<4D F736F F D F4390B DC58F4994C5816A204C45448FC696BE8E7394CC90BB956982CC92B28DB88CA48B86>

Size: px

Start display at page:

Download "<4D F736F F D F4390B DC58F4994C5816A204C45448FC696BE8E7394CC90BB956982CC92B28DB88CA48B86>"

なおやたけ
5 years ago
Views:

1 直管蛍光ランプ形 LED ランプ市販製品の調査研究 2012 年 2 月特定非営利活動法人 LED 照明推進協議会

2 直管蛍光ランプ形 LED ランプ市販製品の調査研究この報告書は直管蛍光ランプ形 LEDランプ (G13 口金 ) に関して JLEDSで安全性に限定した試験項目を設定し第三者機関による試験調査結果を集約したものである試験対象物 LEDランプの性能を判定したものではない直管蛍光ランプ形 LEDランプの設計や採用に際しては本試験調査結果を参考にし特に不適合が見出された項目については事前に照査する必要がある第 1 章はじめに 2009 年に各社から電球形 LED ランプが次々と発売されて普及が飛躍的に進展したその市場規模は 2009 年に 374 億円 ( 前年比 249.8%) へと増加し 2010 年には 730 億円 ( 前年比 195.2%) となる見込みである ( 矢野経済研究所 :2010 年 12 月 10 日 ) 地球温暖化抑制震災による電力消費量削減に大きく貢献する工業製品としてますます期待されているこのような状況の中本報告書作成時点では電気用品安全法施行令の対象とされていない G13 口金から直接給電される蛍光ランプ形 LEDランプも急速に市場に出回っている実態を考慮しトラブルの発生を未然に防ぐべく安全性に関する情報を広く早急に製造事業者輸入販売事業者使用者に伝えたいと考え当協議会で市販品を買い取り安全性に限っての試験を実施した作業手順は以下の通りで行った 1 電気用品安全法施行令の対象にされていないため直管蛍光ランプ形 LEDランプに必要と考えられる安全性に関する試験項目を抽出 (2010 年 5 月 ~11 月 ) 2 買取市販製品を選定調達 (~2010 年 9 月 ) 3 第三者試験機関を選定依頼 (~2010 年 11 月 ) 4 試験項目の中から実際に試験を実施する項目を選択 5 第三者試験機関の試験結果を受けてJLEDS 内で評価作業のとりまとめ (2011 年 4 月 ~1 0 月 ) 以上の手続きからも判る通り評価項目は安全性に限定された試験項目であるしかも実際に試験した項目は直管蛍光ランプ形 LEDランプ特有の構造等から選択したものであって全てではない従って本報告書は個々の試験品についての評価結果をもって当該試験品の認定容認推奨を位置づけのものではない本報告書はただ事故を未然に防止したいことがその主眼である尚試験結果を受けて取りまとめ作業中の2011 年 7 月に電気用品安全法施行令の一部が改正されてエルイーディーランプ及びエルイーディー電灯器具が 2012 年 7 月 1 日から規制対象とされたしかし対象となるエルイーディーランプは口金が1つのものに限られており通常の直管蛍光ランプ形 LEDランプ単体では対象とならないことが示されたまた 2012 年 1 月には電気用品安全法施行規則の技術基準の一部改正が公布され 2012 年 7 月 1 日から施行となることになったそれにはLED 特有の項目としてフリッカや寿命末期に関する項目が追加されたが本調査ではこの2 項目は含まれていない今後は直管蛍光ランプ形 LEDランプを搭載した照明器具はエルイーディー電灯器具として技術基準に適合する必要がある 1

第 2 章調査方法 2.1 直管蛍光ランプ形 LEDランプ安全性に関する試験項目 G13 口金を利用する蛍光ランプ形 LEDランプに対する公的な安全性基準がないため JLEDS に分科会を組織し懸念されるトラブル項目公知となっているトラブル情報項目の各項目を抽出した明るさや電力効率などの性能上の試験については一切対象としていない 2.

A~Gとした表 1 直管蛍光ランプ形 LED ランプの結線方法タイプ DC 電源内蔵 / 非内蔵結線タイプ結線方法結線図接続する既設安定器のタイプ器具内改造の有無試験品 1-a 入手できず 1-b 商用電源直結形両端に印加有り A,B,C 1-c 内蔵口金ピン間に印加 D 2 既設安定器接続形磁気式スタータ式磁気式ラピッドスタータ式電子式

3 第 2 章調査方法 2.1 直管蛍光ランプ形 LEDランプ安全性に関する試験項目 G13 口金を利用する蛍光ランプ形 LEDランプに対する公的な安全性基準がないため JLEDS に分科会を組織し懸念されるトラブル項目公知となっているトラブル情報項目の各項目を抽出した明るさや電力効率などの性能上の試験については一切対象としていない 2.2 買取市販製品の選定調達 (~2010 年 9 月 ) 対象となる市販製品は表 1のタイプ別に選定を進めた JLEDS 会員企業から自薦他薦を問わず直管蛍光ランプ形 LEDランプ市販製品を広く候補を募りこれら候補の製造元輸入元へ連絡し結果を匿名として公表することを前提に買取調査に快諾を得た供給元からサンプルを調達した試験品はタイプ別に区分し A~Gとした表 1 直管蛍光ランプ形 LED ランプの結線方法タイプ DC 電源内蔵 / 非内蔵結線タイプ結線方法結線図接続する既設安定器のタイプ器具内改造の有無試験品 1-a 入手できず 1-b 商用電源直結形両端に印加有り A,B,C 1-c 内蔵口金ピン間に印加 D 2 既設安定器接続形磁気式スタータ式磁気式ラピッドスタータ式電子式無し入手できず 3-a 入手できず両端に印加 3-b 非内蔵 DC 入力形有り F 3-c 口金ピン間に印加 E,G 出典 :LED 照明の適正使用ガイド (( 社 ) 日本電球工業会 ) を一部改編上記の分類の内タイプ1-b タイプ1-c 及びタイプ3-b タイプ3-cの直管蛍光ランプ形 LE Dランプを買い取る事ができたがタイプ1-a 並びにタイプ2とタイプ3-aは調達出来なかった 2

4 第 3 章調査結果今回の調査の結果不適合があった項目のみを紹介する 3.1 充電部の保護試験品 A B Cが不適合であった通常の動作状態に接続した状態で試験を行う ( 電気用品安全法解釈の5 番 ) ということからエジソンベース (E 口金 ) 形管球以外は交換作業も通常の動作状態に該当するという運用上の解釈に因り G13 口金ピンのうち片側をソケットに接続しもう片側をソケットから取り外した状態での感電防止上の結果から試験品 A B Cは取り外した側のピンが充電部となり試験指が接触するため不適合となった試験品 Dは取り外した側のピンへの電気的接続が無いため適合であった試験品 E F Gは直流 45V 以下のため適合であったなお交換作業以外の状態即ち両側口金ピンが両側ソケットに接続された状態では全試験品とも問題は無かった以上のように一部の製品については交換作業時に感電の危険があるそのために交換作業時の感電危険性について明記する等の注意喚起策が必要であるなお今回の試験品には含まれないが回路上の工夫 ( 保護回路 ) により交換時の感電の危険を回避している製品もある 3.2 空間及び沿面距離試験品 A Dが不適合であった異極充電部相互間又は充電部とアースする恐れのある金属部間の距離が基準の絶縁距離 (50Vを超え150V 以下で1.5mm 以上 ( じんあいの侵入するおそれのない箇所 ) 150Vを超え300V 以下で2mm 以上 ( じんあいの侵入するおそれのない箇所 )) を満たしていないためである Aは搭載部品自体が絶縁距離不足 Dは基板のパターン間の絶縁距離および基板と金属ケースの間の絶縁距離が不足していた 3.3 充電部相互又は充電部と非充電部との接続部分試験品 Bは不適合であった G13の口金のピン部分に内部配線を接続している部分がハンダ付けのみで機械的に接続されていないためである 3.4 アース機構による接地試験品 A Bは不適合であった定格入力電圧が150Vを超えているにもかかわらずアース機構も二重絶縁構造も無いためである他試験品は対象外であった定格入力電圧が150V 以下 (DC 入力のもの含む ) でありアース要求が無いためである 3.5 雑音の強さ雑音端子電圧について確認する試験において試験品 (B D F) で雑音端子電圧が56dB (μv) を超えたために不適合になった試験品 Fは現行の電気用品安全法の技術基準で平成 22 年 4 月の解釈の改正が行われ ( アース回路にコンデンサを接続しないで測定を実施 ) 不適合となったが旧規格での測定もできる移行期間も存在する ( 平成 24 年 3 月末まで ) 3

5 下記に電気用品安全法の基準と今回の試験の測定結果を示す表 2 雑音の強さ ( 雑音端子電圧 )( 電安法別表第八 1(5)) 雑音の強さ ( 雑音端子電圧 ) 電動工具以外のもの [ 単位 : db(μv)] 周波数範囲 [MHz] 電源端子雑音端子電圧 [db(μv)] V 最大電圧 ( ワイドレンジタイプのみ ) 10 0 試験品 A 試験品 B 試験品 C 試験品 D 試験品 E 試験品 F 試験品 G 図 1 雑音端子電圧の試験結果 3.6 表示直管蛍光ランプ形 LEDランプに付された表示項目を確認したところ B Dの試験品が表示なしであったまた外国語の表示や日本国内では使用に適さない製品表示も存在し表示された定格電圧と実際の定格電圧に差異があるものも確認された海外品を輸入される輸入販売事業者は日本国内仕様に適しているか否かを十分確認検査し日本語による表示に責任を持つことが不可欠であるまたヒューズの表示について試験品 Bは不適合であった交換可能なヒューズが付いていたが定格表示が無いためである第 4 章まとめ本調査は 2010 年 8 月時点の直管蛍光ランプ形 LEDランプが試験対象であったが実施された試験項目に対し商用電源直結形の4 種の試験品で不適合の項目が見出された不適合のあった項目は以下の通り充電部保護 4

6 充電部の絶縁距離充電部相互又は充電部と非充電部との接続部分アース機構による接地雑音の強さ表示これらは人体への感電 / 火災のリスク電子機器誤動作 / 電波障害につながる重要な安全性試験項目であることから直管蛍光ランプ形 LEDランプ製造事業者輸入販売事業者においては設計製造検査販売の各場面で十二分に検認すべきであるまた表示に関しては使用者が設置時故障時将来の交換時において事故を起こさないようにするため特に重要視される定格電圧定格消費電力はもちろんのこと蛍光灯照明器具からの改造工事にともなう注意事項や責任の所在連絡先の明示など使用者に漏れなく情報を提示することが不可欠である使用者が数万時間後に直管蛍光ランプ形 LEDランプを交換する際違う機構の直管蛍光ランプ形 LEDランプに交換したりして事故になることも想定し不適合ランプを間違えて取り付けないようにすることが望ましいまた日本国外から直管蛍光ランプ形 LEDランプを輸入販売される事業者においてはそのまま販売するのではなく日本語での表記に改める日本の電力仕様に適合しているか確認する国内法に準じた試験を実施するなど使用者の安全を確保する責任を負うことが求められるこれらの注意喚起は杞憂ではない LED 照明器具についてこれらのランプ単体の不具合だけでなく照明器具の改造や使い古したランプソケットを使い続け同じG13の口金を有する異種のランプをご装着したことによる不具合として突然不点灯となり一部分が焼損した発煙発火したなど既にトラブルが発生している NITE( 独立行政法人製品評価技術基盤機構 ) はこの事実を報告しているこれら事故から学ばれることは製品の安全性を保証する取り組みはもちろんのこと使用者への十分な情報提示が不可欠であるさらに今回の買取試験は推奨される安全性試験項目の内重要安全試験項目を実施したものであり全てを実施した訳ではないフリッカなど試験条件や判定条件が試験時点で規定されていない項目も多い今後推奨している試験項目全てにおいていずれ試験条件と判定条件を定めて当協議会は継続して尽力する所存である使用者においては本報告書を参考にしていただき採用を検討する直管蛍光ランプ形 LEDランプについて事前に本報告書の商用電源直結形の試験品で不適合の試験項目の情報を取り寄せるなど自ら熟知することに努めていただければ幸いである 5

7 参考文献社団法人日本電球工業会 1. LED 照明の正しい普及促進のために- 課題と対応 2009 年 8 月 2. 電球形 LEDランプ購入調査報告書 2010 年 3. LED 照明適正使用ガイド 2010 年 4. 電球形 LEDランプ性能表示等のガイドライン 5. L 形ピン口金 Gx16t-5 付直管形 LEDランプシステム JEL801 社団法人日本照明器具工業会 6. 直管蛍光ランプ形 LEDランプなどの装着時蛍光灯照明器具改造での注意点東京都生活文化局消費生活部 2011 年 7 月 7. 直管形 LED ランプの取付方法に関する調査平成 22 年度調査報告書株式会社矢野経済研究所 2010 年 12 月 10 日 8. 照明市場に関する調査結果 < 本件に関するお問い合わせ先 > 特定非営利活動法人 LED 照明推進協議会東京都港区西新橋第 11 東洋海事ビル6 階 Phone: FAX: info@led.or.jp URL: 6

附属書１

附属書１ 2014 年 7 月 11 日改正一般社団法人日本照明工業会 J I L 5501-2009 改正非常用照明器具技術基準 Specification of luminaires for emergency lighting (Escape lighting) 改正追補附属書 6 LED 光源を用いた非常用照明器具に関する技術基準第一編 : 共通の事項 1. 適用範囲この附属書 6 は, 建築基準法施行令第