復興特別法人税の創設 第 5 章復興特別法人税第 6 章復興債の発行等第 7 章復興特別税の収入の使途等附則 2 法案成立までの経緯 ⑴ 法案提出までの経緯平成 23 年 7 月 29 日に東日本大震災復興対策本部で決定された 東日本大震災からの復興の基本方針 に基づき 東日本大震災からの復旧 復興

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1 復興特別法人税の創設 目一創設の経緯 東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法の制定 法案成立までの経緯 837 二復興特別法人税の条文構成及び各条の要旨 837 三復興特別法人税の内容 復興特別法人税の概要 納税義務者 839 次 3 基準法人税額 課税事業年度 納税地 課税標準 税額の計算 申告 納付及び還付等 その他 復興特別法人税に係る法人税法の適用の特例等 867 一 創設の経緯 1 東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法の制定復興特別法人税は 東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法 ( 以下 復興財確法 といいます ) により創設されたもので その第 5 章において29か条にわたり 納税義務者 税率など所要の事項を規定しています この復興財確法の趣旨は その第 1 条において この法律は 東日本大震災( 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東北地方太平洋沖地震及びこれに伴う原子力発電所の事故による災害をいう 以下同じ ) からの復興を図ることを目的として東日本大震災復興基本法 ( 平成 23 年法律第 76 号 ) 第 2 条に定める基本理念に基づき平成 23 年度から平成 27 年度までの間において実施する施策 ( 以下 復興施策 という ) に必要な財源を確保するための特別措置として 財政投融資特別会計財政融資資 金勘定からの国債整理基金特別会計への繰入れ並びに日本たばこ産業株式会社及び東京地下鉄株式会社の株式の所属替等の措置を講ずるとともに 復興特別所得税及び復興特別法人税 ( 以下 復興特別税 という ) を創設するほか 当該財源についての公債の発行に関する措置等を定めるものとする と規定されています つまり 復興特別法人税は 東日本大震災からの復興を図るために実施する施策に必要な財源を確保する特別措置の一環として 時限的な税として創設されたものです なお 復興財確法は 次のとおりの構成となっています 第 1 章総則第 2 章財政投融資特別会計財政融資資金勘定からの国債整理基金特別会計への繰入れ第 3 章日本たばこ産業株式会社及び東京地下鉄株式会社の株式の国債整理基金特別会計への所属替等第 4 章復興特別所得税 836

2 復興特別法人税の創設 第 5 章復興特別法人税第 6 章復興債の発行等第 7 章復興特別税の収入の使途等附則 2 法案成立までの経緯 ⑴ 法案提出までの経緯平成 23 年 7 月 29 日に東日本大震災復興対策本部で決定された 東日本大震災からの復興の基本方針 に基づき 東日本大震災からの復旧 復興のための事業に充てる財源としての税制措置及びB 型肝炎対策の財源としての税制措置について検討するため 同年 8 月 4 日に 税制調査会の下に 財務省 総務省 内閣府等の関係副大臣で構成する 復興 B 型肝炎対策財源作業チーム が立ち上げられました この作業チームでは 7 回にわたり 基幹税などの留意点や個別税目ごとのイメージ 論点について議論が重ねられ その作業の結果として 複数の選択肢 に係る試算例を税制調査会に報告し 総理からのご指示も踏まえた上で 同年 9 月 20 日に東日本大震災復興対策本部に時限的な税制措置の 複数の選択肢 が報告されました その後 東日本大震災復興対策本部に報告された時限的な税制措置の 複数の選択肢 をベ ースに 民主党税制調査会や与党内での議論が行われ 同年 9 月 28 日に政府 与党合意がとりまとめられました この合意された内容を含む 平成 23 年度第 3 次補正予算及び復興財源の基本的方針 が同年 10 月 7 日に閣議決定され これに基づき 時限的な税制措置を含む復興財確法案が同年 10 月 28 日に国会に提出されました ⑵ 法案提出から成立までの経緯国会提出後 税制措置の内容について 民主党 自由民主党及び公明党の税制調査会長間で協議が行われ 税制措置に関しては 政府法案に含まれていたたばこ税に係る臨時的な負担は盛り込まない 復興特別所得税の税率は2.1% とし その期間を25 年間とする内容で最終的に合意され 議員修正が行われました 以上の経緯を経て 本法案は 衆議院を平成 23 年 11 月 24 日に通過し 参議院で同年 11 月 30 日に可決成立し 同年 12 月 2 日に公布されています また 復興特別法人税に関する政省令も次のとおり公布されています 復興特別法人税に関する政令 ( 平 政令第 17 号 ) 復興特別法人税に関する省令 ( 平 財務省令第 7 号 ) 二 復興特別法人税の条文構成及び各条の要旨 先に述べたように 復興特別法人税は 復興財 の要旨を簡単に示せば 次のとおりです 確法第 5 章において規定されています その各条 条文構成及び各条の要旨 条項 趣 旨 内 容 [ 第 5 章 復興特別法人税 ] [ 第 1 節 総則 ] 40 定義 内国法人 外国法人 公益法人等 人格のない社団等 連結親法人 連結子法人 連結完全支配関係 収益事業 連結所得 指定期間 事業年度 連結事業年度 法人課税信託 復興特別法人税申告書 修正申告書 更正請求書 更正 附帯税 充当及び還付加算金につき定義しています 41 人格のない社団等及び法人 法人とみなすこととしています 課税信託の受託者への適用 法人課税信託の信託資産等及び固有資産等ごとに別の者とみなすこと等としています 42 納税義務者 法人は 基準法人税額につき 復興特別法人税を納める義務があるこ 837

3 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 等としています 42 納税義務者 法人は 基準法人税額につき 復興特別法人税を納める義務があることとしています 43 課税の対象 課税事業年度の基準法人税額に課することとしています 44 基準法人税額 各事業年度の所得又は各連結事業年度の連結所得に対する法人税の額 ( 留保金課税 法人税法上の税額控除 土地重課税 使途秘匿金課税を適用しない場合の法人税額 ) としています 45 課税事業年度 指定期間 (H ~ ) 内に最初に開始する事業年度開始の日から 3 年を経過する日までの期間内の日の属する事業年度としています 新設法人等 合併法人等については特例があります 46 納税地 法人税の納税地と同一としています [ 第 2 節 課税標準 ] 47 各課税事業年度の復興特別法人税の課税標準 課税標準は 各課税事業年度の課税標準法人税額としています 課税標準法人税額は 基準法人税額としています 36 月超法人 新設法人等 合併法人等については特例があります [ 第 3 節 税額の計算 ] 48 税率 10% としています 49 復興特別所得税額の控除 復興特別法人税の額から復興特別所得税の額を控除するものとしています 50 外国税額の控除 外国税額が法人税の控除枠を超える場合に控除するものとしています 51 税額控除の順序 まず外国税額の控除をした後に 復興特別所得税の額を控除するものとしています 52 連結法人の復興特別法人税の個別帰属額の計算 各連結法人に復興特別法人税の負担額として帰せられる金額は 課税事業年度の法人税負担帰属額から減算調整額を控除した金額としています 各連結法人に復興特別法人税の減少額として帰せられる金額は 課税事業年度の減算調整額から法人税負担帰属額を控除した金額又は法人税減少帰属額と減算調整額との合計額としています 軽減税率等の適用がある連結法人は 平均税率により計算するものとしています [ 第 4 節 申告 納付及び還付等 ] 53 課税標準及び税額の申告 課税標準法人税額がある場合に申告する義務があることとしています 申告期限を法人税と同じ事業年度終了後 2 月以内としています 法人税について申告期限の延長がある場合にも 法人税と同じ期限としています 租税特別措置法による利子税の特例について準用するものとしています 54 還付を受けるための申告 申告する義務がない場合で控除しきれなかった復興特別所得税の額があるときは その還付を受けるための申告をすることができるものとしています 55 復興特別法人税の期限内申 申告期限内に納付する義務があることとしています 告による納付 56 復興特別所得税額の還付 申告書に記載がある控除しきれなかった復興特別所得税の額を還付することとしています 57 更正の請求の特例 法人税又は復興特別法人税の修正申告又は更正決定に伴うその後の課税事業年度の復興特別法人税の更正の請求につき法人税法 80 条の 2 を準用するものとしています 58 青色申告 法人税の申告に合わせるものとしています 連結納税の承認を受けている場合も同様です 法人税法 130 条 2 項 ( 青色申告の場合の理由附記 ) を準用するものとしています 59 更正等による復興特別所得税額の還付 更正等により増加した控除しきれなかった復興特別所得税の額を還付することとしています [ 第 5 節 雑則 ] 60 代表者等の自署押印 法人税法 151 条を準用するものとしています 838

4 復興特別法人税の創設 60 代表者等の自署押印 法人税法 151 条を準用するものとしています 61 連帯納付の責任 連結子法人等に復興特別法人税について連帯納付の責任があるものとしています 62 当該職員の質問検査権 法人税法と同様に規定しています 63 復興特別法人税に係る法人税法の適用の特例等 法人税法 租税特別措置法 国税通則法等他の法令における復興特別法人税の扱いについて 所要の読替え等を規定しています [ 第 6 節 罰則 ] 64 ほ脱犯 無申告ほ脱犯 法人税法と同様に規定しています 申告書不提出犯 自署 68 押印義務違反 検査忌 避犯 両罰規定等 [ 附則 ] 1 復興特別法人税に係る第 5 章については 平成 24 年 4 月 1 日に施行す るものとしています ただし 復興特別所得税に係る部分については 平成 25 年 1 月 1 日に施行します ~ 三 復興特別法人税の内容 1 復興特別法人税の概要 ⑴ 復興特別法人税の納税義務者と税額の計算法人は 基準法人税額につき 復興特別法人税を納める義務があり 復興特別法人税の額は 原則として 平成 24 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの間 ( 指定期間 ) に開始する事業年度 ( 課税事業年度 ) の基準法人税額に10% の税率を乗じて計算した金額となります この基準法人税額は 次の1 又は2の法人の区分に応じた次の法人税の額です ただし 特定同族会社の留保金課税 所得税額控除 外国税額控除 仮装経理に基づく過大申告の場合の更正に伴う法人税額の控除 使途秘匿金課税及び土地譲渡益追加課税を適用しない場合の法人税の額とし 附帯税の額を除くこととしています 1 連結親法人以外の法人 : 各事業年度の所得に対する法人税の額 2 連結親法人 : 各連結事業年度の連結所得に対する法人税の額また 復興特別所得税の額及び一定の限度額内の外国税額 ( 内国法人のみ ) については 復興特別法人税の額から控除できることとされています ⑵ 申告 納付 還付等 1 復興特別法人税の申告書の提出期限は 法人税の申告書の提出期限と同一とされています なお 課税標準法人税額がない場合には 申告書の提出を要しません 2 復興特別所得税の額で復興特別法人税の額の計算上控除しきれなかった金額がある場合には 還付を受けるための申告書を提出することができることとされています 指定期間後に開始する事業年度についても同様です 2 納税義務者法人は 基準法人税額につき 復興特別法人税を納める義務があり 各課税事業年度の基準法人税額が課税の対象となります ( 復興財確法 42 43) なお 人格のない社団等及び法人課税信託の受託者である個人は 法人とみなされます ( 復興財確法 411) また 法人課税信託の受託者は 法人税法と同様に 各法人課税信託の信託資産等及び固有資産等ごとに それぞれ別の者とみなして 復興特別法人税関係の規定を適用することとなります ( 復興財確法 412) 復興特別法人税は 実質的には各事業年度の所得に対する法人税又は各連結事業年度の連結所得 839

5 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) に対する法人税の付加税といえるものであり 納税義務者は法人税法上の各事業年度の所得に対する法人税の納税義務者と同範囲です すなわち 課税の対象となる各課税事業年度の基準法人税額は後述するように各事業年度の所得に対する法人税の額であり 法人税の対象となる各事業年度の所得又は各連結事業年度の連結所得がなければ生じ得ないものですから 法人税の納税義務者が復興特別法人税の納税義務を負うことになるということです 各事業年度の所得又は各連結事業年度の連結所得に対する法人税の納税義務のない法人 すなわち公共法人 収益事業を行わない公益法人等及び人格のない社団等 国内源泉所得を有しない外国法人は 基準法人税額がないため納税義務を負うことにはなりません 連結子法人 ( 単体申告をすべき連結子法人を除きます ) や平成 22 年 10 月前に解散した清算予納中の法人も同様です 3 基準法人税額復興特別法人税の課税の対象となる基準法人税額とは 法人税の課税標準たる各事業年度の所得の金額又は各連結事業年度の連結所得の金額につき 法人税法その他の法人税の税額の計算に関する法令の規定により計算した法人税の額です ただし 次の規定は適用しないで計算した法人税の額で 附帯税の額は除きます ( 復興財確法 44) 1 連結親法人以外の法人の場合イ特定同族会社の特別税率 ( 法人税法第 67 条 ) ロ所得税額控除 ( 法人税法第 68 条 ) ハ外国税額控除 ( 法人税法第 69 条 ) ニ仮装経理に基づく過大申告の場合の更正に伴う法人税額の控除 ( 法人税法第 70 条 ) ホ税額控除の順序 ( 法人税法第 70 条の 2 ) へ使途秘匿金の支出がある場合の課税の特例 ( 租税特別措置法第 62 条 ) ト土地の譲渡等がある場合の特別税率 ( 租税特別措置法第 62 条の 3 第 63 条 ) 2 連結親法人の場合イ連結特定同族会社の特別税率 ( 法人税法第 81 条の13) ロ連結事業年度における所得税額控除 ( 法人税法第 81 条の14) ハ連結事業年度における外国税額控除 ( 法人税法第 81 条の15) ニ仮装経理に基づく過大申告の場合の更正に伴う法人税額の連結事業年度における控除 ( 法人税法第 81 条の16) ホ連結事業年度における税額控除の順序 ( 法人税法第 81 条の17) へ連結法人に使途秘匿金の支出がある場合の課税の特例 ( 租税特別措置法第 68 条の67) ト連結法人の土地の譲渡等がある場合の特別税率 ( 租税特別措置法第 68 条の68 第 68 条の 69) 法人税の計算過程と基準法人税額との関係を図示すれば 次のとおりとなります 840

6 復興特別法人税の創設 4 課税事業年度 ⑴ 原則復興特別法人税が課されることとなる課税事業年度は 法人の指定期間内に最初に開始する事業年度開始の日から同日以後 3 年を経過する日までの期間内の日の属する事業年度です ( 復興財確法 451) 指定期間は 平成 24 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの期間をいいます ( 復興財確法 40 十 ) 例えば 12 月決算法人の場合には 指定期間内に最初に開始する事業年度は 平成 25 年 1 月 1 日から開始する事業年度ですから 同日から 3 年を経過する日は平成 27 年 12 月 31 日となり 平成 25 年 1 月 1 日から平成 27 年 12 月 31 日までの期間内の日の属する事業年度 すなわち 平成 25 年 1 月 1 日から同年 12 月 31 日までの事業年度 平成 26 年 1 月 1 日から同年 12 月 31 日までの事業年度及び平成 27 年 1 月 1 日から同年 12 月 31 日までの事業年度が課税事業年度となります ⑵ 新設法人等の場合の特例復興特別法人税は 3 年間の時限措置という趣旨から 原則で述べたとおり 指定期間内に 最初に開始する事業年度開始の日から同日以後 3 年を経過する日までの期間内の日の属する事業年度を課税事業年度としています すなわち 36 月分の課税を行えるようにするため 最初に課税事業年度が開始した日から36か月間という期間内の日を含む事業年度は課税事業年度とすることとしています この場合には 後述するとおり 累計で36か月を超える課税事業年度については 基準法人税額を調整した金額を課税標準とすることとしています また 指定期間内に新設された法人のように新たに法人税の納税義務を負うこととなった法人については 少なくとも指定期間を含む事業年度のうちその指定期間に対応する部分のみを課税対象とする調整を行う必要があります このような特定の事実のある法人については 公平の見地から 課税事業年度について次の特例が設けられています 1 新設法人の場合指定期間内に設立された法人 (2から6までに該当する法人を除きます ) については 指定期間内の日の属する事業年度が課税事業年度となります ( 復興財確法 452 一 ) 2 収益事業開始法人の場合 841

7 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 公益法人等及び人格のない社団等で指定期間内に新たに収益事業を開始したもの (4 及び5に該当する法人を除きます ) については その開始した日から指定期間の末日までの期間内の日の属する事業年度が課税事業年度となります ( 復興財確法 452 二 ) 3 普通法人等該当法人の場合収益事業を行っていない公益法人等で指定期間内に普通法人又は協同組合等に該当することとなったもの (5に該当する法人を除きます ) については その該当することとなった日から指定期間の末日までの期間内の日の属する事業年度が課税事業年度となります ( 復興財確法 452 三 ) 4 新規課税対象外国法人の場合指定期間内に法人税法第 141 条第 1 号から第 3 号までに掲げる外国法人又は同条第 4 号に掲げる外国法人 ( 同号イ又はロに掲げる国内源泉所得を有するものに限ります ) のいずれかに新たに該当することとなった外国法人 (5に該当する法人を除きます ) については その該当することとなった日から指定期間の末日までの期間内の日の属する事業年度が課税事業年度となります ただし 指定期間の初日前に開始した事業年度は除きます ( 復興財確法 452 四 ) 5 合併法人の場合被合併法人が基準法人である適格合併がその被合併法人又は合併法人の課税対象期間 ( 注 ) 内に行われた場合におけるその合併法人については 次のイ及びロの期間内の日の属する事業年度が課税事業年度になります ただし 指定期間の初日前に開始した事業年度を除きます ( 復興財確法 452 五 復興特別法人税政令 3 1 一 ) また 適格合併に係る被合併法人等である公益法人等の全てが収益事業に係る資産を有しないとき 又は適格合併に係る被合併法人等である外国法人の全てが国内にある資産を有しないときは この調整の対象とはなりません ( 復興特別法人税政令 3 7 ) ( 注 ) 課税対象期間とは 次の期間をいいます ( 復興財確法 452 五イ ) 1 指定期間の初日の属する事業年度を有する法人については 2に該当する法人を除き その法人の同日以後最初に開始する事業年度開始の日から同日以後 3 年を経過する日までの期間をいいます 2 指定期間内に設立された法人 公益法人等で指定期間内に新たに収益事業を開始したもの 収益事業を行っていない公益法人等で指定期間内に普通法人又は協同組合等に該当することとなったもの及び指定期間内に法人税法第 141 条第 1 号から第 3 号までに掲げる外国法人又は同条第 4 号に掲げる外国法人 ( 同号イ又はロに掲げる国内源泉所得を有するものに限ります ) のいずれかに新たに該当することとなった外国法人については 指定期間をいいます イその適格合併の日前の期間のうち その合併法人の課税対象期間に含まれる期間この場合の適格合併からは法人を設立するものを除き 上記の課税対象期間からは次の期間を除くこととされています この結果 合併法人の適格合併の日前の期間においては 適格合併がなかったとした場合の期間と同様となります 言い換えれば この特例では 適格合併の日以後の期間について特例を設けることが目的であり イでは適格合併が行われたことをもってそれ以前の課税事業年度に変更が生じないことを明らかにしています ⅰ 公益法人等で指定期間内に新たに収益事業を開始したもののその開始した日前の期間 ⅱ 収益事業を行っていない公益法人等で指定期間内に普通法人又は協同組合等に該当することとなったもののその該当することとなった日前の期間 842

8 復興特別法人税の創設 ⅲ 指定期間内に法人税法第 141 条第 1 号から第 3 号までに掲げる外国法人又は同条第 4 号に掲げる外国法人 ( 同号イ又はロに掲げる国内源泉所得を有するものに限ります ) のいずれかに新たに該当することとなった外国法人のその該当することとなった日前の期間ロその適格合併の日以後の期間のうち その適格合併に係る基準法人課税対象期間 ( 注 ) に含まれる期間なお その合併法人の適格合併の日の属する事業年度が指定期間の初日前に開始した事業年度である場合には 基準法人課税対象期間に含まれる期間及びその基準法人課税対象期間の末日の翌日から同日以後合併非課税月数を経過する日までの期間内の日を含む事業年度が課税事業年度とされます ( 復興特別法人税政令 3 2) この合併非課税月数とは その適格合併の日から同日の属する事業年度終了の日までの期間の月数をいいます ( 注 ) 基準法人課税対象期間とは その適格合併が行われなかったとした場合にその適格合併に係る基準法人の課税対象期間となる期間をいい その基準法人のその適格合併の日の前日の属する事業年度が指定期間の初日前に開始した事業年度である場合には その適格合併の日から同日以後 3 年を経過する日までの期間となります ( 復興特別法人税政令 3 1 一ロ ) この場合の課税対象期間からは 上記イ ⅰからⅲまでの期間を除きます 上記の基準法人とは 適格合併に係る被合併法人又は合併法人のうち その適格合併の直前の資本金の額又は出資金の額が最も多い法人をいい また 適格合併が法人を設立するものであるときは その適格合併に係る各被合併法人のうち その適格合併の直前の資本金の額又は出資金の額が最も多い法人をいうこととしています ( 復興特別法人税政令 3 4) 被合併法人が基準法人となる場合の適格合併に係る合併法人についてのみこのような特例を設けているのは 適格合併においては 合併法人又は被合併法人のうち最も規模が大きい法人が適格合併後も引き続き存続していると考え 基準法人に対して36 月分の課税を行うこととしていることによります ( 注 ) 基準法人に関しては 資本金の額等による判定が困難であると考えられる次の場合には それぞれ次のように判定することとしています ( 復興特別法人税政令 3 56) 1 内国法人の適格合併の場合イその適格合併に係る被合併法人又は合併法人のうちに資本又は出資を有しない法人がある場合被合併法人のその適格合併の日の前日の属する事業年度終了の時における貸借対照表に計上されている総資産の帳簿価額と合併法人のその適格合併の直前に終了した事業年度終了の時における貸借対照表に計上されている総資産の帳簿価額を比較して その総資産の帳簿価額が最も多い法人が基準法人となります また 法人を設立する適格合併の場合には その適格合併に係る各被合併法人のその適格合併の日の前日の属する事業年度終了の時における貸借対照表に計上されている総資産の帳簿価額を比較することになります この場合に 被合併法人又は合併法人が公益法人等である場合には 総資産の帳簿価額は 収益事業に係る資産で比較することになります ロその適格合併の直前の資本金の額又は出資金の額が最も多い法人が 2 以上ある場合その 2 以上の法人である被合併法人のその適格合併の日の前日の属する事業年度終了の時における貸借対照表に計上されている総資産の帳簿価額とそ 843

9 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) の 2 以上の法人である合併法人のその適格合併の直前に終了した事業年度終了の時における貸借対照表に計上されている総資産の帳簿価額を比較して その総資産の帳簿価額が最も多い法人が基準法人となります また 法人を設立する適格合併の場合には その 2 以上の法人である各被合併法人のその適格合併の日の前日の属する事業年度終了の時における貸借対照表に計上されている総資産の帳簿価額を比較することになります この場合に 被合併法人又は合併法人が公益法人等である場合には 総資産の帳簿価額は 収益事業に係る資産で比較することになります 2 外国法人の適格合併の場合その適格合併に係る被合併法人又は合併法人である外国法人のうち その国内にある資産につき上記 1に準じて計算した帳簿価額が最も多い外国法人が基準法人となります 6 連結子法人の場合連結親法人又はその連結親法人による連結完全支配関係にある連結子法人の課税対象期間内の日の属する連結親法人事業年度の期間内にその連結子法人が法人税法第 4 条の 5 第 1 項又は第 2 項の規定により連結納税の承認を取り消された場合におけるその連結子法人については 次のイ及びロの期間内の日の属する事業年度が課税事業年度になります ただし 指定期間の初日前に開始した事業年度を除きます ( 復興財確法 452 五 復興特別法人税政令 3 1 二 ) イ連結納税の承認を取り消された日前の期間のうち その承認を取り消された法人に係る連結親法人の課税対象期間に相当する期間に含まれる期間 なお その連結納税の承認を受けた日前の期間については その法人の課税対象期間に含まれる期間もこ の対象となる期間となります つまり 連結納税の承認を取り消された法人のその承認を取り消された日前の期間については 承認の取消しがなかったとした場合の期間と変更を生じさせるものではありません ロ連結納税の承認を取り消された日以後の期間のうち 指定期間に含まれる期間連結子法人が連結グループを離脱した場合に その離脱した法人の課税事業年度についてこのような特例を設けているのは 分割や現物出資により子会社を新設した場合とのバランスや連結グループへの加入については単体と連結を通算する調整が事実上不可能であることとのバランス等を踏まえ 離脱した連結子法人については 指定期間内に設立された法人と同様に取り扱うこととしたものです ⑶ みなし課税事業年度復興特別法人税は 平成 24 年 4 月 1 日以後最初に開始する事業年度から原則として 3 年間に課税する制度である一方 復興特別法人税からの控除及び控除不足額の還付の対象となる復興特別所得税は平成 25 年 1 月 1 日から25 年間に課税する制度であるため 復興特別法人税の課税対象とならない事業年度においても復興特別所得税の還付申告をすることを可能とする必要があります そこで まずは 法人が上記の⑴ 及び⑵により課税事業年度とされる事業年度以外の各事業年度において利子 配当等につき課される復興特別所得税の額がある場合には その復興特別所得税を課される各事業年度を課税事業年度とみなすこととしています ( 復興財確法 453) 連結納税制度の場合には 連結親法人が課される復興特別所得税の額だけではなく その各事業年度終了の時において連結親法人による連結完全支配関係がある連結子法人のその各事業年度において利子 配当等につき課される復興特別所得税の額がある場合にも課税事業年度とみ 844

10 復興特別法人税の創設 なすこととしています これと合わせて みなし課税事業年度においては課税標準法人税額をないこととする規定 ( 復興財確法 474) 及び課税標準法人税額がない場合においても還付申告をすることができる規定 ( 復興財確法 54) を整備することにより 復興特別法人税の課税対象とならない事業年度においても復興特別所得税額の還付を受けることができる仕組みとしています なお 上記の利子 配当等とは 具体的には 次の所得です ( 復興財確法 ) 1 内国法人の場合イ所得税法第 7 条第 1 項第 4 号に定める所得ロ租税特別措置法第 3 条の 3 第 2 項に規定する国外公社債等の利子等 同法第 6 条第 1 項に規定する民間国外債の利子 同条第 11 項に規定する外貨債の利子 同法第 8 条の 3 第 2 項に規定する国外投資信託等の配当等 同法第 9 条の 2 第 1 項に規定する国外株式の配当等 同法第 41 条の 9 第 2 項に規定する懸賞金付預貯金等の懸賞金等及び同法第 41 条の12 第 2 項に規定する償還差益 2 外国法人の場合法人税法に定める国内源泉所得で 次の所得 ただし 国内に支店 工場等を有する外国法人が支払を受ける配当等で 国内事業に帰せられる配当等以外のものは除かれます ( 復興特別法人税政令 3 8) イ所得税法第 7 条第 1 項第 5 号に定める所得ロ租税特別措置法第 9 条の 6 第 3 項に規定する外国特定目的信託の利益の分配及び外国特定投資信託の収益の分配 同法第 41 条の 9 第 2 項に規定する懸賞金付預貯金等の懸賞金等並びに同法第 41 条の12 第 2 項に規定する償還差益 5 納税地法人の復興特別法人税の納税地は その法人の 法人税の納税地とされ 具体的には 法人税法第 16 条から第 18 条までの規定による納税地とされています ( 復興財確法 461) つまり 復興特別法人税は 実質的には各事業年度の所得に対する法人税又は各連結事業年度の連結所得に対する法人税の付加税といえるものであることから 納税地は法人税の納税地と同じになります なお 法人税の納税地の指定の処分の取消しがあった場合には 法人税と同様に その処分の取消しが行われるまでにされた申告 処分等については 効果を及ぼさないこととしています ( 復興財確法 462) 6 課税標準 ⑴ 原則復興特別法人税の課税標準は 各課税事業年度の課税標準法人税額とされています ( 復興財確法 471) この各課税事業年度の課税標準法人税額は 原則として各課税事業年度の基準法人税額です ( 復興財確法 472 本文 ) ⑵ 特例次の1から4までの法人の各課税事業年度のうち最後の課税事業年度の課税標準法人税額は 次のとおり その最後の課税事業年度の基準法人税額を月数按分して計算することとしています ( 復興財確法 472ただし書 復興特別法人税政令 4 1) 1 事業年度の変更その他の事由により課税事業年度の月数の合計が36 月を超える法人 最後の課税事業年度の基準 法人税額 その最後の課税事業年度開始の日から指定期間内に最初に開始する事業年度開始の日以後 3 年を経過する日までの期間その最後の課税事業年度の月数 2 上記 4⑵1 から 4 までの法人 ( 新設法人等 ) 最後の課税事業年度の基準 法人税額 その最後の課税事業年度開始の日から指定期間の末日までの期間その最後の課税事業年度の月数 ( 注 ) 指定期間の末日以前に合併し 又は同日前 845

11 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) に残余財産が確定した場合には その最後の課税事業年度開始の日からその合併の日の前日又は残余財産の確定の日までの期間となります 3 上記 4⑵5の法人 ( 被合併法人が基準法人である合併法人 ) 最後の課税事業年度の基準 法人税額 その最後の課税事業年度のうち上記 4⑵5イ及びロの期間に含まれる期間その最後の課税事業年度の月数 ( 注 ) その適格合併が その適格合併に係る基準法人である被合併法人の課税対象期間内に行われ かつ その適格合併に係る合併法人の課税対象期間の末日後に行われた場合において その末日の属する事業年度後の事業年度のうちにその適格合併により課税事業年度に該当することとなるものがあるときは その末日の属する事業年度及びその適格合併の日の属する事業年度の両方の事業年度が 最後 の課税事業年度となります ( 復興特別法人税政令 4 2) 4 上記 4⑵6の法人 ( 連結グループを離脱した連結子法人 ) 最後の課税事業年度の基準 法人税額 その最後の課税事業年度のうち上記 4⑵6イ及びロの期間に含まれる期間その最後の課税事業年度の月数 ⑶ みなし課税事業年度における課税標準法人税額上記 4⑶のみなし課税事業年度とされる事業年度の課税標準法人税額は ないものとされています ( 復興財確法 474) これは みなし課税事業年度が 復興特別法人税の課税対象とならない事業年度においても復興特別所得税の還付申告をすることを可能とするために設けられた事業年度であるからです ( 詳細は 上記 4 ⑶を参照してください ) ( 参考 ) 課税事業年度と課税標準法人税額について 1 通常の法人 ( 上記 4⑴ 6⑴に該当 原則 ) 例 : 9 月決算法人 2 事業年度変更により課税事業年度が累計 36 月超となった法人 ( 上記 4⑴ 6⑵1に該当 課税事業年度のみ原則 ) 例 : 事業年度変更 ( 9 月決算 3 月決算 ) 846

12 復興特別法人税の創設 3 指定期間内に設立された法人 ( 上記 4⑵1 6⑵2 に該当 特例 ) 例 : 平成 26 年 4 月 1 日設立 (12 月決算 ) 4 収益事業を行っていない公益法人等で 指定期間内に 新たに収益事業を開始したもの若しくは普通法人等に該当することとなったもの 又は指定期間内に法人税法第 141 条第 1 号に掲げるものに新たに該当することとなった外国法人等 ( 上記 4⑵2~4 6⑵2に該当 特例 ) 例 : 平成 25 年 7 月 1 日収益事業開始 (12 月決算 ) 5 課税対象期間内に行われた適格合併に係る合併法人 1 吸収合併の合併法人が基準法人である場合 ( 上記 4⑴ 6⑴に該当 原則 ) 例 : 平成 27 年 10 月 1 日合併被合併法人 :12 月決算合併法人 : 6 月決算 847

13 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 2 吸収合併の被合併法人が基準法人である場合 ( 上記 4⑵5 6⑵3 に該当 特例 ) 例 1 : 平成 26 年 10 月 1 日合併被合併法人 :12 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 合併法人 : 6 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 例 2 : 平成 27 年 10 月 1 日合併被合併法人 :12 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 合併法人 : 6 月決算 ( 平成 24 年 7 月 1 日設立 ) 例 3 : 平成 26 年 10 月 1 日合併被合併法人 :12 月決算 ( 平成 25 年 1 月 1 日設立 ) 合併法人 : 6 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 848

14 復興特別法人税の創設 例 4 : 平成 24 年 10 月 1 日合併被合併法人 :12 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 合併法人 : 6 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 例 5 : 平成 24 年 10 月 1 日合併被合併法人 : 3 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 合併法人 :12 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 3 新設合併である場合 ( 上記 4⑵5 6⑵3に該当 特例 ) 例 1 : 平成 26 年 10 月 1 日新設合併被合併法人 A:12 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 被合併法人 B: 6 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 基準法人合併法人 : 3 月決算 849

15 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 例 2 : 平成 27 年 7 月 1 日新設合併被合併法人 A:12 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 基準法人被合併法人 B: 6 月決算 ( 平成 24 年 4 月 1 日前設立 ) 合併法人 : 3 月決算 6 連結法人のいずれかの課税対象期間内の日を含む連結親法人事業年度の期間内に離脱した連結子法人 ( 上記 4⑵6 6⑵4に該当 特例 ) 例 1 : 平成 27 年 7 月 1 日連結離脱連結親法人 : 9 月決算連結子法人 : 3 月決算 850

16 復興特別法人税の創設 例 2 : 平成 27 年 1 月 1 日連結離脱連結親法人 : 9 月決算連結子法人 : 3 月決算 例 3 : 平成 26 年 7 月 1 日連結離脱連結親法人 :12 月決算連結子法人 :12 月決算 7 みなし課税事業年度 ( 上記 4⑶ 6⑶に該当 ) 例 : 2 月決算法人 毎年 1 月 31 日受取利息 851

17 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 7 税額の計算 ⑴ 税率復興特別法人税の額は 各課税事業年度の課税標準法人税額に10% の税率を乗じて計算した金額です ( 復興財確法 48) 税率は 法人の種類を問わず一律としていますが 基準法人税額が法人税における法人の種類ごとの税率を反映したものとなっていますので 結果としては 法人の種類に配慮した税負担となっています ⑵ 復興特別所得税額控除法人の受け取る利子 配当等に課される復興特別所得税の額については 法人税における所得税の税額控除制度と同様に 復興特別法人税の額から控除することとしています 1 制度の概要内国法人が各課税事業年度において利子 配当等について課される復興特別所得税の額については 法人税における所得税の税額控除制度と同様に 復興特別法人税の額から控除することとしています ( 復興財確法 491) 外国法人についても 各課税事業年度において外国法人の区分に応じた国内源泉所得に課される復興特別所得税の額については 法人税における所得税の税額控除制度と同様に 復興特別法人税の額から控除することとしています ( 復興財確法 494) また 連結親法人が各課税事業年度において利子 配当等について課される復興特別所得税の額及びその連結子法人がその課税事業年度において利子 配当等について課される復興特別所得税の額は 法人税における所得税の税額控除制度と同様に 連結親法人の復興特別法人税の額から控除することとしています ( 復興財確法 493) すなわち 連結法人の課された復興特別所得税については 連結グループ内のどの法人が課された復興特別所得税であっても 連結親法人の連結所得を基礎とする基準法人税額から算出される復興 特別法人税の額から控除することになります ただし 連結子法人が連結グループから離脱した場合の離脱直前の課税事業年度は 法人税法において単体申告することとされており 復興特別法人税においても単体申告時に復興特別所得税の額を控除することとしています なお 内国法人である公益法人等又は人格のない社団等が収益事業以外の事業又はこれに属する資産から生ずる所得について課される復興特別所得税の額については 復興特別所得税額控除の対象とはなりません ( 復興財確法 492) 言い換えれば 制限納税義務者である公益法人等又は人格のない社団等は 利子 配当等について課された復興特別所得税の額のうち収益事業又はこれに属する資産から生ずる所得に限って控除できることとなります 2 控除の対象となる復興特別所得税額本制度の控除の対象となる復興特別所得税の額は 次の所得について課される復興特別所得税の額とされています ( 復興財確法 49 10) イ内国法人の場合 ⅰ 所得税法第 7 条第 1 項第 4 号に定める所得 ⅱ 租税特別措置法第 3 条の 3 第 2 項に規定する国外公社債等の利子等 同法第 6 条第 1 項に規定する民間国外債の利子 同条第 11 項に規定する外貨債の利子 同法第 8 条の 3 第 2 項に規定する国外投資信託等の配当等 同法第 9 条の 2 第 1 項に規定する国外株式の配当等 同法第 41 条の 9 第 2 項に規定する懸賞金付預貯金等の懸賞金等及び同法第 41 条の12 第 2 項に規定する償還差益ロ外国法人の場合法人税法に定める国内源泉所得で 次の所得 ただし 国内に支店 工場等を有する外国法人が支払を受ける配当等で 国内事業に帰せられる配当等以外のものは除か 852

18 復興特別法人税の創設 れます ( 復興特別法人税政令 5 3) ⅰ 所得税法第 7 条第 1 項第 5 号に定める所得 ⅱ 租税特別措置法第 9 条の 6 第 3 項に規定する外国特定目的信託の利益の分配及び外国特定投資信託の収益の分配 同法第 41 条の 9 第 2 項に規定する懸賞金付預貯金等の懸賞金等並びに同法第 41 条の12 第 2 項に規定する償還差益 3 所有期間按分法人税法においては 公社債の利子又は株式配当等について課された所得税の額の控除については これらの利子 配当等の元本を所有していた期間に対応する部分についてのみ控除することができる所有期間按分方式がとられています ( 法令 140の 2 ) 復興特別法人税においても 法人税法施行令の規定を準用することにより 法人税の場合と同様に 復興特別所得税の額につき所有期間按分をすることとしています ( 復興特別法人税政令 5 12) 4 明細書添付要件復興特別所得税額の控除は 復興特別法人税申告書にその控除を受けるべき金額及びその計算に関する明細を記載した書類の添付がある場合に限り 適用することとされています ( 復興財確法 495) さらに その控除の対象となる 控除をされるべき金額 は 控除をされるべき金額として記載された金額を限度とすることとしています すなわち 復興特別所得税の額を復興特別法人税の額から控除するためには 復興特別法人税申告書において控除を受けるべき金額等を明らかにする必要があり 控除されるべき金額としてその書類に記載のない復興特別所得税の額については控除できないこととしているものです この復興特別所得税額の控除を受けるため の明細書添付要件は 法人税法における所得税額の控除の規定 ( 法法 683) と同様のものです また 修正申告書を提出する際や更正の請求をする際においても その修正申告書又は更正請求書にその書類を添付することにより 復興特別所得税の額を復興特別法人税の額から控除することが可能であるようにしています ⑶ 外国税額控除 1 制度の概要内国法人に対しては 外国税額の控除が認められます 復興特別法人税申告書を提出する内国法人が各課税事業年度において法人税法第 69 条第 1 項 ( 外国税額の控除 ) の適用を受ける場合において 当該課税事業年度の控除対象外国法人税の額 ( 租税特別措置法第 66 条の 7 第 1 項 ( 特定外国子会社等の外国税額の控除 ) 及び同法第 66 条の 9 の 3 第 1 項 ( 特定外国法人の外国税額の控除 ) の規定により控除対象外国法人税の額とみなされるものを含みます ) が法人税の控除限度額を超えるときは その超える金額を一定の控除限度額の範囲内で 上記 ⑴により計算した復興特別法人税の額から控除することとされています ( 復興財確法 50) 復興特別法人税は 東日本大震災からの復興を図ることを目的として実施する施策に必要な財源を確保するための特別措置として創設された特例的な税ですが 海外で稼得した所得を含む法人の全体の所得を課税標準とする法人税の付加税であり 所得に対する国際的な二重課税を排除する観点から 復興特別法人税においても外国税額の控除が認められることとされたものです 853

19 イ外国法人税の額及び控除対象外国法人税 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 外国法人の課税対象金額に対応するもの又 の額外国法人税の額は 法人税のそれと同じです したがって 外国法人税のうちその所得に対する負担が高率な部分の額 通常行われる取引と認められない取引に基因して生じた所得に対して課される外国法人税の額その他一定の外国法人税の額は除かれます また 控除対象外国法人税の額についても 法人税におけるそれと同じですが 租税特別措置法第 66 条の 7 第 1 項の特定外国子会社等の所得に対して課される外国法人税の額のうち その特定外国子会社等の課税対象金額に対応するもの又は部分課税対象金額に対応するもの及び同法第 66 条の 9 の 3 第 1 項の特定外国法人の所得に対して課される外国法人税の額のうち その特定 は部分課税対象金額に対応するもので これらの規定により控除対象外国法人税の額とみなされるものも含まれます ( 復興財確法 501) ロ控除限度額復興特別法人税における外国税額控除の控除限度額は 上記 ⑴により計算した復興特別法人税の額に法人税法施行令第 142 条第 1 項 ( 控除限度額の計算 ) に規定する割合 すなわち当該事業年度の所得金額のうちに当該事業年度の国外所得の占める割合を乗じて計算した金額です ( 復興特別法人税政令 6 1) 算式 当該事業年度の国外所得金額 控除限度額 = 復興特別法人税の額 ( 注 ) 当該事業年度の所得金額 854

20 復興特別法人税の創設 ( 注 ) 復興特別法人税の計算の基礎となった基準法人税額のうちに 租税特別措置法における各種税額控除制度に規定されている連結納税の承認を取り消された場合の取戻税額 ( 措法 42の の の の の105 42の11 5 等 ) が含まれている場合には その基準法人税額から取戻税額を控除した残額を基準法人税額とみなして課税標準法人税額を計算し これに10% の税率を乗じて計算した金額を 上記計算式の復興特別法人税の額とする必要があります ( 復興特別法人税政令 6 1) なお 復興特別法人税に係る外国税額控除制度においては これが特例的な税であることから 法人税の外国税額控除制度にみられるような控除余裕額の繰越しや前期以前の控除限度超過額の繰越しといった制度は採用されていません したがって 税額控除される金額は上記の控除限度額の範囲内に限られ 仮に当期分の控除対象外国法人税の額がこれを超えていても 復興特別法人税について 控除余裕額の繰越 分を上乗せ控除するということはないので 復興特別法人税に係る外国税額控除により還付金が生ずることはありません ハ申告要件等公益法人等又は人格のない社団等が非収益事業に関連して納付した外国税額についてはこの控除の適用がないことについては 法人税法第 69 条第 9 項の規定が準用されています ( 復興財確法 504) また 復興特別法人税について外国税額控除の適用を受けるためには復興特別法人税申告書 修正申告書又は更正請求書に控除を受けるべき金額及びその計算に関する明細を記載した書類を添付しなければならないこととされています ( 復興財確法 505) この場合に控除されるべき金額は 当該金額として記載された金額を限度とすること とされています ( 復興財確法 505) なお 外国税額を納付したことを証する書類等の保存については 復興特別法人税に係る外国税額の控除を受ける者は 法人税の外国税額控除を受けているものに限られますので 外国税額を納付したことを証する書類等については 法人税法第 69 条第 10 項の規定により既に保存要件を満たしていることから 本制度においては要件とはしていません 2 法人税及び住民税における外国税額控除制度との関係復興特別法人税に係る外国税額の控除が設けられたことに伴い 法人税及び住民税における外国税額控除について 所要の読替規定が設けられており 次のとおりとされています イ法人税における外国税額控除の適用 ⅰ 控除限度超過額 は 当期の控除対象外国法人税の額が 当期の法人税の控除限度額及び復興特別法人税の控除限度額と地方税の控除限度額との合計額を超える場合におけるその超える部分の金額に相当する金額ということになります つまり 復興特別法人税から控除された分だけ控除限度超過額が小さくなるということです 算式 当期の 法人税の外国税控除限控除対 復興特別法額控除限度超過 =象外国 - 当期の 人税度額の合額法人税 地方税計額の額 ⅱ 国税の控除余裕額 は 従来どおり 当期の控除対象外国法人税の額が 当期の法人税の控除限度額に満たない場合におけるその満たない部分の金額 ( 法人税の控除限度額から控除対象外国法人税の額を控除した残額 ) に相当する金額となります 復興特別法人税に係る外国税額控除は当期の控除対象外国法人税の額が 855

21 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 法人税の控除限度額を超える場合に限られるため 国税の控除余裕額に影響を与えることはありません つまり 復興特別法人税の控除限度額によって国税の控除余裕額が大きくなることはないということです ⅲ 地方税の控除余裕額 は 次の区分に応じ 次の金額となります 当期の控除対象外国法人税の額が当期の法人税の控除限度額を超えない場合 当期の地方税の控除限度額に相当する金額 当期の控除対象外国法人税の額が当期の法人税の控除限度額は超えたが 法人税の控除限度額と復興特別法人税の控除限度額との合計額を超えない場合 当期の地方税の控除限度額に相当する金額 当期の控除対象外国法人税の額が当期の法人税の控除限度額と復興特別法人税の控除限度額との合計額を超え かつ その超える部分の金額が当期の地方税の控除限度額に満たない場合 当期の地方税の控除限度額からその超える部分の金額を控除した金額に相当する金額すなわち 復興特別法人税の控除限 度額の分だけ地方税の控除余裕額の生ずる余地が多くなるわけです ロ住民税における外国税額控除の適用 ⅰ 地方税について外国税額控除が適用されるのは 当期の控除対象外国法人税の額が 当期の法人税の控除限度額と復興特別法人税の控除限度額との合計額を超える場合に限られます すなわち 復興特別法人税の控除限度額の分だけ地方税について外国税額控除の働く余地は少なくなるわけです ⅱ 地方税の控除限度額の計算の基礎となる 国税の控除限度額 は 次のように法人税の控除限度額に限られ 復興特別法人税の控除限度額は含まれません 道府県民税の控除限度額 = 当期の法人税の控除限度額 5.0%( 標準税率による場合 ) 市町村民税の控除限度額 = 当期の法人税の控除限度額 12.3%( 標準税率による場合 ) ⅲ 道府県民税の控除余裕額 及び 市町村民税の控除余裕額 の計算は 上記イⅲに述べたところによります ( 注 ) 連結法人についても同様の制度が設けられています ( 復興財確法 5023) 連結納税制度における復興特別法人税に係る外国税額の控除を図示すると以下のとおり 856

22 復興特別法人税の創設 857

23 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) ⑷ 税額控除の順序 上記 ⑵の復興特別所得税額控除制度及び上記 ⑶の外国税額控除制度の適用がある場合における税額控除の順序は まず外国税額の控除をし その後において復興特別所得税額の控除をすることとしています ( 復興財確法 51) これは 復興特別所得税額控除制度において控除しきれなかった復興特別所得税の額は 還付を受けることができることとしている一方 外国税額の控除については 復興特別法人税の計算においては還付を受けることができないので 外国税額を優先的に控除する方が納税者にとって有利になるものと考えられるためです ⑸ 連結法人の復興特別法人税の個別帰属額の計算連結所得に対する法人税を基礎とする復興特別法人税は 納税義務者であるその連結親法人が納付することとなります 一方 この復興特別法人税の額は 連結グループを一体として計算された法人税を基礎として課されますので 連結グループ内の法人に対して適切に配分する必要があります このため 復興財確法においては 各連結法人が復興特別法人税の負担額として帰せられる金額及び復興特別法人税の減少額として帰せられる金額 ( これらを連結法人の復興特別法人税の個別帰属額といいます ) の計算について定めています 1 復興特別法人税の個別帰属額 ( 原則 ) 各連結法人の復興特別法人税の個別帰属額は 次の金額です ( 復興財確法 521) 復興特別法人税の負担額として帰せられる金額 復興特別法人税の減少額として帰せられる金額 法人税負担 = - 減算調整額帰属額 法人税負担 減算調 帰属額があ: 法人税負担 整額 - る場合帰属額 = 法人税減少法人税 帰属額があ: 減少帰 + 減算調整額 る場合属額 イ減算調整額 減算調整額 とは 次の金額の合計額です ( 復興財確法 521 一 二 ) ⅰ 上記 ⑵の復興特別所得税額控除制度により控除をされるべき復興特別所得税の額のうち その連結法人がその課税事業年度において課された復興特別所得税の額の合計額 ただし 上記 ⑵3の所有期間按分により所有期間に対応する部分に限り控除することができる復興特別所得税の額は その対応する部分の金額に限ります ( 復興特別法人税政令 7 1) ⅱ 上記 ⑶の外国税額控除制度により控除をされる外国税額のうち その連結法人に帰せられる金額 ( 復興特別法人税政令 7 2) ロ法人税負担帰属額及び法人税減少帰属額 法人税負担帰属額 及び 法人税減少帰属額 とは 次の金額です ( 復興財確法 522) 法人税負担帰属額 法人税減少帰属額 ⅰの金額がある場合 :(ⅰ+ⅱ)-ⅳ = ⅲの金額がある場合 :ⅱ-(ⅲ+ⅳ) ⅰの金額がある場合 :ⅳ-(ⅰ+ⅱ) = ⅲの金額がある場合 :(ⅲ+ⅳ)-ⅱ ⅰ 個別所得金額に対応する復興特別法人税の額その連結法人の個別所得金額にその適用される法人税率を乗じた金額の10% 相当額です ⅱ 連結取消しによる租税特別措置法の税額控除制度の取戻し税額 ( 個別 ) に対応する復興特別法人税の額租税特別措置法第 68 条の 9 第 11 項等の規定により法人税額に加算した金額のうちその連結法人に帰せられる金額の10% 相当額です ⅲ 個別欠損金額に対応する復興特別法人税の減少額 858

24 復興特別法人税の創設 その連結法人の個別欠損金額にその適用される法人税率を乗じた金額の10% 相当額です ⅳ 租税特別措置法及び震災税特法の税額控除制度の控除税額 ( 個別 ) に対応する復興特別法人税の減少額租税特別措置法第 68 条の 9 第 1 項等の規定により調整前連結税額から控除される金額のうちその連結法人に帰せられる金額の10% 相当額です 2 課税標準法人税額がない場合その課税事業年度の課税標準法人税額がない場合において 復興特別所得税額相当額の還付を受けたときは 各連結法人に復興特別法人税の負担額として帰せられる金額はないものとし 上記 1イⅰの金額を各連結法人の復興特別法人税の減少額として帰せられる金額とすることとしています ( 復興財確法 521 ただし書 ) 課税標準法人税額がない場合において 復興特別所得税額相当額の還付を受けたとき とは 具体的には その課税事業年度において復興特別所得税が課されており かつ 1 当該課税事業年度の基準法人税額が 0 円又はない場合 又は2 当該課税事業年度がみなし課税事業年度である場合のいずれかであるときとなります つまり このような場合には 還付を受けることとなる復興特別所得税額相当額のうちその連結法人に帰せられる金額の全額がその連結法人の復興特別法人税の減少額として帰せられる金額となります 3 中小企業者の軽減税率等の適用がある場合連結親法人が中小法人の軽減税率及び軽減税率等の特例の適用を受ける連結親法人である場合には 各課税事業年度の連結所得の金額につきこれらの軽減税率をもって計算した法人税の額のその連結所得の金額に対する割合を 上記 1ロの法人税負担帰属額及び法人税減少帰属額の計算における上記 1ロⅰ 及び ⅲの法人税率として これらの金額を計算す ることとしています ( 復興財確法 523) これは 連結親法人が中小連結親法人に該当するなどにより 軽減税率等の適用を受け 連結法人税額の計算において複数の税率を適用することとなる場合における連結法人税の個別帰属額を計算する場合の法人税法における調整規定と 同様の規定です 4 課税標準法人税額が月数按分による調整が行われている場合連結法人の復興特別法人税の個別帰属額の計算をしようとする課税事業年度が 各課税事業年度の月数の合計が36 月を超える場合等の月数按分をする最後の課税事業年度である場合には 法人税負担帰属額及び法人税減少帰属額は 上記 1ロにより計算した金額に 上記 6⑵1から4までの割合を乗じて計算した金額とすることとしています ( 復興財確法 524) つまり 課税標準法人税額の算出に当たり その課税事業年度の月数のうちに課税対象となる期間の月数の占める割合を 基準法人税額に乗ずることにより計算している場合には 連結法人の復興特別法人税の個別帰属額の計算におけるその課税事業年度の法人税負担帰属額及び法人税減少帰属額の算出においても 必然的に その割合を用いた調整をすることとしているものです 8 申告 納付及び還付等 ⑴ 課税標準及び税額の申告法人は 各課税事業年度終了の日の翌日から 2 月以内に 税務署長に対し 次の事項を記載した申告書を提出しなければならないこととしています ( 復興財確法 531 復興特別法人税省令 1 1) ただし 課税標準法人税額がない場合には 申告書の提出を要しません ( 復興財確法 531ただし書 ) また 清算中の内国法人につきその残余財産が確定した場合には 法人税と同様に その課税事業年度終了の日の翌日から 1 月以内又はそ 859

25 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) の翌日から 1 月以内に残余財産の最後の分配等が行われる場合には その行われる日の前日までに 申告書を提出しなければなりません ( 復興財確法 532) 外国法人についても 国内に PEを有しなくなるなど一定の場合には 法人税と同様に 早めに申告しなければならないこととしています ( 復興財確法 533) なお 復興特別法人税には 法人税にある中間申告はありません 1 その課税事業年度の課税標準である課税標準法人税額 2 上記 1の課税標準法人税額につき上記 7 に基づいて計算した復興特別法人税の額 3 上記 7⑵の復興特別所得税額控除制度による控除をされるべき金額で上記 2の復興特別法人税の額の計算上控除しきれなかったものがある場合には その控除しきれなかった金額 4 1から3までの金額の計算の基礎 5 法人の名称及び納税地並びにその納税地と本店又は主たる事務所の所在地とが異なる場合には その本店又は主たる事務所の所在地 6 代表者の氏名 なお 外国法人にあっては 代表者の氏名及び国内において行う事業又は国内にある資産の経営又は管理の責任者の氏名 7 その課税事業年度の開始及び終了の日 8 その課税事業年度が残余財産の確定の日の属する課税事業年度である場合において その課税事業年度終了の日の翌日から 1 月以内に残余財産の最後の分配又は引渡しが行われるときは その分配又は引渡しが行われる日 9 その他参考となるべき事項 ( 注 1) 連結親法人の復興特別法人税申告書には その課税事業年度の復興特別法人税の負担額として帰せられる金額又は復興特別法人税の減少額として帰せられる金額及びこれらの金額の計算の基礎を記載した書類を添付しなければなりません ( 復興特別法人税省令 1 2) ( 注 2) 復興特別法人税の申告書の様式は 復興特別法人税省令別表に定められていますが 国税庁長官は 必要があるときは 所要の事項の調整を行うことができることとされています ( 復興特別法人税省令 1 34) ⑵ 申告期限の延長法人税の申告にあっては 災害その他やむを得ない理由により決算が確定しない場合には 税務署長は期日を指定して申告期限を延長できることとしている ( 法法 75 81の23) ほか 会計監査人の監査を受けなければならないことその他これに類する理由により決算が確定しないため期末後 2 月以内に申告書を提出できない常況にある場合には 申告期限を原則として 1 月延長できることとしています ( 法法 75の 2 ) ( 注 ) 連結納税制度の場合には 会計監査人の監査を受けなければならないことその他これに類する理由により決算が確定しないため 又は連結子法人が多数に上ることその他これに類する理由により法人税の額等の計算を了することができないため 期末後 2 月以内に申告書を提出できない常況にある場合には 提出期限を原則として 2 月延長できることとしています ( 法法 81の24) したがって 復興特別法人税は法人税の額を基礎として計算するものですから 法人税において申告期限が延長される場合には 復興特別法人税の申告期限も自動的に法人税の申告期限まで延長することとしています ( 復興財確法 53 4 ) なお 法人税においては 法人税法第 75 条 第 75 条の 2 第 81 条の23 又は第 81 条の24の規定による申告期限の延長が認められた場合に 事業年度終了後 2 月を経過した日から利子税を年 7.3% で課すこととしています この年 7.3% の割合は 各年の特例基準割合が年 7.3% に満たない場合には その年中においては その特例基準割合とすることとしています ( 措法 931) さらに 法人税法第 75 条の 2 又は第 81 条の24の 860

26 復興特別法人税の創設 規定による申告期限の延長の場合には この年 7.3% の割合は 基準割引率が年 5.5% を超える場合には 基準割引率が0.25% 超えるごとに 0.73% ずつ加算する ( 最高 %) こととしています ( 措法 66の 3 68の87) そこで 復興特別法人税についても 法人税法の規定の準用等をして 法人税と同じく申告期限を延長した場合に法人税の利子率と同率で利子税を課すこととしています ( 復興財確法 53 4ただし書 5 63) ( 注 1) 特例基準割合とは 各年の前年の11 月 30 日を経過する時における基準割引率に年 4 % の割合を加算した割合をいいます ( 注 2) 基準割引率とは 日本銀行法第 15 条第 1 項第 1 号の規定により定められる商業手形の基準割引率をいいます ⑶ 還付を受けるための申告法人は 課税事業年度の復興特別法人税につき復興特別所得税額控除制度による控除をされるべき復興特別所得税の額で復興特別法人税の額の計算上控除しきれなかった金額がある場合には 課税事業年度の課税標準である課税標準法人税額がないためその課税事業年度に係る復興特別法人税の申告書を提出する義務がない場合においても その控除しきれなかった金額の還付を受けるため その控除しきれなかった金額その他の事項を記載した申告書を税務署長に提出することができることとしています ( 復興財確法 54) すなわち 欠損法人など課税事業年度の基準法人税額がない場合 みなし課税事業年度である場合 ( 指定期間後に開始した事業年度で復興特別所得税を課されている場合など ) には 課税標準法人税額はないため 復興財確法上復興特別法人税の申告書の提出は要しないこととしている ( 復興財確法 531ただし書 ) 一方で その課税事業年度において復興特別所得税が課されているときは復興特別所得税額の還付を受けるための申告を可能とし 申告書の提出によっ て復興特別所得税額の還付を受けることができる制度としています 当然に 課税標準法人税額がある法人については この還付申告の根拠規定である復興財確法第 54 条のような特別な規定の適用がなくても 復興特別所得税額の還付を受けることができます なお この制度による申告は還付申告となるので提出期限は設けられていません このため 還付申告書はいつでも提出ができますが 国税の還付金の請求には 国税通則法上時効が定められており 還付金等に係る請求権は その請求ができる日から 5 年間行使しないことによって 時効により消滅することとされています ( 国税通則法 74) ので 事実上の還付申告の限界はあることになります ⑷ 納付復興特別法人税は その復興特別法人税申告書に復興特別法人税の額として記載した金額がある場合には その申告書の提出期限までに その金額を国に納付しなければなりません ( 復興財確法 55) ⑸ 復興特別所得税額の還付 1 復興特別所得税額の還付復興特別法人税申告書の提出があった場合において その申告書に復興特別所得税額控除制度により控除をされるべき復興特別所得税の額で復興特別法人税の額の計算上控除しきれなかった金額の記載があるときは 税務署長は その申告書を提出した法人に対し その金額に相当する税額を還付することとしています ( 復興財確法 561) 税務署長は 提出された復興特別法人税申告書にその控除しきれなかった金額の記載がある場合には その金額が過大であると認められる特別な事由がある場合を除いて その申告書を提出した法人に対して遅滞なく還付又は充当の手続をしなければなりません ( 復興特別法人税政令 8 1) このとき その復 861

27 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 興特別所得税の源泉徴収義務者においてまだ納付していないものがある場合であっても 還付されます このように この還付金は 復興特別法人税申告書を提出する場合にその申告書に控除しきれなかった金額を記載することによって還付されますが 決定によっては発生しません 2 還付加算金の計算還付金等が発生することとなるその基因となる納付に納税者の責めがない場合については 法定納期限や納付の日の翌日から利息に相当する金額を加算して還付することとしています これを還付加算金といい その計算の基礎となる期間の日数に応じ 還付金額に年 7.3% の割合を乗じて計算された金額とされています ( 国税通則法 581) 上記 1による還付金の還付加算金を計算する場合には その計算の基礎となる期間は その復興特別法人税申告書が次のイからハまでの申告書のいずれに該当するかに応じて 原則として次の期間としています ( 復興財確法 562) イ課税標準法人税額がある復興特別法人税申告書で 提出期限内に提出されたものその提出期限の翌日からその還付のための支払決定をする日又はその還付金について充当をする日までの期間ロ課税標準法人税額がある復興特別法人税申告書で 提出期限内に提出されたもの以外のものその提出があった日の翌日からその還付のための支払決定をする日又はその還付金について充当をする日までの期間ハ課税標準法人税額がない還付申告書その提出があった日の翌日からその還付のための支払決定をする日又はその還付金について充当をする日までの期間 ただし 基準申告期限前に提出された場合には その基準申告期限の翌日からの期間となります ( 注 ) 基準申告期限とは その還付申告書が課税標準法人税額がある申告書であるものとした場合におけるその提出期限をいいます ( 復興財確法 562 三 ) 3 充当等復興特別法人税申告書による復興特別所得税額相当額の還付金を未納の復興特別法人税に充当する場合には その還付金の額のうち充当する金額については還付加算金を付さないこととし その充当される部分の復興特別法人税については 延滞税及び利子税を免除するものとしています ( 復興財確法 563) つまり 還付となる復興特別法人税申告書の提出後 その修正申告書や増額更正により税額が増加する場合において その増加する税額との充当処理が いわば帳簿上の操作に止まることを考慮し 充当処理される税額と還付金については それぞれ延滞税と還付加算金を付さないこととして 納税者の便宜と税務署側の事務の簡素化を図るというものです また この復興特別所得税額相当額の還付金及び還付加算金を未納の国税及び滞納処分費に充当する場合には まずその課税事業年度の復興特別法人税で修正申告書の提出又は更正により納付すべきものがあるときは その復興特別法人税に充当します そして その復興特別法人税に充当してもなお還付すべき金額があるときは その他の未納の国税及び滞納処分費に充当することとしています ( 復興特別法人税政令 8 2) ⑹ 更正の請求の特例国税通則法第 23 条による更正の請求は 法定申告期限から 5 年以内に限り行えることとされていますが 決定を受けた事業年度等に係る税額等については 原則 更正の請求をすることができないこととされています ( 国税通則法 23 12) そこで法人税法第 80 条の 2 では この国税通則法の特例として 法人税の所得金額 税額等 862

28 復興特別法人税の創設 につき修正申告書を提出することに伴い その修正申告書に係る事業年度又は連結事業年度後の各事業年度で決定を受けた事業年度に係る法人税の額が過大となる場合又は還付金額が過少となる場合に該当することとなるときは その法人は 修正申告書を提出した日の翌日から 2 月以内に限り 更正の請求をすることができることとしています また 修正申告書の提出だけでなく 更正又は決定に伴い これらの場合に該当することとなる事業年度においても同様とされています ( 注 ) 連結納税制度についても同様の規定が設けられています ( 法法 82) 復興特別法人税は法人税額を基礎として計算されるため ある事業年度又は連結事業年度の法人税の課税標準や税額につき修正申告書の提出又は更正決定があった場合には その後の事業年度又は連結事業年度の法人税に影響が及び その結果 既に確定した復興特別法人税が過大となることがあり得ます また ある課税事業年度の復興特別法人税の課税標準や税額につき修正申告書の提出又は更正決定があった場合にも これがその後の事業年度又は連結事業年度の法人税に影響を及ぼし その結果 既に確定した復興特別法人税が過大になることも想定されるところです そして こうした影響を受ける復興特別法人税が決定により確定していることもあり得ます そこで このような事情を考慮し ある事業年度又は連結事業年度の法人税について修正申告書を提出し 又は更正若しくは決定を受けた場合に その事業年度又は連結事業年度後の各課税事業年度で決定を受けた課税事業年度に係る課税標準法人税額又は復興特別法人税の額が過大となるときは その修正申告書の提出日又は更正若しくは決定の通知を受けた日の翌日から 2 月以内に限り 税務署長に対し その過大となる金額につき 更正の請求をすることができることとしています ( 復興財確法 57) また ある課税事業年度の復興特別法人税に ついて修正申告書を提出し 又は更正若しくは決定を受けた場合において その後の課税事業年度の復興特別法人税の額等が過大となるときは 同様に 更正の請求をすることができることとしています ( 復興財確法 57) ( 注 ) 経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための所得税法等の一部を改正する法律による改正前の国税通則法において 更正の請求は 法定申告期限から 1 年以内に限りできることとされていました このため ある事業年度の修正申告又は更正決定が次事業年度以後の確定申告書に記載した金額に影響がある場合についても 法人税法における更正の請求の特例の適用がありました しかし 経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための所得税法等の一部を改正する法律による改正後の国税通則法においては 更正の請求期限は 5 年以内とされたため ある事業年度の修正申告又は更正決定が次事業年度への影響がある場合には ( 特例ではなく ) 原則として その次事業年度につき更正の請求ができることとなりました そこで ある事業年度の修正申告又は更正決定により反射的に次事業年度の税額等の減少がある場合には 更正の請求が原則認められていない 決定 についてのみ 更正の請求をできるようにする特例と改組されることとなったものです ( 平成 23 年 12 月改正 の 法人税法の改正 の 七その他 1 前事業年度の法人税額等の更正等に伴う更正の請求の特例 の項をご参照ください ) ⑺ 青色申告 1 青色申告法人税につき青色申告をしている場合には 復興特別法人税についても青色申告をできることとしています 具体的には 連結納税の承認を受けている場合又は青色申告書の提出の承認を受けている場合には 特段の手続なしに 復興特別法人税について青色の申告書 863

29 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) により申告ができることとしています ( 復興財確法 581) 2 青色申告の取消し法人税法において 青色申告書の提出の承認を受けている法人について 一定の事実があった場合には 納税地の税務署長は その事実があった事業年度まで遡ってその承認を取り消すことができることとしています ( 法法 1271) この場合に その事実があった事業年度開始の日以後提出した青色申告書は 青色申告書以外の申告書とみなすこととしています そこで 法人税と連動して青色申告をすることができることとしている復興特別法人税においては 法人税の青色申告書の提出の承認が取り消された場合には 法人税法の取扱いと同様に 復興特別法人税の青色申告書についても その取消しの事実があった事業年度開始の日以後青色申告書により提出した復興特別法人税申告書等は 青色申告書以外の申告書とみなすこととしています ( 復興財確法 582) 3 青色申告の効果復興特別法人税における青色申告の効果として 法人税法第 130 条第 2 項を準用することにより 更正の場合には その理由を附記することとしています ( 復興財確法 583) ⑻ 確定申告に係る更正等による復興特別所得税額の還付 1 確定申告に係る更正等による復興特別所得税額の還付法人が提出した復興特別法人税申告書に係る復興特別法人税につき更正等があった場合において その申告書に係る復興特別所得税額控除制度により控除をされるべき復興特別所得税の額で復興特別法人税の額の計算上控除しきれなかった金額が増加したときは 税務署長は その法人に対し その増加した部分の金額に相当する税額を還付することとしています ( 復興財確法 591) ここで 更正 等とは 更正のほか 更正の請求に対する処分に係る不服申立て又は訴えについての決定若しくは裁決又は判決を含むこととしています このように 復興特別所得税額相当額の還付金は 更正等により増加した場合には その増加した部分の金額に相当する税額が還付され その還付を受けるための手続を要しないこととしています 2 還付加算金の計算 1による還付金の還付加算金を計算する場合には その計算の基礎となる期間は 更正等の日の翌日以後 1 月を経過する日の翌日から還付金の支払決定日又は充当日までの期間とすることとしています その更正等が 更正の請求に基づく更正である場合及び更正の請求に対する処分に係る不服申立て又は訴えについての決定若しくは裁決又は判決である場合には 更正の請求の日の翌日以後 3 月を経過した日と更正等の日の翌日以後 1 月を経過した日とのいずれか早い日から還付金の支払決定日又は充当日までの期間となります ( 復興財確法 592) 3 充当等復興特別法人税申告書に係る復興特別法人税についての更正等により控除しきれなかった復興特別所得税相当額が増加した場合における還付金を その復興特別法人税申告書に係る課税事業年度の復興特別法人税で未納のものに充当する場合には その還付金の額のうち充当する金額については還付加算金を付さないこととし その充当される部分の復興特別法人税については 延滞税及び利子税を免除するものとしています ( 復興財確法 593) つまり 更正等による還付金を同じ課税事業年度の復興特別法人税の未納額に充当する場合において その未納額との充当処理が いわば帳簿上の操作に止まることにかんがみ 充当処理される未納額と還付金については それぞれ延滞税と還付加算金を付さないこと 864

30 復興特別法人税の創設 として 納税者の便宜と税務署側の事務の簡素化を図るというものです また この更正等による還付金及び還付加算金を未納の国税及び滞納処分費に充当する場合には まずその課税事業年度の復興特別法人税で修正申告書の提出又は更正により納付すべきものがあるときは その復興特別法人税に充当します そして その復興特別法人税の充当をしてもなお還付すべき金額があるときは その他の未納の国税及び滞納処分費に充当することとしています ( 復興特別法人税政令 9 ) 9 その他 ⑴ 代表者の自署押印復興特別法人税の申告書には 法人税の申告書と同様に 代表者等が自署押印すべきこととしています ( 復興財確法 60) ⑵ 連帯納付の責任 1 連結子法人法人税法においては 連結子法人は連結法人税について連帯納付の責めに任ずることとしています ( 法法 81の28) これは 連結納税制度が連結親法人を納税義務者とするものである一方 連結親法人が納付すべき法人税 ( 以下 連結法人税 といいます ) は連結グループを一体として計算されたものであることから 連結法人税の引当財産を連結グループの各法人が所有する全財産とすべきであることによります 復興特別法人税は 連結法人の場合には連結法人税を基礎として計算されるため 結果的に 連結親法人を納税義務者として連結グループを一体として計算されたことになります したがって 連帯納付義務についても 法人税と同様のものとしています ( 復興財確法 611) 2 法人課税信託に係る受託法人法人税法においては 受託者が 2 以上ある 法人課税信託に係る受託法人は その法人課税信託に係る法人税について連帯納付の責めに任ずることとされています ( 法法 152) これは 受託者が 2 以上ある法人課税信託に係る受託法人に対する法人税が 主宰受託者を納税義務者とするものである一方 その法人課税信託の信託財産単位で計算されたものであるため その法人税の引当財産は全信託財産とすべきであり その信託財産を有する各受託者に連帯納付義務を課したものです 復興特別法人税は 法人課税信託の場合においても法人税を基礎として計算されるため 結果的に 主宰受託者を納税義務者として信託財産単位で計算されたことになります したがって 連帯納付義務についても 法人税と同様のものとしています ( 復興財確法 612) ⑶ 質問検査権復興特別法人税については 法人税と同様に 当該職員による質問検査権を認めています ( 復興財確法 62) 具体的には 次のとおりです 1 国税庁の当該職員又は法人の納税地の所轄税務署若しくは所轄国税局の当該職員は 復興特別法人税に関する調査について必要があるときは 法人に質問し 又はその帳簿書類その他の物件を検査することができます この場合の法人には 連結親法人の納税地の所轄税務署又は所轄国税局の当該職員がその連結親法人の復興特別法人税に関する調査について必要があるときは 連結子法人を含むこととしています ( 注 ) 法人税法第 153 条第 1 項と同じです 2 連結子法人の本店又は主たる事務所の所在地の所轄税務署又は所轄国税局の当該職員は 連結親法人の復興特別法人税に関する調査について必要があるときは その連結子法人及びその連結親法人に質問し 又はその帳簿書類その他の物件を検査することができます ( 注 ) 法人税法第 153 条第 2 項と同じです 3 国税庁の当該職員又は法人の納税地の所轄 865

31 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 税務署若しくは所轄国税局の当該職員は 復興特別法人税に関する調査について必要があるときは 法人に対し 金銭の支払若しくは物品の譲渡をする義務があると認められる者又は金銭の支払若しくは物品の譲渡を受ける権利があると認められる者に質問し 又はその事業に関する帳簿書類その他の物件を検査することができます この場合の法人には 連結親法人の納税地の所轄税務署又は所轄国税局の当該職員がその連結親法人の復興特別法人税に関する調査について必要があるときは 連結子法人を含むこととしています ( 注 ) 法人税法第 154 条第 1 項と同じです 4 連結子法人の本店又は主たる事務所の所在地の所轄税務署又は所轄国税局の当該職員は 連結親法人の復興特別法人税に関する調査について必要があるときは その連結子法人に対し 金銭の支払若しくは物品の譲渡をする義務があると認められる者又は金銭の支払若しくは物品の譲渡を受ける権利があると認められる者に質問し 又はその事業に関する帳簿書類その他の物件を検査することができます ( 注 ) 法人税法第 154 条第 2 項と同じです 5 分割法人は上記 3 及び4の物品の譲渡をする義務があると認められる者に 分割承継法人は上記 3 及び4の物品の譲渡を受ける権利があると認められる者に含まれるものとしています ( 注 ) 法人税法第 154 条第 3 項と同じです 6 上記 1から5までは 国税庁の当該職員及び納税地の所轄税務署又は所轄国税局の当該職員以外の当該職員のその所属する税務署又は国税局の所轄する区域内に本店 支店 工場 営業所その他これらに準ずるものを有する法人に対する質問又は検査について準用することとしています ( 注 ) 法人税法第 155 条と同じです 7 国税庁 国税局又は税務署の当該職員は 復興特別法人税に関する調査について必要があるときは 官公署又は政府関係機関に その調査に関し参考となるべき帳簿書類その他の物件の閲覧又は提供その他の協力を求めることができます ( 注 ) 法人税法第 156 条の 2 と同じです 8 国税庁 国税局又は税務署の当該職員は 上記 1から4まで及び6の質問又は検査をする場合には その身分を示す証明書を携帯し 関係人の請求があったときは これを提示しなければならないこととしています ( 注 ) 法人税法第 157 条と同じです 9 上記 1から4まで及び6の質問又は検査の権限は 犯罪捜査のために認められたものと解してはならないこととしています ( 注 ) 法人税法第 156 条と同じです ⑷ 罰則法人税法における罰則と同じ内容の罰則を定めています ( 復興財確法 64~68) 各条の概要は 次のとおりです 条項項目概要 第 64 条第 1 項及び第 2 項 第 64 条第 3 項及び第 4 項 ほ脱犯 無申告ほ脱犯 10 年以下の懲役若しくは 1,000 万円以下の罰金又はこれらの併科 ( ほ脱額が 1,000 万円を超える場合には 情状によりほ脱額以下とすることができます ) 5 年以下の懲役若しくは 500 万円以下の罰金又はこれらの併科 ( ほ脱額が 500 万円を超える場合には 情状によりほ脱額以下とすることができます ) 第 65 条 申告書不提出犯 1 年以下の懲役又は50 万円以下の罰金 ( 情状により刑を免除することが できます ) 第 66 条 自署押印義務違反同上 866

32 復興特別法人税の創設 第 67 条検査忌避犯 1 年以下の懲役又は 50 万円以下の罰金 第 68 条 ( 第 1 項 ) ( 第 2 項 ) ( 第 3 項 ) 両罰規定等 1 ほ脱犯 無申告ほ脱犯 申告書不提出犯又は検査忌避犯については その行為者を罰するほか 法人に対してそれぞれの罰金刑を科するというものです 2 ほ脱犯又は無申告ほ脱犯について上記 1 により科する罰金刑の公訴時効の期間を行為者の公訴時効の期間に合わせるというものです 3 人格のない社団等について上記 1 を適用する場合には 刑事訴訟法に被告人又は被疑者が人格のない社団等であるときの定めがないので これを法人と同様に扱うことを定めたものです 10 復興特別法人税に係る法人税法の適用の特例等復興特別法人税に係る法人税法その他の法律の規定の適用については 次のように定められていますが 法人税と同様に扱うという考え方に立っ て措置されています ( 復興財確法 63 復興特別法人税政令 10 附則 2 復興特別法人税省令 2 ) すなわち 次の法令について それぞれ所要の条項を読み替える等により適用することとされていますが それぞれの趣旨は次のとおりです ⑴ 法人税法関係の規定の読替え 条項項目説明 法人税法 261 三還付金等の益金不算入還付を受ける復興特別所得税の控除不足額を 所得税の控除不足額の還付金と同様に 益金不算入とするものです 同 2645 復興特別法人税の負担額又は減少額の受取額を 法人税の負担額又は減少額の受取額と同様に 益金不算入とするものです 同 381 法人税額等の損金不算入 法人税と同様に 復興特別法人税の額について これに係る利子税の額を除き損金不算入とするものです 同 3834 復興特別法人税の負担額又は減少額の支払額を 法人税の負担額又は減少額の支払額と同様に 損金不算入とするものです 同 の 7 1 同 五 81 の 四 法人税額から控除する所得税額の損金不算入 特定同族会社の特別税率 復興特別法人税から控除し 又は還付を受ける復興特別所得税の額に相当する金額を 法人税の額から控除し 又は還付を受ける所得税の額と同様に 損金不算入とするものです 復興特別法人税の額を 法人税の額と同様に 留保所得に含めないこととし 還付復興特別法人税の益金不算入額を 還付法人税の額と同様に 留保所得に含まれる還付金等の益金不算入額から除くこととするものです 同 の152 外国税額の控除 当期の控除対象外国法人税の額が当期の法人税の控除限度額と地方税控除限度額との合計額を超える場合に 前 3 年以内の控除余裕枠を使って法人税から控除することが認められていますが その合計額に当期の復興特別法人税の控除限度額を加えるというものです 同 80 の 2 82 同 81 の 251 前事業年度の法人税額等の更正等に伴う更正の請求の特例 復興特別法人税の課税標準又は税額について修正申告又は更正若しくは決定があった場合において これに伴い 既に決定により確定したその後の事業年度又は連結事業年度の法人税の課税標準又は税額が減少することとなるときも 更正の請求の特例の対象とするものです 連結子法人の個別帰属復興特別法人税の負担額又は減少額を 連結子法人の個別 867

33 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 同 81 の 251 法人税法施行令 9 1 一ホ 連結子法人の個別帰属額等の届出 復興特別法人税の負担額又は減少額を 連結子法人の個別帰属額の明細書の記載事項とするものです 利益積立金額損金不算入とされた復興特別法人税の還付額を 法人税の還付額と同様に 利益積立金額に加算される還付税金の額から除くものです 同 9 1 一ヌ復興特別法人税として納付することとなる金額を 法人税と同様に 利益積立金額の計算上 減算するものです 同 9の21 一ニ 連結利益積立金額 損金不算入とされた復興特別法人税の還付額を 法人税の 還付額と同様に 連結利益積立金額に加算される還付税金の 額から除くものです 同 9 の 21 一ホ他の連結法人から受け取る復興特別法人税の負担額又は減少額の個別帰属額を 法人税の負担額又は減少額の個別帰属額と同様に 連結利益積立金額の計算上 加算するものです 同 9 の 21 一ヌ復興特別法人税として納付することとなる金額及び他の連結法人に支払う復興特別法人税の負担額又は減少額の個別帰属額を 法人税と同様に 連結利益積立金額の計算上 減算するものです 同 1232 同 143 同 1446 一同 1463 合併及び分割による資産等の時価による譲渡 ( 合併等により移転をする資産及び負債 ) 外国税額の控除 ( 地方税控除限度額 ) 外国税額の控除 ( 繰越控除限度額等 ) 外国税額の控除 ( 適格合併等が行われた場合の繰越控除限度額等 ) 法人税と同様に 被合併法人が合併により合併法人に移転する負債に 復興特別法人税として納付する金額でその申告書の提出期限が合併の日以後であるものを含めるものです 前 3 年以内の控除余裕額の繰越額を用いて外国税額控除を行う場合の復興特別法人税の控除限度額について定めるものです 前 3 年以内の控除余裕額の繰越額を用いて外国税額控除を行う場合の地方税の控除余裕額及び控除限度超過額の計算上 国税の控除限度額に復興特別法人税の控除限度額を含めるものです 適格合併が行われた場合において繰越控除対象外国法人税額を控除するときの合併法人の前 3 年以内の控除対象外国法人税の額とみなされる金額の計算について定めるものです 同 1466 三ロ 四ロ適格分割等が行われた場合において繰越控除対象外国法人税額を控除するときの分割承継法人等の前 3 年以内の控除対象外国法人税の額とみなされる金額の計算について定めるものです 同 155の17 同 155の31 同 155の326 一同 155の343 所得税額の損金不算入額の個別帰属額 外国税額の控除 ( 地方税個別控除限度額 ) 外国税額の控除 ( 個別繰越控除限度額等 ) 所得税額の損金不算入額の個別帰属額と同様に 法 81 の 7 により損金不算入とされた復興特別所得税の額の各連結法人の個別帰属額を 復興特別法人税の額から控除される復興特別所得税の額の個別帰属額に相当する金額とするものです 前 3 年以内の個別控除余裕額の繰越額を用いて外国税額控除を行う場合の復興特別法人税の控除限度個別帰属額について定めるものです 前 3 年以内の個別控除余裕額の繰越額を用いて外国税額控除を行う場合の地方税の個別控除余裕額及び個別控除限度超過額の計算上 国税の連結控除限度個別帰属額に復興特別法人税の控除限度個別帰属額を含めるものです 外国税額の控除 ( 適格適格合併が行われた場合において個別繰越控除対象外国法 868

34 復興特別法人税の創設 同 155 の 343 同 155 の 346 三ロ 四ロ 同 155 の 432 四 六 七 同 1881 十 外国税額の控除 ( 適格合併等が行われた場合の個別繰越控除限度額等 ) 連結法人税の個別帰属額の計算 ( 連結留保税額の個別帰属額 ) 外国法人の国内源泉所得に係る所得の金額の計算 適格合併が行われた場合において個別繰越控除対象外国法人税額を控除するときの合併法人の前 3 年以内の個別控除対象外国法人税の額とみなされる金額の計算について定めるものです 適格分割等が行われた場合において個別繰越控除対象外国法人税額を控除するときの分割承継法人等の前 3 年以内の個別控除対象外国法人税の額とみなされる金額の計算について定めるものです 還付復興特別法人税の益金不算入額を 還付法人税の額と同様に 留保金個別帰属額に含まれる還付金等の益金不算入額から除くこととし 法人税の額と同様に 復興特別法人税の減少額を留保金個別帰属額に加算し 復興特別法人税の負担額を留保金個別帰属額から減算するものです 外国法人の国内源泉所得に係る所得計算において 復興特別法人税から控除し 又は還付を受ける復興特別所得税の額に相当する金額を 法人税の額から控除し 又は還付を受ける所得税の額と同様に 損金不算入とするものです ⑵ 租税特別措置法の適用関係 1 租税特別措置法関係の規定の読替え 条項項目説明 租税特別措置法 931 二確定申告書の提出期限を延長した場合の利子税の割合の特例 租税特別措置法施行令 26 の 112 租税特別措置法施行規則 22 の 18 の 4 4 二 同 22 の 192 三 償還差益に対する所得税額 特定目的会社に係る課税の特例 投資法人に係る課税の特例 法人税の確定申告書の提出期限を延長した場合と同様に 復興特別法人税申告書の提出期限を延長した場合にも利子税の割合の特例を適用するものです その発行の際に取得した割引債について所得税の徴収に併せて徴収された復興特別所得税の額は 所得税の場合と同様に取得価額に含め 復興特別法人税の額から控除される復興特別所得税の額は 法人税の額から控除される所得税の額の場合と同様に益金の額に算入するものです 90% 超配当要件を判定する場合の配当可能利益の額等の計算において 復興特別法人税の負担増分を加味して 減損損失額の 80% 相当額を税引前当期純利益金額から控除するものです 同 22 の 20 の 2 3 二 同 22 の 20 の 3 3 二 特定目的信託に係る受託法人の課税の特例 特定投資信託に係る受託法人の課税の特例 2 移転価格税制の適用に係る更正決定の期間制限の特例等イ移転価格税制に関する更正期間の特例移転価格税制については 取引の内容 取引条件の分析や国外の関係会社からの情報収集など その税務調査に長期間を要す ること等から 国税通則法に規定する更正の請求期間及び更正決定等の期間制限について 5 年 を 6 年 とする特例 ( 措法 66の ) が設けられていますが 復興特別法人税は法人税を課税標準とするものであることから 移転価格税制の適用に 869

35 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 係る法人税の増減に伴う復興特別法人税の増減についても 法人税と同様にその更正の請求期間及び更正決定等の期間制限を 6 年 とする特例が設けられました ( 復興財確法 6356) また 国税通則法第 70 条第 3 項の規定により 更正の請求期限前 6 月以内にされた更正の請求に係る更正又はこれに伴う加算税の賦課決定については 更正期限にかかわらず その更正の請求の日から 6 月を経過する日まで行うことができる ( 最大 5 年 6 ヶ月 ) こととされていますが 移転価格税制においては 本措置についても最大 6 年 6 ヶ月とする特例が設けられています ( 措法 66の 4 17) ので 復興特別法人税についても法人税と同様に更正期限の延長の特例が設けられました ( 復興財確法 636) ロ移転価格税制に関する国税の徴収権の消滅時効の特例前述のとおり 移転価格税制においては 更正期間について 6 年又は 6 年 6 ヶ月に延長する特例が設けられていることから 国税の徴収権の消滅時効も 6 年に延長する特例 ( 措法 66の 4 18) 及び移転価格税制に係る更正の請求期間の終了間際になされた更正の請求に係る更正についての国税の徴収権の消滅時効の起算日の特例 ( 措法 66の 4 20) が設けられていますが 復興特別法人税においても 法人税と同様の特例が設け られました ( 復興財確法 6378) ハ移転価格税制における相互協議の合意がなされた場合の延滞税の免除及び相互協議期間の納税の猶予移転価格課税が行われた場合に 一定の要件を満たすときは 相互協議により合意した期間について 移転価格課税によって納付する法人税に係る延滞税を免除することができる ( 措法 66の 4 ) こととされており この移転価格課税に係る法人税の異動に伴って復興特別法人税に異動が生じる場合におけるその復興特別法人税に係る延滞税についても 法人税に係る延滞税と同様の扱いができるようにするため 租税特別措置法第 66 条の 4 第 21 項を準用することとしています ( 復興財確法 639) また 移転価格税制においては その特質にかんがみ 二国間の協議で合意が得られるまでの間 二重課税に伴う負担を軽減するため 相互協議期間中は相互協議の対象となる法人税及びその加算税についての納税を猶予することができることとされています ( 措法 66の 4 の 2 ) が 納税が猶予されている法人税に係る復興特別法人税についても同様に納税を猶予することができるよう 関係条項を準用するとともに 所要の読替えをすることとしています ( 復興財確法 6310 復興特別法人税政令 102) ⑶ 国税通則法の適用関係 1 国税通則法関係の規定の読替え 条項項目説明 国税通則法 152 三納税義務の成立法人税と同様に 事業年度終了の時とするものです 同 212 納税申告書の提出先 事業年度開始後に納税地の異動があった場合には 法人税 同 302 更正決定の所轄庁 の場合と同様に 旧納税地の所轄税務署長に所要の権限を与えるものです 同 332 賦課決定の所轄庁 同 432 国税の徴収の所轄庁 870

36 復興特別法人税の創設 同 653 二 過少申告加算税 修正申告又は更正により納付すべき税額が期限内申告税額又は50 万円のいずれか多い金額を超えるときは その超える額については15%( それ以外の部分は10%) の過少申告加算税が課されます この場合の復興特別法人税に係る期限内申告税額を 法人税と同様に 期限内申告に基づく復興特別法人税の額に復興特別所得税及び外国法人税の控除額を加算した金額とするものです 同 754 一 不服申立て 法人税と同様に 青色申告書に係る更正等については 選 択により 異議申立てをしないで国税不服審判所長に対して 審査請求することができることとするものです 同 851 同 861 納税地異動の場合における異議申立先 異議申立事件の決定機関の特例 法人税と同様に 税務署長等の処分後に納税地の異動があった場合には 異動後の納税地の所轄税務署長に異議申立てすべきこととするものです 法人税と同様に 異議申立後に納税地の異動があった場合には 異議申立てがされた税務署長等は異動後の納税地の所轄税務署長等に事件を移送することができることとするものです 国税通則法施行規則 12 1 ただし書 審査請求に係る書類の法人税と同様に 復興特別法人税に係る審査請求に関し提提出先出する書類は その審査請求に係る処分が税務署長又は国税局長の処分である場合には 審査請求をする際における復興特別法人税の納税地を管轄する支部の首席国税審判官に提出するものとするものです ( 注 ) 審査請求に関し提出する書類は 原則として原処分庁の管轄区域を管轄する国税不服審判所の支部の首席国税審判官に提出することとされていますが 審査請求に係る処分が所得税 法人税 相続税等に係る税務署長又は国税局長の処分である場合には 審査請求をする際における当該国税の納税地を管轄する支部の首席国税審判官に提出するものとされています 2 更正決定等の期間制限の特例等イ国税通則法第 71 条 ( 国税の更正 決定等の期間制限の特例 ) の規定は 裁決等による原処分の異動又は更正の請求に基づく更正に伴って課税標準等又は税額等に異動を生じた国税についての更正決定等ができる期間をその裁決等又は更正があった日から 6 月間とする特例を定めていますが この特例の適用は 裁決等又は更正に係る国税と同一税目の国税に限られます 復興特別法人税と法人税とは密接に関連するものであることから 両税を同一税目の国税とみなし 同条を適用することとされています ( 復興財確法 632 一 ) ロ同一税目の課税標準等又は税額等について複数の更正決定等がされた場合は イこれらの処分が異なる審級において不服申立ての対象となっているときは 異議申立てを審査請求とみなす ( 国税通則法 90) ロ一の処分についてのみ不服申立てがされたときは 他の処分についても併合して審理をする ( 国税通則法 1042) ハ一の処分について不服申立て前置解除の要件を充足しているときは 他の処分については 不服申立てを経ることなく訴訟提起を認める ( 国税通則法 1151 二 ) こととされていますが 法人税と復興特別法人税とは密接に関連するものであることから 納税義務者及び事業年度が同一である両税の更正決定等は 同一の課税標準等又は税額等に対してされた更正決定等とし 871

37 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) て これらの規定を適用することとされています ( 復興財確法 632 二 ) ハ国税通則法第 70 条第 3 項の規定により 更正の請求期限前 6 月以内にされた更正の請求に係る更正又はこれに伴う加算税の賦課決定については 更正期限にかかわらず その更正の請求の日から 6 月を経過する日まで行うことができることとされています 法人税と復興特別法人税とは密接に関連するものであることから 一方の税目について更正の請求が行われた場合には その税目だけでなく他方の税目についてもその更正の請求の日から 6 月を経過する日まで更正又はこれに伴う加算税の賦課決定を行うことができることとされています ( 復興財確法 633) 例えば 法人税のみについて更正期限前 6 月以内に更正の請求がされた場合には 法人税及び復興特別法人税についてその更正の請求の日から 6 月を経過する日まで更正を行うことができるということです また 復興特別法人税については決定も行えます なお 国税通則法第 70 条第 4 項 第 71 条及び第 72 条の規定を読み替えて適用するこ とにより この特例による更正等については 次のとおり 国税通則法第 70 条第 3 項の規定による更正等と同様に取り扱うこととされています イ偽りその他不正の行為に基づく税額等の更正決定等については その期限を 7 年とされています ( 国税通則法 704) が この対象から 法人税に係る純損失等の金額についての上記の特例による更正等を除外しています ロ上記の特例による更正等ができる期間の満了する日後に 裁決等による原処分の異動又は更正の請求に基づく更正に伴って課税標準等又は税額等に異動が生じた場合にも その裁決等又は更正があった日から 6 月間は更正決定等ができる ( 国税通則法 71) こととされています ハ上記の特例による更正 決定又はこれらに伴う賦課決定により納付すべき法人税若しくは復興特別法人税又はこれらに伴う加算税の徴収権については その更正又は決定があった日から 5 年間行使しないことによって 時効により消滅する ( 国税通則法 72) こととされています ⑷ 地方税法関係の規定の読替え 条項項目説明 地方税法 53 同 321 の 8 同 7343 表下欄 地方税法施行令 9 の 7 2 同 9 の 74 道府県民税における外国税額の控除 市町村民税における外国税額の控除 都民税における外国税額の控除 道府県民税における外国税額の控除 道府県民税における外国税額の控除限度額の計算 道府県民税からの外国税額の控除は 法人税及び復興特別法人税から控除しきれない場合に行うこととするものです 市町村民税からの外国税額の控除は 法人税 復興特別法人税及び道府県民税から控除しきれない場合に行うこととするものです 都民税からの外国税額の控除は 法人税及び復興特別法人税から控除しきれない場合に行うこととするものです 前 3 年以内の控除限度超過額について道府県民税から控除する場合の国税の控除限度額に 復興特別法人税の控除限度額を含めるものです 道府県民税の控除限度額の計算の基礎となる国税の控除限度額から復興特別法人税の控除限度額を除外し 法人税の控除限度額に限定するものです 872

38 復興特別法人税の創設 同 48 の 132 同 48 の 135 市町村民税における外国税額の控除 市町村民税における外国税額の控除限度額の計算 前 3 年以内の控除限度超過額について市町村民税から控除する場合の控除限度額に 復興特別法人税の控除限度額を含めるものです 市町村民税の控除限度額の計算の基礎となる国税の控除限度額から復興特別法人税の控除限度額を除外し 法人税の控除限度額に限定するものです ⑸ 税理士法の規定の読替え 条項項目説明 税理士法 335 署名押印の義務 税理士は 税務代理をする場合において租税に関する申告書等を作成して税務官公署へ提出するときは 当該申告書等に署名押印しなければなりませんが この場合 当該申告書等が課税標準等に関する申告書や還付請求書であるときは併せて本人 ( 法人の場合は代表者等 ) が署名押印しなければなりません ( 税理士法 331) この本人の署名押印義務は法人税法 151 条 ( 代表者等の署名押印義務 ) の規定の適用を妨げるものと解してはならないとされていますので 復興特別法人税の申告書の署名押印義務についても同様の扱いとするものです ⑹ 租税条約等の実施に伴う所得税法 法人税法及び地方税法の特例等に関する法律の適用関係 1 租税条約等の実施に伴う所得税法 法人税 法及び地方税法の特例等に関する法律施行令の規定の読替え 条項項目説明 租税条約等の実施に伴う所得税法 法人税法及び地方税法の特例等に関する法律施行令 3 9 租税条約の規定の適用がある場合の償還差益に対する所得税額 復興特別法人税の額から控除される償還差益に対する復興特別所得税の額について 所得税の場合と同様に軽減又は免除を定める租税条約の規定の適用により還付する復興特別所得税の額を控除するものです 2 租税条約に基づく合意があった場合の更正の特例租税条約等の実施に伴う所得税法 法人税法及び地方税法の特例等に関する法律第 7 条第 1 項は 相互協議の合意に基づく 対応的調整について規定していますが 条約相手国等において更正決定等に相当する処分がなされた場合において その処分について相互協議による合意が行われたことにより 復興特別法人税の額について減額されるものがあるとき つまり 復興特別法人税の額について対応的調整を行う必要があるときは 法人税と同様の取り扱いをするため この規定を準 用することとしています ( 復興財確法 6311) なお 復興特別法人税の額について 上述の対応的調整による更正が行われた場合において その後続の事業年度の復興特別法人税の額について この対応的調整による更正に伴い 更正の請求を行う事由が生じたときは 法人税と同様に 更正の請求期間にかかわらず 更正の通知を受けた日から 2 月以内に更正の請求ができることとされています ( 復興財確法 6312) また 上記 ⑵2ハの移転価格税制における延滞税の免除と対をなす相互協議における合意期間に係る還付加算金の不加算の措置が 873

39 東日本大震災に係る復興財源確保法関係 ( 平成 23 年 12 月 ) 租税条約等の実施に伴う所得税法 法人税法及び地方税法の特例等に関する法律第 7 条第 4 項で手当てされていますが 復興特別法人 税についても法人税と同様の取扱いとするため この規定を準用することとしています ( 復興財確法 6313) ⑺ 相続税法施行令の規定の読替え 条項項目説明 相続税法施行令 1 の 10 5 一 受益者等が存しない信託等の受託者の贈与税等 受益者等が存しない信託等の受託者がその信託に関する権利等を贈与等により取得したものとみなされた場合の贈与税等の計算において贈与税等の額から法人税等相当額が控除されます この贈与税等の額から控除される金額に 贈与等による受贈益に対する復興特別法人税相当額を含めるものです 同 331 一 人格のない社団又は財団等に対する贈与税等 人格のない社団等を個人とみなして課される贈与税等の計算において贈与税等の額から法人税等相当額が控除されます この贈与税等の額から控除される金額に 贈与等による受贈益に対する復興特別法人税相当額を含めるものです ⑻ 旧石炭鉱業構造調整臨時措置法施行令の規定の読替え 条項項目説明 石炭鉱業の構造調整の完了等に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令附則第 3 条第 1 項の規定によりなおその効力を有するものとされる同令第 1 条の規定による廃止前の石炭鉱業構造調整臨時措置法施行令 3 1~3 近代化資金等の償還期日の繰上げ 平成 14 年 3 月 31 日前に貸付けが行われた廃止前の石炭鉱業構造調整臨時措置法に基づく近代化資金及び開発資金に係る貸付金の償還については その貸付金が無利子であることから その融資を受けた会社が一定以上の利益を計上したときは 所定の償還期限を繰り上げることとされています この場合の利益の計算にあたっては法人税額を控除することとされていますので 復興特別法人税についても同様に控除することとするものです ⑼ 財務省組織令の適用関係上記と同様の考え方に立って財務省組織令附則が改正され 次のとおり所要の条項を読み替 えて適用することとされています ( 財務省組織令附則 4の3) 条項項目説明 財務省組織令 33 一 同 35 一 同 36 二 税制第一課の所掌事務新たな直接国税である復興特別法人税に関する制度の企画及び立案に関する事務のうち 外国法人 外国税額控除及び税制第三課の所掌事務国外関連者との取引に係るものについて参事官の職務とし 参事官の職務それ以外を税制第三課の所掌事務とするものです 874

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