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1 4 資料編 19 勘定科目のサンプル 決算業務のチェックリスト NPO 法人会計基準 166 計算書類の記載例

2 第 19 章勘定科目のサンプル 第 19 章勘定科目のサンプル 次の表は, 一般によく使われると思われる主な科目を示したものです したがって該当がない場合は使用する必要はありませんし, 利用者の理解に支障がなければまとめても構いません また, 必要性, 重要度がある場合には, 内容に応じて科目を区分する等, 適宜の科目を追加することもできます 活動計算書の科目リスト 勘定科目科目の説明 Ⅰ 経常収益日常的に反復継続して発生する収益 1 受取会費会員から受け取った入会金および会費 ( サービスの利用会費は除く ) 正会員受取会費正会員から受け取った入会金および会費賛助会員受取会費賛助会員から受け取った会費 受取寄付金寄付によって受け取った収益受取寄付金任意であり, 反対給付 ( 見返り ) のない資金の受取 資産受贈益償または著しく低い価格で現物資産の提供を受けた場合の時価による評価差益施設等受入評価益償または著しく低い価格で施設の提供等の物的サービスを受けた場合で, 当該サービスを合理的に算定し外部資料等によって客観的に把握できる場合に, 施設等評価費用と同額計上するホ ランティア受入評価益ボランティアから役務の提供を受けた場合で, 当該役務の金額を, 合理的に算定し外部資料等によって客観的に把握できる場合に, ボランティア評価費用と同額計上する 3 受取助成金等財団等から受け取った助成金や行政からの補助金受取助成金企業や財団等から受け取った助成金 受取民間助成金 受取地方公共団体助成金等, 交付者によって区分することができる受取補助金国や地方公共団体から受け取った補助金 受取国庫補助金 受取地方公共団体補助金等, 交付者によって区分することができる 4 事業収益事業活動によって受け取った収益 事業収益事業の種類ごとに区分表示できる 事業収益ここでいう 事業 とは, 定款記載の事業名である必要はない 事業収益どういう事業名で表示するのかは, 法人で判断できる自主事業収益事業の区分を自主事業, 受託事業のように表示することもできる受託事業収益 5 その他収益臨時的かつ小額で具体的な事業活動に関しない収益受取利息預金, 貯金, 貸付金等から得る利子為替差益為替換算による差益為替差益がある場合は相殺して表示する雑収益金額的に重要でない, 臨時的な収益 149

3 第 19 章勘定科目のサンプル 勘定科目科目の説明 Ⅱ 経常費用日常的に反復継続して発生する費用 1 事業費目的とする事業を実施するために直接要する費用 (1) 人件費法人内部の 人 に関わる費用給料手当雇用契約等により法人内部の人の役務 労働に対して定期的に支払う費用 賞与 はここに含めることもあるが, 別途 賞与 という科目を設けることもある臨時雇賃金アルバイトやパート等に支払う費用 雇用形態の違い等により給料手当と科目を分けることもある 科目 雑給 としてもよいホ ランティア評価費用活動の原価の算定に必要なボランティアの受入額 ( 合理的かつ客観的に確定できる場合 ) ボランティア受入評価益と併せて計上する法定福利費労務に関する法に基づくもので, 労働保険料や社会保険料の事業主負担の費用退職給付費用退職金支給規定に基づいて引当金を計上している場合の当期に属する部分の見積り計上額や, 中小企業退職金共済制度の掛金等通勤費法人内部の人の自宅から勤務地までの交通費 科目 通勤交通費 旅費交通費 としてもよい福利厚生費法人内部の人の健康診断料や慰労, 結婚や親族の不幸等による慶弔見舞金等 () その他経費人件費以外の費用売上原価販売用棚卸資産を販売したときの原価 期首の棚卸高に当期の仕入高を加え期末の棚卸高を控除した額業務委託費業務の一部を外部へ委託するための費用 ホームページ制作委託料等諸謝金講師に対する謝礼や原稿執筆等への謝金 科目を 謝礼金 講師謝金 としてもよい 講師交通費 と分けて記載するのも可能印刷製本費パンフレットやチラシ作成, 会報等の印刷費用等 科目を 印刷費 としてもよい会議費打ち合わせや会議のための会場費 飲食代 総会 理事会等に関する費用等 ただし社会通念上, 会議としてふさわしいと思われる場での場所代, 茶菓, 弁当, お茶代等に限られる旅費交通費法人内部の人が業務のために使用した交通機関の利用料や出張旅費 電車代, バス代, タクシー代等 科目を 交通費 としてもよい 旅費交通費 の場合には遠隔地に出張した場合に旅費規程に基づき支給する出張経費 ( 移動に係る費用, 宿泊代, 出張手当 ) も含む車両費車に関する費用をまとめる場合に使うこともある 内容により他の科目 ( 保険料, 租税公課, 燃料費等 ) に表示することもできる通信運搬費電話や郵便等通信に要する費用 宅配料等の送料も含む 科目を 通信費 としてもよい 150

4 第 19 章勘定科目のサンプル 消耗品費修繕費水道光熱費地代家賃賃借料施設等評価費用減価償却費保険料諸会費租税公課研修費支払手数料為替差損雑費支払助成金支払寄付金支払利息 少額 (10 万円未満 ) で耐用年数が1 年未満の物品の購入費用事務用等デスク回りで使用する物品を区分する重要性があれば科目 事務用品費 としてもよい また, 少額 (10 万円未満 ) でも年度末までに消耗してしまわないような机や椅子等について 消耗備品費 消耗什器備品費 等の科目を使うこともある備品や車両, 建物等法人の資産が破損した場合等に, 原状回復のために要する費用 修繕をして価値を高めるような場合は修繕費ではなく固定資産になるので注意が必要電気 ガス 水道代や灯油等の燃料代 区分するだけの重要性があれば科目を 電気料 水道料 燃料費 等としてもよい建物や土地を賃借した場合の費用 事務所や店舗等の家賃, 月極駐車場の使用料等 一時的に ( 時間単位等で ) 借りる駐車場料金は交通費にする機械, 車両, 事務機器等の賃料, 機材等のレンタル料科目を リース料 としてもよい ( ただし, レンタル料は含めない ) 土地 建物等の賃借料も含める場合もあるイベント等で会場を借りた場合等は, 会場費に含んでもよい償でサービスの提供を受けた場合の費用相当額 施設等受入評価益と併せて計上する固定資産の取得価格を耐用年数にわたって減額していく場合の当期に計上する費用火災保険, 損害賠償保険, 自賠責保険, 傷害保険等の損害保険料やボランティア保険料等 生命保険料を含めることもあるが, 生命保険料は内容により給料に該当する可能性もあるので注意が必要 損害保険のみの場合は, 科目 損害保険料 としてもよい諸団体, 同業種団体他, 事業に関連している様々な団体に支払う会費自動車税, 固定資産税, 契約のための印紙税等 消費税もここに含める収益事業に対する法人税等は, 租税公課とは別に表示することが望ましい なお, 法人税等を別表示する際には, 活動計算書の末尾に表示し, 税引前当期正味財産増減額から法人税等を差し引いて当期正味財産増減額を表示することが望ましい講習会, 勉強会への参加等, 業務に必要な知識や技術を習得するための費用銀行の振込手数料, 仲介手数料, 弁護士 税理士 社労士等外部専門家に対する報酬等 科目 支払報酬 顧問料 としてもよい 為替換算による差損 なお為替差益がある場合は相殺して表示する少額で他の科目にあてはまらない, 単発のもの他の団体等に助成金を支払う場合反対給付 ( 見返り ) を求めずに支払うもの金融機関等からの借り入れに係る利子 利息 151

5 第 19 章勘定科目のサンプル 勘定科目 科目の説明 管理費 法人の組織運営等に要する費用 (1) 人件費 組織の管理運営に携わる 人 に関わる費用 役員報酬 法人の役員に対して 役員としての報酬 を支払う場合 役員総数の3 分の1の人数を超えて報酬を支払うことは法律で禁止されている 臨時雇賃金 P.150 臨時雇賃金 に同じ ホ ランティア評価費用 P.150 ホ ランティア評価費用 に同じ 法定福利費 P.150 法定福利費 に同じ 退職給付費用 P.150 退職給付費用 に同じ 通勤費 P.150 通勤費 に同じ 福利厚生費 P.150 福利厚生費 に同じ () その他経費 人件費以外の費用 印刷製本費 P.150 印刷製本費 に同じ 会議費 P.150 会議費 に同じ 旅費交通費 P.150 旅費交通費 に同じ 車両費 P.150 車両費 に同じ 通信運搬費 P.150 通信運搬費 に同じ 消耗品費 P.151 消耗品費 に同じ 修繕費 P.151 修繕費 に同じ 水道光熱費 P.151 水道光熱費 に同じ 地代家賃 P.151 地代家賃 に同じ 賃借料 P.151 賃借料 に同じ 施設等評価費用 P.151 施設等評価費用 に同じ 減価償却費 P.151 減価償却費 に同じ 保険料 P.151 保険料 に同じ 諸会費 P.151 諸会費 に同じ 租税公課 P.151 租税公課 に同じ 研修費 P.151 研修費 に同じ 支払手数料 P.151 支払手数料 に同じ 雑費 P.151 雑費 に同じ Ⅲ 経常外収益 通常の活動以外で, 臨時的, 偶発的に生じる収益 固定資産売却益 土地, 建物, 車両運搬具等の固定資産を売却したとき, 売却価額が売却 時の帳簿価格を上回った場合のその差額 ( 益 ) 過年度損益修正益 過年度に関わる項目を当期に一括して修正処理をした場合 Ⅳ 経常外費用 通常の活動以外で, 臨時的, 偶発的に生じる費用または損失 固定資産除却損 使用できない, 又は使用中止した形固定資産を除却することによる損失 固定資産売却損 土地, 建物, 車両運搬具等の固定資産を売却したとき, 売却価額が売却 時の帳簿価格を下回った場合のその差額 ( 損 ) 15

6 第 19 章勘定科目のサンプル 災害損失建物等の形固定資産の地震 火災 風水害 盗難等の災害による損失過年度損益修正損過年度に関わる項目を当期に一括して修正処理をした場合法人税, 住民税及び事業税収益事業に対する法人税等経理区分振替額経理区分振替額その他事業がある場合の事業間振替額 153

7 第 19 章勘定科目のサンプル 貸借対照表の科目リスト 勘定科目 科目の説明 Ⅰ 資産の部 1 流動資産 通常 1 年以内の近い将来に現金化されたり, 使われたりすることが予測さ れる資産 現金預金 手元にある現金 預金口座にあるお金 未収金 すでに物 サービスを提供していても, それに対する支払いをまだ受け ていないもの 商品の販売によるものも含む 棚卸資産 商品, 貯蔵品等として表示することもできる (1 年を超えて保するよ うな業種の場合には1 年超であっても流動資産とする ) 短期貸付金 返済期限が事業年度末から1 年以内の貸付金 前払金 法人が支出したもので, いまだ財やサービスの対価を得ていないもの 仮払金 法人が支出したもので, その支出目的, 最終的な支出金額が確定してい ないもの 立替金 取引先や役員, 従業員等に一時的に金銭を立て替えたときに発生する 特定資産 目的が特定されている資産で流動資産に属するもの 目的を明示する 貸倒引当金 ( ) 貸倒れに備えた準備金 は控除科目を意味している 固定資産 長期 (1 年超 ) にわたって使用されると予測される一定金額以上の資産 (1) 形固定資産 建物 建物付属設備を含む 構築物 塀や駐輪場等建物以外で土地の上に定着したもの 車両運搬具 カーナビ, カーステレオ等の車両の付属備品を含む 什器備品 固定資産として計上する備品 土地 土地 建設仮勘定 工事の前払金や手付金等, 建設中または制作中の固定資産 () 形固定資産 ソフトウェア 購入あるいは制作したソフトの原価 (3) 投資その他の資産 投資価証券 満期までの期間が1 年以上の債券, 市場での価格がついていない価証 券等 敷金 原則として解約時に全額返金されるもの 保証金 ( 差入保証金 ) ともい う 返還されない部分 ( 礼金 権利金 ) は含まない 差入保証金 敷金 保証金や機械等をリースする際に支払う保証金 長期貸付金 金銭等を貸し付けた場合に生ずる債権のうち返済期限が1 年を超える もの 長期前払費用 前払費用のうち,1 年を超える期間を経て費用となるもの 特定資産 目的が特定されている資産で固定資産に属するもの 目的を明示する 154

8 第 19 章勘定科目のサンプル Ⅱ 負債の部 1 流動負債通常 1 年以内の短期間に支払い期限のくる債務短期借入金返済期限が事業年度末から1 年以内の借入金未払金すでに物は購入している, あるいはサービスは受けているが, 支払いを行っていないもの 商品の仕入れによるものも含む前受金支払いは受けているが, まだ商品の発送やサービスの提供を受けていないもの 助成金 補助金等の対象期間と法人の決算期間に違いがある場合に, 決算日において未使用の助成金 補助金等を前受助成金として処理する仮受金金銭等の受け入れはあったが, その内容が明らかでない場合に一時的に処理するもの預り金給料から控除する源泉所得税や住民税, 社会保険料等 固定負債長期 (1 年超 ) で支払い期限のくる債務長期借入金返済期限が1 年を超える借入金退職給付引当金退職給付見込額の期末残高 Ⅲ 正味財産の部 1 正味財産前期繰越正味財産当期正味財産増減額 155

9 第 0 章決算業務のチェックリスト 第 0 章決算業務のチェックリスト 決算業務のチェックリスト NPO 法人用 第期自年月日事業年度至年月日 法人名代表者印 監事印 経理担当者印 このチェックリストの使い方 このチェックリストは, 特定非営利活動法人 ( 以下 NPO 法人 という ) の経理担当者が決算を行う際に又は監事が会計監査を行う際に使用する者としてNPO 法人会計基準 ( 以下 基準 という ) 等に準拠して作成したものです 基準ガイドラインでは, 記載例を4つ示しています チェックリストもガイドラインを参照しながら決算業務や監査業務を行うことを想定しております チェックリストの掲載項目は記載例 1から記載例 4に該当する法人に対応して作成しているため, 多数のチェック項目になりました 小規模な法人で記載例 1に該当する法人の場合は, 多くのチェック項目を省略することが可能です 科目 欄に記載例 1~ 記載例 4に対応した番号を付していますので参照されてください 記載例 1: 現預金以外に資産 負債がない場合記載例 : 現預金以外に資産 負債がある場合記載例 3: 特定非営利活動に係る事業とその他の事業を行っている場合記載例 4: NPO 法人に特の取引等がある場合 例えば, 記載例 1 に該当する法人の場合, 3. 未収金 勘定は記載例 に該当する法人を対象とした科目になりますので, チェックは不要となります このチェックリストはあくまでも例示ですので, この通りのチェックをしなければいけないというものではありません それぞれの NPO 法人が工夫をして自団体に対応したチェックリストを作成してください ( 注 ) チェック内容 欄の (*) は, 基準において ~ する場合には というように記載や表示について強制されないが記載する場合又は表示する場合は守るべき事項を示しています 残高等 欄は, 該当するものがない場合は に をし, ある場合は に をし, かつ, YES 又は NO に をしてくだいさい 残高欄にある場合は, チェックの省略ができない項目です 特定非営利活動法人 NPO ながさき I 決算業務準備に関する事項 チェック内容 チェック 必要帳簿等 特記事項 1. 定款の目的, 主たる事務所, 役員, 資産の総額等の登記事項を確認したか 監事. 内部統制組織等の確認, 検討をしたか 3. 諸規程等 ( 総会議事録, 理事会議事録, 就業規則, 給与規程, 退職金規程, 経理規程等 ) の設置 変更等は確認したか 4. 理事名簿等を検討し, 役員間の同族関係の確認をしたか 5. 納品書, 請求書, 領収書等の証憑書類は適切に保存されていることを確認したか 6. 事業報告書等は所轄庁へ期限までに提出されていることを確認したか 156

10 第 0 章決算業務のチェックリスト Ⅱ 貸借対照表関係 資産の部 科目 記載例 チェック内容 残高等 チェック 1. 現金 (1) 現金出納帳の残高は, 実査又は現金の収支を示す証拠資料との照合確認をしたか 1 () 現金出納帳の推移から見て, 異常な入出金や残高については原因を検討したか (3) 現金過不足の処理は正しいか. 諸預金 (1) 残高証明書又は預金通帳等と照合したか () 預金名義の確認をしたか 1 (3) 担保差入の, 証書 通帳 預り証の検討をしたか (4) 当座預金については, 銀行残高調整表の作成を検討したか (5) 定期預金については, 期日, 利率を確認したか 3. 未収金 (1) 期末残高と請求書の残高を照合し, 計上漏れのないことを検討したか ( 商品等 ) () 貸方残高については, 内容を検討したか (3) 不良未収金は, 貸倒償却, 貸倒引当金等と関連づけて検討したか ( 商品等 ) (4) 締切日から決算日までの計上漏れはないか検討したか ( 商品等 ) (5) 受取会費は, 確実に入金されることが明らかであるか検討したか (6) 補助金, 助成金等のうち, 事業年度末に未 4 収の金額がないか通知書等と個別に照合し, 検討したか 4. 棚卸資産 (1) 原始記録は保存されているか () 実地棚卸を行った時期を確認したか その時 期が決算期末日でない場合の期末棚卸金額 換算の妥当性を検討したか (3) 期末直前 直後の売上, 仕入及び期末在庫の関連を検討したか (4) 製品, 仕掛品, 未成工事, 自社製造品等の評価方法は適正か (5) 廃棄損, 不良在庫のについて検討したか また, その処理は適正か 5. 前払費用 (1)1 年を超えて役務の提供を受ける部分は長期前払費用としているか ( 保証料など ) () 賃貸借取引としたリース料のうち前払費用となる部分はないか 6. 仮払金 (1) 相手先, 金額及び内容は個別に検討した前渡金か () 代表者及びその家族, 役員や会員等に対する仮払は内容を検討したか (3) 他勘定への振替の要否を検討したか 特記事項 監事 157

11 第 0 章決算業務のチェックリスト 科目 記載例 チェック内容 残高等 チェック 特記事項 監事 7. 短期貸付金 (1) 相手先, 金額及び内容は個別に契約書等により確認したか () 受取利息が正しく計上されているか検討したか (3) 代表者及びその家族, 役員や会員等に対する貸付は内容を検討したか (4) 不良債権等の吟味から, 債権の保全対策等の検討をしたか 8. 立替金 (1) 相手先及び金額内容は個別に検討したか 9. 特定資産 (1) 特定の目的に使用するために保する流動 1 資産は, 特定の目的を明示して計上している か 10. その他の (1) 相手先, 金額及び内容は個別に検討した 流動資産か () 長期滞留のもの, 他勘定に振替えるものはないか 11. 貸倒引当金 (1) 貸金の範囲は正しいか 特に債権 債務両取 ( ) 引のある相手先について検討したか () 引当金の計上額は妥当か 1. 形固定資産 (1) 期末現在高の確認 ( 帳簿と現物の突合 ) をしたか ( 建物 ) () 期中増加 ( 構築物 ) 1 権利証等により, 所権移転の事実を確認 ( 車両運搬具 ) したか ( 什器備品 ) 計上の時期, 金額の妥当性を検討したか ( 土地 ) 3 資本的支出と修繕費の区分について検討したか 4 減価償却資産の耐用年数等について検討したか (3) 期中減少売却, 廃棄等の処分損益の処理は適正か 13. 形固定資産 (1) 期末残高及び期中の増減について, その金 額の正否を検討したか ( ソフトウェア ) () 償却すべきものは, 減価償却計算の正否を 検討したか 14. 投資その他 (1) 返還されるもののみ計上されているか の資産 ( 敷金 ) 特定資産 () 特定の目的に使用するために保する固定 資産は, 特定の目的を明示して計上している か 負債 正味財産の部 科目 記載例 チェック内容 残高等 チェック 特記事項 監事 1. 未払金 (1) 請求書の残高と個別に照合したか また, 長 期間未決済のものについては検討したか ( 商 品等 ) () 締切日から決算日までの計上漏れはないか検討したか ( 商品等 ). 借入金 (1) 残高証明書と照合したか () 短期借入金と長期借入金 ( 返済期限 1 年超 ) の区分表示について検討したか 158

12 第 0 章決算業務のチェックリスト 科目 記載例 チェック内容 残高等 チェック 特記事項 監事. 借入金 (3) 契約書等にて相手先, 金額及び内容は個別に検討したか (4) 利息の計上は妥当か (5) 代表者及びその家族, 役員, 会員からの借入については内容を検討したか 3. 前受金 (1) 相手先, 金額及び内容は個別に検討したか () 他勘定振替の要否を検討したか ( 前受助成金等 ) (3) 未使用額の返還義務がある使途が制約され 4 た補助金等について, 未使用額を収益から減 額し負債に計上したか 4. 仮受金 (1) 相手先, 金額及び内容は個別に検討したか () 代表者及びその家族, 役員, 会員からの仮受金については内容を検討したか (3) 他勘定振替の要否を検討したか 5. 預り金 (1) 相手先, 金額及び内容は個別に検討したか () 代表者及びその家族, 役員, 会員からの預り金については内容を検討したか (3) 源泉所得税等預り金は関係帳簿と突合したか (4) 他勘定振替の要否を検討したか 6. 退職給与引当金 (1) 関係官署への届出は確認したか () 期首 期末の要支給額及び対象者の給与総額等の計算は適正か (3) 使用人の退職等取りくずし理由がある場合, 退職給与引当金の取りくずしを適正に処理した か 7. 正味財産 (1) 前期繰越正味財産 が, 前期の貸借対照表の 正味財産合計 と一致しているか () 当期正味財産増減額 が, 今期の活動計算 書の 当期正味財産増減額 と一致しているか 指定正味財産一般正味財産 4 (3) 正味財産合計 が, 今期の活動計算書の 次期繰越正味財産額 と一致しているか (4) 重要性が高い 使途等が制約された寄付金等 を受け入れた場合, 区分して表示したか (*) (5) 使途等の制約が解除された場合, 指定から一般へ振り替えたか (*) YES NO 159

13 第 0 章決算業務のチェックリスト Ⅲ 活動計算書関係 活動計算書 科目 記載例 チェック内容 残高等 チェック 特記事項 監事 1. 受取会費 (1) 確実に入金されることが明らかな会費について計上しているか () 翌期分の会費を受領している場合は, 前受会費として負債の部に計上しているか (3) 特定のサービスを受けるための会費は, 事 業収益と同様にサービスを提供したときに収益 として計上しているか. 受取寄付金 (1) 寄付台帳 及び 領収書( 控 ) と元帳を突合し, 適正に計上されていることを確認したか ( 資産受贈益 ) () 償又は著しく低い価格で現物資産の提供 4 を受けた場合は, 時価で評価し受贈益を計上し ているか ( 施設等受入 (3) 受け入れた物的サービスは合理的に算定 評価益 ) し, 外部資料等によって客観的に把握できる 4 か (*) このチェックリス (4) 施設等評価費用と併せて計上しているか (*) ( ボランティア (5) 提供を受けたボランティアからの役務の金額 受入評価益 ) は, 合理的に算定し外部資料等によって客観的 4 に把握できるか (*) (6) ボランティア評価費用と併せて計上しているか (*) 3. 受取助成金等 (1) 補助金や助成金の交付者の区分によって科目を区分しているか () 後払いの補助金や助成金について当期に計 上した費用に対応する金額を収益に計上してい るか (3) 未使用額の返還義務がある使途が制約され 4 た補助金等について, 未使用額を収益から減 額しているか 4. 事業収益 (1) 事業の種類ごとに区分しているか ( 売上高 ) () 売上計上基準について検討したか また, 当期の売上高は適正に計上されているか (3) 期末及び翌期首の売上高につき, 証憑書類と照合し, 検討したか (4) 前々期, 前期と比較し, 売上高の増減について検討したか ( 利用会員 (5) サービス利用の対価としての性格をもつ会費受取会費 ) は区分しているか 5. その他収益 (1) 外貨建取引が発生したときの為替差益は適 ( 為替差益 ) 正に計上されているか () 為替差損と為替差益は相殺されているか ( 雑収益 ) (3) 他の科目の金額と比して過大となる場合は, 区分した科目で表示しているか 160

14 第 0 章決算業務のチェックリスト 科目 記載例 チェック内容 残高等 チェック 特記事項 監事 1. 事業費 (1) 一人別給与台帳と照合し, 検討したか (1) 人件費 ( 給料手当 ) () 現物給与の検討をしたか ( 臨時雇賃金 ) ( 給料手当 ) (3) 未払給与の検討をしたか ( 臨時雇賃金 ) ( ボランティア (4) ボランティア受入評価益と併せて計上した 4 評価費用 ) か (*) ( 法定福利費 ) (5) 社会保険料, 労働保険料について適正に計上したか ( 退職給付費用 ) (6) 退職金規程等により当期に発生した費用は, 適正に計上したか (7) 会計基準を変更した場合の退職給付債務が ある場合は, 一定年数で除した金額を加算した か () その他経費 (1) 期首及び翌期首の仕入を証憑書類と照合 ( 売上原価 ) し, 検討したか () 計上基準を吟味し, 且つ, 継続的に適用されているか検討したか (3) 原価率について検討したか ( 業務委託費 ) (4) 業務委託費は証憑書類 ( 納品書 請求書等 ) と照合し, 検討したか ( 諸謝金 ) (5) 講師等に対する謝礼金と給料手当との区分は適正に処理されているか ( 車両費 ) (6) 車両購入時のリサイクル預託金は資産として 計上しているか ( 消耗品費 ) (7) 資本的支出 ( 資産として計上すべき金額 ) は ( 修繕費 ) ないか ( 賃借料 ) (8) リース取引については重要性が乏しい場合に限り処理しているか ( 施設等評価費用 ) (9) 施設等受入評価益と併せて計上しているか 4 (*) ( 減価償却費 ) (10) 当期償却額は適正か (11) 少額の減価償却資産の処理は検討した か ( 租税公課 ) (1) 収益事業に係る法人税等は 租税公課 と別の科目で表示しているか (*) ( 為替差損 ) (13) 為替換算による差損は適正に計上しているか 為替差益がある場合は相殺したか. 管理費 (1) 一人別給与台帳と照合し, 検討したか (1) 人件費 ( 役員報酬 ) () 現物給与の検討をしたか ( 給料手当 ) (3) 役員報酬と給料手当の区分は適正か (4) 未払給与の検討をしたか ( 法定福利費 ) (5) 社会保険料, 労働保険料について適正に計上したか 161

15 第 0 章決算業務のチェックリスト 科目 記載例 チェック内容 残高等 チェック 特記事項 監事 ( 退職給付費用 ) (6) 退職金規程等により当期に発生した費用は, 適正に計上したか (*) (7) 会計基準を変更した場合の退職給付債務が ある場合は, 一定年数で除した金額を加算した か () その他経費 (1) 車両購入時のリサイクル預託金は資産として ( 車両費 ) 計上しているか ( 消耗品費 ) () 資本的支出 ( 資産として計上すべき金額 ) は ( 修繕費 ) ないか ( 地代家賃 ) (3) 事業部門と管理部門の区分は検討したか ( 賃借料 ) (4) リース取引については重要性が乏しい場合に限り処理しているか ( 施設等評価費用 ) (5) 施設等受入評価益と併せて計上しているか 4 (*) ( 減価償却費 ) (6) 当期償却額は適正か (7) 少額の減価償却資産の処理は検討したか ( 租税公課 ) (8) 収益事業に係る法人税等は 租税公課 と別の科目で表示しているか (*) ( 管理費全般 ) (9) 前期と比較して増減の大きい科目について, 原因を分析したか (10) 金額の大きいもの, 異常なものについて, その原因を検討したか (11) 管理費, 各事業費は適切に区分整理されているか (1) 共通費の按分計算は適切に, 毎年度同じ基準で行われているか 3. 経常外収益 (1) 本来の活動以外の活動を原因とするもの や, 臨時 偶発的に発生したものは, 経常外収 益又は経常外費用として計上しているか 4. 経常外費用 () 固定資産の現物と固定資産台帳とを照合し ( 固定資産除 ているか 売却損 ) 5. 次期繰越正味 (3) 貸借対照表の 正味財産合計 と金額が一致財産額していることを確認したか 6. 一般と指定の (1) 使途が制約された寄付金で重要性が高い場 4 区分合は, 活動計算書を 一般 と 指定 に区分した 7. その他の事業 (1) 定款に定めがあるが, その他の事業 を実 に関する脚注 4 施していない場合は, 脚注にその旨を記載した か 16

16 第 0 章決算業務のチェックリスト Ⅳ 注記関係 注記 項目 記載例 チェック内容 残高等 チェック 特記事項 監事 1. 重要な会計方針 (1) どの会計基準に基づいて作成したか記載したか ( 棚卸資産 ) () 棚卸資産の評価基準及び評価方法について 記載したか ( 固定資産 ) (3) 固定資産の減価償却の方法について記載し たか ( 引当金 ) (4) 引当金の計上基準について記載したか ( 施設の提供等 ) (5) 施設の提供等の物的サービスを受けた場合 4 の会計処理方法について記載したか ( ボランティアによる (6) ボランティアによる役務の提供を受けた場合 4 役務の提供 ) の会計処理方法について記載したか このチェックリスト (7) 消費税の会計処理について 税込方式 又は 税抜方式 のどちらによっているか記載した か. 会計方針の変更 (1) 重要な会計方針を変更したときは, その旨, 変更の理由及び当該変更による影響額を記載 したか 3. 事業費の内訳 (1) 複数の事業を行っている場合は, 事業費を事業別損益の状況その事業ごとに区分し記載したか (*) 4. 施設の提供等の (1) 受け入れた物的サービスは合理的に算定さ 4 物的サービスれているか検討したか (*) 5. ボランティアに (1) 提供を受けたボランティアからの役務の金額 4 よる役務提供は, 合理的に算定されているか検討したか (*) 6. 使途が制約され (1) 正味財産のうち使途等が制約された寄付金た寄付金等等の金額について記載したか () 使途等が制約された寄付金等で制約が解除された場合, その金額について記載したか 4 (3) 使途等が制約された寄付金等で重要性が高い場合の処理は適切にされているか (4) 返還義務のある助成金, 補助金等で前受経 理をした場合, 当期増加額 に, 活動計算書に 計上した金額を記載したか (5) 上記助成金, 補助金等の総額及び未使用額を備考欄に記載したか (*) 7. 固定資産の増減 (1) 固定資産の増減, 減価償却累計額等につい て記載したか 8. 借入金の増減 (1) 長期借入金, 役員借入金の増減等について 記載したか 9. 役員 近親者 (1) 役員及び近親者並びに関連する法人の範囲との取引について検討したか () 注記の記載に当たって, 金額的重要性の検討をしたか 10. その他必要な (1) 現物寄付を受けた固定資産の評価方法につ 4 事項いて記載したか ( 重要性が高い場合 ) () 重要な後発事象について検討し, 必要な事項について記載したか 3 (3) その他の事業を実施している場合, その他の事業に係る資産の状況について記載したか 163

17 第 0 章決算業務のチェックリスト Ⅴ 財産目録関係 資産の部 科目 記載例 チェック内容 残高等 チェック 特記事項 監事 1. 現金 (1) 期末の手持高を記載したか 1. 諸預金 (1) 預金の種類別に記載したか 1 () 銀行名, 支店名を記載したか 3. 未収金 (1) 内容, 件数を記載したか 4. 棚卸資産 (1) 内容, 件数を記載したか 5. 前払費用 (1) 内容, 件数を記載したか このチェックリス (1) 内容, 件数を記載したか 前渡金 7. 短期貸付金 (1) 相手先名, 所在地, 金額を記載したか 8. 立替金 (1) 内容, 件数を記載したか 9. 特定資産 (1) 内容 ( 預貯金の場合は銀行名 種類等 ), 件 1 数を記載したか 10. その他の (1) 内容, 件数を記載したか 流動資産 11. 貸倒引当金 (1) 対象となる債権内容を記載したか 1. 形固定資産 (1) 建物, 土地 等の科目ごとに記載したか () 建物 所在地, 構造, 階数, m数を記載したか (3) 構築物 内容, 件数を記載したか (4) 車両運搬具 車種, 台数を記載したか (5) 什器備品 内容, 件数を記載したか (6) 土地 所在地, 地目, m数を記載したか 13. 形固定資産 (1) 内容, 件数を記載したか 14. 投資その他の (1) 内容, 件数を記載したか 資産 164

18 第 0 章決算業務のチェックリスト 負債の部 科目 記載例 チェック内容 残高等 チェック 特記事項 監事 1. 未払金 (1) 内容, 件数を記載したか. 借入金 (1) 銀行名を記載したか () その他相手先名, 所在地は記載したか 3. 前受金 (1) 内容, 件数を記載したか 4. 仮受金 (1) 内容, 件数を記載したか 5. 預り金 (1) 内容, 件数を記載したか 6. 退職給与引当金 (1) 内容, 件数を記載したか 8. 正味財産 (1) 貸借対照表の 正味財産合計 と一致しているか 9. その他 (1) 貸借対照表の勘定科目と一致しているか () 貸借対照表の金額と一致しているか このチェックリストは仮認定特定非営利活動法人 NPOながさきのホームページ ( からダウンロードできます 165

19 第 1 章 NPO 法人会計基準 第 1 章 NPO 法人会計基準 (010 年 7 月 0 日 011 年 11 月 0 日一部改正 ) Ⅰ NPO 法人会計基準の目的 1 目的 この会計基準は, 以下の目的を達成するため,NPO 法人の財務諸表及び財産目録 ( 以下, 財務諸表等 という) の作成並びに表示の基準を定めたものである (1)NPO 法人の会計報告の質を高め,NPO 法人の健全な運営に資すること () 財務の視点から,NPO 法人の活動を適正に把握し,NPO 法人の継続可能性を示すこと (3)NPO 法人を運営する者が, 受託した責任を適切に果たしたか否かを明らかにすること (4)NPO 法人の財務諸表等の信頼性を高め, 比較可能にし, 理解を容易にすること (5)NPO 法人の財務諸表等の作成責任者に会計の指針を提供すること 他の法令による規定への留意 本基準は,NPO 法人が行うすべての活動分野に適用することができる ただし, 法令等によって別の会計基準が定められている事業を行う場合には, 当該法令等に留意する Ⅱ 一般原則 3 真実性 明瞭性 NPO 法人の財務諸表等は,NPO 法人の真実の実態を表示し, かつ明瞭に表示するものでなければならない 4 適時性 正確性 NPO 法人は, 適時かつ正確に作成した会計帳簿に基づいて, 財務諸表等を作成しなければならない 5 継続性 会計処理の原則及び手続並びに財務諸表等の表示方法は, 毎事業年度継続して適用し, みだりに変更してはならない 6 単一性 情報公開のため, 社員総会への提出のため, 助成金等の申請目的のため, 租税目的のためなど, 種々の目的のために異なる形式の財務諸表等を作成する必要がある場合, それらの内容は, 信頼しうる会計記録に基づいて作成されたものであって,NPO 法人の判断によって, 事実の真実な表示をゆがめてはならない 166

20 第 1 章 NPO 法人会計基準 7 重要性 重要性の乏しいものについては, 会計処理の原則及び手続並びに財務諸表等の表示について簡便な方法を用いることができる 重要性の高いものはより厳密な方法を用いて処理しなければならない Ⅲ 財務諸表等の体系と構成 8 NPO 法人の財務諸表等 NPO 法人は, 財務諸表 ( 活動計算書及び貸借対照表 ) 及び財産目録を作成しなければならない 9 活動計算書 活動計算書は, 当該事業年度に発生した収益, 費用及び損失を計上することにより,NPO 法人のすべての正味財産の増減の状況を明瞭に表示し,NPO 法人の活動の状況を表すものでなければならない ( 注 1) 10 貸借対照表 貸借対照表は, 当該事業年度末現在におけるすべての資産, 負債及び正味財産の状態を明瞭に表示するものでなければならない ( 注 ) 11 財産目録 財産目録は, 当該事業年度末現在におけるすべての資産及び負債につき, その名称, 数量, 価額等を詳細に表示するものでなければならない ( 注 3) Ⅳ 収益及び費用の把握と計算 その 1 1 受取会費 受取会費は, 確実に入金されることが明らかな場合を除き, 実際に入金したときに収益として計上する ( 注 1) 13 受取寄付金 受取寄付金は, 実際に入金したときに収益として計上する 14 費用の区分 NPO 法人の通常の活動に要する費用は, 事業費及び管理費に区分し, かつそれぞれを人件費及びその他経費に区分して表示する ( 注 1 及び注 4) 15 少額の資産 消耗品の購入等で少額のものは, 実際に支払ったときに費用として計上することができる 16 定期的に支払う費用 電話代, 電気代, 家賃等定期的に支払う費用は, 実際に支払ったときに費用として計上することができる 167

21 第 1 章 NPO 法人会計基準 Ⅴ 収益及び費用の把握と計算 その 17 事業収益 棚卸資産の販売又はサービスを提供して対価を得る場合は, 販売又はサービスを提供したときに収益として計上し, 対価の額をもって収益の額とする 18 棚卸資産の計上 販売して対価を得るための棚卸資産は, 購入又は製造した時点では費用とせず, 実際に販売した時に費用とする 事業年度末において販売していない棚卸資産は貸借対照表に流動資産として計上する 19 固定資産の計上 購入した固定資産は, 原則として当該資産の取得価額を基礎として計上しなければならない 0 減価償却費の計上 貸借対照表に計上した固定資産のうち, 時の経過等により価値が減少するものは, 減価償却の方法に基づき取得価額を減価償却費として, 各事業年度に配分しなければならない 1 外貨建取引の換算方法 外貨建取引は, 取引発生時の為替相場に基づく円換算額で計上しなければならない 複数事業の事業別開示 事業費は, 事業別に区分して注記することができる その場合収益も事業別に区分して表示することを妨げない ( 注 4) Ⅵ その他の事業を実施する場合の区分経理 3 特定非営利活動以外の事業を実施する場合の区分経理 特定非営利活動に係る事業の他に, その他の事業を実施している場合には, 活動計算書において当該その他の事業を区分して表示しなければならない Ⅶ NPO 法人に特の取引等 4 現物寄付の取扱い 受贈等によって取得した資産の取得価額は, 取得時における公正な評価額とする 5 償又は著しく低い価格での施設の提供等を受けた場合の取扱い 償又は著しく低い価格で施設の提供等の物的サービスを受けた場合で, 提供を受けた部分の金額を合理的に算定できる場合には, その内容を注記することができる なお, 当該金額を外部資料等により客観的に把握できる場合には, 注記に加えて活動計算書に計上することができる 168

22 第 1 章 NPO 法人会計基準 6 ボランティアによる役務の提供の取扱い 償又は著しく低い価格で原価の算定に必要なボランティアによる役務の提供を受けた場合で, 提供を受けた部分の金額を合理的に算定できる場合には, その内容を注記することができる なお, 当該金額を外部資料等により客観的に把握できる場合には, 注記に加えて活動計算書に計上することができる 7 使途等が制約された寄付金等の取扱い 寄付等によって受入れた資産で, 寄付者等の意思により当該受入資産の使途等について制約が課されている場合には, 当該事業年度の収益として計上するとともに, その使途ごとに受入金額, 減少額及び事業年度末の残高を注記する ( 注 5 及び注 6) 8 返還義務のある助成金, 補助金等の未使用額の取扱い 対象事業及び実施期間が定められ, 未使用額の返還義務が規定されている助成金, 補助金等について, 実施期間の途中で事業年度末が到来した場合の未使用額は, 当期の収益には計上せず, 前受助成金等として処理しなければならない 9 後払いの助成金, 補助金等の取扱い 対象事業及び実施期間が定められている助成金, 補助金等のうち, 実施期間満了後又は一定期間ごとに交付されるもので, 事業年度末に未収の金額がある場合, 対象事業の実施に伴って当期に計上した費用に対応する金額を, 未収助成金等として計上する 30 対象事業及び実施期間が定められている助成金, 補助金等の注記 対象事業及び実施期間が定められている助成金, 補助金等で, 当期に受取助成金又は受取補助金として活動計算書に計上したものは, 使途等が制約された寄付金等に該当するので, その助成金や補助金等ごとに受入金額, 減少額及び事業年度末の残高を注記する Ⅷ 財務諸表の注記 31 財務諸表の注記 財務諸表には, 次の事項を注記する (1) 重要な会計方針資産の評価基準及び評価方法, 固定資産の減価償却方法, 引当金の計上基準, 施設の提供等の物的サービスを受けた場合の会計処理方法, ボランティアによる役務の提供を受けた場合の会計処理の取扱い等, 財務諸表の作成に関する重要な会計方針 () 重要な会計方針を変更したときは, その旨, 変更の理由及び当該変更による影響額 (3) 事業費の内訳又は事業別損益の状況を注記する場合には, その内容 (4) 施設の提供等の物的サービスを受けたことを財務諸表に記載する場合には, 受入れたサービスの明細及び計算方法 169

23 第 1 章 NPO 法人会計基準 (5) ボランティアとして, 活動に必要な役務の提供を受けたことを財務諸表に記載する場合には, 受入れたボランティアの明細及び計算方法 (6) 使途等が制約された寄付等の内訳 (7) 固定資産の増減の内訳 (8) 借入金の増減の内訳 (9) 役員及びその近親者との取引の内容 ( 注 7) (10) その他 NPO 法人の資産, 負債及び正味財産の状態並びに正味財産の増減の状況を明らかにするために必要な事項 170

24 第 1 章 NPO 法人会計基準 NPO 法人会計基準注解 ( 注 1) 活動計算書の表示方法 1 活動計算書の区分表示 活動計算書は経常収益, 経常費用, 経常外収益及び経常外費用に区分する 経常収益 経常収益は,NPO 法人の通常の活動から生じる収益で, 受取会費, 受取寄付金, 受取助成金等, 事業収益及びその他収益等に区分して表示する 3 受取会費 翌期以後に帰属すべき受取会費の前受額は, 当期の収益とせずに負債の部に前受会費として計上しなければならない 4 経常費用 経常費用は,NPO 法人の通常の活動に要する費用で, 費用の性質を表す形態別に把握し, 人件費とその他経費に区分して表示しなければならない 5 人件費 人件費は, 役員報酬, 給料手当, 臨時雇賃金, 福利厚生費, 退職給付費用等をいう 6 その他経費 その他経費は, 経常費用のうち, 人件費以外のものをいう 7 経常外収益 経常外収益は,NPO 法人の通常の活動以外から生じる収益で, 固定資産売却益等の臨時利益又は過年度損益修正益等が該当する ただし, 金額の僅少なもの又は毎期経常的に発生するものは, 経常収益の区分に記載することができる 8 経常外費用 経常外費用は,NPO 法人の通常の活動以外から生じる費用又は損失で, 固定資産売却損等の臨時損失又は過年度損益修正損等が該当する ただし, 金額の僅少なもの又は毎期経常的に発生するものは, 経常費用の区分に記載することができる ( 注 ) 貸借対照表の表示方法及び計上額 9 貸借対照表の区分表示 貸借対照表は, 資産の部, 負債の部及び正味財産の部に区分する 資産の部は流動資産及び固定資産に区分し, 固定資産は, 形固定資産, 形固定資産及び投資その他の資産に区分する 負債の部は流動負債及び固定負債に区分する 171

25 第 1 章 NPO 法人会計基準 10 資産の貸借対照表価額 資産の貸借対照表価額は, 原則として, 当該資産の取得価額に基づき計上しなければならない ただし, 資産の時価が著しく下落したときは, 回復の見込みがあると認められる場合を除き, 時価をもって貸借対照表価額としなければならない 11 棚卸資産 棚卸資産は, 取得価額をもって貸借対照表価額とする ただし, 時価が取得価額よりも下落した場合は, 時価をもって貸借対照表価額とすることができる 1 固定資産 形固定資産及び形固定資産は, 取得価額から減価償却累計額を差し引いた価額をもって貸借対照表価額とする 固定資産の取得価額は, 購入の代価に, 運送, 据え付け等のための付随費用を加えた価額をいう 13 特定資産 特定の目的のために資産をする場合には, 流動資産の部又は固定資産の部において当該資産の保目的を示す独立の科目で表示する 14 外貨建債権債務 外国通貨, 外貨建金銭債権債務 ( 外貨預金を含む ), 外貨建価証券等については, 決算時の為替相場に基づく円換算額を付する 15 リース取引 リース取引については, 事実上物件の売買と同様の状態にあると認められる場合には, 売買取引に準じて処理する ただし, 重要性が乏しい場合には, 賃貸借取引に準じて処理することができる 16 引当金 将来の特定の費用又は損失であって, その発生が当期以前の事象に起因し, 発生の可能性が高く, かつその金額を合理的に見積ることができる場合には, 当期の負担に属する金額を当期の費用又は損失として引当金に繰入れる ( 注 3) 財産目録 17 財産目的の記載価額 財産目録の記載価額は, 貸借対照表における計上金額と同一とする ただし, 金銭評価ができず貸借対照表に記載のない資産については, その物量をもって計上することができる ( 注 4) 事業費と管理費の区分 18 事業費 事業費は,NPO 法人が目的とする事業を行うために直接要する人件費及びその他経費をいう 17

26 第 1 章 NPO 法人会計基準 19 管理費 管理費は,NPO 法人の各種の事業を管理するための費用で, 総会及び理事会の開催運営費, 管理部門に係る役職員の人件費, 管理部門に係る事務所の賃借料及び光熱費等のその他経費をいう 0 事業費及び管理費の形態別分類 事業費及び管理費は, それぞれ人件費及びその他経費に区分したうえで, 形態別に表示しなければならない ( 注 5) 使途等が制約された寄付等の内訳の注記 1 使途等が制約された寄付等の内訳の注記 使途等が制約された寄付等の内訳の注記は以下のように行う (1) 正味財産のうち使途等が制約された寄付等の金額に対応する金額 () 制約の解除による当期減少額は次のいずれかの金額による 1 受入れた資産について制約が解除された場合, 当該資産の帳簿価額 受入れた資産について減価償却を行った場合, 当該減価償却費の額 ただし備品又は車両等については, 対象となる資産を購入して, 対象の事業に使用したときに制約の解除とみなして当該取得額を減少額とすることができる 3 受入れた資産が災害等により消失した場合には, 当該資産の帳簿価額 (3) 返還義務のある助成金, 補助金等の取扱い返還義務のある助成金, 補助金等について, 受取助成金及び受取補助金として計上した場合, 当該計上額を当期受入額として記載する なお, 助成金及び補助金の合計額並びに未使用額は備考欄に記載することが望ましい ( 注 6) 使途等が制約された寄付等で重要性が高い場合の取扱い 使途等が制約された寄付等で重要性が高い場合の取扱い 使途等が制約された寄付等で重要性が高い場合には, 次のように処理する (1) 貸借対照表の正味財産の部を, 指定正味財産及び一般正味財産に区分する () 活動計算書は, 一般正味財産増減の部及び指定正味財産増減の部に区分する (3) 使途等が制約された寄付等を受入れた場合には, 当該受入資産の額を貸借対照表の指定正味財産の部に記載する また寄付等により当期中に受入れた資産の額は活動計算書の指定正味財産増減の部に記載する (4) 使途等が制約された資産について, 制約が解除された場合には, 当該解除部分に相当する額を指定正味財産から一般正味財産に振り替える (5) 指定正味財産から一般正味財産への振替額の内訳は財務諸表に注記する 173

27 第 1 章 NPO 法人会計基準 ( 注 7) 役員及びその近親者との取引の注記 3 役員及び近親者の範囲 役員及びその近親者は, 以下のいずれかに該当する者をいう (1) 役員及びその近親者 ( 親等内の親族 ) () 役員及びその近親者が支配している法人 4 注記の除外 役員に対する報酬, 賞与及び退職慰労金の支払並びにこれらに準ずる取引は注記を要しない 174

28 第 章 計算書類の記載例 第 章 計算書類の記載例 記載例 1( 現預金以外に資産 負債がない場合 ) ( 名称 ) 活動計算書 年 月 日から 年 月 日まで 科目 金額 Ⅰ 経常収益 1. 受取会費 700,000. 受取寄付金 90, その他収益 10,000 経常収益計 1,000,000 Ⅱ 経常費用 1. 事業費 (1) 人件費 臨時雇賃金 00,000 人件費計 00,000 () その他経費 旅費交通費 300,000 通信運搬費 100,000 その他経費計 400,000 事業費計 600,000. 管理費 (1) 人件費 人件費計 0 () その他経費 印刷製本費 150,000 通信運搬費 100,000 雑費 50,000 その他経費計 300,000 管理費計 300,000 経常費用計 900,000 当期正味財産増減額 100,000 前期繰越正味財産額 00,000 次期繰越正味財産額 300,000 ( 名称 ) 貸借対照表 年 月 日現在 科目 金額 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現金預金 300,000 流動資産合計 300,000. 固定資産 固定資産合計 0 資産合計 300,000 Ⅱ 負債の部 1. 流動負債 流動負債合計 0. 固定負債 固定負債合計 0 負債合計 0 Ⅲ 正味財産の部 前期繰越正味財産 00,000 当期正味財産増加額 100,000 正味財産合計 300,000 負債及び正味財産合計 300,000 受取会費は確実に入金されることが明らかな場合を除き, 実際に入金したときに計上します 経常費用は, 事業費 と 管理費 に分けます 事業費 と 管理費 について, それぞれ 人件費 と その他経費 に分けたうえで, 支出の形態別 ( 旅費交通費, 通信運搬費など ) に内訳を記載します 事業費を事業の種類別に表示したり, 事業部門別, 管理部門別に損益を表示する場合には記載例 の注記の をご参照ください 現預金以外に資産 負債がない場合には, 当期の現預金の増減額を表します 前期の活動計算書の 次期繰越正味財産額 を記載します 活動計算書の 次期繰越正味財産額 と, 貸借対照表の 正味財産合計 は一致します 175

29 第 章 計算書類の記載例 財務諸表の注記 1. 重要な会計方針 財務諸表の作成は,NPO 法人会計基準 (010 年 7 月 0 日 011 年 11 月 0 日一部改正 NPO 法人会計基準協議会 ) によっています 重要な会計方針 の一番最初に, この財務諸表が NPO 法人会計基準によっていることを記載します 176

30 第 章計算書類の記載例 記載例 ( 現預金以外に資産 負債がある場合 ) ( 名称 ) 活動計算書 年 月 日から 年 月 日まで 科目 金額 Ⅰ 経常収益 1. 受取会費 正会員受取会費 300,000 賛助会員受取会費 700,000 1,000,000. 受取寄付金受取寄付金 500, 事業収益自主事業収益 3,00,000 受託事業収益 4,100,000 7,300, その他収益受取利息 1,000 為替差益 9,000 雑収益 40,000 50,000 経常収益計 8,850,000 Ⅱ 経常費用 1. 事業費 (1) 人件費 給料手当 3,300,000 臨時雇賃金 1,500,000 法定福利費 350,000 人件費計 5,150,000 () その他経費 売上原価 300,000 業務委託費 1,000,000 旅費交通費 150,000 地代家賃 1,350,000 減価償却費 150,000 その他経費計,950,000 事業費計 8,100,000. 管理費 (1) 人件費 役員報酬 600,000 人件費計 600,000 () その他経費 消耗品費 60,000 地代家賃 450,000 減価償却費 50,000 支払手数料 100,000 雑費 50,000 その他経費計 710,000 管理費計 1,310,000 経常費用計 9,410,000 税引前当期正味財産増減額 560,000 法人税, 住民税及び事業税 300,000 当期正味財産増減額 860,000 前期繰越正味財産額 3,60,000 次期繰越正味財産額,400,000 受取会費は必要に応じて正会員受取会費, 賛助会員受取会費など内訳表示をすることができます 事業収益は, 自主事業収益, 受託事業収益に区分するほか, 事業の種類ごとに区分して表示することもできます 為替換算による差益を記載します 為替差損がある場合には相殺して表示します 経常費用は, 事業費 と 管理費 に分けます 事業の種類別の表示は 財務諸表の注記 で行います 事業費 と 管理費 について, それぞれ 人件費 と その他経費 に分けたうえ, 支出の形態別 ( 給料手当, 通信運搬費など ) に内訳を記載します 商品売買の処理については, 物品販売の割合が小さい場合には, 三分法を使用せず, 活動計算書には 売上原価 のみを表示します 固定資産を購入した場合には, 活動計算書には計上せずに, 貸借対照表に計上します 固定資産のうち, 時の経過などにより価値が減少するものは, 減価償却費を計上します NPO 法人の通常の活動以外によって生じる収益 費用がある場合には, 経常外収益 経常外費用 を記載しますが, 該当する項目がない場合には, 省略することが可能です ( 経常外収益, 経常外費用の記載方法は, 記載例 3 をご参照ください ) 当期の正味財産の増減額を表示します 前期の活動計算書の 次期繰越正味財産額 を記入します 貸借対照表の 正味財産合計 と一致します 177

31 第 章 計算書類の記載例 ( 名称 ) 貸借対照表 年 月 日現在 科目 金額 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現金預金 1,700,000 未収金 500,000 棚卸資産 00,000 流動資産合計,400,000. 固定資産 (1) 形固定資産 車両運搬具 1,950,000 形固定資産計 1,950,000 固定資産合計 1,950,000 資産合計 4,350,000 Ⅱ 負債の部 1. 流動負債 未払金 1,800,000 預り金 150,000 流動負債合計 1,950,000. 固定負債 固定負債合計 0 負債合計 1,950,000 Ⅲ 正味財産の部 前期繰越正味財産 3,60,000 当期正味財産増減額 860,000 正味財産合計,400,000 負債及び正味財産合計 4,350,000 すでに商品を販売したり, サービスを提供しているが, まだお金を回収していないものは 未収金 として計上します 商品 製品 貯蔵品等で, 事業年度末に販売していないものは, 活動計算書に計上せず, 棚卸資産 として貸借対照表に計上します 時の経過とともに価値の減少する固定資産は, 減価償却をした残額を貸借対照表に計上します ( 固定資産を取得価額で計上し, 減価償却累計額を控除する間接法でもよい ) 重要性が乏しい場合に, 活動計算書に一括して費用として計上した場合には, 貸借対照表には計上しません 活動計算書の 次期繰越正味財産額 と一致します 1. 重要な会計方針 財務諸表の注記 重要な会計方針 の最初に, この財務諸表が NPO 法人会計基準によっていることを記載します 財務諸表の作成は,NPO 法人会計基準 (010 年 7 月 0 日 011 年 11 月 0 日一部改正 NPO 法人会計基準協議会 ) によっています (1) 棚卸資産の評価基準及び評価方法棚卸資産の評価基準は原価基準により, 評価方法は総平均法によっています () 固定資産の減価償却の方法形固定資産は, 法人税法の規定に基づいて定率法で償却をしています (3) 消費税等の会計処理消費税等の会計処理は税込経理方式によっています 178

32 第 章計算書類の記載例 事業の種類別に内訳を明示するかどうかは法人の任意です 内訳を表示する場合に, 事業費の内訳を事業別に表示するパターン, 収益も含めて事業別及び管理部門別に損益の状況を表示するパターンが考えられます < 例 1 事業費の内訳を事業別に表示するパターン >. 事業費の内訳事業費の区分は以下の通りです A 事業費 B 事業費 C 事業費 合計 科目 (1) 人件費給料手当 1,500,000 1,800,000 3,300,000 臨時雇賃金 1,500,000 1,500,000 法定福利費 150,000 00, ,000 人件費計 1,650,000,000,000 1,500,000 5,150,000 () その他経費売上原価 300, ,000 業務委託費 00, ,000 1,000,000 旅費交通費 50,000 30,000 70, ,000 地代家賃 450, , ,000 1,350,000 減価償却費 50,000 50,000 50, ,000 その他経費計 850, ,000 1,370,000,950,000 合計,500,000,730,000,870,000 8,100,000 活動計算書の事業費を, 事業の種類別に表示します 複数の事業に共通する事業費は, 従事割合や面積割合などで各事業に按分します 活動計算書の 1. 事業費 の金額と一致します < 例 収益も含めて, 事業費及び管理部門別に損益の状況を表示するパターン >. 事業別損益の状況事業別損益の状況は以下の通りです 経常収益のうち, 各事業に結びつく収益は, 各事業に配分し, 事業別に損益の状況を表示します また, 特定の事業に結びつかない収益及び管理費は, 管理部門に表示します A 事業 B 事業 C 事業 事業部門計 管理部門 合計 科目 Ⅰ 経常収益 1. 受取会費 1,000,000 1,000,000. 受取寄付金 00,000 00, , , 事業収益,500,000 1,900,000,900,000 7,300,000 7,300, その他収益 50,000 50,000 経常収益計,500,000,100,000,900,000 7,500,000 1,350,000 8,850,000 Ⅱ 経常費用 (1) 人件費役員報酬 600, ,000 給料手当 1,500,000 1,800,000 3,300,000 3,300,000 臨時雇賃金 1,500,000 1,500,000 1,500,000 法定福利費 150,000 00, , ,000 人件費計 1,650,000,000,000 1,500,000 5,150, ,000 5,750,000 () その他経費売上原価 300, , ,000 業務委託費 00, ,000 1,000,000 1,000,000 旅費交通費 50,000 30,000 70, , ,000 地代家賃 450, , ,000 1,350, ,000 1,800,000 減価償却費 50,000 50,000 50, ,000 50,000 00,000 消耗品費 60,000 60,000 支払手数料 100, ,000 雑費 50,000 50,000 その他経費計 850, ,000 1,370,000,950, ,000 3,660,000 経常費用計,500,000,730,000,870,000 8,100,000 1,310,000 9,410,000 当期経常増減額 0 630,000 30, ,000 40, ,000 管理費は, 事業部門計 の横の 管理部門 の欄に表示し, 合計 で, 法人全体の費用を費用の形態別 ( 勘定科目別 ) に表します 事業別損益の 事業部門計, 管理部門, 合計 の欄の 経常費用計 の金額は, それぞれ活動計算書の 事業費計, 管理費計, 経常費用計 に一致します 179

33 第 章 計算書類の記載例 3. 固定資産の増減内訳 科 目 期首取得価額 取得 減少 期末取得価額 減価償却累計額 期末帳簿価額 車両運搬具,500,000 1,700,000 4,00,000,50,000 1,950,000 合計,500,000 1,700, ,00,000,50,000 1,950,000 期首に所している固定資産の取得価額を記載します 今期に取得した固定資産の取得価額を記載します 償でいただいた固定資産も含みます 今期に売却 除却等をした固定資産の取得価額を記載します 期末に所している固定資産の取得価額を記載します 過去の減価償却費の合計金額を記載します 期末に所している固定資産の取得価額から減価償却累計額を控除した金額を記載します 4. 役員及びその近親者との取引の内容役員及びその近親者との取引は以下の通りです 科 目 財務諸表に計内役員及び近上された金額親者との取引 ( 活動計算書 ) 地代家賃 ( 事業費 ) 1,350,000 1,00,000 活動計算書計 1,350,000 1,00,000 役員及び近親者 ( 親等内の親族 配偶者も含みます ) 及びこれらの者が支配している法人との取引がある場合には, 勘定科目ごとに財務諸表に注記をします ただし, 金額的に重要性が乏しい場合には注記の必要はありません 具体的には, 活動計算書に属する取引については 100 万円以下, 貸借対照表に属する取引については, 発生金額及び残高が 100 万円以下の取引は, 金額的に重要性が乏しいと考えます 180

34 第 章計算書類の記載例 記載例 3( 特定非営利活動に係る事業とその他の事業を行っている場合 ) ( 名称 ) 活動計算書 年 月 日から 年 月 日まで 科 目 特定非営利活動に係る事業 その他の事業 合計 Ⅰ 経常収益 1. 受取会費正会員受取会費 400, ,000 賛助会員受取会費 1,690,000 1,690,000. 受取寄付金受取寄付金 500, , 事業収益 A 事業収益 5,000,000 5,000,000 B 事業収益 8,000,000 8,000,000 C 事業収益 3,600,000 3,600,000 D 事業収益 1,000,000 1,000, その他収益 受取利息 1,000 1,000 雑収益 49,000 49,000 経常収益計 19,40,000 1,000,000 0,40,000 Ⅱ 経常費用 1. 事業費 (1) 人件費給料手当 5,300, ,000 5,450,000 臨時雇賃金 3,000,000 3,000,000 法定福利費 700, ,000 人件費計 9,000, ,000 9,150,000 () その他経費業務委託費,600,000 40,000,640,000 旅費交通費 300,000 50, ,000 地代家賃 3,000,000 3,000,000 減価償却費 400, ,000 雑費 00,000 00,000 その他経費計 6,500,000 90,000 6,590,000 事業費計 15,500,000 40,000 15,740,000. 管理費 (1) 人件費役員報酬 1,00,000 1,00,000 給料手当 1,00,000 1,00,000 人件費計,400,000 0,400,000 () その他経費業務委託費 1,500,000 1,500,000 地代家賃 600, ,000 雑費 100, ,000 その他経費計,00,000 0,00,000 管理費計 4,600, ,600,000 経常費用計 0,100,000 40,000 0,340,000 当期経常増減額 860, , ,000 Ⅲ 経常外収益 1. 固定資産売却益. 過年度損益修正益経常外収益計 Ⅳ 経常外費用 1. 固定資産除却損 00,000 00,000. 過年度損益修正損経常外費用計 00, ,000 経理区分振替額 760, ,000 0 税引前当期正味財産増減額 300, ,000 法人税, 住民税及び事業税 300,000 当期正味財産増減額 600,000 前期繰越正味財産額 1,800,000 次期繰越正味財産額 1,00,000 定款上, その他の事業を記載している場合には, 区分して表示します 特定非営利活動に係る事業とその他の事業を合算した全体の数字を明示します 定款にその他の事業を掲げているが, 実際にはその他の事業を行っていない場合には, その他の事業の欄を設ける必要はありません ただし, その場合には, 活動計算書の脚注に, 今年度はその他の事業を実施していません と表示します 経常外収益, 経常外費用には,NPO 法人の通常の活動以外によって生じる収益 費用を記載します 企業会計の特別利益 特別損失に相当するものです 該当する項目がない場合には, 省略することも可能です その他の事業で得た利益を特定非営利活動に係る事業に振替える場合には, 当期正味財産増加額 の上で, 経理区分振替額 を計上します 貸借対照表の 正味財産合計 と一致します 181

35 第 章 計算書類の記載例 以下のように, その他の事業を行っている場合でも, 貸借対照表の区分経理を省略することができます ( 名称 ) 貸借対照表 年 月 日現在 科 目 金 額 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現金預金 00,000 未収金 1,000,000 棚卸資産 300,000 流動資産合計 1,500,000. 固定資産 (1) 形固定資産 什器備品 500,000 形固定資産計 500,000 () 形固定資産 ソフトウェア 300,000 形固定資産計 300,000 (3) 投資その他の資産 敷金 10,000 投資その他の資産計 10,000 固定資産合計 90,000 資産合計,40,000 Ⅱ 負債の部 1. 流動負債 未払金 150,000 預り金 70,000 流動負債合計 0,000. 固定負債 役員借入金 1,000,000 固定負債合計 1,000,000 負債合計 1,0,000 Ⅲ 正味財産の部 前期繰越正味財産 1,800,000 当期正味財産増減額 600,000 正味財産合計 1,00,000 負債及び正味財産合計,40,000 現預金及び事業年度末から 1 年以内に現預金になる資産や通常の活動の中で 1 年以内に使う資産を記載します 事業年度末から 1 年を超えて使う資産を記載します 固定資産の部は, 形固定資産 形固定資産 投資その他の資産 に分けます 事業年度末から 1 年以内に支払わなければならない支払いの義務を記載します 事業年度末から 1 年超の支払いの義務を記載します 活動計算書の 次期繰越正味財産額 と一致します 18

36 第 章 計算書類の記載例 1. 重要な会計方針 財務諸表の注記 財務諸表の作成は,NPO 法人会計基準 (010 年 7 月 0 日 011 年 11 月 0 日一部改正 NPO 法人会計基準 協議会 ) によっています (1) 棚卸資産の評価基準及び評価方法 棚卸資産の評価基準は原価基準により, 評価方法は総平均法によっています () 固定資産の減価償却の方法 法人税法の規定に基づいて, 形固定資産は定率法で, 形固定資産は定額法で償却をしています (3) 消費税等の会計処理 消費税等は税込経理により処理しています 事業の種類ごとに内訳を明示するかどうかは法人の任意です ここでは事業費の内訳を明示していますが, 収益も含めて, 事業 別及び管理部門別に損益の状況を表示することも可能です. 事業費の内訳 事業費の区分は以下の通りです 科目 特定非営利活動に係る事業その他の事業 A 事業費 B 事業費 C 事業費 D 事業費 合計 (1) 人件費 給料手当,000,000 1,500,000 1,800, ,000 5,450,000 臨時雇賃金 3,000,000 3,000,000 法定福利費 300, ,000 50, ,000 人件費計,300,000 4,650,000,050, ,000 9,150,000 () その他経費業務委託費,000, ,000 40,000,640,000 旅費交通費 50,000 00,000 50,000 50, ,000 地代家賃 800,000 1,00,000 1,000,000 3,000,000 減価償却費 00,000 00, ,000 雑費 100,000 50,000 50,000 00,000 その他経費計 3,150,000 1,650,000 1,700,000 90,000 6,590,000 合計 5,450,000 6,300,000 3,750,000 40,000 15,740, 固定資産の増減内訳 科目 期首取得価額 取得 減少 期末取得価額 減価償却累計額 期末帳簿価額 形固定資産什器備品 1,000,000 1,000, , ,000 形固定資産ソフトウェア 350, ,000 50, ,000 投資その他の資産敷金 10,000 10,000 10,000 合計 1,10, , ,470, ,000 90, 借入金の増減内訳 科目 期首残高 当期借入 当期返済 期末残高 役員借入金 1,00,000 00,000 1,000, 役員及びその近親者との取引の内容役員及びその近親者との取引は以下の通りです 科 目 財務諸表に計上された金額 内役員及び近親者との取引 ( 活動計算書 ) 業務委託費 ( 事業費 ),640,000,000,000 活動計算書計,640,000,000,

37 第 章 計算書類の記載例 記載例 4(NPO 法人に特の取引等がある場合 ) ( 名称 ) 活動計算書 年 月 日から 年 月 日まで 科 目 金 額 Ⅰ 経常収益 1. 受取会費 正会員受取会費 5,000,000 賛助会員受取会費 850,000 5,850,000. 受取寄付金受取寄付金 7,500,000 資産受贈益,000,000 施設等受入評価益 88,000 10,38, 受取助成金等受取民間助成金 4,000,000 受取国庫補助金,000,000 6,000, 事業収益 A 事業収益,000,000 B 事業収益 5,000,000 C 自治体受託事業収益 5,500,000 1,500, その他収益受取利息 101,000 雑収益 49, ,000 経常収益計 34,88,000 Ⅱ 経常費用 1. 事業費 (1) 人件費 給料手当 14,500,000 法定福利費 1,500,000 人件費計 16,000,000 () その他経費 印刷製本費 1,800,000 旅費交通費 1,450,000 通信運搬費 550,000 地代家賃 1,000,000 施設等評価費用 88,000 減価償却費 500,000 支払寄付金 5,100,000 その他経費計 11,8,000 事業費計 7,8,000. 管理費 (1) 人件費 給料手当,000,000 法定福利費 100,000 人件費計,100,000 () その他経費 通信運搬費 50,000 消耗品費 50,000 地代家賃 00,000 減価償却費 100,000 雑費 100,000 その他経費計 900,000 管理費計 3,000,000 経常費用計 30,8,000 税引前当期正味財産増減額 4,600,000 法人税, 住民税及び事業税 300,000 当期正味財産増減額 4,300,000 前期繰越正味財産額 10,400,000 次期繰越正味財産額 14,700,000 使途が制約された寄付金を受け入れた場合には, 原則として経常収益の部に 受取寄付金 と計上し, その受入額, 使用額, 期末残額等を注記します ただし, 重要性が高い場合には, 活動計算書を指定正味財産の部と一般正味財産の部に分けて表示します 棚卸資産や固定資産の現物寄付を受けた場合には, 公正な評価額で計上します 補助金や助成金も対象事業及び実施期間が定められているものは, 使途が制約された寄付金等として, その受入額, 使用額, 期末残額等を注記します 償又は著しく低い価格で施設の提供等の物的サービスを受けた場合や, ボランティアを受け入れている場合で, 外部資料等によって客観的に把握できる場合には, 収益の部に 施設等受入評価益 ボランティア受入評価益 として計上するとともに, 費用の部に 施設等評価費用 ボランティア評価費用 と計上することができます この記載例は, 施設等受入評価益 だけを活動計算書に計上し, ボランティア受入評価益 は活動計算書には計上せず, 財務諸表に注記する方法を例示しています 貸借対照表の 正味財産合計 と一致します 184

38 第 章 計算書類の記載例 ( 名称 ) 貸借対照表 年 月 日現在 科 目 金 額 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現金預金,000,000 援助事業用預金 3,000,000 流動資産合計 5,000,000. 固定資産 (1) 形固定資産 車両運搬具 1,500,000 形固定資産計 1,500,000 () 形固定資産 ソフトウェア 00,000 形固定資産計 00,000 (3) 投資その他の資産 基金事業用預金 10,000,000 投資その他の資産計 10,000,000 固定資産合計 11,700,000 資産合計 16,700,000 Ⅱ 負債の部 1. 流動負債 未払金 130,000 前受助成金 1,000,000 預り金 100,000 流動負債合計 1,30,000. 固定負債 役員借入金 770,000 固定負債合計 770,000 負債合計,000,000 Ⅲ 正味財産の部 前期繰越正味財産 10,400,000 当期正味財産増減額 4,300,000 正味財産合計 14,700,000 負債及び正味財産合計 16,700,000 使途が制約された寄付金等により取得した資産や, 法人自らが特定の目的のために所することとした預貯金や価証券等は, その使途がわかる名称で, 流動資産の部, 固定資産の部にそれぞれ表示します 現物寄付を受けた固定資産は, 公正な評価額で貸借対照表に計上し, 減価償却を行います 対象事業や実施期間が定められていて, 未使用額の返還義務が規定されている補助金や助成金については, 事業年度末における未使用額を負債の部に計上します 活動計算書の 次期繰越正味財産額 と一致します 185

39 第 章 計算書類の記載例 1. 重要な会計方針 財務諸表の注記 財務諸表の作成は,NPO 法人会計基準 (010 年 7 月 0 日 011 年 11 月 0 日一部改正 NPO 法人会計基準協議会 ) によっています (1) 固定資産の減価償却の方法形固定資産は, 法人税法の規定に基づいて定率法で償却をしています () 施設の提供等の物的サービスを受けた場合の会計処理施設の提供等の物的サービスの受入れは, 活動計算書に計上しています また, 計上額の算定方法は 3. 施設の提供等の物的サービスの受入の内訳 に記載しています (3) ボランティアによる役務の提供ボランティアによる役務の提供は, 4. 活動の原価の算定にあたって必要なボランティアによる役務の提供の内訳 として注記しています (4) 消費税等の会計処理消費税等は税込経理によっています 施設の提供等の物的サービスの受入れやボランティアの受入れを活動計算書に計上したり, 財務諸表に注記したりする場合には, その旨を 重要な会計方針 に記載します. 事業別損益の状況事業別損益の状況は以下の通りです 事業の種類ごとに内訳を明示するかどうかは法人の任意です ここでは事業別及び管理部門別に損益の状況を明示していますが, 事業費のみを表示することも可能です 科目 A 事業 B 事業 C 事業 事業部門計 管理部門 合計 Ⅰ 経常収益 1. 受取会費 5,850,000 5,850,000. 受取寄付金 88,000 6,000,000 6,88,000 3,500,000 10,38, 受取助成金等 4,000,000,000,000 6,000,000 6,000, 事業収益,000,000 5,000,000 5,500,000 1,500,000 1,500, その他収益 150, ,000 経常収益計 6,88,000 13,000,000 5,500,000 5,38,000 9,500,000 34,88,000 Ⅱ 経常費用 (1) 人件費給料手当 3,500,000 6,000,000 5,000,000 14,500,000,000,000 16,500,000 法定福利費 300, , ,000 1,500, ,000 1,600,000 人件費計 3,800,000 6,650,000 5,550,000 16,000,000,100,000 18,100,000 () その他経費印刷製本費 1,800,000 1,800,000 1,800,000 旅費交通費 850, ,000 50,000 1,450,000 1,450,000 通信運搬費 150,000 00,000 00, ,000 50, ,000 地代家賃 00, , ,000 1,000,000 00,000 1,00,000 施設等評価費用 88,000 88,000 88,000 減価償却費 500, , , ,000 支払寄付金 5,100,000 5,100,000 5,100,000 消耗品費 50,000 50,000 雑費 100, ,000 その他経費計 4,38,000 5,950, ,000 11,8, ,000 1,18,000 経常費用計 8,18,000 1,600,000 6,500,000 7,8,000 3,000,000 30,8,000 当期経常増減額 1,300, ,000 1,000,000 1,900,000 6,500,000 4,600, 施設の提供等の物的サービスの受入の内訳 内容 金額 算定方法 体育館の償利用 88,000 体育館使用料金表によっています 施設提供等の評価やボランティアの受入評価を活動計算書に計上する場合には, 外部資料等によって客観的に把握できることが必要です 186

40 第 章 計算書類の記載例 4. 活動の原価の算定にあたって必要なボランティアによる役務の提供の内訳 内容 金額 算定方法 弁護士 10 時間 100,000 日本弁護士連合会から出されている 市民のための弁護士報酬の目安 から,1 時間の法律相談の料金を1 万円として計算しています A 事業相談員 3 名 10 日間 7,000 単価は 地区の最低賃金によっています 施設提供等の評価やボランティアの受入評価を財務諸表に注記する場合には, その金額を合理的に算定できなければいけません 5. 使途等が制約された寄付等の内訳使途等が制約された寄付等の内訳は以下の通りです 当法人の正味財産は15,000,000 円ですが, そのうち 13,000,000 円は 援助事業と 基金事業に使用される財産です したがって, 使途が制約されていない正味財産は,000,000 円です 使途等に制約のある寄付金, 補助金, 助成金等を受け入れた場合には, その指定された事業ごとに期首残高, 当期の増加額, 当期の減少額 ( 実施額 ), 期末残高 (= 使途が拘束されている正味財産額 ) を注記します 内容 期首残高 当期増加額 当期減少額 期末残高 備考 援助事業 0 5,000,000,000,000 3,000,000 翌期に使用予定の支援用資金 基金事業 10,000, ,000,000 A 事業のための基金 助成金の総額は5,000,000 円 当期増加額との差額 1,000,000 円は 助成団体助成金 0 4,000,000 4,000,000 0 前受助成金として貸借対照表に計上 しています 自治体補助金 0,000,000,000,000 0 B 事業の補助金 合計 10,000,000 11,000,000 8,000,000 13,000,000 対象事業及び実施期間が定められ, 未使用額の返還義務が規定されている助成金 補助金を未収経理, 前受経理をした場合には, 当期増加額 には, 実際の入金額ではなく, 活動計算書に計上した金額を記載します 実際の入金額は 備考 欄に記載することが望ましいです 6. 固定資産の増減内訳 科目 期首取得価額 取得 減少 期末取得価額減価償却累計額期末帳簿価額 形固定資産 車両運搬具,000,000,000, ,000 1,500,000 形固定資産 ソフトウェア 300, , ,000 00,000 投資その他の資産 C 基金事業用預金 10,000,000 10,000,000 10,000,000 合計 10,300,000,000, ,300, ,000 11,700, 借入金の増減内訳 科目 期首残高 当期借入 当期返済 期末残高 役員借入金 0 1,000,000 30, , 役員及びその近親者との取引の内容役員及びその近親者との取引の内容は以下の通りです 科目 財務諸表に計上された金額 内役員及び近親者との取引 ( 活動計算書 ) 受取寄付金 10,38,000,000,000 活動計算書計 10,38,000,000,

41 第 章 計算書類の記載例 ( 名称 ) 財産目録 年 月 日現在 科 目 金 額 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現金預金 手許現金 50,000 銀行 700,000 ゆうちょ銀行 950,000 未収金 市 370,000 利用者 名 130,000 棚卸資産 販売用書籍 00,000 流動資産合計,400,000. 固定資産 (1) 形固定資産車両運搬具障害者送迎用自動車 3 台 1,950,000 什器備品歴史的資料 評価せず 形固定資産計 1,950,000 固定資産合計 1,950,000 資産合計 4,350,000 Ⅱ 負債の部 1. 流動負債 未払金 月分給与 1,650,000 月分社会保険料 150,000 預り金 源泉所得税 50,000 社会保険料 100,000 流動負債合計 1,950,000. 固定負債 固定負債合計 0 負債合計 1,950,000 正味財産,400,000 記載例 に対応した財産目録です 財産目録には, 金銭評価ができない資産も 評価せず として財産目録に記載することができます 188