目次 概要 経緯 アクションプログラム CALS/EC 研修センターの状況 ( 施工 ) 情報共有実証実験 電子納品実証実験 電子入札試行実験 電子入札システムの導入 その他

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1 岐阜県のおける CALS/EC の取り組み - 全国に先駆けて行った電子入札の試行等で見えてきた現状の課題と今後のポイント - 平成 14 年 1 月 30 日 岐阜県 基盤整備部企画管理課建設技術開発室

2 目次 概要 経緯 アクションプログラム CALS/EC 研修センターの状況 ( 施工 ) 情報共有実証実験 電子納品実証実験 電子入札試行実験 電子入札システムの導入 その他

3 11 年ソフトピアジャパン ドリームコアの施工段階において実証フィールド実験 ( 鹿島と協力会社 40 社 ) 11 年 6 月官民一体となり 岐阜県建設 C ALS/EC 推進協議会 を設立 12 年 2 月 岐阜県版建設 CALS/EC 整備基本構想 の策定 12 年 8 月建設 CALS/ECに関する体系的研修の全国中核拠点として 建設 CAL S/EC 研修センター を設立し 研修の開始平成 12 年度研修実績延 71 回 2,260 名 ( 県等 721 名 民間 1,539 名 )

4 経緯

5 建設 CALS/EC アクションプログラム の概要 年度を目標に建設 CALS/EC を全県事業に導入する 2 発注者側 ( 県 市町村 ) 受注者側 ( 民間 ) が歩調を合わせて導入を推進する 3 コストの縮減や事務の透明性の向上 効率化を目指す 実現年次は 2007 年度!

6 アクションプログラム概要 2 アクションプログラム概要 2 アクションプログラム概要 2 アクションプログラム概要 2

7 アクションプログラム HP DB ( ) ( ) EDI ( ) CAD EDI DB DB ( ) GIS 2001 ( ) ( ) ( ) ( ) CALS/EC (, ) ( ) ( )

8 建設 CALS/EC 研修センター概要 設置 : 平成 12 年 4 月 (8 月開講 ) 設置目的 : 建設 CALS/EC の必要性を理解情報リテラシーの向上 職員体制 : 4 人 +1 人 研修対象 : 建設関係の発注者 受注者 場所 : 岐阜県大垣市今宿 6 丁目 ( ソフトピアジャパン ドリームコア内 ) ソフトピアジャパン ドリームコア

9 平成 12 年度の研修実施状況 研修センター主催事業 県内県外研修コース回数合計県市町村業界小計行政業界小計経営者 情報 Ⅰ Ⅱ 建設 CALS Ⅰ Ⅱ 電子納品 写真管理基準 CALS と ISO フォローアップ 情報共有 特別講習 小計 ,518 2, ,260 共催事業 ( 県内実施 ) , ,305 講師参加 ( 県外実施 ) , ,530 1,530 合計 ,451 3,352 1, ,743 5,095

10 平成 12 年度の研修実施状況 ( グラフ ) 受講者数一覧 受講者構成割合

11 平成 13 年度の研修実施状況 総数 1,190 名 平成 13 年 8 月末現在 3% 30% 64% 3% 県職員 市町村職員 県内業界県外 ( 国 )

12 建設 CALS/EC イメージ図情報の情報の情報の情報の交換交換交換交換共有共有共有共有連携連携連携連携工事工事工事工事工事工事工事工事設計設計設計設計設計設計設計設計調査調査調査調査調査調査調査調査計画計画計画計画計画計画計画計画管理管理管理管理管理管理管理管理コストの縮減コストの縮減コストの縮減コストの縮減公共事業の透明性 公平性 公共事業の透明性 公平性 公共事業の透明性 公平性 公共事業の透明性 公平性 アカンウタビリティーの確保アカンウタビリティーの確保アカンウタビリティーの確保アカンウタビリティーの確保品質の確保 品質の確保 品質の確保 品質の確保 向上向上向上向上事務執行事務執行事務執行事務執行の迅速化 の迅速化 の迅速化 の迅速化 効率化効率化効率化効率化建設業 建設関連業発注者 施設管理者住民

13 建設 CALS/EC システム関連図 建設 CALS/EC 検査 納品 維持管理 電子媒体による納品 電子納品システム 維持管理支援システム 工事施工 施工段階の情報共有 交換 情報共有システム 発注者 ( 岐阜県 ) 設計積算 調査設計 電子入札 建設業者 調達 契約 電子入札 受注者 ( 建設業者 ) 建設業者 建設業者 電子入札 建設業者 電子入札 電子入札システム 積算システム

14 情報交換共有のイメージ 工事 / 業務件名 工事 ログアウト ( 終了 ) 情報共有サーバ 工事 / 業務件名 工事 ログアウト ( 終了 ) 未確認資料一覧 未確認資料一覧 定型書式ダウンロード 定型書式ダウンロード 工事 / 業務選択へ 工事 / 業務選択へ 進捗確認 進捗確認 文書 文書 施工計画書 連絡先一覧表 設計図書 工事打合せ簿 工事履行報告 材料確認願 立合願 関係資料 カタログその他 1 情報共有サーバに情報が保存 施工計画書 連絡先一覧表 設計図書 工事打合せ簿 工事履行報告 材料確認願 立合願 関係資料 カタログその他 文書 2 受注者 情報交換 文書 発注者

15 実験に当たっての基本的な考え方 1300 カ所 ( 職員 1 人当たり 4 カ所 ) 実施する 実験のスタンス 協働による実証実験 全員参加 主体性

16 平成 13 年度実験目標 ステップ 1(7 月 ~10 月 ) 全員参加 での課題抽出 各事務所担当 1 人 1 カ所で実施する ステップ 2(11 月 ~3 月 ) 本格活用における利便性の検討 各事務所担当 1 人 4 カ所で実施する

17 取り扱う情報 受発注者間で交わされる全ての情報 1. 施工計画書 ( 業務計画書 ) 2. 履行報告書 ( 写真の貼付も実施 ) 3. 休日作業届 4. 段階確認書 5. 指示 承諾 協議 提出 報告書

18 電子納品運用ガイドライン ( 案 ) の取扱い 目的 岐阜県の実証フィールド実験における電子納品の運用を円滑化することを目的とする 特徴 国土交通省の要領 規定における未確定な部分を補うための当面の措置 実験結果をフィードバック インターネットホームページ上に公開岐阜県建設 CALS/EC ホームページ 各種の受発注者間における協議内容について 具体的な協議の例をあげた 資料集 を作成

19 仕様書 要領および基準類の体系 CAD ( ) CAD ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

20 工事の電子納品実施計画 対象項目の拡大工事写真電子納品 完成図書電子納品 設計図書が電子化可能なものから準じ完成図書の電子納品実施対工事写真電子納品 H13 H14 H15 H16 H17 実証フィールト 実験 電子納品実験項目を拡大 一般工事電子納品実施 電子納品対象工事範囲を拡大 電子納品実験項目および電子納品対象範囲については 必要に応じて見直しを行う

21 業務委託電子納品実施計画 H13 H14 H15 H16 実証フィールト 実験電子納品実施測量測量測量測量測量データ測量データ測量データ測量データその他工種その他工種その他工種その他工種山岳トンネル山岳トンネル山岳トンネル山岳トンネル道路 橋梁 樋門道路 橋梁 樋門道路 橋梁 樋門道路 橋梁 樋門図面図面図面図面現場写真現場写真現場写真現場写真各種試験結果各種試験結果各種試験結果各種試験結果コア写真コア写真コア写真コア写真岩盤断面図岩盤断面図岩盤断面図岩盤断面図岩盤柱状図岩盤柱状図岩盤柱状図岩盤柱状図岩盤平面図岩盤平面図岩盤平面図岩盤平面図土質断面図土質断面図土質断面図土質断面図土質柱状図土質柱状図土質柱状図土質柱状図地質地質地質地質写真写真写真写真報告書報告書報告書報告書暫定 部分的全成果品全成果品暫定 部分的全成果品全成果品暫定 部分的全成果品全成果品設計図書が電子化可能なものから順次全ての成果品の電子納品実施体制実施体制実施体制実施体制

22 電子入札試行実験 ( 概要 ) 実験年月日平成 13 年 8 月 29 日 参加受注者数延 90 社 ( 実質 71 社 ) 使用システム 国土交通省版実案件システム ( PKI 技術を使った IC カードの利用 ) 岐阜県版電子見積システム ( 物品用 ) (ID とパスワード ) 実施場所等 岐阜建設事務所 ( 岐阜市 ) 2 箇所 八幡建設事務所 ( 郡上郡八幡町 ) 1 箇所 古川建設事務所 ( 吉城郡古川町 ) 2 箇所

23 電子入札試行実験場所等

24 電子入札試行実験の目的 建設業者の電子情報化に対する 体制の把握 と 意識の向上 を図り ITの普及に努める 本格実施に向けた電子入札システムに係る基礎資料を収集し システム開発の参考とする 電子入札 にかかる諸問題を把握し 関係法規等の改正を図る

25 電子入札試行実験方法 岐阜建設事務所の 公共道路改築 受注者へ訪問して パソコンの設定及び説明 受注者のパソコンから電子入札 その他 県側で入札日当日に入札室にパソコンを用意し そのパソコンから電子入札

26 試行上のポイント 入札 ( 開札 ) の立ち会い 希望する入札者 ( 業者 ) と職員 ( 県職員 ) ( 地方自治法施行令第 167 条の8 第 1 項 ) 入札書 電子入札と記名押印のある入札書の提出による併用 ( 岐阜県会計規則 記名押印のない入札書は無効 ) 入札業者の認証 岐阜県版電子見積システムユーザー IDとパスワードによる認証 国土交通省版公開鍵認証基盤 (PKI) の技術を利用したICカードによる認証

27 試行実験時の風景 ( 岐阜建設事務所 )

28 電子入札の実験結果 電子入札試行実験結果 大きなトラブルもなく ほぼ順調に終了 新聞や地元のテレビで取り上げられる 電子入札 講座 ( 建設 CALS/EC 研修センター ) 今年度分定員オーバー 県内建設業者等の意識向上に寄与 メールアドレスを持たない受注者 71 社中 3 社 入札書 ( 紙 ) 等の併用の検討?

29 受注者のパソコンからの入札実験結果 20 社中 5 社が会社のパソコンからできなかった内訳 ICカードリーダが接続できず 2 社 社内 LAN 等通信上の問題 2 社 テスト時 入札時 1 社 トラブル対応やヘルプ機能が重要

30 国土交通省版システムの操作性 実験参加業者のアンケート結果より 単一選択 / 回答数 51 件 難しい 0.0% 未回答 2.0% 普通 60.8% 簡単 37.3%

31 画面のわかりやすさ 実験参加業者のアンケート結果より わかりにくい 17.6% 未回答 2.0% 単一選択 / 回答数 51 件 わかりやすい 31.4% 普通 49.0%

32 システムの反応速度 実験参加業者のアンケート結果より 遅い 27.5% 未回答 2.0% 速い 11.8% 単一選択 / 回答数 51 件 普通 58.8%

33 電子入札の導入について できれば導入すべきでない 7.9% 導入すべきでない 1.6% 未回答 1.6% 単一選択 / 回答数 63 件 すぐに導入すべきである 14.3% 導入されるのはやむを得ない 74.6%

34 電子入札導入の不安点 実験参加業者のアンケート結果より パソコン導入やインターネット接続に要するのコスト増加 IC カード等の電子認証にかかるコスト増加 システム操作に対する不安 入力された入札額が確かに届いているかどうか 入札額が他の業者に漏れていないかどうか 入札参加業者が増加することなどによる競争激化 その他 (%) 複数選択 (2 つまで )/ 回答数 63 件

35 インターネットの接続回線 実験参加業者のアンケート結果より 専用回線 11.3% その他 1.6% ADSL 3.2% 単一選択 / 回答数 62 件 未回答 0.0% アナログ回線 8.1% ISDN 75.8%

36 メールアドレスの個数実験参加業者のアンケート結果より 単一選択 / 回答数 62 件 未回答 4.8% その他 16.1% 社員に 1 個 24.2% 会社で 1 個 43.5% 部課で 1 個 11.3%

37 電子入札システムの導入スケジュール 年度 H13 年度 H14 年度 H15 年度 H16 年度 H17 年度 開発スケジュール システム開発 ハードウェア機器 / ソフトウエア システム構想 基本設計 コアシステムカスタマイズ 実験 開発用構成 電子県庁 公共事業管理システムと連携 本番構成 本運用 財務会計システムと連携修正 コアシステムの導入 1 次 2 次 3 次 最終 実証実験 試行実験 (8/29) 実証実験 40 件 電子入札の実施 100 件 ( 一部案件 ) 全案件 ( 約 7,000 件 ) 研修 研修実験環境設定 研修 建設 CALS/EC 研修センターでの研修 参考 公共事業管理システム 再開発 本運用 電子県庁システム システム構想 基本設計 詳細設計 アプリケーション開発 総合運用試験 本運用

38 電子入札システムの概要とメリット 現行の入札手順をインターネット上で実現 県の発注情報をホームページに掲載 入札の参加申し込みや参加資格のチェック及び指名通知 入札及び開札 入札結果の公表や落札業者の通知 入札参加資格者の登録や修正 メリット 地理的 時間的制約条件の解消 入札業務の効率化 競争の広域的確保 県民に開かれた公共投資の実現

39 コアシステム使用による開発 システム開発コストの縮減 開発期間の短縮 受注者の利便性等 電子入札コアシステム開発コンソーシ アム が提供するコアシステムの利用

40 電子入札システム開発時の課題 電子認証の方法 電子県庁システムや既存システムとの整合性 県の担当者や受注者の意識とリテラシーの向上 入札制度の検討とそれに対応したシステム 電子入札に適応した法規の改正 市町村への普及方法

41 最後に 建設 CALS/EC のホームページ 岐阜県 建設 CALS/EC 研修センター

42 ありがとうございました 岐阜県基盤整備部建設技術開発室主査黒坂道明