平成２３年度

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えつとくだら
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1 平成 27 年度行政監査結果報告書市が加入する各種保険について所沢市監査委員

2 写所監第 83 号平成 28 年 3 月 31 日所沢市長藤本正人様所沢市議会議長所沢市教育委員会委員長所沢市上下水道事業管理者桑畠健也様大岩幹夫様中村俊明様所沢市監査委員中沢貴久同能登則之同浅野美恵子同越阪部征衛行政監査結果について ( 報告 ) 地方自治法第 199 条第 2 項の規定に基づく行政監査を実施したので同条第 9 項の規定によりその結果について報告書を提出します

3 第 1 監査の種類行政監査第 2 監査のテーマ市が加入する各種保険について第 3 監査の目的市では事故や災害などの不測の事態に備え被害者の救済や市の財政負担のてん補を目的に各種保険に加入しているがこれらの保険契約についてその実態を把握するとともに対象契約方法などが適正なものとなっているかを検証し今後の事務改善に資することを目的に監査を実施した第 4 監査の対象平成 26 年度及び平成 27 年度に保険料を支払った保険契約第 5 監査の実施方法 1 事前調査保険契約全体の状況を把握するため平成 26 年度及び平成 27 年度において保険料の支出のあった全ての所属を対象に保険契約状況に関する調査票の提出を求め審査を実施した 2 個別調査事前調査により抽出された支払保険料の多い以下の部署を対象に関係書類の提出を求め書類審査を実施するとともに平成 28 年 1 月 22 日に関係職員から説明聴取を行った (1) 財務部管財課 (2) 建設部道路維持課 1

4 (3) 教育総務部教育総務課 (4) 学校教育部学校教育課第 6 監査の期間平成 27 年 11 月 18 日から平成 28 年 3 月 30 日まで第 7 監査の着眼点 (1) 対象は妥当なものとなっているか (2) 契約相手方の選定は適切か (3) 保険内容の見直しを行っているか第 8 監査の概要 1 事前調査票の集計結果 1 部局別契約件数及び保険料部局名件数保険料 ( 円 ) 内訳所属名件数保険料 ( 円 ) 1 総務部 2 1,110,542 危機管理課 2 1,110,542 2 財務部 3 12,971,346 管財課 3 12,971,346 文化芸術振興課 6 219,010 3 市民部 9 3,260,820 地域づくり推進課 1 2,959,680 交通安全課 2 82,130 4 福祉部 2 215,000 高齢者支援課 2 215,000 こども支援課 2 90,940 5 こども未来部 6 1,041,244 こども福祉課 1 200,406 青尐年課 1 327,330 保育幼稚園課 2 422,568 保健医療課 1 60,480 6 健康推進部 5 1,995,065 健康管理課 3 1,761,385 健康づくり支援課 1 173,200 2

5 部局名件数保険料 ( 円 ) 7 環境クリーン部 2 1,027,500 8 産業経済部 4 120,950 9 街づくり計画部 2 202, 建設部 3 1,678,380 内訳所属名件数保険料 ( 円 ) みどり自然課 1 1,026,500 資源循環推進課 1 1,000 商業観光課 3 119,950 農業振興課 1 1,000 建築指導課 1 52,040 狭山ケ丘区画整理事務所 1 150,310 道路維持課 2 1,592,230 河川課 1 86,150 教育総務課 1 2,872,731 教育施設課 1 4,618, 教育総務部 8 9,084,276 社会教育課 1 923,400 スポーツ振興課 1 90,000 文化財保護課 1 343,950 生涯学習推進センター 3 235, 学校教育部 4 456,070 学校教育課 4 456, 行政委員会等 1 673,508 出納室 1 673,508 総務課 5 2,275, 上下水道部 7 2,754,986 財務課 1 50,512 下水道維持課 1 428, 市民医療センター事務部 13 1,737,346 総務課 13 1,737,346 合計 71 38,329, ,329,383 3

6 2 保険種類別の件数保険料保険種類件数保険料 ( 円 ) 構成比 ( 保険料 ) 1 火災保険 5 9,073, % 2 自動車保険 5 6,534, % 3 賠償責任保険 27 16,014, % 4 傷害保険 22 5,276, % 5 動産保険 10 1,394, % 6 旅行保険 2 35, % 合計 71 38,329, % 3 契約方法別の件数保険料区分件数保険料 ( 円 ) 構成比 ( 保険料 ) 1 一般競争入札 % 2 指名競争入札 1 2,959, % 3 随意契約 (1 号 ) 36 2,922, % 4 随意契約 (2 号 ) 34 32,447, % 合計 71 38,329, % ( 注 ) 随意契約 (1 号 ): 地方自治法施行令第 167 条の 2 第 1 項第 1 号に該当随意契約 (2 号 ): 地方自治法施行令第 167 条の 2 第 1 項第 2 号に該当 4 保険料階層別の件数保険料区分件数保険料 ( 円 ) 構成比 ( 保険料 ) 万円以上 4 17,589, % 万円以上 300 万円未満 2 5,832, % 万円以上 200 万円未満 3 3,613, % 4 10 万円以上 100 万円未満 24 9,725, % 5 1 万円以上 10 万円未満 27 1,499, % 6 1 万円未満 11 68, % 合計 71 38,329, % 4

7 2 個別調査の結果 (1) 財務部管財課 1 市民総合賠償補償保険 1 賠償責任保険 2 補償保険 1 市が所有使用管理する施設の瑕疵や市の業務遂行上の過失等によって法律上の損害賠償責任を負う場合に対応するもの 2 市の主催又は共催する行事社会奉仕活動中に急激で予測できない外来の事故によって第三者に損害が生じた場合に見舞金を支払うもの 1 第三者の身体又は生命を害しまたは財物を滅失毀損もしくは汚損し市が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害 2 第三者が事故にあった際に市の賠償責任の有無に関係なく市が支払う見舞金に対するもの 1 身体賠償 1 名 :1 億 5 千万円 1 事故 :15 億円財物賠償 1 事故 :2 千万円 2 死亡 :100 万円後遺障害: 死亡保険金の 4%~100% 入院補償: 日数に応じて 1 万円 ~15 万円通院補償: 日数に応じて 1 万円 ~6 万円支払保険料 3,827,031 円 5

8 2 建物総合損害共済火災保険市が所有使用管理する建物工作物動産について災害により生じた損害に対応するもの火災落雷風水害雪害等により生じた物件の損害被災物件の再調達価額支払保険料 3,912,545 円 3 自動車損害共済自動車保険公用車における自動車事故により市が法律上の賠償責任を負う場合等に対応するもの対人賠償対物賠償車両対人賠償 : 無制限対物賠償 :500 万円車両 : 車両見積価額支払保険料 5,231,770 円 6

9 (2) 建設部道路維持課 1 道路賠償責任保険賠償責任保険市が管理する道路の瑕疵に起因する事故により法律上の損害賠償責任を負う場合に対応するもの第三者の身体又は生命を害しまたは財物を滅失毀損もしくは汚損し市が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害身体賠償 1 名 :1 億円 1 事故 :10 億円財物賠償 1 事故 :2 千万円支払保険料 1,560,520 円 2 道路安全標識賠償責任保険賠償責任保険市が管理する交通安全施設の瑕疵に起因する事故により法律上の損害賠償責任を負う場合に対応するもの第三者の身体又は生命を害しまたは財物を滅失毀損もしくは汚損し市が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害身体賠償 1 名 :5 千万円 1 事故 :3 億円財物賠償 1 事故 :1 千万円支払保険料 31,710 円 7

10 (3) 教育総務部教育総務課 1 学校災害賠償補償保険 1 賠償責任保険 2 補償保険 1 市が設置管理する学校施設の瑕疵や学校業務遂行上の過失等によって法律上の損害賠償責任を負う場合に対応するもの 2 学校管理下における児童生徒及び第三者に急激で予測できない外来の事故によって損害が生じた場合に見舞金を支払うもの 1 第三者の身体又は生命を害しまたは財物を滅失毀損もしくは汚損し市が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害 2 第三者が死亡後遺障害入院を伴う傷害を被った場合に市の賠償責任の有無に関係なく市が支払う見舞金に対するもの 1 身体賠償 1 名 :1 億 5 千万円 1 事故 :15 億円財物賠償 1 事故 :2 千万円 2 死亡 :100 万円後遺障害: 死亡保険金の 4%~100% 入院補償: 日数に応じて 1 万円 ~5 万円支払保険料 2,872,731 円 8

11 (4) 学校教育部学校教育課 1 行事参加者傷害保険傷害保険賠償責任保険校外指導パトロール活動中の事故により損害を被った場合また第三者に損害を与え法律上の賠償責任を負う場合に対応するもの活動中の事故による死亡後遺障害傷害などの損害及び第三者の身体又は生命を害しまたは財物を滅失毀損もしくは汚損し法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害死亡後遺障害:3 千万円入院( 日額 ):7,500 円通院( 日額 ):5,000 円対人対物賠償:1 億円支払保険料 26,070 円 (8,690 円 3 回 ) 2 学校年間包括保険傷害保険賠償責任保険学校教育の外部指導者協力者等の活動中における事故により損害を被った場合また第三者に損害を与え法律上の賠償責任を負う場合に対応するもの活動中の事故による死亡後遺障害傷害などの損害及び第三者の身体又は生命を害しまたは財物を滅失毀損もしくは汚損し法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害死亡後遺障害:500 万円入院( 日額 ):3,000 円通院( 日額 ):2,000 円身体賠償:1 名 5 千万円 1 事故 5 億円財物賠償:1 事故 1 千万円支払保険料 430,000 円 9

12 第 9 監査の結果及び意見 1 監査の結果監査の対象とした平成 26 年度及び平成 27 年度に保険料を支出した保険契約について監査の着眼点に則し調査及び検証を行った結果適正であると認められたしかしながらより適切な保険契約となるよう検討を要する事項が認められたことからそれらについては速やかに対応されたいなお詳細については次の意見に記載する 2 意見 (1) 保険相互の関係整理について全体以下のようなの重複や保険契約の個別分散化といった事例が散見されることから市全体で一括契約している保険と所管課で個別に加入している保険の関係を整理し個別保険の加入の必要性も含めより効率的で有利な保険契約となるよう比較検討されたい 1 市民総合賠償補償保険と各傷害保険市では行政全般にわたる保険制度である賠償責任保険と補償保険の2つの保険で構成される市民総合賠償補償保険に加入している賠償責任保険は市が法律上の賠償責任を負担する場合に対応し補償保険は行事等の参加者が事故により傷害を被った際などに見舞金が支払われるものでその事務は財務部管財課が所管している一方市では各分野で様々な行事を開催しその行事を所管する各所属において参加者を対象とした傷害保険に加入している市民総合賠償補償保険と各所属で加入する傷害保険の内容を比較したところが一部重複しておりそれぞれの保険から同様の補償が受けられる部分が認められた 10

13 2 建物総合損害共済と各動産保険市では火災などの災害に対する財政負担のてん補を目的に建物総合損害共済に加入している事務は同様に財務部管財課が所管しており市が所有する建物工作物動産を取りまとめ一括して保険契約を締結している一方市では美術品など様々な動産を所有しておりそれらを管理する各所属において動産保険に加入している建物総合損害共済と各所属で加入する動産保険の内容を比較したところとなる損害の範囲に重複する部分が認められた各動産物件は建物総合損害共済の対象物件としていないため補償が重複することはないが動産保険を一括契約である建物総合損害共済に一元化することは事務の効率化につながる (2) 事故処理担当専門員の設置について道路賠償責任保険道路維持課では市が管理する道路の瑕疵等に起因する事故に備え道路賠償責任保険に加入しているこの保険契約においては対象契約方法などについて特段の問題は認められなかったしかしながら自動車事故においては事故処理担当専門員が設置され事故処理全般を担当しているが道路賠償事故においては一般職員が示談交渉も含めたすべての事務を担当している道路の管理瑕疵等をめぐる賠償請求事案は他の公の営造物と比べ極めて多く近年における賠償問題に対する社会的意識の高揚や情報化社会の進展などによりますます増加する傾向にあるまた請求事案の複雑化に伴い道路管理者としてその対応に困難を来す例もあ 11

14 り専門知識を有する者を配置しその知識を活用することは事務の効率化となるとともに迅速な被害者救済にもつながる新たな人材の確保となると直ちに対応するのは難しい面もあるが公正かつ的確で迅速な事故処理を遂行するため事故処理担当専門員の設置については人材の有効活用となる自動車等事故処理担当専門員の兼務も含め積極的に検討されたい ( 道路維持課 ) (3) 保険加入の必要性について行事参加者傷害保険市内小中学校が夏期冬期学年末の長期休業に入ると学校教育課では児童生徒に対する校外指導を目的としたパトロール事業を実施しているこのパトロールは市内を5つのブロックに分け数人のグループで公園や店舗などを巡回し児童生徒に対し指導を行うもので中学校の生徒指導を担当する教員が参加している所管課ではパトロール活動中の事故に備えその実施の都度当該パトロールに限定された傷害保険に加入している一方このはパトロールに参加する中学校教員であるが地方公務員である中学校教員には地方公務員災害補償制度が適用され公務上の災害により被った損害はこの制度により補償されることとなっている事業単独で傷害保険に加入したのは指導パトロールは正規の勤務時間外の活動であり公務としていないためであるがその活動内容は職務の遂行としての性格を有しており公務とするのが妥当であると判断される校外活動であり不慮の事故も想定される指導パトロールにおいては事故防止に万全を期すとともに保険加入については地方公務員災害補償制度が適用となるよう見直しをされたい ( 学校教育課 ) 12

15 第 10 むすび保険とは特定の行政目的達成のための手段ではなく事故が発生したときにそこから生じる損失を移転するものであり経済的な方法によりリスクを管理する管理手法の一つであるこうした観点から本市においても行政を取り巻く様々なリスクの実態とその及ぼす影響を把握し被害者の速やかな救済と財政負担のてん補を目的に各種保険に加入するとともに事故発生の予防と発生した場合の的確な対処により信頼確保に努めてきたところである市が加入する保険についてはこれまでも定期監査等において監査してきたが多様な保険契約について包括的な監査は実施してこなかったそこで行政監査において市全体の保険について横断的に検証することで全体の状況と課題を整理しその改善方向を示すことまた同時に事業ごとの特性を踏まえ個々の保険についての課題や改善方向も詳細に示すことを目的に監査を実施した監査を通じ保険契約全体の実態を把握することで保険契約における課題が明らかとなったその結果はそれぞれの保険契約において直ちに是正の措置を講じなければならない事項は認められなかったものの個々の保険の多くは一層の改善工夫の余地を残しているというものであったそれについては関係部署が行う改善に向けた取組に資するよう意見として明記したところである今後も引き続き保険契約にあたっては加入の必要性や保険内容をきめ細かく検証するとともに前述の意見の具現化に取り組むことを強く要望し本監査のむすびとするなお保険契約については財務執行上の継続的な課題であることから引き続き定期監査や決算審査において改善状況を確認し適正化を求めていく 13

第 1 監査のテーマ及び選定理由 1 監査のテーマ県が加入している保険契約について 2 選定理由県では交通事故などの想定されるリスクに対応するために保険に加入している従来は定期監査において個別の保険契約が適正であるかという観点から監査を実施してきたが県の機関を横断的に監査したことがなかった

第 1 監査のテーマ及び選定理由 1 監査のテーマ県が加入している保険契約について 2 選定理由県では交通事故などの想定されるリスクに対応するために保険に加入している従来は定期監査において個別の保険契約が適正であるかという観点から監査を実施してきたが県の機関を横断的に監査したことがなかった第 1 監査のテーマ及び選定理由 1 監査のテーマ県が加入している保険契約について 2 選定理由県では交通事故などの想定されるリスクに対応するために保険に加入している従来は定期監査において個別の保険契約が適正であるかという観点から監査を実施してきたが県の機関を横断的に監査したことがなかったまた保険契約に係る県としてのガイドラインがないために機関間において類似の保険対象であっても補償額にばらつきがある