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ひでたつありたけ
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1 資料 5 建設リサイクルに関するこれまでの取り組み

2 廃棄物対策リサイクルに関するこれまでの流れ戦後清掃法 ( 昭和 29 年公布 ) 汚物を衛生的に処理し公衆衛生の向上を図ることを目的市街地を中心とする特別清掃区域制度を設け処理区域を明確化 [ 背景 ] 都市部への人口の流入による廃棄物の増加化学肥料の普及によりし尿を肥料として利用しなくなりし尿の処理が問題化ごみ処理の考え方ごみやし尿は海洋投棄や土地投棄処分高度経済成長バブル期生活環境施設整備緊急措置法 ( 昭和 38 年公布 ) ごみ下水及びし尿の処理に係る施設を計画的に整備促進することを目的生活環境施設整備第 1 次 5 カ年計画を策定都市等でのごみは原則として焼却処理した後残渣を埋立処分するとの方針を示すスーパーマーケットの大量販売などによる廃棄物の増加 [ 背景 ] 埋立地の確保が困難汚水し尿の処理施設整備の立ち遅れ廃棄物処理法 ( 昭和 46 年公布 ) 清掃法を廃止し廃棄物処理法制定公害問題への対応も含め生活環境の保全を行う事業者による廃棄物の処理体系を確立粗大ゴミや廃プラなどの焼却処理困難廃棄物の増加 [ 背景 ] 事業者の生産活動によって生じる産業廃棄物問題の顕在化不適正処理などによる公害問題循環型社会形成推進基本法 ( 平成 12 年公布 ) 循環型社会の形成を推進する基本的な枠組みとなる法律 [ 背景 ] 天然資源の枯渇最終処分場の逼迫焼却処理後に埋立て処分適正処理の推進循環型社会形成の推進 1

3 循環型社会の考え方天然資源投入 1 番目 : 発生抑制 Reduce リデュース天然資源の消費の抑制生産 ( 製造流通等 ) 3 番目 : 再生利用 Recycle リサイクル消費使用 2 番目 : 再使用 Reuse リユース廃棄処理 ( 再生焼却等 ) 4 番目 : 熱回収 5 番目 : 適正処分最終処分 ( 埋立 ) 適正な 3R と処分により天然資源の消費が抑制され環境への負荷が低減される社会 2

> 個別物品の特性に応じた規制廃棄物処理法 H18.2 一部改正資源有効利用促進法 H13.

3 公表 < 再生利用の推進 > クル法循環型社会形成推進基本計画法コンクリート塊

4 自リサイクル法器包装動車循環型社会形成推進のための法体系環境基本法 H6.8 完全施行環境基本計画 H18.4 全面改正公表循環型社会形成推進基本法 ( 基本的枠組法 ) H13.1 完全施行社会の物質循環の確保天然資源の消費の抑制環境負荷の低減 < 廃棄物の適正処理 > 個別物品の特性に応じた規制廃棄物処理法 H18.2 一部改正資源有効利用促進法 H13.4 全面改正施行容ガラスびん P ET ボトル紙製プラスチック製容器包装等リサイクル法電食品残さ自動車家エアコン冷蔵庫冷凍庫 TV 洗濯機建リサイクル法リサイクル食設品: 国の他の計画の基本 H15.3 公表 < 再生利用の推進 > クル法循環型社会形成推進基本計画法コンクリート塊アスファルトコンクリート塊建設発生木材リサイH12.4 完全施行 H18.6 一部改正 H13.4 完全施行 H13.5 完全施行 H14.5 完全施行 H17.1 本格施行グリーン購入法 ( 国が率先して再生品などの調達を推進 ) H13.4 完全施行 3

5 建設副産物と再生資源廃棄物の関係建設副産物廃棄物 ( 廃棄物処理法 ) 原材料としての利用が不可能なもの有害危険なもの原材料として利用の可能性があるものコンクリート塊アスファルトコンクリート塊建設発生木材建設汚泥建設混合廃棄物再生資源 ( 資源有効利用促進法 ) そのまま原材料となるもの建設発生土金属くず建設発生木材 470 万 6% 建設混合廃棄物 290 万 4% その他 360 万 5% 建設リサイクル法によりリサイクル等が義務づけられているもの ( 特定建設資材 ) 建設汚泥 750 万 10% 平成 17 年度全国計 7,700 万 t アスファルトコンクリート塊 2,610 万 34% コンクリート塊 3,220 万 41% 図建設廃棄物排出量平成 17 年度建設副産物実態調査 ( 国土交通省 ) 4

6 建設リサイクルとは建設リサイクル : 建設副産物の再資源化他産業廃棄物を含む再生資材の建設資材としての活用といった建設分野に係る省資源資源循環の取り組みのこと資源採取資源採取資源採取資材製造資材製造資材製造中間処理中間処理中間処理最終処分最終処分最終処分計画設計計画設計計画設計施工施工施工維持管理維持管理維持管理更新解体更新解体更新解体最大化最大化最大化最大化最大化最大化最小化最小化最小化最小化最小化最小化他産業他産業他産業廃棄物廃棄物最小化最小化最小化再生資材再生資材再生資材再生資材廃棄物廃棄物 5

7 発生抑制の事例建設リサイクルの例 ( 発生抑制 ) 防災拠点有明の丘地区本部施設棟 ( 仮称 ) 建築工事 ( 国土交通省関東地方整備局 ) 高支持力杭の採用により建設発生土及び建設汚泥の発生を抑制 6

8 再使用の事例建設リサイクルの例 ( 再使用 ) 谷浜地区海上桟橋及び海上搬送設備撤去工事 ( 上越市都市開発公社 ) 撤去した積出設備桟橋の鋼材を他の桟橋にて再使用 ( リユース ) した撤去撤去桟橋撤去された桟橋の鋼材撤去桟橋の金属くず約 4,400 トンのうち約 2,900 トンを再使用 (67%) 再使用先の桟橋 8

9 再生利用の事例建設リサイクルの例 ( 再生利用 ) 建築物の解体により生じたコンクリート塊を再生コンクリート骨材としてコンクリートに再生利用 8

10 他産業副産物からの再生資材の利用事例建設リサイクルの例 ( 再生資材の利用 ) 宇登呂漁港島防波堤外一連工事 ( 国土交通省北海道開発局 ) ケーソン中詰材の一部にホタテ貝殻を利用中詰材に係るコスト約 3% 縮減溶出試験材料試験沈下試験を行い工事施工上問題がないことを確認破砕中詰材として利用 9

11 1. 建設リサイクルの取り組み建設リサイクルに関する主な取り組み ( 循環型社会形成推進基本法以降 ) 1 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律 ( 通称 : 建設リサイクル法 )( 平成 12 年 5 月 ) 2 建設リサイクル推進計画 2002 ( 平成 14 年 5 月 ) 3 建設副産物適正処理推進要綱 ( 平成 14 年 5 月 ) 4 リサイクル原則化ルール ( 平成 14 年 5 月平成 18 年 6 月改訂 ) 5 建設リサイクルガイドライン ( 平成 14 年 5 月 ) 6 建設発生土等の有効利用に関する行動計画 ( 平成 15 年 10 月 ) 7 千葉県における建設発生木材リサイクル促進行動計画 ( 平成 17 年 10 月 ) 8 建設汚泥の再生利用に関するガイドライン ( 平成 18 年 6 月 ) 9 国等における環境物品等の調達の推進等に関する法律 ( 通称 : クリーン購入法 ) ( 平成 12 年 5 月 ) 10

12 建設リサイクル法の概要 1. 建設リサイクルの取り組み目的特定の建設資材について分別解体等及び再資源化等を促進するための措置を講じるとともに解体工事業者の登録制度を実施すること等により資源の有効な利用の促進及び廃棄物の適正な処理を図ることを目的分別解体等及び再資源化等の義務付け一定規模以上の工事特定建設資材を対象発注者受注者間の契約手続きの整備工事の事前届出分別解体費用等の適正な支払い解体工事業者の登録制度の創設適正な解体工事の実施施工技術の確保基本方針の策定再資源化等に関する目標の設定等 11

13 建設リサイクル推進計画 2002 の概要 1. 建設リサイクルの取り組み建設リサイクル推進計画の概要推進計画 2002( 目標年度平成 17 年度 ) 国土交通省における建設リサイクルの推進に向けた基本的考え方目標具体的施策を内容とする計画として策定 H12に制定された循環型社会形成基本法及びH13に制定した建設リサイクル法基本方針に基づき 1 排出抑制の推進 2 分別解体の推進 3 再資源化等の推進 4 適正処理の推進 5 再使用再生資材の利用推進 6 技術開発の推進 7 理解と参画の推進の観点から行動計画を分類して記載 < 基本理念 > 1 循環型社会経済システムの構築が必要である 2 他産業と連携した取り組みが重要である 3 建設リサイクルの量から質への転換が必要である建設リサイクル推進計画の実施主体と対象建設リサイクル推進計画 2002 の目標国土交通省所管公共工事を対象 ( 地方公共団体関係建設業団体へも協力依頼を通知 ) 数値は再資源化等率 ( 建設廃棄物 ) 有効利用率 ( 建設発生土 ) 廃棄物全体 Co 塊 As 塊建設発生木材建設混合廃棄物建設汚泥建設発生土平成 17 年度目標 88% 96% 以上 98% 以上 90% うち再資源化率 60% 排出量対 H12 年度 25% 削減 60% 75% ( ) は 22 年度参考 (91%) (96% 以上 ) (98% 以上 ) ( 95% うち再資源化率 65%) ( 排出量対 H12 年度 50% 削減 ) (75%) (90%) 12

14 1. 建設リサイクルの取り組みリサイクル原則化ルール ( 参照 :H 付大臣官房技術調査課長大臣官房公共事業調査室長大臣官房官庁営繕部営繕計画課長総合政策局事業総括調整官発公共建設工事におけるリサイクル原則化ルールについて ) リサイクル原則化ルールの概要国土交通省の発注する建設工事について経済性に関わらず以下の運用を行う指定副産物の工事現場からの搬出コンクリート塊アスコン塊建設発生木材再資源化施設への搬出を義務付け ( 建設発生木材については縮減で足りる場合も規定 ) 建設汚泥他工事現場での利用もしくは再資源化施設への搬出を義務付け ( 縮減 ( 脱水等 ) を行った上で最終処分できる場合も規定 ) 建設発生土 50km 以内の他の建設工事 ( 民間含む ) へ搬出再生資材等の利用 ( 工事に要求される品質を考慮した上 ) 再生骨材 40km 以内に再資源化施設があれば利用再生アスコン 40kmかつ1.5 時間以内にあれば利用建設発生土建設汚泥処理土 50km 以内の他の建設工事等から流用建設リサイクル法に基づく再資源化等の義務化 ( 土木工事 500 万円以上新築建築工事 500m 2 以上建築解体工事 80m 2 以上 ) 建設リサイクル法基本方針再生資源により得られた物の公共事業での率先利用に同じ 13

15 建設リサイクルガイドライン ( 参照 :H : 付大臣官房技術調査課長大臣官房公共事業調査室長大臣官房官庁営繕部営繕計画課長総合政策局事業総括調整官発建設リサイクル推進に係る実施事項について ) 1. 建設リサイクルの取り組み建設リサイクルガイドラインの概要公共工事発注者としての責務を徹底するため次の3 点についてとりまとめたもの ( 国土交通省所管の直轄事業 ( 受託工事含む ) を対象とする ) 1 計画設計段階におけるリサイクル計画の策定 2 工事事務所においてリサイクルの徹底に向けた検討体制の強化 3リサイクル実施状況のとりまとめ設計積算発注完了リサイクル計画書の作成リサイクル計画書の作成リサイクル阻害要因説明書の作成再生資源利用 ( 促進 ) 計画 ( 実施 ) 書の作成を特記仕様書に明記建設リサイクル法第 12 条に基づく事前説明の実施再生資源利用 ( 促進 ) 実施書の受理 ( 建設リサイクル法第 18 条に基づく報告を兼ねる ) 14

16 建設混合廃棄物建設リサイクル法の対象品目コンクリート塊スファルト建設発生木材建設発生土2. 品目別のリサイクルの状況コンクリート塊品目別のリサイクルの現状ア再生砕石等にほぼ全量リサイクル H17 再資源化率 98% 再生砕石再生アスファルト合材等にほぼ全量リサイクル H17 再資源化率 99% 建設汚泥分別の上リサイクル可能品目についてはリサイクル H12 比排出量 40% 削減 (H17) 盛土材埋戻し材路盤材等にリサイクル H17 再資源化率 48% H17 再資源化等率 75% 製紙材料再生木質ボード燃料等にリサイクル H17 再資源化率 68% H17 再資源化等率 91% 多量の土を捨てる一方捨てた土の 3 割に相当する量の新材を購入している H17 建設発生土有効利用率 63% 15

17 コンクリート( 300 で加熱後磨砕処理して粗砕骨材とセメントペーストに分離回収する方法 ) コンクリート塊の再資源化コンクリート塊の再資源化率は 98%( 平成 17 年度 ) 2. 品目別のリサイクルの状況約 2,790 万 t ( 平成 17 年度建設副産物実態調査より ) 再生砕石塊土砂:100% 全量土砂として利用再生砕石:100% 全量再生砕石として利用約 360 万 t( 平成 17 年度建設副産物実態調査より ) 再生砂数万トン程度再生コンクリート骨材加熱すりもみ法 ( その他偏心ローター式スクリュー摩砕方式がある ) 粗骨材:35% 細骨材:30% 細粒分:34% 水分:1% 再生コンクリート骨材として利用土壌改良材セメント原料として技術的には利用可能しかし土壌改良材はニーズが少ないことセメント原料は再生コストが高すぎて現実的には未だ技術開発過程であることが課題加熱によるコンクリート塊からの脱水分 16

18 今後の課題今後の方向性コンクリート塊の課題と対応策 2. 品目別のリサイクルの状況高度成長期の建築物の解体により排出量が急激に増加道路用の再生砕石としての利用は今後減少することが予測されている着工延床面積 ( 万 m2) 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 S35 S37 S39 S41 S43 S45 S47 S49 S51 S53 S55 S57 S59 S61 S63 H2 H4 H6 H8 H10 H12 H14 H16 図 : 着工建築物の床面積 ( 木造以外 ) の推移再生コンクリートなどリサイクル用途の拡大 (JIS 化されたコンクリート再生骨材の普及促進等 ) 出典 : 国土交通省建築着工統計調査 17

19 コンクリート再生骨材の JIS 化の動向 2. 品目別のリサイクルの状況再生骨材 H 再生骨材 M 再生骨材 L 骨材の品質 ( 吸水率 ) 粗骨材 3.0% 以下 5.0% 以下 7.0% 以下細骨材 3.5% 以下 7.0% 以下 13.0% 以下想定される使用用途特に制限無し ( 通常の骨材と同等 ) 杭基礎梁鋼管充填コンクリート等乾燥収縮や凍結融解の影響を受けにくい部材での使用を想定裏込めコンクリート均しコンクリート捨てコンクリート等高い強度高い耐久性が要求されない部材及び部位での使用を想定 JIS 規格 H 制定済み JIS A 5021 コンクリート用再生骨材 H H18 年度中制定の見込み H 制定済み JIS A 5023 再生骨材 L を用いたコンクリート JIS 規格の形態骨材としての規格コンクリートとしての規格コンクリートとしての規格生コンの JIS 規格 (JIS A 5308) において現時点ではコンクリート用再生骨材の使用が規定されていない 18

20 アスファルトコンクリート塊の再資源化コンクリートスファルト再生アスファルト合材ア再生砕石塊約 1,510 万 t 再生砕石:100% 全量再生砕石として利用再生アスファルト合材 :100% 全量アスファルト混合物用骨材として利用 2. 品目別のリサイクルの状況アスファルトコンクリート塊の再資源化率は 99%( 平成 17 年度 ) 約 1,060 万 t 数値は平成 17 年度建設副産物実態調査 ( 国土交通省 ) よりアスファルトコンクリート塊骨材再生プラント再生合材添加物 ( 軟化剤 ) 再生アスファルトコンクリート合材の製造方法 ( プラント再生の場合 ) 19

21 後の課題As 塊が今後大量に発生今2. 品目別のリサイクルの状況排水性舗装改質アスファルトなどリサイクルが困難な通常舗装への混入により全体がリサイクル困難材となってしまう国土交通省直轄国道の排水性舗装面積の経年変化今後のリサイクル困難材に資材の材質等に関方向関するリサイクル技性アスファルトコンクリート塊の課題と対応策する履歴データベー術の確立スの構築出典 :( 社 ) 日本道路協会舗装委員会環境再生利用小委員会排水性舗装発生材の再生利用技術確立に向けた直轄国道試験施工の中間報告 ( 平成 18 年 3 月 ) 20

22 パーティクルボード建設発生木材建設発生木材の再資源化建設発生木材の再資源化率は 68%( 平成 17 年度 ) 建設発生木材の再資源化等率は 91%( 平成 17 年度 ) 約 42 万 t 2. 品目別のリサイクルの状況約 44 万 t 製紙 ( 板紙 ) 約 40 万 t 堆肥約 26 万 t 敷料約 8 万 t マルチング材約 120 万 t 燃料利用約 29 万 t その他数値は平成 17 年度建設副産物実態調査 ( 国土交通省 ) より 21

23 建設発生木材の課題と対応策 2. 品目別のリサイクルの状況課題木材チップが不適正に堆積されている建設発生木材の排出量と木材チップの需要量に乖離が生ずる見込み発生から再利用に至る各段階での数量が確認できず原因特定が困難リサイクル品の需要拡大による建設発生木材の受け皿の確保が必要対応策不適正処理の防止取締りの徹底契約の適正化等建設発生木材の排出量の削減木材チップの需要量の増大建設発生木材のフローを完全に把握する仕組みの構築 H17.10 千葉県をモデルケースとした建設発生木材リサイクル促進行動計画策定 22

24 バイオマス発電 2. 品目別のリサイクルの状況大型バイオマス発電施設の稼動により近年木材チップの不足が危惧されている主な木質バイオマス発電関連施設における木材チップの使用量の経年変化等は次のとおり 2006 年までに稼動した施設の木材利用可能量合計 : 約 350 万トン 2007 年以降稼動予定施設も含めた木材利用可能量合計 : 約 540 万トン 140 量(万トン) 年以降新規増加年新規増加 2005 年新規増加年以前 100 木材使 80 用図 : 木質バイオマス発電における木材利用量の推移北海道東北関東北陸中部近畿中国四国九州 1 出典 : INDUST 2006 年 10 月号建設副産物のバイオマス活用 ( 全国木材資源リサイクル協会連合会 ) より国土交通省作成 23

25 建設混合廃棄物の課題と対応策 2. 品目別のリサイクルの状況建設混合廃棄物の排出量は平成 12 年度比 40% 削減 ( 平成 17 年度 ) 建設混合廃棄物の再資源化等率は 28%( 平成 17 年度 ) 課題建設混合廃棄物の再資源化率を大幅に高めることは技術的に困難分別の徹底により建設廃棄物が少量多品目化従来通りの運搬方式では運搬コストが大幅増になるとともにトラックの延べ運搬距離の増加による CO 2 排出量増加対応策建設リサイクル法等による分別解体の徹底により排出量の削減が効果的建設副産物小口巡回共同回収システムの構築 24

26 2. 品目別のリサイクルの状況建設副産物小口巡回共同回収システムのイメージ建築工事現場戸建て住宅解体工事現場土木工事現場小口巡回回収管理センター再資源化施設共同集配場 25

27 建設汚泥の再資源化建設汚泥2. 品目別のリサイクルの状況建設汚泥の再資源化率は 48%( 平成 17 年度 ) 建設汚泥の再資源化等率は 75%( 平成 17 年度 ) 建設汚泥処理土としての利用裏込め埋戻し盛土土地造成河川築堤水面埋立製品 ( 市販品 ) としての利用骨材ドレーン材ブロック 26

28 建設汚泥の課題と対応策 2. 品目別のリサイクルの状況課題建設汚泥の再生品は建設発生土等と競合する上コストが高い再資源化後の需要先の確保が困難再生利用を行うに当たっての方策が煩雑不明確再生利用の意識が低い関係者が多い再生品の統一的な品質基準がない再生利用を促進する制度が十分には定まっていない対応策建設汚泥をリサイクル原則化ルールに位置付け発注者 ( 排出側 ) の取組責任の強化再生利用の手続の明確化品質基準の明確化建設汚泥の再生利用に関するガイドライン等を策定 27

29 建設発生土の搬出利用に関する現状単位 : 万 m 3 3. 建設発生土の工事間利用の取り組み 8 新材 ( 山砂等 ) 4,650 37% 土 26% 2 工事間利用 ( 内陸部工事海面事業等 ) 4,986 ( うちストックヤート経由 1,089) 40% 9 搬入土砂利用量 10,728 砂利用 1 場外搬出量 19,518 4% 3 再資源化施設 ( 土質改良プラント )876 6 建設汚泥処理土 34 7 再生砂 182 ( コンクリート塊より ) [ うち 23%] 7% 0.3% 1% 15% 10 現場内利用 1,822 量 69% [ うち 4,394 公共工事等以外の有効利用注 )] 13,541 5 内陸受入地 ( うちストックヤート経由 285) 利用土砂の建設発生土利用率 ( ) =63% % 4 海面処分場 115 資料 : 平成 17 年度建設副産物実態調査 ( 国土交通省 ) 28

30 建設発生土の課題と対応策利用土砂の建設発生土利用率は 63%( 平成 17 年度 ) 3. 建設発生土の工事間利用の取り組み課題対応策土砂のフローを管理するシステムが不十分なため土砂の実態が未把握工事間利用が進んでいないこともあり土砂利用工事の多くで新材を使用している土砂を管理するシステムの整備が必要建設発生土の工事間利用を推進する仕組みが必要工事間で利用されない土砂の一部が土砂の放置などの形で不適正処理されている土砂の不適正な処理を防止するため発注者が建設発生土の行先を把握する仕組みが必要公共工事土量調査の実施建設発生土の指定処分の徹底建設発生土等の有効利用に関する行動計画 (H15.10 策定 ) 29

31 建設発生土の現場内利用の事例 3. 建設発生土の工事間利用の取り組み日向山第 9 号床固工工事 ( 国土交通省北陸地方整備局 ) 普通コンクリートの替わりに現場で発生した建設発生土とセメントの混合体を用いることで建設発生土の場外搬出を抑制 ( 参考 : コスト縮減効果約 16%) 30

32 3. 建設発生土の工事間利用の取り組み建設発生土のストックヤードを活用した工事間利用の事例利根川新川通地区高規格堤防整備工事等 ( 国土交通省関東地方整備局 ) ストックヤードを確保したため盛土工事時期に関係なく建設発生土の受入が可能 ( 参考 : コスト縮減効果約 25%) 国土交通省関東地方整備局利根川上流河川事務所 31

33 再生資材の利用を促進する取り組み 4. 再生資材利用の取り組みグリーン購入法環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築を図るため国等による環境物品等の調達の推進情報の提供その他環境物品等への需要の転換を促進するために必要な事項を定めたもの新技術情報提供システム (NETIS) 民間企業等が開発した新技術を公共工事等において活用するため情報提供するもの NETIS ( 評価情報 ) 直轄工事等での新技術の試行活用新技術の事後評価評価情報の反映 NETIS ( 申請情報 ) 登録申請民間等の技術開発工法材料建設工事における他産業リサイクル材料利用技術マニュアル他産業からのリサイクル材料を活用するため現材料の種類ごとに適用範囲や品質環境安全性の基準と試験方法などをとりまとめたもの 32

34 建設副産物情報交換システム 5. 情報交換システム建設副産物情報交換システムの概要工事発注者排出事業者及び処理業者間の情報交換により建設副産物にかかわる需要バランスの確保適正処理の推進リサイクルの向上および資源有効利用促進法建設リサイクル法建設副産物実態調査の各種書類作成作業の省力化を図ることを目的とした Web オンラインシステム資料 : 建設副産物情報センターホームページ 33

35 建設発生土情報交換システム 5. 情報交換システム建設発生土情報交換システムの概要場外に搬出する建設発生土が生じるまたは土砂を利用する建設工事を対象に設計積算発注等の事業の各段階において建設発生土の工事間利用に関する情報を工事担当者に提供しリサイクルを推進させることを目的としたもの資料 : 建設副産物情報センターホームページ 34

36 6. 適正処理の取り組み ( 不適正処理の防止 ) 建設副産物適正処理推進要綱 ( 参照 :H 付国土交通事務次官発建設副産物適正処理推進要綱の改正について ) 建設副産物適正処理推進要綱の概要発注者及び施工者が建設リサイクルをはじめとする建設副産物を適正に処理するために必要な基準等を集約している第 1 章総則 : 本要綱の目的語句の定義基本事項等第 2 章関係者の責務と役割 : 各主体ごとの責務と役割第 3 章計画の作成等 : 計画から工事完了までの事務の流れと必要な手続等第 4 章建設発生土 : 工事の施工にあたっての建設発生土の扱い第 5 章建設廃棄物 : 工事の施工にあたっての建設廃棄物の扱い第 6 章建設廃棄物ごとの留意事項 : 建設廃棄物の再資源化等処理に関する事項 35

37 マニフェスト制度 6. 適正処理の取り組み ( 不適正処理の防止 ) マニフェスト制度の概要マニフェストとは廃棄物処理法に基き排出事業者 ( 請負者 ) が建設廃棄物の流れを自ら把握管理するとともに廃棄物の処理を確認するために交付発行するもの国土交通省発注工事に関しては請負者はマニフェストにより建設廃棄物が適正に処理されていることを確認するとともに工事監督員に提示することと共通仕様書に規定されている電子マニフェストの普及状況電子マニフェストの普及実績 H13 年度 H14 年度 H15 年度普及率 0.3% 0.9% 1.8% H16 年度 2.5% H17 年度 3.5% 電子マニフェストの普及目標年度 :30% 以上年度 : 大規模排出事業者において 80% 以上 ( 排出事業者全体 50%) 出典 :IT 重点計画 2006( 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部 (IT 戦略本部 ) ) 36

福井県建設リサイクルガイドライン第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには建設資材の開発製造から土木構造物や建築物等の設計建設資材の選択分別解体等を含む建設工事の施工建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において建設副産物の排出の抑制建設資材の再使用および

福井県建設リサイクルガイドライン第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには建設資材の開発製造から土木構造物や建築物等の設計建設資材の選択分別解体等を含む建設工事の施工建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において建設副産物の排出の抑制建設資材の再使用および福井県建設リサイクルガイドライン平成 16 年 3 月福井県福井県建設リサイクルガイドライン第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには建設資材の開発製造から土木構造物や建築物等の設計建設資材の選択分別解体等を含む建設工事の施工建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において建設副産物の排出の抑制建設資材の再使用および建設副産物の再資源化等の促進という観点を持ち