【自動車保険単位】

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きょうすけあいしま
5 years ago
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1 第 4 編手形小切手に関する知識 < 該当する確認問題 > 第 1 章手形小切手の概要第 1 節手形小切手の機能と仕組み 2 確認問題 1 第 2 節有価証券としての手形小切手の特性 3 確認問題 2 第 3 節手形小切手と銀行取引 5 確認問題 3 第 4 節手形小切手の時効と公示催告 7 確認問題 4 第 2 章約束手形第 1 節約束手形の振出 ( 手形上の権利の発生 ) 8 確認問題 5 第 2 節約束手形の裏書 ( 手形上の権利の移転 ) 10 確認問題 6 第 3 節約束手形の取立 ( 手形上の権利の行使 ) 12 確認問題 7 第 3 章為替手形 14 確認問題 8 第 4 章小切手 15 確認問題 9 目次をクリックするとの該当ページを見ることができますこのページから直接確認問題へ進むことはできません <1>

2 第 1 章手形小切手の概要ここでは手形小切手の経済的機能と基本的な仕組みについて学習します手形には約束手形と為替手形があることまたその違いを理解しておきましょう第 1 節手形小切手の機能と仕組み手形小切手は一定の金銭の支払いを目的とする有価証券で企業間における支払いや信用の手段国際取引における送金や取立の手段として利用される手形小切手の経済的機能と仕組み ( テキスト参照ページ P.154~156) 信用の手段として利用される信用取引の代金決済には裏書という簡便確実な譲渡方法が認められる約束手形が利用される約束手形振出人が満期に一定金額の支払いを約束する支払約束証券約束手形の受取人は満期前に資金が必要になった場合には手形を第三者に裏書譲渡したり銀行で手形を割引いてもらうことができる < 債権者のメリット> 1 債権者は手形債権を譲渡するには裏書をすればよく資金を得ることが容易 2 債務者 ( 振出人 ) は不渡りを出すと取引停止処分を受けるため債権回収が確実となる 3 債権者は手形が支払われない場合には簡便迅速な手形訴訟を利用することができる送金や債権取立の手段として今日でも貿易取引の決済に利用される為替手形振出人が支払人に対して満期に一定金額の支払いを委託する支払委託証券 < 約束手形との違い> 1 為替手形の当事者は振出人受取人および支払人 ( 引受人 ) の3 者である 2 支払人は手形の支払いを引受けてはじめて手形の支払義務を負う 3 振出人は主たる債務者ではなく支払人 ( 引受人 ) が手形を支払わなかった場合に手形の支払義務を負うという遡求義務者の1 人にすぎない支払いの手段として利用されるが近年企業の支払手段としては小切手よりも銀行振込が広く利用されてきている小切手為替手形と同じ支払委託証券 < 小切手の性質 > 1 満期の記載が許されず所持人が小切手を呈示するとすぐに支払われる一覧払 2 支払人は銀行に限られる 3 無記名式( 持参人払式 ) が認められる( 実務上の多くは無記名式 ) <2>

3 手形小切手は有価証券ですが有価証券にはどのような種類がありどのような特性があるのか理解しておきましょう有価証券としての手形小切手の特性を理解しておきましょう第 2 節有価証券としての手形小切手の特性有価証券とは ( テキスト参照ページ P.157) 手形小切手は一定金額の支払いを目的とする有価証券である有価証券には手形小切手のほか株券社債券貨物引換証倉庫証券船荷証券などがある有価証券は無形の権利を有形の証券に表章させたもの < 法的効果 > 1 債権者は ( 裏書の連続した ) 証券を所持している事実をもって権利を行使できる ( 簡便迅速 ) 2 債務者は ( 裏書の連続した ) 証券の所持人に弁済すれば免責となる 3 譲受人は ( 裏書の連続した ) 証券の所持人を権利者と信頼して権利を譲受けた場合善意取得や人的抗弁の切断によって保護される小切手には記名式指図式持参人払式の3つがある手形記名式または指図式の小切手は指図証券であり上記の特性をすべて備えている有価証券の種類 ( テキスト参照ページ P.157~158) 無記名証券 ( 持参人払証券 ) 指図証券記名証券証券に権利者が記載されておらず証券の所持人を権利者とする有価証券無記名証券の譲渡は証券の単なる交付によって行われる持参人払式の小切手は無記名証券証券に権利者として記載された者またはその者が裏書によって指図する者を権利者とする有価証券指図証券の譲渡は裏書によって行われるが裏書の連続した証券の所持人は権利者と推定される指図証券には手形記名式または指図式の小切手のほか貨物引換証倉庫証券船荷証券などがある証券に権利者として記載された特定の者を権利者とする有価証券記名証券の譲渡は民法の債権譲渡の方法による記名証券では証券の所持人は権利者と推定されないため譲受人は債務者への通知承諾という債務者に対する対抗要件を備える必要があり善意取得や人的抗弁の切断が認められない記名式の小切手は記名式であっても指図証券であり裏書により譲渡できる <3>

4 有価証券としての手形小切手の特性 ( テキスト参照ページ P.158) 手形小切手上の権利は 1 振出によって新たに発生した権利である ( 設権証券性 ) 2 証券に記載された文言によって決まる ( 文言証券性 ) 3 原因関係の有効無効の影響を受けない ( 無因証券性 ) 手形小切手の所持人が支払いを受けるためには手形の呈示が必要 ( 呈示証券性 ) 有因証券と無因証券の違い有因証券無因証券貨物引換証倉庫証券船荷証券などは原因関係に基づく権利 ( 例えば寄託物の引渡請求権 ) を表章する有価証券である証券が発行されていても原因関係上の権利が存在しなければ無効になる手形小切手は原因関係上の権利 ( 例えば売買代金の請求権 ) を表章するものではない手形小切手上の権利は振出によって新たに発生した権利であり原因関係の有効無効の影響を受けない <4>

5 手形小切手は銀行取引と結び付いてはじめて機能を発揮すること手形小切手の振出から支払いまでの流れについて理解しておきましょう第 3 節手形小切手と銀行取引銀行との取決め ( テキスト参照ページ P.159) 手形小切手は銀行取引と結び付いてはじめてその機能を発揮することができる手形小切手上の権利義務関係は手形法と小切手法によって規律されるが実務上の取扱いは銀行が定める当座勘定規定約束手形用法小切手用法および手形交換所が定める手形交換所規則に従って運用される 1 手形小切手を振出すには銀行との間で当座勘定取引契約を締結し銀行に当座預金口座を開設しなければならない 2 手形小切手の振出は銀行から交付される統一手形用紙と統一小切手用紙を用いなければならない例えば統一手形用紙を用いない手形は手形交換所を通じて支払呈示することができず銀行に取立を依頼することもできない 3 手形交換所における手形小切手の交換支払いの手続きは各手形交換所が定めた手形交換所規則に従わなければならない手形小切手の振出と支払い ( テキスト参照ページ P.159~160) 手形小切手の振出と支払い手形小切手の取立不渡りと取引停止処分小切手は小切手法によって振出人が当座預金を有する銀行を支払人として振出さなければならない約束手形は法律上の制限はないが実務上振出人が手形の支払いを取引銀行に委託しているため約束手形小切手とも振出から支払いまでの流れはほとんど同じ手形小切手の振出人は支払銀行の当座預金口座に支払資金を預けておき支払銀行を通じて手形小切手の支払いを行う支払銀行は手形交換所を通じて振出人が振出した手形小切手の支払呈示を受けた場合振出人の当座預金口座から資金を引落して支払う支払呈示された手形小切手の金額が当座預金残高を超える場合で当座貸越契約が結ばれていないとき銀行は支払義務を負わないため不渡りとなるただし当座貸越契約が結ばれていれば貸越限度枠の範囲内で預金残高を超えても手形小切手が支払われる手形小切手の所持人は通常自分の取引銀行 ( 取立銀行 ) に取立を依頼する取立銀行は取立を依頼された手形小切手を持出し手形交換所を通じて支払銀行に呈示する呈示を受けた支払銀行はその手形小切手を持帰り振出人の当座預金口座から資金を引落して取立銀行との間で決済を行う手形小切手が手形交換所を通じて支払呈示されたにもかかわらず振出人から支払われない場合には支払銀行と取立銀行から手形交換所に不渡届が提出される 6か月以内に2 回不渡届が提出されると手形小切手の振出人は取引停止処分を受け 2 年間当座勘定取引および新規借入れができなくなる <5>

6 約束手形の振出から支払いまでの流れ振出人 2 振出受取人 3 裏書手形所持人 7 資金の引落し 1 当座勘定取引契約 8 手形決済 9 資金化 4 手形の取立依頼支払銀行手形交換所取立銀行 6 持帰り 5 持出し <6>

7 手形小切手の時効時効の中断について理解しておきましょう手形小切手を紛失したり盗取された場合の手続きについて理解しておきましょう第 4 節手形小切手の時効と公示催告手形小切手の時効と公示催告 ( テキスト参照ページ P.161) (1) 手形小切手の時効手形小切手上の債務者には厳格な支払義務が課せられており債務者を手形小切手債務からなるべく早く解放することが必要であるため手形小切手上の権利は一般債権よりも短期の消滅時効が定められている手形小切手振出人に対する権利裏書人に対する遡求権償還をした裏書人の前者に対する再遡求権振出人裏書人に対する遡求権償還をした裏書人の前者に対する再遡求権満期日から3 年拒絶証書の日付または満期日から1 年手形を受戻した日または訴えを受けた日から6か月呈示期間経過後 6か月小切手を受戻した日または訴えを受けた日から6か月 (2) 利得償還請求権手形小切手上の権利が時効や遡求権保全手続の欠缼 ( けんけつ ) ( 注 ) によって消滅した場合それによって振出人等の債務者が利得を得ているときは手形小切手の所持人は債務者に対して利得の償還を請求することができる ( 注 ) 欠缼とはある要件が欠けている状態をいう (3) 手形小切手の喪失と公示催告手形小切手の所持人は手形小切手を紛失したり盗取された場合手形小切手上の権利を主張するためには支払地を管轄する裁判所に公示催告を申立て除権決定をもらわなければならない <7>

8 第 2 章約束手形約束手形の種類および約束手形の手形要件についてどのような事項を記載するのか理解しておきましょうまた手形の振出手形割引とはどのような行為か理解しておきましょう白地手形の権利義務について理解しておきましょう第 1 節約束手形の振出 ( 手形上の権利の発生 ) 約束手形の種類 ( テキスト参照ページ P.162) 商業手形融通手形貸付手形企業間の信用取引に基づく代金決済のために振出された手形 ( 約束手形や為替手形 ) 約束手形の受取人は満期前に受取った手形を第三者に裏書譲渡したり取引銀行から手形割引を受けることで手形を資金化することができる手形割引とは銀行が満期までの利息分を控除して手形を買取ることであり手形は手形割引によってその機能を十分に発揮することができる手形割引は銀行にとっても手形が満期時に決済されると貸付金が自動的に回収されるため回収の可能性が高い貸付方法といえる商取引の裏付けのない資金の融通を受けることを目的に振出された手形資金繰りに窮した企業の最後の資金調達手段として利用されるため危険性が高い銀行は通常融通手形であることが判明した場合には手形割引に応じない銀行が貸付を行うとき借用証書の代わりに借主が銀行に振出す約束手形このような貸付方法を手形貸付という手形貸付は金銭消費貸借であり手形はその返済を確保するために振出されたものである約束手形の必要的記載事項 ( 手形要件 ) ( テキスト参照ページ P.163) 約束手形の振出によって手形債権が発生し振出人は主たる債務者として手形の支払義務を負う約束手形の振出は振出人が統一手形用紙に所定事項を記載した約束手形を作成のうえ署名捺印してこれを受取人に交付する行為である約束手形は厳格な要式証券であり必要的記載事項 ( 手形要件 ) を記載しなければならず手形要件を欠く手形は白地手形に該当する場合以外は無効となる <8>

9 白地手形 ( テキスト参照ページ P.164) 白地手形は振出人が後で手形所持人に補充させる意思のもとに必要的記載事項 ( 手形要件 ) の一部を記載せずに振出した手形であり商慣習法によって認められたもので白地が補充されて手形要件を満たせば有効な手形となる手形所持人は手形の支払呈示をする際には白地を補充して完全な手形にすることが必要となる補充権と不当補充実務上の白地手形白地手形の所持人は白地を補充して手形を完成させる権利 ( 補充権 ) を有しており振出人は補充された内容に従って手形の支払義務を負う統一手形用紙では白地にできる事項は手形金額満期振出日受取人の 4つに限られている実際の白地手形のほとんどは振出日白地受取人白地の手形でどのように補充されても手形債務の内容に影響を与えない事項である振出日白地と受取人白地の手形は当座勘定規定によって完成手形と同様に取扱われこれらの白地手形の所持人は白地を補充しなくても取引銀行に取立を依頼することができる手形交換所規則では振出日白地と受取人白地の手形は振出人は手形要件が欠けていることを理由に支払拒絶することができない <9>

10 手形の裏書とは裏書の連続とはどのような行為か理解しておきましょう善意取得人的抗弁の切断とはどのような規定か理解しておきましょう第 2 節約束手形の裏書 ( 手形上の権利の移転 ) 約束手形の裏書譲渡 ( テキスト参照ページ P.165~166) 手形は指図証券であり裏書によって譲渡することができる裏書は裏書人が手形に裏書の記載を行いその手形を被裏書人に交付することによって成立するこれによって手形上の一切の権利は裏書人から被裏書人に移転し裏書人の担保責任が発生する記名式裏書と白地式裏書裏書の連続裏書人の担保責任手形所持人の遡求権裏書は正式には裏書人が裏書人欄に署名をして被裏書人欄に譲受人の氏名を記載する記名式裏書によって行われる白地式裏書は裏書人欄に裏書人が署名するだけで被裏書人欄を空白のまま譲渡する方法であり被裏書人名が記載されていないため手形所持人が手形上の権利者になる白地式裏書を利用することによって手形を無記名証券化することができ手形を交付するだけで裏書人としての担保責任を負わずに手形を譲渡することができる裏書の連続とは受取人 A 被裏書人 B 裏書人 B 被裏書人 C 裏書人 C 被裏書人 Dといったように最後の手形所持人に至るまでの裏書が途切れることなく続いていることをいう < 裏書の連続の法的効果 > 1 手形所持人は手形上の権利を行使することができる 2 手形所持人から手形を取得した者は悪意または重大な過失がなければ譲渡人が無権利者であった場合でも善意取得者として保護される 3 手形所持人に手形を支払った振出人は手形所持人が無権利者であった場合でも債務を免れる白地式裏書では白地式裏書の次に裏書がある場合にはその裏書人は白地式裏書によって手形を取得したとみなされるため白地式裏書と次の裏書は常に連続する裏書人は裏書によって被裏書人およびその後の手形所持人に対して手形支払いの担保責任を負うつまり手形所持人が呈示期間内に手形の支払呈示したにもかかわらず振出人が手形を支払わなかった場合裏書人は振出人に代わって手形の支払義務を負う ( 遡求義務 ) 手形所持人は呈示期間内に支払呈示をしたが振出人が手形を支払わなかった場合自分より前の裏書人 ( 保証人を含む ) に手形金の償還を求めることができる ( 遡求権 ) <10>

11 善意取得と人的抗弁の切断 ( テキスト参照ページ P.167) 手形法では善意取得と人的抗弁の切断の規定が定められているこれによって譲渡人の外観を信頼して手形を取得した譲受人は保護され手形取引の安全性と流動性が確保される善意取得人的抗弁の切断裏書の連続する手形所持人から手形を譲り受けた者はたとえ譲渡人が無権利者であった場合でも手形上の権利を取得することができる ( 一般原則の例外 ) ただし譲受人に悪意または重大な過失のないことが必要である振出人などの手形債務者が手形の支払いを拒否できる事由を手形抗弁といい物的抗弁と人的抗弁がある物的抗弁手形債務者がすべての手形債権者に対して主張できる抗弁人的抗弁手形債務者と特定の手形債権者との人的関係から生じた抗弁手形の安全性流通性を確保するためには手形外の事情を知らずに手形を取得した者を保護することが必要であるため手形の裏書譲渡によって人的抗弁が切断され手形債務者は善意で手形を取得した手形所持人に対しては人的抗弁をもって対抗することができない <11>

12 手形の取立 ( 手形の支払呈示手形の支払い ) について理解しておきましょう手形の不渡りと不渡事由について理解しておきましょう第 3 節約束手形の取立 ( 手形上の権利の行使 ) 手形の支払呈示 ( テキスト参照ページ P.168) 手形所持人は満期に振出人に手形の支払請求をする際には手形を呈示しなければならないこれを支払呈示という支払呈示は振出人が手形の権利者を確認し手形の支払いと引換えに手形を受け戻すことによって二重支払いの危険を回避するために必要である支払呈示期間呈示期間内に呈示されなかった場合手形所持人は支払呈示期間内に手形を呈示することが必要である手形が確定日払日付後定期払一覧後定期払の場合には支払呈示期間は満期日 ( 支払期日 ) とこれに続く2 取引日である ( ただし支払呈示期間には銀行の休業日は含めない ) 手形所持人は満期日の前に銀行に取立を依頼しておく必要があり取立依頼された銀行は支払呈示期間内に手形を持出して手形交換所で交換呈示を行う支払呈示期間を経過した手形は通常銀行で受付けてもらえないため手形交換所で呈示することができず手形所持人は振出人の営業所または住所地で手形を呈示しなければならない支払呈示期間内に呈示されなかった場合手形は無効になるわけではないが手形所持人は振出人の営業所または住所地で手形を呈示して手形の支払請求をしなければならないこの場合支払いを拒絶されても振出人を取引停止処分に処することができない支払呈示期間内に呈示しなかった場合手形所持人は裏書人等に対する遡求権を行使できなくなる <12>

13 手形の支払い ( テキスト参照ページ P.169) (1) 手形の支払いと振出人の免責振出人は満期において裏書の連続する手形所持人に手形を支払った場合には悪意または重大な過失がない限り手形所持人が無権利者であった場合でも債務を免れる < 振出人が免責となる要件 > 1 手形所持人に対して満期時に手形が支払われること 2 裏書の連続があること 3 手形所持人が無権利者であることについて振出人に悪意または重大な過失のないこと (2) 手形の不渡り手形が手形交換所で呈示されたにもかかわらず支払いが拒絶された場合その手形は不渡りとなり不渡事由によって振出人に対する処分が異なる 0 号不渡事由手形要件の不備裏書の不備満期未到来呈示期間経過後などの事由によるもの振出人は適法な支払呈示でないという理由で支払いを拒絶することができ取立銀行と支払銀行は不渡届を提出しない 1 号不渡事由支払資金不足や支払銀行と取引なしなど振出人の責任が明らかな事由によるもの取立銀行と支払銀行は必ず不渡届を提出しなければならない 2 号不渡事由偽造変造盗難紛失詐欺契約不履行など振出人の責任かどうか疑義のある事由によるもの支払銀行は振出人が異議申立を行えば不渡届を提出せず手形交換所の不渡報告は決着が付くまで猶予される <13>

14 第 3 章為替手形ここでは為替手形について仕組み ( 振出引受け支払い ) について理解しておきましょうまた貿易取引で利用される荷為替手形について理解しておきましょう為替手形の仕組み ( テキスト参照ページ P.170~171) 振出人が支払人に対して満期に一定金額を受取人や手形所持人に支払うことを委託する証券である振出人は手形の主たる債務者ではなく手形の支払いを担保する遡求義務者の 1 人である支払いを委託された支払人は引受けを行ってはじめて主たる債務者として手形の支払義務を負う為替手形の振出為替手形の引受け為替手形の支払い遡求振出人が手形に必要的記載事項 ( 手形要件 ) を記載のうえ署名捺印しこれを受取人に交付することによって行われる手形要件を欠く為替手形は原則として無効であるただし為替手形にも白地手形が認められる支払人が手形の支払いという債務を負担する手形行為をいい支払人は為替手形の振出によって手形の支払義務を負うのではなく引受けを行ってはじめて手形上の義務を負う引受人は裏書の連続する手形所持人に手形を支払えば手形所持人が無権利者であっても悪意または重大な過失がない限り免責となる手形交換所を通じて支払呈示された為替手形が支払われなかった場合には不渡手形となり引受人は取引停止処分を受ける手形所持人は満期に引受人が手形の支払いを拒絶した場合振出人および裏書人に遡求することができる荷為替手形 ( テキスト参照ページ P.172) 船荷証券 ( 輸入業者が船会社に対して売買の目的物である商品の引渡しを請求できる証券 ) を担保として付けた為替手形である代金取立の手段として貿易取引で利用される通常為替手形の支払人 ( 引受人 ) である支払銀行は振出人に対して為替手形の支払いを保証する信用状を発行する国内取引の決済は通常債務者の自発性に基づく送金によって行われるが貿易取引の決済は債権者の主導性に基づく取立によって行われる <14>

15 第 4 章小切手小切手にはどのような性質があるか ( 小切手の仕組み ) について理解しておきましょう自己宛小切手線引小切手の違いについて理解しておきましょう小切手の仕組み ( テキスト参照ページ P.173~174) 振出人が支払人 ( 銀行 ) に小切手所持人に対して支払請求のあった日に小切手に記載された金額を支払うことを委託する証券満期がなく小切手を呈示するとすぐに支払われる一覧払である支払人は銀行に限られ振出人は支払人のもとに資金を有し支払人がこの資金を小切手支払いに使用できる旨の契約 ( 小切手契約 ) を締結しなければならない為替手形と異なり小切手は支払人の引受けが禁止されている支払人は主たる債務者として小切手の支払義務を負うわけではない小切手上の責任を負う者が誰もいなくなることを避けるため小切手法は振出人に対して小切手支払いの担保責任を課している小切手の振出小切手の譲渡小切手の取立不渡りと遡求振出人が小切手に小切手要件を記載のうえ署名捺印しこれを受取人に交付することによって行われる小切手要件を欠く小切手は原則として無効である先日付小切手の振出も認められるが先日付小切手の所持人は振出日より以前であっても小切手の支払いを請求することができる記名式指図式の小切手は裏書によって譲渡することができる無記名式 ( 持参人払式 ) の小切手は単なる小切手の交付によって譲渡することができ善意取得や人的抗弁の切断が認められる小切手所持人は支払人に小切手を呈示して直ちに現金の支払いを求めることができる小切手所持人は直接支払銀行に支払呈示することもできるが自分の取引銀行に取立を依頼し手形交換所を通じて支払銀行に支払呈示するのが通常である国内において振出しかつ支払うべき小切手の支払呈示期間は振出日から10 日目まで ( 振出日を含めて11 日間 ) である支払呈示期間の経過後に小切手が呈示された場合でも振出人が支払銀行に対して支払委託を取消さない限り支払銀行は振出人の支払口座に支払資金があれば小切手を支払うことができる支払呈示期間経過後の小切手が不渡りになった場合小切手所持人は振出人裏書人に遡求することができない小切手が支払呈示期間内に手形交換所で呈示されたにもかかわらず支払いが拒絶された場合その小切手は不渡りとなる小切手を呈示期間内に支払呈示したが支払いが拒絶された場合小切手所持人は振出人や裏書人に対して遡求することができる <15>

16 自己宛小切手と線引小切手 ( テキスト参照ページ P.175) 支払保証と自己宛小切手線引小切手小切手法では支払人による支払保証の制度が認められている実務上では銀行は小切手の支払保証を行わずにこれに代えて銀行が自己を支払人として振出す自己宛小切手 ( 預金小切手 ) を交付することとしている自己宛小切手は銀行が顧客から資金を受入れこれに基づいて振出す小切手であるが銀行が振出人として遡求義務を負う安全確実な小切手であり現金と同じように取扱われる紛失盗難などがあった場合に小切手の不正取得者が支払いを受ける危険を回避する ( たとえ支払われた場合でも流通経路を遡ることにより不正取得者を追及 ) 制度小切手に2 本の平行線を引いたものであり一般線引小切手と特定線引小切手の 2 種類がある支払人が小切手の支払いに応じる相手方を銀行 ( 特定線引小切手では被指定銀行 ) または支払人の取引先に限定するものである小切手の不正取得者は支払人の店頭で支払呈示しても支払いを受けることはできない支払人が小切手の支払いに応じる相手方を制限することによって小切手の不正取得者が支払いを受けることを回避することができたとえ支払われた場合でも小切手の流通経路を遡ることによって不正取得者を追及することができる <16>

当座勘定規定集 1. 当座勘定規定 ( 一般用 ) 2. 当座勘定規定 ( 専用約束手形口用 ) いつもさんぎんをご利用いただきましてありがとうございますご利用いただく当座勘定は本規定集に記載された規定が適用されますのでご覧ください H29.11 改訂 (1 25)10

当座勘定規定集 1. 当座勘定規定 ( 一般用 ) 2. 当座勘定規定 ( 専用約束手形口用 ) いつもさんぎんをご利用いただきましてありがとうございますご利用いただく当座勘定は本規定集に記載された規定が適用されますのでご覧ください H29.11 改訂 009307 29.11(1 25)100 1 目次当座勘定規定 ( 一般用 ) 1 当座勘定規定 ( 専用約束手形口用 ) 7-2 -