年 3 月 11 日判決 : 不作為違法確認訴訟 (4)~(6) は 事前に資料を PDF に変換して 受講生に で配布する (1) 熊本地裁昭和 51 年 12 月 15 日判決 : 不作為違法確認訴訟 熊本地裁平成 20 年 1 月 25 日判決 : 取消 義務付け訴訟 大阪地裁平成 22 年 7 月 16 日判決 : 取消 義務付け訴訟 いずれも事前に資料を PDF に変換して 受講生に で配布する 14

15 西谷陽子 第 14 回全 15 回 法医学 (1) 法医学の定義は 法医学は医学的解明 助言を必要とする法律上の案件 事項について 科学的で公正な医学的判断を下すことによって 個人の基本的人権の擁護 社会の安全 福祉の維持に寄与することを目的とする医学である とあり まずは法医学と医療現場における異状死 ( 必ずしも医療過誤死ではない ) との関係について概説する 医療過誤事件と法医学との関わりについて以下の項目について講義する 1) 医療現場における急死 ( 医療関連死 ) と医師法上の異状届 2) 異状死体の検視 検屍と法医解剖 ( 司法解剖と行政 ( 承諾 ) 解剖 ) 3) 医療現場における異状死 ( 急死 ) の実際例の紹介 (1) 法医学の定義 現状と展望 法医学実務の対象 医療現場における異状死 ( 突然死 急死 不審死など ) (4) 医療事故 医療過誤 医事紛争 関係条文医師法 21 条 刑法 211 条 刑訴法 165 条 168 条 民法 415 条 644 条 709 条 死体解剖保存法 7 条 8 条キーワード法医学 異状死 法医解剖 医療事故 医療過誤必ず予習すべき文献 判例今回の講義に関連して 特別に指定する文献や判例などはない しかし 常日頃から 法科大学院生として 医療問題や医療と福祉に関する新聞報道の他に 法律専門雑誌の記事に関心を抱いておいて頂きたい 法科大学院生として勉学途上にある時に 将来 法曹界に進んだ際に必ず役立つ参考書として法医学教科書を購入して頂きたい 多くの法律は人を対象としたものであり 法医学とも密接に関連するものである (1) 田中宣幸他 学生のための法医学 ( 改訂 5 版 ) ( 南山堂 2002)5,300 円 15

16 山本悦夫 第 15 回全 15 回 総 括 これまでの授業内容について 重要事項を再確認するとともに 疑問点の解消に努める (1) 関係条文 キーワード 必ず予習すべき文献 判例 (1) (1) 16

政令で定める障害の程度に該当するものであるときは, その者の請求に基づき, 公害健康被害認定審査会の意見を聴いて, その障害の程度に応じた支給をする旨を定めている (2) 公健法 13 条 1 項は, 補償給付を受けることができる者に対し, 同一の事由について, 損害の塡補がされた場合 ( 同法 1

政令で定める障害の程度に該当するものであるときは, その者の請求に基づき, 公害健康被害認定審査会の意見を聴いて, その障害の程度に応じた支給をする旨を定めている (2) 公健法 13 条 1 項は, 補償給付を受けることができる者に対し, 同一の事由について, 損害の塡補がされた場合 ( 同法 1 平成 28 年 ( 行ヒ ) 第 371 号障害補償費不支給決定取消等請求事件 平成 29 年 9 月 8 日第二小法廷判決 主 文 原判決中上告人敗訴部分を破棄する 前項の部分につき, 被上告人の控訴を棄却する 控訴費用及び上告費用は被上告人の負担とする 理 由 上告代理人定塚誠ほかの上告受理申立て理由について 1 本件は, 水俣病の認定を受けた被上告人が, 公害健康被害の補償等に関する法律 (

More information

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する 大阪府立病院機構医療事故公表基準 1 公表の目的この基準は 府立 5 病院における医療事故の公表に関する取り扱いについて必要な事項を定めるものとする 病院職員は 次に掲げる公表の意義を正しく認識し 医療事故防止に努めるものとする (1) 病院職員が事故原因の分析や再発防止への取組みなどの情報を共有化し 医療における安全管理の徹底を図るため 自発的に医療事故を公表していくことが求められていること (2)

More information

<5F D F8CA48B8695F18D C193A182B382F1816A2E696E6464>

<5F D F8CA48B8695F18D C193A182B382F1816A2E696E6464> 裁判例 出典 事件番号 1 大判大 2.4.26 民録 19 輯 281 頁 2 大判大 3.10.29 民録 20 輯 834 頁 3 大判大 8.11.22 民録 25 輯 2068 頁 4 大判大 13.7.24 大民集 3 巻 376 頁 5 大判昭 7.12.23 新聞 3517 号 14 頁 6 大判昭 9.10.15 大民集 13 巻 1874 頁 7 大判昭 10.12.20 大民集

More information

きっかわ法律事務所 企業法務研究会(平成22年2月15日)資料            

きっかわ法律事務所 企業法務研究会(平成22年2月15日)資料             きっかわ法律事務所企業法務研究会 ( 平成 22 年 2 月 15 日 ) 資料 従業員の個人情報に係る諸問題 ~ 採用から退職まで~ きっかわ法律事務所弁護士野尻奈緒 0, はじめに問題となる法令 指針 個人情報保護法 労働基準法 雇用管理に関する個人情報の適正な取扱いを確保するために事業者が講ずべき措置に関する指針 ( 以下 雇用管理指針 という ) 厚生労働省 資料 1 個人情報 生存する個人に関する情報であって

More information

【1

【1 輸血拒否患者に対するマニュアル はじめに 2008 年 2 月 日本輸血 細胞治療学会 日本麻酔科学会 日本小児科学会 日本産婦人科学会および日本外科学会の輸血治療に関与する 5 学会合同で 宗教的輸血拒否に関するガイドライン が示された 本ガイドラインは過去の宗教的輸血拒否に関係する判例等を考慮しつつ 年齢や医療に対する判断能力等を考慮したものである 特に 15 歳未満または医療に対する判断能力がない場合に

More information

法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合

法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合 Q45. 有期契約労働者が正社員と同じ待遇を要求する 1 問題の所在有期契約労働者の労働条件は個別労働契約, 就業規則等により決定されるべきものですので, 正社員と同じ待遇を要求することは認められないのが原則です しかし, 有期契約労働者が正社員と同じ仕事に従事し, 同じ責任を負担しているにもかかわらず, 単に有期契約というだけの理由で労働条件が低くなっているような場合には, 期間の定めがあることによる不合理な労働条件の禁止

More information

130306異議申立て対応のHP上の分かりやすいQA (いったん掲載後「早く申請してください」を削除)

130306異議申立て対応のHP上の分かりやすいQA (いったん掲載後「早く申請してください」を削除) 救済措置に関する Q&A 水俣病被害者の救済措置に申請をされ 対象者に当たらないとの関係県の判定を受けた方のうち それに対する異議申立てを出されている方がいらっしゃいます これについて 水俣病被害者救済特措法 ( 以下 特措法 ) を所管する環境省としては 救済措置の判定は行政処分ではなく 行政不服審査法に基づく異議申立ての対象には当たらないと法律の解釈をしております 詳細について以下をご参照ください

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 代理店賠償責任の 法的性質とその問題点 弁護士法人たくみ法律事務所 本日の概要 1. 代理店 ( 募集人 ) の法律上の責任について 法律上の責任とは? 2. 民事上の責任について 保険契約者 募集人 ( 代理店 ) 保険会社との関係 保険業法上の募集行為規制 改正保険業法について 裁判例等 3. 代理店賠償責任保険について 代理店賠償責任保険とは 約款上の問題点等 4. 参考 2 1. 代理店の法律上の責任について

More information

日本臨床倫理学会 日本版 POLST(DNAR 指示を含む ) 作成指針 POLST(Physician Orders for Life Sustaining Treatment) 生命を脅かす疾患 に直面している患者の 医療処置 ( 蘇生処置を含む ) に関する医師による指示書 これは日本臨床倫理

日本臨床倫理学会 日本版 POLST(DNAR 指示を含む ) 作成指針 POLST(Physician Orders for Life Sustaining Treatment) 生命を脅かす疾患 に直面している患者の 医療処置 ( 蘇生処置を含む ) に関する医師による指示書 これは日本臨床倫理 日本版 POLST(DNAR 指示を含む ) 作成指針 POLST(Physician Orders for Life Sustaining Treatment) 生命を脅かす疾患 に直面している患者の 医療処置 ( 蘇生処置を含む ) に関する医師による指示書 これはによる POLST(DNAR 指示を含む ) の作成指針です. 患者さんのために POLST(DNAR 指示を含む ) を作成する医師であれば,

More information

Microsoft Word WT報告書最終版 (医療部会)

Microsoft Word WT報告書最終版 (医療部会) 平成 28 年 6 月 9 日 第 46 回社会保障審議会医療部会参考資料 2-1 医療事故調査制度等に関する見直しについて 平成 28 年 6 月 9 日自由民主党政務調査会社会保障制度に関する特命委員会医療に関するプロジェクトチーム医療事故調査制度の見直し等に関するワーキングチーム 1. はじめに医療安全の確保を図る上で 医療事故の原因を究明し再発防止を図ることが重要な課題であるが 一方で 診療行為とは人体に対する侵襲を前提とし一定の危険が伴うものであり

More information

Title 仮装譲渡と強制執行妨害罪 Author(s) 杉山, 晃章 Citation 北大法学研究科ジュニア リサーチ ジャーナル = Junior Research Journal, 9: 101-126 Issue Date 2003-01 DOI Doc URLhttp://hdl.handle.net/2115/22339 Right Type bulletin Additional Information

More information

Microsoft Word - H22民事要件事実論.doc

Microsoft Word - H22民事要件事実論.doc 授業 授業群法律実務基礎必修 選択の別必修開講年次 学期 2 年次 後期 履修条件 特になし 学習の目標 民事訴訟手続全体の流れを理解して貰い そのなかで要件事実の果たす役割を理解して貰う そして 実務でよく現れる基本的な類型について 簡単な事案を通じて勉強し 当事者の攻撃防御のなかから要件事実の理解を深めて貰う 授業の計画 第 1 回 本講座の目的 民事訴訟手続きの概観について 第 2 回 訴状の役割と構成請求の趣旨

More information

丙は 平成 12 年 7 月 27 日に死亡し 同人の相続が開始した ( 以下 この相続を 本件相続 という ) 本件相続に係る共同相続人は 原告ら及び丁の3 名である (3) 相続税の申告原告らは 法定の申告期限内に 武蔵府中税務署長に対し 相続税法 ( 平成 15 年法律第 8 号による改正前の

丙は 平成 12 年 7 月 27 日に死亡し 同人の相続が開始した ( 以下 この相続を 本件相続 という ) 本件相続に係る共同相続人は 原告ら及び丁の3 名である (3) 相続税の申告原告らは 法定の申告期限内に 武蔵府中税務署長に対し 相続税法 ( 平成 15 年法律第 8 号による改正前の 税務訴訟資料第 263 号 -249( 順号 12373) 東京地方裁判所平成 年 ( ) 第 号裁決取消請求事件 国側当事者 国 ( 国税不服審判所長 ) 平成 24 年 4 月 24 日棄却 控訴 判原告被告同代表者法務大臣裁決行政庁同指定代理人 決 選定当事者甲 ( 選定者は別紙選定者目録記載のとおり ) 国小川敏夫国税不服審判所長孝橋宏渡邊未来子野村昌也山口克也阿部晃子小板橋賢一甲斐香 主文

More information

13 条,14 条 1 項に違反するものとはいえない このように解すべきことは, 当裁判所の判例 ( 最高裁昭和 28 年 ( オ ) 第 389 号同 30 年 7 月 20 日大法廷判決 民集 9 巻 9 号 1122 頁, 最高裁昭和 37 年 ( オ ) 第 1472 号同 39 年 5 月

13 条,14 条 1 項に違反するものとはいえない このように解すべきことは, 当裁判所の判例 ( 最高裁昭和 28 年 ( オ ) 第 389 号同 30 年 7 月 20 日大法廷判決 民集 9 巻 9 号 1122 頁, 最高裁昭和 37 年 ( オ ) 第 1472 号同 39 年 5 月 平成 30 年 ( ク ) 第 269 号性別の取扱いの変更申立て却下審判に対する抗 告棄却決定に対する特別抗告事件 平成 31 年 1 月 23 日第二小法廷決定 主 文 本件抗告を棄却する 抗告費用は抗告人の負担とする 理 由 抗告代理人大山知康の抗告理由について性同一性障害者につき性別の取扱いの変更の審判が認められるための要件として 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること

More information

11総法不審第120号

11総法不審第120号 答 申 審査請求人 ( 以下 請求人 という ) が提起した精神障害者保健 福祉手帳 ( 以下 福祉手帳 という ) の障害等級認定に係る審査請 求について 審査庁から諮問があったので 次のとおり答申する 第 1 審査会の結論 本件審査請求は 棄却すべきである 第 2 審査請求の趣旨本件審査請求の趣旨は 東京都知事 ( 以下 処分庁 という ) が請求人に対し 発行年月日を平成 2 8 年 7 月

More information

(イ係)

(イ係) 平成 26 年 5 月 19 日判決言渡 平成 25 年 ( 行コ ) 第 391 号所得税更正処分取消請求控訴事件 主 文 本件控訴を棄却する 控訴費用は控訴人の負担とする 事実及び理由 第 1 控訴の趣旨 1 原判決を取り消す 2 四日市税務署長が平成 25 年 3 月 15 日付けで控訴人に対してした平成 21 年分所得税の更正処分のうち課税総所得金額 2361 万 7000 円, 還付金の額に相当する税額

More information

7 平成 28 年 10 月 3 日 処分庁は 法第 73 条の2 第 1 項及び条例第 43 条第 1 項の規定により 本件不動産の取得について審査請求人に対し 本件処分を行った 8 平成 28 年 11 月 25 日 審査請求人は 審査庁に対し 本件処分の取消しを求める審査請求を行った 第 4

7 平成 28 年 10 月 3 日 処分庁は 法第 73 条の2 第 1 項及び条例第 43 条第 1 項の規定により 本件不動産の取得について審査請求人に対し 本件処分を行った 8 平成 28 年 11 月 25 日 審査請求人は 審査庁に対し 本件処分の取消しを求める審査請求を行った 第 4 諮問番号 : 平成 29 年諮問第 9 号 答申番号 : 平成 30 年答申第 1 号 答申書 第 1 京都府行政不服審査会 ( 以下 審査会 という ) の結論本件諮問に係る審査請求 ( 以下 本件審査請求 という ) は 棄却されるべきであるとする審査庁の判断は 妥当である 第 2 事案の概要本件は 京都府 広域振興局長 ( 知事の権限の受任者 以下 処分庁 という ) が審査請求人に対して行った地方税法

More information

平成6年2月1日 597 87 とか 看護婦や医療ソシアルワーカーによる面接で概 どの措置をとることなどが義務付けられている なお 要をチェックし それを基にして主治医が最も重要な これらの措置は法ないし規則の定めるところであり 問題点を確かめるのがよい その通知は文書の形で行われるのが望ましい 精神衛生問題や教育問題などの援助機関として利用 前記の学校の法的義務に対する責任は 当然学校に 可能なものを準備しておき

More information

<4D F736F F D2089EF8ED096408CA48B8689EF8E9197BF E7189BB A2E646F63>

<4D F736F F D2089EF8ED096408CA48B8689EF8E9197BF E7189BB A2E646F63> 会社法研究会資料 13 株主総会資料の新たな電子提供制度に関する検討 ( 前注 1) 本資料における 新たな電子提供制度 とは, 概要として, 米国やカナダの Notice & Access 制度 ( その概要は参考資料 8を参照 ) を参考とした以下の1から3までに掲げるような内容の株主総会資料の電子提供制度をいう 1 株主総会の招集に際して法令上株主に対して提供しなければならない情報 ( 以下

More information

民事模擬裁判 ( 茂垣博 蒲俊郎 大澤恒夫 千葉理 菅谷貴子 ) 2 3 年前期 2 年後期 選択必修 2 単位集中 1 科目内容 目標 この授業は 民事裁判実務についての裁判官と弁護士の役割を模擬的に体験させ 裁判運営のあり方を考えさせるとともに 民事実体法および手続法を実務的視点から立体的に理解

民事模擬裁判 ( 茂垣博 蒲俊郎 大澤恒夫 千葉理 菅谷貴子 ) 2 3 年前期 2 年後期 選択必修 2 単位集中 1 科目内容 目標 この授業は 民事裁判実務についての裁判官と弁護士の役割を模擬的に体験させ 裁判運営のあり方を考えさせるとともに 民事実体法および手続法を実務的視点から立体的に理解 民事模擬裁判 ( 茂垣博 蒲俊郎 大澤恒夫 千葉理 菅谷貴子 ) 2 3 年前期 2 年後期 選択必修 2 単位集中 1 科目内容 目標 この授業は 民事裁判実務についての裁判官と弁護士の役割を模擬的に体験させ 裁判運営のあり方を考えさせるとともに 民事実体法および手続法を実務的視点から立体的に理解させ 民事裁判実務の基礎を修得させようとするものである 具体的には それぞれの学生が 当事者 証人 訴訟代理人

More information

個人情報保護規程

個人情報保護規程 公益社団法人京都市保育園連盟個人情報保護規程 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 個人情報が個人の人格尊重の理念のもとに慎重に取り扱われるべきものであることから 公益社団法人京都市保育園連盟 ( 以下 当連盟 という ) が保有する個人情報の適正な取扱いの確保に関し必要な事項を定めることにより 当連盟の事業の適正かつ円滑な運営を図りつつ 個人の権利利益を保護することを目的とする (

More information

控訴人は, 控訴人にも上記の退職改定をした上で平成 22 年 3 月分の特別老齢厚生年金を支給すべきであったと主張したが, 被控訴人は, 退職改定の要件として, 被保険者資格を喪失した日から起算して1か月を経過した時点で受給権者であることが必要であるところ, 控訴人は, 同年 月 日に65 歳に達し

控訴人は, 控訴人にも上記の退職改定をした上で平成 22 年 3 月分の特別老齢厚生年金を支給すべきであったと主張したが, 被控訴人は, 退職改定の要件として, 被保険者資格を喪失した日から起算して1か月を経過した時点で受給権者であることが必要であるところ, 控訴人は, 同年 月 日に65 歳に達し 平成 25 年 7 月 4 日判決言渡平成 25 年 ( 行コ ) 第 71 号不作為の違法確認請求控 訴事件 主 文 1 本件控訴を棄却する 2 控訴費用は控訴人の負担とする 事実及び理由第 1 控訴の趣旨 1 原判決を取り消す 2 厚生労働大臣が平成 22 年 4 月 15 日付けで控訴人に対してした被保険者期間を411 月, 年金額を179 万 4500 円とする老齢厚生年金支給処分を取り消す

More information

4 月 17 日 4 医療制度 2( 医療計画 ) GIO: 医療計画 地域連携 へき地医療について理解する SBO: 1. 医療計画について説明できる 2. 医療圏と基準病床数について説明できる 3. 在宅医療と地域連携について説明できる 4. 救急医療体制について説明できる 5. へき地医療につ

4 月 17 日 4 医療制度 2( 医療計画 ) GIO: 医療計画 地域連携 へき地医療について理解する SBO: 1. 医療計画について説明できる 2. 医療圏と基準病床数について説明できる 3. 在宅医療と地域連携について説明できる 4. 救急医療体制について説明できる 5. へき地医療につ 日付 時限 4 月 3 日 4 医療と社会ガイダンス GIO: 社会と医療の関係について理解する 内 容 SBO: 1. 医師としての公衆衛生の必要性を説明できる 2. 社会医学の概念について説明できる 3. 健康 疾病 障害の概念を説明できる 4. 社会構造 環境要因と健康 疾病との関連を説明できる 5. 予防医学について説明できる 4 月 4 日 5 医療制度 1( 医療施設 ) GIO: 医療施設について理解する

More information

北上市空家等対策規則 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は 北上市空家等対策条例 ( 平成 28 年北上市条例第 17 号 以下 条例 という ) の実施に関し必要な事項を定めるものとする ( 守秘義務 ) 第 2 条条例第 7 条に定める空家等対策審議会の委員は 職務上知り得た秘密を他に漏らしてはな

北上市空家等対策規則 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は 北上市空家等対策条例 ( 平成 28 年北上市条例第 17 号 以下 条例 という ) の実施に関し必要な事項を定めるものとする ( 守秘義務 ) 第 2 条条例第 7 条に定める空家等対策審議会の委員は 職務上知り得た秘密を他に漏らしてはな 北上市空家等対策規則をここに公布する 平成 28 年 6 月 1 日 市長署名 北上市規則第 32 号 北上市空家等対策規則 ( 別紙のとおり ) 北上市空家等対策規則 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は 北上市空家等対策条例 ( 平成 28 年北上市条例第 17 号 以下 条例 という ) の実施に関し必要な事項を定めるものとする ( 守秘義務 ) 第 2 条条例第 7 条に定める空家等対策審議会の委員は

More information

到達目標 xlsx

到達目標 xlsx 第 1 章行政過程の全体像第 1 節基本的概念 法治主義 法の支配 法治国原理 法治国家などと呼ばれる概念の意義について 法律 裁判 民主主義 基本的人権 適正手続保障 信義則などとの関連を含め 理解している いわゆる法律による行政の原理にいう法律の留保の意義について 具体例を挙げて説明することができる 第 2 節主要な行為形式 1-2-1 行政処分 行政処分の根拠規定及び処分庁を示す規定を 条文を参照して説明することができる

More information

Microsoft Word - 03:【最終版】ガイドライン解説編

Microsoft Word - 03:【最終版】ガイドライン解説編 別添 1 人生の最終段階における医療 ケアの 決定プロセスに関するガイドライン 解説編 人生の最終段階における医療の普及 啓発の 在り方に関する検討会 改訂平成 30 年 3 月 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン解説編 平成 19 年版ガイドライン作成の経緯 人生の最終段階における治療の開始 不開始及び中止等の医療のあり方の問題は 従来から医療現場で重要な課題となってきました

More information

自治基本条例素案のたたき台大和市自治基本条例をつくる会

自治基本条例素案のたたき台大和市自治基本条例をつくる会 釜石市空家等の適正管理に関する条例施行規則 ( 趣旨 ) 1 条この規則は 釜石市空家等の適正管理に関する条例 ( 平成 30 年釜石市条例 2 以下 条例 という ) の実施に関し必要な事項を定めるものとする ( 立入調査等 ) 2 条条例 5 条の規定により実施する空家等対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 26 年法律 127 以下 法 という ) 9 条 3 項の規定による立入調査の通知は

More information

授業科目 展開講義 前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期 比較憲法 佐々木教授 3,4 年次対象 租税法 2 1 澁谷教授 3,4 年次対象 刑事訴訟法特論 4 2 井上准教授 4 年次対象 国際法 植木教授 2,3,4 年次対象 現代民法特論 Ⅱ

授業科目 展開講義 前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期 比較憲法 佐々木教授 3,4 年次対象 租税法 2 1 澁谷教授 3,4 年次対象 刑事訴訟法特論 4 2 井上准教授 4 年次対象 国際法 植木教授 2,3,4 年次対象 現代民法特論 Ⅱ 授業科目 基礎講義 前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期 民事法入門 2 1 久保野教授 (1) 刑事法入門 2 1 井上准教授 (1) 司法制度論 2 1 坂田教授 (1) 法と歴史 Ⅰ 2 1 大内教授 (2) 日本近代法史 2 1 坂本教授 (2) 比較法社会論 2 1 1 芹澤教授 (2) 法学の理論 2 1 樺島教授 (2) 西洋政治思想史 Ⅰ 2 2 2 犬塚講師 (3) 備考欄

More information

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を 公益通報者保護法を踏まえた国の行政機関の通報対応に関するガイドライン ( 内部の職員等からの通報 ) 平成 17 年 7 月 19 日関係省庁申合せ平成 26 年 6 月 23 日一部改正平成 29 年 3 月 21 日一部改正 1. 本ガイドラインの意義及び目的公益通報者保護法 ( 平成 16 年法律第 122 号 以下 法 という ) を踏まえ 国の行政機関が内部の職員等からの通報に対応する仕組みを整備し

More information

2006 年度 民事執行 保全法講義 第 4 回 関西大学法学部教授栗田隆

2006 年度 民事執行 保全法講義 第 4 回 関西大学法学部教授栗田隆 2006 年度 民事執行 保全法講義 第 4 回 関西大学法学部教授栗田隆 T. Kurita 2 目 次 1. 執行文に関する争いの解決 ( 民執 32 条 -34 条 ) 2. 請求異議の訴え ( 民執 35 条 ) 3. 執行停止の裁判 ( 民執 36 条 37 条 ) 執行文の付与等に関する異議 (32 条 ) 債権者 執行文付与申立て 執行文付与拒絶 債権者 異議 書記官 事件の記録の存する裁判所の裁判所書記官

More information

訪問介護標準契約書案

訪問介護標準契約書案 標準契約書 ( 訪問看護 ) 熊本市熊本県弁護士会 訪問看護標準契約書 利用者 ( 以下 甲 という ) と事業者 ( 以下 乙 という ) とは 訪問看護サービスの利用に関して次のとおり契約を結びます ( 目的 ) 第 1 条乙は 介護保険法等の関係法令及びこの契約書に従い 甲がその有する能力に応じて可能な限り自立した日常生活を営むことができるよう 甲の療養生活を支援し 心身の機能の維持回復を目指すことを目的として訪問看護サービスを提供します

More information

Microsoft Word - 行政法⑨

Microsoft Word - 行政法⑨ GET ビジネス学習舘 2013 行政書士講座 第 9 回行政法テキスト補助 本書は 著作権法 によって 著作権等の権利が保護されています 本書の一部又は全部につき 無断で天気 複写その他の方法で記録されると 著作等の権利侵害となります 上記のような使い方をされる方は あらかじめ岐阜ひまわり事務所の許諾を求めてください http://ido.gyosei.or.jp 第 4 章行政事件訴訟法 (46

More information

<4D F736F F F696E74202D E372E D58FB097CF979D8CA48F4389EF814094B29088>

<4D F736F F F696E74202D E372E D58FB097CF979D8CA48F4389EF814094B29088> 地域医療支援臨床倫理研修会 2018 年 7 月 21 日 2 患者個別の臨床倫理的問題への対処方法 当院での臨床倫理コンサルテーション活動の紹介 臨床倫理 合意形成支援センター 金田浩由紀 臨床倫理とは? 3 臨床倫理とは? 4 臨床倫理 意思決定のプロセスと合意形成のあり方にまつわる問題を考える 治療やケアの選択 意思決定の問題が中心 価値の選択により 治療 ケアの選択を行うこと 臨床倫理 意思決定のプロセスと合意形成のあり方にまつわる問題を考える

More information

判例研究 ( 大野 ) X1 X2 X3 M1 M 事案の概要 ⑴ 当事者等 M1 M2 M1 M1 M2 M 1 T&A master

判例研究 ( 大野 ) X1 X2 X3 M1 M 事案の概要 ⑴ 当事者等 M1 M2 M1 M1 M2 M 1 T&A master 判例研究二国間租税条約に基づく情報交換要請の取消請求等が認められなかった事案 東京地裁平成 29 年 2 月 17 日判決 ( 平成 25 年 ( 行ウ ) 第 618 号 租税協定に基づく情報交換要請取消等請求事件 平成 27 年 ( 行ウ ) 第 172 号 租税条約に基づく情報交換要請取消等請求事件 ) 裁判所ウェブサイト 1. はじめに 1. はじめに 2. 事案の概要 3. 主な争点 4.

More information

行政調査の種類 ( 犯則調査を含む ) について 条文を参照して説明することができる ( 法律の根拠の要否を含む ) 行政計画 行政計画の具体例を 条文を参照して説明することができる 行政計画と 委任立法 ( 法規命令等 ) 行政処分の異同を理解している( 法律の根拠の要否を含む ) 都

行政調査の種類 ( 犯則調査を含む ) について 条文を参照して説明することができる ( 法律の根拠の要否を含む ) 行政計画 行政計画の具体例を 条文を参照して説明することができる 行政計画と 委任立法 ( 法規命令等 ) 行政処分の異同を理解している( 法律の根拠の要否を含む ) 都 第 1 章行政過程の全体像第 1 節基本的概念 法治主義 法の支配 法治国原理 法治国家などと呼ばれる概念の意義について 法律 裁判 民主主義 基本的人権 適正手続保障 信義則などとの関連を含め 理解している いわゆる法律による行政の原理にいう法律の留保の意義について 具体例を挙げて説明することができる 第 2 節主要な行為形式 1-2-1 行政処分 行政処分の根拠規定及び処分庁を示す規定を 条文を参照して説明することができる

More information

2. 延命措置への対応 1) 終末期と判断した後の対応医療チームは患者および患者の意思を良く理解している家族や関係者 ( 以下 家族らという ) に対して 患者が上記 1)~4) に該当する状態で病状が絶対的に予後不良であり 治療を続けても救命の見込みが全くなく これ以上の措置は患者にとって最善の治

2. 延命措置への対応 1) 終末期と判断した後の対応医療チームは患者および患者の意思を良く理解している家族や関係者 ( 以下 家族らという ) に対して 患者が上記 1)~4) に該当する状態で病状が絶対的に予後不良であり 治療を続けても救命の見込みが全くなく これ以上の措置は患者にとって最善の治 救急 集中治療における終末期医療に関する提言 ( ガイドライン ) (2014.4.29 案 ) I 基本的な考え方 方法急性期の重症患者を対象に治療を行っている救急 集中治療においては 患者背景にかかわりなく救命のために最善の治療や措置が行われている しかし 死が不可避と判断されたとき それらの治療や措置の継続を差し控えることが適切と思われる状況に至ることがある このような状況を我々は救急 集中治療の終末期と呼び

More information

第 1 節取消訴訟の訴訟要件 処分性 原告適格 狭義の訴えの利益 取消訴訟の訴訟手続的要件第 2 節取消訴訟の排他的管轄 ( 行政処分の公定力 ) 第 3 節取消訴訟の本案審理 違法事由の主張 理由の差替え 基準時

第 1 節取消訴訟の訴訟要件 処分性 原告適格 狭義の訴えの利益 取消訴訟の訴訟手続的要件第 2 節取消訴訟の排他的管轄 ( 行政処分の公定力 ) 第 3 節取消訴訟の本案審理 違法事由の主張 理由の差替え 基準時 金沢大学版 到達目標 : 行政法 目次 第 1 章行政過程の全体像第 1 節基本的概念第 2 節主要な行為形式 1-2-1 行政処分 1-2-2 法規命令 1-2-3 行政契約第 3 節行政過程における制度 手法 1-3-1 個別法が想定する行政過程 1-3-2 行政指導 1-3-3 行政調査 1-3-4 行政計画 1-3-5 行政上の義務違反に対する強制執行 1-3-6 行政上の義務違反に対する制裁第

More information

いても使用者責任が認められることがあります 他方 交通事故の原因が相手方の一方的な過失によるものであるなど 被用者に不法行為責任が発生しない場合には 使用者責任も発生しません イ 2 使用関係被用者との使用関係については 実質的な指揮監督関係があれば足りるとして広く解されており 正社員 アルバイト

いても使用者責任が認められることがあります 他方 交通事故の原因が相手方の一方的な過失によるものであるなど 被用者に不法行為責任が発生しない場合には 使用者責任も発生しません イ 2 使用関係被用者との使用関係については 実質的な指揮監督関係があれば足りるとして広く解されており 正社員 アルバイト LM ニュースレター Vol.5 平成 25 年 6 月 従業員の交通事故における企業の損害賠償責任とその対策 従業員がその不注意によって交通事故を起こして他人に怪我や財産的な損害を負わせた場合 加害者本人である従業員が損害賠償責任を問われることはもちろんですが その雇用主である企業にも損害賠償責任が認められることがあります 以下では 企業の損害賠償責任の根拠 要件を検討するとともに あらかじめ企業が講じておくべき対策をご紹介させていただきます

More information

( 誓約事項 ) 児童福祉法第 19 条の9 第 2 項に該当しないことを誓約すること 1 第 1 号関係申請者が 禁錮以上の刑に処せられ その執行を終わり 又は執行を受けることがなくなった日を経過していない 2 第 2 号関係申請者が 児童福祉法その他国民の保健医療若しくは福祉に関する法律 ( 医

( 誓約事項 ) 児童福祉法第 19 条の9 第 2 項に該当しないことを誓約すること 1 第 1 号関係申請者が 禁錮以上の刑に処せられ その執行を終わり 又は執行を受けることがなくなった日を経過していない 2 第 2 号関係申請者が 児童福祉法その他国民の保健医療若しくは福祉に関する法律 ( 医 様式 1-(1) 指定小児慢性特定疾病医療機関指定申請書 ( 病院 診療所 ) 名称 保険医療機関 所在地 医療機関コード 開設者 住所 職 氏名 名称 標榜している診療科名 上記のとおり 児童福祉法 ( 昭和 22 年法律第 164 号 ) 第 19 条の 9 第 1 項の規定による指定小児 慢性特定疾病医療機関として指定されたく申請する また 同法第 19 条の 9 第 2 項の規定のいずれにも該当しないことを誓約する

More information

民事訴訟法

民事訴訟法 2015 年民事訴訟法 3 関西大学法学部教授栗田隆 第 4 回 ( 目次 ) (42 条 -46 条 ) (42 条 -46 条 ) 債権者 保証債務履行請求 Y 保証人 Z 主債務者 T. Kurita 2 の意義 とは 他人間の訴訟の結果について利害関係を有する第三者が 当事者の一方を勝訴させることによって自己の利益を守るために訴訟に参加することをいう 人は 自らの利益を守るために自らの名と費用において訴訟を追行するが

More information

<4D F736F F F696E74202D C E9197BF A90EA96E58AC58CEC8E E88AC58CEC8E F0977B90AC82B782E98AF991B682CC89DB92F682C682CC8AD68C5782C982C282A282C42E >

<4D F736F F F696E74202D C E9197BF A90EA96E58AC58CEC8E E88AC58CEC8E F0977B90AC82B782E98AF991B682CC89DB92F682C682CC8AD68C5782C982C282A282C42E > カリキュラムについて 専門看護師 等を養成する既存の課程との関係について 論点 1 資料 2 専門看護師 等を養成する既存の課程が 特定行為の習得のための教育を併せて行う場合 当該課程を指定する際に留意すべき事項は何か 教育 研修を行う機関では 専門看護師 等を養成するための教育内容と 特定行為の習得のための教育内容等基準とを組み合わせ 独自のカリキュラム (123) を策定すると想定している その場合

More information

た損害賠償金 2 0 万円及びこれに対する遅延損害金 6 3 万 9 円の合計 3 3 万 9 6 円 ( 以下 本件損害賠償金 J という ) を支払 った エなお, 明和地所は, 平成 2 0 年 5 月 1 6 日, 国立市に対し, 本件損害賠償 金と同額の 3 3 万 9 6 円の寄附 (

た損害賠償金 2 0 万円及びこれに対する遅延損害金 6 3 万 9 円の合計 3 3 万 9 6 円 ( 以下 本件損害賠償金 J という ) を支払 った エなお, 明和地所は, 平成 2 0 年 5 月 1 6 日, 国立市に対し, 本件損害賠償 金と同額の 3 3 万 9 6 円の寄附 ( 平成 2 6 年 9 月 2 5 日午後 1 時 1 5 分判決言渡し ( 3 号法廷 ) 平成 2 3 年 ( ワ ) 第 4 1 号損害賠償請求事件 東京地方裁判所民事第 2 部 増田稔 ( 裁判長 ), 替藤充洋, 不破大輔 判決要旨 当事者 原告国立市 被告上原公子 ( 元国立市長 ) 主文 原告国立市の請求を棄却する 訴訟費用は原告国立市の負担とする 事案の概要 本件訴訟に至る経過 1 (

More information

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C> 社会福祉法人 個人情報保護規程 ( 例 ) 注 : 本例文は, 全国社会福祉協議会が作成した 社会福祉協議会における個人情報保護規程の例 を参考に作成したものです 本例文は参考ですので, 作成にあたっては, 理事会で十分検討してください 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は, 個人情報が個人の人格尊重の理念のもとに慎重に取り扱われるべきものであることから, 社会福祉法人 ( 以下 法人

More information

平成 30 年度新潟県自殺対策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務委託契約書 ( 案 ) 新潟県 ( 以下 甲 という ) と ( 以下 乙 という ) とは 平成 30 年度新潟県自殺対 策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務について 次の条項により委託契約を締結する ( 目的 ) 第 1 条

平成 30 年度新潟県自殺対策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務委託契約書 ( 案 ) 新潟県 ( 以下 甲 という ) と ( 以下 乙 という ) とは 平成 30 年度新潟県自殺対 策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務について 次の条項により委託契約を締結する ( 目的 ) 第 1 条 平成 30 年度新潟県自殺対策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務委託契約書 ( 案 ) 新潟県 ( 以下 甲 という ) と ( 以下 乙 という ) とは 平成 30 年度新潟県自殺対 策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務について 次の条項により委託契約を締結する ( 目的 ) 第 1 条甲は 次に掲げる業務 ( 以下 業務 という ) を乙に委託し 乙は これを受託する (1) 業務の名称平成

More information

報告書の利用についての注意 免責事項 本報告書は 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) ドバイ事務所が現地法律コンサルティング事務所 Clyde & Co LLP に作成委託し 2017 年 1 月に入手した情報に基づくものであり その後の法律改正などによって変わる場合があります 掲載した情報 コメン

報告書の利用についての注意 免責事項 本報告書は 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) ドバイ事務所が現地法律コンサルティング事務所 Clyde & Co LLP に作成委託し 2017 年 1 月に入手した情報に基づくものであり その後の法律改正などによって変わる場合があります 掲載した情報 コメン UAE の新医療責任法が示す明確な方針 2017 年 1 月日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) ドバイ事務所ビジネス展開支援部ビジネス展開支援課 報告書の利用についての注意 免責事項 本報告書は 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) ドバイ事務所が現地法律コンサルティング事務所 Clyde & Co LLP に作成委託し 2017 年 1 月に入手した情報に基づくものであり その後の法律改正などによって変わる場合があります

More information

医療安全管理指針

医療安全管理指針 医療安全管理指針 第 8.0 版 医療法人社団協友会 吉川中央総合病院 1 /7 1. 総則 1-1 趣旨本指針は ( 以下 当院 という) における医療安全管理体制の確立 医療安全管理のための具体的方策及び医療事故発生時の対応方法等について 指針を示すことにより 適切な医療安全管理を推進し 安全な医療の提供に資することを目的とする 1-2 医療安全管理に関する基本的考え方医療安全は 医療の質に関わる重要な課題である

More information

京都大学法科大学院の到達目標(行政法)

京都大学法科大学院の到達目標(行政法) 目次 京都大学法科大学院の到達目標 ( 行政法 ) 第 1 章行政過程の全体像第 1 節基本的概念第 2 節主要な行為形式 1-2-1 行政処分 1-2-2 法規命令 1-2-3 行政契約第 3 節行政過程における制度 手法 1-3-1 個別法が想定する行政過程 1-3-2 行政指導 1-3-3 行政調査 1-3-4 行政計画 1-3-5 行政上の義務違反に対する強制執行 1-3-6 行政上の義務違反に対する制裁第

More information

平成 27 年度 特定行政書士法定研修 考査問題 解答と解説 本解答と解説は 正式に公表されたものではなく 作成者が独自に作成したものであり 内容の信頼性については保証しない 以下の事項に全て該当 遵守する場合にのみ 利用を許可する 東京都行政書士会葛飾支部会員であること 営利目的でないこと 内容を

平成 27 年度 特定行政書士法定研修 考査問題 解答と解説 本解答と解説は 正式に公表されたものではなく 作成者が独自に作成したものであり 内容の信頼性については保証しない 以下の事項に全て該当 遵守する場合にのみ 利用を許可する 東京都行政書士会葛飾支部会員であること 営利目的でないこと 内容を 平成 27 年度 特定行政書士法定研修 考査問題 解答と解説 本解答と解説は 正式に公表されたものではなく 作成者が独自に作成したものであり 内容の信頼性については保証しない 以下の事項に全て該当 遵守する場合にのみ 利用を許可する 東京都行政書士会葛飾支部会員であること 営利目的でないこと 内容を改変しないこと 上記に該当する場合は 特別な許可を得ていること 本書は無償で利用できるが 著作権は放棄していない

More information

参考資料 別記 個人情報の取扱いに関する特記事項 ( 基本的事項 ) 第 1 条乙は 個人情報の保護の重要性を認識し この契約による事務の実施に当たっては 個人の権利利益を侵害することのないよう 個人情報を適切に取り扱わなければならない また乙は 個人番号を含む個人情報取扱事務を実施する場合には 行政手続における特定の個人を識別する番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 以下

More information

( 事案の全体像は複数当事者による複数事件で ついての慰謝料 30 万円 あり非常に複雑であるため 仮差押えに関する部 3 本件損害賠償請求訴訟の弁護士報酬 分を抜粋した なお 仮差押えの被保全債権の額 70 万円 は 1 億円程度と思われるが 担保の額は不明であ を認容した る ) なお 仮差押え

( 事案の全体像は複数当事者による複数事件で ついての慰謝料 30 万円 あり非常に複雑であるため 仮差押えに関する部 3 本件損害賠償請求訴訟の弁護士報酬 分を抜粋した なお 仮差押えの被保全債権の額 70 万円 は 1 億円程度と思われるが 担保の額は不明であ を認容した る ) なお 仮差押え 参考資料 1 不当な仮差押命令に関する損害賠償請求についての近時の裁判例 1 2 裁判所 判決日 文献番号等事案の概要結果 被告は 原告の取得した本件各土地を同人から買い受けるとの売買契約が成立したと主張して 同契約に基づく所有権移転登記請求権を被保全権利とする処分禁止の仮処分決定を得た ( 担保の額は 8000 万円 ) ものの 原告と被告との間の本東京地裁平成 26 年 1 月 23 日判件各土地に関する所有権移転登記手続に係る本決

More information

2. 平成 9 年遠隔診療通知の 別表 に掲げられている遠隔診療の対象及び内 容は 平成 9 年遠隔診療通知の 2 留意事項 (3) イ に示しているとお り 例示であること 3. 平成 9 年遠隔診療通知の 1 基本的考え方 において 診療は 医師又は歯科医師と患者が直接対面して行われることが基本

2. 平成 9 年遠隔診療通知の 別表 に掲げられている遠隔診療の対象及び内 容は 平成 9 年遠隔診療通知の 2 留意事項 (3) イ に示しているとお り 例示であること 3. 平成 9 年遠隔診療通知の 1 基本的考え方 において 診療は 医師又は歯科医師と患者が直接対面して行われることが基本 事務連絡 平成 27 年 8 月 10 日 各都道府県知事殿 厚生労働省医政局長 情報通信機器を用いた診療 ( いわゆる 遠隔診療 ) について 遠隔診療については 情報通信機器を用いた診療 ( いわゆる 遠隔診療 ) について ( 平成 9 年 12 月 24 日付け健政発第 1075 号厚生省健康政策局長通知 以下 平成 9 年遠隔診療通知 という ) において その基本的考え方や医師法 ( 昭和

More information

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同 平成 28 年 ( 行ヒ ) 第 14 号特別支給の老齢厚生年金決定取消請求事件 平成 29 年 4 月 21 日第二小法廷判決 主 文 原判決を破棄し, 第 1 審判決を取り消す 被上告人の請求を棄却する 訴訟の総費用は被上告人の負担とする 理 由 上告代理人定塚誠ほかの上告受理申立て理由について 1 本件は, 被上告人が, 厚生労働大臣から, 厚生年金保険法 ( 平成 25 年法律第 63 号による改正前のもの

More information

Microsoft PowerPoint - 資料4_救急(ガイドライン)

Microsoft PowerPoint - 資料4_救急(ガイドライン) 第 2 回人生の最終段階における医療の普及 啓発の在り方に関する検討会 平成 2 9 年 9 月 2 9 日 資料 4 救急 集中治療における 終末期医療に関するガイドライン 日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野 同付属病院高度救命救急センター 横田裕行 1 救急 集中治療を取り巻く医療倫理環境の変化 高齢化 多死社会 多様な倫理観 複雑な家族関係 生前意思 事前意思 高度な医療機器 チーム医療

More information

<4D F736F F D2090AC89CA95A887458F8A974C8ED282AA95A CC8FEA8D8782CC97AA8EAE91E38EB78D732E646F6378>

<4D F736F F D2090AC89CA95A887458F8A974C8ED282AA95A CC8FEA8D8782CC97AA8EAE91E38EB78D732E646F6378> 所有者が複数の場合 ( 遺産共有を含む 共有 の場合 ) における 過失がなくてその措置を命ぜられるべき者を確知することができないとき ( 法 14 条 10 項 ) の適用について ( 一社 ) 岡山住まいと暮らしの相談センター理事 弁護士小寺立名 1 所有者が複数の場合 ( 遺産共有を含む 共有 の場合 ) における 過失がなくてそ の措置を命ぜられるべき者を確知することができないとき ( 法

More information

特定個人情報の取扱いの対応について

特定個人情報の取扱いの対応について 特定個人情報の取扱いの対応について 平成 27 年 5 月 19 日平成 28 年 2 月 12 日一部改正 一般財団法人日本情報経済社会推進協会 (JIPDEC) プライバシーマーク推進センター 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という ) が成立し ( 平成 25 年 5 月 31 日公布 ) 社会保障 税番号制度が導入され 平成 27 年 10

More information

<4D F736F F D F8E598BC6906C834E D8DDA B837C815B838B95D233817A2E646F63>

<4D F736F F D F8E598BC6906C834E D8DDA B837C815B838B95D233817A2E646F63> シンガポール個人情報保護法の制定 執筆者 : 日比慎 ( アソシエイト ) シンガポール個人情報保護法の制定 シンガポールでは従来 銀行法 通信法 コンピューター濫用防止法などの個別の法律において 一定の分野での個人情報の保護が定められていたものの 個人情報保護に関する一般的な法律は存在していなかった この間 東南アジア各国でも個人情報保護法の制定が続いており シンガポールでも個人情報保護に関する関心の高まりを受けて

More information

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての 雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン ( 通則編 )( 平成 28 年 11 月個人情報保護委員会 以下 ガイドライン という

More information

附則 この規則は 平成 29 年 3 月 1 日から施行する

附則 この規則は 平成 29 年 3 月 1 日から施行する 和歌山市空家等対策の推進に関する特別措置法施行細則 ( 平成 29 年規則 11 ) ( 趣旨 ) 1 条この規則は 空家等対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 26 年法律 127 以下 法 という ) の施行に関し 空家等対策の推進に関する特別措置法施行規則 ( 平成 27 年総務省 国土交通省令 1 ) に定めるもののほか 必要な事項を定めるものとする ( 立入調査等 ) 2 条法 9 条

More information

平成  年(行ツ)第  号

平成  年(行ツ)第  号 平成 26 年 ( 行ツ ) 第 96 号, 平成 26 年 ( 行ヒ ) 第 101 号 選挙無効請求事件 平成 26 年 7 月 9 日第二小法廷決定 主 文 本件上告を棄却する 本件を上告審として受理しない 上告費用及び上告受理申立費用は上告人兼申立人の負担とする 理 由 1 上告について民事事件について最高裁判所に上告をすることが許されるのは, 民訴法 312 条 1 項又は2 項所定の場合に限られるところ,

More information

11総法不審第120号

11総法不審第120号 答 申 審査請求人 ( 以下 請求人 という ) が提起した精神障害者保健 福祉手帳の障害等級認定に係る審査請求について 審査庁から諮問が あったので 次のとおり答申する 第 1 審査会の結論 本件審査請求は 棄却すべきである 第 2 審査請求の趣旨本件審査請求の趣旨は 東京都知事 ( 以下 処分庁 という ) が請求人に対し 発行年月日を平成 2 8 年 8 月 5 日として行った精神障害者保健福祉手帳

More information

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には 参考 : 様式 2( 記載例 ) ( 研究責任者 ) ( 本会倫理審査委員会 ) 西暦年月日 研究計画書 ( 第版 ) 公益社団法人富山県薬剤師会倫理審査委員会委員長様 計画者 ( 研究責任者 ) 所属 : 職名 : 氏名 : 印 1. 研究の名称 : 2. 研究の実施体制 研究責任者名所属職名役割及び責任 薬局管理薬剤師 研究分担者名 所属 職名 役割及び責任 薬局 薬剤師 病院 科 病院薬剤部

More information

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程 社会福祉法人恩心会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 個人の尊厳を最大限に尊重するという基本理念のもと 社会福祉法人恩心会 ( 以下 本会 という ) が保有する個人情報の適正な取り扱いに関して必要な事項を定めることにより 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守することを目的とする ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱うに当たっては その利用目的をできる限り特定する

More information

PPTVIEW

PPTVIEW 労働基準法第 4 条 ( 男女同一賃金の原則 ) にかかわる裁判例 女性であることを理由とした差別的取扱いとは 女性であることを理由として とは 労働者が女性であることのみを理由として あるいは 社会通念としてまたはその事業場において 女性労働者が一般的または平均的に能率が悪いこと 勤続年数が短いこと 主たる生計の維持者ではないことなどを理由とする ことを意味します なお 差別的取扱いをする とは

More information

資料2-1 「個人情報の保護に関する法律」説明資料

資料2-1 「個人情報の保護に関する法律」説明資料 内閣府国民生活局個人情報保護推進室 資料 2-1 個人情報の保護に関する法律 説明資料 1. 個人情報保護法制整備の背景 1 2. 個人情報保護法制の体系イメージ 2 3. 対象となる個人情報 事業者の範囲等 3 4. 個人情報保護法に係る政府の実施体制について 4 5.OECD8 原則と個人情報取扱事業者の義務規定の対応 5 6. 第三者提供制限の仕組みについて 6 7. 本人の関与の仕組み 7

More information

目次 1. 総論 裁判例... 3 (1) 個人情報保護法に基づく保有個人データ開示請求 東京地判平成 19 年 6 月 27 日判時 1978 号 27 頁 判タ 1275 号 323 頁... 3 (2) 取引履歴開示に応じなかったことに基づく損害賠償請求... 5

目次 1. 総論 裁判例... 3 (1) 個人情報保護法に基づく保有個人データ開示請求 東京地判平成 19 年 6 月 27 日判時 1978 号 27 頁 判タ 1275 号 323 頁... 3 (2) 取引履歴開示に応じなかったことに基づく損害賠償請求... 5 参考資料 2 個人情報保護法における苦情処理が裁判手続で争われた例について 平成 22 年 9 月 29 日消費者庁企画課個人情報保護推進室 目次 1. 総論... 2 2. 裁判例... 3 (1) 個人情報保護法に基づく保有個人データ開示請求... 3 1 東京地判平成 19 年 6 月 27 日判時 1978 号 27 頁 判タ 1275 号 323 頁... 3 (2) 取引履歴開示に応じなかったことに基づく損害賠償請求...

More information

目  次

目  次 共通的到達目標モデル ( 第二次案 ): 行政法 目次 第 1 章行政過程の全体像第 1 節基本的概念第 2 節主要な行為形式 1-2-1 行政処分 1-2-2 法規命令 1-2-3 行政契約第 3 節行政過程における制度 手法 1-3-1 個別法が想定する行政過程 1-3-2 行政指導 1-3-3 行政調査 1-3-4 行政計画 1-3-5 行政上の義務違反に対する強制執行 1-3-6 行政上の義務違反に対する制裁第

More information

透析医療の法律問題

透析医療の法律問題 大阪府立病院機構 トップセミナー ( 人権研修 ) 医療過誤とインフォームド コンセント 当日いただいたご質問の答えで条数が不明確であったところ,2 枚目,37 枚目に加筆しました 神戸大学大学院法学研究科 丸山英二 医療過誤による損害賠償責任の成立要件 不法行為責任 ( 行為者の責任 + 使用者責任で医療供給者の責任 ) 債務不履行 [ 契約違反 ] 責任 ( 医療供給者の責任 )[ 不法行為責任は民法

More information

題目(主題)

題目(主題) 天草地域住民の 慢性メチル水銀中毒症症状 重岡伸一 藤野糺 川上義信 橋本和子 清島美樹子 新井弘 ( 水俣協立病院 ) 高岡滋 ( 神経内科リハビリテーション協立クリニック ) 目的 近年 メチル水銀による健康障害の影響が不知火海沿岸一帯に広がっていることが確認されてきた 差別や情報不足などにより 健康障害の軽いものから重いものまで多くの人々がメチル水銀の健康影響に関する検診を受けてこなかった 特に

More information

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱 社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱う際は その利用目的をできる限り特定する 2 本会が取得した個人情報の利用目的を変更する場合には 変更前の利用目的と変更後の利用目的とが相当の関連性を有する合理的な範囲内になければならない

More information

個人情報管理規程

個人情報管理規程 個人情報管理規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条 この規程は エレクタ株式会社 ( 以下 会社 という ) が取り扱う個人情報の適 切な保護のために必要な要件を定め 従業者が その業務内容に応じた適切な個 人情報保護を行うことを目的とする ( 定義 ) 第 2 条 本規程における用語の定義は 次の各号に定めるところによる (1) 個人情報生存する個人に関する情報であって 当該情報に含まれる氏名

More information

ヘルシンキ宣言

ヘルシンキ宣言 日本医師会訳 WORLD MEDICAL ASSOCIATION ヘルシンキ宣言 人間を対象とする医学研究の倫理的原則 1964 年 6 月 第 18 回 WMA 総会 ( ヘルシンキ フィンランド ) で採択 1975 年 10 月 第 29 回 WMA 総会 ( 東京 日本 ) で修正 1983 年 10 月 第 35 回 WMA 総会 ( ベニス イタリア ) で修正 1989 年 9 月 第

More information

<4D F736F F D208CC2906C8FEE95F182C98AD682B782E98AEE967B95FB906A93992E646F63>

<4D F736F F D208CC2906C8FEE95F182C98AD682B782E98AEE967B95FB906A93992E646F63> 個人情報に関する基本情報 社会福祉法人東京雄心会 ( 以下 法人 という ) は 利用者等の個人情報を適切に取り扱うことは 介護サービスに携わるものの重大な責務と考えます 法人が保有する利用者等の個人情報に関し適性かつ適切な取り扱いに努力するとともに 広く社会からの信頼を得るために 自主的なルールおよび体制を確立し 個人情報に関連する法令その他関係法令及び厚生労働省のガイドラインを遵守し 個人情報の保護を図ることを目的とします

More information

< F2D8CA48B8689EF8E9197BF31352E6A7464>

< F2D8CA48B8689EF8E9197BF31352E6A7464> 研究会資料 15 扶養関係事件の国際裁判管轄に関する論点の検討 第 1 夫婦, 親子その他の親族関係から生ずる扶養の義務に関する審判事件につき, 次のような規律を設けることについて, どのように考えるか 裁判所は, 夫婦, 親子その他の親族関係から生ずる扶養の義務に関する審判 事件 ( ただし, 子の監護に要する費用の分担の処分の審判事件を含む ) ( 注 ) について, 次のいずれかに該当するときは,

More information

市町村合併の推進状況について

市町村合併の推進状況について 住民監査請求 住民訴訟制度について 参考資料 1 住民監査請求 住民訴訟制度について 1 制度の意義住民からの請求に基づいて 地方公共団体の執行機関又は職員の行う違法 不当な行為又は怠る事実の発生を防止し 又はこれらによって生じる損害の賠償等を求めることを通じて 地方公共団体の財務の適正を確保し 住民全体の利益を保護することを目的とする制度 住民訴訟は 地方自治の本旨に基づく住民参政の一環として 裁判所に請求する権能を与え

More information

標準契約書

標準契約書 標準契約書 ( 通所リハビリテーション ) 熊本市熊本県弁護士会 通所リハビリテーション標準契約書 利用者 ( 以下 甲 という ) と事業者 ( 以下 乙 という ) とは 通所リハビリテーションサービスの利用に関して次のとおり契約を結びます ( 目的 ) 第 1 条乙は 介護保険法等の関係法令及びこの契約書に従い 甲がその有する能力に応じて可能な限り自立した日常生活を営むことができるよう通所リハビリテーションサービスを提供し

More information

平成 30 年 ( 受 ) 第 269 号損害賠償請求事件 平成 31 年 3 月 12 日第三小法廷判決 主 文 原判決中, 上告人敗訴部分を破棄する 前項の部分につき, 被上告人らの控訴を棄却する 控訴費用及び上告費用は被上告人らの負担とする 理 由 上告代理人成田茂ほかの上告受理申立て理由第

平成 30 年 ( 受 ) 第 269 号損害賠償請求事件 平成 31 年 3 月 12 日第三小法廷判決 主 文 原判決中, 上告人敗訴部分を破棄する 前項の部分につき, 被上告人らの控訴を棄却する 控訴費用及び上告費用は被上告人らの負担とする 理 由 上告代理人成田茂ほかの上告受理申立て理由第 平成 30 年 ( 受 ) 第 269 号損害賠償請求事件 平成 31 年 3 月 12 日第三小法廷判決 主 文 原判決中, 上告人敗訴部分を破棄する 前項の部分につき, 被上告人らの控訴を棄却する 控訴費用及び上告費用は被上告人らの負担とする 理 由 上告代理人成田茂ほかの上告受理申立て理由第 5について 1 本件は, 統合失調症により精神科の医師である上告人の診療を受けていた患者 ( 以下 本件患者

More information

個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 ( 個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 ( 以下, 取り扱い事業者という ) として, 本学が入手 保管 管理する個人情報 ( 以下, 個人情報という

More information

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進 京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進 ( 第 16 条 - 第 18 条 ) 第 4 章 雑則 ( 第 19 条 第 20 条 ) 附則 第

More information

はじめに 法文学部改組に伴い 平成 29 年度より鹿児島大学法文学部法政策学科で開講される授業科目は大幅に新しくなります 平成 28 年度以前に入学したみなさんは 今後も各自の 修学の手引 に基づいて単位を修得しますが 平成 28 年度以前入学生の 修学の手引 における 鹿児島大学法文学部規則 付表

はじめに 法文学部改組に伴い 平成 29 年度より鹿児島大学法文学部法政策学科で開講される授業科目は大幅に新しくなります 平成 28 年度以前に入学したみなさんは 今後も各自の 修学の手引 に基づいて単位を修得しますが 平成 28 年度以前入学生の 修学の手引 における 鹿児島大学法文学部規則 付表 新旧授業科目対照表 ( 平成 23 年度 ~ 平成 28 年度入学生用 ) 鹿児島大学法文学部法政策学科 平成 30 年度初版 はじめに 法文学部改組に伴い 平成 29 年度より鹿児島大学法文学部法政策学科で開講される授業科目は大幅に新しくなります 平成 28 年度以前に入学したみなさんは 今後も各自の 修学の手引 に基づいて単位を修得しますが 平成 28 年度以前入学生の 修学の手引 における 鹿児島大学法文学部規則

More information

〔問 1〕 Aは自己所有の建物をBに賃貸した

〔問 1〕 Aは自己所有の建物をBに賃貸した ( 宅建 ) 要点解説講義 要点確認テスト 4 権利関係 4 問題 制限時間 20 分 問 1 Aは 所有する家屋を囲う塀の設置工事を業者 Bに請け負わせたが Bの工事によりこの塀は瑕疵がある状態となった Aがその後この塀を含む家屋全部をCに賃貸し Cが占有使用しているときに この瑕疵により塀が崩れ 脇に駐車中の D 所有の車を破損させた A B 及びCは この瑕疵があることを過失なく知らない

More information

資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関

資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関 資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関係や福祉関係の事業者などにおいて取り扱われる生命 身体及び健康に関する個人情報を対象とするかどうか検討してはどうか

More information

<4D F736F F D E63188C4816A8D4C93878CA78BC696B18AC7979D91CC90A78A6D94468C9F8DB88EC08E7B97768D6A816989FC90B38CE3816A2E646F63>

<4D F736F F D E63188C4816A8D4C93878CA78BC696B18AC7979D91CC90A78A6D94468C9F8DB88EC08E7B97768D6A816989FC90B38CE3816A2E646F63> 広島県介護サービス事業者業務管理体制確認検査実施要綱 第 1 目的この要綱は, 広島県知事 ( 以下 知事 という ) が介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 以下 法 という ) 第 115 条の33, 第 115 条の34の規定及び介護サービス事業者業務管理体制確認検査指針 ( 平成 21 年 3 月 30 日付老発第 0330077 老健局長通知 以下 検査指針 という ) に基づき,

More information

66 条の 6 改正のねらい 果通知 第 第 1 章改正労働安全衛生法 逐条解説 第 5 節 すべての健康診断結果の労働者への通知 特殊健康診断結果の追加 ( 第 66 条の 6 関係 ) 労働安全衛生法において 一般健康診断については 健康診断の実施後にその結果を本人へ通知する義務が規定されている

66 条の 6 改正のねらい 果通知 第 第 1 章改正労働安全衛生法 逐条解説 第 5 節 すべての健康診断結果の労働者への通知 特殊健康診断結果の追加 ( 第 66 条の 6 関係 ) 労働安全衛生法において 一般健康診断については 健康診断の実施後にその結果を本人へ通知する義務が規定されている 66 条の 6 改正のねらい 果通知 第 第 1 章改正労働安全衛生法 逐条解説 第 5 節 すべての健康診断結果の労働者への通知 特殊健康診断結果の追加 ( 第 66 条の 6 関係 ) 労働安全衛生法において 一般健康診断については 健康診断の実施後にその結果を本人へ通知する義務が規定されているが ( 同法第 66 条の 6) 特殊健康診断の結果についても 労働者の権利として同様の通知義務を規定すべきであるとの指摘がなされていたところである

More information

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf ( 別添 3) 精神科病院に入院する時の告知等に係る書面及び入退院の届出等について ( 平成 12 年 3 月 30 日障精第 22 号厚生省大臣官房障害保健福祉部精神保健福祉課長通知 ) 新旧対照表 ( 変更点は下線部 ) 改正後現行 障精第 2 2 号平成 12 年 3 月 30 日一部改正障精発第 0325001 号平成 17 年 3 月 25 日一部改正障精発第 0929005 号平成 18

More information

1 資料 1 パーソナルデータの利活用に関する制度改正に係る法律案の骨子 ( 案 ) TM 2014 年 12 月 19 日 内閣官房 IT 総合戦略室 パーソナルデータ関連制度担当室

1 資料 1 パーソナルデータの利活用に関する制度改正に係る法律案の骨子 ( 案 ) TM 2014 年 12 月 19 日 内閣官房 IT 総合戦略室 パーソナルデータ関連制度担当室 1 資料 1 パーソナルデータの利活用に関する制度改正に係る法律案の骨子 ( 案 ) TM 2014 年 12 月 19 日 内閣官房 IT 総合戦略室 パーソナルデータ関連制度担当室 1. 個人情報の定義の拡充 2 生存する個人に関する情報であって 次のいずれかに該当する文字 番号 記号その他の符号のうち政令で定めるものが含まれるものを個人情報として新たに位置付けるものとする (1) 特定の個人の身体の一部の特徴を電子計算機の用に供するために変換した符号であって

More information

手順書03

手順書03 杏林大学医学部倫理委員会 人を対象とする医学系研究に関する業務手順書 ➂ 研究計画書の作成等に関する手続等 1 はじめに本手順書は 杏林大学医学部倫理委員会規程に基づき 杏林大学医学部及び医学部付属病院の専任教職員が行う人を対象とした医学系研究について 医の倫理に関するヘルシンキ宣言の趣旨に添い 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針及び その他関連通知に基づいて適正かつ円滑に行われるよう これらの研究等に係る必要な手順を定めるものである

More information

<4D F736F F D208FA495578CA0904E8A FD782C982A882AF82E991B98A F9E8A7A82CC8E5A92E82096F6E05694FC89C02E646F63>

<4D F736F F D208FA495578CA0904E8A FD782C982A882AF82E991B98A F9E8A7A82CC8E5A92E82096F6E05694FC89C02E646F63> 商標権侵害訴訟におけるにおける損害賠償額損害賠償額の算定 1 損害賠償請求権の根拠民法 709 条 商標法自体には 損害賠償請求権の根拠規定はない 弁護士柳澤美佳 ダイソン株式会社勤務 2 損害賠償の範囲 1 積極的損害例 : 侵害の調査に要した費用 ( 東京地判昭 43 3 6) 弁護士費用 ( 最判昭 44 2 27) 最近では 信用損害 精神的損害なども ( 大阪地判昭 56 1 30 など

More information

情報の開示を求める事案である 1 前提となる事実 ( 当事者間に争いのない事実並びに後掲の証拠及び弁論の全趣旨により容易に認められる事実 ) 当事者 ア原告は, 国内及び海外向けのモバイルゲームサービスの提供等を業とす る株式会社である ( 甲 1の2) イ被告は, 電気通信事業を営む株式会社である

情報の開示を求める事案である 1 前提となる事実 ( 当事者間に争いのない事実並びに後掲の証拠及び弁論の全趣旨により容易に認められる事実 ) 当事者 ア原告は, 国内及び海外向けのモバイルゲームサービスの提供等を業とす る株式会社である ( 甲 1の2) イ被告は, 電気通信事業を営む株式会社である 平成 29 年 12 月 12 日判決言渡同日原本交付裁判所書記官 平成 29 年 ( ワ ) 第 2732 号発信者情報開示請求事件 口頭弁論終結日平成 29 年 11 月 21 日 判 決 原告株式会社コロプラ 同訴訟代理人弁護士鎌田真理雄 小西智志 被告エキサイト株式会社 同訴訟代理人弁護士藤井康弘 主 文 1 1 被告は, 原告に対し, 別紙発信者情報目録記載の各情報を開示せよ 2 訴訟費用は被告の負担とする

More information

~

~ Title Author(s) Citation Kobe University Repository : Kernel 現代日本の海の管理に関する法的問題 ( 文科論 )(The legal issue about governance of the sea in contemporary Japan(STUDIES IN HUMANITIES AND SOCIAL SCIENCES)) 藤本,

More information

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ 介護職員初任者研修 ほほえみ介護塾 シラバス 研修事業者名 使用教材 一般財団法人宇治市福祉サービス公社 介護職員初任者研修テキスト 公益財団法人介護労働安定センター 科目名 職務の理解 6 時間 研修に先立ち これからの介護が目指すべき その人の生活を支える 在宅におけるケ ア 等の実践について 介護職がどのような環境で どのような形で どのような仕事を 行うのか 具体的イメージを持って実感し 以降の研修に実践的に取り組めるようにす

More information

問題 4 解説 行政代執行法の対象に関する基礎的な問題 行政代執行法の条文知識を確認する趣旨である 行政代執行法 2 条によると, 行政代執行を用いて履行を確保することができるのは, 法律( 法律の委任に基く命令, 規則及び条例を含む ) により直接に命ぜられ, 又は法律に基き行政庁により命ぜられた

問題 4 解説 行政代執行法の対象に関する基礎的な問題 行政代執行法の条文知識を確認する趣旨である 行政代執行法 2 条によると, 行政代執行を用いて履行を確保することができるのは, 法律( 法律の委任に基く命令, 規則及び条例を含む ) により直接に命ぜられ, 又は法律に基き行政庁により命ぜられた 問題 1 解説 法令と自主条例の関係に関する基礎的な問題 法令と自主条例の関係についての最高裁判例の理解を確認する趣旨である 最大判昭和 50 9 10 刑集 29 巻 8 号 489 頁 ( 徳島市公安条例事件 ) の 特定事項についてこれを規律する国の法令と条例とが併存する場合でも, 後者が前者とは別の目的に基づく規律を意図するものであり, その適用によつて前者の規定の意図する目的と効果をなんら阻害することがないときや,

More information

Microsoft Word - 02:【最終版】ガイドライン

Microsoft Word - 02:【最終版】ガイドライン 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 厚生労働省 改訂平成 30 年 3 月 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 1 人生の最終段階における医療 ケアの在り方 1 医師等の医療従事者から適切な情報の提供と説明がなされ それに基づいて医療 ケアを受ける本人が多専門職種の医療 介護従事者から構成される医療 ケアチームと十分な話し合いを行い 本人による意思決定を基本としたうえで

More information

実務家の条文の読み方=六法の使い方の基礎

実務家の条文の読み方=六法の使い方の基礎 実務家の条文の読み方 = 六法の使い方の基礎弁護士柏谷周希第 1 実務家にとっての条文とは 1 実務家は法律を使って事件処理をするのが仕事 2 六法を使いこなす 条文を覚えることではない 六法は手元にあるし いつでも調べられる 求められるのは法的思考能力 法的思考能力とは1 法解釈能力と2 事実認定 ( あてはめ ) 能力 条文を解釈 適用でき 事件を処理できるということが六法を使いこなすということ

More information

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱 第一総則 子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱 一目的 けいりこの法律は 子宮頸がんの罹患が女性の生活の質に多大な影響を与えるものであり 近年の子宮頸が んの罹患の若年化の進行が当該影響を一層深刻なものとしている状況及びその罹患による死亡率が高い 状況にあること並びに大部分の子宮頸がんにヒトパピローマウイルスが関与しており 予防ワクチンの 接種及び子宮頸部の前がん病変 ( 子宮頸がんに係る子宮頸部の異形成その他の子宮頸がんの発症前にお

More information

第 2 問問題のねらい青年期と自己の形成の課題について, アイデンティティや防衛機制に関する概念や理論等を活用して, 進路決定や日常生活の葛藤について考察する力を問うとともに, 日本及び世界の宗教や文化をとらえる上で大切な知識や考え方についての理解を問う ( 夏休みの課題として複数のテーマについて調

第 2 問問題のねらい青年期と自己の形成の課題について, アイデンティティや防衛機制に関する概念や理論等を活用して, 進路決定や日常生活の葛藤について考察する力を問うとともに, 日本及び世界の宗教や文化をとらえる上で大切な知識や考え方についての理解を問う ( 夏休みの課題として複数のテーマについて調 現代社会 問題のねらい, 及び小問 ( 速報値 ) 等 第 1 問問題のねらい 功利主義 や 正義論 に関して要約した文書を資料として示し, それぞれの基盤となる考え方についての理解や, その考え方が実際の政策や制度にどう反映されているかについて考察する力を問うとともに, 選択肢として与えられた命題について, 合理的な 推論 かどうか判断する力を問う ( 年度当初に行われる授業の場面を設定 ) 問

More information

12_モニタリングの実施に関する手順書 

12_モニタリングの実施に関する手順書  12_ モニタリングの実施に関する手順書 静岡県立大学大学院薬食生命科学総合学府薬学研究院薬食研究推進センター版数 :1.0 版作成年月日 :2014 月 8 月 1 日 ( 最終確定 :2015 年 1 月 14 日 ) 1. 目的と適用範囲 本手順書は 当該研究において モニターが モニタリングを適切に実施するための手順 その他必要な事項を定めるものである 2. 実施体制及び責務 2.1 研究責任者の責務研究責任者は

More information

v02Part4.indd

v02Part4.indd 論説 Ⅰ. 序論 Ⅱ. 患者の自己決定権を尊重するための説明 1 序 2 患者の自己決定権を尊重するための説明の内容と方法 ( ガイドライン 1 項 ) (1) 患者の自己決定権を尊重するための説明の内容と方法の検討 (2) ガイドライン 1 項の規定 3 医療水準として未確立な治療法についての説明 ( ガイドライン 2 項 ) (1) 医療水準 (2) 医療水準として未確立な治療法についての説明

More information

個人情報の保護に関する規程(案)

個人情報の保護に関する規程(案) 公益財団法人いきいき埼玉個人情報保護規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 埼玉県個人情報保護条例 ( 平成 16 年埼玉県条例第 65 号 ) 第 59 条の規定に基づき 公益財団法人いきいき埼玉 ( 以下 財団 という ) による個人情報の適正な取扱いを確保するために必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条この規程において 個人情報 個人情報取扱事業者 個人データ 保有個人データ

More information

一について第一に 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号 以下 感染症法 という )第十二条の規定に基づき 後天性免疫不全症候群(以下 エイズという )の患者及びその病原体を保有している者であって無症状のもの(以下 HIV感染者 という )(以下 エイズの患者等

一について第一に 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号 以下 感染症法 という )第十二条の規定に基づき 後天性免疫不全症候群(以下 エイズという )の患者及びその病原体を保有している者であって無症状のもの(以下 HIV感染者 という )(以下 エイズの患者等 平成十一年八月十日受領答弁第三七号衆議院議員家西悟君提出血液製剤による感染被害の救済に関する質問に対し 別紙答弁書を送付する 内閣衆質一四五第三七号平成十一年八月十日衆議院議長伊宗一郎殿内閣総理大臣小渕恵三 一について第一に 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号 以下 感染症法 という )第十二条の規定に基づき 後天性免疫不全症候群(以下 エイズという )の患者及びその病原体を保有している者であって無症状のもの(以下

More information

に含まれるノウハウ コンセプト アイディアその他の知的財産権は すべて乙に帰属するに同意する 2 乙は 本契約第 5 条の秘密保持契約および第 6 条の競業避止義務に違反しない限度で 本件成果物 自他およびこれに含まれるノウハウ コンセプトまたはアイディア等を 甲以外の第三者に対する本件業務と同一ま

に含まれるノウハウ コンセプト アイディアその他の知的財産権は すべて乙に帰属するに同意する 2 乙は 本契約第 5 条の秘密保持契約および第 6 条の競業避止義務に違反しない限度で 本件成果物 自他およびこれに含まれるノウハウ コンセプトまたはアイディア等を 甲以外の第三者に対する本件業務と同一ま コンサルティング契約書 ケース設定 : 委託者であるクライアント A 株式会社が 一定の事項に関する専門的なアドバイスや相談を求め これに対して受託者であるコンサルタント B 株式会社が応じる場合を想定しています 東京都 A 株式会社 ( 以下 甲 という ) と東京都 B 株式会社 ( 以下 乙 という ) とは 〇〇に関するコンサルティング業務の提供に関し 以下のとおり契約を締結する 前文にあたる部分は

More information